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総合評価

664件)
4.3
277
221
95
11
2
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    下巻は本格的に改暦プロジェクトが動き出し、面白くなった。上巻同様、登場人物たちがいい。算術、碁、天文、神道、政治など、何かしら一生懸命になれるものを持っていて、お互いに敬意をもって交流したり、切磋琢磨する姿が気持ち良い。読後感がとても良かった。 水戸光圀公のキャラが立っていたので、「光圀伝」も読みたくなった。

    1
    投稿日: 2021.04.06
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    歴史を知らなさすぎるのか人物や関係性、立場などがいまいち把握できない。 分かりやすく書いてくれているが追いつかない。 でも、大和暦が出来るまでの道筋、今まで続いてきた常識を覆す大変は読み取れた。 個人的にはこの評価だが、大多数は面白いと評価するだろう。

    0
    投稿日: 2021.03.26
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    改暦というものがこんなにも手間や情熱が必要だとは、、、何度失敗をしても悩んでも進み続ける春海や、春海を信じ協力してくれる仲間達がいてこその成功に読んでいて熱くなる。晩年の春海とえんの二人の穏やかな生活や最期には、心が温かくなり気持ちよく読み終えた。

    0
    投稿日: 2021.02.22
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    算術好きの囲碁打ちである安井算哲の青年時代から始まる本作。改暦事業に取り組むまでには随分と時間がかかるが、まずその過程が成長小説としての魅力に満ち満ちている。高い能力を持ちながらそれを発散する術と機会を持たない算哲。かといって厭世の感を抱くわけでもなく、好奇心に任せて動き、高い壁に絶望し、大きな発見に歓喜するなど、感情の揺れの大きな多感な性格が心地良い。最後の改暦勝負の貫禄を知って振り返ると、その人生の前後半の差、成長が鮮やかである。 終盤の「布石回収」は言うまでもなく見事だった。全ての関係者の意思の継承。建部昌明、伊藤重孝、本因坊道策、酒井忠清、水戸光国、安藤有益、山崎安斎、村瀬義益、関孝和。全ての心地良い人たちの夢を繋ぐ算哲の覚悟に心を揺さぶられた。それぞれの死を見送り、その度に強くなるというのはヒーロー漫画のような爽快感もある。 作者の歴史考察力、探求力があってこその作品だと思う。

    1
    投稿日: 2021.01.03
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    江戸幕府の初代の天文方になった渋川春海、その生涯を描いた小説の下巻です。 読了して感じたのは、巻末の養老先生の解説にあるのと同じ「サラッと/淡々としてるなぁ」ということでした。特に、終盤の主人公が妨害工作に遭って、対抗策を苦心して展開していくシーンは、もうちょっと読みたいなぁと思うくらい。 個人的には、上巻パートはキャラの描き込みに、下巻パート(の特に終盤)は史実を織り込むことに注力していたのかなという印象でした。(上巻⇒下巻で、少し時間を空けてしまったのも良くなかったか…) とは言え、本著の綺麗なストーリー展開は安心して読めるもので、読後感も非常に心地の良いものでした。 改暦、暦を変えるということがいかに世の中に様々な影響を及ぼすことなのか。そして、それを把握した上で、適切なタイミングで適切な相手にそれを提示する。囲碁の打ち手である主人公だからこその布石の打ち方や物事の運び方は、お見事という感じでした。 江戸時代ゆえ、人が亡くなるシーンもしばしば出てくるのですが、その死をちゃんと描写し、ストーリーに織り込んで昇華しているのも良かったです。 良著だと思います。 ちなみに、本著のボリュームや「からん ころん」という音の描写、なんとなーく映像化を念頭に置いているようにも感じました。

    4
    投稿日: 2020.12.31
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    「新しい暦を作れ」 下った改暦の令。 ここから春海の20年に渡る天と地との闘いが始まる。 なんども挫折しながらも、決して熱意を失わず ついに作り上げた「大和歴」 男たちの情熱を感じる1冊でした。

    5
    投稿日: 2020.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北極星の位置から各地の緯度を測定した渋川春海。春海の人柄なのか、重要人物が春海を助ける。水戸光圀、加賀藩主、関孝和、保科、酒井、そして、えん。全員が日本独自の大和暦への改暦に向け動く。確実だと思われた計算が外れ、途方に暮れたが、関孝和から「この盗人が!」と一喝され目を覚ます。外れた原因は、月の動きは円軌道ではなく、楕円軌道だったことだった。天地明察、春海の人生を賭けた改暦、彼の周りのサポートにより「士気凛然、勇気百倍」となる。春海と後妻・えんが果たした使命は羨ましく、自分への戒めと思えてならない。

    26
    投稿日: 2020.12.06
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    上下巻読んでの感想。 有名になってたのは知ってたけど、タイトルからして難しそうで何となく敬遠してた1冊。 意外と読みやすかったし、めちゃめちゃ面白かった。 時代小説なのだけど、その舞台が4代将軍 徳川家綱のころのお話となっている。いやいや家綱!?誰やねん!!ニッチな時代すぎるでしょ!って最初はびびった。 でも本を読み進めていくうちに、4代徳川将軍の頃の時代というのは、戦国という血なまぐさい時代が本当に終わっていき、武士も民も自分らの価値観がじわじわと変わっていった、不思議な過渡期の時代だったのだなと気づいた。 そこに注目し、お話を作りあげていく著者の冲方さんは、とんでもない発想をお持ちなのだなと感動。 戦争を実際に経験した人が少なくなってきた今の時代にも、少し似てるのかも。人々が拠り所としているものが前時代と変わってきたところも。 江戸幕府の政治や当時の学問についてなども、詳細にかつ想像しやすく描かれていて、大変面白かった。

    7
    投稿日: 2020.11.15
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    私たちが、いま当たり前のように分かったふりをしていることは、すべて先人たちの努力と知恵と運と縁、いろいろな想いの積み重ねなんだなぁ。

    9
    投稿日: 2020.10.21
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    大願を成就する為の仕上げの周到な根回しと緻密な手続きを一息で書き上げたところに、行く手を阻む障害も地平線の彼方から姿を現す兵の足元をボカす陽炎でしか無く、踏んだ場数も潜った修羅場も役者が違うところを印象付けるにうってつけ仕掛け。 朝廷と幕府、算術と囲碁、仕事と恋、冷静と情熱、天と地。 行ったり来たりで鍛えた足腰は、星に届かん跳躍力をもたらす。 俺も頑張ろ。

    0
    投稿日: 2020.09.30
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    まずは著者である冲方丁さん。良い小説をありがとう。 良い小説を読むと、とても気持ちが良い。 そして言わせてくれ。 何故、主人公にいつも「正体不明の干魚」を買わせるのか(笑) グッとくる時代小説。この感覚は久しぶりだ。 読んでいて何度も、視界が曇った。喜びも、悲しみも、ゆっくりと噛み締めながら読んだ。 志とは正にこのこと。脱帽である。 自らの集大成でさえも斬り捨て、新たな集大成へ進む技術者たちを描く。 絶望に沈み、支えられ、立ち上がる春海。 何度も情熱の灯は消える。しかし、思い掛けないことに、また火が灯る。春海の情熱は、信頼できる支援者を惹きつけ、信頼できる支援者は、幾度となく春海の背中を押した。 関孝和という人物の存在は、春海の中で何よりも大きかった。それが最後まで変わらなかったことが感慨深い。 道半ばにして、一生を終えた者。 最後まで、添い遂げた者。 情熱を抱き、事を成した彼らに敬意を表す。 また読もう。 読了。

