Reader Store
TPP亡国論
TPP亡国論
中野剛志/集英社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

191件)
3.9
46
76
38
8
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2011.11頃にTPPが話題になり、 特に農業価格に大きな影響があると報道されていたので、 実家が農家だということもあり読んだ本。 全227ページ 1章:TPPの謎を解く 42ページ 2章:世界の構造変化を読む 50ページ 3章:貿易の意味を問い直す 36ページ 4章:輸出主導の成長を疑う 26ページ 5章:グローバル化した世界で戦略的に考える 36ページ 6章:真の開国を願う 37ページ TPPとは2006年に以下4ヶ国の間で締結された自由貿易協定 ・シンガポール ・ブルネイ ・チリ ・ニュージーランド 2010年には ・アメリカ ・オーストラリア ・ペルー ・ベトナム が加わった。 協定を締結する際に重要な視点は、 ・各国GDPの割合 ・貿易輸出、輸入国のどちらなのか ・各国の協定参加目的、協定内容の確認 だということを学んだ。 日本はまずデフレをなくしGDP成長させるべきと言われているなかで、 日本がTPPに参加することは正しい判断なのだろうか?? →TPP賛成者の本を検索するが見つからない。

    0
    投稿日: 2012.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    明確な意見がない状態でコレを読んだけど、一度読んでおいてよかったとおもう。最終的にTPPがどう作用するか、それはふたを開けてみないとわからないけど、いまの日本の論調がちょっと短絡的だとか(そういう言い方はしてないとおもうけど)、根拠として「戦略的ナントカ」とか語られるわりには戦略という言葉の本質まで理解されて議論されてないんじゃないかとか、どうもTPPってするっと入ってこないなぁと思っていた点を説明されたような気がする。そもそも、日本人て戦略が苦手なんだろうか?戦略って言葉、数年前に流行ったような・・・。 これと同時期に読んだ「1ドル50円~」の本と併せて読んだので、余計に経済についてもう一度基本を学びなおしてみたいなぁと思わされた。

    0
    投稿日: 2012.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPPに参加することがなぜよくないことなのかを論理的に整理してくれている本。私自身、感情的、印象的にはTPP参加などというものはそれこそ「亡国」のための政策と思って来ていたが、そうであることの理由を説得的に展開してくれている。米国は実は農業国であり、農産物を戦略的物資として、外交戦略を展開してきている、またこれから一層仕掛けをしようとしている。それがTPPである。日本は、戦後の高度経済成長の中で農業をほとんど顧みることなく政策展開をし、現在に至ってしまった。ただでさえそのツケを払わなくてはならないのに、TPPに参加をしたら、償還不能なほどのダメージを受けることは間違いないだろう。この国の政治家、経済人、マスコミ人は売国奴なのか?

    0
    投稿日: 2012.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPP反対の急先鋒として有名な中野先生の本である。個人的には、直接中野先生の講演を聞いたこともあり、とても興味深く読むことができた。また、中野先生のような自己の意見をはっきりと主張する姿勢は見習うべきところが多いと感じた。本書の要点を以下に記載しておく。 ・TPPは実質的にはアメリカとのFTAである ・TPPで輸入が増えると、デフレになる

    0
    投稿日: 2012.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPPへの安易な参加への警鐘。賛成一色のマスメディア批判。今の日本はデフレ脱却が第一であり、貿易自由化は内需を縮小し、供給を増加させてしまう(安価な外国製品の輸入→国産品の淘汰→人件費カット→雇用の削減→実質賃金の低下)、即ちデフレを悪化させてしまう。著者の危機感はとても伝わるが、参加することのメリットは全くないのか、提唱する戦略的な経済外交の具体性に欠けている印象でした。

    0
    投稿日: 2012.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    欧州の変化の前に書かれているから、 また状況は変わってるんだろうなぁ。 前書きと後書きで大筋がつかめる。 そういうことか。も多いけど、専門用語がわからない。

    0
    投稿日: 2012.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本を読むと、TPP反対という気持ちになります。 わかりやすく書かれているし、論も筋が通っている。 ですが、この一冊だけで判断するのは時期尚早。 もう少し、自分でも煮詰めてみたい疑題。

    0
    投稿日: 2011.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近話題のTPPについて一貫した考えの基準を少しくらい身につけておくべきと感じて購入. あらゆる角度からTPP参加はデメリットしかないと主張している. 自分には経済の知識のバックグランウドがちょっと不足しているので,筆者の主張に穴が無いかどうかの判断はできない部分が多いが,納得できる記述が多かったように思える. 最後の方のアメリカに言われるがままにTPP参加に踏み切っているという主張はかなり共感できる部分があった. 色々なところで安保条約が歪を生んでいるし,そろそろ本気で自主防衛の議論を進めた方がよい気もするが,はてさていつになることやら.

    0
    投稿日: 2011.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPPの反対論。 鋭い切り口で独自の視点から反対を説く。 マスメディアの意見だけを鵜呑みするのではなく、本書のような意見も是非読むべき。

    0
    投稿日: 2011.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    学校の図書館にあったので借りた。 反対派の方の主張 逆に賛成派の方も読みたいんだけど、パッと見つからないのは何故?

    0
    投稿日: 2011.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPP交渉参加是非が盛んに問われていた頃 特ダネに出演されて、反対理由を数字などをもとに 説明されていた官僚であり、現在京大に出向している著者 数字などを根拠をしっかりだしている。 筋道もはっきりしており、著者がなぜ反対なのかは理解しやすい。 ただ、我々のような専門家でない人間は、 どちらかの立場だけの本を読むのではなく、 逆の立場の本を読むことを通して、自分なりの判断軸を作り、 立場を明確にする必要があるなと、強く思う。 また、著者はデフレに関して危惧をしている。 デフレの要因を別の視点で記した本がベストセラーになっている。 併せて読むと、デフレに関する知識も身に付くので、読んでみると言いなと思う。 ちなみに、本はこちら     ↓↓ http://booklog.jp/users/0819hiro/archives/4047102334

    0
    投稿日: 2011.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    時々「あれ?」と思うような論理の飛躍があることと、景気回復のためには構造改革よりも財政出動だと言い切っていること、また自由貿易の話をするのに比較優位の話を全くしないのはどうかと思う。

    0
    投稿日: 2011.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPPへの参加に反対する立場をとる著者。 何故、反対であるのか? 歴史的観点、アメリカとの安保問題、アジアの成長性等、 幅広い視点から述べられていて、総じて納得感は高く、 読めばTPPへの参加などもっての他という気にさせられる。 しかし、一方で盲信もできない位、主張も偏っているのも事実。 この辺りはTPPについて言及された本をいくつか読んで、 自分なりの考えを持つ方が良いように感じる。 「グローバルインシュランス」の是正という大きな世界の抱える課題。 依然経済大国である日本の果たす責任は大きいであろうに、 なかなか責任を果たせていないとも感じた。 長きに亘るデフレを容認しているのも問題。

    0
    投稿日: 2011.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TTPについてはよく分からないところが多かった。賛成派の意見は今ひとつ根拠に乏しい印象で、期待値に依存していると感じていた。本書は非常に分かり易く、日本にとってのTTPの問題点を指摘している。本書に対して賛成派だったらどう反論するのだろうか?

    0
    投稿日: 2011.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大変参考になった。いい本だと思う。著者の言うことを鵜呑みにするのは危険だと思うが、概ねTPPに参加しない方が良いと思われる。残念ながら、政府が決めることだが。今まで、政府を信用して良いことは少ない気がする。

    0
    投稿日: 2011.12.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本のTPP参加がいかに愚策であるか、農業や貿易だけでなく、世界経済の構造変化、アメリカの戦略、金融、財政、グローバリゼーション、政治、資源、環境、安全保障、歴史などの多岐にわたる論点から徹底的に論じる。 <TPPとは> ・Trans-Pacific Partnership(環太平洋連携協定) ・2006年にシンガポール・ブルネイ・チリ・ニュージーランドで締結されたP4(自由貿易協定)→2010年にアメリカ・オーストラリア・ペルー・ベトナム・マレーシアが参加してTPP ・関税の即時撤廃・関税撤廃の例外を認めない過激なFTA(自由貿易協定) ・日本が参加した場合、実質的に日米FTA ・参加国はすべて輸出依存国で、日本がアジア太平洋の成長をとりこむ余地はない <日本の現状> ・関税率は低く、すでに開国している ・GDPに占める輸出が二割にも満たない内需大国であり、輸出に偏重すべきではない ・デフレ脱却が最優先課題であり、貿易自由化と輸出拡大の推進はデフレを悪化させる <世界の現状> ・グローバル・インバランス(世界的な貿易不均衡)是正のために、日本がアメリカの消費需要に代わる牽引役を期待されている→TPP参加による関税撤廃でなく内需主導の成長によって輸入を増やすべき ・グローバル化した世界で国際競争力に影響するのは、関税でなく通貨 <アメリカの戦略> ・農業と金融が強み ・オバマ政権は輸出倍増戦略に転換。TPPはその戦略の一環で、狙う市場は日本 (互恵的目的)グローバル・インバランスの是正による世界経済の再建 (利己的目的)自国の雇用の拡大 <結論> TPPへの参加は、世界の構造変化もアメリカの戦略的意図も読まず、経済運営の基本から逸脱し、基本的な事実関係すら無視した議論 著者は経済産業省から京都大学に出向中(大学院工学研究科助教)。 口述筆記したかのような臨場感のある文章で、大学で講義を聞いているようだ。独特のユーモアセンスがあり、吹き出してしまうような箇所もある。ファンになった。 逐一論点を整理し要約してくれるので、非常に理解しやすい。「デフレ」とは何かという基礎から説明してくれるので、経済に無関心だった自分にもわかりやすく、またわかると面白く感じられる。よく聞く意見や想定される反論を挙げて論駁する、外堀を完全に埋めるような議論で、穴はないように感じる。 内閣官房の「包括的経済連携に関する検討状況」は、門外漢の自分ですら牧歌的なきれいごとが並べられている印象を受けた。TPPに参加するなら、著者を論破してからにしてほしい。

