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総合評価

122件)
2.7
3
19
42
36
10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    記憶喪失の青年と治療師を名乗る男性とのやり取りの記録から、過去の事件の真相が徐々に明らかになる。 帯の煽り文句に従って購入したが、似た内容が繰り返されてテンポが悪い構成、最後に至っても大して状況が変化しない結末など、残念に感じてしまうところが多く見えてしまってあまり楽しんで読むことができなかった。 「文章はすべて書き手の主観に基づいている」「真の意味で中立的な記事などない」というある意味当たり前の内容を警告しているようにも思える。

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    まさに迷宮、、 読み手の想像力を掻き立てるラスト、 何が本当なんだろう モヤモヤが残る終わりだったが、個人的には好き。

    0
    投稿日: 2025.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結局、登場人物たちが何者だったのかハッキリ示されないまま終了… 主人公が殺人者で治療師が作家らしい事は描かれてるけど、本当にそうなのか?そう解釈していいのか?というモヤモヤした気持ち。 読みやすくてサクサク読めたけど、結末が知りたくてどんどん読み進めて行った私にとっては酷な結末に…。 私がアホなだけなのか?賢い読者なら真相が理解できて納得なのか? あとがきに「二度読むとさらに深い満足度が得られる仕掛けになっている」と書かれてるのでもう一回読むべきか悩むところ。 でも清水義範は作品大好き (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了当時の記録。)

    0
    投稿日: 2023.10.08
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    「清水義範」による長篇ミステリ小説『迷宮』を読みました。 『ifの幕末』、『夫婦で行く意外とおいしいイギリス』、『老老戦記』に続き「清水義範」作品です。 -----story------------- 24歳のOLが、アパートで殺された。 猟奇的犯行に世間は震えあがる。 この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書…ひとりの記憶喪失の男が「治療」としてこれら様々な文書を読まされて行く。 果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。 そして事件の真相は? 言葉を使えば使うほど謎が深まり、闇が濃くなる―言葉は本当に真実を伝えられるのか?! 名人級の技巧を駆使して大命題に挑む、スリリングな超異色ミステリー。 ----------------------- パスティース小説の名手で、SF小説や歴史小説、エッセイ等、幅広い作品群を発表している「清水義範」による本格ミステリ作品、、、 ストーカー殺人という今日的な犯罪を、犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書等の様々な文書により描いた作品… 序盤からぐいぐい引き込まれ、終盤まで盛り上がるのですが、作者の意図が読み取れない曖昧なオチだったので、ちょっと消化不良な感じでしたね。  ■一日目(犯罪記録)  ■二日目(週刊誌報道)  ■三日目(手記)  ■四日目(取材記録)  ■五日目(手紙)  ■その七日後(供述調書)  ■さらに八日後  ■解説 茶木則雄 24歳の独身OL「藤内真奈美」が、カラオケ・コンパで知り合った男「井口克己」に、軽い気持ちで電話番号を教えたのが、悲劇の発端だった… 無言電話や嫌がらせ等、「井口」のストーカー行為は徐々にエスカレートし、ついには、独り暮らしの彼女を狙って自宅アパートに侵入、、、 絞殺のうえ、用意したアーミー・ナイフで性器を切り取るという猟奇殺人に発展する… しかも、「井口」は、切り取った性器をアイスクリームの1リットル入りカップに詰め、自室の冷蔵庫に保管していた。 のちにアイスクリーム殺人事件と呼ばれ、世間を震撼させたこの事件の概要が、、、 事実関係のみに重点を置いた犯罪記録、 犯人の家庭環境や事件の社会的背景に踏み込んだ週刊誌報道、 事件に興味を抱いた作家「中澤博久」の手記、 「中澤」が関係者にインタビューしたものをまとめた取材記録、 先輩作家「須藤陽太郎」に送った手紙、 犯人自身の供述調書、 そして「中澤」の描いた作中作と「須藤」の覚書、 という8つの文体で提示されます… これらの文体は、記憶喪失となった犯人と思われる「私」に対し、治療師が体面治療の過程で患者に読ませ、喪われた記憶を呼び覚ます一助として扱われます。 ぼんやりとしていた事件の輪郭が、読み進むうちに次第にくっきりしてきて、犯罪記録や週刊誌報道の記載に疑問を持ったり、被害者の人物像が変化してきたりする展開は愉しめましたね… 治療師(=多分、作家の「中澤」)も、かなり病的な感じがするし、自分の都合の良い方に事実を捻じ曲げていると思えるので、結局、真の動機は藪の中(だからタイトルは『迷宮』?)でしたね、、、 あっと驚く結末が用意された叙述トリック作品だと思っていたので、ちょっと肩透かしを喰らった感じ… もしかしたら、8つの文体に真相が埋め込まれていたのかもしれませんが、私の読解力では読み取れなかったなぁ。

    1
    投稿日: 2023.03.30
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    書き切れていない、不完全燃焼に終わった一冊、というのが率直な感想です。 裕福、且つ愛のない家庭に生まれた落ちこぼれで陰気な男子大学生が、合コンで一方的に好意を持った女性に対し、ストーカー行為をはたらいた挙げ句、異常な殺人を働く― この事件を、あえて第三者からの視点のみで描写し、話が進んでいきます。 ややグロテスクな描写もあり、眉間にシワを寄せて読む箇所もありましたが、読み始めたら次が気になってしまい、暇さえあれば読もうとしたのは、ある種の魅力。 第三者からの視点のみで描写するという点では、「悪女について」を思い出し、また、犯罪に至るまでの心理描写もリアリティがあって、高評価です。 ただ如何せん、作中の「私」と「治療師」の正体が すぐに分かってしまう点、ラストまで読んで「で?」と思ってしまう点において非常にマイナス。 起きた事件にすぐ答えを求めるマスコミ、一般には理解しがたい愛情を持つ犯人の心情、このあたりはよかったのですが、よかった分、料理しきれなかった、扱い切れなかった感が否めません。 残念ですね。

    1
    投稿日: 2022.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どうでもいい事にこだわりすぎる人たちの話。誰の立場から何を期待すべきかが決められていないので、その視点探しの迷宮に入らざるを得ない。でも、最後まで行っても、どうでもいい事しか判らない。

    0
    投稿日: 2021.09.04
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    年末に重たいモノを読んでしまった... ^^; 印象としては、迷宮、よりは、虚構の力比べ。ぐぐっと押し引きがあります。

    0
    投稿日: 2019.01.04
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    清水氏の小説って、こんなに冷静なものなのだとやっとかめシリーズや、勉強シリーズでしか触れていなかった作者の作品に驚きました。 作品の文体、文章、言葉遣いに引き込まれる感覚で一気読みでした。 著者は日本語に対する深い考察を持っていてその著述も多く大変に興味深い。 だからであろうか、この作品を読む際に文章に対する抵抗があまり無い。 普通どのような作品を読んでも理解しづらい表現があるし、それが自分の読解力不足が理由の時も含めて当たり前なのだけれど。 この作品ではさまざまな文体を駆使しているけれどそれぞれの文体の隅々まで著者の神経が行き届いていると感じられた。