    22
    投稿日: 2020.09.01
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    本をそこそこ読んでいると、年に数冊ほど、ただ単に面白い、興奮した、感動した、という言葉だけでは書き表せない読後感になる物語に、出会うことがあります。 便宜上、他の作品と同じように☆5をつけているけど、その中でも年に数冊出会うことができるかどうかの、☆5の中でも特に別格の作品。今年の二作品目はこの『天地明察』でした。 上巻で日本各地で北極星の位置を観測する“北極出地”の旅を終え頭脳も、そして精神的にも大きな成長を遂げた春海に託された命。それはこれまで国の天理を司った暦を作り替える「改暦事業」だった。 下巻の序盤で、改暦事業の責任者に春海を推挙してくれた人たちの名前を、江戸時代の土台を作るほどの実力者で、今回改暦の命を下した保科正之が、挙げていく場面があるのだけど、そこでもう涙腺にきそうになる。 上巻での素晴らしい人たちとの出会いがあり、春海がここにたどり着いた。そう考えるだけで、感極まるものがありました。 そして信頼できる仲間達と共に、新たな暦を創ることに邁進していく春海。これまでの暦を重んじる朝廷からの反対で、事業が凍結されてもその熱意は衰えません。 そして碁打ちのライバルである道策のさらなる成長と、春海に対して燃やす対抗意識。改暦の命を下した保科政之が、改暦に込めた意味。北極出地の恩人、伊藤への贈り物。妻との死別。そしてえんとの再会。 様々な出来事が春海の周りで起こり語られます。そうした場面の一つ一つが、春海の人生に意味を持たせ、物語を彩り、テーマを際立たせ、物語を盛り上げて行きます。 そして遂に高まった改暦への機運。春海たちは万全の準備をし、朝廷と幕府に改暦の請願を出しますが…… 最終章の第六章で遂にここまで名前しかでていなかったものの、春海に最も大きな影響を与えたと言っても過言ではない算術家の関孝和が登場。 春海と関の初対面の場面はいきなり荒れに荒れて、どうなることかと思いながら読み進めたのですが、ここでまた涙腺にくる場面がやってくる。そして改めて、春海が挑むものの大きさと、春海に夢を託した人たちの想いが思い返されます。 挫折を乗り越え、歩み始めた春海の元に再び訪れた改暦のチャンス。春海はこの機会をものにすべく、これまでの調査や研究結果をまとめ、そしてさらに万全の策を練ります。 しかし改暦をもくろむ勢力は春海たち以外にも存在し、そして遂に朝廷が新しい暦を選ぶ瞬間がやって来て、春海の生涯を賭けた「天」との勝負に遂に決着の瞬間が訪れる。 歴史小説は史実に基づいたものなので、どうしても展開に制約があると思うのだけど、それを最後の最後まで気の抜けない展開に持って行った、冲方丁さんの構成力にただただ脱帽。 そして春海の人物描写と内面の変化の描き方も、素晴らしいの一言に尽きます。 上巻で自らの境遇や碁打ちという役目に辟易し、本当の勝負がしたいと、表面的な穏やかさや物腰、言動からはうかがい知れない乾きを抱えていた春海。 そんな彼が算術、北極出地、そして改暦と自分の生きがいと託されたものを見出し、人生を賭けた勝負に一心不乱に向き合う様。 瑞々しく爽やかな描写に加え、春海自身の熱意とワクワク感が読んでいるこちらにも伝わってくるようで、ページをめくる手が途中から止まらなくなる。 そして、春海の脇を支える登場人物たちの存在も大きかった。作中で描かれる全ての出会いに意味があるのは、小説だから当然といえば当然なのだけど、その出会いの意味がどれもこれも、大きくて。 だからこそ物語がより生き生きしてくるし、脇役達にも魅力を感じる。そしてそんな魅力的な登場人物達が春海に夢と想いを託すからこそ、春海をさらに応援したくなるのです。 ただただ本当に素晴らしい小説でした!  第31回吉川英治文学新人賞 第7回本屋大賞1位

    18
    投稿日: 2020.08.25
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    天地明察の上巻は、春海の成長ストーリーの様相を呈した。下巻はどちらかと言えば、暦の制定プロジェクトがメインになってくる。 暦の制定プロジェクトはその実、会津藩の思惑だった。藩主の正之は民生を重んじる。そんな彼が綿密に進めてきたのが、この暦の制定プロジェクトだった。 しかしそれは、古来より天皇の仕事であった星見を幕府が行うということ。「時」と「方位」を奪うこととなる。 たかが暦、されど暦。暦を制定するということは、宗教、政治、文化、経済を統べるということ。 ここに来て読者は、このプロジェクトがいかに大きな意味を持つか理解する。 幕府と朝廷という2つの勢力の狭間で、春海は1個人としてプロジェクトを推し進めていくことになる。なるほど、上巻の伏線が回収される想い。 だけど朝廷を首肯させることは容易ではない。ああ、こういう保守的な勢力に立ち向かっていくストーリー…。ベタだけどちょっと燃えるね。 それから、「えん」や「関」が再び登場。春海の強力な助太刀となり、プロジェクトは大きく前進していく。一方で、人の死は少なくない。当時の平均寿命を考えれば当たり前なのだけど。江戸時代の人々は、現代の人々よりもずっと多くの死に触れていたはず。そのことが人生に及ぼす影響を考えたときに、改めて新鮮な想いがした 総括として面白かった。江戸、暦、碁打ち、当時の学問…自分の知らないことをふんだんに盛り込んだ1作。面白く読んだ。けれど1歩物足りない感じ。良作ではあるんだけど、傑作まで至らなかった感じ。事前の期待が高すぎたのかもしれないけど。 (書評ブログの方も宜しくお願いします) https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%9A%A6%E7%A2%81%E6%89%93%E3%81%A1%E7%AE%97%E8%A1%93_%E5%A4%A9%E5%9C%B0%E6%98%8E%E5%AF%9F%E4%B8%8B_%E5%86%B2%E6%96%B9%E4%B8%81

    15
    投稿日: 2020.07.12
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    長い人生の中で暦にかける思い… そういうものを感じることができた。今日の正しさも、この人がもたらしてくれたものだと思うと、歴史は凄いと思った。

    3
    投稿日: 2020.07.07
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    上巻からの流れでスラスラ読破。 挫折や苦境にも負けずプロジェクトに邁進する渋川春海。 苦労を共にする仲間、互いに高め合えるライバル、そして愛する女性。いくつもの出会いと別れが春海を成長させ前進させる。 「目標を持つことの意味」、「諦めず向き合い続けることの大切さ」。主人公を通して様々なことを教えられる。 巧みな物語の組立と魅力的な登場人物たち、「江戸時代の改易事業」という地味になりそうな題材を見事なヒューマン小説に仕上げた著者のストーリーテーリングは見事。一歩踏み出す勇気を後押ししてくれるような爽やかで素敵な小説です。

    7
    投稿日: 2020.06.22
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    この本に出会えて本当によかった。 上巻に引き続き、主人公春海の改暦、暦の作成の道は続きます。 青年だった春海も、歳を重ね、様々な別れが訪れます。 かけがえのない人たちからの「頼みましたよ」、そして春海の「頼まれました」。 人の想いを背負うことが、これほどまでに重厚であり切望されるものであることに、読みながら何度も胸が熱くなりました。 手に取る本って、運命だと思うのですが、この本を手に取ることができたことに感謝してしまいます。