    0
    投稿日: 2011.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPPの知識がほとんどなかったので大まかなトコは理解できたかな? 少し偏っているとは思うが。。。 TPPに参加するかどうかは、もっともっと時間をかけて議論していく必要性があると思う。 TPP推進派の本も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2011.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    遅ればせながら読んでみた。 現職が母校の准教授ということで読んだが、共感できる点がことのほか多かったので他の著作も読んでみる気になった。 とりあえず経産省には戻れなくなったわけだし、母校で国際経済の教授にでもなるか、シンクタンクでも立ち上げて欲しい。 期待してます。

    0
    投稿日: 2011.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    経済産業省出身の筆者が、テレビ番組で反対派として奮闘(発狂?)しているのを見てファンになりました。笑 TPPについて、歴史的な観点を交えて説明していて、とても分かりやすかったというか、強い共感を持ちました。

    0
    投稿日: 2011.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPPについて、情報を集められていない。 本当は政府の資料に目を通すべきだと思うが、長くて気が乗らないので 反対論者の新書を読んでみる。 この人の論理が一部怪しい(少子高齢化の問題意識とか)気がする ことを置けば、複数の点で新しい知識や視点を与えてくれたと思う。 これを機会に、マクロ経済の知識をつけていきたいところ。 前提として、TPPは、立場によって意見が分かれる問題だと思う。 どの立場からも全くメリットなし、とはとても思えない。 政治家はともかく、経済界が参加を推すのだから大企業にはメリットが あるのだと思う。私は、日本の大企業の判断能力を信用している。 その中身・根拠が知りたいのだが・・・。この本は、そこに踏み込まない。 (実質日米FTAだとしても、それ自体は反対する根拠にはならない。  著者は、韓国が先行する状況で、日米関係をどう考えているのだろう?) マスコミレベルの反論など不要。ワイドショーじゃないんだから。 自説の反対説を説得的に書けとは言わないが、議論を深める姿勢が 薄く、まるでディベートの原稿のように、自己主張しか読み取れない。 そもそも、著者はどの立場から論じているのだろうか。 経産省の役人視点?どうも、審判台の上から選手を応援しているかの ような違和感を覚えました。自分が企業に就職するからかなぁ?

    0
    投稿日: 2011.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     俺はTPP賛成論者やったけど、中身が全く議論されてないことに疑問があった。  この本を読んで議論をすれば利益がないことがバレるから賛成論者は中身の話をせーへんということが良くわかった。  まさか、国防にまで話が及ぶとは思ってなかったが、自主防衛論には当然賛成。  今の政治家はどいつもこいつも国のあるべき理想像をもってなさそうやから憲法改正して自衛隊を軍隊にするということにはなりそうにないが、アメリカが日本を守ってくれなくなる可能性は十分あると思う。  

    0
    投稿日: 2011.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    世間では、TPPの問題がどうのとか、凄く取り上げられてるくせに、まったく本質的な議論がなされてないなあと思っていました。 そもそも、私自身経済だとか外交だとかに疎いから、理解しきれていない面が大きかったのです。 本書を読んで、少し視野が広がりました。 零からスタートの私は、たった一冊読んだだけで賛成反対の決断をしてはいけない身だと思います。 そのうえで、ずっと感じていたこと、日本人は自分の足で立ち、自分の国を護ることを放棄しているのではないか、ということを改めて感じました。 いつまでもアメリカの庇護の元にいることができるわけないのに。 自国を護るのは自国しかないのに。 TPPの問題は、私たち日本がこれからどうなるのか、生活に関わる問題だと思います。 そんな重大な問題を、マスコミや政界人の一方的な賛成論だけで、それが正しいと思い込むのは危険だと本当に思いました。 勉強、しなきゃ。

    0
    投稿日: 2011.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    フジテレビの特ダネでキレているのを見て興味が湧いて買ってみた本だけれど、かなり論旨が明確かつしっかりと系統立てて批判して論破していっているので面白かった。この本に対するTPP推進者の反論を読んでみたいところ。 それと、この中野氏、ユーモアのセンスがあり、猪木のくだりでは、このような真面目な本なのに思わず笑ってしまった。 そんなに難しくないので、たくさんの人に、一度は読んでもらいたい。

    0
    投稿日: 2011.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2011/12/8 ネット放送で見ておもしろそうな人だったので図書館で借りた。 予約がいっぱい入ってて人気の様子です。 みんな危機感持ってるんだね。 これを読んでなぜ民主党があんなにTPPに参加したがるのかますます疑問に思った。 メリットないよね? 「元気があれば何でもできるのは、私の知る限り、アントニオ猪木だけです」ワロタ

    0
    投稿日: 2011.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    TPPは論外という結論ありきの内容。 と言っても、TPPという議論がなぜ起こったのか、その無益さについては大きな納得を得ることが出来る。 論理的か?と言われると雑な印象がある一方で、直感的にはとてもわかりやすく、私のような素人には読みやすかったです(^o^)

    0
    投稿日: 2011.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPPに反対する人が意外に多いのに驚いている。 この本は、その疑問を解くために買った本だ。 TPPの背景にあるものはよく理解できた。反対する人の考え方もよく分かった。 ただ、私の考えは特に変わっていない。保護すべき日本の農業がその価値に値しないと思うからだ。保護するだけでなく、本当に日本の農業をどうするか真剣に考えるべきだ。

    0
    投稿日: 2011.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPP参加一辺倒の風潮が一気に形成された民主党の思惑は分かったし、確かに違和感については共感できるが、反対理由がほぼ農業への悪影響に偏っており、それも違和感を感じる。参加しなかった際の外交上の影響といった日本の立場についてはリスクもあると思うが主張が一辺倒で単調に感じた。

    0
    投稿日: 2011.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話題のTPPについて話題となっている中野剛志氏のTPP反対の新書。これだけ読めば「TPP参加など、論外です」も納得。賛成派の意見も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2011.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    片寄った論客とのことですが、主張がはっきりしている分分かりやすかったです。 デフレ、為替問題、食糧自給率、安全保障などの面からのTPP参加による完全自由貿易での危惧を説明しています。食糧自給率の問題に関しては「F1品種」の輸入依存について気付かされましたし、色々と多方面への関連問題を持ち出して興味を引かれました。 とにかく、国際社会に対して弱腰スパイラルに陥っちゃってるのも一つの問題ですので日本男児がんばらないかんなと思いました。まずは、国際競争力向上目指して、今日は腹筋10回して寝ますね。おやすみなさい。

    0
    投稿日: 2011.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    TPPが愚策であるとの論をひたすら展開する本。 とにかくTPPは悪いということしか述べず、いい点について一切語られないので一定のバイアスはかかっていると踏んで読むべきだとは思うが、論に隙がなかなか見当たらなかったのも事実(もちろん多少はあったけど)。 だれかこれに対する反論本でも書いてほしいところ。

    0
    投稿日: 2011.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今世間を賑わしているTPPに興味を持ちまして購入。 反対派の意見だけあってこれを読むとやっぱり 自分もTPPには反対。 政府には、 アメリカの戦略にはまらないようにしていただきたい。 ただ、賛成派の意見も読んでみたいと感じた。