    1
    投稿日: 2018.11.20
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    犯罪記録、週刊誌報道、手記。そして供述調書。 取調べや取材、犯人による手記によって徐々にひとつの犯罪の形が見えてくる。 しかし、同じような内容が繰り返されるくどさに、どうにも付いていけなかった。 何を言いたいのか。 それとも、この繰り返される内容の中にこそ隠されたテーマが眠っているのか。 最後まで読んでもよくわからなかった。 「迷宮」というタイトルのように、まさに活字の迷宮に迷い込んだような居心地の悪さがずっとつきまとった。 殺人事件であることは確定している。 ならばそこには必ず被害者がいて加害者がいる。 犯行現場が特定され、犯行手順が明らかになっていく。 ここまでは事実の積み重ねによって解明されるだろう。 捜査に科学的な手法が取り入れられている現状では、ここまでの事実はほぼ動かされることはない。 しかし動機となるとどうだろう? 人の心の内は形として見ることは出来ない。 犯人が語る、過去に語った、そのひと言ひと言を読み解くほかはない。 受け手は自分なりに理解しようとする。 そこにそれぞれの解釈が入り込む余地ができる。 取調べをした刑事の、取材をした記者の、それぞれの解釈が加わっていく。 ひとつであるはずの真実は、いくつもの違った姿を持つようになる。 迷宮の果てにたどり着いたのはそんな考えだった。

    2
    投稿日: 2017.03.23
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    記憶を失くした男に、治療と称してとある猟奇事件の 資料が渡される。 彼は一体何者なのか、真実はどこにあるのか。 ……と書くと聞こえは良いが、面白くない作品だった。 記憶喪失の男は何者か? 猟奇事件の犯人とは? そもそもこの治療はなんなのか? 目の前の治療師は医者ではないのか? そしてこの結末は? そういう事を全て悪い意味で裏切っていくスタイルは 逆に清々しい。 道徳の時間に読んだ5分の文章より感想が無い。 深淵を覗く時、深淵もまたお前を覗いているのだ的な事を 言いたかったんじゃないのかなと思うけど、 特にトリックらしいものも無い。 久しぶりにオススメ出来ない本でした。 最後に、言わせて欲しいんだけど言いたいことが あるならミステリじゃなくてエッセイでお願いします。

    1
    投稿日: 2016.08.28
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    埋もれていた名作の帯で購入。書かれたのは2002年だが、テーマは、最近のニュースにあるようなストーカー的殺人事件。記憶喪失の男と、精神科にて治療をする男との間で、事件のあらまし、犯人のおいたちなどが語れられていく。と面白い設定だし、解説者は大絶賛なのだが、なんかすっきりしないシリーズの1つだな。あんまり好きじゃない。もう1回読むと面白いのかな。2015/11読了。

    0
    投稿日: 2015.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2012.1読了。 帯に騙された。「すごいすごいすごい!こんなとてつもない一冊が埋もれていた!!」 大げさじゃないか?集英社・・・ グロな描写はともかく、ラストの一行前まではおもしろかった。一つの事件をいろんな人物の視点から見ていく形になってるから、飽きることなく読めたが、結末が読者に丸投げという嫌いなオチだった。

    0
    投稿日: 2015.07.31
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    解説でチャッキーなる人が「叙述ミステリーの傑作!」などと書いているけど、それで釣られた人はガッカリするんじゃないかな?......

    0
    投稿日: 2015.02.24
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    24歳OL猟奇的殺人事件。 犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書、さまざま文章を読まされていく記憶喪失の男。この男は何者か。

    0
    投稿日: 2015.01.22
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    文章力はすごい。読みやすく、変に引っ掛かるところがない。 ただ、中身の猟奇殺人は気持悪いし、ラストも落ち着かず。結局、人の心を自分の物差しで判断しようとすること自体が無理だということに、最後まで気づかないことへの嘲笑だったのか?

    0
    投稿日: 2014.12.25
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    「人間のすることに理由などない。」という井口の思考に凄く共感した。直後で「理由がないというのはこの上なく甘い逃げだ」という中澤の反論にも深く考えさせられた。 しかし井口と中澤は、其々に一つの事件を「自分の都合の良い形」に捻じ曲げて事実化しようとする、またその周りでも各々の視点による解釈が繰り広げられ、事件の真相が迷宮入りしてしまうという物語。

    0
    投稿日: 2014.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある猟奇殺人事件のあらましを、 (犯罪記録)(週刊誌報道)(手記)(取材記録)(手紙)(供述調書) といったさまざまな表現で読者に「読ませる」。 というのも前提が、あるひとりの記憶喪失の男が治療として「読まされる」からである。 文体を駆使しているのはわかるのだけれど、 どうしても章ごとに同じ意味合いのことが続くのはとても疲れる。 その割の落としどころというか、結局は最後まで「迷宮」でした、みたいなのは、 個人的には合わないか。 『微笑む人(実業之日本社)/貫井徳郎』と読後感が似ている。 ミステリ  :☆☆ ストーリー :☆☆☆ 人物    :☆☆☆☆ 文章    :☆☆☆☆

    0
    投稿日: 2014.05.08
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    記憶喪失の「私」に、「治療師」なる人物が、ある犯罪の記録文書を次々と読ませていく。異なる文体が入れ替わり出てくる割には読みやすいのは作者の力量ですね。私と治療師の関係がじわじわと逆転していくところが淡々としていて、不気味。インパクトには欠けますが、抗えない魅力があります。自分も迷宮に入り込んでしまったようです。

    0
    投稿日: 2014.03.06
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    最初から謎に満ちていて、何一つ分からないのですが、唯一、ある事件のことだけは分かっている。その事件について明かされていくうちに、最初からあった謎も明らかになる、という構造です。 客観的事実と真実は違うこと、人は事実を前にして、自分なりの説明を真実として構築するのだということがよく分かりました。

    0
    投稿日: 2014.03.06
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    犯罪の受け入れがたい猟奇性や、ミステリーとしての下げの物足りなさなどもあるが、記録、報 道、手記、調書それぞれの叙述文体の見事さといったらない。展開を闇雲には広げないで、限定し た時空間をきっちりと仕上げていく。

    0
    投稿日: 2014.03.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    発表される「真実」はバイアスのかかった情報であり、それを批判する者すら同じ真似をしているかもしれない。ってところは、面白い。 でも、ミステリとしてはイマイチ。 「私」たちの正体は予想通りで、事件にこれといって謎もない。 被害者の意外な一面から話が転がるかと思ったけど、そうでもない。 ただ、後書きで再読が勧められているので、もう一度読むと「真犯人は別にいる!」などとなるのかもしれませんが…。 オチの笑いは、まだ続く作家の決めつけに向けてか、言い当てられたからなのか。どちらかというと、自分は前者推し。 そういうテーマの作品みたいだし、後者だとムナクソ悪すぎなので。 ただ、自分にはこの部分は、ホラー映画の「殺人鬼が死んだと見せかけて生きてるかも?」的な、「ひとまず謎めかせておこう」オチに思えてしまった。

