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花も刀も
花も刀も
山本周五郎/新潮社
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総合評価

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    長編の『樅ノ木は残った』が想像よりも地味で抑揚のない印象だったのに比べ、短編集のこちらはどの話もいろいろな方向に色彩豊かで面白かった。 「落武者日記」「若殿女難記」「古い樫木」「花も刀も」「枕を三度たたいた」が好きかな。 「落武者日記」 実直で誠実でここぞというときに恐るべき肚の座り方を見せる祐八郎。石田三成にはこういう家臣がいただろうなーと思った。 「若殿女難記」 オチは早い段階で読めてしまうものの、テンポがよく楽しかった。「解説」には戦後の解放感が広がる時期に書かれたとあり、なんか納得。 「古い樫木」 福島正則やなヤツだーなどと思いながら読んでいたが、予想外に爽やかさの残る結末だった。 「花も刀も」 平手造酒(この話では幹太郎)という人物を初めて知った(『天保水滸伝』の登場人物として昭和の中頃まではかなりメジャーだったのね)。めぐり合わせの悪さが連続し、それが臨界に達して破綻するまでの過程がつらかったが、不思議と爽やかさもあった。 「枕を三度たたいた」 予想外な結末で面白かった。林之助の行動はぶっ飛んでいるが、人間性の本質は『樅ノ木は残った』の原田甲斐に似ているのだと思う。 (2025.9.23)

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    投稿日: 2025.10.01
  • 人生からまわり

    強いのに道場からは訳もわからず破門され、助けた伝法な女性を更生させようとしても思いは通じず、友人と妹、実の母は自分の知らないところで、婚姻の話しを進め、また、再び勤めた道場も辞めさせられ、その挙句に飲めない酒を飲み人を切る。主人公平手幹太郎のダメダメ独りよがり人生を書いたもの。その他、女性がからんだ物語を中心に侍の姿を描いた短編集です。

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    投稿日: 2014.06.04
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    表題作。巡り合わせの悪さは自分だけではない。救いは人間関係だ。「古い樫木」も良かった。13.5.28

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    投稿日: 2013.05.28
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    花も刀も 山本周五郎の初期から後期までの幅広いジャンルの短編集。ちょっとおかしいのからシリアスなのものまで、時代劇も現代物も合わせて。 三部大作を読み終えたあとでは短編ではやはり物足りない感があるのは事実だがそれでも読み応えはある。 タイトルにもなっている花も刀もは剣術に生きる主人公が剣の道、人との付き合い、食べていく方法で大いに葛藤する姿を書いている。誰も間違ってはいないが信念が受け入れられない主人公の歯痒さをつい自分の経験に当てはめて読んでしまう作品だ。

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    投稿日: 2012.02.06
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    20歳のころから何回か読んでいる。繰り返して小説を読むことが少ないぼくですが、この「花も刀も」は励まされます。

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    投稿日: 2011.12.18