    0
    投稿日: 2011.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中野剛志著「TPP亡国論」集英社新書(2011) この本は誰にでも納得できるような論理を用いて、日本のTPP(環太平洋経済連携協定)への参加について反対し、その根拠を明らかにしている本です。TPPという穴を覗き込むことで、リーマンショック後の世界の構造変化、そして日本が直面している問題の根本が見えてくると考えます。それ故、今のTPP問題について何が課題になっているのか現状を知ることは重要なのです。TPP賛成論には、事実認識の誤りがあるように思われます。たとえば、日本の平均関税率は2.6%とアメリカよりも低く、農産品に限っても12%は決して高い数値ではありません。穀物自給率はわずかしかないほどすでに開国しています。TPPに参加しても日本の実質的な輸出先はアメリカしかなく、アメリカの実質的な輸出先は日本しかありません。アジアの成長を取り組むのは難しいのが現状です。また日本はGDPに占める輸出の割合が2割に満たない内需大国です。TPP参加後の実質的案アドバンテージがあるのでしょうか?またデフレの時は貿易自由化のような、競争を激化し、供給力を向上させるような政策は得策ではありません。実質賃金の低下や、失業率の増加を招くためです。また、アメリカはグローバルインバランスを是正するため、輸出倍増戦略を打ちたて、日本が輸出先のターゲットとしてあります。今後高騰すると予測される農産品を武器に、TPPによる輸出拡大を仕掛けてきているのです。日本は本当の意味での開国というものをもっと認識し、TPPの目的をもっとしっかりと持つ必要があるように個人的には感じます。TPP反対論の本ですが、しっかりとした反対の根拠がしめされているだけでなく、現在の日本経済の課題が分かりやすく見ることができる量本です。是非、今の機会に読んでみることをお勧めする本です。最近の本では一番自分のためになった本と言えます。 *WTO(世界貿易期間)は、現在、世界の150カ国(または地域)以上が参加し、自由貿易の推進を目指す国際機関です。1995年に成立しました。WTOは貿易ルールに関する国際的な立法権や司法権を有し、ルールに違反した国に対する報復措置を容認することで、実行力をもって自由貿易を促進しようとするものです。また、貿易だけではなく、国内産業に対する補助金の削減についてもルールを定めています。他方でWTOのルールは食料安全保障や環境問題といった、貿易以外の関連事項にも一応の配慮をする建前になっています。発展途上国に対する例外を除いては、各国一律の形式的なルールを当てはめようとするものです。このため融通がきかず、しかも150カ国の国が参加しているので交渉は難航し、しばしば決裂しました。そこで特に今世紀に入ってからは、自由貿易を促進する手段として、WTOにおける交渉以外の手段がとられるようになりました。それがFTAです。 *FTAは加盟国に一律のルールを適用するWTOの原則とは異なり、相手国を選んで、相手国との間だけで通用する関税ルールを定めるものです。FTAはWTOのルールの例外的な措置と位置づけられています。FTAはWTOのルールと比べると各国の事業をより反映した柔軟なルールを作ることができると考えられています。尚、日本などがすすめているEPA(経済連携協定)は、関税撤廃だけではなく、規制や制度の改正なども含めた2カ国間あるいは複数間の協定です。 *日本はこれまで12の国や地域をEPA/FTAを締結し、そのほかいくつかの国と交渉中です。具体的には、シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、ブルネイ、フィリピン、ベトナム、スイス、インド、ASEAN(東南アジア諸国連合)と締結。ペルーとは基本合意に達し、韓国とオーストラリアとは交渉中(韓国とは現在中断)。 *一方で、韓国は現在7カ国とFTAを締結しています。日本が主要貿易相手国であるアメリカ、EU、中国とのFTAの取り組みが遅れているのに対して、韓国は、これらの国々と積極的に交渉を行っており、アメリカとは合意に至っています。 *TPPもFTAの一種です。ただし、関税の即時撤廃を求めている点、そして関税撤廃の例外を認めないと言う点で、究極の自由貿易を目指すFTAであるとされています。TPPはWTPのルールや従来のFTAよりはるかに急進的な貿易自由化を目指しています。FTAへの取り組みが世界に比較して遅れているという日本があるため、一部の論者からはTPPへの参加はFTAでの遅れを挽回するチャンスであるといった議論が始まったと言うわけです。産業界も同じ考えだったと思われます。 *日本は確かに東南アジアへの巨額の投資を行っています。しかし、東南アジアはさらにアメリカ、ヨーロッパにたいして巨額の輸出を行っています。これは日本が東南アジアへ資本財を輸出し、東南アジアで加工組立てが行われて最終製品となり、その最終製品の消費地がアメリカ、ヨーロッパだと言うことを示しています。日本は東南アジアとの貿易と言うよりは、東南アジアを経由してバブルで浮かれていたアメリカやヨーロッパに輸出をしていたと言うことです。これが日本から東南アジアへの輸出拡大の正体なのです。 *リーマンショック後の中国の成長は、空前の公共投資と強引な金融緩和、そして人民元の安値での固定による輸出競争力の強化によるものであって、中国の消費が順調に伸びたものと考えるべきではありません。 *これまで世界をひっぱってきたアメリカの旺盛な消費需要は、住宅バブルの崩壊によって消滅しました。もはやアメリカの消費を頼むことはできません。アメリカに変わる消費需要国を見つけ出さなければ世界経済の正常化はありえません。アメリカだけが輸入し経常収支赤字を計上する一方で、東南アジア諸国が輸出一本やりで経常収支黒字を溜め込むと言う世界的な貿易不均衡はもはや持続不可能なのです。これがグローバルインバランスといわれる問題です。リーマンショック以降、このバランスをどうやって是正するかという一点に議論が集約されていました。 *アメリカは、輸出倍増戦略を打ち上げました。これには2つの側面があります。ひとつはグローバルインバランスの是正による世界経済の再建という側面です。アメリカが輸出を増やし、経常収支赤字を削減することは、アメリカのみならず世界全体の利益のために必要なことなのです。他方では、もうひとつアメリカの雇用の拡大という目的があります。これはアメリカが自国の雇用を増やし、失業率を下げるために他国を犠牲にしてでも輸出を増やすと言うものです。特にオバマ政権は政権を維持するためにもなりふりかまわず輸出拡大にうってでることで失業率を下げる必要があるのです。 *現在、日本の経済産業省にとってのTPPへの参加の意義とは、韓国との国際競争に勝って、日本経済を成長させることに尽きると言っても過言ではありません。目的が対韓国なのです。 *貿易自由化によるデフレの促進は、まず安い製品が輸入されると、競合する国産品が淘汰され、国内雇用が失われます。失業者が増えれば労働市場全体が供給過剰になりますから、実施的な賃金が一段と下がってしまいます。こうしてデフレが悪化します。いいかえれば、デフレとは需要不足が続くことですので、これをとめるには需要を追加するか供給を削減する必要があります。ですが、貿易自由化によって、国産品が輸入品に大体されると、需要側では国産品関連の雇用が奪われ内需が縮小。他方、供給側は貿易自由化による競争の激化で生産性が上昇し、供給が増加します。こうして貿易自由化は、需要不足と供給過剰を深刻化して、デフレを悪化させます。 *構造改革とは、規制緩和、自由化、民営化、緊縮財政などによって市場への新規参入者を増やし、自由競争を促して産業の生産性を向上させようとする政策です。70~80年代のレーガン政権やサッチャー首相が推進しました。このときはデフレではなくインフレでした。日本も90年代構造改革への取り組みを行いました。しかし、日本はバブル崩壊直後でデフレを心配しなくてはいけない時期でした。にも関わらず構造改革を実行。その結果、今日に至るまで10年以上のデフレの状態から脱却ができない状態が続いているのです。本来であれば、デフレを脱却するまで公共投資が必要だったのです。

    0
    投稿日: 2011.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一応旬なのでチェックしておきました。そもそも評論とは、反対派は反対派の所見に偏り、賛成派は賛成派の所見でものをいう。結局判断は国民が考える問題ではあるが、日本の政治は国民無視なのでTPPに関してもそれぞれの利権を守ることで議論されているって感じ。ただ、この本を読むことで、TPPに至る経緯に関しては十分理解できました。

    0
    投稿日: 2011.12.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「TPP参加など、論外です。この本で申し上げたかったことは、結局のところ、その一言につきます。」という後書きの文がこの本の内容を端的に表している。 日本はTPPに参加すべきか否か。この問題を日本の利益、不利益だけで判断することはあまりに危険なことだった。まずアメリカの戦略としての側面は絶対に理解していなければならずそれは日本を利用しようという魂胆であるということ。さらにデフレの中で貿易自由化を促進すればさらなるデフレを招く恐れがあるなど、日本の現在の状況を考えればTPPは参加すべきでないのは当然に思える。今テレビや新聞でなされている議論はそういった広い視点がない。また開国などの響きに惑わされるのにも注意しなければならない。 TPP参加賛成の本も読んで多角的に考えたい。

    0
    投稿日: 2011.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中野剛志さんは、TPPに反対という立場でテレビに出演されていたました。その時の印象があまりにも強烈で、この本を読んでみました。 何故TPPに参加してはいけないのか。筆者なりの視点で、深く書かれています。 まず、今の日本に必要なことはデフレからの脱却。TPPに加盟するということは、デフレをより促進してしまうことになるというのが、よく分かりました。そして、デフレから脱却するためにはどうしたらいいのかが詳しく書いてあります。 この本だけでなく、著者の他の本も読み、今の日本経済について考えたいと思いました。

    0
    投稿日: 2011.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    動画サイトで盛り上がっていたので、読みました。 TPPは怖いですね。まさに正論というべきか。 言いたいことはすべてこの本に詰まっています。

    0
    投稿日: 2011.11.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPPへの参加など、論外です。 まずは長年続くデフレの対策を。 という主張。 無知な私だけど、とーってもわかりやすかった。彼の主張は「おわりに」に要約されてます。国際情勢や経済の仕組み等も丁寧に説明されていて、すらすら読める!おもしろい!おすすめです!うーん、大学の専攻やり直したい(笑) 「横浜が開港したのは、1858年の日米修好通商条約によってです。この条約は、日本が治外法権を認め、日本に関税自主権がないという不平等な条約でした。菅首相が、横浜で開国を宣言したのは、尖閣沖の領海を侵犯した中国漁船船長の釈放という『治外法権』や、TPPへの参加という『関税自主権の放棄』を、各国首脳や国民に連想してもらいたかったからだというのは、さすがに悪い冗談でしょう。」

    0
    投稿日: 2011.11.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    われわれ国民はもっと勉強せんといかんね。 TPPは自由貿易の推進なんだから、時代の流れとして正しいのではないか。いつまでも規制に守られている方が古いのだ。とそんな風に漠然と考えている人は多いだろう。私もこの本を読むまではその程度の次元だった。しかしその考えは一瞬で改めさせられた。 自由貿易は常に相互に恩恵があるとは限らない。自由貿易は、品目あるいは取引国同士の状況によって、いとも簡単に買い手市場・売り手市場に偏って価格が操作されるものであり、いわば自由競争であり自由なる戦いだ。オイルショックやレアアースがその例として挙げられている。むむむ。 日本の農業改革の停滞を打破するには、TPPの外圧が効果的?それも一刀両断。構造改革(生産性改善と自由競争による市場価格下落)はインフレ時に効果を発揮するものであり、デフレ時はデフレを促進させるばかりで逆効果と言い切る。仮に日本の農業改革が実現して国内既得権益が破壊されたとしても、その後に来るのは構造改革ではなく、より強大なアメリカの既得権益の襲来だと言う。 ---この本が全てとは思わないが、われわれ国民はもっと勉強しないといけない。同時に、江戸幕府の開国になぞらえて平成の開国の筋書きを描いた政府の単純さにも鳥肌が立つ。もし、政府がこの本に書かれていることくらい認識済みにも関わらずTPP交渉参加を決めたのならば、そうせざるを得なかった理由は何なのか。国民にもアメリカにも明かすことのできない策略は何なのか。これが謎ならまだいいのだが。

    0
    投稿日: 2011.11.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    •TPPは実質日米FTAにも関わらず、平均関税率は2-3%、農産物に関しても12%と、諸外国に比べても決して高くなく、製造機の海外移転、ドル安などでTPPのメリットはほとんどなし。 •供給量多いデフレ下に於いて、供給量を増加させるTPPは更なる実質賃金の低下、失業率の増加を招く •リーマンショックで苦しんでいるオバマ政権の輸出拡大政策。五年間で輸出倍増。アメリカでの失業率改善は実質国内の失業率悪化を招く。 •水、食糧、エネルギーの海外依存

    0
    投稿日: 2011.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最近著者のことが騒がれているので読んでみた。私自身はよくわからないながらもTPP賛成の考えだったが、この本の主張はよく理解ができた。 今マスコミで言われている農家をどう守るかという単純な議論ではなく、経済的な視点で書かれている。 ・現在の日本経済の大問題はデフレであり、その下での開放政策を行うことの問題。 ・アジア成長の取り込みというが実質は日米FTA。日米FTAより性質が悪いのは、日本はGDPに占める輸出割合は低く、TPP参加国のうち米国以外の輸入割合・金額は低いため、日本の市場が米国をはじめ狙われている(米国が自国市場を守る際に日本を利用する) ・そもそも日本の関税率は世界的に見て低い。 ・最近の貿易動向を左右するのは関税ではなく、為替。TPPは関税以外の貿易障壁も取り除く目的もあり、いくらTPPで輸出戦略を練っても為替面で競争力は弱体化する。 ・食料という必需品を輸入に頼るリスク。自動車輸出や高級農産物のような嗜好品は非必需品であり、その輸出を守るために、食料を交渉のテーブルにあげるのは愚(米国のF1種子の話も聞いたことがあったが、改めて読んで寒気がした) よく考えてみると今本屋にはTPPの反対論の本ばかりが目立つ。 賛成論者のTPP文献も読まないと、と感じた。 ただ、政治の弱さ(=有権者の愚かさ)や現在の為替政策の無策さをみると、本当は民主主義よりも社会主義・一党独裁のほうが国力維持にはいいのではないかということを考えてしまう自分がいて少し怖い。

