
総合評価
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powered by ブクログ購入から1か月、布団の横においてゆっくり読んでたらその間に著者がお亡くなりになってた。ご冥福をお祈りします。 年代記のタイトル通りというべきか、特別なドラマ仕立ではなく、淡々と火星の年月が短編で紡がれ続ける。たしかに火星人と地球人の物語であるが、生きた光景というよりはまるで歴史的建造物を眺めているような感覚がある。
0投稿日: 2012.06.16
powered by ブクログ図書館で、世界SF全集を借りて読む。 短編が連なって歴史や文化をあらわしてて、結構すき。 ただ、読みにくかった(1975年発行の本だから古すぎて汚れもあったし。この本自体に歴史がありそう。)
0投稿日: 2012.03.27
powered by ブクログすでに火星にも探査機が送り込まれ、日に日に未知のベールが剥ぎ取られつつある現在、「火星」としてではなく「未知の惑星」への入植と置き換えて読むと、味わいがあるかもしれない。
0投稿日: 2012.03.24
powered by ブクログ通奏低音のように全編にわたって漂うさみしさ、むなしさが印象的。宇宙空間の空は空しさの空か。 読み終わった後、表紙を撫でながら静かに余韻に浸った。目が覚めてから、ついさっきまで見ていた夢を思い出そうとするような感覚。あれだけの物語がこの一冊の文庫本の中に詰め込まれていたのかと思うと不思議な気分だ。大切にしたい本。 火星年代記における「SF的」な設定は表現の手段だろう。サイエンス・フィクションという狭いくくりに収まりきらない力を持った作品だと思う。火星じゃなければ描けない文学。 解説によると、星新一が愛読したとのこと。確かに彼のショートショートも同じような香りがするな、と妙に納得した。人間を始めすべての存在に対して一歩引いているような、この感じが好きなんだよなぁ。 詩的。 ブラッドベリの作品の特徴として叙情的な文体がよく挙げられるが、ぜひ原書で彼自身の言葉を味わってみたいと思う。
1投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログ父のおすすめ。 火星(と地球)を舞台にしたオムニバス形式の短編集。詩的な表現で綴られる情景描写や,火星に移住した地球人たちが印象的。 読んでいてなんだか切なくなるような,妙な気分になる。
0投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログこれは通過儀礼。ある種の人間は必ず読まなければならない必読の書。ある種ってなんじゃいと問われるに、なんじゃろね(なんじゃそりゃ)とにかく、出会った人と出会わなかった人では、人間の質が変わるのである。
0投稿日: 2012.02.15
powered by ブクログ個人的に一番気になるのが、昭和30年代のSFマンガに対する本作の影響である。特に、手塚治虫と石森章太郎はかなり影響受けているようだ。SFマンガの原風景として読むことができる。
0投稿日: 2011.12.24
powered by ブクログ村上春樹「風の歌を聴け」の中で、デレク・ハートフィールド――これは架空の作家だが――の叙述の一つに、「後のレイ・ブラッドベリの出現を予言するような」という一節がある。そのシーンは作品の骨になる部分で、ここを抜きにして同作は成立し得ない。 レイ・ブラッドベリを読むのに、ぼくにはその動機だけで十分だった。「火星年代記」は、火星という道の星について書き連ねられた、オムニバス形式の作品集である。だから、その時系列は明確なようであり、またまるで明確でないようでもある。 この本は一遍の詩である。物語の形式をとった、美しい一冊の詩集である。水晶やロケットや金属の昆虫といった物象の美だけでなく、愛や、追憶や、郷愁や崇拝といったemotionalなものの鮮やかさ。荒唐無稽な冒険ものとは一線を画している。 地球に戻ってきちゃったな。
0投稿日: 2011.09.21
powered by ブクログ一話ごとに前時代的なメッセージが込められたオムニバス形式の火星入植をめぐる年代記。 ちょっと昔の人が空想した未来を今になってノスタルジーと共に回想している感覚。なんかよかった。 手塚治虫の火の鳥が読みたくなった。
0投稿日: 2011.09.11
powered by ブクログもはや濁流となった河の中を、中心をかすめ取るようにサルベージする。引き揚げられた泡沫を、眺めてみる。それはひとつの大きな歴史の要素が含まれていて、そこには過去があって、思想があって、生活と現在が垣間見れる。 でも所詮、泡だから瞬く間に弾ける。多くは語らない。たまに長い間疎通するものもあるけれど、どれもやりきれない思いとともに消える。 なんか全編を読んでてそんな変な思いを抱いた。 一遍一遍の繋がりがとても緻密で、それが傑作を構成している。短い章でも、一つの物語にとっては重要な歯車になってる。 「月は今でも明るいが」「火星の人」「第二のアッシャー邸」「百万年ピクニック」が特に良かったけれど、読み進めるうちに心に漂い、蓄積される喪失感は半端ない。 「SF史上に燦然と輝く永遠の記念碑」…豪語されるだけあるなぁ。 ただ、原文見てないから何とも言えないが、直訳すぎるんじゃないか、意訳した方が全体の雰囲気に馴染んだと思う箇所があって、それが少し残念に思った。
