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総合評価

703件)
4.5
372
211
62
5
0
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    すごい小説だった。 妻を亡くし、子供を立派に育て上げた愛すべき「ザ・昭和の男」ヤス。涙なしに読めない。 個人的に刺さった箇所は2つ。 ・保育園で母の写真を友達に破かれたアキラ。それに対して暴力で抗ったアキラ。そして、ケガをした我が子を抱きしめる母親。その姿を見て大泣きしたアキラ。幼い子にとって抱きしめてくれる母がいない苦しさ、悲しさ、寂しさ、虚無感、絶望を突きつけられる瞬間だった。忘れられないシーン。 ・海雲和尚の手。母のいないアキラをみんなで支えているのだと、背中を温める海雲和尚。その人柄の温かさと、別れ際に会えないアキラの思春期の葛藤がもどかしい。 読後に見た映画も再現性が高く、またよかったです。

    37
    投稿日: 2025.11.20
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    小説『とんび』は、昭和の時代を背景に、不器用ながらも深い親子の愛を描いた物語である。主人公のヤスは頑固で融通が利かないが、家族を誰よりも大切に思う情の厚い人間だ。そんな父のもとで育ったアキラは、周囲の人々の温かい支えを受けながら、まっすぐに成長していく。 特に心に残ったのは、母の死をめぐる場面である。事故のきっかけは幼いアキラにあったが、息子に罪の意識を背負わせたくないという強い思いから自分のせいだと嘘をついた。そこにヤスの不器用でありながらも深い愛情を感じた。もし自分が同じ立場なら、同じ選択ができただろうかと考えさせられた。 また、アキラが進路や結婚について父に報告する場面も印象的だった。ヤスの理想とは異なる道を選ぶアキラだが、自分の考えを逃げずに伝える姿には、父の背中を見て育った息子の強さと誠実さが感じられた。そして最終的に息子を受け入れるヤスの姿に、親としての成長も見て取れた。 ヤスとアキラを支える周囲の人々の存在も温かく、二人が多くの人に愛されていることがよくわかる。現代ではヤスのような父親は少なくなったが、親子の絆の深さや、人を思う気持ちの尊さは時代を超えて変わらないと感じた。『とんび』は、人の優しさと親の愛の大きさを改めて教えてくれる作品だった。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    親の深い愛に感服、と同時に、ここまで愛ある父親でいれているか、畏敬の念にかられる。 当たり前だが、物語のようにきれいな結末だった。

    0
    投稿日: 2025.10.27
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    古き良き時代の、父と子の不器用で妙にリアルな親子物語。 行きつけの居酒屋、顔馴染みの女将、世代を超えた地元の友人たちに見守られながら、親子共々成長していく姿に、自分の父親像を照らし合わせながら読み進めました。 ブレながらも、漢としての芯はしっかりとあるヤスさんと、そんな父の不器用ながらも息子思いな心を、子どもながらに理解しながら優しく育つアキラの姿はしばしば目頭が熱くなりました。 自分の子育ての軸として、この作品は大変重く鋭く心に刺さりました

    0
    投稿日: 2025.10.25
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    広島県備後の話しだったので、方言が読みやすかった。自分の父親と似ているヤスさん…父親のことを思い出しながら物語の中に没入した。 涙が溢れて読む手が止まらないくらい…この家族の人生に寄り添った感覚になってしまった。

    9
    投稿日: 2025.10.09
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    昭和の男の生き様・父親や職業人としての矜持を感じ、心打たれた。時代や舞台となる地域が、自分の両親と重なる部分が多く感情移入してしまう。 会話は方言が中心で注釈はないので、西の言葉に馴染みのない人はニュアンスを汲み取るのが難しいかも?

    1
    投稿日: 2025.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっさんへの愛おしい気持ちが止まらなくなる。 旭じゃなくてやっさんが兎に角愛おしい。 自分、不器用ですから、を自で行く男。 和尚さんの厳格だけど懐の広さというか、包み込む優しさというか文章から手に取るように伝わってきます。 旭が結婚決めた時も本当にカッコよかった。 すごく大好きな本です。

    1
    投稿日: 2025.09.17
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    ずっと読みたかった本で、読むのを楽しみにしていました。通勤時間に読もうと手に取りましたが、序盤から涙を堪えるのに必死で、とても集中して読める状態ではなく、休日に心置きなく号泣しながら読みました。ヤスさんの不器用な愛情や優しさに、もどかしくも心温かくなりました。こんなに本で泣いたのは初めてかもしれない。

    1
    投稿日: 2025.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不器用な父親ヤスさんと息子のアキラの物語。今まで読んだ重松さんの作品が好きで選んだが、今回もとても良かった。妻の美佐子さんを失い、男手一つで悩みながらも息子の反抗期、受験、就職、結婚などの困難に向き合っていく。ヤスさんとアキラには多くの人が関わっていて、ヤスさんに人望があるのがよくわかる。だからこそアキラはまっすぐで優しい子に育ったのだと思う。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    過去に重松清の本を2作品くらい読んだけど、どちらも暗く重く、私には全く合わなかった。 だけどこのとんびはドラマをチラッと見たことがあって、面白そうだなーと思った記憶があったので、まあ読んでみるかくらいの軽い気持ちで読み始めた。 もう、本当に良かった。 なんなのさ、過去に出会った重松清作品との相性の悪さで他の作品も避けてたのが馬鹿らしいじゃないか。 もっと早く読めば良かった! と思う反面、今のタイミングで読めたのは私には良かったのかもしれない。 舞台は広島。とは言え岡山寄りなのかな?私も広島だけど少し言葉が違う。 でもやっぱりこの方言がすごく良かった。馴染みがあるし親しみがわく。 そして主人公ヤスさんの人柄。 不器用で照れ屋、だけど愛情深く真っ直ぐで時に暴走してしまう愛すべき親父。 そのヤスさんの周りの人も素敵な人ばかり。 不器用なヤスさんをフォローして手助けしてくれる心強い人たち。 ヤスさんとその息子の物語だけど、この周りの人たちがいなければ成り立たない。 物語は割とサクサクと年月を経て行くけど、全く軽くなくてどの章も胸を打たれる。 笑って泣いて、心があったまる物語。 また何度も読み返したいな。

    8
    投稿日: 2025.08.31
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    昭和の田舎の父親と息子の物語。 子供の頃に重松清の作品は複数読んでいたがしばらく離れていて、今回約10年ぶりに読んだ。 そういえば、この昭和のにおいのする語りが苦手になって、あまり重松作品を読まなくなったのだということを思い出した。令和の今となると、やはり時代性を強く感じてしまう内容ではある。今だったらこういうやり方は通用しないだろうな、とか。 ただ、親子の心情を描く物語として、とても良質だったと思う。主人公の心中描写も丁寧で、感情移入はできなくとも没入して最後まで心地よく読むことができた。時代が変わったいま読んだからこそ、親子というものの価値やあり方、普遍性を考える良いきっかけにできた。