    0
    投稿日: 2011.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    YOUTUBEの動画で見て、とても判りやすく話してらしたので図書館で借りてみました。 私は元々TPP反対でしたが、さらに気持ちが進みました。 ・参加9ヶ国に日本を加えた10ヶ国のGDPは日米で90パーセントを占める。実質日米ETAだが、後から参加する日本に有利な主張を通せるはずもない。 ・元々、貿易赤字のアメリカは日本からの輸入を増やす気などない。 ・中国、韓国は参加の意思はなく、アジア経済圏など主導できない。(中国は為替問題から譲る気はない。韓国はアメリカとFTA締結済み) ・日本の関税は平均で工業製品2.5パーセント、農作物でも12パーセントほど。これだけ門戸を開いているのに「開国」と語るのは、今が保護主義的ととられる、または「とるフリ」をする。交渉スタート前から不利な材料を提供する政府がまともに交渉出来るとは思えない。 ・TPP以前にデフレと円高を解消すべき。デフレ下でのTPP導入はデフレがさらに進む。 ・日本の輸入品は必需品。輸出品は嗜好品。 ・今は種子まで輸入頼み。その種は1代限り優秀性を持つF1品種で種は採取出来ない。 ・現在、気候変動と水資源問題は石油資源の枯渇よりも深刻である。日本では中国資本などに水資源が買収されている。 ・農産物の輸出はその国の調整弁。国内で不足すれば輸出には回さない。 最後の章で、日本人の思考にブレーカーが下りるワードについて語っています。 それは賛否ある意見だと思いますが、私はそれも議論が必要なのだと感じます。

    0
    投稿日: 2011.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPP以外の内容だけでなく、国際情勢や世界経済について非常にわかりやすく書かれている。 内容がうまく順序だてられており、スラスラ読めてしまう。 TPP反対論として2月に書かれた本であるにもかかわらず、今なお語られる(政治家も語っている)TPP賛成の意見についても一つ一つわかりやすく批判している。 賛成派の人がこの本を読めばどのような反論をすのだろう。 政治家はとりあえずこの本を読めばいいのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2011.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近マスメディアでやたらと話題のTPP。 理解を深めるために本書を読んでみた。 TPPがなぜ日本にとってよくないのか、 その理由が非常にわかりやすく書かれており、 良書であった。 以下は印象に残った内容です ・TPPはアメリカ日本のFTAと変わらない ・デフレ下の輸入は負のスパイラルに陥る ・種はアメリカからの輸入がほとんど

    0
    投稿日: 2011.11.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「TPP反対派を代表する一冊」 貿易による経済発展の仕組みや、日本開国の歴史などの観点から、TPPがいかに危険な選択であるかについて語られている。 少し言葉は暴力的だが、TPPやWTO、FTAなど基本的なところから勉強したい人にもおすすめ。

    0
    投稿日: 2011.11.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPP反対論拠だけでなく、自由貿易やグローバルインバランスに踏み込んでいるのがためになった。 満足度8

    0
    投稿日: 2011.11.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     肩入れしすぎではないかと思われるかも知れないが、この本に書いてあることについて正面から論破できるTPP推進論者の根拠があるなら是非聴いてみたいという気にさせられた(皮肉などではなく)。そのくらい理路整然としていて、特に経済についての知識が殆どない自分などは十分納得させられた。ニュースを見て「情報不足だし~、日米関係を良好に保つためにも交渉くらいには参加した方がいいのでは~?」などという悪い意味で日本人らしい思考をしている人(この本を読む前の自分のこと)に読んで欲しい。  まず、関税撤廃による輸入価格の低下や国際競争に巻き込まれることは、日本のデフレを一層深刻化させることになる。そもそも日本の全品目平均関税率は韓国よりずっと低く、アメリカよりも低い。農産物に限れば韓国はおろかEUより低くなる。したがって「鎖国」などというレトリックは推進派やマスコミの方便でしかない。第一、開国も何もTPPには韓国も中国もEUも参加しておらず、そもそもTPP交渉参加国の殆どは外需依存国で、日本が輸出する相手は必然的にアメリカに限られてくる。そのアメリカは現在失業に苦しみ、また輸出倍増をオバマ大統領自ら宣言している以上、TPPは単に日本の市場をアメリカに差し出すだけでしかないだろう。  更に日本の愚かなことは、わざわざ世界に向けて「開国する」などというメッセージを発信していること。上記の通り日本は関税撤廃などなくても十分「開国」しており、だというのに自ら閉鎖的な国であるかのようなイメージを世界に向けて発信することは、全くの自虐、不必要なネガティブキャンペーンでしかない。一度「開国」などとのたまえば、その自虐的なメッセージを逆手にとった外圧がますます強まることは言うまでもなく、ただでさえ弱腰の外交と言われているのに、それを自ら手伝った形になってしまっている。どう考えても、そのようなメッセージが日本に利益をもたらす筈がない。一国の首相が絶対口にしてはいけない言葉だったことは、明らかである。  今まで、自分もマスコミの「開国」という耳障りの良い言葉にあてられ、TPPも悪くはないのではないかと思っていた。よく「知らない方が幸せなこともある」というが、本書を読み終わった後このような皮肉が脳裏を掠めた。今まで通り、全体主義に毒されてTPPに対し何の危機感も抱かなかったかと思うとゾッとしない。本書を読めば読むほど、TPP参加へと向かっている厭な現実に危機感を覚えるようになったが、何も知らずにいるよりも遥かに自分のためになったと、せめて強がりを言っておきたい。何としても、日本には正しい意味で『良い方向』に向かって欲しいものである。  後に著者が出ているテレビ番組やネット動画も見たが、あのくらい物怖じせずに、自らの意見を世の中に発信できる人が、今の日本には求められているのではないだろうか。

    1
    投稿日: 2011.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPP参加は論外、を、大きく3つの理由で説明している本。 ザックリと言うと、 1.日本の関税は高くないよ 2.内需主導の成長でデフレ脱却するほうが、結果的には輸入も増えるから、TPP加盟の国々も、そのほうがいいでしょう 3.外国の日本に対する戦略をナメるな、もっと深く考えよう

    0
    投稿日: 2011.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本の要旨は一言 「今のままで何とかなるからTPPはやめとけ」 はあ。そうでしたか。ありがとうございます。 という冗談はさておき、政府の未熟でアジテーティブな発表を論いつつ、持論は「公共投資を続ければデフレはなんとかなる。日米安全保障もたぶん関係無いからなんとかなる。ダメなら自己武装。」という安直な物のようにしか映らなかった。 それで良いなら誰も苦労しないのでは? 読んだ印象としては、もしかすると優秀な人なのかもしれないが、レベルの低い議論に身を落として子供のケンカを始めちゃったのね、という感じ。 こういう主観的な議論はほんと経済学者にありがち。みんな前提もプロセスも目的も曖昧なまま、結論ありきの持論ばかり説明しようとする。 何でなんだろう? もっと科学的にモデルを立てて、自分の理論を後日検証可能なようにしてから、話をして、そしてその結果に責任を持って欲しい。その仕組みを前提に立ててから話を始めて欲しい。 ただの「真実の知ったかぶり」をするだけよりよっぽど生産的だろうに。

    0
    投稿日: 2011.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     主にTPP参加によるデメリットを細やかに解説した本。  関税撤廃による自由貿易の促進を目的とする点ではFTAもTPPも同じである。しかし、個別的で例外項目のあるFTAと異なり、TPPは農業をはじめ、輸出産業、医療、保険など24という多岐のヒト・モノ・カネの項目での無条件の即時関税撤廃を眼目とする。  注目すべき主な論点は三つ。一つめはすでに日本の関税率は低いこと。注目されている農作物の関税は平均12%であり、この税率が約20%のEUや60%を超える韓国に較べ、高いとは言えないことがわかる(アメリカよりは低いが)。税率が低いにもかかわらず「自由貿易のため国を開く」と宣言することは、「今まで日本は閉ざされた国だったのか」と誤解され、ゲームが始まる前から自分の立場を振りにする行為だという。  二つめは関税の撤廃によるデフレの悪化。関税撤廃は物価下落→安価な輸入品の増加→円高ドル安によってさらに輸入品の価格が低下→賃金の低下→物価下落 という悪循環を招く。このような規制緩和・構造改革政策はデフレ政策であるため、デフレ経済のもとではタブーのはずなのに、橋本内閣や小泉内閣がそれを推進したため、日本は失われた十年どころか、失われた二十年を迎えてしまった。  三つめは日本がTPPに参加しても国際貿易の主導権を握れないこと。TPP交渉参加国は労働者を低賃金で使用するマレーシア、ベトナム、チリ、畜産以外に有力な産業が少ないオーストラリアやニュージーランド、純粋な商業国家であるシンガポールなど、日本とは異なり輸出依存度が高い国が多い。また、同じく日本より輸出依存度の高い中国や韓国はそれぞれ為替操作を行っている、既に米韓FTAを締結している、という事情からTPP参加の可能性は薄い。  以上のことから、現時点でのTPP参加はメリットに対してデメリットが大きすぎるため、私は反対する。著者はグローバル化の進展で企業利益と国民の利益が不一致を来たすようになったことを挙げ、デフレ下で唯一巨大な需要を創出できる政府が、有効な公共投資を行うべきことを主張しているが、これには賛成である。

