
総合評価
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powered by ブクログ2012.2.26(日)¥380。 2012.4.21(土)。 2010年第142回直木賞受賞。
0投稿日: 2012.04.21
powered by ブクログこれが直木賞受賞作ですか、そうですか。 なんか、あんま、パッとしない作品に思えたのは私だけでしょうか。 可もなく不可もなくといったのが正直な感想。 これ以外に佐々木譲、面白い作品あったような気もするが、、、
0投稿日: 2012.04.09
powered by ブクログこの作家にしては内容的に地味な印象の連作短編集。ある事情から休職中の警官が出会う事件を通して人々の業を描いています。直木賞を獲得した本作品ですが、そもそも休職中に事件が解決できるのかよ…というプロットからそこまでは、と正直思いましたが、地味とは言え主人公が出会うそれぞれの事件の裏側に見える理屈ではない人間の本質性を描く筆力がさすがであり、必読の好短編集ではあります。
1投稿日: 2012.04.08
powered by ブクログ佐々木譲の直木賞受賞作が文庫になって書店に平積みされていたので、迷わずレジに運びました。 連作短編小説なのですね。 主人公は北海道警捜査一課の刑事。 しかし、訳あって休職中の身。 そんな”閑な”彼の元に、その経験と勘を頼って、かつての同僚や過去の事件の関係者から、最近起きた事件についての相談が舞い込みます。 正式な捜査が出来ない、限られた条件の中で動く主人公が、事件の核心に迫っていく姿が、この作家さん独特のハードボイルドなタッチで、描かれています。 謎解きの展開とともに目が行くのが、事件の舞台として描かれる、北海道の町の描写。 著者自身もインタビューに対して「北海道の地方都市を書き分けてみたいというのが最初にあった」と答えているそうです。 扱われている事件は、人間関係の負の部分が表れた悲しい内容なのですが、ただ暗く沈んだ読後感にならないのは、主人公が過去のトラウマからの「復帰」という課題を持って臨んでいるという設定があるからかもしれません。 この作家さんも読み応えがありますね。また作品を漁ってみたくなりました。
1投稿日: 2012.03.28
powered by ブクログ第142回(2009年下半期)直木賞受賞作。北海道が舞台の警察小説。といっても主人公・刑事の仙道は理由あってリハビリ中の身であり、警察職権は使えないし拳銃も持たない。依頼されれば探偵まがいの調査協力はやる。このような性格設定から派手なアクションはないが、現地での聞き込みと人との駆け引きに読みごたえがある。おすすめ。尚、北海道&探偵つながりで東直己の『ススキノ探偵シリーズ』を前後して読むのもいいだろう。 <構成> 次の6編構成 「オージー好みの村」 「廃墟に乞う」 「兄の想い」 「消えた娘」 「博労沢の殺人」 「復帰する朝」
1投稿日: 2012.03.27
powered by ブクログ心因性の病気で療養休職中の刑事が、過去の事件捜査での人脈やら知人からの伝手で捜査を頼まれ、北海道の各地を舞台の事件を解決する連作短編が6編。 てっきり病気の原因になった事件のお話があって、その続編かとも思わせるような展開でしたが、その事件のあらましも本編の中で次第に明らかになっていくという計算された構成でした。 解説に、直木賞受賞後のインタビュー談話に触れてあり、「北海道地方都市を書き分けてみたい・・・」というのがあったそうな。確かに まだ行ったことのない北海道地方都市に、何かと想像を掻き立てられるものがありました。 それにしても普通というか、特に外国ものなら、公務を離れた捜査だと、所轄の捜査陣と何かと衝突があって当たり前なのだが、そういうことが起こらないよう、何かと気配りが行き届いていた和風ハードボイルドでした。 (2012/3/16)
1投稿日: 2012.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
