
総合評価
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powered by ブクログ面白かった! 中巻から引き続き、カジノシーンはお見事な感じでした。 こんなに面白いSF作品を見落としてたんだなー 作者のあとがきと、鏡明さんの書評もぜひしっかり読んで欲しい。 この作品に対する愛情がしっかり伝わる良い文章です。 星を一つ落としたのは、一部のキャラクターの印象が弱くて勿体無い感じがしたのと、クライマックスシーンが読み返しても複雑すぎて想像できず置いてかれてしまった感じがしたため。 私の理解力と想像力の問題もあると思うので、この意見は気にせずみなさん読んでみてください!!
0投稿日: 2026.01.27
powered by ブクログ感想 黒幕が、ほとんどロリコン。 バロットとボイルドの戦闘は、悟空とフリーザの闘いみたい。 エピローグが欲しかったな。みんなどうなったの? あらすじ ポーカーテーブルは敗退者が出て、ディーラーとドクター、バロットだけになっていた。ディーラーとの心理戦に勝ち、ついに100万ドルチップに辿り着く。 その後、シェルが来て、ドクターとバロットを葬り去るように指示する。カジノのチーフこと、アシュレイがディーラーをつとめ、ポーカーが続けられる。バロットはアシュレイに負けそうになるが、自分の感覚を研ぎ澄ませ、勝利をおさめる。百万ドルコインを手にして、目論見通りシェルの記憶を取得する。 その後、シェルと対決して勝ちを譲り、カジノを出る。そこにボイルドが襲ってくるが、これをかわす。 バロットはウフコックとシェルの記憶の解析を始める。バロットは、オクトーバーに示談交渉のために呼び出されるが、バロットたちを嵌める罠だった。バロットたちはオクトーバーを返り討ちにする。 オクトーバーはシェルを殺害して幕引きを図ろうとしていた。シェルを保護するため行動するが、ボイルドと戦闘になる。バロットはシェルに記憶を戻し、ボイルドに引導を渡すのであった。
22投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ全三部作を読了。 前作から引き続き緊迫感のあるカジノでのシーンや、手に汗を握るボイルドとの戦闘シーンでの描写が素晴らしかった。 旧版の三作も読んでみたい。
0投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログここまで読み終わってよかった! なんというかラストに救われた。怒涛の展開が面白すぎてほとんど一気読み。
0投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ登場人物全員が、己の存在意義を証明するため叫び続けているような、哀しみと熱気を感じる作品でした。生きるとは闘うこと。偶然の中から必然をたぐり寄せること。物語の世界に浸る喜びを味わえます。読めてよかった!
0投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三部作の完結編です。 前作のカジノシーンはルーレットだったせいか少し退屈に感じたのですが、カードになった途端緊張感がすごくて引き込まれました。 劇場版では尺の問題なのか説明が不充分でなぜそうなったのか分からなかったところがちょくちょくあったのでそこら辺の経緯がわかってすっきりです。 ボイルドが最後ウフコックの温もりと声を思い出すシーンで泣いてしまいました……。 つらい……。 ウフコックの手で殺されるのを望んでいたような……。 ラストでバロットがウフコックもずっと自分の体温を感じていたんだと気づくシーンがよかったです。 あとがきで冲方先生がカジノシーンの執筆に熱中するあまり吐いてしまって笑ったと書いてあってその熱意にまた感動しました。 ボイルド推しなのですがマルドゥック・ヴェロシティはボイルドが主人公?? えっそっちも読もうかな。
2投稿日: 2024.03.18
powered by ブクログ手に汗握る戦いの連続…おかげで一気に読んでしまった……こんなにも存在意義や価値を自問するような、己を見つめ返しながら命のとことんの所で戦う話は読んだことがなかった。 バロットとアシュレイのブラックジャックでのシーンはルールのなかでお互いの生き様とこれからの生き方を問うような熱いものでした。古いゲームのなかで圧倒的な経験と実力を持った強者と新たな技術を得た未熟な少女。社会の成功者と対峙しながらチャレンジャーはその重みに対して寄り添ってくれる味方と共に戦い、成長していく。この過程が丁寧に描かれていて良かったです。 そして仇敵ボイルドとの戦闘シーン…本当に勝てるのか?となるほどの白熱でした。西部劇のガンマン同士の戦いにも感じられました。 助けてくれた誰かによって成長するバロット。この世界と自分自身に絶望していた少女が、この世界のルールを理解していきながら人生の主導権を得ていく。そこまでに必要な人生への価値付けや戦い方、そうして誰かとの暖かくも厳しい繋がり。読み終えたときの感動や自分の人生を少し右回りにしたいと思えるような感慨…とても良かったです。 読後は脳内でAmazing graceが流れました
14投稿日: 2023.11.22
powered by ブクログ退廃を感じさせる近未来。 少女は、男に殺されかけた。 「なぜ私なの?」その問いと共に、初めて「生きたい」という思いを抱く。 彼女を支えるのは、道具になれるネズミ。"彼"は、有用であることを証明し続けなければ、生きることを許されない。 深くまで描き込まれた一人ひとりが、肉弾戦で、頭脳戦で、存在を賭けてぶつかり合う。 登場人物全員に感情移入せざるを得ない。手に汗を握るエンタメでありながら、人間の深奥部を抉り出す。ジャンルの枠を超えた傑作。
3投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログ図書館で。 最近シリーズ続編が出ているみたいなので読み返そうかと完全版を借りてみました。最後まで読み終えているのである意味安心して読めました。 それにしてもボイルドが怖い。会話は出来るけど話が通じない暴力で解決する人って怖い。そしてそこかしこに効いている皮肉が面白い。価格交渉中だから側で爆破行為等が出来ないって(笑)身の危険よりもそちらの方が優先なのかしら(笑) 楽園の住人の話が是非読んでみたいなぁなんて思いました。
0投稿日: 2021.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
超人バトルがとにかく楽しかった。 あとがきを読んでなるほどと思ったが、若さの勢いで押し切っている感がある。 戦争が記号的に描かれていたり戦争でメンタルやられて闇堕ちした軍人が出てくるのとかは、伊藤計劃に似てるなと思った。
0投稿日: 2021.02.22
powered by ブクログともかくカジノ部分が最高 他の場面も悪くないが、このシーンのために書かれたんじゃないかと思えるほどいい 続編もあるみたいなんで機会があれば読んでみたい