    0
    投稿日: 2011.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    TPP…過激なFTA(自由貿易協定) 2006年、シンガポール・ブルネイ・チリ・ニュージーランド 2010年、アメリカ・オーストラリア・ペルー・ベトナム 2010年、マレーシア ・加盟国GDPの 7割弱=アメリカ、2.5割=日本、0.4割強=オーストラリア、0.4割強=残り 実質アメリカとのFTA ・加盟国ほぼ全てが外需依存、アメリカも輸出増へ転換を宣言(日本はGDPに占める輸出額2割に満たない内需国→参加国のターゲットは日本) ・利害が一致する参加国はない→日本に有利なルールづくりは不可能(結局アメリカ主導)→他国との貿易協定にも影響(「TPPでは認めてるやないか!」とか言われる) ・日本が考えるTPPの意義… ①経済効果 EU・アメリカは不況で需要縮小している。輸出伸ばせねぇだろ。そもそもこんな状況で韓国が輸出伸ばそうと必死なのは、韓国はGDPの4割以上を輸出に依存する外需依存国だから。日本(内需大国)ではGDPの2割にも満たない輸出を伸ばしたところで日本経済全体を引っ張るのは至難の技。できたとしても円高で相殺。乙 ②外交戦略 アジアの成長を取り込むことが日本の成長戦略のカギ。と言っておきながら成長するアジア主要国である中国・インド・韓国などは参加していない。実質アメリカとのFTA。むしろ外需依存のアジア太平洋諸国に日本市場は取り込まれるくらい。 ・そもそも日本は平均関税率2.6%(農産品に限っても約12%)→決して高くない(鎖国ではない) ・経済産業省にとってのTPP参加意義 …韓国との国際競争(でも、ウォン安だから仕方ないよね) ・グローバル化した世界…関税より通貨の影響の方がはるかに大きい。 ・第1期グローバリゼーション(アジア通貨危機まで) 無規制な資本の国際的な移動 →経済の変動性高め(好況も不況も増幅させるように働き) →バブルとクラッシュ起きやすくなっていた ・第2期グローバリゼーション(リーマンショックまで) 金融危機に懲りて、金融リスクに強い経済構造を構築し始める →債務危機に陥らないよう経常収支黒字ためこむ(輸出に有利になるよう為替に介入し、輸出主導の経済成長推進) →しかし2000年代半ばのそれは、アメリカの住宅バブルとそれを背景にしたアメリカの消費者の過剰な消費に全面的に依存していた。さらにこの時期目覚しい成長を遂げた東アジア(特に中国)はアメリカやヨーロッパへの輸出に依存して成長していた(内需拡大による成長ではなかった)。また日本もこの時期東アジアへの輸出拡大により景気回復が見られたが、実態は東アジア経由でアメリカやヨーロッパに輸出していたことになる。 →クラッシュ →アメリカの旺盛な消費需要消失。次の牽引役は…中国&日本&ドイツか(これらの国は内需拡大・輸入拡大せよだと。どこも依然として輸出主導で景気回復しようとしているが) 結局、一方が経常収支黒字をためこみ、一方が経常収支赤字続けるという世界的貿易不均衡(グローバル・インバランス)は持続不可能 →自分のことだけ考えてたら、ひいては自分が(世界が)損をするみたいな感じか ・中国はアメリカの代わり無理 …消費規模がアメリカの1/8かつ、そのうち輸入が占める割合は8%だけ。輸入消費財の性質も異なる(類似度40~50%) →ゆえに消費規模も大きく、輸入消費財の性質が似ている日本&ドイツが期待されている。 ・アメリカの基本戦略=輸出倍増 互恵的な目的(グローバル・インバランスの是正) 利己的な目的(輸出拡大による国内の雇用確保) …輸出拡大とともにドル安に誘導→グローバルに活動する製造業は海外生産により為替リスクも関税も回避して生き残れるが、農業は無理。輸入農作物で日本の農業壊滅。 →つまりアメリカにとってTPPは農業票獲得の手段 →日本がTPPに参加するとデフレが悪化し、グローバル・インバランスの是正からは遠ざかる ・経常収支赤字を続けることは、国内の貯蓄不足を海外資本の流入により補い続けなければならない→バブル発生しやすくなる→バブル崩壊で海外資本引き上げにより通貨暴落→返済すべき対外債務の額膨らむ(調整コスト大) ・デフレ=需要<供給 物価下落=お金の価値上昇→お金使わない・投資しない(置いておけば価値上がるし、逆に借金したら返済大変。つまり合理的。)→物価さらに下落の悪循環 ・貿易自由化はデフレを悪化させる。 デフレを止めるには需要↑もしくは供給↓だが、、、 貿易自由化により安価な製品輸入されると、国内雇用喪失、需要↓&競争激化で生産性上昇し供給↑ →デフレ悪化 ・構造改革=規制緩和・自由化・民営化・緊縮財政 これらはデフレを促進→インフレの時はいいが、デフレの時はダメ→まずはデフレ脱却!→要は「公共投資」をしろ! ・TPPの農業問題、ただ補助金だせばいいということでもない→その一つが、WTOで話が進んでいる農業生産者・農産品に対する補助金を大幅に制限するルール(=_=) ・自由貿易の意義…疑う余地のない原理原則という訳ではない。少なくとも以下のことは言える ①貿易自由化は物価を下げる ②デフレの時に物価が下がるのはよくない ・グローバルな競争→コスト競争→デフレ ・輸出企業は賃金抑え、競争力強化→利益が増えれば株主や経営者のみ儲かる(再分配は行われない…大企業幹部が政治に圧力かけてごねるから)→グローバル企業と国民の利益の不一致 →法人税減税は国の税収減らすだけ。なぜなら世界がグローバル化して、「輸出で稼いでる大企業の利益=国民の利益」ではなくなったから。むしろ法人税は再分配最後の砦か… ・少子高齢化…理論的には需要↑&供給↓もたらす。 ・貿易する財の性質(必需品vs贅沢品)・市場の構造(買い手>売り手vs売り手>買い手)によりパワーバランスは決定。 →ここから食料自給率の問題も考えられる(贅沢品にシフトしてもいいのか…etc)。水、穀物、…etc ・TPPと日米安保は分離して考えよう。(そろそろ自主防衛について考えよう)

    0
    投稿日: 2011.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    グローバルな輸出企業が儲かっているからといってその企業と同じ国籍の国民が豊かになるわけではないのがグローバリゼーションという現象の本質です。 経済成長は貿易を拡大するが、貿易の拡大が経済成長につながるかどうかは検証されていない。

    0
    投稿日: 2011.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あまりにも拙劣な政策決定プロセス。郷原信郎氏が言う「思考停止社会・日本国」の政治経済版だ。 政府の役人は、自らの失敗を認めず、誤りを隠すため誤りの上塗りを継続してしまう。 所謂、民主主義的プロセスである選挙で選ばれてしまった無能な政治家などを懐柔するのはヘノカッパなのだ。 アメリカの農産物輸出拡大戦略を知って知らずか、第三の開国論なるわけの分からない理屈で、全世界の笑いものになろうとするTPPへの無謀な参加。 中野剛志氏は、本籍、経済産業省の役人であるにもかかわらず、信念に基づいたTPP亡国論を理路整然と展開された。 目から鱗とはこのような著作のことをいうのであろう。

    0
    投稿日: 2011.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本人が戦略的に思考出来ないというのは、今に始まったことではない。統帥権の名の下に先の大戦に向かった大日本帝国の意思決定と今回のTPPの進め方には大した違いがない。TPPを農業問題に矮小化し全体論に進ませない様にするマスメディアには何かしらの大いなる意思を感じざるをえない。政財官そしてマスコミは分かって進めているのかそれとも本当に理解していないのか。どちらにせよ憂慮すべき事態であることに間違いはない。ここでやらなければ本当に日本は滅びてしまう。

    0
    投稿日: 2011.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    TPP=日米FTA。米韓FTAの惨状を見よ!という最近クローズアップされる論調以外にもぐっと来る視点が多かった。 特に、①米国に安全保障を依存する冷戦構造のままの思考回路から抜け出せず、また、自主防衛に関する議論を避けたいがために結論ありきでTPPに賛成していると言う見方(圧力なんて受けてないのに自分で勝手に解釈して自縄自縛的になっている) ②日本には政策議論を行う際に善悪・優劣をストーリーとして受け入れさせることで、知識人やメディア・大衆を思考停止に誘導するさまざまな「魔法の言葉/サーキットブレーカー」があることと、それがわが国の国益にとってきわめて危険であること(かつTPPにはそういった類の言葉が多い) という2つの視点はきわめて重要ではなかろうか。 もともと自分がTPPは慎重(むしろ反対)なのと、前提とする日本経済への認識に対する納得感があったので入ってきやすい内容だった。口語体だし。あまり自分と同じ意見ばっかり読むのも危険な気がするので、新聞やメディアなんかのスポンサーの都合で参加を煽らなきゃいけない人たち以外のまともな賛成論も読んでみたいな、と思っています。あるかはわかんないけど。