    2
    投稿日: 2025.08.27
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    何度も泣きそうになった。 家族のカタチは色々あるけどどれも温かい。 ヤスさんみたいにカッコいい親になりたい。

    1
    投稿日: 2025.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    妻に借りて読みました。 父と息子の物語。 息子が産まれる頃から息子に子ができるまでの家族の人生のお話。 良いお話でした。嫌な人が全然出てこない、何なら初期の主人公が1番嫌な人かもしれない、温かい人たちに救われる気持ちの良い田舎町の物語です。

    3
    投稿日: 2025.07.10
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    幼くてして母を失ってしまった息子と父の物語 母は息子のために命を落としたが、それを息子に気づかせまいと嘘をつく父の優しさや地域住民の母代わりとなって育てていく様子が、現代の社会にはあまり見られない集団で子供を育てると言う原点を見た。

    1
    投稿日: 2025.07.05
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    初志貫徹 不器用なお父さんの愛。 お父さん不器用すぎる笑 いつか自分にもこんなに大切な存在ができるのか不思議に思う。 大人になってからまた読みたい。

    1
    投稿日: 2025.06.15
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     不器用でガサツで口の悪いヤスさん。 事故で奥さんを亡くし、男手一つで息子のアキラを育てる。  私自身の育った年代と近いせいか、昭和のザ・頑固親父の姿が愛しくもあった。  周りの人たちの人情深さも昭和の懐かしい匂いがした。  不器用だけど、熱くて泣き虫なヤスさんの生き様に心を打たれた。

    1
    投稿日: 2025.06.07
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    面白かったです。広島弁が癖になりそうでした。 最初はヤスさんの素直じゃない性格や口の悪いところが苦手でしたが、読んでいるうちに優しいところや情の厚いところは素敵だなと思うようになってきました。奥さんに好きになったきっかけなどをとても聞きたかったです。

    2
    投稿日: 2025.05.22
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    言葉と態度が逆に出てしまう気持ち分かるなと思う。 そんな不器用なヤスさんを支える周りは本当に優しい。 健ちゃんを一番に大切にするって言葉は感動した。

    1
    投稿日: 2025.05.09
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    感動できる、泣けると評されているがあまり合わなかった。 不器用だけどひたむきな父親というのが苦手だからかもしれない。 捻れた物言いをせず、酒に逃げたりもしない父親が本当に良い父親だと思うし、周りの助けが素晴らしいのが唯一の救いだと思ってしまう。

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    テレビドラマになったらしいが、見ていない。 ドラマはわからないが、本書は面白い。 子を持つ身としては、何度も泣けるポイントがある。 ヤスさんのキャラクターも良い。 家族とは良いものだと思わせる良作。 星は4.7とする。

    1
    投稿日: 2025.04.07
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    不器用だけど優しい父親の感動ストーリー。 お子さんがいる方(特にお父さん)には刺さる本だと思います。もちろん高校生の私でも十分感動できました。自分の思っていることを素直に言えなかったり、逆に本心ではないこと、子供を傷つけてしまうことを言ってしまったり。主人公のやすさんはそういった不器用な父親です。しかし、子供を思う気持ちや日常の幸せをしっかり感じることができる心の豊かさも持っています。 やすさんの心情がじっくり書かれているので、今まで理解できなかった私の父の気持ちが少し分かったような気がしました。 夜の海辺の、寂しいは寒しいから来ているというくだりが1番好きです。 色々なお父さんがいますが、どんなお父さんでも、その子供でも共感できる物語になっていると思います。父親じゃなくても、ぜひ読んでもらいたいです。

    19
    投稿日: 2025.04.07
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    不器用で捻くれてすぐにヘソを曲げて素直になれないやすさん。自分の家族や親に素直になれない気持ち、照れ臭さ、いろんなことでうまくできなかった自分を思い出して、そうだよねって胸がぎゅっとなった。 いつか私が親になったとしても、きっと全然うまくできないだろうけど、この物語をもう一回読んで精一杯幸せを願って、寂しい思いをさせないようにしたいな。 子供が大人になって家を出る、当たり前のことって思ってたし、自分も目の前のことが大切でついつい親との時間を後回しにしてしまうけど、親への感謝を絶対に忘れたらいけないし、言葉にしたいと思った。

    7
    投稿日: 2025.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

     中学受験で最も使われる作家と言われる重松清による、父と息子の愛情を描いた物語。  おれは英語の教員だけど、うちは中学受験がある学校なので、小説を読むのも好きだし、重松清って国語の先生だったらたぶん常識のように読むだろうのにおれはまだ1冊も読んだことがなかったので、これが遂に読むことになった1冊目。『星守る犬』のブクログの感想でも書いたが、もっと具体的に言えば息子を失う父親の悲しみを表現しないといけない機会があったので、そういう本を検索したら出てきた、というだけの話だった。  (ここからは多少ネタバレの内容を含みます。)けど、読んでみると息子を失う父親というわけではなかった。この主人公のヤスさんみたいな、絵に描いたように「不器用だけどどこまでも純粋な男」って、確かにあこがれるなあ、と思う。個人的な希望としては、息子のアキラももっとキラキラしてない仕事に就いてくれた方が共感できたなあ、と思う。なんか、チャラチャラした感じのするところじゃない仕事をやってて欲しい願望があったのだけど。  1ヶ月前くらいに読んだ本だが、読みながら付箋をした箇所があったので、その部分のメモ。「親とは、割に合わないものだ-。『のう、そげん思わんか?しんどい思いをして子どもを育ててきて、なんのことはない、最後は子どもに捨てられるんよ。自分を捨てる子どもを必死に育ててきたんやと思うと、ほんま、自分が不憫になってしまうど。」(p.283)っていう部分、子どもが思春期になった時に気づき始めるこの事実を受け入れられるかどうかが大きいハードルだな、と中高の教員をしていて思う。あと、「人生には、どうしようもないすれ違いや食い違いや、一歩遅れのことや、先走ってしまうことがある。ひとが生きるというのはそういうことなのだ」(p.241)は、「だって人間だもの」に通じる世界だなと思った。最後に、p.367のたえ子さんの言葉。「山あり谷ありのほうが、人生の景色がきれいなんだよ。」とか、生徒にサラッと言えたらかっこいいよな、とか思ってみたり。ということで、爽やかなドラマを観た後のような気分になれる小説だった。(25/02/16)