    3
    投稿日: 2020.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あ〜面白かった。暦を作る話、といううっすらした予備知識しかなく、どんな風に話が展開するのか分からなかったのだが、そしたらいきなり出てきたのが碁打ち。何故碁打ち?と思いつつも読み進めていくうちに、話がどんどんと広がっていく。そして読むにつれてこれは確かに暦を作る話だが、それ以上に渋川春海という人の一生と、その周囲の人々の人生を記した正しく大河なのだと実感できた。先達の建部と伊藤から思いを託され、保科正之の偉業に感じ入り、頼りがいのある闇斎や安藤らと共に歩み、眩いばかりの才を放つ関の背を追いかけながら、こととえんという奥方2人と寄り添いながら、大河の中の流れとして生きた渋川春海という男の生涯を浮かび上がらせる小説だったのだと感じた。改暦はそのための手段でもあったし、また渋川春海の生涯そのものでもあったのだろう。様々な人々に彩られ励まされ、挫折と悔恨を繰り返しながらも前に進み、思いを受け止めながら遂に改暦を果たした渋川春海という男の生涯が生き生きと描かれている。かと言ってくどくやたら情緒に訴えるような語り口ではない。解説の養老孟司も書いているが、あくまであっさりと清涼に、ただあるがまま、そうなっているからそう書いた、という感じが快い。正しく算術の術理のようである。雄大かつ清涼な大河を眺めながら、天の理に手を伸ばし続けた渋川春海という男の生涯に、作中人物のみならず読み手も思わず万雷の喝采を送ってしまうようなすごい作品だった。 話の筋が面白いのはもちろんのことだが、それ以外にも当時の文化水準の高さに驚かされた。今より3、400年も前の時代にそれほど正確な測量技術や理論がある。算術にしても、この本の主題である暦術にしても同様である。中国、そしてこの国における学問は江戸の頃には既にここまでの段階に至っていたのか、と感嘆せずには居られなかった。どうも現代人の感覚にすると明治以前とそれ以後では隔たりがあるように感じてしまうが、明治以前の学問も長年の研鑽の果てに積み上げられたものであり、どころか現代ではなかなか到達しえない独自の視点からの着眼点などもありそうだと感じて、和算や暦術がどんなものだったのか実際に見てみたいと感じた。

    1
    投稿日: 2020.06.03
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    〈上下巻合わせて〉 再読。最初に読んだのは学生の時だったか。その時はあまり心に残らなかったのですが、今になって「なんて面白いんだ!」と感服することしきり。当時は時代背景も含めた教養に疎かった為かな。 四代将軍家綱の時代、江戸城で碁打ちの務めをしていた安井算哲が主人公。一介の塾での算術勝負に始まり、全国各地での天測、そして改暦という、「天を相手の真剣勝負」。挫折や不幸も数あれど、師や周人に恵まれながら乗り越えていく。 一介の碁打ちという身分においえて、本業とは関係のない分野での生涯をかけたチャレンジに、胸が熱くさせられる。自分もやってやろう、なんて、そんな気にさせてくれます。 あと蛇足ですが、「天地明察」というタイトルが秀逸。物語を過不足なく表している。

    2
    投稿日: 2020.03.26
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    とうとう春海は改暦という人生をかけた大事業を成し遂げた。 数々の人たちの助力と、自分の大いなる失敗を糧として。 人として生まれて、このように大事業を成し遂げられるとは、なんと羨ましいことか。 私も何かを成し遂げたい。

    2
    投稿日: 2020.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大和暦を作った安井算哲の物語。 同時期に名前の残る関孝和とも親交(というか物語の中では運命の相手のような…)があったのだとわかる。 算哲の最大の間違いを関が即座に解いている辺りが良い。 また算哲が保科正之と懇意のため、次の大老堀田正俊に辛辣。「まんが日本の歴史」などとは人物評が違うのも興味深い。 算術ひいては暦作りに奔走する算哲だが、本職の碁打ちとしても、本因坊に食らいついているのが、あっさり書いてあるけど凄いなと思った。 最後の養老孟司さんの解説も、面白かった。

    0
    投稿日: 2020.01.10
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    どんだけでも難しく書けそうなのに、スーッと読めるのがすごい。 登場人物がイキイキしていて、一人一人で何かを成し遂げるというよりは全員が渋川にパスをつなげるような描写がかっこよかった。

    0
    投稿日: 2020.01.02
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    ただ一つの夢を追いかけ続ける人の姿はやはり美しい。己の限界に挑み続けることへの圧倒的なロマンが描かれた作品。

    3
    投稿日: 2019.11.10
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    便利になると人は堕落する。 まだ電気もない、全てを人力で賄っていた時代、人々の才能こそが宝であり、国力に直結した。 皆が平等に簡単に便利を手に出来る今、この時代の人達と交わったとき本当に勝れるものがあるのか疑問に思う。 一つの事に生涯を掛けて取り組むことが出来る、それが天才足る所以。 春海の生涯に驚嘆しつつ、夢中になった。 素敵な本に出会えた。 人に勧めたくなる作品。

    6
    投稿日: 2019.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    えん のこざっぱり感がいい。でも脳内再生が宮崎あおいなのはなぁ…。 あのときの誤謬がここにきて繋がるとは。関と春海の交流が嬉しい。 江戸時代はなにかとめんどくさそうだ。その中で自分のやりたいことをやれるのは稀だったろうな。 保科正之をはじめ、伊藤、建部と春海を支える年長者が魅力的。

    1
    投稿日: 2019.09.28
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    高度な数学の知識が何故この時代に…。人生を暦に捧げた男たち。生まれたときから当たり前に使っていた暦が、過去は世の中を平定する道具として利用されていた。目から鱗で新鮮。

    3
    投稿日: 2019.09.12
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    これが実話だっていうから、、、すごいな ただ今勉強真っ只中の私としては、もう爪の垢を煎じて飲みこみたいほど、熱心に勉強する彼らにひれ伏してしまいそうになりました。 碁の天才。数学の天才。そして、日本の暦を変える大事業に切磋琢磨する主人公。その背景とその人となりが相まって、ふっとした一言につっーと、涙が流れる。そんな話。上下巻も下になれば、章ごとのたった一行に胸を打たれる。 一生懸命に生きる人の姿が、読む人に澄んだ涙を流させてくれるそんな実話です。 本屋大賞受賞。納得の本。心の洗濯にオススメ。

    1
    投稿日: 2019.08.29
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    初めにあらすじを読んだとき暦を作るという目的を見て、地味な物語という印象を受けた。しかし読み終わった今では、渋川春海という男の、天と地との壮大な真剣勝負を描いたものだと言える。 算術や北極出地の計測など数学的な要素が多いにもかかわらず、詳細な計算式など専門的な解説を入れてないことにより、物語として詰まることなく読むことができた。専門的な描写がほとんどなくても、関孝和の非凡さや春海の苦労などがわかりやすく伝わった。 歴史小説ということで事実に基づいていることからオチは予想できるものの、最初から最後まで真剣勝負というものにこだわり続けた春海の生き様には感動するとともに勇気を与えられた。

    6
    投稿日: 2019.08.11
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    読了2019.4.16 上★★★☆☆ 下★★★★☆ 1日は約23時間56分4.06秒。1年365日、4年に一度の閏年。私が生まれた時から数えて、正しい(と信じられる)カレンダーが35周している。それがもし、ズレていたら?この世の中にどのような影響があるかなんて考えたことがなかった。 まだまだ信仰の熱い江戸時代。縁起がいいか不吉かで公を決めることも多い中で、空を読めたら?税金(年貢)納めの日取り決め、ズレていけばどうなる? 正しい暦法とは私が想像する以上に宗教、政治、文化、経済、つまりは天下に影響する物だった。 戦国時代が過去になりつつある泰平の江戸時代前期。江戸城に雇われた囲碁棋士且つ天文暦学者であった渋川春海の生涯を綴る。貞享暦作成に携わる様々なドラマが描かれる。文字通り、命を懸けてたくさんの人の想いと政治と算術と暦法に生きる姿がサラサラと綴られている中で、内なる熱い想いと等身大な春海の人柄に気持ち良さを感じた。公式に当てはめれば答えが出る数学ではなく、まさにその公式作りにあたるわけで、そう簡単にはうまく行かないストーリーに「え?!どうして?!」としっかり感情移入して最後まで読み進むことができた。そして人柄あふれる最期に、読後感は気持ちのいいものだった。 暦法作成には算術が土台なのでよくよく出てくる。 ご多分に漏れず、私は数学の様々な公式をぐぬぬと覚えた学生時代だったけど、それを生み出した人が必ずいるんだよなぁと不思議な感覚だった。ひとつの公式ができたときは大騒ぎだっただろうなぁ。 ちなみに、登場人物として出てくる会津藩藩主・保科正之を自担としたい。めっちゃステキ。具体的に行った政策を扱った小説があったら読みたいなぁ。 時代物は苦手だったけど、平成から令和に変わるこのタイミングで、改暦という天下を変えるテーマの話を読めて良かった。実際の歴史上の人物なのでwikiで検索しながら、人物の背景や人柄をチェックしながら読みました(笑) ---- 天地明察 上◆内容(BOOK データベースより) 徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く―。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。 天地明察 下◆内容(BOOK データベースより) 「この国の老いた暦を斬ってくれぬか」会津藩藩主にして将軍家綱の後見人、保科正之から春海に告げられた重き言葉。武家と公家、士と農、そして天と地を強靱な絆で結ぶこの改暦事業は、文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。改暦の「総大将」に任じられた春海だが、ここから想像を絶する苦闘の道が始まることになる―。碁打ちにして暦法家・渋川春海の20年に亘る奮闘・挫折・喜び、そして恋。

