Reader Store

総合評価

5件)
4.4
2
3
0
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    吉村昭「蜜蜂乱舞」我が心の作家109作品目は、花を求めて九州から北海道へと旅する養蜂家の生活を様々な人間模様を背景に描く作品。何時ものように無駄の無い文章と入念な取材に裏付けられたリアルな臨場感に直ちに引き込まれ、一気に読み切ってしまうと言う訳なので御座った。#読了 #吉村昭 #蜜蜂乱舞

    0
    投稿日: 2024.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鹿児島県鹿屋市の養蜂業一家・有島伊八郎とその妻・利恵、長男・俊一、長男嫁・弘子、長女・典子そして弟子の清八を描いた物語だが、事実上は蜜蜂たちが主人公というべき感動的なドラマ。蜜蜂が一つの命のように愛しく感じられてくる。養蜂がこのように花の蜜を求めて全国(特に北海道まで)を行脚するという生活には全く想像もしていなかった。高温で蜜蜂たちが興奮し、騒ぎだし、蒸殺してしまうという大変さで、フェーン下の猛暑の山形県を移動し、危機一髪全滅を免れた際の緊張感が凄かった。1970年頃で国鉄の貨物列車での移動が懐かしく感じられる。こんな世界があるとは全く驚きだった。こんな大変な生活は今でも続いているのだろうか。弘子が義父母・妹に受け入れられていく日々が微笑ましい。

    4
    投稿日: 2022.05.14
  • 日本の養蜂家

    正直いって、小説としては主人公とその周辺が淡々としすぎていて、ストーリーにのめり込むというタイプの作品ではないのですが、日本の養蜂業者の生活が詳しく書かれていて非常に興味深いです。 これが発表されたのは1987年。現在、日本の養蜂がどうなっているのか気になります。

    0
    投稿日: 2014.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    家族の問題を深めるのではなく、そこには吉村昭の人としての美しい生き様が「蜂」を通じて描かれる。一人ひとりの社会との距離感が大人とは何かを提示している。読後の美しい波紋のような余韻が気持ち良い。

    0
    投稿日: 2014.08.09
  • 凛とした人の生き方とは…

    「蜂蜜乱舞」を読んで、氏の沈着な筆致と同じく、人の生き方もまた、そのようであったことを尊いと感じました。 私自身が、人生の最終段階に入った今は、まわりの人間を傷めつけない生き方…言いかえれば、人としてのありようを大事にした生き方をしたいと考えるようになりました。そんな考えに寄り添ってくれる本です。 内容は、養蜂家の話。毎年鹿児島から出発して花を求めて日本縦断をします。①花の咲く時季は長くない。②トラックでの運搬は生き物を運ぶために、管理が考えられないほど難しい。そんな中でも「ちゃんとした生き方」をしていく人々が描かれた作品です。

    0
    投稿日: 2013.09.27