    0
    投稿日: 2011.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近再びメディアで取り上げられるようになってきたので、購入したものの読んでいなかったのでこれを機会に読んだ。  TPPとは、環太平洋連携協定のことであり、シンガポール・ブルネイ・チリ・ニュージーランド・アメリカ・オーストラリア・ペルー・ベトナム等の交渉参加国によって形成され、関税の即時撤廃・関税撤廃の例外を認めない点で、究極の自由貿易を目指すFTAとされている。  筆者である中野剛志氏(経産省官僚、京都大学出向中)は、TPP参加に反対の立場をとっており、以下彼の主張になる。  そもそも日本は、全品目の平均関税率を見るとすでに世界的に相当低いレベルにあり、これ以上低くする必要があるのかと疑問を呈している。  またTPPに参加する理由として、「アジアの成長を取り込む」との意見が上げられているが、これに対してもTPPに中国・インド・韓国の主要国が参加しておらず、他の参加国の市場は微々たるものかつ輸出依存国であり成長を取り込むことは困難としてしている。実際TPP交渉参加国のGDP規模を見ればアメリカ67.2%、日本24.1%であり、TPPは実質的に日米FTAであると指摘している。このようにTPPは農産物を輸出したいアメリカや輸出依存度が高いアジア諸国が日本市場をターゲットとした枠組みであることが理解できる。    アメリカは輸出倍増戦略をリーマンショックを引き起こしたグローバル・インバランスの是正という互恵的目的、輸出の拡大による国内の雇用の確保という利己的な目的で進めており、その一環としてTPPを位置づけている。  アメリカはTPPの枠組みを利用して、日本への輸出を増加させる一方で、ドル安を誘導することで日本からの輸入を阻止しようとしている。  この結果、アメリカは国内雇用を増加させる一方で、日本では安価な農作物が流入することによる農業への打撃・農作物という必需品をアメリカに依存するによる日本の交渉力の低下、一層の貿易の自由化によるデフレ進行を懸念している。  ただし筆者は上記で挙げたグローバル・インバランスの是正に関しては、賛成の立場をとっており、日本が輸入を増加させる必要性を理解している。しかしそのためにはまず公共投資(民家セクターはデフレ化では投資を抑制することが合理的行動であるため)を増加させることで需要不足を解消し国内のデフレを脱却し景気を回復させ、その結果輸入が増えグローバル・インバランスが解消されることが望ましいとしている。    このように、デフレ不況や食料の海外依存という「内の情実」・グローバル化・グローバルインバランス、アメリカの輸出倍増戦略、気候変動といった「外の大勢」についても、何一つ議論が尽くされていないことに筆者は危機感を覚えており、その理由として強力な対米依存願望があるとしており、 それを一刻も脱して戦略的に考えることが重要としている。  *グローバル・インバランス=アメリカだけが輸入し、一方的に経常収支赤字を計上する一方で、東アジア諸国は輸出一本やりで、経常収支黒字を溜め込むという、世界的な貿易不均衡のこと。

    0
    投稿日: 2011.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    日本の関税率は諸外国にくらべて高くない トロイが木馬を受け取って以来、外国からの贈り物には気をつけたほうがよい 使用の警句 韓国の国際競争力が高いのは、単に通貨が安いから 日本は内需が大きい 輸出依存は小さい デフレ脱却が最優先 日本はアメリカに車を輸出し、穀物を輸入  アメリカは他から車を手に入れることができるが、日本は穀物をほかから手に入れられない 種の支配者 F1品種 品種の優秀性が一代限り アメリカのモンサント社

    0
    投稿日: 2011.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトル通りの一方的で過激な内容。 主張の要旨は、 ・TPPによって日本がアジア太平洋の成長を取り込むというが、中韓が不参加なのにできるわけない ・為替操作する中国が自由貿易ルールであるTPPに参加するわけない ・二国間交渉のFTAが有利とする韓国も同じ ・GDPにして日米が9割を占めるTPPは、実質的に日米FTAだ ・TPPは米国中心の多数派工作による日本包囲網 ・利害対立の大きい米国を相手に弱腰外交の日本は有利なルールを作れない ・日本の輸出はドル安で潰れる ・関税撤廃による実質GDPの増加という内閣府の試算は通貨安競争を考慮していない ・経産省の関心は欧米中の市場で韓国との競争に勝つことだが、グローバル化した世界では国際競争力には関税より通貨の影響が大きく、韓国のそれはウォン安によるもの ・GDP全体の2割しかない輸出をいくら伸ばしても日本経済は引っ張れない ・高品質な農産物の輸出といっても世界同時不況なので期待できない ・TPPよりデフレ脱却が優先事項 ・TPPで安価な製品が輸入されてデフレが促進し、雇用が喪失する TPPの最大の意義である経済効果に対する反論が10頁と物足りず、完璧に反証できているとはいえない印象。 TPP不参加の場合の将来の展望が欠けており、じゃあどうしたらよいのかがわからない。

    0
    投稿日: 2011.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半部分でほとんどやられました。 後半はなんかそうでもないけど、この本は読む必要ありますね。 いかに新聞が論理性を欠いているかがわかる。 一気にTPPへの僕の意見は変わってしまい、今までの愚かさに気付かされた。

    0
    投稿日: 2011.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPP賛成論者にも反対論者にも是非読んで欲しい一冊。 TPPの基礎から分かりやすく解説されており、世界経済の観点から日本のTPP参加の問題点を挙げているので、大変参考になった。 諸悪の根源であるデフレ脱却のために、公共投資の増加による内需拡大を謳っているが、もう少し具体性があっても良かったかなと。 専門知識も皆無だが、そんなに単純な問題なのだろうか?という印象を受けた。 これだけデメリットがあるにも関わらず、依然としてTPP反対論者が少ない。 私も含め、日本人がマスメディアの情報を愚直に受け入れ、自ら考えない事の表れなのだろう。 TPPに限らず、自ら正しい情報の収集に努め、自ら考えることの大切さを改めて痛感した。 ずっと本棚に入れておきたい一冊。

    0
    投稿日: 2011.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表面だけで判断することの愚かさを教えてくれる本。国民はどれほど考えてtppを進めるべきだと考えているのか。大学教育のあり方も考えねば。遊んでいる場合ではない。本当に亡国しないように。馬鹿の一つおぼえのような議論か抜け出さねばならない。

    0
    投稿日: 2011.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    福沢諭吉の開鎖論について、本書で初めて知った。◆TTPの参加の論点の危うさは目を見張る。◆韓国、中国が参加をしていないTTPに参加する意義は少ないのは同感である。

    0
    投稿日: 2011.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どんな言葉を並べられたとしても、思考回路を停止させるな。 考え続けること、知り続けることを止めるな。 現在世界経済が直面している問題をわかりやすく解説して、その中で日本が果たすべき役割について提案している。 しかもその方法は、どの国にも損をさせることのない、むしろ関係するすべての国にとって望ましい結果になる、健全な方法だ。 TPPが何なのか何故騒がれているのか、新聞で読んでも分からなかったのは、知識不足だからと思っていたけど、そもそも論理が破綻していたのか。 マスコミは報道の自由を盾に個人のプライバシーをよく侵害するのに、国民に本当に必要なことは報道しない。「報道の自由」を一番軽んじているのは、マスコミじゃないか? 過剰なナショナリズムが戦争を引き起こした一因だし、ネット右翼は気味が悪い。だからナショナリズムって倦厭していたけど、安定した社会を守ろうとする程度のナショナリズムを持たなかったら、かえって対外的に攻撃的なナショナリズムを生み出してしまう。 日米関係っていったい何なんだろう。 経済学入門的な本はなんだか退屈で、最後まで読めたためしがない。けど、一般向けに書かれた経済についての本なら読めるっぽい。もっとたくさんのことを知って、この本に書かれていることが本当か確かめたい。 田代洋一『食糧自給率を考える』 『TPP反対の大義』 農文教ブックレット 『対外不均衡の経済学』 須田美矢子:編 『大恐慌の教訓』 ピーター・テミン 『経済幻想』 エマニュエル・トッド 『日本の論点 2011』文藝春秋:編 『さらばデフレ不況』廣宮孝信 『デフレとバランスシート不況の経済学』リチャード・クー 『公共事業が日本を救う』 藤井聡 『デフレ時代の富国論』 三橋貴明 『恐慌の黙示録』 中野剛志 『国富論』 アダム・スミス 自由貿易は互恵的 『食糧自給率100%を目ざさない国に未來はない』 島崎治直 『日本は世界五位の農業大国』 浅川芳祐 『2つの「油」が世界を変える』 薄井寛 『新訂 維新前史の研究』 井野邊茂雄 『学問のすすめ』 『開鎖論』 福沢諭吉 『ウェッジ』2011年1月号 『大転換』カール・ポランニー 『グローバリズムという妄想』 ジョン・グレイ 『自由貿易は民主主義を滅ぼす』 エマニュエル・トッド

    0
    投稿日: 2011.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPP参加の何が問題か分かりやすく議論されていた。 アメリカが自国の雇用回復に輸出拡大を目標としていてTPP は対日本への輸出増加の手段であるというのが筆者の主張。 確かに日本政府がTPP に参加するどの根拠よりも説得力があると感じた。 さらにTPP 参加が日本のデフレを助長し、経済悪化を招くという事実は知っておかなくてはいけないことだと感じた。 日本の国債は日本人が持っているから大丈夫という話だったが、本当に大丈夫なのかという疑問を持った。 ちゃんと調べてみたい。

    0
    投稿日: 2011.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    tppは加入しちゃダメ。 経済の病気であるデフレ進行しちゃうよ。 ということで 経済の知識ない人にもじっくり説明してくれます。 つまり経済の勉強になります。めっちゃ。 盲信したらいかんけど、すべて覚える勢いで読みつぶすべしと感じました。

    0
    投稿日: 2011.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    この本は日本人必読書だと感じた。 私たちの思考停止状況に国の存亡の警告をならしている。 2010年10月に突如ふってわいたTPP参加論。 政府はアジアの成長を取り込み、輸出増によって経済成長を達成できるとうたうが、実際はアメリカが日本の市場を食い荒らすための罠だった! アメリカは2008年のリーマンショック以降、グローバルインバランスの是正と、輸出倍増による経済の回復をもくろんでいる。 TPP交渉に参加するアジアの国はすべて小国であり、韓国や中国は入っていない。そのうえ、日本を加えた交渉参加国のGDP比をみるとアメリカと日本が8割以上を占める。世界的な大不況と、超円高が続くなかでは、日本は安いアジアやアメリカの製品を輸入する一方で、高価な贅沢品を輸出する事はできない。 実はTPPはアジアの小国とアメリカが日本の市場を奪い取るための自由貿易協定なのだ。 しかし日本の政府も経済人も、この思惑に気づかず、TPP参加の結論ありきでつき進んでいる。そこには日本人の戦略能力のなさと、思考停止という病が横たわっている。 ある学生曰く「中野先生はすごい、はじめの3頁で言いたい事が全部わかる!」 まさにその通り。 辛らつな言葉が軽快で読みやすく、説明がわかりやすくて深く理解できる。経済だけでなく歴史に対する見知も深く、本当の知識人ってこういう人のことなのだろうな、と思った。 日本の根本的問題をあぶり出し、これから向かってゆくべき方向性が明確に示されている名著である。

    0
    投稿日: 2011.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近TPPについて騒がれているがどういうものかよく分かっていなかったので読んでみた。TPPに参加しても政府のいうようなアジア太平洋の成長を取り込む様な展開は期待できず、アメリカの策略にはまるだけ。国際競争力には関税よりも通貨安の問題が大きい。貿易黒字信仰を捨て去れ。著者はデフレが諸悪の根源だと繰り返し主張しているが、デフレ脱却が最優先であり、財政出動で公共投資を増やし内需を刺激するのが解決策だと。うーん、そんな単純な問題?と疑問には思ったが、勉強にはなりました。