直木賞受賞の短篇集。 PTSDの後遺障害で休職中の北海道警本部捜査一課の腕利き刑事、仙道が休職中にも関わらず事件を解決に導く。 警察小説というより探偵小説に近い。 事件を表面的に解決しようとする所轄の刑事や捜査本部とは違った視点で事件関係者を訪ねていく。 関係者の心のうちに気づくのは、仙道がPTSDに苦しんだからか。 解決に導くと言っても、はっきり解決はしないのだが。 容疑者が逮捕されるシーンはない。 容疑者は死んだり、死んでいたり、逮捕されないかもしれなかったり。 北海道各地を巡る話になっているのが面白い。 道警本部にいたのであちこちに仙道の昔の仲間がいて、仙道を頼りにする人たちもいるのだ。 仙道が本部捜査一課に復帰してからの活躍が待ち遠しい。 アパートやマンションのことをすべて「集合住宅」と表記するのはなんでかな?作者のどういうこだわりか。
1投稿日: 2012.03.18
powered by ブクログ読書【廃墟に乞う】第142回直木賞受賞作読了。捜査で心が病んだ休職中の警察官が知人に頼まれ探偵の様な事をする物語全6作連鎖短編。受賞作の【廃墟に乞う】は受賞作だけあって納得の読後感。娘が酷い目にあう2作品は読んでてつらかった。主人公の仙道刑事のシリーズやってほしいかも…
1投稿日: 2012.03.15
powered by ブクログ北海道人なら読むべき作品 作者は、警察小説の形式を借りて 北海道の地域に潜む問題や人間模様を 如実に描いてます また、設定を活かした主人公の心情や 抱えている悩みがヒシヒシと伝わる! やっぱ、直木賞は半端ねえ!
1投稿日: 2012.03.12
powered by ブクログこれって直木賞受賞作だったんですね。 ちょっと意外というか・・・ 個人的に佐々木譲は短編より長編の方が好きだな。
1投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログ直木賞受賞作品をたぶんほとんど読んでいないが、他の佐々木譲作品の方が面白い気がする。 直木賞かぁ…俺には向いていないって事だね、きっと。 という事で内容についてのレビューは無しで。
2投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログ直木賞受賞作という期待の高さからすると飛びぬけて趣向が凝らされているようには感じなかった。休職中の刑事が個人的なツテから捜査に携わる、北海道の田舎町を舞台としている、バーが出てくる、刑事同士のつながり、少しハードボイルド感を感じる、トーンは統一されているがの良いのだろう。
1投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログハードボイルドで、かなり枯れた小説 最初の2編はどこでだか既に読んだことがあった。各話が独立して楽しめる。 休職中という設定は全話の冒頭で触れられるが、休職のきっかけなどは最後の話に語られる程度。全話通してどうのこうのというストーリーはゆるい 各話ともオチがあっさりしていて、あ、これで終りかという印象がある。ほのめかして終わる程度なので、若い人にはとても書けないなぁと思わされる。解説で皆勤賞で直木賞受賞と書かれているが、かなり年齢を感じる文体だった
1投稿日: 2012.02.28
powered by ブクログ休職した道警の敏腕刑事が、道内の知人友人から“個人的な”捜査を依頼され、管轄外の現場に赴いて事件を解決する連作短編集。 つまらなくは無いのだが、印象に残らないのはなぜだろう? 短編で読みやすいのだが、反面、一つ一つの物語が強烈に印象づけられないためかもしれない。 この作者の長編は心に残るのだが・・・
1投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログ短編集であるがゆえにテンポ良く物語は展開するが、全編を包む雰囲気は重く、寂寥感が漂う。あっと驚くトリックはないし、派手なアクションもないが、琴線に触れるような佳作。