    0
    投稿日: 2014.01.30
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    記憶喪失である施設に収容され治療と称し謎の文章を毎日読まされる主人公。文章は、記録や週刊誌、手紙など様々だが、井口克己という男が犯した猟奇殺人についての内容であった。果たして治療の目的とは。そして記憶を失った主人公は一体何者なのか? 様々な角度から一つの事件を見ていくと、事件の様相がころころ変わっていくという小説は数多ありますが、本書もそういうものなのか、ちょっと難解で自分には100%理解できなかった。残念。

    0
    投稿日: 2014.01.04
  • 1つの物事も捉え方次第というのが分かる小説

    日頃小説を読んでる人はそのまま、日頃小説を読まない人は文庫本巻末の茶木則雄さんが書いた解説から読むといいと思います。 内容としては、女性に対する猟奇殺人の話が軸となっているので、女性にはあまりおすすめできないかも… 読んだ感想としては、あるひとつの事実でも、見方によって捉え方や考え方が違うことを実感できる小説だと思いました。 興味のある方や、あまりいろんな角度から物事を考えたことがない人は、読んでみるといいと思います。

    0
    投稿日: 2013.12.20
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    レビュー書くのが遅すぎて、内容忘れてた、、、(汗)w 記憶喪失の患者がとある事件に関する資料を読みつつ、記憶を取り戻そうとするお話し。 めちゃ面白かった! なのは間違いないんだけど、もうあんまり覚えてなくて、、、w いや、面白いのは間違いない!!

    0
    投稿日: 2013.11.18
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     私が大好きな作家清水義範。 この本は読んでないかと思って古本やで買ってみたら読んだことはあったけど、新鮮に読めた。 この人の本は、あらゆる角度からの視点や、文章のテクニックなどが素晴らしい。脳みそが柔らかい  この本はミステリーなんだけど、供述調書や小説を記憶喪失の人が読みながら事件が少しずつ解明していくというもの。

    0
    投稿日: 2013.10.01
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    捻っているようで捻ってないような、なかなか評価に迷うミステリー。テーマとなる猟奇殺人事件は興味深いのだが… 24歳のOL猟奇殺人事件を巡り、ひとりの記憶喪失患者が、治療という名の元に犯罪記録、週刊誌の記事、手記を読まされる。 解説で茶木則雄が古今東西の名作と比較し、このミステリーについて語るのだが、そこまでの作品ではないように思う。

    0
    投稿日: 2013.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人の手口が、最近読んだ我孫子武丸「殺戮に至る病」を想起させ一気に読破。とある一室を舞台に、ひとつの事件について書かれた様々な文書を介して、そもそもの登場人物が誰なのかを明かそうという試みだ。猟奇殺人が中央に置かれながら、その実物語の焦点は殺人そのものではない。 登場人物は少なく、また「私」と「治療人」なりうる選択肢も限られるので、読み手の目標は自然と「私」と思われるIKの犯罪心理に目が向く。しかし物語が後半に進むにつれ、突き詰められていくのは「治療人」。お互いがグレーな存在の中で駆け引きが進む展開に思わずニヤリとした。個人的にはしっかり結論を出してしまっても良かったのではないか、という印象。「私」がIKの父親或は母親だった、なんて結末も面白かったかもしれない。 舞台も展開も、まさに世にも奇妙な物語の「女優」を思い出させる、それでいて結末はもっと奇妙な、読みやすいミステリだった。

    0
    投稿日: 2013.05.30
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    清水義範氏の作風からすると、異色作に当たるのではないかと思う。 著者が得意とする「笑い」は本作にはまったく散りばめられていない。 描かれているのは、ただただ陰惨な犯罪の記録と、 そこに至るまでの人々の描写。そして「ひょっとしたら……」と思わせる、 ミスリードのない読者の誘導。 「ミスリードのない」と言うものの、確証を得るまで読者は決してその 解釈に確信が持てない(あらゆるミステリが及ぼした弊害ともいえる)。 そこまで計算し尽くされているような気さえする。 とにかく、作品の世界に引き込まれて一気読みした。面白い。 「オチが不充分だった」「期待外れ」といった声も多い。 しかしオチに辿るまで、引き込まれていれば小説は充分。 テレビや漫画、ほとんどのミステリ小説など、世の中には わかりやすい幕引きがキチンと用意されたエンターテインメントが溢れている。オチが描かれない、不充分、そんな『藪の中』的なリドルストーリーが残された最後のフロンティアが小説なのだから、その世界を味わわないわけにはいかないと、個人的には思う。

    0
    投稿日: 2013.04.13
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    なんというか、割と珍しい形式のミステリだな、とは感じた。 被験者(というのが正確なんだろうか)が、段々記憶を取り戻していったりするかと思いきや、そうでもない。被験者の正体自体は捻りがない。けど、新しさのようなものは感じる。もう10年以上前の作品なので、時代背景に多少の違和感を感じるのは仕方ないか・・・。 最後の一文をどう判断するか。その判断材料がもう一度読めば転がっているのだろう、とは思ったものの、もう一度読み返す気力がなかった・・・。

    0
    投稿日: 2013.03.15
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    題名の通り結局最後までよく分からないまま。 最後のドンデン返しを期待したけど、期待しすぎたせいか、残念な終わり方。 ページも薄く、内容も濃いものではないので、1日で読み終わった。 手記、記事、など客観的な文章がほとんどなので、どうしても感情移入しづらい。

    0
    投稿日: 2013.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

     1回目に読んだ時は皆さんと同じようにオチが???でした。ただ、あの清水義範がユーモア抜きに書いているんだから、何かあるはず。と思い、解説をよく読んで、本文を読み返しました。  はじめは『八つの異なる文体を用い、様々な角度から読者の前に提示してみせる。』これが清水義範がやりたかったことか?とも思いましたが、しばらくして壮大な仕掛けが隠されているのに気付き、何回でも読み返したくなる衝動に駆られました。これは作者による300ページにわたる大実験といっても良いかもしれない。  『犯罪報道における「事実」とはなにか。人は、自分に理解できる「事実」を捏造し、勝手に理屈を付けたがっているだけではないか。人間の行動には、言葉では説明できない部分がある。人の心の奥底にある真相は、他人にはそう簡単に、わかるものではない。にもかかわらず、それを言葉にするのが作家の使命である。』この大命題に作家清水義範は挑み、そして読者に問いかけます。『なぜあんな異常な殺人をしたのかの理由も、世界中できみだけはちゃんとわかっているんじゃないかい』清水義範が用意した八つの資料を読んで、井口克巳がなぜ藤内真奈美を殺害したのかの理由が頭に浮かべば、清水義範による『実験的な治療』は成功したと言っていいのかもしれません。  国際的な政治駆け引き、恋愛における温度差、ビジネスマンの社内外での評価、、、などを題材にこの手法を使った内容の違う本が生まれても面白いかもしれない。などと読後の勝手な想像は尽きません。