    2
    投稿日: 2025.03.15
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    読破。舞台は昭和37年。 不器用な父親:ヤスと息子:アキラの物語。 3回は泣けます。息子がいる人には絶対読ませたい小説でした。

    2
    投稿日: 2025.03.07
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    とても面白かった。こんなに泣いて、こんなに笑った話はあまり覚えがない。 不器用な父親ヤスさんと息子のアキラ、そしてヤスさんをめぐる色んな親子の話。ヤスさんとヤスさんの周りの友達はもちろん、私自身もアキラを一緒に育てている気分になれた。みんな、幸せになってほしい。

    14
    投稿日: 2025.02.23
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    楽しめた。 のだけれど、TVドラマの方が奥行きがあったように感じた。もちろんこの原作があったからTVドラマができたのだけれど。 美佐子さんには生きて欲しかった。それではこの話は成立しないのだけど、それでもヤスさんと美佐子さんの二人がアキラを育てる話があったらと思う。

    2
    投稿日: 2025.02.14
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    昭和の不器用な父親と1人息子の話 自分の父親が職人で短気でヤスさんに重なるのと、自分が親になって子供に対して思うことが物語と重なって、しみじみと何度も涙してしまった。 昭和から時代は変わっても父と息子の関係はいつも似た感じになるんじゃないかなと思えた。 しみじみ感動した作品でした。

    8
    投稿日: 2025.02.08
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    星4.5かな やっさんの不器用すぎるけど父としての愛情深さがめちゃくちゃ泣けた 子供の成長、思春期、ライフステージの変化に戸惑いながらも息子を愛し続けて一番の味方でいるやっさんに感動した

    1
    投稿日: 2025.02.04
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    昭和の素敵な家族の物語。不器用で無骨ながら家族愛に溢れるヤスさんの振る舞いにほっこりさせられながら心打たれる。令和のこの時代にあってもこの先の時代もこのような愛に溢れた世界であって欲しいと心から願いたい。人としてもっとも大切なことを小説から教えてもらった。

    2
    投稿日: 2025.02.02
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    良い話です、羨ましいほど。 現代ではまず構築出来無さそうな人間関係が素晴らしく物語に深みが加わりますし、昭和の親父像の代表みたいなヤスさんが良いですね!

    11
    投稿日: 2025.01.28
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    ヤスさんやアキラが持つ「人としての優しさ」も大切だけれども、周囲のみんながいてこその物語だと感じました。 みんなが優しい! その中でも特に優しかった「美佐子さん」。 ずっとアキラやヤスさんの側にいてほしかった。

    6
    投稿日: 2025.01.13
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    1人の頑固親父の生涯を味わうという不器用でガサツでそれでいて芯の通った生き方に感動した。 母子家庭の旅立ちも感動的だが、父子家庭の旅立ちというのも中々に味があって良き。

    2
    投稿日: 2025.01.12
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    昭和の父の典型的なヤスさんを中心に展開される家族の愛を題材にした物語。 人と人の温かい温もりを感じられる一冊。

    0
    投稿日: 2025.01.05
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    「流星ワゴン」以来、15年以上振りに読む重松作品。 昭和の意地っ張り頑固親父とよくできた素直な好青年という組み合わせの父と息子の感動の物語。 いいお話….そう、いいお話でした。 でもでも、ちょっといい話すぎるというか、周りの人たちも都合良すぎるくらいにいい人達すぎるし、親父もウンザリするくらい意地っ張りで頑固もので…ちょっと疲れる… 冷めた目で見てる自分がおりました… 私的には「流星ワゴン」がすごくよかったので、それよりだいぶ評価のよかったこの作品はかなりハードルが上がってしまったのかもしれません…

    0
    投稿日: 2024.12.16
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    文庫本の裏にある裏スジ?内容紹介?あらすじ?どれが正解かわからないけど(笑)もちろんそれを読んでからだったので、最初から何故かウルウルしながら読んだ本です。作者の文章の書き方にもあるんだろうけど、あ~これぜっーたい泣ける、泣けちゃうって思いながら…時に主人公ヤスさんの真っ直ぐ過ぎ?不器用過ぎなところにイラっとしつつも、ずっとウルウルと心の隅に心地よい震えを感じながら読みました。 ドラマにも映画にもなってる様なのでどちらも主人公の俳優さん好きだし!観てみたいなぁ~と。原作が気に入ってドラマや映画になってるからと鑑賞することあってガックリすること多々ありますが(笑) 時間ある時に、とんびは、観てみよう〜。

    4
    投稿日: 2024.11.07
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    ちょうど、大学、卒業、就職して子育てが終わりつつある。今、その立場にあると不思議と読みいってしまった。親は、子育ての思い出を胸に生きて、子どもは、大人になって自分の人生を生きて行くんだね。まぁ、親は、子どもを見守るンだよね。と改めて、感じました!じ~んときた。

    6
    投稿日: 2024.10.28
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    たまには間違ったっていいじゃんと思えるようになった。 昭和を知らないので本当にこんな意地っ張りで気分屋で怒りっぽいかと思えばふざけたり、自分に都合のいいように考えたりする人がいるのかと不思議に思った。 てなわけで私の中でなかなか人物像が定まりませんでした。 しかし「なんちゅう親父や!!」と何度も思ったあたり、物語に没頭してたんだと思いました。

    2
    投稿日: 2024.10.05
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    親の教科書のような本でした。 親の勤めは、子どもを寂しいと感じさせない、元気に生きていてほしいと願うこと。 細かなことを言えばキリはないと思うけど、親としてしてあげられる大切なことってそういうことなのだろうなって思いました。 名言がたくさん出ますが、中でも和尚さんがグッとくること(シーン)が2つありました。 1.「寂しい」は「寒しい」(さむしい)からきている。前(ヤスさん)からも後ろ(照雲や和尚)からも抱かれているアキラは寒くないだろ?と言う。寒くないように寄り添える関係を作りたいと思わせてくれる。 2.海のような男になれ。和尚はヤスさんに向かいそう言う。雪が海に溶けても、海に雪は積もらないし、海は様相を変えない。相手の悲しい気持ちも包める海になることは大変だけど、相手をものすごく愛せないと海になることはできない。沁みた。

    20
    投稿日: 2024.09.20
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    最愛の妻に先立たれた不器用で照れ屋な父が、真っ直ぐな愛で息子を育てる物語。 あったかい。読み終えて心がポカポカした。 口が悪くて面倒くさい父親に何度もイラッとしたけど、それでも子供を思い一生懸命育てる姿に度々目頭が熱くなった。 「自分の子育てはこれでよいのか?」「改善するところはないか?」と子供との関係に悩んでいる人がいるのならお勧めしたい。本書でしか得られない大切なメッセージが沢山あります。 親である事の幸せと大変さを改めて感じた一冊。