1投稿日: 2012.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公が休職中の刑事。 敏腕だったらしく、休職中にも関わらず彼のもとに犯罪に巻き込まれてる人々から事件解決の手助けを求める依頼が。。 一つ一つの事件の短編集。 事件を解決しようにも公務では動けず、管轄の警察からは邪魔するなと反感を買いながらも、独自の捜査で解決に導いて行く。私立探偵のようであるが、事件を追っている管轄の刑事の手柄・プライドを傷つけない様に配慮しています。 私としては、仙道にきっちり解決して手柄をたててほしかったのですが。 警察ってほんとややこしいとこなんだな~ 休職となった理由、事件はなんなのか?気になりつつ読み進めましたが、それについては最後の短編で明かされましたが。。 北海道の地方都市を書き分けてみたくてこの作品を仕上げたそうで、主人公の設定はその必然から休職中となったとか。 なので、休職となった原因の事件についてもそんな意外性のあるものではなかったですww ただ、心に傷を持っている刑事ならではの視点、それが北海道の寂びれた(?)地方都市・そこに関わる事件・人物と相まり物悲しさがより強く感じます。
2投稿日: 2012.02.23
powered by ブクログ上品な印象の連作短編警察小説。 各話のエリアを北海道の地方都市に限定し、 時間も2,3日の短い間に収めていてコンパクトな作り。 主人公も飛び抜けた能力がある訳ではなくて、 セオリー通りの足を使った操作を行い、 論理的考察から妥当な推理を行う。 時系列の前後もなく、 主人公と読者がだいたい同じスピードで推理を進められる。 同調の気持ちよさがあるなあ。 休職中の刑事のおせっかいという枠の中の出来事なので 事件の結末に至る一歩手前で主人公が現場から離れてしまうのも面白い。 「じゃあ、まあ、そういうことなんで」と。 野暮なところは見せない。潔し。
0投稿日: 2012.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「警官の血」作者の佐々木譲の直木賞受賞作。文庫になったら読もうと思っていて、やっと文庫になったので購入。ある事件のPTSDで休職中の警官が、プライベートで、北海道を舞台にした、色々な事件を解決したり、助けたりする一連の短編集。どれも、最初に見えていた事件の概要が思わぬところでひっくり返り、真相にたどり着く。特に家族だったり恋人だったり、人が人を思う気持ちが事件を複雑にしてたりして、単なる謎解きではなくて、人情小説?としても楽しめた。
1投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログ推理小説なのか、心情をよみとく小説なのか…最後までモヤモヤした感覚が拭い去れなかった。 心情であれば、もっと長編でじっくり読んでいきたいと思った。 個人的には短編だと物足りないことが多いのでそのせいかもしれないが…。
0投稿日: 2012.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
正直なところ、私はあまり佐々木譲と相性が良くないらしく、 話題になったり、賞をもらうような作品は毎度面白くない。 解説を読んでそうだったんだ、と知るような。 例えば、警察官の階級から類推できるのかもしれないけれど、 (療養中だしさほど高くはないでしょう、と思っていた) 解説者が言うより、10歳ぐらい上の年齢の人をイメージして読んでいた。 だから、あの中に2度も恋愛感情が表現されているような感覚も受けなかった。 なんとなく合わない、なんとなくわからない、というのがあるんですな。
0投稿日: 2012.02.13
powered by ブクログ自分が道民なので、北海道各地を舞台にした作品というだけで購入。 休職中の刑事が出会ういくつかの事件を連作短編という形で書いているけれど、読んでる間じゅうずっと、「何か長編があって、それの番外編ではないのか」という印象が拭えなかった。これ1冊でオススメするには少々弱い。 ただ、この作家の堅実な作風が好みであれば、面白く読めるかも。
0投稿日: 2012.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
店頭でちらみしたら「ニセコ・グラン・ヒラフスキー場」が飛び込んできて、次に「倶知安町山田」という住所。もうこの時点で読むしかなかった。刑事ものとしてはすっごく地味。ほんと地味。アクションやスリリングな謎解きシーンもない。けれど不思議とずっしりくる。わけあり刑事の心の傷と過去の陰、北海道という大地、そこに生きている人たちの息づかい、どれをも繊細にけれど生々しく描かれているせいからかもしれない。純粋に刑事物としても楽しめるが、それ以外に、北海道各地の土地柄を知ることもできる。ただし。その土地土地がひそかに裏に抱える問題がドロドロとでくるので、その土地を知っている人ほどちょっといたい思いをするかもしれない。私は第1話の「オージー好みの村」がいたかった…。