    0
    投稿日: 2013.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハ、ハズレだぁ… 記憶喪失の人間が、トレーニングと称する治療を受ける。凄惨な犯罪記録を読ませ、意識を覚醒するつもりだがー。最後まで自分がわからない、という話。

    0
    投稿日: 2013.01.21
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    この手の猟奇殺人を扱った小説は読んでいて気分が悪くなるけど、読み進んでいくうちに結末が知りたくて、止まらなくなる。 その結末が残念…

    0
    投稿日: 2012.11.28
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    帯と書店員さんの激評につられて買ったのですが、最後まで何を言いたいのか分からなかったです。 ドキドキ感はあったし、描写も嫌な感じではなかったですが、終わったあと、爽快感は特になかったですー。

    0
    投稿日: 2012.11.10
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    どうやらレビュー評価は低めなようですが… なんのなんの。 なかなか面白かったです。 こういう話の進み方嫌いじゃない。 悪質ストーカーの心理が怖過ぎる。 読みやすかったので一日で読了。 ただ、 あまりどんでん返しは期待しない方が良いかも。

    0
    投稿日: 2012.10.08
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    ひとつの事件をアプローチを変え切り込んでいく。 グイグイ読ませ、どうなるの?どうするの? となる なるんだけどねえ、オチの付け方がちょっと物足りない感じ。

    0
    投稿日: 2012.09.30
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    最期の解説が、べた褒めでキモかった♪最期の笑いは何を示すのか?実は井口本人の意図した通りに話が終わったというところか?

    0
    投稿日: 2012.09.28
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    帯に惹かれて購入。 ・・・私自身が迷宮に入り込んで出られない感じだったので★一つ。 結局このミステリーはなんだったんだろう。 いまでもよく分らない。

    0
    投稿日: 2012.09.21
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    文章の作りとしては斬新だったけれど、正直あまりおもしろいとは言えなかった。どんでん返しは好きなんだけど(だから読んでみたんだけど)、あそこまでモヤッとした終わり方は流石にちょっと…

    0
    投稿日: 2012.09.18
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    24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。 この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書。 ひとりの記憶喪失の男が「治療」としてこれら様々な文書を読まされて行く。 果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。そして事件の真相は? 言葉を使えば使うほど謎が深まり、闇が濃くなる―言葉は本当に真実を伝えられるのか?

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    投稿日: 2012.08.31
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    背景にあるのはストーカー&猟奇殺人である。 記憶喪失の男が治療という名目で、事件についての犯罪記録や 週刊誌報道、手記や供述調書を読まされていく。 その度に視点や書き方が変わるんだけど、 被害者や加害者に対する印象が多少変わっただけで不快感が増すだけ。 何かドンデン返しが待ってるのかと期待したのに 何かがひっくり返る訳ではなく、最後のオチがアレですか? で・・・これのどこがミステリなんですか? ミステリ初心者なのでわかりません(^◇^;)

    0
    投稿日: 2012.08.12
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    最初、どうなるのが気になってどんどん読んだけど、最後がなんかイマイチでした。 文章の作りとしては楽しかったです。

    0
    投稿日: 2012.08.06
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    迷宮に迷い込んだまま、読破。 猟奇的殺人を犯す人間の心理状況を完全には理解できないが、自分にも・・・と思わせる作品。

    0
    投稿日: 2012.07.22
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    同じ事をグルグル読んでいるようで、一向に展開のない内容。ラスト一行、後味悪いけど、、、まさに、これが迷宮なのか!?

    0
    投稿日: 2012.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    記憶喪失で精神病棟に入っており、診療を受ける男性。 その男性に診療を行なう診療士。 診療は、ストーカー殺人のうえ女性器の一部を持ち帰るという猟奇的犯行を行なった殺人犯の取調べ記録、その殺人犯の真意に迫ろうとする小説家の手記を男性に読ませるという方法で進められる。 著者の作品は設定などに奇想天外ともいえる破天荒さがあるイメージがあった為、最後にどんでん返しを期待したが、結果はそのままに終わってしまってちょっと食傷気味。

    0
    投稿日: 2012.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと軽めのミステリーが読みたい、ということで、書店の文庫コーナーで見つけた本。 帯の煽り、「こんなとてつもない1冊が埋もれていた!」に惹かれて購入。 記憶喪失の男が、治療と称して読まされる、猟奇殺人に関する文献。 この各種文献(供述調書・週刊誌の記事・他)を中心に流れていく物語。 各章での文章の書き分けが実に見事で、読んでいて飽きないタイプ。 とにかくリアルで緻密な描写で、読んでいるこちらはグングン引き込まれたのだけど、 残念なことにラストがあまりに食い足りない(^^;)。ここに予想外のオチが付いてれば、 かなり印象は変わったと思うんだけど・・・。 最近読んだ完全なる首長竜の日に近い印象。 ただ、こちらの作品の方がぐにゃり感が無く、サラッと読める事は間違い無い。 しかし、どちらが印象に残るかと言うと・・・。 ・・・返す返すもラストが惜しい。ちょっと残念かな?

    0
    投稿日: 2012.06.29
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    一時期売れた作家がスランプに陥る。家庭が崩壊している歯医者の息子が合コンで知り合った女性に対してストーカー行為を行う。どんどんエスカレートしていき、最後は殺人、遺体破損を行う。この事件に作家は興味を持ち本にすべく、調査を開始していく。犯人は異常であり2重性格とのマスコミ報道に本質を突いていないと批判をする。調査の一環で犯人の家族、被害者の友達、家族を取材するうちに行方不明になる。

    0
    投稿日: 2012.06.19
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    最後のオチが浅い、内的多元焦点化に近い手法が採られているが、それも効果的ではない。テクニックばかりで読者に訴えかける熱さが足りない、等、悪いところばかり目立つ。 そもそも、この作品の面白さは記憶喪失者が誰であるのか、であるのに、裏の裏を突いた形がなんの変哲もない終わり方になってしまっている。どんでん返しを期待していただけに、残念だ。

    0
    投稿日: 2012.06.17
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    <あらすじ> すごいすごいすごい!こんなとてつもない1冊が埋もれていた!!! 24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。 この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書...ひとり記憶喪失の男が「治療」としてこれら様々な文書を読まされて行く。果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。そして事件の真相は? 言葉を使えば使うほど謎が深まり、闇が濃くなる...言葉は本当に真実を伝えられるのか?!  名人級の技巧を駆使して大命題に挑む、スリリングな超異色ミステリー。

    0
    投稿日: 2012.06.04
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    本屋さんや評論家のコメントでは割と高評価なのに、読者のレビューはあんまり… という、不思議な1冊だったので、あんまり期待をしてはいなかったのですが、いい本だったと思います。 読んでみると、この評価の2分化になんとなく納得。 音楽でいうと、現代音楽、絵画でいうと、シュルレアリスムのような、 実験芸術のような小説だったと思いました。 こういう “攻めてる” 作品は、きらいじゃないです。 着眼点や、切り込み方は面白いのですが、 いかんせんモチーフが不快的なものであることと、エンディングがあっけないのが、あまり受け入れられない点のひとつなのかな…