    3
    投稿日: 2019.04.18
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    己を賭けるものがあるというのは素晴らしいことですね。面白かった。ただ、最後の差配は他の作中人物にさせた方が良かったのではないかなぁ…。

    4
    投稿日: 2019.04.01
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    上巻が2代目安井算哲の殻を破り渋谷春海となる物語だとすると、下巻は渋谷春海という人間が完成するまでの物語と言える。 上巻で色々と伏線というか、囲碁打ちの春海に過分な待遇をしていた理由、それを画策している人物達が明らかとなる。 続々と有名人達が登場してきて、正直焦りました。 そして、幕末へも繋がりうる、水戸藩の尊皇の意思、徳川の攘夷の心、会津藩の徳川への忠義がうかがえて、歴史ファンとしてはニヤニヤしっぱなしでした。 かくいう春海は、改暦の儀を行う乾坤一擲の勝負をかけ見事に敗れる。それこそ、関に出題した見事な誤謬をはるかに上回る、日本全土を巻き込んで大誤謬である。 今度こそ本当に心が折れてしまうかと思った時に、上巻から出てきて春海に大きな影響を与えているが直接的な関係になかった、えんと関がついに春海と直接的な関係となる。 まさに、士気凛然、勇気百倍。改暦にあたっては長期戦、仲間も次々と寿命で失っていくが、春海は止まらない。囲碁うちらしく、さまざまな正に布石をしいて、改暦に邁進していく。もはや、上巻の頃とは別人と言っていい。 京都の町で、星だ!、観測を開始せよ!、と言った時には伊藤、建部の恩人達に春海本人がなったような感すらある。 人生をさまざまな人達に支えられ、託され、そして成し遂げた数々の偉業。負けても負けても、自らの信念を貫くその姿はかっこいいの一言。

    5
    投稿日: 2019.03.10
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    渋川と関の初対面での遣り取りは圧巻...。思いを託す者と託される者の間に交わされるものは、対話以外の何物でもない。互いに推し測れる者同士でしか成立しない関係性を見事に描き切っている。 保科や酒井に影響を受けているとはいえ、渋川のレベルアップは”ないな~”と...。えんとの場面がもう少しあっても良かったかなぁ...。

    1
    投稿日: 2019.01.26
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    江戸時代の初期、日本独自の暦を作り上げるという使命を受けて、困難に立ち向かいながら主人公が改暦を行う物語。 めちゃくちゃ面白い。是非読んでほしい。 主人公が現在の暦に問題意識を持ち、改暦に人生の生きがいを見つけ、改暦に挑むも何度も困難にぶち当たり、そのたびに苦悩しながら乗り越えていく様子が丁寧に描かれている。 一人の成長の物語という意味ではありきたりな物語ではあるけど、その成長が押し付けがましくなくて、苦しみながら前に進んでいる感じがリアリティあって良いと思う。 あと、暦という今では当たり前なものが、自分の生活や価値観の基準となっていることを改めて考えさせられた。歴史小説も結構面白いなって思った。 とても悲しい個人的な難点としては、冲方丁の小説の書き方が自分に合わないなっていうところ。 地の文が丁寧に書かれているのだけれど、なんかそこが自分の読むペースと合わないというか、スムーズに流れなくてちょっと読みづらいなって感じてしまう。 前に同作者の『マルドゥック・スクランブル』を読んだ時も少し読みづらさを感じたため、多分自分の読み方とか好みがこの人と合わないんだと思う。 でもこの小説はめちゃくちゃ面白いので是非読んでください。

    3
    投稿日: 2019.01.17
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    上巻の内容に加えて江戸時代の政治と治世の様子が詳しく描写され その中での暦術の扱いが興味深い 例え数学的に明解なことであっても 現状を覆すには政治的な能力が必然となる場合があることは示唆的

    0
    投稿日: 2018.11.23
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    江戸時代に数学がこれほど教養のものだったとは知らなかった。 子供の頃に宇宙に興味があったが、大人になりそれを忘れはじめてるのに気がついた。 宇宙、天文の図鑑でも読んで勉強してみようかな。

    1
    投稿日: 2018.11.11
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    下巻は大きな挫折から這い上がり、最後は碁を打つように着々と大和暦の採用に向けて手を打つ春海の姿が鮮やかに描かれている。

    9
    投稿日: 2018.10.22
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    上巻のあの話がここに繋がってきたか~!と 細かい伏線がうまいこと回収されていて 「地味でありながら、飽きのこない」小説でした。 あくまでも、舞台が「江戸」というダケの 青春小説です。 時代小説、と思って読むと、やはり違和感は残るかも。 蝕の問題で関に完膚なきまでにこき下ろされてからの 春海の快進撃はお見事!! アンドリュー・ワイルズが フェルマーの最終定理を完璧に証明するまでの執念にすら似ています。 「やりたいことはあるけれど、現実的に考えると…」なんて ちょっと小さくなって妥協しながら生きている人に ゼヒ読んでもらいたい1冊。

    1
    投稿日: 2018.10.08
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    評判の高い作品。時代劇でも主人公がコミカルなのがいい味になっている。碁の専門部署があるというのも意外だし、暦を管理するのは莫大な利権をもつ。国家の基礎であるというのも新鮮で面白かった。暦づくりの技術的なことよりそれに伴う政治的駆け引き等に割り切っていて、読みやすいのが一番。資料もふんだんに出てくるがうまく整理されている。 ダヴィンチ10年2位Amazon All Time Best小説100リスト2013

    1
    投稿日: 2018.08.08
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    2018.8.2 人生をかけて何かを成し遂げんとする人々が格好良すぎる! ただ主人公が謙虚過ぎていまいち感情移入が出来なかった。こういう人だから周りは応援したくなるのだろうけど… 後半の盛り上がりはよかった。 ♪ezra feinberg

    1
    投稿日: 2018.08.06
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    読み終わってしまった。。 面白すぎて乗り過ごした、それほど没頭できる小説だった あんななよなよしてた優男の春海がこんなに成長するなんて、、、! はー面白い 読み終わったばっかだから感想がまとまらないけど、 最高でした 2018.07.21

    1
    投稿日: 2018.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻は寛文5年から始まる。保科正之による山鹿素行の赤穂への配流、酒井忠清の大老就任、そして我らが春海は祝言。 予測は外すわ嫁には先立たれるわ…と受難の日々は続くが、最終的には多くの人達に助けられて改暦を成し遂げ、初代天体方として士分に取り立てられ、初恋の人と再婚し、穏やかな晩年を送る。長生きって大事だなあ。人脈って大切だなあ。 情報の少なかった時代、データに頼れない分、為政者は人事に当たって今よりずっと人を見る目が必要だった。そして、酒井忠清も、水戸光圀も、保科正之も、ちゃんと春海の資質を見抜き、使命を与えた。(江戸って時代が人の才能を拾わないとやっていけない時代だったと、解説氏は言う) 渾天儀を贈られて悔しがる水戸光圀。作品の3/4辺りでやっと叶う関孝和との激烈な初対面。山崎闇斎の最終講義を終えて逝く保科正之。関孝和宅での建部の甥たちとの出会い。天文図美人画で磯村塾の盛り上がり。罷免後の酒井忠清邸の訪問。吉川惟足立会いの下での山崎闇斎からの秘伝伝授。いいシーンが沢山あった。 私も、自分だけの「春の海辺」を追い続けたいなあ。