0投稿日: 2021.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2と3の感想。 合本版を読んでいたら、いつのまにか3になっていたらしい… 「楽園」とかが出てきて、これはどこへ話が転がっていくんだろうとわくわくしたけど、カジノのターンがとても長くて、結局バロット個人の事件で終わってしまった。うーん次に期待… カジノのゲームは、ルールがよく分かってないので雰囲気で。ハリウッド映画っぽいかんじの…を想像…。ルールを理解して読むともっと楽しいのかもしれないが。 あとは、ドクターの過去編があったらぜひ読みたい。
0投稿日: 2020.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本当にとてもとても面白かった。息つまる緊迫したカジノでの攻防も、その後のボイルドとの死闘もどちらも最高だった。単純に物語としての筋が面白いだけではなく、登場人物の心情やそれぞれの思いが丁寧に描かれていて胸が詰まる。社会機構の中で否応なく奪われ続けた少女、その象徴であるかのようなバロットがウフコックとドクターとの出会いによって死んでから甦り、そして中身を充実させ自らの意思で持って自らを守り自らの意思で歩いて行けるようになった、という事実が希望に溢れて止まらない。社会機構の中でどうしても搾取の対象にされがちな少女という存在が、その存在そのものを理由として奪われることも無く、尊重されているという事実が尊くて涙出てくる。シェルの悲哀も良かった。バロットをすり潰した張本人もまた、かつてすり潰された卵の中身であり、腐った卵であり、そして中身を抜くことで空っぽのまま空虚を量産し続けた、その悲劇の連鎖が本当に辛い。なんで世界ってこんなに辛いんだろう。シェルのことは全く擁護できないが、そんな辛さを生み出して再生産し続ける社会の仕組みに対する怒りと義憤のようなものが身勝手にも湧いてくる。それぐらい心揺さぶられる話だった。 ここ最近、使われる武器に人格があったとして、人間のために作られた武器に人格を持たせるということの歪さや、その人格に人間が彼らを使うことを肯定させる醜悪さということを考えることがあったのだが、その答えのひとつをあまりにも鮮やかに提示されたような思いがある。ウフコックは武器であり、道具である。人に使われることで有用性を示し、それが彼の価値となる。今ウフコックを手にしている少女バロットは、人間でありながらかつて物として扱われ、そのように廃棄された存在である。そんな彼女もまた、ウフコックを手にして濫用してしまった。かつて自分を無造作に物として扱い廃棄した男たちと同じ行動を取ってしまった。バロットはそのことを深く悔い、自分がまた彼を濫用するのではないかと怯える。けれど彼女は最終的に、ウフコックをそのようには扱わなかった。むしろ彼の有用性を信じ、「あなたを使いたい」と彼に対する無上の愛で持って答えた。ウフコックもまた、バロットのそれに「それが俺の有用性だ」と応える。余りにも強い。語彙が死んだ。ウフコックが道具であるということそのものに対する無上の愛と信頼がバロットからは惜しみなく注がれていて、ウフコックもまたそれに全力で答えている。「武器だけど人格があるからそんな風には扱えない」とかいう安直な逃げに至ることなく、人格のやどった武器であるウフコックを尊重し、愛し、その存在そのもの全てを受け止めているバロットの誠実さに本当に胸を打たれた。キスもハグもセックスも無いけれどそんなもので表現しなくたって愛は書ける。強い。すごい。そして人格のある武器だからこそできた、ボイルドの最期の瞬間のウフコックの優しさ、本当に本当に胸が詰まる。どうしてそんなに優しいんだお前もうやめてくれ…。バロット一生ウフコックのそばに居て欲しい。引き金のない銃、バロットにボイルドを殺させない、ボイルドの思いもその全て、ウフコックが全部を受け止めて、お前…お前…。とにかく本当に良かった。落ち着いたらちゃんと感想を描きたい…。
0投稿日: 2020.02.07
powered by ブクログ〈1-3巻合わせて〉 未成年娼婦であるルーン・バロットは、賭博師であるシェルの奸計により、一度死ぬ。助けてくれたドクターとウフコック、そして手に入れた能力により、シェルとそのパートナーであるボイルドと戦いを繰り広げる。 今作は卵をモチーフとした名前が多く使われるが、それは多分に意味的なことのように感じられる。ウフコックが沸きらない半熟野郎だとしたら、ボイルドは俗に言う「ハードボイルド」と同じく、軟弱・妥協しない様を描いているのか、あるいは凝り固まった様を描いているのか。シェルはどういう殻なのか。 私にとっての本作の魅力は、作中の登場人物のカッコ良さ。ドクターもウフコックもバロットもボイルドも全員めちゃくちゃかっこいいし、シェルはそうでもないけど、ベルやマーロウやアシュリーとの対決も信じられないくらい楽しかったし面白かったしカッコ良かった。特に三巻はページをめくる手が止まらなかった。読み終わった今、続編も読むしかないという気分。
0投稿日: 2020.01.24
powered by ブクログもうちょっと、カジノとか、短く出来なかったのかなぁっと。 読んでいて飽きてきてしまった。ストーリーは面白かったのだけど……。
1投稿日: 2019.05.22
powered by ブクログ未成年娼婦として働く主人公が雇い主に殺されかけたところを助けられ、「自分はなぜ殺させたのか」「なぜ生きているのか」を問いながら殺人事件の解決を目指す話。 助けられた時に金属繊維の人工皮膚を移植されたり、空飛ぶ車が出てくるなど、SF要素が非常に強い作品。 全体的には非常に暗い内容。 上巻は読者に対して情報がほとんど開示されない状態で事件が進むため、正直おもしろくない。 でも、中巻〜下巻がバツグンに面白い。特に中巻の中盤〜下巻の中盤にかけて行われるカジノゲームがとてもよい。 『ライアーゲーム』のように頭脳を使ってゲームをクリアしていく様子は爽快感があって非常に面白いため、おススメ。 戦闘部分の描写が分かりづらかったり、世界観が理解できていない時に専門用語がたくさん出てくる点は読みづらいけれど、中巻以降を信じて読み続けて欲しい。
1投稿日: 2019.01.27
powered by ブクログ冲方丁作品は先に『天地明察』、『光圀伝』を先に読んでいて、どちらも素晴らしかったので、元々SFが本業だということに驚いた。 『マルドゥック・スクランブル』は3冊組で、①はいかにもSFという感じの戦闘モノの色が強い。著者の言葉選びは面白いと思う一方で、ちょっと中2感がすぎるなと感じる時もあって、その辺はちょいと寒いかなと。 ただ②、③は戦闘より、ギャンブルのシーンが長く、ここがとにかく面白い。SFらしく特殊能力を使っているものの、それを凌駕するほど強いディーラーとの戦い。 --- “撃ったら引く(ヒット・アンド・ラン)。プレイヤーいつも不利な条件だから。自分よりも強い相手と戦うための戦法。”
1投稿日: 2018.12.31
powered by ブクログブラックジャックは全くわからなくて、戦闘シーンもあまり好きではないので、なんとか読んだという感じです。
1投稿日: 2018.03.17