    21
    投稿日: 2024.09.16
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    昭和の不器用なおじさんの生き様。母親が亡くなった理由もあえて嘘をついたりと生き方が不器用。でも、その不器用さの裏返しの子どもへの愛情がまた愛おしい。

    1
    投稿日: 2024.09.02
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    昭和の時代の親父が不器用ながらも息子を愛する物語。 読んでいてもどかしい部分もあるし、田舎を出ていく自分の子どもを素直に喜べないところはあんまり好きでない。親元を離れるのは寂しいかもしれないが、努力して目標を達成したことは褒められるべき。 私も田舎出身で同じような経験があるので、自分と重ねてしまった。

    5
    投稿日: 2024.08.25
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    家族をテーマにした物語。時代設定が一昔前なので2006年生まれの私には世代間ギャップがあったが、それをも凌駕する家族の恒久的な愛を感じられた。

    0
    投稿日: 2024.08.24
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    何となくタイトル知ってるなぁ、と思って図書館で手に取った本でしたが、心揺さぶられる父と息子の物語でした。 子供とここまで心を通わせる事のできる親になりたい、と思いました。

    18
    投稿日: 2024.08.23
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    頑固なヤスさんが子供を思う気持ちが歯痒くもあり、わかるなーと共感させられ、自分の幸せと家族のありがたみを再実感した。

    4
    投稿日: 2024.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    数ページ毎に泣きそうになるので通勤電車で読むには向いてない 何度かチャレンジしたが、うるっとして慌てて本を閉じてしまう 休みの日に家で一気に読了 ■和尚の話 両親がいる子供は前と後ろから抱き締めれば全身が暖かい アキラには母がいないため父が前から抱き締めても背中が寒い 周りの人達は親ではないから抱き締められないが背中に手を添えてやることはできる 一人の手では背中が覆いきれずまだ寒いが 色々な人達の手で背中を包み込めば寒くない めっちゃ泣いた 今の時代ではなかなか難しいのかもしれない 子供を親だけで育てるのは限界がある それは両親が揃ってる家庭でも同じだと思う アキラは本当に良い環境で産まれ育った ■横山やすし 生きてる時のことはほとんど覚えてないけど 何故かヤスさんは横山やすしがずっと浮かんでいた 口調と名前から連想したのかな? 素直になれずにすぐヘソを曲げてヤキモキしていたが、大人になったアキラはそれも見越して父ちゃんのことをホントによく分かっていた。ええ息子や 子育てに正解は無いんだろうけど、絶対に間違った育て方では無かったんだろう 自分に子供が出来たらどこまで身を削って守ってあげられるんだろうか…

    16
    投稿日: 2024.06.30
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    すごく読みやすかった。フィクションだけどこの時代にこういう親子いたんだろうな〜と想像しやすいし、登場人物それぞれが会ったことあるような雰囲気で読めるのがすごい。やすさんの不器用さにはハラハラするところも多かったけど、やすさん目線で描かれてるからさらに不器用さが伝わった。

    0
    投稿日: 2024.06.01
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     「こんにちは赤ちゃん」を聴いて涙したり、寂しさから息子の進学を素直に喜べない天の邪鬼なヤスさんに段々と好感が持てる。  思春期、進学、就職、結婚。その度に男手ひとつで育ててきたヤスさんが直面する葛藤と、ヤスさんを支える周りの厚意。アキラのまっすぐさに、終始救われる。  あたたかいお話です。

    0
    投稿日: 2024.05.31
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    父親と息子の物語。 昭和37年、妻と息子の誕生のなか、幸せ絶頂だった家族に訪れた突然の悲劇。 不器用で、無茶苦茶で、涙もろい。そんなヤスさんは、息子を想うあまり、時に暴走し、時に途方に暮れる。 もぉ~、ヤスさーん!と何度心の中で叫んだことか。でも、憎めないんだよなぁ。 ヤスさんは独りじゃなかった。ヤスさんのことをよくわかっている仲間がいた。ヤスさんの息子は、皆から愛情いっぱいに育てられた。 それが、本当にヤスさんの子?!ってくらいに良くできた息子で。そんな息子もちゃんと反抗期を経て大人になっていく。 息子の成長はもちろん、ヤスさんが間違えたり失敗したりしながら、父親として成長していく姿にジンときた。 昭和という時代を感じながらも、ヤスさんの家族への深い愛情は、いつの時代にも通ずるものがある。胸熱な物語だった。

    47
    投稿日: 2024.05.29
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    とにかく泣いた。 TBSドラマを観てから読んだので、ヤスさん、アキラ、他の登場人物もみんなあのまま役者さんで再現されて、ドラマと同じ所で泣いた。 ドラマも原作エピソードとさらに原作の世界観を壊さない素晴らしいし脚本で描かれてるのがわかり、感動。原作は原作でヤスさんの行動と裏腹な心の動きや、ヤスさんの人となりがわかって、感激。 どちらも素晴らしい作品だった。

    1
    投稿日: 2024.05.19
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    約10年ぶりに再読。 10年前は当日2,3歳だった長男がアキラの幼少期に重なり、自分自身を若いヤスさんに重ねて読んだ。 母を失ったアキラを、海雲和尚の「海になれ」という言葉を胸に支え続ける。「これからも悲しいことが雪のように降り続く。海に降る雪が積もらないのと同じように、海のような男になれ。アキラが悲しんでいるときは笑え。泣きたいときでも笑え」 そして10年たったいま、思春期の息子をもつ親として、また違った印象を受けた。 難しい年頃を迎えても、幼い頃のように、べったり関わることができなくても、ヤスさんの愛情はしっかりアキラに伝わっていたんだろう、と思う。そんな父親になりたいと思う。 物語の終盤で、ヤスさんが父親になったアキラに語りかける。 「一つだけ言うとく。健介のことも、生まれてくる赤ん坊のことも、幸せにしてやるやら思わんでええど。親はそげん偉うない。ちいとばかり早う生まれて、ちいとばかり背負うものが多い、それだけの違いじゃ。子育てで間違えたことはなんぼでもある。悔やんどることを言いだしたらきりがない。ほいでも、アキラはようまっすぐ育ってくれた。おまえが、自分の力で、まっすぐに育ったんじゃ」 「親が子どもにしてやらんといけんことは、たった一つしかありゃあせんのよ」 「子どもに寂しい思いをさせるな」 “遠い昔、海雲和尚に言われたのだ。子どもの悲しさを呑み込み、子どもの寂しさを呑み込む、海になれ。” 息子を持つお父さんは、完全にやられちゃうね。 大袈裟でなく、10回くらい泣きました。