    0
    投稿日: 2018.05.20
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    上巻で書いたレビューが小説全体の感想になりますが、人の「思い」「志」って大事だな、と思えました。 今はいろんなメディアが発達していて当たり前のように使っていろんなことを同時進行でできるようになって時間の使い方も当時とは全然違いますが、こんな私達の毎日は、当時の彼らが「今日は何月何日」という、今の私達にとっては「当たり前過ぎて考えることすらしないこと」を必死で考えて作って決めて・・という苦労の上に成り立っていることを感じます。 実話であろうとフィクションであろうと、そういう時代はあったはずですものね。 いいお話でした。読みやすく、読み物としても楽しめました。

    1
    投稿日: 2018.04.05
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    なんとも心地よい読後感。「頼みましたと」と伊藤から託され「頼まれました」と返す春海。多くの戦友たちが一足先に星となる中、最後はしっかりと天をつかむ春海の姿が美しい。まさに天地明察。それ故に少々文章が散らかっているのが残念。

    3
    投稿日: 2018.02.13
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    随分前に読みました。 歴史上の人物のお話は個人的に好きです。 現在の私たちの生活において、当たり前となっているもの、でもなくてはならないもの。それがどういう人達がどういう思いで作り上げたのか。 主人公の諦めない強さ、また夫婦愛に大きく感動しました。

    1
    投稿日: 2018.01.17
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    本格的に改暦のお話になって、出会いと別れが多くなる。 先が気になってスラスラ読めた。 大和暦にするまでの道のりは険しかったけど、周りの支えた人たちも素晴らしい。 読んで良かったと思えた 沖方丁さんの作品はとても読みやすいことを知りました

    1
    投稿日: 2018.01.13
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    江戸時代、戦国の世から泰平の夜に移る変わる中で、天体測量、暦の改定に人生を賭けた主人公の想いが伝わありありと描写されている名作。 上巻は予備知識無しで読み始めたので、若干?マーク。 下巻になると物語の輪郭が見えてきて一気に面白くなった。

    3
    投稿日: 2017.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    改暦という大きな仕事を果たした晴海。この人はきっと天才なのだろうけど、人間らしい苦悩や喜びの感情が多く表れていて、とても良かった。こんな人だからこそ、多くの人が集まり、一緒に闘ってくれたのだと思う。上巻よりも暦に一筋という感じだったけど、どんどん亡くなっていく仲間の意志を背負って闘っていく晴海が魅力的だった。えんと一緒になれて、彼女の支えがあったからこそ達成できたんだろうな…同じ日に亡くなったというのが、あぁ良かったなぁと思えた。

    3
    投稿日: 2017.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    改暦に挑む男たちの姿を描いた本屋大賞受賞作! 志半ばで世を去っていった者たちの想いを背負って戦いつづける主人公の姿がかっこいい。 何と言っても中盤の、今まで至高の暦だと誰しもが思っていた授時暦そのものが、(日本では)間違っていると知った時の衝撃。主人公と一緒に驚愕しました。 数学好きな私としては個人的に関孝和さんと繰り広げられる数学バトルも楽しめました。

    1
    投稿日: 2017.10.18
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    授時暦のくだりで「何も最後に……そんな殺生な!」という思いが湧いたが、天地明察の章での大和暦への改暦請願に向けた春海の怒涛の仕掛けのための試練だったんだな~と思い至った。下巻で春海が打ちひしがれているところまで読んで出勤する朝など、自分までも打ちひしがれているようで、それほどまでに本書に傾倒してしまった。おえんとの縁も、我がことのように良かったと思う。読了後の満足感、ひとしおである。

    3
    投稿日: 2017.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とてもおもしろかった!! 途中、三つの暦で勝負をするとき、最後の最後で授時暦も外したときはえええ!!となったし、関さんに怒鳴り散らされるところもドキドキしたけど、最後には経験と巧みな根回しで勝つのがスカッと! 登場人物がみんなステキ。

    3
    投稿日: 2017.09.05
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    上巻での登場人物がより密接に関わり、改暦へと大きく展開していく。 並みならぬ才能をもった春海でも、多くの事で悩み立ち止まり、人としての豊かな感性が滲み出てくる。 その中で、周りの人達による支えがあり、多くの優しさが伝わってきた。 春海をも凌ぐ天才が、事業にどう関わりどう思っているのか、その展開も目が離せず非常に面白い内容だった。

    1
    投稿日: 2017.09.02
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    改暦というあまり馴染みの無いことの背景に、このようなドラマがあることに非常に感心した。脇役の村瀬やえん、保科正之など、みなイメージしやすく描かれており、脇役それぞれの登場を楽しみにさせてくれる内容だった。 物語最初の華々しい北極出地から、挫折のような経験を乗り越えてクライマックスでは事を成し遂げる、すごくよくできた読みやすい小説だと思う。

    0
    投稿日: 2017.08.11
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    「マルドゥック・スクランブル」が気に入ったので、「ばいばいアース」とかも読み、その流れで「天地明察」もハードカバーのを購入していたのに、文庫版まで買って積読になっていたのを読了。('◇') 数学や地学に惹かれちゃったあげく改暦事業を成しえた男の物語。最高じゃないですか。 養老孟子の解説に激しく同意。

    3
    投稿日: 2017.08.08
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    この本はスケールが大きい。天文学、数学、暦を新たに作ることを命じられた渋川春海が苦労とともに大和暦を創り上げていくところが圧巻だ。我々の仕事でも何もないところから道を切り開かないといけないことはよくあるのだが、ちょっとした気付きから新しいルールを作っていくべきだ。碁も数学も天体観測も理系的センスが要求されるところは似ている。考えるということを今後は意識していきたい。

    1
    投稿日: 2017.07.15
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    天地明察 の下巻です。渋川春海 の正しい暦への四半世紀に渡る情熱を感じました。ネタバレになるから書きませんが、あんなどんでん返しがあるとは思いませんでした 。映画では、岡田准一が渋川春海の役なんですね。小説が面白かったから、映画も観てみたいな。 ちなみに、養老猛司先生が面白い解説を書いていました。

    0
    投稿日: 2017.04.17
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    渋川春海の碁、算学、天文に懸ける情熱がとても伝わってきた。生まれつきの天才のようであって、実は、人間臭いところもあって渋川春海を身近に感じることができた。江戸時代は現代と違って資源より人を発掘し、重用することで歴史を紡いできたと言える。渋川春海の一生と共に江戸の息吹を感じることができ、読後はとても爽やかな気持ちになれた。

    0
    投稿日: 2017.04.14
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    正直、上巻の方が面白かったし感動した。 下巻は、春海が改暦の活動を本格的に行う時代を描いているが、事実をさらっと流すように、淡々と書いていくだけ… 解説者の養老孟司さんは、この淡白さが良いと書いているけど、感動を期待している読者にとっては、物足りなさを感じる。 渋川春海という人物が成し遂げた偉業の素晴らしさは分かったが、もっとドラマチックな、心を震わせる描写を読みたかったなぁ。

    0
    投稿日: 2017.03.23
  • 渋川春海の成長がとても勇気を与えてくれる。

    暦というものが算術と天文学から作られることを初めて知った。そして、また、暦というものが与えた時代への影響力がこれほど大きかったとは、全く考えたこともなかった。私にとっては生まれた時から当然あったものだったわけで、今頃になって、なんだかとても真摯な気持ちになる。パワーのある人間にはパワーのある人間がどんどん引き寄せられていくものなんだなあと、そんなことを考えながら読み終えた。私は、囲碁をしたことがない。でも、なぜか囲碁を覚えてみたい、と思ってしまった。(もちろん、春海は、囲碁打ちでありながら、囲碁に思いがあったわけではなく、そういう物語でもなかったのだが。。。)

