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総合評価

51件)
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     季節風シリーズの「夏」  重松さんは夏のイメージを「終わりの似合う季節」と語っている。  12編の作品もどれもちょっと切なく、胸がキュッとなるものばかりだった。  少年たちの友情や父子の愛を題材とする作品は重松さんの得意分野だろう。 「その次の雨の日のために」 「僕たちのミシシッピ・リバー」 「タカシ丸」 が心に残った。

    0
    投稿日: 2025.08.21
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    「夏は思い出も、失敗も、そして終わりも作り出す。」 今までの「冬」「春」とは少しテイストの違う「夏」。 過去の思い出、失敗に今の自分がどう向き合うかという話が多かった。やはり、そこに答えは無く、でも周りの世界は優しい。相変わらず暖かい小説たち。 「べっぴんさん」「タカシ丸」には号泣。最近の若い作家では到底及ばない、人死をこんな暖かい話しにしてくれる手腕に感謝。その2作の後の「虹色メガネ」で、ほっこり笑顔に。さすがの重松清様でした。

    62
    投稿日: 2024.01.19
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    「ささのはさらさら」の話が好きだ。 「ひとを好きになるのって、なんていうか、どうしようもないものなんだな、って。理屈で筋道を立てられるわけじゃないし、理由を言えって言われても困る、ただ、好きなんだ、好きで好きでしょうがなくなっちゃうんだな、ひとを好きになるっていうことは」 お母さんも、きっと、そう。 新しくお父さんになる人へのわだかまりも、その人の言葉で解けていく。お母さんは勿論、新しくお父さんになる人のことも理解していく。 お母さんの再婚の第一条件はもとのお父さんのことをほんとうに好きなんだな、と思わせる。 新しくお父さんになる人の言葉から、お母さんの再婚の第一条件からも、こういう男女関係もありなんじゃないかと思う。

    0
    投稿日: 2023.08.11
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    季節風 春に続いて読書中 夏は照り付ける太陽の明るさと同様に影も濃いような、そんなイメージがある 「あじさい、揺れて」の家族みんながいとおしいし、「ささのは さらさら」と「タカシ丸」は自分の年齢に近いからか、共感するところがあった。 大切な人を失う悲しみも、その悲しみが少しずつ薄れていくのも受け入れたくないという思いは今もあるのかもしれない、、

    0
    投稿日: 2023.03.19
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    季節風シリーズを順番に読んでいます。 この中では、「魔法使いの絵の具」が好きです。 自然の中での遊び方を大人になっても覚えているところが羨ましいというのと、 状況や性格が違う相手に対して、蔑んでしまったり逆に劣等感を感じてしまう心理描写が刺さったというのが理由です。

    2
    投稿日: 2022.10.18
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    季節風シリーズの『春』が面白かったので、お盆前に買って少しずつ読んでいたが、ようやく読了。 お盆を挟む期間であり、どうしても「死」に繋がるストーリーが多く、気持ちが沈んでしまい、何となくページが進まなかった。1話読んでは数日空けるスピードだった。夕暮れ時や夜に「ちょっとしんみり」したいなら問題無いのだが。。 でもまあ、「終わりからの再生」ということで、どの話も登場人物が人生の新たなステージに向かう構成になっており、安心させられた。 中盤の高校球児の話や、親友と海まで自転車で行く話がお気に入りある。少年達のほろ苦い思い出だが、これから経験するであろう困難を乗り越えるエネルギーに昇華させていくのだろう。

    5
    投稿日: 2022.09.04
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     あとがきにあった、夏は四季の中で最も「終わり」を意識する季節という記述に納得する、どこか切なくほろ苦い夏の短編集。『僕たちのミシシッピ・リバー』『あじさい、揺れて』『その次の雨の日のために』『ささのは さらさら』『タカシ丸』が良かった。私の父は余命宣告を受けた2日後に亡くなったため、最期に思い出作りができた雅也が少し羨ましい。『虹色メガネ』は可愛らしくて好き。夏休み最終日のあの空気感が見事に再現されている。  季節や心情の切り取り方が本当に上手く、まだ秋・冬の2作品楽しめるのが嬉しい。