    2
    投稿日: 2024.05.07
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    不器用な父親の愛が伝わる。 自 今はまだ自分は子の立場ではあるものの、父親の子供に抱く嬉しさや寂しさ、怒りを人生の流れと一緒に進んで読むからこそ理解できる。自分の父親も不器用ながらに大切にしてくれたんだなと、ヤスさんと重ねてしまった。

    2
    投稿日: 2024.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。父親の描き方が秀逸。泥臭くて、温かい話。昭和の良いところも悪いところもすべて詰まったような感じだった。由美さんのシーンはうるっときた。

    2
    投稿日: 2024.05.02
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    親子の話です。感動系です。 親と子の会話が、切なくて苦くて、そして苦い。 ウチの父親を思い出すんですが、ピッタリな作品。

    14
    投稿日: 2024.04.09
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    泣ける小説と聞いて買った一冊。 父と息子の話 泣ける小説でした。 不器用だけど真剣に子育てする父親の姿に感動した。 周りの人達の優しさにも感動した。 息子の作文にも感動 スラスラ読めそうな小説だったが、すぐ泣きそうになるので読み終わるのに時間がかかった。 今ではあまりみられない環境や人間関係 不便さや面倒な事も今よりたくさんあったと思うが、それが懐かしく感じた。 今までそんなに本を読んだわけでもないが、今までで一番泣ける小説でした。

    16
    投稿日: 2024.04.08
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    父と息子と、その周りの人たちの物語。 それぞれに葛藤があり正義があり、どの登場人物にも同感してしまう。汗水たらして泥臭くても前を向いて生きていきたい。

    4
    投稿日: 2024.04.07
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    堀江貴文さん「ゼロ」より、獄中で涙した作品と紹介。 秘すれば、花。「なんでもかんでも、ほんまのことを言えばええいうもんじゃないんよ、世の中は」 親のすべきは、たった一つ。 "子どもに寂しい思いをさせないこと" どこまでも不器用なヤスと一人息子アキラの切なくも愛に溢れた感動物語。

    14
    投稿日: 2024.03.24
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    あの重松清が本気で泣かせにきてる大傑作。これ、泣かせにくるな、と思ったら逆に冷めてしまうものだけど、手紙の場面で号泣してしまう。

    12
    投稿日: 2024.03.11
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    妻に先立たれ、ひとりで子供を育てることになった親父の奮闘、その半生を描くもの。古き良き昭和の原風景。優しい物語。人は人に支えられないと生きていけない。だからこそ生きていける。 そして、和尚がいい味出しすぎ。大人とはこういうものでありたい。 ちなみに親父となった今、読み返すとこれがまた。でも、もう10年もしたら虐待とか言われたりするんやろうかなあ。

    3
    投稿日: 2024.03.06
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    不器用な父親が一人息子を育てる半生を通じて、さまざまな角度からの人の情けを描く作品。 昔の田舎町、きっとその頃には普通の光景のなかで、ただただ息子に必死に向き合ってきた父親を描いているだけなのだが、 心が熱くなる。 この時代も、こんな父親とも縁がなかったけれど(笑)、なぜかその情景ひとつひとつが頭に浮かんで、言葉がしみます。よい作品でした。

    19
    投稿日: 2024.03.02
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    仕事帰りの電車で読んでいると、他の人がレビューで「人目を気にせずに泣いた」とあって、そんなことないなと思っていましたら本当でした。 生きる元気をもらいました!!

    10
    投稿日: 2024.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマ、映画を見て何度も感動し泣かされた作品の、原点となる小説。 不器用ながらも思いを伝えられない姿や、母親がいなくても身近な仲間に支えられ、立派に育ったアキラの物語はやはりよい。 ただ、先にドラマを見たせいか内容もわかっていたり、ドラマのキャラを思い出しながら読んでしまい小説の魅力は少し半減してしまった。 戻れるなら小説から読むべきだと思う。

    4
    投稿日: 2024.02.19
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    重松清の作品を読むのは初めてである。 図書館で見つけたけど、白い雲の浮かぶ青空にとんびが1羽飛んでいるカバーデザインが、なんかいいなーと思って借りてみた。 いやー、涙腺崩壊ものでした! しばらく読むうち、涙が出てきてしょうがない。 結構、全編にわたって泣いてたような気がする。 (歳取ると涙もろくなる…) 主人公のヤスさん 奥さんの美佐子さん 息子のアキラ ヤスさんの幼馴染の照雲和尚 飲み屋「夕なぎ」のたえ子さん これら登場人物たちを描いた感動巨編?である。 この本には悪人は登場しない。 みんなが家族や仲間たちを愛し、思いやっている。 その純粋さに、あらためて胸を打たれてしまうのだ。 また、ここで描かれているのは、私自身が過ごしてきた時代そのものでもある。 ほぼ、息子のアキラと同世代。 当時、けっして裕福ではなかったが、なぜか明るい未来を夢見てた昭和中期から後期の高度成長期が舞台で、つい自分自身の人生とダブらせてしまう。 テレビでの野球中継が盛んだった サリドマイド事件 吉展ちゃん誘拐事件 おもちゃのちゃちゃちゃ てなもんや三度笠 舟木一夫の高校三年生 坂本九 ピーナッツ 三田明 梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」 スバル360 仁義なき戦い 銭湯 五木寛之の青春の門 昭和天皇の崩御 登場するこれらのワードは、あの頃自分自身がどうしてたのかを思い出させ、懐かしさに鼻の奥がツンとして、目頭かが熱くなってしまった。 とくに、私の家庭も、主人公と同じように裕福ではなく、銭湯通いだったし、父親がはじめて買った車はスバル360で、タバコはハイライトを吸っていて、いつも日本酒は二級酒を飲んでいた。 私も高校の頃、五木寛之の「青春の門」を読んで、早稲田に行きたかったな。実際は実力不足で早稲田は受験もせず他の大学に行ったが…。 私の場合は、時代背景がぴたりと一致していたため、物語自体だけでなく、自身の過去をオーバーラップさせたことで、より感動が倍加した部分も大きいと思うのだが、当時を知らない若い人は本作を読んで、果たして、どう感じたのか知りたいところではある。

    32
    投稿日: 2024.02.18
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    感動で泣きすぎて、次の日の目が恐ろしいことになった。どこまでも不器用であきれるほどだが、熱い愛情に満ちあふれている父親と、健気でやさしい息子。息子が成長するにつれ関係がこじれそうになるたびにハラハラしたが、彼らを取り巻く温かい人々のおかげでお互いの愛情に気付く様に胸が熱くなる。いろいろな形の愛にあふれたとても素敵な作品。