1投稿日: 2012.02.12
powered by ブクログ読了!★☆☆☆☆ 2010直木賞受賞作。面白くない。 なんで面白くないか説明できるレベル。 まず、この小説はどのジャンルを狙ったのか? ミステリとしてはトリックや動機や伏線の回収もメチャクチャでとんでもない。所轄が調べてもわからなかったのにちょっと聞き込みしただけで全ての謎を解いて真犯人をズバリ当ててしまう。しかもだいたい一泊二日で。 超天才名探偵の話かと思った。当然読者には納得できるものではない。 ◆「死体はきっとあそこにある!・・・私は見たくない。後は所轄に任せよう・・・(終)」 マジでハァ!?と声に出して言いそうになった瞬間であった。 そんなん納得できるか!せめてホントにそこに死体があったのかと、理由をはっきりさせろ! 純文学としては、ハッキリ言って読みづらいだけ。ダラダラとよけいで意味の無い情景描写が続いてウンザリ。しかも持って回った言い方でわかりにくい。しかもなぜかやけに数字にはこだわりがあって、 ◆「そこに着いたのは、昼の零時を15分ほどまわった時刻だった。」←12時15分以外の何でもない! 敷地が百坪とか、捜査員が3人とか、とにかくきっちり数字で指定された表現が多い。おかげで読者が自由に解釈する余地が全く無くなってしまっている。もっとアバウトでいいのに。だだっ広いとか、数人とか。 表題の「廃墟に乞う」も結局なんで警察にばれたのかの謎はほったらかし。 そもそも短編集じゃないか。どれがよくて受賞なんだ!? 東野圭吾の「歪笑小説」の後に読んだ直木賞受賞作だけに、ホントにこれ売れると思ったの?面白いと思ったの?と不思議におもえてしょうがない。かといって政治の力でもなさそうだし。 ちなみに受賞者本人はもうベテランでいくつもの賞を取っている。作風はサスペンス、冒険小説、警察ものなど多岐にわたる。 何が得意なのかわからない。 その道で、有名な小説家に比べると明らかに見劣りする。警察ものなら横山秀夫とは比べるべくも無い。 北海道の地方都市を書き分けてみたかったとあとがきにあるが、 つまらなかった直木賞受賞作。
1投稿日: 2012.02.10
powered by ブクログ自らの失敗が招いた衝撃的な事件の結末のせいで心神耗弱となった休職中の刑事・仙道孝司(せんどうたかし)。彼が遭遇する6つの事件から成る連作短編警察小説。 犯罪者の人生も、心の傷を抱えつつ謎の核心に迫ろうとする刑事も、舞台となる北海道の各地の風景も、どこか寂しくもの悲しい。仙道が自らの回復を確信できたことで、最後に一筋の光が「廃墟」に射す。静かな余韻が残った。
1投稿日: 2012.02.09
powered by ブクログ北海道を舞台に、休職中の刑事が 知人に頼まれて事件の捜査に臨む話。 主人公は同一の短編集。 北海道の地域があちこち出てくるので なるほどーと思ったりした。 表題作の「廃墟に乞う」が一番じわじわと心に残っている。 なんか切ない。
1投稿日: 2012.02.05
powered by ブクログずっと気になっていた佐々木譲だが、なぜか読んでいなかったので、直木賞受賞作から読んでみた。 クラシックな雰囲気で、安定感がある。 全体としてムードは暗い。曇天の北海道、午後4時という雰囲気で、爽快さはない。人物関係やストーリー、細かい描写はさすがにうまく、ドラマを見てるように読めた。 短編より長編の方がおもしろい作家なのだろうと思うので、他の作品も読んでみよう。
1投稿日: 2012.02.02
powered by ブクログ直木賞受賞作。ずっと読みたくて文庫化をきっかけにやっと。 休職中の刑事が知り合いから捜査依頼をうけて、刑事仲間と協力して相談事を解決、ついでに事件の捜査も進む、ようなお話。 この「休職中の」っていう設定、どうでもいいんじゃないかと思ったけれど、そうじゃなかったら毎回協力してくれる刑事が変わったり場所が変わったりしないわけですね。 短編で期待しすぎると肩透かしを食うタイプの小説だけど、連ドラにしたらおもしろいだろうな。ちょっと恋愛要素足してね。 仙道は江口洋介かな。大沢たかおがいいかな。南朋さんかな。