    0
    投稿日: 2011.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPPによる関税率の引き下げはデフレを助長し日本経済により打撃を加えることになるという論理を大筋として、TPPに反対している。多様な資料・文献から獲た知見を上手く組み合わせてロジックを上手く組み立てている印象を受ける。ただ、あくまで借り物のものが多く、経済学的な主張と裏づけが弱かったり、法的な面でのFTA、WTO等に対する知見もあまり無いように思える。特に前半で取り上げていた海外直接投資に関する議論では、直接投資と間接投資の違いに対する理解がやや不足しているように受けとめられる内容であった。一方でTPPに対する政府や経済界、マスコミの異常なまでの熱狂ぶりに対する意見は同意できる。

    0
    投稿日: 2011.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    民主党はTPPを開国のイメージアップにつなげたいのだろう。 TPPではグローバルインバランスを是正することはできない。

    0
    投稿日: 2011.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近あまりとり上げられませんが、TPPに賛成の方も反対の方も​、きっと勉強になると思います。途中、少し感情的な議論が入って​いる気もしましたが、基本的には非常に論理的です。

    1
    投稿日: 2011.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2010年10月1日に行われた菅総理大臣の所信表明から世間に急浮上したTPP。 1ヶ月後のAPECまでに結論を出せと言う唐突なスケジュールが要求されたこのTPP参加問題ですが、本書にはそのTPP参加賛成論に対して、経済産業省から京都大学へ出向して研究生活を送っている著者の反論が書かれています。 本書の大まかな流れを説明すると、 まずTPP参加賛成論に対して、それを一つ一つ論破。 そしてリーマンショック後の世界情勢やTPP参加を求めてくるアメリカの思惑の解説を行うと共に、様々な識者・有力者たちがなぜ(少なくとも本書で論じている限りにおいては)メリットが全くなく、逆にデメリットしかないTPPへの参加を唱えるのかについて考察を行っています。 著者が主張したい事は、本書の後書きにおいて3つに分けてまとめられており、おおざっぱに見れば本書の本文は「なぜこの様に主張出来るのか」についての解説と見る事が出来るでしょう。 後書きにまとめられた3つの主張を以下に紹介します。 1.「TPPは輸出拡大につながり、アジアの成長力を日本経済の成長に取り込める」とのTPP参加論者の主張に対する反論 ・TPP交渉参加国のGDP規模を比較すると、アメリカが67.2%、日本が24.1%となり、日米だけで90%を超えている。  また、その他の国は国内市場の規模が小さく、輸出主導の国ばかりで日本の輸出先は実質アメリカとり、中国の韓国も参加していないTPPではアジアの成長力を取り込めない。 ・輸出業の日本のGDPに占める割合は2割しかないので、これを偏重するべきではない。 2.「TPPによる自由貿易は日本経済を成長させる」とのTPP参加論者の主張に対する反論1 ・日本の平均関税率は2.6%と低く、農産品に限っても平均関税率は12%と決して高くない。 ・そもそも、現在、製品・サービスの国際競争力は関税の税率の差ではなく、通貨の価値によって決まっている。 ・自由貿易はデフレを加速させる。 ・デフレを加速させると、国内の購買力が低下し、最終的に日本経済が窒息死する。 ・橋本政権下の1997年に行われた財政構造改革(緊急財政)により日本は、第2次大戦後の世界において他に例を見ないデフレに突入。 ・米・レーガン政権、英・サッチャー政権下において行われた構造改革は、加熱するインフレを冷却するために行われた。 ・構造改革は、経済停滞期に行うべき物ではない。 ・公共投資により、需要と供給のギャップを埋め、デフレを克服する事が最優先。 3.「TPPによる自由貿易は日本経済を成長させる」とのTPP参加論者の主張に対する反論2 ・TPP参加論者は、リーマンショック後の世界構造の変化とアメリカの思惑を考慮していない。 ・リーマンショック後、世界は国際経済の立て直しのため、アメリカが世界中から物を買って各国経済を牽引すると言うグローバルインバランス問題の克服に取り組んでいる。 ・つまり、アメリカは輸入を減少させ、輸出を拡大させようとしている。 ・アメリカしか輸出先がないTPPに参加した所で、輸出は拡大しない。 他、本文に書かれていた韓国通貨・ウォンは2010年11月には2006年に比べて46%も円高・ウォン安との指摘や、日本国内において工業よりも遙かに軽視されている風潮がある農業の世界的な重要性と日本農業の問題点の指摘。 そして、元外務次官で現早稲田大学客員教授の谷内正太郎氏のTPP参加論を詳細に分析、反論しています。 #この反論の中で、谷内氏の「TPPは日本が乗るべきバス」との主張に対して、第2次大戦前に日本は、ドイツ・イタリアとの三国同盟に「バスに乗り遅れるな」とのスローガンを唱え加盟した事を指摘し、「歴史から教訓を得よ」と説く谷内氏の主張とも絡めて反論しているのが結構、味のある所です。 本書に載っていた以下の一文、 「日本には戦略が必要」というのを口癖としている人に限って、戦略的に考えようとはしないことが多い には(私には日本には戦略が必要などという口癖はありませんが、それでも)自分に対する反省も含めて、中々考えさせられました。 どうも、TPP参加問題に限らず日本国内で行われている政治などの議論って、それぞれの人が持っているイメージに基づく議論であって、事実に基づく議論では無いように見えてきました。 だから、いつまでたっても何ら有効的な政策が出てこないのかと。 #「会議は踊る、されど進まず」って所ですかね。。。。 イメージに基づく考えに陥らないようにする為には、ある問題について考える時に、その問題に関して知っている事をリストアップし、自分が抱いている考えがそのリストに書かれている事から導き出される結論かをチェックする事が有効かもしれませんね。

    0
    投稿日: 2011.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    突然振ってわいたように結論ありきのTPP導入議論が起こったのには違和感を感じていたけど、TPP批判は農業保護の立場からあまり納得できない内容のものしか聞けていなかったので、本書はかなり参考になった。 ただ、デフレ脱却、内需拡大の必要性の主張までは賛同できるんだけど、その方策については単に公共投資の増加のみと、論が荒すぎて残念。為替相場への対策にいたっては全く書かれていないし。

    0
    投稿日: 2011.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    TPP参加反対の立場からの著書。 民主党が「開国」とするが、日本が不利になるだけ。韓国や中国は参加しないだろう。TPP参加国は小国ばかりで、実質日米のFTAであり、アメリカからの輸入が拡大化し、国内の農業の衰退、デフレの進行が進むものである。

    0
    投稿日: 2011.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何冊か読んだTPP本の中で、一番納得出来た一冊。 日本が参加した場合のTPPは実質日米FTAであるということをはじめ、 世界情勢を正しく理解し、グローバルインバランス是正すべしとの提言をしている。

    0
    投稿日: 2011.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんとも評価しづらい。TPPに反対する論理は単純で明快。ゆえにこの一連の論争があまりにも馬鹿げている気がしてならない。 ただ著者の明確な立場とその主張は評価したい。

    0
    投稿日: 2011.06.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPPがなぜいけないのかということをわかりやすく説明してくれていて、なるほどと納得できる。 ただ、あまりにも反対に意見が偏り過ぎている気がして賛成派の人の理論も聞いてみたくなった。

    0
    投稿日: 2011.06.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    グローバリゼーションによって、企業の幸せと国民の幸せが一致しなくなる。こんな当たり前のことが改めてよく理解できた。じゃあどうすればいいのか。答え探しは自分でやるしかないということ。

    0
    投稿日: 2011.06.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    池田信夫氏が「読んではいけない本」に入れていたので、為しに読んでみた。 しっかりした内容で、私にはどこが理論的にまずいのか良く分からなかった。 100%ではないにしても、ある程度正しいように思えた。 『TPPで輸出が増えようとしても、円高により増えない』と書かれていたが、 為替相場は双方の国力の裁定によって決まるのではないのだろうか? 米国の戦略で操作できるものなのだろうか? その辺の説明も欲しかった。 今度は池田信夫氏の本も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2011.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本書は、反TPP論であるが、 国際関係の観点からの示唆に富む。 外務省が主張する、早期にルールメイキングに参加し、 日本にとってメリットのある環境を整備し、外交力を強めるという説に対し、 明確に反論。 簡潔に述べると、ルールメイキングのための多数派工作は、 他のマイナー国家との経済構造の違いからアメリカとの協力を除き不可能であり、 そのアメリカは金融、農業を梃に経済の回復を図るべく輸出倍増を主張する。TPPは経済回復、米国民雇用促進のための手段で、その対象は日本となり、日本市場の開放を強く要望するというもの。 つまり、鴨ネギが日本だという。 個人的感想としては、アメリカが本当に日本を骨抜きにする事を狙っているか否かは断言出来ないと思う。むしろアメリカにとっての日本とは、アメリカに依存する程度に弱く、アメリカが使える程度に強い国でなくてはいけないからだ(内田樹『街場のアメリカ論』から言い回し借用)。 ただ、現在及び近い将来も外務省が描くシナリオはこうだ。つまり日本が有事の際にアメリカから「捨てられる恐怖」を抱えているとの米国主導の国際関係学及び同盟論の発想に依存し、憲法を盾に軍事力増大を目指さないという前提から、アメリカ主導の経済自由化の網に自ら絡まろうとするだろう。なぜなら、アメリカに近接し、日本が転べばアメリカにも影響が出るような環境を形成しようとすることが日本の安全保障に資すると考えるからだ。