    2
    投稿日: 2022.07.27
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    季節風夏。どれも聞いていて飽きなくて、どことなく寂しい感じだったかな。 夏祭りや楽しいことが多いけど毎年確かに水の事故だったり、と相次ぐ。なんとなくそのこんなにもギラギラして生きている感じの中にも、なにか儚げなものがある、というようなことを感じる夏。 確かに終戦の時期、お盆などもあってそういうことも感じるのかもしれない。

    0
    投稿日: 2022.05.20
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    今は冬だけど、だいぶ前に母親に買ってもらったなあと思って読んだ。毎日1話ずつ、日々の癒しでした。重松清さんの本は中学受験でお世話になったけど、成人したあと読んでも、好きだなあて思います。 感想は、 主に終わりにまつわるお話が多いけど、最後だけ始まりの前の話を持ってくるのは上手いなと思った。どの話も心が暖かくなる。すごく泣きながら読んだ回もあった。 この世のもの全てに、終わりはいつかくるけど、それがどんな終わり方を迎えるのかは分からないけど、どんな終わりでも受け入れるようになりたい。 きっと最後に後悔しないように過ごすのは難しい。 終わることに対して、誰だって戸惑うし、不安になるし、悲しい、寂しい感情が付き纏うと思うけど、最後は前を向いて受け入れるように、次があるなら次に繋がるように、生きていきたいな

    0
    投稿日: 2022.02.19
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    知人が朗読劇で「あじさい、揺れて」を上演すると聞き、興味を持って読み始めた。 途中であとがきを読んでしまったのだが、「四季の中で、夏ほど終わりの似合う季節はない」と著者は書く。なるほど、今まで意識しなかったが、お盆も終戦記念日も、華々しく始まるくせに終わるときには物悲しさを感じさせる高校野球も夏だ。 そのせいか、死や別れテーマにした作品が多い。 電車の中で読むのは控えたい。 「終わりの後の始まりの前に」 高校野球が舞台となっているせいか、ちょっと感情移入しにくかったが、「終わりの後の始まりの前」というタイトルの世界観は秀逸。 あとがきで著者は、意図せず書いたこれらの作品群を、文庫としてまとめようとしたときに東日本大震災が起きて、別の意味を持つような感覚になったと書く(あとから別の意味を背負わせるのは非礼だとも)。 「終わりの後の始まり」を生きられなかった人たちの分も生きねばならぬと言う。 これからいくつもあるであろう「終わりの後の始まり」に思いを馳せる。 「親知らず」 両親を見送ると、人生は後半戦に入り、息子や娘でなく正真正銘の親になる。 「タカシ丸」

    0
    投稿日: 2018.07.05
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    電車の中で読んじゃダメだった。 涙が滲んで、何度も心を落ち着かせるために本を閉じてた。 短編集。 どの物語も、喉の奥がひゅっと痛い。 友人や身内の死が出てくる話では、父を癌で亡くした自分を重ね合わせてるのかなぁ。 「タカシ丸」は、まさに父親が癌で命を落とそうとしてる物語。 家族を遺して逝ってしまう父の寂しさ、無念さ…を我が父に重ね合わせ。 最期の時間を過ごし、父との記憶を作れた雅也。感情のままに声を上げて泣くことができたことが何よりの幸せかな。 重松さんの物語は心をきゅっとされるけど、「あぁ、私の中のわだかまりってこういうことなんだ」とある意味すっきりする泣き方ができる。

    1
    投稿日: 2018.03.11
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    どう考えても不幸展開で然るべきところを温かく書く事においてはこの人の右に出る人はいないと思う。胸にじんわりと来る温かさ。暖かさじゃなくて温かさって感じ。ストーブじゃなくて、スープって感じ。外側からではなく内側から温められるような、なんかそんな短編集だった。ただ、いかんせん重松清の作品は食傷気味で、心の中のこの分野は既に開拓されきった感があった。決してページを捲る手が止まらなくなるような感じではない。

    0
    投稿日: 2018.01.24
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    季節風シリーズの「夏」編。 子供が主人公とか、または大人になって振り返る子供の頃の思い出とか、さらには親の死、友達の死など、別れを題材にした作品が多い。 やはり、お盆や終戦記念日あるいは日航機事故とか、夏は過去に思いを致す鎮魂の季節ゆえか。 なかでも、家族愛を描いた『あじさい、揺れて』『ささのは さらさら』『タカシ丸』が、特に印象深い読後感。