powered by ブクログ決着が、つきます。 ともかくも、それに尽きる。 死すべきものは死に、残るべきものは残り…。 印象的だったのは、カジノの勝負の大詰め。バロットがウフコックを「外し」て勝負に臨む場面。 あ、この娘は自分の力で生きようとしてる…と。それでこそ、ウフコックといることが出来る…と。心の中で快哉を叫びました。 冒険小説の魅力とは、 「現実ではあり得べからざる困難に対して、様々なものを奪われ、喪失した人物が、自ら能力と心を振り絞って戦うことで乗り越えていく自己回復のプロセスを読む」 という達成感と爽快感、必死さにあると思うのですが、これはそういう意味では一級品。回復の助力をする者は魅力的であって欲しい。その魅力を語るという意味でウフコックはとびきり格好いいです。 でもそれだけじゃなくて。 バロットが自分の力でウフコックを護り、自分の未来を掴もうとした瞬間から、バロットも「何かを与えうるもの」に変貌してゆく。 それがとても素敵でした。 敵側のはずのカジノの面々が、バロットと心を重ね合わせるところも、馴れ合いでなくて大人の対応ですし。 敵役の悲しみにも寄り添いながら、罪は罪として清算させる。そこに妥協がないのもいい。凄惨な場面があるのに、清々しく。悲しいのに納得がいきます。 最後の方でウフコックとバロットが涙する場面は、最高の愛の場面です。 「ずっと愛してもらいたいと思っていた。 でも、愛したいと思ったのはあなただけ。」 と言った趣旨の言葉が、ズンと胸に来ます。 抱いていてくれと告げる、ウフコックのほのかなぬくもりも。 なにもかもを失ったとしても、与えられるだけではない。ただ無意味に与えるだけでもない。 生きるだけなら一人でも出来る。でも…取り戻した何かを、愛する人に一途に差し出せるから…。抱きしめることが出来るから…。 ああ、これ以上言葉は要りませんね。 刺さった何かを大事にしたいです。
0投稿日: 2017.11.09
powered by ブクログ極上のエンターテイメント、という感想がぴったりな感じ。漫画を先に読んでいたので、読んでなければもっとワクワク読んでいただろうなぁ。
0投稿日: 2017.06.11
powered by ブクログ三部作の最後。 カジノ、記憶の隠し場所、ディーラーも魅力的。話自体も面白いし、情景も目に浮かぶ描写もいいんだけど…… 文章がちょっとウザイ。 狙ってる?と思うほどウザイ。 耐えられるギリギリレベルでした。 話の内容とあいまって熱狂的なファンをつくりそう。 トータルでは設定や人物なども雰囲気があり面白いです。
0投稿日: 2017.02.02
powered by ブクログあとがきやら解説やら書評やらで知ったけど、カジノシーンは名場面だったんですね。読解力の無さ、作品への共感力の乏しさを嘆くところだけど、でも、自分的には冗長と思ったんだから仕方ない。そこをもっと濃縮して、二分冊くらいの分量に収まっていたら、おそらくもっと好きな作品になっていたと思います。でも、最後の無重力男とのバトルシーン、ベタながらも闘いを通して分かり合えたりとか、人間離れした中に垣間見える、でもかなりの人間臭さを発散するクライマックスは好きでした。前日談が描かれているらしい、シリーズ続編も気にはなるけど、読むとしても優先順位は高くないかな…
0投稿日: 2016.10.18
powered by ブクログSFでした。しかも最高の。主人公の女の子が殺されかける所から話が始まる。何故私なの?という問いを主柱にバレットが成長していく様子が描かれる。仲間のウフコックを感情に任せて使ってしまう葛藤が1巻には描かれていて、胸が苦しくなる。2巻の終盤からこの小説の醍醐味である、カジノ編スタート。これが本当に熱い。敵が魅力的過ぎて。ルーレット、BJのかっこよさが異常。テーブルゲームでここまで魅せてくるとは思わなかった。素晴らしいと諸手を上げて賛辞を送りたい。その分、その後の戦闘が少し霞んでしまったのが残念。ただ頭の中で再生される映像の迫力は類を見ないほど。ボイルドの重力操作が強くてカッコよくて痺れる。 表現がふわっとしている所が多々みられた。そこを感覚で掴めないと入り込めないかもしれない。焦げ付き、という単語を前後の流れや感覚で自分の中に落とせるかどうかで評価が変わるかも。世界観に感覚ごと飛び込まなければ、よく分からないで終わりそう。人を選ぶ小説な気はする。
0投稿日: 2016.08.07
powered by ブクログ【崩れ落ちる、命】 SF畑で育ってというか星新一の世界の中で生きてきて、想像力だけは豊かになった。豊かになったからこそSFがさらに大好きになった。SFにはロマンだけじゃなくて常に未来への風刺が込められている。近代化は何かを犠牲にして成り立つという警鐘をならしながら与えられる仮想現実は、ひどく苦くそして甘い。 頭の中に膨らんだifがつまらない現実をフルカラーに縁取る。内容はともかく世界が面白かった。
0投稿日: 2015.10.01
powered by ブクログシェルの犯罪の証拠を懸けてのブラックジャック対決、そしてボイルドとの最終対決が描かれる完結編。 ブラックジャックシーンは専門用語が飛び交い、ブラックジャックに詳しくない自分にとって読むのはちょっときついかな、と始は思っていたのですが、読んでいくうちにあっという間に惹きこまれました。 なんでルールも分からないのに惹きこまれるのだろう、と思ったのですがあとがきを読んで納得。 というのも、冲方さんはこのシーンを書くため五日間ホテルでカンヅメをされたらしいのですがその際、 作中の勝負にのめりこむあまり胃をやられ、中のものをベッドや床にぶちまけ、それを見て笑い声を上げたそうです。 ……ものすごくツッコミどころが多いというか、常人には理解不能な状況ですが、それだけの情熱が傾けられた上に、初版発行から10年近くたっての改訂で改めて文章に命が吹きこまれた、 言ってみれば2度にわたって作者の魂が吹きこまれた場面なのだから惹きこまれるのは自然なことだったのかな、と思います。 ルールは分からないながらも心理戦やバロットとディーラーのアシュレイの対決、そしてそれを通してのバロットの成長は 冲方さんの魂が込められているだけあって読み応え十分なので、多少の分からないところは割り切ってぜひ読んでほしいところです! そしてボイルドとの最終対決。ボイルドの生い立ちにもなかなか辛いものがありますがボイルドと同じように、禁じられた技術によって生まれたウフコックやバロットと彼の違いは、 力を何のために行使しようとしたかという点に尽きるのかなと思います。 なんとなくですがバロットの成長を読んでいると、信頼できる人に出会えた喜びと安心が言葉の端々から伝わってくように思います。 一巻冒頭で「死んでしまった方がいい」とつぶやいていた彼女が、生きるために戦い続ける姿は、今まで彼女が得ることのできなかった、信頼だとか愛だとかを取り戻し、人間的な心理に戻ってきた帰結なのかな、という風に思います。 第24回日本SF大賞
1投稿日: 2015.06.10
powered by ブクログ人の生と死に対して,どこに救いを求めるのかは,個々の思想に帰着する.僕とは当然ながらそこが違うので,予定調和的収束と感じるが,確かに世界は進むのだということを全面に主張しており,その後の作品世界に通じるものがある.