    0
    投稿日: 2012.05.31
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    普段絶対自分では手を出さないタイプの小説だった。人から頂いたのでとりあえず読みだしたが、最初エグすぎて読むのやめようかと思った。でも、構成が凝っていて、最後まで読んだら面白かった。それにしても、推理物とか刑事ものとかって女性の扱いがヒドいことが多いので、それが嫌だなあやっぱり。

    0
    投稿日: 2012.05.06
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    そんなに謎だらけでもないし、謎が売りの小説でもないと思うので 残念ながら看板に偽りありという印象。 著者の書きたかったこと伝えたかったことはよく分かるし、作品自体はそれほど駄目だとは思わないけど、 帯が足を引っ張ってることって、最近多いなぁ。

    0
    投稿日: 2012.05.02
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    とりあえずわかりづらい。犯人はわかっているものの、その動機や心理を追求していくストーリーなわけだが、犯人の心理というより、それを追求しようとする小説家(登場人物)の心理のほうがわからない。

    0
    投稿日: 2012.04.28
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    「すごいすごいすごい! こんなとてつもない一冊が埋もれていた!!!」 …って、やっぱり売り文句に負けた感じが。。。。 確かに、作家としての技巧は凝らされてると思う。同じ猟奇殺人事件を犯罪記録・報道記事・手記・供述調書・手紙といった様々な視点、立場から多角的に捉えた表現方法も文体も良くできていて巧いとは感じるんだけど、どんなに多方向から読んでも真実に辿りつかないようになっている展開にイマイチしっくりせずに。。 事件自体の真相や表面的な謎は『多分、そうであろう』ってコトまでは導かれるが、その判断についての解釈は読者に委ねられる。 まぁ、そういった終わり方自体もいいんだけど、作中での作家中澤が抱える犯人の心理に関する悩みと彼の思い込み(?)が何だったのかってコトも含めて作者の意図が全く理解ができないんじゃ、読者に投げかけられた謎解きの面白味も半減、、、ってか、裏とかを考えちゃうと全然納得できる結論に至らなくて… ひょっとして、それが分からず堂々巡りしていくってコト自体が"迷宮"??? 再読すればもう少し理解を深められるのかもしれないが、そこまでの意欲に駆られる程の作品力は残念ながら感じなかった。 作者からすれば読者としての理解力・想像力に欠けてるって言われそーだけど、玄人受けしかしないならやっぱり売り文句は誇大表現だったんじゃないかと。。。

    0
    投稿日: 2012.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ごく普通のOL藤内真奈美は、合コンで知り合った大学生の井口克己に付きまとわれた末殺され、身体の一部分を切り取られる。井口はそれをアイスクリームの中に埋め込み保管していた。作家の中澤は、世間で『アイスクリーム殺人事件』と呼ばれたこの猟奇殺人を題材に小説を書くべく、井口や真奈美の周辺を取材する。その取材メモや週刊誌などの記事を、『記憶喪失にかかっている男』が治療の為に読んでいく、という筋立て。こうして書くとややこしい。 語り手が記憶を失っている為、霧の中を手探りで進んでいるような心許ない状況ではあるが、徐々に真相に近づいて行く過程は読ませる。井口の異常性や真奈美の他の一面も、いきなり前面に押し出すのではなく、読むうちに分かってくるのも良かった。ただ、大方そんなところだろうなと予想通りになってしまってはいるが。近年ストーカー事件が起こりすぎているので、こんなことくらい珍しくないという気になってしまっているのだ。勿論そう思うことに実はなくむしろ危険だ。 明言はされないが、語り手が井口、治療師が中澤という関係で進んでいるように見える。だが、本当は二人は同一人物で、殺人以後の全ては井口もしくは中澤の妄想であるようにも思える。ラストが分かり辛いというかスッキリしないが、分かったような気でいればいいのだろうか。だって脳髄は人間の中の迷宮だから。

    0
    投稿日: 2012.04.16
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    記憶喪失の男、 猟奇的な事件、 さぐる小説家。 後半、ミスリードしようとするきらいが目ざといが、 ラスト、ふわっと終わっていく。 まぁまぁかな。

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    投稿日: 2012.04.15
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    賛否両論ある作品ですね。ネットでネタバレ、検索しても 様々な解釈してる方もいるようでして。 確かに、あのラストでは色々な解釈もできますし、納得できない! という方がでてもおかしくはないでしょうね。 私もなんかモヤモヤした終わり方には、納得いかないとは感じましたが 再読してみて、こういう作品もありかなぁと。 ただ、そうそう他人にはお勧めは出来ませんがね。

    0
    投稿日: 2012.04.09
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    他の方のレビューにもあったけど、「なんだかなぁ、という感じ。まあ要するに、私は好きじゃないです」。素晴らしい。それに尽きる!

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    投稿日: 2012.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    記憶喪失という、たぶん主人公であろう人物の事が分からないまま 話は進んでいくけど、 途中で、きっとこの人が犯人だって言うのは察しが付く。 最後まで読んで、思った事は この内容に似た事件。何年か前にNEWSで見た気がする。。 妹ではなかったけど、 本に影響されてたら、またまた内容とかぶるので 色んな意味で怖い

    0
    投稿日: 2012.04.01
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    えぇえ??? ものすごいあおりの文章に思わず購入した一冊。 「すごいすごいすごい! こんなとてつもない一冊が埋もれていた!!!」 途中までは本当にすごい。 伏線と言うか半ば予測できるようなそうでないような、 およそありえない仕立てにうきうき。 とある猟奇殺人の供述調書や小説仕立ての文章、 あるいはインタビューが連日、記憶喪失(らしい)男の前に出され、 読書(?)が続く。 最後の最後でなにがなにが??と、半ば強引に読み進む。 そうして最後のページをめくって思わず「あれ?」 落丁かと思うほどにぽてっと終わり。。 えー?消化不良というかものすごいキレの悪い感覚。 ちょっとー?? 少ししたらもう一回、読んでみなくちゃ。 誰かがそこまで楽しんで、あたしが楽しめないとしたらすごい損失じゃないか?

    0
    投稿日: 2012.03.16
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    たしかにタイトル通り「迷宮」だわな。 結局真実がうやむやなまま、終わったというか。 色んな媒体の文章で構成されてて視点がコロコロ変わるからこそ完成した作品なんだろうけども。 ブックファーストでゴリ推しされてたわりには、期待はずれな内容だった。

    0
    投稿日: 2012.03.13
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    書店員さんが見つけたすごい本ってことらしいけど。文○堂のレベルを疑います(笑)私なら折原一の教室シリーズを勧めるなぁ。まあ好みの問題さ…。 最終的にラストで私の脳みそが迷宮入りした(笑) あ、バカだから??