    5
    投稿日: 2017.10.06
  • 読後の余韻がゆっくり染み込んでくる短編集

    ジーンとくる感動というより、じわーっとゆっくり染み込んでくるような余韻が残る短編集。 どの作品にも共通しているのは過去との訣別。 親や祖母との死別、親友との別れ、孫との別れ、人生を踏み外した自分との別れ、部活の引退、現役からの引退、恋人との別れ、お隣さんとの別れ、亡き人への思いとの訣別。 みんな何かと訣別し、次の新しい一歩を踏み出して行く。それは悲しみだけじゃなく、希望への出発点でもある。そんな物悲しくも、明るい物語だった。

    0
    投稿日: 2016.05.28
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     重松さんが後書きでおっしゃっているように、夏には"終わり"がつきものだからこそのドキドキや切なさ、ほろ苦さが詰まっている。

    0
    投稿日: 2015.11.29
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    夏に読み始めたのに、冬になっちゃった。 元気かなぁ、会いたいなぁ、と思った人には会っておかないと。 会えなくなる日がやってくる前に。 冬に読むと、この切なさが辛すぎる!

    0
    投稿日: 2015.08.06
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    夏に読めて良かった。初夏から本番の夏、夏の終わり、季節を感じられる、そして夏らしくせつない一書でした。

    0
    投稿日: 2013.08.29
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    夏を感じたいという一心で選んだ一冊でした。 きらめきも、もどかしさも、哀しさも、夏の空気がたくさん詰まっていて、読んでよかったと思いました。

    0
    投稿日: 2013.08.29
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    季節風シリーズを読み終わりましたが、これも電車では読んではいけない本。涙、涙で困ります。 特に重松さんのこの手の話は広島弁じゃけえ、よけいに心に来るんよね。別にワシ自身で同じようなことがあった訳じゃないんじゃけどねえ・・・

    0
    投稿日: 2013.08.04
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    夏のお話。重松さんの。 だから、ちょっと切なくて、でも爽やかだった。夏の夕暮れとか、夏の終わりとかの香りがした。 あの、ヒグラシが鳴いてる時間帯の、なんとも言えない、切ない感じ。

    0
    投稿日: 2013.07.14
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    んー やっぱり短編は読み応えがない。 泣いたものもあるけれど、ふーんて感じのものもあり、読み終えて見るとあまり残っていない。 ちょっとがっかりです。

    0
    投稿日: 2013.06.01
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    重松さんらしいお話が満載でした。悲しくなったり、ぽかぽか温かい気持ちになれたり様々ですが、一つ一つのお話を読み終える度に気持ちが綺麗になっていくような気がしました。

    0
    投稿日: 2013.05.21
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    夏は別れの季節。 春と違ってそこから始まりが見つけられにくいけど。 それでもやっぱりあったかい。

    0
    投稿日: 2013.03.19
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    電車の中で読んではいけない重松作品。我慢に我慢を重ねたが、「タカシ丸」であえなく撃沈。涙がこぼれ落ちた。 作者のあとがきのとおり、四季の中で夏ほど「終わり」が似合う季節はない。 「終わりの後の始まりの前」って言葉好きだなあ。今この時この瞬間を大切に生きていこう。

    0
    投稿日: 2012.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    電車の中では読めない本。 『小学五年生』を描くことの得意な作者が、元気でキラキラして、そしてちょっぴり切ないお話をいくつも載せているのが、この“夏”だと思って読み始めた。 もちろん、『僕らのミシシッピ・リバー』は、その筆頭だと思うし、『終わりのあとの始まりの前に』も、少し年上の高校生の話ではあるけれど、そういうイメージで読めた。 別れのお話が多い。 夏って、そんな感じだったっけ? 気温もテンションも楽しさもピークなのが夏・・・と思っていたが、考えてみると、ピークということは、あとは下るしかないということなのだろうか。 そういえば、お盆も終戦記念日も夏だ。 蛍も一週間の輝き、蝉も二週間くらいしか生きられない。 銀河鉄道の夜も夏の話だったっけ? 夏祭り・・・お祭りというのも、もともとは死者の霊を祀ることだ。 もちろん、読後感の悪い作品はひとつもない。 終わりの中に再出発が必ず描かれている。 けれど、再出発するためには、そこに残されていくものもある。 再出発する人にエールを送るとともに、残されて忘れられていく者への鎮魂歌を贈る、そんなお話が多くてしみじみとする。