0投稿日: 2015.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ブラックジャックのシーンは本当に描写が細かい。 一戦一戦が生きている。 身体的ポテンシャルは圧倒的にバロットの方が上回っており、それに支えられた精神的優位性も兼ね備えているにもかかわらず それをアシュレイが恐ろしいほどの知識と経験で逼迫させている。緊張感がすごい。 ボイルド戦が正直、カジノシーンで霞んでしまった。 ボイルドは重力操作能力を備えているので、頭のなかでそのシーンを想像するのが難しい。 その中でバロットの成長と再誕の一端がしっかりと感じられた。
0投稿日: 2015.04.26
powered by ブクログシェルの犯罪を裏付けるデータがカジノに保管された4つの100万ドルチップ内にあることを知ったバロット。チップを合法的に手に入れる為、カジノでの勝負に挑む。物語の完結編。 なんだろう、このモヤモヤ感。最終的にバロットが獲得した自身の価値がウフコックの存在に依存しているからか。人は結局、誰かと共に生きることで希望を見出すしかないという語られ尽くした結末に至るのかと。孤独や苦痛は自分ひとりで抱えるほかないのに、希望や愛情は他人の存在に依存するしかないのだろうか。それが種の存続の為の人の本能か。ならば愛されない存在に価値などないのか。彼女自身で完結する彼女の価値を見出してくれることを期待していたので少し残念。 ブラックジャックの勝負シーンの緊迫感は良かった。逃げずに挑む意志を持ち続けようとするバロットの成長が上手く描かれていたし、あれだけの長い勝負を飽かせず読ませる筆力もすごい。 後半のシェルの記憶を紐解く場面はただ悲しかった。シェルは自身と同じ絶望を抱える少女を見つけては殺し綺麗なものに変えることで、過去から自分を救っていた。記憶を封印することで歪みが生じていくシェルと、立ち向かい殻から出たバロットの対比が上手い。 ラストのボイルドとの戦いは、彼自身が定義づけしたボイルドの価値の悲しさを描き、ウフコックへの執着を描くことで、一層寂しさを際立たせていた。彼は彼の存在価値を戦闘に見出していただけなのに、それは否定されるべきことだったんだろうか。彼も救ってあげて欲しかったけれど、彼は共に生きる相手がいないから救えないのかな。 全体を通じてウフコックの存在が偉大すぎる。無償の愛を与えてくれる模範的な親のようであり、寄り添って生きてくれる恋人のようであり。存在の価値を問う物語なのに、彼ありきで価値を見出す結末はどうなんだろう。もちろん彼を濫用することへの危うさや、殻を出て意志を持ち選択することの尊さも描かれてはいたのだけれど。 多くの人はウフコックのような稀有な存在と共にいられないんだろうな。それを手放したのは大きな間違いだったのかな。 *以下引用* *ルーン・バロットーそれが、あの子の名前さ。誰がつけたんだか知らないけどね。殻の中で死んだ鳥の名前をつけるなんてさ。哀しい名前、切実な名前だよ (p66) *それでもあのとき自分の心は、殻の中に閉じこもること以外に生きるすべを見つけられなかった。 (p125) *我々が生きていること自体が偶然なんだ。そんなこと、ちっとも不思議じゃないじゃないか?偶然とは、神が人間に与えた中で、最も本質的なものだ。そして我々は、その偶然の中から、自分の根拠を見つける変な生き物だ。必然というやつを (p135) *「父親の元には戻りたくないの」女の子が言った。ひどく切迫した声で。深い共感の念がどこからともなく湧き上がった。「お願い、父親の所には戻さないで」いいとも。俺が守ってやる。お前を安全な場所に連れていこう。 (p190) *女の子の声がする。深い共感の念が湧いた。「あたしを父さんに会わせないで。何でもするから父さんにだけは会わせないで」大丈夫だ。俺が守ってやる。俺は知っている。そのストレスを。 (p194) *ブルーダイヤ。天使の涙。身につけた人の代わりに泣いてくれる宝石。あなたが指につけてるそれを見せてくれたときに思ったの。これさえあれば涙はいらない。最悪の日もきっと笑って過ごせる。 (p196) *愛されたいと思った人は沢山いた。でも愛したいと思った人はあなただけ。 (p259) *敵対する者だけが自分たちの価値を認めるのだし、今が互いに親しく会話をすべき唯一の瞬間なのだと告げるように。相手の命を奪う、この決定的な瞬間だけが。 (p273) *そばにいることーそれができる相手と共にいることが、この都市に残された最後の希望だった。 (p298)
0投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ひとつのシーンが、長すぎて途中で飽きてしまう。 特にカジノのシーンは、長かった。 作品に対する思い入れを排除して、絞り出した文章を捨て去る勇気が欲しかった。
0投稿日: 2014.12.30魅力テキ
全巻読み終えました。 この作品全体を通してですがすごく敵が魅力的です。ちょっとグロテスクな敵もいましたが、そういった敵も含めて個性的で魅力のあるキャラクターになってました。 その中でも一番はやっぱりボイルドだと思うのですが、2巻では活躍もすくなかったのですが3巻でいよいよボイルドとの因縁もクライマックスとなるわけです。 ボイルドとウフコックの関係はどうなるのか。読んでからのお楽しみなのですが大変よかったです。 おススメです。
6投稿日: 2014.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バロットのような境遇の少女の心理描写がよく描けている…と思える。そういう経験ないのであくまで想像だが。 ブラックジャックでは、クライマックスの《イーブンマネー》で「は?何それ?」と置いてけぼりを食ったのが残念だった。 総じて、面白かった!