1投稿日: 2012.02.02
powered by ブクログ佐々木譲の直木賞受賞作。正直、佐々木譲であれば、もっと面白い本はいっぱいあるが、この本で受賞にいたっている。やはり、直木賞は作品賞というより、人気作家の称号なのである。 とはいえ、この本もかなりの高レベル。 北海道のローカルエリアを舞台として、休職中の刑事が事件解決の糸口を見つけ出す短編シリーズ。主人公のさりげない中にある鋭い推理や、北海道の地方に住む人物像が生き生きと描かれ、あっという間に引き込まれていく。 やはり佐々木譲は面白い。
1投稿日: 2012.01.31
powered by ブクログ佐々木譲の直木賞作品。やはり道警の警察官モノ。短編集とは思ってなかったが…休職中警察官が主人公。アクが強い訳でなく、淡々と事件を解決してくのは、なかなか面白かった。でも直木賞は、この作品じゃなくて、警官の血 じゃないかと思うけど。
0投稿日: 2012.01.30
powered by ブクログ第142回直木賞受賞作の作品。 読みやすいし、北海道という舞台をうまく料理しているんだけど、短編集ということもあって、ちょっと物足りなかったなぁ。 でも、休養中の刑事を主人公に持ってくるという発想が秀逸。やっぱり、発想力だよなぁ。
0投稿日: 2012.01.26
powered by ブクログうーん、直木賞受賞作という事で飛びついたんだけど、内容的には物足らない感じが強い。 真実を見つけ出すそのストーリーや登場人物の人間像も、書き込みが足らない。唯一、舞台となる北海道各地の雰囲気は伝わってきたが、、、
0投稿日: 2012.01.26
powered by ブクログ休職中の刑事が探偵役というちょっと変わった設定。謎解き要素もあるけど、ミステリというとちょっと違和感あるかな。 雰囲気も良く、読んでて面白いけど、それ以上の何かはあまり感じられなかなった。
0投稿日: 2012.01.26
powered by ブクログ短編推理小説は簡単に読めるが、捜査内容と結論がぶっ飛んでてあまりしっくり来ない。その材料だけでそこまで言い切っちゃう?見たいな。精神病で休職しているというのは、少し暗いが現代社会を表していて良い。ラストも○
0投稿日: 2012.01.25
powered by ブクログ北海道警察の休職中刑事が事件解いていく短編集である。 北海道でありそうな光景や人物像を上手く描いている。 流石に直木賞受賞作だけあり、文調もストーリー性も文句ないが、警察物の短編故に深さはない。 そのうちどこかのテレビ局がドラマ化しそうだ。
1投稿日: 2012.01.25
powered by ブクログ休職中の警察官を主人公にした短編集。全体を通して静かな感じで主人公の状況とか雰囲気がよく出てる。一番最初の『オージー好みの村』が一番好きかな。読んでるとさっき言ってたことはそういうことだったのかなぁみたいないわゆる行間を読ませる感じが読んでて気持ち良かったし考えさせられた。
0投稿日: 2012.01.24
powered by ブクログ警察小説。といっても主人公は休職中。休職中ながらも様々な事件に巻き込まれ、過去のトラウマと復職へ希望の間で葛藤する。同じ警察小説なら横山秀夫の方がストーリー展開がピリッとしていて、陰影が深い気がする。ただ、あえて行間に登場人物の心情を潜ませてすべてをつまびらかに文章化しない書き方に惹かれるところもあり。もう何冊か読んでみたい。
0投稿日: 2012.01.24
powered by ブクログ主人公は休職中の警察官。自宅療養中で暇で暇で仕方がないからあちこちの事件に顔を出す――ってなにそのニート小説!? 木曜夜10時の連続ドラマ枠に似合いそうな、定番ミステリーです。 主人公にまったく見せ場がなく淡々と事件を解決していくのがすがすがしい。 重すぎず軽すぎず娯楽小説としては申し分ないのですが、ときどき、奥歯にものが挟まったような事件の解決の仕方をするのがちょっと気になります。