    1
    投稿日: 2012.10.18
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    「冬」から読み始めた「季節風」シリーズ。 3冊目の「夏」を読んで、やっと気づいたことがあります。このシリーズは泣ける、ということに…。「秋」こそ、電車で読むのはやめよう。 レビューはまたのちほど。

    0
    投稿日: 2012.08.04
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    少しリアルな題材をテーマにしたものから、10数ページで終わる、何気ない日常をテーマにしたものまで、梅雨から夏にかけてのほっこりとしたお話が収録されていた。 感動したとか考えさせられたと言うより、「そうそう、そうなんだよなあ」と頷きながら微笑ましく読むことができた。 本当にどうしてこんなものを題材に?という話もあったけれど、 自分の青春時代の「夏の匂」いというものを思い出すことができ、ほろ苦い思いもした。 毎年夏になったら読みたい本である。

    0
    投稿日: 2012.07.28
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    季節をテーマにした重松清の短編小説集。 夏本番を間近にした今読んでみようと手にとった。 好きだったのは、「風鈴」と「終わりの後の始まりの前に」。 煮え切らないこと、納得いかないことをやっつけながら、みんな前に進んでいるんだよな。 進んでる方向が正しいかどうかは分からないけれど、進む方向をえいやで決めて。

    0
    投稿日: 2012.07.22
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    終わりの後の始まりの前が、たっぷり詰まった短編12編 最後のあとがきで、夏という季節がいかに終わりというフレーズに相応しいかが書かられていて、少し納得。 終わり=人が乗り越えていくもの。人の死も然り、卒業も然り。本作で印象的だった終わりは、死んだ兄の奥さんが再婚することによる、家族との別れ。一回家族になり、孫も出来ても、再婚することで赤の他人になる。嬉しいような、悲しいような。。。 人はそれらを受け入れて、少しずつ変わっていく。変わっていくから人であり、人はみな変わっていく。 死に関わるテーマが多いけど、なぜか身近に感じられるエピソードが多い。ストーリーに入りやすくて、読みやすく面白いです。オススメ。 違う季節のも読んでみたい。作者がその季節をどう感じているか、に少し触れてみたくなりました。

    1
    投稿日: 2012.07.05
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    重松清さんの作品は なんとなく 自分の境遇に似ているところがあり、 ひとつひとつが 似ているということはないんだけど ところどころで グッときてしまう表現に 触れるたび、涙がジュワ~ッとあふれてきます。 短編集ですが、どの話も そんな場面があって 会社の昼休みに読むには 人目をはばかりました。。。w

    0
    投稿日: 2012.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    重松 清氏の季節風シリーズ第3弾「夏」を読みました。 12編からなる短編集。 重松氏の夏のイメージは「ドキドキ」とのこと。 夏は「終わり」が似合う。 作品のタイトルにもなっている「終わりの後の始まりの前に」が一つのテーマになっています。 (重松氏の作品はどれも??) 家族、友人、恋人を想う12の物語。 重松氏らしい作品集です。 読むのが止めれなくなり、あっという間に読んでしまいます。 次は季節風シリーズ最後の「秋」を読む予定です。

    6
    投稿日: 2012.03.15
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     1つの教訓として・・・今は役に立たなくてもいつかだれかの必要になる傘に私もなれたらいいな、と思います。どれも爽やかに涙することができる作品でした。★をここで1つたして 6 にしたいと思います。

    0
    投稿日: 2012.03.01
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    うるうるうる…「冬」を読んで、次は「春」と思ったけれど読んだのは真夏で・あまりに暑すぎて「夏」に行ってしまった。 重松先生のはハッとする一文が要所要所にあって、日本語の美しさ・表現の素晴らしさに時折雷に打たれたような衝撃を受けてしばしその一文で釘付けになってしまう。 高校野球のお話し…私にも経験あるなぁ。終わってなかったんだなぁ。野球ではないけど。すごくわかるなぁ。

    0
    投稿日: 2012.02.04
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    仕事柄、重松清氏の作品はよく読むのですが これは、とても心に染み入りましたね。。。 インフルエンザで寝込んでいる最中に読んでいた こともあり、涙が止まらない・・・ 受験にはでないかなぁ・・・ (; ̄ー ̄A アセアセ・・・