    0
    投稿日: 2011.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    去年ごろから現れたカタカナ語を分かりやく学術的に少ない本。電車事故のおかげで空いた時間を使って東京駅の丸善で長時間試し読みして、読了。筆者の主張は主に1実質アメリカとのFTA2日本の農業産業への打撃もさることながら、デフレの深刻化をもらたす3グローバルな輸出企業の利益は国民に還元されず4景気回復には内需拡大が先決。1については、ドグマ的な内容であり、また2国間であろうともその中身次第であるので、特に評価せず。2今までは、リカードやリストなどが論じるように、発展途上は保護貿易、先進国は自由貿易すべきとの枠組みでしかFTAを捉えてなかったが、インフレ・デフレという視点は新鮮だった。スティグリッツなどの本を読んでFTAやそれと並行するグローバライゼーションについて俯瞰する必要性を感じた。3経済的利益の配分には政治的視点が改めて必要と認識した。4具体的な策が見えず。全体的な印象としては、政府あるいは経産省が推進する「開国」に対して、プロパガンダ的批判をもって筆を薦めていたので、良い印象は得られず、もう少し理知的な姿勢がほしいと思った。

    0
    投稿日: 2011.05.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    反対本を何冊か読んだがこれが一番納得できた。 単に国内農業がだめになるー、時給率がー、安全がー、、といったことではなくて、経済の理論をわかりやすく説明し、過去の例、アメリカの戦略、政治的影響などなどを含めてTPPを反対している。 これまでは、なるようになるんだなーという感覚で、まぁ参加せざるをえないんだろうなーと思っていたけど、反対にまわりたくなった。 メモ: デフレのときは自由貿易を推進すべきじゃない。まずはデフレを解決しておけばTPPは逆にチャンス

    0
    投稿日: 2011.05.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    TPPや世界経済に詳しくないので、筆者の論理が正しいように感じた。 この本で主張されているTPP参加に反対する根拠に反論できるTPP賛成派の主張を読んでみたい。

    0
    投稿日: 2011.05.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     議論としてはやや荒いし、身の回りでかき集められた知識で突貫で書き上げた印象はある。  だが、批判論者のなかでは肯定派の経済理論に真っ向から立ち向かった数少ない論者の一人であり、そういう意味で(まだ肯定派の理論に対抗しきれる論証とはなっていないので、具体的な議論の緻密さはともかく)肯定派に対抗するための論点として参考になるし、西部邁のいうように面白い書き手だと思う。  新書なので、「緻密な議論」よりは、一般向けに「面白い文章」を書くことが重視されたのだろうが、最近出した編著があるようなので、そこに書いてあるだろう詳細な議論を読んでみたいと思った。

    0
    投稿日: 2011.04.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者は、「TPPへの参加など論外です。」と、TPPへの参加に強く反対している。 著者の考えをまとめると以下。 ①日本の平均関税率は2.6%とアメリカよりも低く、すでに開国している状況。 ②TPPに参加しても、日本の実質的な輸出先はアメリカしかいなく、アメリカの実質的な輸出先は日本しかない。アジアの成長を取り込むなどということは不可能。 ③アメリカの主要品目の関税率は低く、すでに日本の製造業は海外生産を進めている。その上、アメリカがドル安を志向しているため、関税撤廃にほとんど意味はない。 ④日本はGDPに占める輸出が二割にも満たない内需大国であるため輸出に偏重すべきではない。 ⑤需要不足と供給過剰が持続するデフレのときには、貿易自由化のような、競争を激化し、供給力を向上させるような政策を講じるべきではない。この様な政策はさらなる実質賃金の低下や失業の増大を招く。 ⑥グローバル化した世界では輸出主導の成長は、国民給与の低下をもたらし、貧富の格差を拡大させる。内需が大きいが需要不足にある日本は、輸出主導ではなく、内需主導の成長を目指すべき。そして何よりもまずデフレ脱却を最優先させるべき。 ⑦アメリカは自国の雇用を増やすため、輸出倍増戦略に転換した。TPPはその輸出倍増戦略の一環として位置付けられており、輸出先のターゲットは日本。 当然本書では、様々なデータや歴史的事実を基に、上記のことが説明されているわけだが、どれも非常にわかり易いロジックで、とても納得させられる。 また、TPPがいい悪いに関わらず、本書は、グローバル社会における国の外交上戦略の大切さという面においても非常に勉強になった。 どの国も、国の利益を最優先に様々な外交戦略を行っている。 しかし、日本政府はどうだろうか。 国の利益を最優先にしているとは考えにくい。 本書でも、「横浜におけるAPEC首脳会議の主要な成果」とすることそれ自体がTPPの目的になってしまっていると指摘している。 資源を持たない日本は今後のグローバル社会を明確な戦略なくしては戦っていけない。 そのためには、現在の日本政治の在り方自体を考え直さなければならないのではないかと思う。 そんなことも考えさせられた。

    0
    投稿日: 2011.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    震災のこの時期にあってなんとも問題意識としては別のものを選んでしまったなぁという気はしましたが、TPP亡国論です。 環太平洋戦略的経済連携協定の略なわけですが、戦略的と名のつくかぎり加盟各国には戦略的な意図があるわけです。では、アメリカの戦略は、東アジア各国の戦略は、そして日本の戦略はなにかとみてゆくことになります。 日本でTPPの関連の問題としてテレビで大きく取り上げられているのは農家への戸別保障でしょうか。とにかくそれぐらいであったように思います。それ以外にも外国人労働者雇用の問題は前から議論されていたようにおもいます。 とにかくTPPによって人、モノ、カネの行き来がスムーズになるとどうなるか、日本は加盟国のなかでも中途半端な立ち位置にいると、この本から読み取れるように思います。 アメリカからは、輸出産業振興のための輸出市場として、東南アジア諸国からもとにかくモノかってもらい、割安の賃金で働いてくれる労働者も送り込みたい。という意図があるのに対して日本はなにか輸出するものがあるのだろうか。他国にアピールし、連携の中で強力な価値を持つ輸出商品を持っているのだろうか。 そう考えると、今考えている以上に連携の相手国のほうが2歩3歩先の見通しを持ってこの協定をしかけているように思えます。

    0
    投稿日: 2011.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    もう自由貿易反対論(+貿易差額主義)はおなかいっぱいです。 スティグリッツを持ち出してくればまだ良かったかも。

    0
    投稿日: 2011.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本書を読むまでは、TPPはグローバル経済の象徴として、当然参加すべき、参加しないのは農業保護と選挙のため、と正直なところ考えていました。反省します。あまりにも思考停止でした。 TPPの参加国を見ると実質日米間の契約であり、既存の日本の低関税や現在の円高の状況からみると日本の輸出が拡大することは難しい一方で、アメリカからは大量に農産物が輸入されることになる。それこそ、リーマンショック後の国内経済復興を図るアメリカの意図である。 さらに、日本のデフレの現状において、低価格の商品が輸入されると、デフレがさらに深刻化する恐れがある。 日本が当面とるべき策はTPPではなく、積極的な公共投資によるデフレの克服である。 この主張について、公共投資の有効性以外については同意せざるを得ないと思います。確かにTPPは危なさそうだ。。 では、なぜこれほどまでにTPPを強引に進めようとするのか。ここからは著者の主観も入っているとは思いますが、それは、アメリカの軍事力の傘下で経済成長と繁栄を謳歌した日本の政府、経済人の多くが、変化を望んでおらず、今回もアメリカに追従することで、これまでの繁栄を維持したいという心理の表れだと。 政府、経済界、メディアのほとんどがそこまで同じ考えを持っているのかについては疑問ですが、確かにここまでTPPに同意する論調が多いと、逆に不安にはなります。同じレベルで、TPP賛成者からもきちんとした論拠をもとにした意見を聞いてみたいです。

    0
    投稿日: 2011.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本の言いたいことはTPPはいらないってこと。 政治主導、外交においてのTPPの意義を考えるべきだと思う。将来のアジアで日本が果たすべき主導力は何かという点を真剣に考える時期なのでは? アメリカに頼る貿易ではなく、将来台頭して来るアジア諸国に対してより大きな影響力を発揮できるという可能性があるなら、この変化も必要なのではないだろうか。 日本で内需がGDP8割あるのだから、輸出を積極的に進めるべきだろう。米国も輸出拡大で国内雇用の拡充を図ってるのだから、参考にすべき。 ただし最大の障害として、外国に対してプレッシャーを与えられる輸出品(例えば、石油、食料)が日本には無いことだろう。 この問題にこそ、貿易戦略を集中させることが大事だろうと感じた。

    0
    投稿日: 2011.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    経済産業省から出向し、現在、京都大学大学院助教の著者が、日本のTPP参加に対する警鐘を鳴らしたもの。 本書を読み、自分でいろいろ考えても、メリットよりも圧倒的にデメリットが多いのがTPPかなと。 是非多くの方に読んでいただきたい本です。

    0
    投稿日: 2011.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    マスメディアも今やTPPに大賛成。何か違和感を感じないだろうか?本当に日本のためにTPPはいいのだろうか?賛成論者にも普通の反対論者にも読んで欲しい。日本という国を守ることをしっかり考えた上でのTPP反対論がここにある!

    0
    投稿日: 2011.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    著者は経済産業省出身者。TPPが良いとか悪いの前に、総合的な判断もないままTPP加盟という方向で進んでいる現状を危惧している。そもそも、TPP加盟すると関税は撤廃されるが、日本から輸出できるような対象市場は米国のみ。米国は貿易赤字を少しでも減らす政策を打っており、そうすると、米国の輸出対象市場は日本市場ということになる。つまり、日本に加盟のメリットはほとんどないのではないか。そのような分析もなされず、“開国”などのワードで世論を導く手法を批判。また、それにより、世界に対して日本のネガティブな面をキャンペーンすることになってしまう。 世の中のゆがみ、政策の手法に対して再考するよう促すような書籍となっている。 なお、経済学の基本的な仕組みについても記述されており、経済の仕組みやデフレ脱却のためにはどうするべきか、等についても非常に勉強になった。

    0
    投稿日: 2011.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    気鋭のTPP評論。ほぼ同時期に出た『TPPが日本を壊す』(廣宮孝信)が国民生活や地方政治の観点からTPPに反対していたのに対し、本書ではマクロ経済や政治(特に外交)の面からTPPを批判しているのが大きな違いと言えると思います。 主要なTPP賛成論を次々に俎上に乗せて検証していく前半も面白いですが、一番の読みどころは後半のTPPをきっかけに食糧安保としての外交政策を考え、日本人の思考法の根っこにある「歪み」をあぶり出していくところでしょう。あまり馴染のない外交戦略について非常に勉強になると同時に、TPP問題の根深さを思わずにいられません。

    1
    投稿日: 2011.03.20