    0
    投稿日: 2012.03.11
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    ものすごく積んであったので買ってみました。 猟奇殺人という背景があったせいかあまり読んでいて 気分のいいものではなかったですね。 どんでん返しが好きな私には物足りなかったかな。 被害者女性の別の一面が出てきたあたりは「お?」と 思ったのだけれどそれ以上の展開がなかったのが残念。 作家を通した筆者の本音?のような一文を読んだので ★はとりあえず3で。

    0
    投稿日: 2012.03.11
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    別々の人、文章だけど結局同じことについて話しをしてるっていうのに途中から疲れてしまった。わかってて買ったんですけどね・・・w だから最後も?ってなって終わった。読み返すのは・・・ん~めんどくさい☆

    0
    投稿日: 2012.03.06
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    タイトルから、ストーリ展開やトリックが迷宮入りするのかと思っていたら、そういうことではなかった。 1回読破すると、最後の2行で「えっ?」となるので、もう一度読み返したら、「迷宮」の意味が本当の意味でわかると思う。 1回目読んだあと(記憶がなくならないうちに)すぐに2回目を読むのがおすすめ。 途中に答えが書いてあるんだけど、結局この本は読む人の力量が試されるという、特異な本だと思う。各視点の書き分けもよくできていて満点評価。 間をあけたり、途中を飛ばすと、なんだかよくわからずに、単に同じ事件をいろんな視点で読まされる退屈な小説に思える。湊かなえの「告白」と似た書かれ方だけど、もっと事件の内容がグロいので、何度もこの事件に触れるのは少し気分が悪くなるかも・・

    0
    投稿日: 2012.03.04
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    記憶喪失の誰かが、猟奇的な事件の手記やら記事やらを読みながら自分の記憶を取り戻していく話。すごい入り込んだ!犯人はわかったけど…そこにはもう一つ真実があったからびっくりした!

    0
    投稿日: 2012.02.21
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    数年前に販売開始したらしく、最近になってブレークした本とのこと。 内容は結構グロテスク、文調は書き手・読み手を上手く使い分けてミステリアスな雰囲気を表現してる。 解説では二度読みを推奨しているが、そこまで魅力のあるミステリーではないな。

    0
    投稿日: 2012.02.14
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    ぐいぐいと引き込まれることには違いないが・・・・ 何となく好きになれない作品であった。 最後の結末も「これで終わり?」的な感じで、個人的には・・・・であった。

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    投稿日: 2012.02.10
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    記憶喪失の「私」が、治療と称してある事件についての週刊誌記事やある人物の書いた手記や手紙などを読まされていく。 事件の全容がわかったようで、わからない。 「私」が誰なのかわかったと思っても、記憶自体は戻っていない。 そんな、霧の中を進むような感じで展開され、最後までもやっとしたまま終わってしまったという印象。

    0
    投稿日: 2012.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    う~ん???てな感じ。解説では2度読みを推奨してますが・・・。途中に飽きが来て、帯のような印象はもてませんでした。

    0
    投稿日: 2012.02.10
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    ぐんぐん、止まらず読み進められた。 最後は、ぽかんとした。 え?これで終わり?って。 もう一度読まないと、理解出来ないのか そもそも私の頭では理解出来ないのか。 「おもしろくても理科」以来、読んだことなかったので この人のものをもう少し読みたくて 図書館で、いろいろ借りてきてみた。楽しみ。

    0
    投稿日: 2012.02.01
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    清水義範の異色のミステリー。基本的にはさくさく読みすすめられすんだけど、なんといっても読んだ後のもやもや感がすごい。「いやいやまさに『迷宮』だけども」という感じ。

    0
    投稿日: 2012.01.30
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    帯の惹句に踊らされず、平常心を以て臨むなら、そこそこ楽しめるかも。 ワタクシは無理だったけど(笑。 フツーに清水義範さん好きなんデスが、う~ん…。 なんか、すっきりしないなぁ。 ミステリに謎解きのカタルシスを求めるタイプだからかなぁ? いっそ筒井康隆氏ばりのメタさで突き進んでもらったほうが、気持ちよく読めたかしれん。

    0
    投稿日: 2012.01.11
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    こんなとてつもない一冊が埋もれていた!との帯に誘われて手にした一冊だが、正直期待外れだった。 恐らく技巧的には巧みなのだろうが、素人読者には同じ事実の繰り返しという感じで飽きてしまう。 最後に表と裏がひっくり返るのかと期待していたが、そういう訳でもなく、あっけなく終わってしまった。 殺人事例も猟奇的なので読んでて疲れてしまった。

    0
    投稿日: 2012.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひとりの記憶喪失の男が、24歳OL殺害事件についての犯罪記録、週刊誌報道、手記などを「治療」と称して読まされていくミステリー。 読者である僕らも、その記憶喪失の男と同様に、殺人事件の真相が何かをじょじょに知っていくことになるのだが、犯罪記録にしても、週刊誌の報道にしても、突き詰めていけば供述調書でさえも、意識的であれ無意識であれ、それらを記述している人によって少なからずねじ曲げられてしまっている。 真実の曖昧さに関しては作中で登場人物の口からも頻繁に語られるので、それについては意識せざるを得ない。ゆえに、真実に近づいているようで実はどんどん遠ざかっているような、不思議な感覚を味わうことになる。そんな異色な醍醐味を感じながら一気に読め進めました。 実際のところ、記憶喪失の「私」が誰であるかは主題ではなくて、真実を自分の理解できる範囲に落とし込んでしまうという、人間の思考の不確実さみたいなものが話の軸なのだと思う。 最後の一行でモヤっとした読後感を味わうことにはなるが、それも含めて「迷宮」という感じが強い。そこはひとつの答えを求めるより、じっくり迷わせられたままでいいのかなとも思った。

    0
    投稿日: 2012.01.09
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    わりと軽めの話を書く作者さんなんですけどね。これはそういう話じゃなくて重厚な・・・みたいなことを本屋さんのポップに書いてあったので久々に読んでみました。 ・・・結局何が書きたかったのだろうか? 作中で「スランプに陥った作家」がでてくるんですが、普通に作者本人のことなんだろうか。ちょっと病んでる? 別段、最後まで読んでもどんでん返し的なものも感じられず途中途中でのレポートというか手記なんかも同じようなものをなぞっているだけだと思ったし。。 いつも書いている「軽めの短編」のノリがそのまんまという感じがした。ひとつのネタで一編書ききる、みたいな。

    0
    投稿日: 2012.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    清水義範らしい凝りに凝った構造。 しかしどう裏切ってくれるか期待して読み進めていったのだが うーん。もう一歩、飛躍があって欲しかった。

    0
    投稿日: 2011.12.24
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    時間がかかるかと思ったが、通勤時のみで2日で読了。お見事、という他はない。さまざまな文体を駆使し、展開も面白い。 清水義義範が筒井康隆になれない理由はなんなのだろう?と、あとでゆっくり考えることにする。

    0
    投稿日: 2011.12.22
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    様々な形の文章によって事件のことが語られるミステリー。 事件の事実関係自体はすぐに明らかになるが、物語が進むにつれ。次第に文章自体に潜む恐ろしさが明らかとなる。 様々な文体を書き分ける清水義範ならではのミステリー。

    0
    投稿日: 2011.12.16
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    冒頭から始まる猟奇的な事件の描写がすごく、そこにつながる謎が気になって気になって、息つく間もなく読み終えました。が、もやっとしたまま終わってしまい…若干消化不良…