    0
    投稿日: 2012.01.01
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    夏の小さな物語を集めた、重松清の短編集。 季節風シリーズ3作目。 相変わらず、ふつうの物語を書いているのに、人の心の奥の方に触れるのがうまい。 死んだ兄の嫁が再婚することになった。家族でなくなる家族を複雑な気持ちで見送る「あじさい、揺れて」、15年以上続けた中学校とフリースクールで子供と向き合いた生活に迷い始めた中年教師のノブさんと、現役にこだわり続け、40代になって見向きもされなくなったJ2選手のお話「その次の雨の日のために」など。 シンガポールで働く大切な友人にもあげた一冊です。

    0
    投稿日: 2011.12.18
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    どの話も懐かしい感じがする。 自分の過去と重なり合う。 読み始めたのが、八月初め・・・ 最初の(親知らず)を夫と重ねていたら・・・ 義理母が亡くなった… 夫の話??なんて、気になった。 それから立て続けに不幸が重なって・・・・ 久しぶりに手にした本・・・ べっぴんさんは・・・ 昨年、96歳で他界した私のおばあちゃんの話だった おばあちゃん懐かしくて・・ 涙止まらなかった 天花粉・・・私は(てんかふ)とずっと呼んでいた こんな字を書くんだ!! なつかしい・・なつかしい・・・

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    投稿日: 2011.12.01
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    全ての物語に懐かしい匂いがする。 こんなことあったよねえ。自分の体験と重なるところが必ずある。 何気ない出来事、その中に自分もこんなこと思ったことがあるって思い出して、それが懐かしくて。 オススメ 「べっぴんさん」

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    投稿日: 2011.11.06
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    夏の終わり。 鮮やかで明るくて印象強い季節だからこそ、終わることへの感慨はおおきい。 また不覚にも、何度も涙をこらえながら読んでいました。

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    投稿日: 2011.10.16
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    久々に本読んだー。 電車で号泣。 やっぱり重松清天才。 季節風シリーズは春夏秋冬あって、夏を始めて読んだので、次は秋を読みたいな。 読書の秋。

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    投稿日: 2011.10.15
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    夏といえば「ドキドキ」と「終わり」って、本当にそうだなーと納得。ちょうど夏に読んだから、季節感がマッチするし、やっぱり重松さんの作品はどれも温かくてジワーっと泣けました。

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    投稿日: 2011.09.22
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    人と人との繋がりと別れの一コマ一コマに,ひとり頷きながら、いつしか頬を伝うものをも拭わず、ぼやける文字を先へ先へと追わずにはいられなかった。  別れは確かに悲しいのです。でも、何故か込み上げ残るのは温かさなのです。  読後、洗面室の棚の上に長い間置きざられた”シッカロール”を開けて小学生の娘につけてあげた。やさしく、なつかしい香りに包まれながら、自分の幼い時に思いを馳せた。

    0
    投稿日: 2011.09.13
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    親知らず/あじさい、揺れて/その次の雨の日のために/ささのは さらさら/風鈴/僕たちのミシシッピ・リバー/魔法使いの絵の具/終わりの後の始まりの前に/金魚/べっぴんさん/タカシ丸/虹色メガネ 懐かしい、優しい明日へ、自然体でする用意、お父さんお父さん、幸せって、冒険を親友と、露草の色は、エネルギーをためて、金魚すくいの重いでは、おばあちゃん家のお泊り、父親と始めて作る舟は、はじめてのメガネ 激しい気持ちはない。優しく、哀しく、嬉しい出来事たち。愛しい出来事たちが並ぶ。ほっこりする言葉たちは岡山の言葉かな。広島の言葉もにてるのかしら。コーラスの先生の語り口に似ている気がする。

    0
    投稿日: 2011.08.23
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    夏休み、甲子園、お盆、花火、里帰り・・・夏は特別だ。始まりと終わり、出会いと別れがたくさんある。夏にしかないこと、夏にしか会わない人がたくさんいる。 親子、親友、恋人、大切な人との始まりと終わりを描く短編集。大切な人を、今大切にしたいと思える。泣ける。