0投稿日: 2014.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本はマルドゥック・スクランブルシリーズ3部作の最後である。 勝負や戦いが満載だった。特にブラックジャックのシーンは凄かった。派手な戦闘ではなく、静かで動きが少ない戦闘だったが、その激しさが伝わり、手に汗握った。
0投稿日: 2014.02.21
powered by ブクログエンターテイメントとしては間違いなく面白いです。 でも8年を経て読み直すと少し物足りないところもあります。 例えば格差の街『マルドゥック・シティ』の細部の描写、生活の臭い、猥雑さ。 過酷な環境を生き抜いてきたというバロットのキャラ設定を越えた生々しい感情。 哲学的な問答は実感が伴わないので少々薄っぺらく感じます。 だけどそういったディテールの描き込みは読み辛さも生むので、読者の幅を狭めてしまうかもしれません。 スタイリッシュな文体を楽しむSFとして読むのがやはり正しいのかなと思います。
0投稿日: 2013.09.30
powered by ブクログ恐るべきスピードで心身の成長をし続けるバロットと、道具として自分の有用性を見出すウフコック。相棒(バディ)として築かれていく2人の関係がいい。 カジノしたくなった。
0投稿日: 2013.09.27
powered by ブクログ同作者の『天地明察』が非常に面白かったので。無残にも殺されかけた未成年娼婦バロットと、彼女に肉体改造を施し一命を取り留めさせた奇妙な博士とパートナーのネズミの話。名シーンと言われたブラックジャック勝負の場面は高揚感があったが、全体的に予想以上に「ラノベっぽかった」。わざわざ文章で読むよりも漫画として読んだ方が冗長なアクションシーンを読む時間も短縮できそう。
0投稿日: 2013.09.15
powered by ブクログバロットのシェルとの物語の完結編。 カジノでの大勝負から、ボイルドとの決着へ。 カジノやギャンブルに詳しくないけれど、アシュレイのようなカードを操れる(?)ディーラーって存在するのだろうか? ボイルドとはまた違う意味での、敵としての圧倒的な存在感!! この3部作すべてで言えることだか、キャラクターがそれぞれしっかりと描かれていて、単なる咬ませ犬ではなく倒すべき存在になっているからこそ、バロットの死から生への帰還、生きていていいんだ、ウフコックと共に生きていたいという物語になっているのだろう。 この後のバロットとウフコックが幸せであることを願うとともに、イースター博士を含めた3人の続きが気になる。
0投稿日: 2013.06.26
powered by ブクログ「燃焼」の巻があいにく図書館になかったので…。なんてこと。表紙、ウフコックの顔のところに図書館の管理シールが貼られちゃってる…。 のっけからブラックジャックのシーンがクール。前半部分を占めてるのはちょっと長過ぎる気もしたけれど。 すでに書き上げていた作品をまた一から作り直すなんて、作家のプロ意識とこの作品への愛情は計り知れない。 元々バトルものはあまり得意じゃないけど、ボイルドとウフコックの過去が気になるので、引き続き「ヴェロシティ」へ。
1投稿日: 2013.05.29
powered by ブクログ最後まで読み終えて確定。好きなキャラクターは、ドクター>ボイルド>ウフコック>バロットで。基本、割り切ったような顔をしながら、 胸の内にはやりきれなさや哀しみを押し込んでいる、 そんなキャラが好きなので。
0投稿日: 2013.05.01
powered by ブクログ完結編。面白かった。やはりカジノのシーンが最高にカッコいい。吐きながら書いたというのも分かるくらい、気迫を感じる。主人公の成長の過程が丁寧だった。殺伐としているのに優しい話。続編が読みたくなった。
0投稿日: 2013.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文体はいかにもハヤカワSFなんだけど、内容はとっつきやすいラノベのようなお話。カジノシーンは、重要なのはわかるけど3分の2ぐらいにしてくれたらよかったかな…
0投稿日: 2013.03.18
powered by ブクログカジノのシーンの心理描写が非常に楽しめた。 ところどころニューロマンサーのような中二くさい表現がまた良し。
0投稿日: 2013.03.09
powered by ブクログ音色は記憶となり、経験となり、成長へと変貌する。 (以下抜粋) ○愛されたいと思った人は沢山した。 でも愛したいと思った人はあなただけ。(P.259)
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログ『「尖っているから丸くしたい」「ヒット」「まだ軽い」「どんどん尖っていく」「ヒット」「ヒット」「ヒット」「ステイ」』 アシュレイとの勝負の場面が一番好き
0投稿日: 2012.12.15
powered by ブクログカジノ編もいよいよ佳境に。正直、ブラックジャックのくだりは長すぎだよ。と。必要ではあるものの、長かった。は、さておき。 3rdはボイルドの扱う大口径の銃のように。ずしりと重いがあった。諸々暴露していくわけだから、いたしかないにしろ。 バロットが進化していく様は中々読み応えがあった。こう剃刀の上を歩いているようなひりひりとした緊張感は、バロットと同じように手に汗した。 とはいえ、怒涛の展開に粗さを感じた。実際に粗かったかわけではないのだが。イメージとして。 「完全版」と銘打ってはいるものの。まだまだ、荒削りだな。と。
0投稿日: 2012.11.13
powered by ブクログカジノのルールも戦闘シーンもボイルドのオチすらも全く理解していなくても大満足です!分からない俺が悪い! ただ、何で映画のポスターが気に入らないのかははっきりした。 ひょろひょろの、小さくてあまりに弱い少女が頑張るから応援したくなるんだ。最初から普通の女性みたいな顔されたら、(俺にしてみれば)この話の一番大事な部分がなくなる。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログひさしぶりの読み直し。 この本を読んでいつも思うのは、作者は心理学の理論をかなり取り入れて 書かれているのだろうということ。 ・焦げ付き これは「固着」ということばをイメージさせる。 固着はフロイトが提唱した理論の中の言葉。 それから、少し元の理論(ベイトソンが提唱)と意味が違っているが ・二重拘束(ダブル・バインド)理論 ・流動性知能・結晶性知能 この解釈、はじめはこれも一般的に言われている 「流動性知能は新しい場面への適応を必要とする際に働く能力」 「結晶性知能は経験の結果が結晶化されたもの」 というところと矛盾しないだろうか、逆のことを書かれていないかと 思ったんだけど、読み返すと成程と納得する、 とても文学的でもあり論理的でもある、素敵な説明だと思った。
0投稿日: 2012.08.31
powered by ブクログ完結編。カジノでの戦いが熱い。いやー、面白かったです。普段あまり読まないタイプのお話ですが、はまってしまいました。ヴェロシティも読んでみたい。