1投稿日: 2011.09.03
powered by ブクログブラッドベリーを知ったのは、萩尾望都さんのマンガだった。以来というか、つまり高校から大学の時分、次々にブラッドベリーの短編を読み耽り、詩的で美しい文章に魅了されたのだった。 さて、本書。火星を舞台に様々な物語が展開する。時に心のなかで一番防御の弱いところをしっかり掴んで、甘酸っぱくて、残酷な話を聞かせる。もしかしたら、ブラッドベリーってワルイ人なのかも? その他、純粋な信仰の姿を描いた話、ポーのような異常でグロテスクな話などなど…。 昔、神父と鞄屋の3ページの会話に泣きそうになったが、30数年振りの再読は結構冷静。なにしろ読み返す必要もないぐらい良く覚えている。それでもジーンと感じてしまう処は多かった。 昔、ユリイカのブラッドベリー特集で、火星とは新世界アメリカの比喩とあって驚きつつ、納得した。そんなことも何度も頭に去来した。実際、技術的占有権があるからと判ったような判らない理屈でアメリカしか出てこない。そのアメリカも何故か、ニューヨークやLAじゃなく、ブラドベリの馴染みの田舎ばかり。それに気付いて読むと感想もかなり変わってくる。 SFとは云い難いが、そんなこと拘らず、読み耽って戴きたい。
3投稿日: 2011.08.30
powered by ブクログ火星に移住した地球人たちの物語。 2030年1月から、2057年10月までの出来事を、短篇をつないで物語っているが、一つひとつの短編が独立し、別々の語り手がそれぞれの視点で語っている。語り手たちの不安や、怖れなど、内面の揺れに焦点を当てながら、叙情的に火星での出来事を描き出している。
0投稿日: 2011.08.09
powered by ブクログSFの名作 何年も前に図書館で読んで、新版になったのを期に購入。 SFだけど、幻想的でせつなく美しい話。 苦手な人でも楽しめると思います。
0投稿日: 2011.07.13
powered by ブクログどうにも僕は、ブラッドベリとの相性が悪いらしい。 以前読んだ「華氏451度」もそうだが、タイトルでものすごく惹かれるのに、読んでみるとなんだか全然自分のイメージとは違う...。 本作の紹介には「壮大な火星の叙情詩」とあり、それなりに期待して読んだのだが、最後の方はふうふういいながら読むという作業を行うだけとなった。 短編の寄せ集めらしいが、1編1編も大していいとは思わず、また全部がそろったところで、そこから世界観のようなものを感じることはなかった。何故名作と言われるのか、私には理解できない。
0投稿日: 2011.07.03
powered by ブクログSFというジャンルをこえて、傑作と呼べる小説です。なつかしくて、うつくしい。特に、「月は今でも明るいが」と「荒野」が好き。みじかいけど「イラ」の雰囲気も好きです。
0投稿日: 2011.03.07
powered by ブクログふだん翻訳本を読まないので、最初は、独特な文章に苦労しました。 3分の1を過ぎた辺りから、世界観にどんどん引き込まれました。 今回、発表時に設定された西暦を修正したそうです。これからずっと先も、長く読み続けられる作品だと思います。
0投稿日: 2010.11.15
powered by ブクログ新版。序文と2短編を加え1短編を削ってある。 だけど、新訳という訳ではないので旧版を持ってる人は別に買わなくてもいい。 読後の寂寥感がたまらない。
0投稿日: 2010.09.02
powered by ブクログ最近は古典SF系の再翻訳ブーム? 旧版をしらないからアレだけど、やっぱり面白い 神話の世界つーのは深いにゃあ
0投稿日: 2010.07.24
powered by ブクログジャメヴュを感じる話がありました…。 自分が書こうと思ってたのと、ほとんど同じ様な話がここに。…ちょっと呆然。半世紀以上も前に先を越されていたとは。やっぱり自分の考えなんてもんは、偉大なる先人がすでに文章にされてらっしゃるものなのね、と思ったのでした。初めて読んだのに、コピー用紙に書き殴ったフレーズとほとんど同じ言葉が並んでる時は、本落としました。 個人的に、「第二のアッシャー邸」のスタンダール氏が好きです。ゼラズニイの「ロードマークス」に出て来るサド侯爵に通じる、「ちょっとイっちゃってるおっさん」て感じで。好きだなあ、こういう感じの人。 完全版、という形らしく、冒頭のブラッドベリの呟きも面白かったです。
0投稿日: 2010.07.17