    1
    投稿日: 2017.03.11
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    「この国の老いた暦を斬ってくれぬか」会津藩藩主にして将軍家綱の後見人、保科正之から春海に告げられた重き言葉。武家と公家、士と農、そして天と地を強靱な絆で結ぶこの改暦事業は、文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。改暦の「総大将」に任じられた春海だが、ここから想像を絶する苦闘の道が始まることになる―。碁打ちにして暦法家・渋川春海の20年に亘る奮闘・挫折・喜び、そして恋。

    1
    投稿日: 2016.12.11
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    江戸時代初期でこんなに教養の高いことをしていたとは、驚き。一度は間違ってしまったところがなんとも。仕事のミスで一人国会に召喚されるようなものだろうからなあ。気持のよい、清々しい結末でよかった。

    0
    投稿日: 2016.10.11
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    出てくる登場人物がかっこいいですね。特にあのおじいちゃん二人。少年のように目を輝かせる姿が目に浮かびました。私もあんな年の取り方をしたいです。読んでいて気持ちがいい作品でした。

    0
    投稿日: 2016.09.16
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    天文学の話、くらいの予備知識で読んでみるど、数学、政治学、宗教学といった自分の興味のある分野と密接にかかわりあったストーリーで非常に面白かったと思う。ただ最後説明を飛ばし気味だったのが難点か。

    0
    投稿日: 2016.09.10
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    主人公の晴海が大きな失敗をする、この絶妙なタイミングで、関孝和との出会いを果たすところがドラマチックです。物語の冒頭で出会うえんとのロマンスもよいですね。また、苦楽を共にした仲間たちが亡くなっていく場面での晴海の心情がとても抒情的で涙を誘います。繰り返された失敗で成長した晴海が後半で策略を展開するところはとても頼もしく爽快です。いろいろなことが詰まった濃い内容であり、再読することで新たな楽しみが生まれそうです。

    5
    投稿日: 2016.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    命じられた改暦事業の道のりは やはり険しく、失敗と絶望の繰り返し。 それでも再び立ち上がり、 尊敬する師や信頼できる仲間と共に 着々と成果を積み重ねていき… ラストで、春海が打った布石の数々、 世を人を巻き込み改暦を完遂させたのは圧巻だった。 かの有名な保科正之をはじめ、 多くの実在する人物たちが成し遂げた偉業にも触れていて 読みながらまるで歴史の勉強をしているようだった。 普段時代小説はあまり読まないし 算術や囲碁の知識もほとんど無し ただ天文にちょっと興味があるだけ そういえば何年か前に映画化されてたような? …という理由で読み始めたが、想像以上に感動した。 建部さんの悲願だった渾天儀が完成した時、 伊藤さんの夢だった分野作りの実現、 同志や愛する妻との死別… 何度も涙ぐむシーンがあった。 別れが多い話だったけど やっと関さんと出会えて親交をもったり、 えんと再会してめでたく結ばれたり… あと、建部さんの甥っ子兄弟が 本当に関さんに弟子入りしていて、 今度は春海が若い兄弟に「精進せよ、精進せよ」と 声をかけていたのにもぐっときた。 歴史的大事業をテーマとしている割には 重厚感がないというか、案外さらっとしているイメージ。 逆に、その淡々とした文体のおかげで 予備知識のないわたしでも読みやすくて 結果的によかったのかもしれない。

    1
    投稿日: 2016.07.29
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    才能買われ暦作りを任ぜられた江戸城勤めの碁打ち、主人公の渋川春海(安井算哲)の人物像が、読み進めるうちにありありと浮かび上がった。 不器用ながらも、知的好奇心にあふれる純粋な人柄に心惹かれる。 御城碁への飽き(秋)と心の葛藤、長い年月のうちに迎える有能な仲間との出会いや別れを経て、春海が成長していく様には親しみと同時に敬意を抱く。また、改暦事業開始から23年、さまざまな布石を積み重ねたのちの「大勝負」は、春海のひたすらの努力が実る瞬間であり、気持ちがいい。 「座相がその人そのものを表す」という言葉が印象的。どんな局面でも心穏やかに落ち着ける春海や保科正之の「座相」。私の座相はどうだろうかと考えさせられる。 いちどは離れたえんと結ばれるのも嬉しい。不器用な春海と頼もしいえんの関係が素敵。さいごまで仲睦まじい夫婦像は理想そのもの。

    0
    投稿日: 2016.07.09
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    江戸時代、ズレが生じ始めた宣明暦を改暦するストーリー。 改暦事業を行ったのは碁打ちであり、算術が趣味の渋川春海。 天の理、地の理、人の理を理解し、定石を打ち続けることで事業を成功に導く姿に感銘を受ける。 正しい物事を正しく受け入れてもらうには、論理だけではなく、人の理について理解することが重要だと本書の後半で感じた。

    0
    投稿日: 2016.06.05
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    歴史小説でこれほどまでに温かい気持ちになる小説は今まで読んだことがない。心が洗われるような感動をおぼえる。

    0
    投稿日: 2016.05.08
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    算術好き、星好きの碁打ち安井算哲。彼は幕府の命を受け、日本独自の暦を作る事となる。長い年月をかけ、日本の地を計り、星の位置を計り、誤謬を繰り返しながら正確な暦に近づいて行く。。。昔は一つの物事を成し遂げる為に長い年月をかけた。。この暦も発案から完成に至るまでに数十年を費やしている。そしてその事業に携わった人たち全員が必ず結果を見届けられるまで生きているというコトもない。。この本を読んで、帚木さんの「国胴」を思い出しました。こういう本はいいですね。養老孟司さんが解説を書いているのですが、この解説も面白かった。「数」という概念の捉え方が理系の脳と文系の脳では違うんですね。。「数」は「現実」か「抽象」か、、、世の中数字によって成り立っているという、そう言ってる意味は分かります。「はじめに言葉ありき」というように「数字ありき」。。ただ、実感としてわかない僕は理系の頭では無いんですね。。。

    1
    投稿日: 2016.05.07
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    江戸時代、四代将軍家綱、及び五代将軍綱吉に仕えた碁打ちの家系に生まれ、後に江戸幕府初代天文方に任ぜられた安井算哲こと、渋川春海の物語。 下巻は、人生を賭けた大事業となる改暦を成し遂げるまでの紆余曲折が描かれ、上巻の「青春編」に対し「事業編」とでも言うべきか。 と同時に、主要登場人物のその後を含め、上巻で巧妙に張り巡らされていた数々の伏線を怒涛の勢いで回収し、またそれが新たな伏線となり、収束に向けての道筋を示す。 春海の改暦事業完遂の集大成を描くことが、この小説そのものの集大成へとなっている構成が見事すぎる。 久々に星5をつけた作品だった。 また、当時の“和算”のレベルの高さを再認識した作品でもあった。 春海の生み出した「貞享暦」は、現在ほぼ全ての国で採用されている「グレゴリウス暦」と比べても遜色のないものだという。 関孝和をはじめとする、江戸時代の算術家たちもすごい。

    0
    投稿日: 2016.04.17
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    テーマが面白いし、キャラも立っているし上巻はわくわくしながら読んだけれど、下巻はちょっと間延びした感。史実に基づいているから仕方ないかもしれないが、ストーリーとしてはドラマ性に欠ける気がした。真ん中にハイライトが来ている作品。

    0
    投稿日: 2016.03.29
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    渋川春海という人物と貞享暦への改暦が丁寧に描かれた良書。春海がどこまでも若々しい青年のように描かれているので、違和感を覚える人もいるかもしれませんが、私は好ましく読み終えました。