0投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログシェルとの決別、そしてボイルドとの闘い。 バロットはウフコックの力に酔いしれることなく、ウフコックの心と重なることで、強さを得られたのではないか。 自由自在の唯一無二の無敵の、魂ある、道具。 道具に魂があるのがウフコックなのではなく、その魂に道具としての圧倒的能力が備わっているのが、ウフコックなのではないか。 だからこそ、魂を委ねられる相棒を、彼は探し求めていたし、バロットは、彼に愛を乞うだけではなく、彼を受け入れ、思いやり、一体となり、愛した。 始まった絆に終焉は、あるのか。 物語の筋とは離れたところで、胸を刺す文も多いことも素晴らしい。
1投稿日: 2012.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バロット、ウフコックがシェルという詐欺師を捕まえる物語の最終巻。まずは、カジノ編の大詰め。ブラック・ジャック戦。非常に細かいブラック・ジャックの戦略に加えて緻密な心理描写があり読みごたえがあった。また、親も普通の一流のやつから、超一流の人へと変わっていき、バロットの成長につながっていくところも、また、良かった。 そして、シェルの過去を手に入れた後は、ボイルドとの銃撃戦。このアクションからの緻密な心理描写、それを経たうえでのアクションへの帰結という流れが、マルドゥック・スクランブルの魅力なんだと思った。 さらに、ゲームでの戦術・戦略をアクションに応用するバロットも読んでいてたくましくなっているのが実感でき楽しかった。また、ウフコックとの絆がだんだんと深くなっていくところも、良かった。
0投稿日: 2012.07.09
powered by ブクログあぁ、やっぱり、この話好きだなぁ~。 初めて読んだ感動はそのままに、より洗練された文章で、直接ココロにしみこんできます。 あとがきや解説にまで感動しちゃいました。
0投稿日: 2012.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今話題の作家、冲方丁のSF大作がこの作品。 2003年にSF大賞を取ったというのも納得のクオリティ。 圧縮、燃焼、排気の全三巻を一気読みしました。 メチャクチャ面白くて途中でやめれなくなりました。 ヒロインのバロットが物語が進むごとに成長していく姿が印象的。 また、ネズミのウフコックがまた可愛くて癒される。 冲方先生の英語の言葉遊びのフレーズがすごくセンスが良くてこれもまた印象に残った。 バロットの病んだ心と混乱している様子がそのフレーズに表されているように思えた。 圧巻は、とにかくカジノシーン。 かなり長いページを使ってブラックジャックでの勝負のやり取りを描いているけれど、その緊迫した様子に緊張しながら夢中で読みました。 勝負の行方にも感動。 若干、SF小説なのに何故ギャンブル?という疑問も感じたけれど、そのカジノシーンがラストバトルにちゃんと活かされていて、ものすごく納得した。 伏線が活きているとはこのこと。 ラストのボイルドとバロットの超人同士の壮絶な戦いも見事だった。 二人と一匹の戦いが目に見えるようだった。 この小説を読み終わった後にボイルドという人物は一体どんな人間だったのかと思わずにいられなかった。 生きるということ、命とは一体何なのかと考えさせらた作品でした。 とにかく、面白い! 名作SF小説なのは間違いなし。 今まで読んでいなかったことが悔やまれた作品です。
0投稿日: 2012.06.23
powered by ブクログデビュー作をごく最近改訂した版ということだ。本人も若手ではないと言っているし、いつまでも青臭さを感じさせる文が彼の特徴なのかもしれない。好きだけど。またこれが少年少女の成長物語によくあっていると思う。 作者も必要とはいえ、ちょっと読者に心苦しく思っているらしいかなり詳細に何度も描写される人生の暗部。主人公の周りの人たちで呑み込まれずに折合いをつけている人は少なく、その少数はほとんどが抜きん出た才能とそれを磨く強さを持っているのが、少し淋しい。凡人は暗いところに近づかないで済む幸運を喜び、はまったら諦めるしかないのかw。 世間の暗部を描く作品は其処此処にちりばめられた良き大人がいる成長物語でこそ読後感も良いが、成長ではなく停滞と別れになるだろうヴェロシティを読むのは勇気が要りそうだ。
0投稿日: 2012.06.13
powered by ブクログオクトーバー社 シェルの真実 急成長するバロット 過去と訣別? 生き残る意思 ボイルドとの最終決戦 ウフコックと共に戦う
0投稿日: 2012.06.12
powered by ブクログ小説として面白いとは思えない。 やはり人物描写が浅く、特にバロットは主人公でありながら造詣が弱い。弱者として生きてきたのに、相手をずたずたにしても恐怖をいだかない精神は矛盾しており、その矛盾をとく内容は語られない。そもそもか弱い少女の設定に特殊能力を二つも(スナークとギャンブル)与えるなんてやりすぎ。 ドクターも主要キャラでありながら最後まで詳細な心理描写なし。 ハンプティの中の人々も一面的すぎてびっくりする。 言葉も『焦げ付き』とか『俺という虚無を……止めてみせろ』とか、どうなんですか。私はちょっと醒めてしまった……。
0投稿日: 2012.06.08
powered by ブクロググロ描写ありのアクションSFなのかなと思っていたらそれだけじゃない。カジノのシーンは面白かったが頭が疲れた。。
0投稿日: 2012.06.08
powered by ブクログそして二人と一匹、一人と一人の長い戦いが終わった。何を言えばいいのか。いや、言うことは無い。誰かに聞かせる言葉もない。読んでなきゃ読めばいいし、迷ってるなら読めばいい。
0投稿日: 2012.04.19
powered by ブクログそれぞれの登場人物の名前にもちゃんとした由来が有った。 一人一人のキャラクターを創り上げる、背景、心情設定が緻密で 見事。 しかし、シェルの名前は悲し過ぎる。
0投稿日: 2012.04.09
powered by ブクログ一人の少女と一匹のネズミの物語、終結。 徹頭鉄尾圧倒され、夢中になり、なりふり構わずノンストップで読み切った。心は何度も響き、言葉にできない満足感に浸れている。 根拠は無いけど、この作品を読んだことによって自分はある種成長できたとさえ思った。バロットにとってのカジノと同じく、この読書経験が自身の成長へと繋がったのだと。それだけの価値がある作品だった。
1投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログいや、よかったです。 一巻目は正直だれてしまったけど、 カジノからは圧巻でした。 こういう視点だからこそ描けないこともあるんだな。 頑張って読みきってよかった。 SF、好きになれそうかも。
0投稿日: 2012.02.13
powered by ブクログウフコックとドクターに魅せられて御飯も忘れて一気読み。アニメも観てみたい(あまり期待せずに)。カジノのシーンは、ややこしすぎて長いと感じちゃったのが残念。
