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新・堕落論―我欲と天罰―(新潮新書)
新・堕落論―我欲と天罰―(新潮新書)
石原慎太郎/新潮社
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総合評価

102件)
3.4
8
37
33
9
4
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    彼の思想、意見に賛成するか反対するかは別として、主張がわかり易く説明されていたと思う。TV等でタカ派と称される彼の意見を実際に文面通して知ることができたのは良かった。

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    投稿日: 2011.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死亡した親を弔いもせずに食い物にして暮らす家族や、新しい愛人のために自分が産んだ子供を虐待して殺す稚拙な母親…果てしない物欲、金銭欲、性欲の抑制のために今努めなければ我々はこの堕落のままに推移してそのうちどこかの属国と化し、歴史の中から国家民族として消滅しかねない。(p.121) 日本人のDNAとしての自己主張の欠落は、今日では民族的な美徳どころか、己を損なう体質でしかありはしない(p.133 平和の毒) 横田基地、尖閣諸島、核保有の外交問題や消費税アップ児童売春の内政問題に言及し、政府と国民の幼稚な現状認識をばっさり切り捨て、自我を持たない日本人に向けて、震災を契機として国の将来を見つめなおそうというメッセージが込められている。国の将来を担うのは我々若者であり、平和の毒に侵されてはいるものの、自我を持つことを放棄すれば国は滅びる。

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    投稿日: 2011.08.07