    0
    投稿日: 2011.12.15
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    文章が素敵 ちょっとっていうかかなり試験的だよねこの作品って感じ。 やろうとしてることとか、やりとりの中で この人は何を思ってたんだろうとか考えてたら面白かったです ミステリーと思って読むといけないのかなあ…と思ったり 好き嫌いかなり別れると思います 単純に物語だけだと☆3かなとおもいつつも 余韻が好きだったので 私はいろいろ考えさせられました

    0
    投稿日: 2011.12.14
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    えー、清水義載がミステリ?? ちょっと意外でしたが、読み進めると、やっぱり清水義載。 記憶喪失の男が、治療師からいろいろな文章を読まされる。 ある事件に関する文章。 自分がその事件の犯人なのか、それとも? ミステリとして読むと、猟奇殺人とか手記とか推理とか、 陳腐な感じになるのだけど、 私はそこは特に重要に思えず。 悲惨な事件があった時、もちろん、まずは被害者に同情する。 それは、マスコミの報道の誘導によって、被害者は純粋無垢な善人だと勝手に思わされているのだ。 しかし実際は、現実に生きている俗っぽい面だってある普通の女性であり、 この小説内では特に、その俗っぽさが犯行へつながっているわけである。 報道やそれを受け取る側が、わかりやすい物語、共感しやすい 物語にしたいのである。 真実は、当人の心の中の迷宮にあり、他人には理解できないのだが、 それをわかりたいので、わかったつもりになれる物語を作ってしまう。 加害者に対してさえ、その出自や生活習慣などから、犯行の理由づけをしたい。 親の不仲が原因では?過度な期待が負担だったのでは?などなど。 結局のところ、真実は当事者にしか絶対にわからないのだ。 どんでん返しはないが、その迷宮の存在を明確にする、 この最後の一行は、余韻を残すものだった。

    1
    投稿日: 2011.12.06
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    帯が、絶賛しすぎやしませんか……? 清水義範さんの本は好きで、今までにも何冊か読んだことがあるので、そんなに帯がおもしろいと勧めるんだったら…と購入。 最初は、「おっ、これからどうなっていくんだろう?」とワクワクするものがありましたが、なんだかドンデン返しがあるわけでもなく、盛り上がりに欠けました…。 話がずっと、同じところをなぞってなぞって、という感じ。

    0
    投稿日: 2011.12.05
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    裏表紙にある「名人級の技巧を駆使して大命題に挑む」はその通りだったけど、そこに入りすぎな気がした。最後まで心に響くところがなかった。

    0
    投稿日: 2011.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    構成は面白かったけれど 肝心の事件の 「女性器を切り取る」という行為に関して 男性器は身体の外に出てるので「切り取る」のは可能だけど 女性器は体内の子宮と卵巣が本体なので 入り口辺り、映像でモザイクになる辺りを切り取ったって 変な肉の固まりになるだけで、愛着とか支配のイメージに繋げるのが難しい。 犯人も切り取りながら「あれ、なんか、思ってた感じにできない」 と思ったんじゃないかな、ということが気になって どうもモヤモヤしどおしだった。

    0
    投稿日: 2011.12.03
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    魅かれる書き出しと、次は?次は?と読んでしまうのはやはり作者の技のなせるところなのでしょう。 ただ、内容が馴染めませんでした。 今時(書かれたのはだいぶ前なので仕方ないのですが)、ストーカーの猟奇ものって・・・みたいな印象で。 私のアタマでは最後まで読んでも、迷宮の中のままでした。

    0
    投稿日: 2011.11.24
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    若い女性が被害者となった猟奇殺人事件。記憶喪失で入院中の男性が、謎の人物から「治療の一環」として、この事件にまつわる様々な資料を読むように言われる。 最後の最後まで、面白さが分からなかった。 だもんで、若干ナナメ読みをさせていただきました。失礼ながら。

    0
    投稿日: 2011.11.24
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    『欲望の原理で動く社会の中で、現代人はひどく苛立っている。次から次に物質を手に入れながら、どうしても手に入らないのが心の満足だと気がついて、乾ききっている。』 『責任ってあるでしょう。生きていれば、誰だって生きてるからには責任はありますよ。病気がやったことだからと言うかもしれないけれど、そんな病気になった責任がありますよ。そんな病人をほっといた責任はありますよ。空から、星が落ちてきて、隕石が落ちてきてぶつかって死んだんじゃないんだから。』 『責任は問えますよ。問わなきゃ世の中こわれますよ。処罰はできない、と言われるんならまだわかるんです。不服だけど、それはしょうがないかもしれないと思う。だけど、罪はない、というのはね、それはいやですよ。罪は絶対あるわけでしょう、やったことへの。』 『人間のことを、完全に知るには一年間の、その中で何度も会った、ドライブもした、スキーにも行ったというだけでは、材料が少なすぎるんです。』 『だから、こういうふうにしか答えられませんよ。井口は昔から人を殺しそうな奴だったかときかれれば、そんなこと全然考えられませんでした、ですよ。それで、じゃあ井口がやったのは信じられないくらい意外なことかときかれるなら、答えは、そうとは思いません、です。人間って何をやるかわかりませんから。変ですか、おれの言ってること。』 『人間は他人のことを考えて行動しなくてもよいと考えるんですか。』 『よいとか、悪いではなく、誰も他人のことなど考えない、ということです。親が子供を産む時には、親は子供のことなど考えていません。自分の都合で産むのです。子供はそのことで親に文句を言うことはできません。親が子供を産むのと同じように、私は藤内さんを殺しました。』

    1
    投稿日: 2011.11.19
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    帯をみて購入したが、この本内容の割に褒められすぎ&推されすぎだと思う。 発覚していく事実も驚くほどのものでもなし、話も一向に進まず。物語全体を覆う空気が澱み、停滞しているような印象。 起こる事件のエグさと、はっきりとした解答のない終わり方に後味の悪さを覚えずにはいられなかった。

    0
    投稿日: 2011.11.08
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    ■言葉、ことば、コトバ……真実はドコ? ひとりの記憶喪失の男が「治療」として読まされた文書。それは、世間を震え上がらせた猟奇殺人に関する文書だった。犯罪記録、週刊誌報道、取材記録、手記、供述調書、手紙、そしてモデル小説―。果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。そして事件の真相は?視点の違う”言葉の迷路”によって、謎は深まり、闇が濃くなり――言葉は本当に真実を伝えられるのか?!名人級の技巧を駆使して大命題に挑む、スリリングな超異色ミステリー。

    0
    投稿日: 2011.11.07
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    手記、雑誌文書、小説、供述記録…様々な書き方でじわじわと明らかになってくる真実。 何が本当で何が虚構なのか、迷宮に迷い込みます。 ラストに、えっ…?ってなりました。やられました。色々な意味で。 賛否両論かもしれませんが、私は読んでて社会の不透明さ、脆さ、人間の奥深さを感じました。 読んでて疲れるところもあれば、ぐいぐい引き込まれて… 迷宮のような何とも不思議で巧妙な小説です。 すっきりしたラストが好きな人には不向きです。