    10
    投稿日: 2024.01.23
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    以前にドラマを観て、いつか原作を読んでみたいと思っていた小説。さすが重松清さんの書かれたお話は、温かく心に沁みる。 早く両親を亡くして、誰よりも家族を大切に思いながら、不器用にしか生きられないやす。ほんとに温かくて優しく逞しい親父さん。

    7
    投稿日: 2024.01.18
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    数年前に阿部寛さん主演の映画を見、そちらでも泣かずにはいられなかったが、こちら原作でもやはり涙を我慢できませんでした。ヤスさんはもとより、なんといっても昭雲には何度も泣かされた。

    10
    投稿日: 2024.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    市川安男 ヤスさん。広島県備後市生まれ。島野家の一人息子として生まれた。もともも病弱だった母親はヤスを産んだあと体調を崩してしまい、「あんよ」を見届けることなく亡くなった。母親の長兄、伯父夫婦に預けられ、養子となり、名前が「島野安男」から「市川安男」に変わった。工業高校卒業後、運送会社に就職。美佐子と結婚。結婚三年目に長男・旭(アキラ)をもうけ父親となる。妻・美佐子が事故で亡くなってから、シングルファーザーとして不器用ながらもアキラを優しく真っ直ぐに育てることになる。 市川美佐子 安男の妻。ヤスの二歳年下。疎開中だった九歳の時、同年八月六日に広島市に原爆が投下され、家族を失う。親を亡くしたあとは岡山、四国の親戚の家をたらい回しにされる。安男と結婚。結婚三年目にアキラをもうける。ヤスの職場に行き、アキラを庇うようにして木箱の下敷きになり死亡する。 市川旭 安男・美佐子夫妻の長男。予定よりも二週間以上早く生まれたため、二千七百グラム足らずだった。名前の由来は小林旭の旭から。もし女であれば吉永小百合の小百合の予定であった。母が死んだ本当の理由は知らぬまま育つ。不器用な父親と周りの人々の愛情を受け、優秀でまっすぐな青年に成長していく。県内トップレベルの高校に入学。高校卒業後は早稲田大学法学部に進学する。大学卒業後は出版社に就職する。 萩本課長 ヤスが勤務している運送会社の課長。 葛原 ヤスとは地元工業高校の先輩後輩の関係。 尾藤 集荷先のカナエ水産の社長。 たえ子 ヤスが行きつけだった一杯飲み屋『夕なぎ』の女将。ヤスより一回り年上。同じ市営住宅に生まれ育った、長い付き合い。結婚二年目に泰子という娘を産んだ。 昭雲 薬師院の跡取り息子。ヤスの幼なじみ。 海雲和尚 昭雲の親父。 山崎 運送会社の新入社員。 幸恵 昭雲の奥さん。 頼子 海雲和尚の奥さん。 原先生 アキラのの保育園の先生。 佐伯のおばさん ヤスが住んでいるアパートの一階の住人。 シュン 塗装職人。 トク セトベーカリー。 ヒデ 備北工務店。『夕なぎ』常連客の最年長。 石井 運送会社の営業課長。 三好 運行会社の荷さばきたんとうの最若手。 広沢 運送会社のドライバー。 島野昭之 ヤスの父親の息子。ヤスより五、六歳年下。 坂本由美 アキラと同じ会社でファッション誌の編集をしている。アキラの七歳年上。バツイチ。息子の健介がいる。 小林 運送会社の支店長。

    4
    投稿日: 2024.01.09
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    「とんび」の物語が本当に大好き。初めて知ったのはテレビドラマ。ヤスさんとアキラの親子の物語がBGMもあいまって、涙なしでは見られなかった。文章で読んでいる時も同じで、全部のエピソードが本当に心に染みてくるんだけど、和尚とのやり取りが一番好き。これからの人生で何度も読みなおしたい小説。この物語に出会えて良かった。

    2
    投稿日: 2023.12.26
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    読んで良かった。勝手にドラマ(内野聖陽さん)と同じと決めつけてたから。 読み終えたら、油揚げをさらわれた感じです。

    1
    投稿日: 2023.12.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    親子の愛情に泣きました。 アキラから東京で一緒に住もうと誘われるも断り、備後に暮らすと答えたヤスさんの言葉。 「ケツまくって逃げる場所がないといけんのよ、人間には。錦を飾らんでもええ、そげなことせんでええ。調子のええときには忘れときゃええ、ほいでも、つらいことがあったら思い出せや。…」 子供が帰れる場所を守るヤスさん。帰るところがあるのって幸せだと思う。

    5
    投稿日: 2023.11.26
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    初重松清さんでしたが、とても感動したし、温かい気持ちになれる良い作品でした。父親を、そして母親を大事にしようとおもいました。

    1
    投稿日: 2023.11.21
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    残念ながら、私の涙ポイントはなかったけれど、男性なら、何かしら共感し、グッとくるところがあるんだろうなぁと思いました。ドラマはまだ見てないですが、どんな感じで作り上げられているのかとても興味深いです。

    0
    投稿日: 2023.11.12
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    不器用な男とは、何かが分かる。 真っ直ぐな生き方は、人を惹きつける。 人はひとりで生きていくには、もったいない。 そんなことが分かる一冊でした。

    1
    投稿日: 2023.10.31
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    荒唐無稽なのに、熱く、どこか憎めない父親と母親を事故で失った子どもの成長ストーリー。 読んでるときは無茶苦茶な父ちゃんやなって思いますが、家族愛に溢れたエピソードにジワリと心が暖まる。 とても昭和の香りがする一冊。

    5
    投稿日: 2023.10.01
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     重い過去を背負った父と子供の物語。  父親(ヤス)の不器用な振る舞い。その巧みな描写に引き込まれた。くすっと笑ってしまう場面。ドキドキする場面。子供に向かって、どうしてそんな大人げないことを口にしてしまうんだろう。とあきれてしまう場面。  息子のことが可愛くて仕方がないのに、素直に応援することができない彼。親子の気持ちは、すれ違いが多かった。もどかしくてたまらないと思った。それと同時に、この親子を心から応援してあげたい気持ちにさせられた。彼らに手を差し伸べる仲間:たえ子、和尚、昭雲夫妻のように。  亡くなった妻のことを「空にもおる。海にもおる。山にもおる。街ん中にもおる。どこにでもおるんじゃ。目に見えないだけなんよ。」と孫へ語り継ぐシーンに涙が止まらなかった。  亡くなった大切な人は、目に見えないだけでそばにいてくれる。寂しくてたまらない時にこのシーンを思い出せば、私は何度も救われるだろう。