0投稿日: 2012.02.12
powered by ブクログ以前から気になりつつ読む機会が無かったが第1巻のDVDをみてはまってしまい、文庫で3巻一気読みしました。SF好きを喜ばせる設定と描写、主人公の葛藤と成長、単純になりがちなガンアクションを飽きさせずにどんどん引き込まれるクライマックスと、大満足の作品でした。 久々にSF堪能しましたね、この流れで次は神林先生でもいっときますかね。
0投稿日: 2011.11.13
powered by ブクログ以下にて書評 【書評】マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕 http://bit.ly/vBp8LZ
0投稿日: 2011.11.03
powered by ブクログ怒涛のギャンブルゲームを終え、バロットの事件は決着へ向かう。 いやーホントおもしろかった。ここ数ヵ月の間に読んだ本の中で、一番興奮した。 戦闘シーンやギャンブル等のような手に汗握る展開も良かったのだけれど、むしろ、それらを糧に成長していくバロットとそれを懇篤に支えるウフコックの描写の方が、より心を湧き立たせた。 無論、それがこの小説の主題なのだろうけど、無垢な成長というのはやっぱり良いね。 ただ、充分白熱したとはいえ、ギャンブルシーンが意外に長かったのと、ボイルドとの決着がちょっと消化不良なところが不服。
0投稿日: 2011.10.15
powered by ブクログ前巻第二巻燃焼を読んだ後、落ち着いた展開だったのが気になっていたのですが、全くの杞憂。 前巻から続いた流れが、この巻ではより緊張感を増し、駆け引き、スピード感ある展開が繰り広げられます。 最後になればなるほど、前のめりな感じで物語は進んで行き、最後まで楽しめました。 よかったです。
0投稿日: 2011.09.22
powered by ブクログショウダウンへの秒読みが始まった。 研ぎ澄まされる感覚、深化するウフコックとの関係。カジノのディーラーたちをも味方に巻き込んで邁進を続けるバロットは今や完全に自分自身とその運命に相対し、まさに本名のファミリーネーム『フェニックス』さながらの復活を遂げていた。 それでもやはりバロットはまだ15歳の少女だ。恐怖と怒りがまとわりつき、カジノやシェル、ボイルドとの決着を前にして彼女の心は折れかける。しかし、彼女には今や信頼できる相棒いた。運命に立ち向かう仲間がいた。そしてそれはウフコックにとっても同様だった。 彼女らは「天国への階段」目指して突き進む。知識と運と仲間とを味方につけて。
0投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログ78点。 感想。 非常にいろいろな内容が詰まった小説でした。 1st終盤での戦闘シーンや、2ndからのギャンブルシーン、さらにコテコテのSF要素と。 SF小説としての世界観の設定に関してはやや微妙。研究所のかつての3博士あたりは他のシリーズを読まないとわからないとは思いますが、少なくともカジノで描かれるセキュリティ関係とバロット周辺で描かれているオーバーテクノロジーのギャップはちょっと興醒めしてしまうぐらい隔たりを感じる。 小説の流れとしてはおそらく、バロットの成長物語でそこは上手くかけていると思いますが、ウフコックとボイルド関連がどうにも描写不足に思えました。どうやらこれまた他のシリーズで描かれているらしいけれど、 何故ウフコックがバロットを許し、ボイルドを拒絶し続けているのかは話の中核になる部分の筈なのでシリーズで描くにしてももう少し、この小説の中できっちり描いていた方が良かったように感じました。
1投稿日: 2011.09.10
powered by ブクログサイバーパンクなSF小説。SF要素以上に、心理戦とか、登場人物の関係とかが光る小説。単純に読んでて面白いしね。
0投稿日: 2011.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ページ配分で言えば前半部だが、そこに主人公が「自分」を手に入れるまでの全てが詰め込まれている。もちろん前2巻分の助走があるにせよ、異様な盛り上がりがある。全3巻のほぼ大部分がこの前半にあるのではないか、という錯覚を覚える程の高い濃度を感じる。ここは漫画でもアニメでも表現しきれないだろう。全3巻のこの版を選んだことに間違いは無かった。とにかく素晴らしい。
0投稿日: 2011.07.06
powered by ブクログすべてが終息する。 ページをめくるごとに、心拍数と呼吸数が上がっていった。 種族ではなく、命を持った存在が奏でるハーモニー
0投稿日: 2011.06.26
powered by ブクログ少女と鼠が主人公のアクション物というのでおそるおそる読み始めtが、カジノシーンも銃撃シーンもなかなかの迫力だった。敵役が魅力的なのでモッテイルという感じ。 でもどうしても「銃夢」を思い出してしまうのだけれど。 解説で一言も触れられていないのは何故?
0投稿日: 2011.06.04
powered by ブクログマルドゥック・スクランブル完結編 読了。 1巻、2巻、3巻と、どんどん加速していく面白さでした。 アクションも良かったですが、とくに静かに白熱するカジノの場面は読み応えがあって好きです。 しかしながら、一番印象に残ったのはボイルドとウフコックの出会いかもしれません。
0投稿日: 2011.05.11
powered by ブクログ息詰まるようなカジノの場面の後に、再びのボイルドとの対決。 グイグイと物語に引っ張られたせいで、決着は何かかえって呆気ないというか、唐突に訪れたような印象を持った。 ただ考えてみると、「銃」という一瞬で勝負を決し得る武器での戦闘を、異能者同士という特殊な設定とはいえ、ここまで緊張を保ったまま引っ張り、かつ読ませてしまうのはスゴイの一言! 続編(でも前日譚)のヴェロシティはもちろん、この作者の他の作品を読んで見たいという気にさせられた。
0投稿日: 2011.04.19
powered by ブクログ前巻から引き続いてカジノでの大勝負。 ベル・ウィングも良かったけど、アシュレイ・ハーヴェストも格好いい。 彼らに比べると敵役のシェルがちっぽけに見えてしまいます。 シェルは倒さなくても終わるけど、やっぱりボイルドは倒さなければ終わらなかったんですね。 関係ありませんが、今調べてみたらアニメのバロットの声、林原めぐみさんなんだ~。
0投稿日: 2011.04.15
powered by ブクログマルドゥック・スクランブル、三部作の完結編です。 カジノでの勝負に決着を終え、バロットは勝利を掴み取れるのか。 SF小説とラノベの中間のような印象は、最後まで拭えませんでした。 ただ、それが良くも悪くも、アニメ映画を見ている気分にさせてくれる。 軽快に読むことができました。 このSFの設定は、良い具合にアニメ向きだと思います。 実際に映画化されているわけですが。 とても面白いシリーズで、完全版が刊行されるのも納得です。 勿論、メディアミックスされる点も。 SFとギャンブル、そしてアクションとストーリー。 全巻読み、贅沢なシリーズだと改めて感じました。