0投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログ私は競馬が好きなので、以前は静内や浦河まで馬を見に行ったりもして、そんなこともあって、北海道は、何と言うか、また行ってみたいなぁという土地ですね。 そんな北海道の各地を舞台に、ある事件をきっかけにPTSDとなり休職中の刑事が、関係者に頼まれるなどして事件に首を突っ込むこととなり、独自の方法で真相に近づいていく…という連作短編集。 正式な捜査権限が無い警官という辺り、制服警官を主人公にした『制服捜査』と似たような設定で、全体に暗めのトーンも、真相を突き止めたところでやりきれないやるせない結末になるところもまた同じ。概ね仄めかされる真犯人や動機だけど、最後は読者に委ねられるところもそうで、この辺は好みが分かれるところと思うけど、私としてはもう少しスッキリと片を付けて欲しいところ。 『警察小説なんだけど、私立探偵小説の雰囲気も出してみたいと思いました』と作者は語るけど、そうしたジャンルとして読むと、事件は起伏に乏しく、PTSDが主人公の行動や推理に影響を与える訳でもなく、今ひとつの物足りなさはあり。直木賞受賞の際に色んな声があったけど、まあ、そうかな。 寧ろ、札幌ですらうらぶれて見える北海道の寂れた町を舞台に、それぞれの土地柄を映し出した、刑事を主人公にした町の人々のお話として読むほうが、作者の描写の確かさやその地方に寄せる心情に沿うような感じ。
3投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログミレニアム2を読んでいる途中で、一服したくなったので「佐々木譲」。なんというかお手軽で、深い考えもいらずに筆者の誘導に乗っかるだけで、無事着地できる安心感がある。 短編集になると、人物描写がどうしても主人公だけ濃くなってしまい、他との関係性が微妙にリアリティがなかったりするんでけど、あまり頭を使わず別世界に行ける利点は捨てがたい。 個人的には、こういう時読むのは横山秀夫の方が好きなんだけど、ほとんど読んでしまったし著作が少ないので、佐々木譲になっているのが現状。
0投稿日: 2012.01.21
powered by ブクログ私が今一番気に入っている佐々木譲。 直木賞受賞作が早くも文庫に。 そりゃー、即買い。即読了。 短編で読みやすく、そして面白い。 休職中の刑事が事件にかかわりすぎだろうというツッコミはなしということで(笑 おすすめ。
0投稿日: 2012.01.21
powered by ブクログ短編嫌い、連作嫌いながらも違和感なく読めた一作。事件解決ではなく、謎解きでもなく、軽いタッチの娯楽作。警察小説を期待するとやや肩すかしかも。
0投稿日: 2012.01.18
powered by ブクログカテゴリを警察小説にしたけど,捜査権のない休職中の刑事が主人公。 だから派手な逮捕劇とかはないし,知りえる情報も限られてるのだけど,刑事の勘?と経験?で真相を追う・・・。 読み始めて,「あ,短編集なんだ」と知った私。 でも,だからこそいいのかも。 限られた範囲の中で,ミステリとして楽しめるようになっている。 エッセンスみたいに凝縮された感じがして。 長編だと,このくだりいる?みたいな伏線以外の無駄な部分がありがちだけど,それがなくてシンプルに追求できる。 オチを見るとありきたりに見えるのに,そう軽くはない仕上がりになっているのは,作者の筆力なのかしら。
0投稿日: 2012.01.17
powered by ブクログなぜ直木賞を取れたのか不思議。 過去に、佐々木さんの本を二冊読んでいるが、いずれもいまいち。 相性がよくないのだろうか。 この人の本は、これっきりとする。
0投稿日: 2012.01.16
powered by ブクログ氏の直木賞受賞作である。ベテランらしい落ち着いた文体で、じっくり読ませてくれる。 主人公が休職中の刑事という設定がユニークであるが、解説によるとこれは北海道の各地を舞台とするためということだった。確かに北海道の舞台となる場所が緻密によく描かれていると思った。 短編集として、それぞれが意外な結末でミステリーとしても良くできており、人間というものもよく描けていると感じた。
0投稿日: 2012.01.16
powered by ブクログ東野圭吾さんが好きなのですが、ほとんど読み終えてしまったので、推理ものを探していたら、佐々木譲さんを発見しました。 短編の読み切りで、読みやすかったです。 結末が最後まで書かれておらず、読者自身が想像する方式をとってます。ただ、結末が分かるような終わり方をしているので、想像は容易にできます。 私的には、きちんと結末を書いてもらった方が好きなのですが・・・ でも面白かったので、他の本も今後購入してみようと思います。