    0
    投稿日: 2011.08.21
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    最近の子は幼いといわれる。それは子供のせいではなく、安全で清潔でエアコンなどの設備が整った環境で、一人っ子やせいぜいふたりきょうだい。核家族で食べるものもふんだんにある。そういった摩擦もない静かな生活の中で「貧乏」とか、「ねたみ」とか、「やきもち」といった気持ちが心から理解出来ないのも一定は仕方がないところだ。  だが、中学入試ではそうも言ってはいられない。国語では「大人度」が試される。それは「相手の立場に立って考える」ことであり「相手の気持ちを思いやる」ということだ。  「大人になる」ということは簡単ではないが、いい文章に触れることでそういった「想像力」は養われる。  重松清という作家はそういった「想像力」を鍛えるためにちょうどよい作品を書く。以前にも書いたが、彼は「気持ち」をあまりはっきり書かない作家である。つまり「気持ち」は読者にゆだねる作家なのだ。  この「季節風 夏」は短編集なのだが、「嫉妬」、「死別」、「後悔」など微妙な気持ちを想像させてくれる物語ばかりだ。この方は本当に「微妙な気持ち」を描くのが上手だ。  お勧めは最後に収められた「虹色メガネ」。小学校三年生の物語だ。小学生なら共感を覚えつつ相手の気持ちを考えることが出来るだろう。  中には重苦しい内容の物語もあるが、そこは「大人への階段」と思って読んでみて欲しいところだ。

    0
    投稿日: 2011.08.15
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    もちろん、「夏」なのだから、最初からわかっていたことなのに…。 蛍、高校野球、お盆、里帰り…と、あまりにも「今」にぴったりの事柄に、胸がキュンとしてしまう。涙だって流れる。 次に読もうと思っていた重松作品の「ナイフ」は、「エイジ」に続けてではシンドイ気がして、涼しげな表紙のこちらを手にしてみた。 さらりとしすぎている気もして読んでいたら、我が家と同じ家族構成の母親の再婚のお話しで、まずきゅっと掴まれた。 甲子園も観ている最中だったし、実家の父が酔って電話を架けてきたところでもあったので、もうたまらない。 娘の友達も、この夏が初盆。それぞれの、それぞれの、夏。

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    投稿日: 2011.08.12
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    梅雨から始まって、夏休みを終えるまで。 夏の12篇の思い出が詰まっています。 夏の思い出がくっきりしている程、その終わりを思い知らされます。 そして、また一回り成長して一歩を踏み出すんですよね。 そんな夏ならではの思い出を丁寧に描いています。 このシリーズ、必ず一編は泣かされます

    0
    投稿日: 2011.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夏に関する短編集。これもまた暖かいお話が詰まってる。 でもやっぱり重松清で一番好きなのは、家族の話。親の気持ちだったり、子どもの気持ちだったり、または夫婦の気持ちだったり。 次の「冬」も期待!!

    0
    投稿日: 2011.08.09
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    短編集、季節風シリーズ第3弾、「夏」。 湿っぽい話が多かったような・・・・。 「夏」なら、もう少し明るくすっきりした作品が多くてもよかった気がします。 とはいえ、「秋」が待ち遠しくなるような作品達でした。

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    投稿日: 2011.08.05
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    ひさしぶりの重松作品。 やっぱりこの方の作品は読みやすくて気持ちが良いいな。 季節ごとに秋・冬・春も絶対読みます。

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    投稿日: 2011.07.31
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    アマゾンの感想に「あざといと言う人もいるだろう。泣けといわんばかりの物語の並びに嫌悪感を持つ人もいるかもしれない。でも、重松さんの作品は・・・・」と書いた人が居ました。 私もほぼ同じスタンスです。あざといところも有るけれど、それでも良い。 しかし、確かにこの「夏」は、特に前半、ちょっとあざとさが目立ったような気がします。私の年代では余りに身近に感じる親の死を扱った作品が多かったせいかもしれません。

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    投稿日: 2011.07.29
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    夏の代名詞のような「風鈴」「金魚」「ささのはさらさら」 がタイトルなのは全部人の死が絡んだお話。 夏はお盆が含まれる季節だから 「べっぴんさん」のような亡くなった人がテーマの お話があるのはなんとなく納得。 それにしてもこの人のお話で 登場していない年代の主人公は もういないのではなかろうか。

    0
    投稿日: 2011.07.18