    17
    投稿日: 2023.09.07
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    物語の温もりの圧力が強すぎて、深ーーーーーいところに追いやられてしまう。余裕がなくなって人にやさしくなれないとき、できればその一歩手前の段階で、読みたい。そんな本。

    2
    投稿日: 2023.08.22
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    読み易く、すっと感情移入する文書。 涙なしに読めない本。お涙頂戴ではなくて、登場人物の優しさに触れ自然と溢れる温かい涙。 不器用な父親ながら愛に溢れていて、それが微塵も隠されていない。真の不器用な愛はヤスさんの様なカタチを言うんだろうなと感じた。

    2
    投稿日: 2023.08.13
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    気づいたら目に涙が溜まっていたし、気づいたらクスッと笑っていたし、何度もいろんな形で感情が動かされた小説だった。 ヤスさんと、たえ子さん、照雲、この3人のキャラと関係性がすごく好き。 海雲和尚も、上記3人に比べて登場機会が少ない割に大事な良い仕事してくれる有難い存在。 私も、この4人の良いところを合わせもったような母親になりたいと言いたいところだけど、それはなかなか難しいし欲張りな気がするから、せめてこんな仲間と一緒に子育てできるような人間関係を周りの人と築いていきたいと思う。

    1
    投稿日: 2023.07.16
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    重松清氏の小説は数年ぶりに読んだ。彼の小説のお涙頂戴的(特に子どもを出して)なわざとらしさが苦手だったのだが、本書は大人目線で子どもの成長を見守る話だったので、割りとすんなりと読めた。ただし、別のわざとらしさは目についた。 溺愛する奥さんとの間に生まれた玉のような男の子。絵にかいたような幸せな家族の姿(この時点で悪い予感が)。以下ネタバレ注意。 読者の想像通りに不運な事故が家族を襲い、父と幼い子が遺された。極度にシャイな昭和の父親ヤスはいろいろ悩みながら、周りに助けられながら子どもを育てていく。息子は巣立ちの時期を迎える。 母が居ない父子家庭の育児の難しさ、それでもなんとかグレずに子どもは成長する。家族だからこそ、お互いに言いづらいこともたくさんある。本音と逆のことをつい言ってしまったり、息子のほうが大人だったり、気を使ったり。地方の田舎町では、家族やそれに準ずる関係が濃い。コミュニティ全体で子どもを大切に見守っている感じは理想的である。 上に書いたわざとらしさというのは、ヤスの気恥ずかしさからの言動が異様で、それが執拗に描かれていてうんざりする。家族ものにありがちなお涙頂戴ももちろん組み込まれている。素直に感動できないのは、読者である私の心が汚れているからだろう。 出てくる人物はみないい人たちなので、安心して読めるし、読後感もいい。子どもを一人で育てたお父さんなら涙なしで読めないだろう。

    1
    投稿日: 2023.07.05
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    評判通りの親子と取り巻く人々の心温まるストーリーだが、何か今一つのめり込めなかったのは、あまりにいい人たちばかりだったせいかな。アキラのパーソナリティももう少し強くてもよかったのでは。

    6
    投稿日: 2023.07.04
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    不器用で熱い父親ヤスさんと、 心優しい息子の、 山あり谷ありの感動物語。 親が子を思う気持ちが詳細に描かれていて泣けます。 子育て中に、 この作品に出会えたことは幸運でした 。 得るものが多く、 家族との時間が尊いものだと今の幸福に気づかされた、心に染みる名作 !

    10
    投稿日: 2023.06.23
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    父と息子親子の物語。とても感動した。父親のいない自分でも共感出来る内容だった。血のつながりを超えた人間の絆の存在が世の中にはあるのだろう。人との繋がりの大切さを痛感した。

    1
    投稿日: 2023.06.20
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    父親(ヤスさん)が息子(アキラ)を 育てるお話でした。 父親は息子と喧嘩をしたり、わかり合ったりと (途中からは結構喧嘩ばっかりだった) 男同士は色々あるのかなぁ、と思いながら (私は女です) 読みました。 重松清さんの本はどれも感動するお話ばかりです。 この前、重松清さんの本を手に取り、 読んでいて本当に良かったと思っています!

    0
    投稿日: 2023.06.16
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    男手一つで息子を育てる父親(ヤスさん)の物語。 とんびが鷹を生んだのとんびからタイトルがついている。 ヤスさんは、不器用だけど、情に厚い人柄。そんなヤスさんが悩みながら子育てする様子に何回も泣きそうになる。一緒にアキラを育てている気持ちになる。 ヤスさんは幼い頃から親がいない。だけど、ヤスさんの周りには温かい人ばかりで、人は生まれた環境で幸不幸が決まるものじゃないんだなぁと感じた。

    2
    投稿日: 2023.06.01
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    自分はこの手の人間ドラマにはあまり手を出さなかったですが、かなり良かった。今の若い人が読んだらどう思うか分からないが、自分世代には懐かしさも感じた。親と子の絆は深いんですね。我が家はどうなるか?

    2
    投稿日: 2023.05.06
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    これ、ちょうど1年前、NHKのドラマでやってましたね。 で、今TBSの日曜劇場でもやってます。 どうしても、NHK vs TBS の目線で見てしまう。 私的には、圧倒的にNHKの勝ち。キャストがスバらしかった。 TBSは、まだ3話しかやってませんので今後の展開に期待しますが、佐藤健とかで視聴率を稼ごうとしているような気がしちゃうんだな。 ま、ドラマの方はさておき、小説。 さすが、重松清です。 細かな所まで神経が行き届いています。 短編小説が多い作家ですが、これはおすすめですね。

    2
    投稿日: 2023.05.01
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    古臭い話だった。 古臭い手垢のついた家族の話。それが良かった。 そんな話を目を腫らして読み終えたのは、きっと自分が親になったからだろう。 人生の全てが子供中心になる。 ついこの間まで主人公だった自分が、今はカメラマンとして子供の成長を追っている。 仕事に家事育児で毎日ヘトヘトだけど、ヤスさんは男手ひとつで息子を育て上げる。 その姿に勇気と涙をもらった。