0投稿日: 2011.04.03
powered by ブクログ完全版になった影響か、バロットが成長したということを更に強く感じた気がします。そして作者によるあとがきは、本編に確かに繋がる決意とかっこよさを感じました。ものすごい熱意の結晶だったのだなと思い知らされた感じです。この気持ちを忘れないうちにヴェロシティに移ります。
0投稿日: 2011.04.02
powered by ブクログいやぁ、一気に読んでしまいました。最高ですね。パロット&ウフコックとボイルドの戦いの凄さ。途中に、パロットのカジノでの活躍もあり。第24回SF大賞を受賞作品だけのことはあります。ただ、これは完全版という事で、初期の作品にかなり作者が手を入れたようです。
0投稿日: 2011.03.28
powered by ブクログやっと読み終わりました。 結論から行くと、そこに落ち着きますか、って感じでした。 自分にあることの知識がない所為で、ちょい間延びした部分もあったけど、文字じゃなくて画にしたらテンポが速かったのかな、と。 それから、あとがきや解説を読むにつけ、大本の方も読んでみたくなった。 激しく今更なんだけど。 それとは別に、ウフコックとボイルドがあんなことになった原因の物語も文庫3冊で出てるみたい。 そっちは追々買って読むつもり。
0投稿日: 2011.03.20
powered by ブクログ<完全版>の最終巻。 聞くところによると、今回のリライト、<全改訂版>と<完全版>では違うらしい。 <全改訂版>に於いては、より読みやすく、物語進行などにも手を入れられているそう。 そっちも読んでみたいなぁ。
0投稿日: 2011.01.16
powered by ブクログ前巻(第二巻「燃焼」)から引き続き、巨大カジノでのギャンブル・シーンから始まる、最終第三巻「排気」は静と動のコントラストで見せる怒濤の展開。このパートを締め括るブラックジャックの駆け引きも、ディーラーのボス、アシュレイの登場で、さらなる心理戦へ突入するかと思いきや、手の内を読むことの出来ない鉄壁のアシュレイを前に、ドクターやベルが見守るなか、自問自答を繰り返すバロットのヒリヒリした内面が描かれる。 この辺りが最もコク深いシーン。ベルに負けず劣らずのアシュレイの深いキャラ造形に、敵意を燃やしたり懐柔されたりと、読んでるこちらもバロットと共に翻弄される。しかし、決着が(何となく)判っている、こういうシーンっていうのは、書き手の真価がシビアに問われる部分だと思うが、流石に幾たびも練られているだけあって予定調和を感じさせず、そればかりかサプライズな展開も用意され、きっちりハラハラドキドキさせてくれる。お見事! カジノで得た謎の開示を経て、クライムサスペンス調にねじくれていくストーリー運びも巧みで、これまた当然判りきっていたボイルドとの最終決戦に大いなる必然性をもって移行していく。しかしこの最終決戦、アニメ文脈を真摯に踏襲している冲方氏だけに、独創的でサイバーな躍動感が細部に至るまで脳内に訴えかけてくる。つまり、テキストなのに映像で理解していくような感覚。重力を操るボイルドの「上に向かって落下する」等の表現は、実に映像的で質量まで伝わってくるようだ。 全篇にわたって貫かれてきた、バロットの成長(再生)の物語は、ウフコックがラストにターン(変身)した “武器” を象徴として、救済から希望へと昇華していくが、もうひとつ、ウフコックを中心とした、バロットとボイルドが織りなす三角関係愛憎ドラマとしても楽しめたなぁと改めて思った。かなり変わった三角関係だけれど。 しかし、文句なしの傑作! 第一巻前半のグダグダした読みづらさに挫けず読み通して良かった。
0投稿日: 2011.01.03
powered by ブクログ後書きによると、この完全版によって物語の流れがよりスムーズになっているそうだが、私にはとても読みづらく、展開に乗り切れなく感じられた。それでも最後まで読んだのは、設定やキャラクターに魅力を感じたから。文体との相性が合わなかったので、マンガから入れば良かったと思う。
0投稿日: 2010.12.24
powered by ブクログ三部作完結編。 殻の中に閉じ込められ、煮殺されかけたヒロイン、ルーン・バレット。彼女が自分の意志で選択し、自分の意思を持って歩みを進めていく「本当の戦い」がここにいたってようやく始まることとなる。 ウフコック、イースター博士の魅力もさることながら、前作に登場したベル・ウィング、そしてバロットの前に立ちふさがる凄腕ディーラー、アシュレイのキャラクターづけが王道ではあるけれど魅力的。主人公が輝くためには名脇役が必要なのであるということも改めて実感した。 また、一巻にちりばめられていた伏線や言葉遊びが、ここで見事に回収されているのにも感服。ものすごく楽しんで読めたシリーズでした。
0投稿日: 2010.12.12
powered by ブクログ最初っから最後まで読ませっぱなし、ノンストップ!1巻と2巻の良いとこどりみたいになってて…モチロン最高。登場人物がそれぞれ味わい深すぎる。ベル・ウィングもアシュレイもボイルドも敵なのになんでこんなに良いキャラしてるんだ。マルドゥック・ベロシティが読みたい!!
0投稿日: 2010.12.03
powered by ブクログやはり読み応えにある作品が、より厚みを増したと思う。 映像化されることで、緊迫したカジノシーンがどのように 表現されるかが楽しみ。 短編も読んだが、その後の物語も読みたい。
0投稿日: 2010.11.30
powered by ブクログ第三巻の前編はカジノの場面だが、その描写が凄い。ブラックジャックのルールを知らない、一度もやったことのない人でも緊張感を感じ取ることができる。 ただ、何故か読み終わった後に達成感がなく、疲れだけが残ったのが残念だ。
0投稿日: 2010.11.23
powered by ブクログ面白かった。いきなり完全版で読んでしまった事を後悔。03年版を読んでの完全版にすればよかった。ブラック・ジャックでの対決シーンは、詳しいルールがわからなくてもプレイヤー同士の緊張した駆け引きを一緒になって体験した感覚で読める。ラスボスとの銃撃戦は脳内映像化可能な次元で描写されていてすごくのめり込む。劇場版予習のつもりで読んだけど、既に映画見た感じで大満足の小説だった。
0投稿日: 2010.11.11
powered by ブクログ2巻で大体出尽くしたんじゃないかと思っていたらさらに凄いものを見せられました。 そりゃ人気あるなあと納得します。 途中でテンションさがったりもしますが、最後まで結構楽しく読めました。 全巻通してみると、読んでみて良かったと思います。 少なくとも読んで損をするということは絶対にないです。 人によってはそれこそフェイバリットになる、そうなれる本だと思います。 もし迷っている方がおられたら是非。
0投稿日: 2010.10.30
powered by ブクログ1/3が由緒正しい厨二SF、 1/3が伝統的なギャンブル小説、 1/3がもはや様式美すら感じるアクションもの。 伊藤計劃的に言って、エンターテイメントの野合。 ただし極めて楽しい。 新鮮さと美しさには欠けるけども楽しい。故に満点。
0投稿日: 2010.10.04