    0
    投稿日: 2016.01.14
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    いったい何の話?という感じで始まり、最後まで面白さがわからないまま終了してしまいました。あとでネットで調べたら安井算哲は実在の人物らしく、事実に基づいた話ということでしたが、なぜこの人を選んだんでしょうかね。時折登場する水戸光圀の方がよっぽど興味惹かれましたけどね。本屋大賞ってもっと読みやすい本ばかり選ばれるものだと思ってました。この本は私には難しかったです。

    0
    投稿日: 2016.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分が夢中になれるものに出会い、それを活かせる職を与えられ、生涯をかけて目標を達成した、 春海の人生は、誰もが憧れる生き方であった。 といっても、順風満帆だったわけではなく、何度も失敗し、挫折し、どん底を味わった。それでも諦めずに、経験を次に活かし、何度でも挑戦し続けたからこそ、素晴らしい人生になったのである。 自分も今、与えられた仕事を、人生を、精いっぱい生きているか? 目の前のことを一生懸命やろうと思った。

    0
    投稿日: 2016.01.10
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    文系オタクの戦いとこだわり。 ただのオタクが、政治的な交渉力を持つまで。 和算の大家が切れて見せるところが一番面白かった。 戦いは何度かあるのだが、最後の一戦、もうちょっと書き込んでもらいたかった気はする。 物語の最後の余韻はものすごく良かった。 つか、そもそも、暦って、なに?

    0
    投稿日: 2016.01.10
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    安井算哲、改暦編纂の歴史的事業をさらっと描写した。正確無比な数学者関孝和や水戸光圀の登場もドラマチックでわくわくさせる。

    0
    投稿日: 2015.12.29
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    面白くなかった~です。岡田さんが主演で映画化されたので読もうと思って頑張って読みましたがだめでした。映画もそこまで面白いとは言えませんでしたが小説はそれ以上につまんなかったです。

    0
    投稿日: 2015.12.29
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    改暦の儀。800年にわたる長き伝統を誇り続けた宣明歴を斬って捨て、授時暦をもって日本に正しき天理を齎す。その時この国は長い戦の時代と因習を過去へと葬り去り、文治国家として生まれ変わるのだ。 保科正之により改暦の総大将に任じられた晴海。しかし頼みの綱であり、最も優れた暦と信じた授時暦にさえ、わずかに誤謬があった。 授時暦のどこに間違いがあるのかさえわからずに、水泡に帰す改暦事業。そうして初めて、晴海は関孝和と邂逅する。それは必至の出会いだった――。 囲碁棋士にして暦法家となり、日本独自の新たな暦を作る。実に20年以上の歳月にわたり天地明察を求めた人々の苦闘と喜びを描く下巻。 長らく使用していた暦を捨てる。人はこと保守的になる。いままで、そう、数百年ものあいだ、当たり前のように使用していたものを捨てるというのは、その代わりに使用する暦がどんなに合理的であろうとも、必ず反発が出る。 だからこそ、改暦には国家の強い力なしには成し遂げられない。晴海が棋士であったからこその、数年がかりの布石であり、確実に重ねてゆく一手。そして繋がってゆく人脈。多くの人材が関わり、老い、死に、残されたものを背負って歩み続ける晴海もまた、歳を重ね、変わってゆく。人間の20数年は長いが、下巻では疾風のように過ぎ去る。 人生を賭けた大仕事をふり返ると、こんなに儚く、濃厚な時間に感じるのだろう。 その春海の一喜一憂の合間に光圀様が出てくる。光圀伝のあの方である。キャラが濃すぎて登場するたびに笑ってしまう。

    0
    投稿日: 2015.12.13
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    舞台は江戸時代。改暦事業を成し遂げた渋川春海の物語。 暦や数学、天文など、まったく知識のない題材が柱となっているが、「分からないものは分からない」ままでスラスラと読んでいける。それだけ淀みのない、ただただまっすぐなストーリー。主人公を始めとした登場人物が、みな個性豊かで愛らしい。 本屋大賞など数々の賞を受賞した、紛れもない傑作中の傑作。

    0
    投稿日: 2015.11.28
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    下巻では、渋川春海が日本独自の暦を作成し、朝廷に認めさせるまでの経緯が描かれます。 保科正之や水戸光国の支持を得て、800年間使われ続けた宣命暦に替わる新たな暦を制定することを命じられた春海は、より正確な受時暦の採用を朝廷に願い出ます。ところが、朝廷は春海の願いを退け、さらに受時暦そのものに誤りがあることが明らかになります。 挫折した春海を支えたのは、関孝和や、算術家・荒木孫十朗の娘・えん、山崎闇斎をはじめとする師や友、そして、北極出地で同行した建部、伊藤たちの言葉だった。ふたたび改暦に向けて立ち上がった春海は、苦心の末、日本独自の暦「大和暦」を完成させる。 渋川春海の半生を描いた小説の後半は、かなりドラマティックな展開ですが、文章の筆致は比較的抑制されていて好ましく感じました。

    0
    投稿日: 2015.11.27
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    中盤だれたー。この後事件が起きる、的な、つなぎ方はだめだよ。こと、授受暦、大和暦、大統暦、保科正之、渾天儀、改暦請願、次々に死ぬ、士気凜然、勇気百倍、水戸光圀、土御門泰福。

    0
    投稿日: 2015.11.24
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    暦を作ることはここまで大変なことなのかと、今まで思いもしなかった世界を見せてくれる。キャラもなかなかいい。渋川春海とえんのやりとりなんか、とても生き生きと描かれている。

    0
    投稿日: 2015.11.08
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    読み終わった日もはっきり覚えてなければ、内容もあまり覚えていない。 上巻の終盤から、ちょっと話が中だるみし始めた感があって、下巻は盛り上がりがほとんどなかったように思う。 そんな感じ。

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    投稿日: 2015.09.28
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    江戸時代の人の ロマンと情熱、価値観 道徳観、垣間見た。 今の時代に生まれて残念と何度も感じた。 登場人物すべてに感情移入した。 読んでる期間中、 私は江戸時代の知人がいるんだぞ、と自慢したくなってたくらいに・・・

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    投稿日: 2015.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻に続いて下巻も読了。 面白かったです。 晴海さんがあっさり嫁を持ったのも意外でしたが、その後にえんとの縁がつながっていたことにも吃驚でした。 まぁ、物語としてはその方が綺麗ですよね。 あれだけ最初の方で伏線張っておいて、そのままということはないか。 最後の方は、晴海さんの政治的手腕も発揮されており、こんな力もあったのだなぁと。 暦って、普段何気なく使っているもので、それこそ空気のような存在だと思っていたので、それを改正することによって生じる利害の創出には吃驚しました。 暦のことや、和算のことに興味がわいてきます。 機会があれば勉強してみたい…。 とりあえず、今度図書館にあった「算法少女」も読んでみたいと思うようになりました(あまり関係ないかも…)。

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    投稿日: 2015.08.19
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    ヒットした言葉、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」ストーンと響いた。だから、上司の考えていることは部下人にわからないんだ。見えている世界が違う。ただ、下の人が自分には見えていない世界がある…と推し量ることは必要。それがないと単なるわがままで終わる。

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    投稿日: 2015.08.09
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    様々な人々の想いを背負っての改暦事業。二十三年の時をかけた大事業。 出てくる登場人物それぞれの、春海へ託す自らの熱い想いに時たま込み上げながらも、上下巻共に淀むことなくスッと読み進めることができた作品だった。 こんなにも暦のために人生をかけ、命を掛けて取り組んだ人が江戸時代にいたのかと、また別の角度から江戸時代を垣間見れた気がした。 春海さんの人柄もなんだか頑張れと応援したくなるようで、時折り描かれる、後妻であるえんさんとのエピソードも微笑ましい。 読了後は、ほーーっ。。と息をついてしまった。 1人の人間が全力で生きる姿を見終わり、その後味の良さに胸がすっきりした。