    4
    投稿日: 2023.04.25
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    今のところ今年1番。重松清さんの小説は僕の心によく響く。寂しいなぁ。小説を読み終わってこんな気持ちになるの、久し振りな気がする。感想を書いてて泣いてしまったのは初めて。 もう、ヤスさんにも、アキラにも、タエ子さんにも、照雲にも、備後のみんなの物語も終わっちゃうんだって思うと、すごく寂しい。また会いたいなって、すぐに読み返したいなって思ってしまう。 それくらいこの物語を読んでいる時、穏やかに、夢中に、まるで自分もそこにいるような気持ちで読んでいた。個人的に思うのは重松清さんは三人称の書き方が秀逸。三人称なのにすごい感情移入できる。むしろ三人称だからなのだろうか? 分からないけど、とにかく本当に素敵な小説だった。 僕の周りには、ヤスさんみたいな人はいなかった気がする。それでも、このトンビの物語は凄く懐かしい気持ちでいた。 不器用ながらに子供を精一杯愛想とするヤスさん。その不器用さと、葛藤が、何だか胸にしみた。 正解の子育てなんて無いけど、ヤスさんの子供に向き合う姿勢は正解なんじゃないかと思う。 自分もいつか、親になる。良い親になれるならなりたいけど、気負わず、ただ寂しい思いだけはさせないように精一杯愛だけは注ごうって思った。 またすぐに読み返したいけど、なんとなくそんなことするとヤスさんに頭をはたかれてしまいそうなので、色んな小説読んで、落ち着いた時にまた読みます。 ふるさとみたいな小説。そう思うから、逃げたくなったらまた読みに帰ってきます。

    10
    投稿日: 2023.04.08
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    不器用な父と子の物語。 広島弁?のせいか少し読みづらかった。 不器用で、仕事とお酒が好きな男、それを見守り支える女たち。あまり好きなキャラが出来ず、感情移入しなかった。

    1
    投稿日: 2023.04.03
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    父と息子の愛の物語。 久しぶりに本を読みながら泣きました。 心があたたまる、どこか懐かしい、 そんな話でした。 映画もあるようなので、見てみたいと思います!

    1
    投稿日: 2023.04.01
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    ヤスさんの不器用ながらも息子を心から愛し大切に育てる姿に感動した。すれ違いもあったが、常に息子を1番に思い最善を尽くすことで、息子との信頼関係を築くことができたと思う。 周りの温かさを感じることで、支えてくれる人がいるというありがたさを実感することができた。 何事にも全力で、情に熱い人になりたいと思った。

    1
    投稿日: 2023.02.09
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    主人公の、不器用だけど溢れるほどの息子への愛情が痛いほど伝わってきます。 この父子を囲む人達も本当に深い愛情を持っている人ばかりで、深い意味を持つ言葉がたくさんあり、感動します。

    1
    投稿日: 2023.01.31
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    今でいうシングルファーザーが子育てに四苦八苦する、珍しくもない話だと、序盤はそんなつもりで読み進めた。しかし重松さんの作品らしく、ヤスさんの葛藤が事細かく表現され、「ゲンコツ」「由美さん」では胸が震え涙がでてきました。 ヤスさんの不器用すぎる感情表現は止めたくなる場面もあるが、周りの大人たちの優し過ぎるフォローと、アキラの成長に近くで一緒に見守りたくなってしまいました。 重松さんの作品は、都合の良いような展開でなく、まるく収まるわけではないので、よりリアルに感じるのですが、それでも辛くなく、前向きに生きて行こうとする姿に良い読後感が味わえます。

    5
    投稿日: 2023.01.29
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    ヤスさんとアキラを自分と息子に重ねました。時間の儚さと重みを知り、今を大切に息子との時間を過ごしたいと感じました。

    25
    投稿日: 2023.01.07
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    泣かされるとは思わなかった。ヤスさんの気持ちが伝わって自然と涙が出てくる。親になると涙脆くなるから困る。 子供の頃は親の気持ちが分からなかった。親になって初めて親の気持ちが理解できた。子供と一緒に親も成長していく。親にさせてくれた子供に感謝、自分を育ててくれた親に感謝。心温まる本だった。

    4
    投稿日: 2023.01.06
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    中学生の息子をもつ父親です。正解がない子育てので最後に幸せだと感じられたら良しと改めて感じました。途中から自分もアキラを育てている感じになれる、そんな心温まるお話でした。

    1
    投稿日: 2023.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『お金持ちにならなくてもいい、偉くならなくてもいい。今日一日が幸せだったと思えるような、 明日が来るのが楽しみだなぁと思える人生を送りなさい』と実の母親が若き日に手放した我が娘に贈る言葉に感動した。 色々な人が絡み合い、 『おまえは母に命をもらい、父に育てられた。 ほかにもたくさんの人に助けられて大きくなった。 その幸せをかみしめてこれからの人生を生きてゆけ。 世界中のだれよりも愛してくれた父にありがとうと言ってやれ』 と人間味のある小説です。

    1
    投稿日: 2023.01.01
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    我が子と妻と、両親、あとは恩師に対する愛おしい感情を思い起こさせられた。 上の娘8歳は今日コロナ陽性となり、苦しみながらも、来週の楽しみな予定を予定通り迎えるため、それと我々親を慮る気持ちもたぶんあり、自ら家庭内隔離を受け入れて頑張っている。下の娘5歳も、たぶんあんまりよくわかっていないけど両親が姉に手を尽くすことを健気に受け入れて頑張っている。二人とも呑気な両親にも関わらずまっすぐに育ってくれていて感謝。 妻は、要領悪いしあんまり気がきく方ではないけど、自分と子どもを心から愛してくれていると思う。言えてないけど感謝。 また今年退職した父は、昔からマイペースだけど仕事を中心に自分の関心ごとに前向きに取り組む背中を見せてくれている。思えば愚痴とかネガティブな姿勢は見たことがない。そしてそれを可能にしてきた母の支えにも気づかされた。 あと、偶然同じヤスさんという名前の、ヤスさんと性格のよく似た恩師のことも思い出されて懐かしかった。 不器用でもこんなまっすぐな親父になりたいと思った。 支えてくれているいろんな方々に感謝する気持ちを思い起こさせてもらった。

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    投稿日: 2022.12.20
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    子どもに読ませたい小説シリーズ。子どもが読んだらどう感じるかな? 親の立場で読むと、こどもへの無条件の愛みたいなものにすごく共感するのだけど。出てくる人がみんな魅力的なキャラクターで、気が付いたら、登場人物に惹かれている。不器用だし、口は悪いけど、子どもへの愛情は一貫していて・・。特に孫が登場してきたあたりの章が私は好きだった。

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    投稿日: 2022.12.17
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    ヤスさん・アキラ・美佐子、そしてたえ子・照雲、さいごに由美。みんな何かが欠けて、お互いの関わりで暖かく埋めている。設定がドラマぽいんだけど、30年スパンでのエピソードを上手に描けていて、ヤスさんのぶきっちょな言動ふくめてすごくよい作品でした、一気読みする面白さ

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    投稿日: 2022.12.15
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    良い。 重松清の作品らしい、真骨頂。昭和の親子ものを描かせたらこの人の右に出る人はいないのではないか。

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    投稿日: 2022.11.25