0投稿日: 2012.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
北海道警察の刑事・仙道は、ある事件が原因でPTSDとなり休職中 そんな彼を頼って、身の回りに起きた事件の相談をしてくる人たち 「オージー好みの村」は倶知安 「廃墟に乞う」は、栗山町に合併された昔の炭坑町 「兄の想い」は、女満別空港よりほど近い漁港 「消えた娘」は、札幌・厚田 「博労沢の殺人」は、日高の多分、静内 「復帰する朝」は、帯広 と 北海道各地で、休職中の仙道が事故に関わり合いながら 自らのPTSDからも少しずつ回復していく 短編なので、テンポよく物語は進んでいく 佐々木譲さんの警察小説は、間違いなく面白い
0投稿日: 2012.01.15
powered by ブクログ直木賞受賞のときに本屋さんで平積みになっていて、 ハードカバーの最初のページだけ立ち読んでみたら 文章が静かで好みでした。 しかも話の舞台が北海道だったので、 すごく気になって気になって、 でも単行本は高いので(笑)、 文庫になるのを待っていた本。 結構身近な地名が出てきたので なんだか小説を読んでるって感じが あんまりしませんでした。 なんとなく現実で想像してしまい、 没頭できないというか(笑) 知っている町の名前が出る度に はっと現象に引き戻されるというか。 私はすごく現実逃避したがりなんだとおもいます…。 そして閉鎖的な場所で育ってきたんだなあと…。 小説を読んでいて、はじめて 自分が土地に根付いてる気がしました。 札幌はたまに舞台になってるのを 見かけますけれども、 夕張とか帯広とか、苫小牧とか…。 ミーハー心なのかしら。 いや、そういう小説はたくさんあって、 ただ単に私が知らないだけなのでしょうけれど(笑) 東京や京都など、有名な土地に住んでる方は 住んでいる土地の名前がフィクションに使われるのには もう慣れっこなのかなとか、そんなことを思ったり。 話は淡々としていて、 ちょっと物足りなさを感じなくもない、かな? でも、じーんと染みてくる。 キャラクターが魅力的です。 仙道さんはもちろん、他の刑事さん方も。 仙道さんは実在していて、札幌で仕事してそうだとか おもうような、自然なキャラクター。 作り出したものとはおもえない。 創る、なら同じだけれど。 それから、カッチカチの推理ものじゃないから あまりはらはらし過ぎずに 気楽に読めてよかったです。 あと想像力が養われる!とおもいました。 その先、を。予想?というか。 私がそういうの弱いから、そう感じるのでしょう(..) じんわりくる本でした。 仙道さんが幸せになりますように、と願ってしまう(笑) 仙道さんがバリバリ活躍してるお話も読んでみたいなー(・∀・)
0投稿日: 2012.01.13
powered by ブクログ直木賞受賞作だけに、それだけにぐいぐいと読ませてくれる。 ただ、数ある佐々木譲の作品のなかで、この『廃墟に乞う』よりもさらに優れた作品が数多あるのも事実。 受賞時の佐々木譲のコメントが「選考委員の先生方からの『永年勤続表彰』の意味もあったのではないか」(「オール讀物」2010年3月号)というのは、選考委員に対する皮肉がかなりきいている。
0投稿日: 2012.01.11
powered by ブクログ十三年前に札幌で起きた殺人事件と、同じ手口で風俗嬢が殺害された。道警の敏腕刑事だった仙道が、犯人から連絡を受けて、故郷である旧炭坑町へ向かう表題作をはじめ北海道の各地を舞台に、任務がもとで心身を耗弱し休職した刑事が、事件に新たな光と闇を見出す連作短編警察小説。
0投稿日: 2012.01.07
powered by ブクログ北海道各地、様々な事件が起こり旅情物としても読めます。 主人公が休職中なので仕方ないですが、犯人が捕まって被害者やその家族が救われるというハッピーエンドは望めません。 それに少しいらっとしてしまった…。 偏ってるかもしれないけど、男性作家の描く北海道女性って美人だけど貞操観念が…という人が多い気がする。
0投稿日: 2012.01.06