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    投稿日: 2015.08.07
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    想像していたより、さらっと話が進む。 余計なものをそぎ落として書かれてる感じかな。 時代小説は苦手な分類なので、このくらいの長さはありかたいが、もう少し人との交わりが深く書かれててもいいかなと。 春海の周囲に好人物が多いので、そのあたりをもう少し掘り下げてほしかった。

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    投稿日: 2015.07.28
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    好きなことを仕事にできて、周囲にも恵まれて、困難を乗り越えて、最後に大きな成功を得る、というサクセスストーリー。もちろん出来過ぎなんだけど、小説の中ぐらい、夢見させてほしいので、とても安心して読めました。主人公の春海さん、江戸時代の男にしては、ちょっとめそめそと泣きすぎじゃないか、とも思いましたが、そんなところも現代っぽくってかえって良いように思います。本屋大賞ははずれがないですね。

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    投稿日: 2015.07.20
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    すごく難しい言葉多くて、読み進めるのが大変だったけど、 その割にわかりやすい内容で面白くてサクサク読んでしまった。 事を成し遂げることの難しさはもちろん、 これだけたくさんの大切な人との死別の悲しみが描かれている作品に初めて出会ったから、 その点でも印象的な作品だった。

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    投稿日: 2015.07.18
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    渋川春海が生涯をかけて、改暦事業に取り組む話なのだが、算術の話や、星の測量の話で退屈するかと思いきや、時代の大きな変革が底辺に流れており、それがこの小説を価値あるものにしているのだと思う。たとえば、改暦の必要性と影響はもちろんのこと、天守閣、天覧碁、江戸の町の変遷、泰平の世にある政治は、今でも充分通用するテーマだ。春海にかかわる登場人物のユニークさ、熱さもとても魅力的で、密度の濃い小説を読んだと感じた。

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    投稿日: 2015.07.14
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    下はそれなりに面白かった。 細部の細かさよりも、終盤の勢いが良くて、読み心地が良い。 上が残念だったという気持ちがなかったら、もう少し面白く読めてたかもしれない。 自分の中では、冲方丁の外れ、というほど読んでいないのだけれど。 150613

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    投稿日: 2015.06.16
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    最初は、身分、特技、性格により、一つのものに寄らずに、ふわふわと生きている春海が、そのふわふわ生きる中で、改暦という彼の生きる道を見つける。 改暦という事業を通じて人の想いを一手に背負っていく春海の苦悩と覚悟、晴海に想いを託す魅力的な他の登場人物、大きな1つの事柄を成す際に、それぞれが歯車の1つになるのだなと気づかされる。その渡されゆくバトンに、時の流れの儚さを感じるが、そのバトンにより人は道をより鮮明に描き、前へ進む推進力の糧を得るのだろう。 挫折の度に、人の助けられ、自分ひとりで立ち直ることができなかった晴海が、何度も挫折を味わう中で、人として成長していき、最後の挫折の際には、彼を助けてくれた人物の大半は既に世を去ってしまう。しかし、春海自身、挫折を挫折と捉えなくなるまでに成長しており、彼自身で逆境を跳ねる。

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    投稿日: 2015.05.30
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    江戸時代前期、貞享元年(1684年)発布の日本初の和暦「貞享暦」への改暦をめぐる小説。主人公の渋川春海が多才ながら謙虚で、関わりを持つようになった人々への感謝を忘れない姿が好感を持てる。何事も周囲の人々の支えがあり、そのことに気づいていればこそ、成し遂げる力になるのだとわかる。それにしてもこの時代の日本、春海ほか関孝和、本因坊道策といった天才をよくぞそろって世に輩出した。また、春海を見出した保科正之にも興味を覚えた。

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    投稿日: 2015.05.24
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    希望、難題、矛盾、中止。 長年苦悩と志とを積み重ね、全身全霊、身も心も振リ切れんばかり。 それでも鬼気迫るとか悲壮感とかいったものよりむしろ、常にどこかに爽やさが。 たとえばえんにひと言で言いくるめられてしまうような、そんな抜け感のある主人公の人柄もあるのかもしれない。 専門的で硬くなりがちな話をソフトにしてくれているひとつのようにも思えた。 学術的な困難さと同時に、社会的政治的認めてもらうまでの、その知恵と気を配るその辺りの様子はちょっとした企業小説に似た読み方もできそう。 心地よい読後感。 お疲れさまでした、と言いたい。

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    投稿日: 2015.05.04
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    乾坤一擲の書 希望を持とうとすること自体が苦痛 自ら発揮のときを欲して邁進する者を、誤謬も含めて称えてくれていた。

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    投稿日: 2015.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻に引き続き、とても読み進めるスピードが遅かった。最後の方は、春海も巧みになり一喜一憂せず、一つのチャンスを虎視眈々と狙っていたところがかっこよかった。今まで完璧な準備をしてきたからこそ、できる対応だと思った。

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    投稿日: 2015.04.20
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    決しておもしろくないわけではないのですが、どうにもこうにも先を読む気が起こらず、残念ながら今回は途中で断念です……。

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    投稿日: 2015.04.18
  • 気分爽快

     正直読み進めてしばらくした段階でかなり後悔した。もちろん内容にではなく、なぜもっとはやくこの本を読まなかったのかということにである。  購入以来しばらく本棚に眠ったままであったが、一度読み始めるとあっという間であった。  碁打ちの主人公が、囲碁だけでなく算術と星にも魅了され、様々な困難を乗り越えて、自らが作り上げた暦への改暦を達成するまでを描く。  その主人公の名は渋川春海(安井算哲)。  日本史の教科書にも載っていたと思うので、名前は聞いたことがあるという人も多いのではないだろうか。私もその中の一人で、碁打ちでありながら暦を作り上げるとは変わった人がいたもんだなあと思っていた記憶がある。  物語を終始貫くのは、改暦に向かってひた走る彼と、その周りの人物がもたらす大きなエネルギーの流れだ。その流れに乗りつつ時代を駆け抜けるのはとても心地よい。  彼が打った様々な「布石」が実を結び収束していく様はまさに圧巻。時折起こる辛い出来事、悲しい出来事も最終的には大きな喜びへと昇華していく。そのため後読感は非常に爽やかなものであった。  歴史小説というジャンルが持つ難しそうとか退屈そうとかいう要素は本書には皆無である。そのような先入観のためにこの本を敬遠している人にこそ是非読んで欲しい作品だ。

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    投稿日: 2015.04.07
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    文章はわかりやすくてさらっと読めてしまう感じだが、下巻は上巻よりシリアスな面が強かった。 春海の人生の中の、色々な人との出会いやまた別れが、改暦事業を貫徹するようなパワーを造りだしたんだと思う。 理想の先生とか上司が、いっぱい出てきた(●^o^●)

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    投稿日: 2015.03.31
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    江戸幕府四代将軍家綱の時代に改暦に挑んだ渋川春海の物語。幕府お抱えの囲碁打ちでありながら算学の才能を見込まれて改暦の命を賜るものの、大事なところで何度も失敗して死さえ覚悟するものの、それを乗り越え遂に事をなす。春海はとにかく人に恵まれている。失敗を繰り返しても春海の才能を信じて支える人がずっといた事が春海の最大の強運。

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    投稿日: 2015.03.25
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    読み終わるまでに、かなり時間をかけてしまった。栞を挟んでから相当間が空いた。が、どういうわけか内容をわすれるでもなく、すんなりと続きに入れた。 主人公の春海が完璧ではないこと、素直で真面目な人間であることが魅力。そして、そのような人は、漏れず上層に見付けてもらえるという、江戸ドリームというか、シンデレラストーリーであること。 また、その上層の人間が素晴らしいひとであり、春海もそれに応えようとする真面目さにこちらも応援したくなる。観測に同行する先輩2人の人間的魅力も良かった。 やはり、素晴らしい人に出会うためには、自分自身を磨く事が大切だと感じた。

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    投稿日: 2015.03.01