    0
    投稿日: 2011.11.07
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    オビや本屋での紹介メモに惹かれて買ったのですが・・ だらだらして何だかわからない展開、せめて最後にどんでん返しでもあればと読み進めていたが見事に裏切られました。 数箇所の本屋で同じように紹介していたけど、はっきり言って騙された気分です。

    0
    投稿日: 2011.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    消化不良消化不良消化不良。 話としてはワイドショーが飛びつきそうなネタで あってほしくないけど、ありそうな話。 犯人の記憶喪失も自分や事件に関してだけと中途半端でありえない。 さらにラストも尻切れトンボ。 「え?ここで終わり?」的な意外性はあるけどww 話の作り方や見方を変えた書き方っていう面では確かに秀逸で 同じ内容を多角的にみる事ができて面白かったけど う~ん 自分の中でも評価が割れる作品だと思う。

    0
    投稿日: 2011.11.05
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    「解説・パスティーシュの迷宮」                              隈部 雅則(劇作家・演出家)  シニカルな視点と技巧を凝らした文体で勇名をはせた作家と言えば、一昔前は筒井康隆の独壇場であった。  ところが件の断筆宣言(これももう古い話だなー)よりこっち、なかなか作品を提供することがなくなった筒井康隆の代わりを求めて、読書子が手を出したのが、清水義範という稀代の作家である、というのは、大学時代にお世話になった教授(※井先生。当時はまだ助教授)の読書体験であったと記憶している。(かくいう僕は、世代的にも、筒井康隆はほとんど読んでない。今となっては、『時をかける少女』、『七瀬シリーズ』の文体ですら、若干読みにくい。時代と世代は、時に残酷だ)  「清水義範といえばパスティーシュ」といわれるほどに、どの作品でも、この関係性は不可分であると言われている。ユーモアでも、歴史でも、SFでも、ミステリでも、清水義範が描けば、すべてパスティーシュ。  元々はパロディの要素としての、「文体模倣」を指して、それをフランス語で、また文学用語として、清水義範の作品をそう評するに至った、という経緯が日本の小説界にはあり、また、パスティーシュという語が、清水義範以外に使われることも、ほとんどない。  「蕎麦ときしめん」では、「論文形式」をパスティーシュして名古屋人論を描き、「国語入試問題必勝法」では、受験戦争が激化している中、「国語の入試問題そのもの」をパスティーシュしてしまう。時に分厚いコンピュータのマニュアルそのものをパスティーシュし、時に歴史書そのものをパスティーシュする。  清水義範の手にかかれば、「この世の中のあらゆる文章による表現媒体そのものが、パスティーシュの対象になり得る」のである。それは時には、「何でもかんでもパスティーシュにすればいいってもんじゃあるまい?」とすら思わせるほどに、違和感を伴う場合も、ないわけじゃない。  ところが本書は、紛れもなくミステリでありながら、これまた純然たるパスティーシュの系譜に連なる作品である。  すべてを読み終わって読者が得るのは、昨今のミステリのような、「解決のカタルシス」ではない。むしろ、ラストほど混沌としているものもあるまい。人によっては、作者から突き放された感すら得るかもしれない。  ところが、この作品の真骨頂は、「謎解きそのもの」にはないのである。  芥川龍之介の『藪の中』を例に取るまでもなく、ある物事を巨視的な視点を持たない一個人としての思惑と知識、感性から傍観すると、その視点の立ち位置によって、同じ物事でありながら、別々の要素を持つに至るのは、もはや世間の現実。  この作品では、ある殺人事件を元に、その事件のあらましを、様々な視点から描かれた、いくつもの文章によって、外堀を埋めていくように一つ一つの事実を開陳していく。  そして読者が得るのは、謎解きのカタルシスではなく、事実が明らかになるにつれて、さらに深く迷い込み、ついにはとらえどころがどこにもなくなる、まさに「迷宮」なのである。  週刊誌の記述、関係者に対する聞き込み、小説としての文体、私信、様々な文章、媒体、文体によって描かれる、「一つの事件」。真実も事実も一つであるはずなのに、すべてが食い違い、すべてが迷宮を構成する壁となる。  その、それぞれの文体模倣こそが、この作品の真骨頂。  清水ミステリ、清水文学、清水義範のパスティーシュの醍醐味を感じることができたとき、また新しい読書の喜びを、読者は得ることであろう。 -------------------------------------------------------------------- と、小説にありがちな巻末解説っぽいものを、パスティーシュしてみた。(わはは) 清水義範と言えば、パスティーシュ、というのはそうなんだけど、普段はわりとユーモアとペーソス、要するにコメディタッチなものが多いので、その手のものを期待して手に取ると、あまりにも真面目な作品で、けっこうびっくりしちゃうかもしれません。しました。ユーモアの部分はほぼ皆無なので、エンタメを期待すると、ちょっと辛いかも。 僕という人間を構成する、核となる部分に刻まれている作家の一人である、と勝手に思っているのがこの清水義範氏なのですが、久々に作品を読んで、やはりこの人はすごいなあ、と、うならされた。この世の中のあらゆる文体を模倣し、ぐいぐい読ませる力を持っているという意味でもそうだけど、なにより、日本語としての読みやすさもさることながら、お手本のような綺麗な文体。華美でもなく豪奢もなく丁寧な文章力は、さすがの一言。 この作品自体は万人受けはしないと思うので、ユーモア成分の強い作品も、また今度、ご紹介したいと思います。

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    投稿日: 2011.11.03
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    う、うーん?だから何なんだ?という印象が残ってしまった。解説の人、ちょっと絶賛しすぎじゃないのか。 本筋は記憶喪失の人が誰なのかというところではなく、治療師の方がアレだったのは確かに意外だけれど…。 猟奇的犯行が気持ち悪くてげんなりします。

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    投稿日: 2011.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    センセーショナルな事件で設定はおもしろい。 でも後半の小説から急におかしくなって・・・ 確かにそうゆう設定なのは分かるけど、なんかそれまでの流れから行くとなんか腑に落ちないというか、違う気がする 結末は予想通りというか、たしかに中澤が意図したことを克己に植え付けようとしたというのは、おもしろいが、インパクトにかけると感じてしまう。 なんかもっと「おぉ!!」ってなるものを期待していただけに・・・

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    投稿日: 2011.11.01
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    猟奇殺人ものということで見る人を選ぶ作品。 (犯行自体は性的にえぐいものなので特に女性にはしんどい) しかし、なかなか凝った構成で、様々な謎が提示されるためぐいぐい話に引き込まれる。 ラストもなかなか考えさせられる+もう一度読み返したくなるもので、 個人的には好き。

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    投稿日: 2011.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めの内は興味深く読んでいたが、途中から我慢しながら読むようになり、読み終わってがっかりした。 色々な側面から捉えた一つの事件だと思っていたが、小説の中の小説家が精神を病んでいく過程で幾つもの文章を書いていただけだったよう。 こんなにがっかりすることは滅多にない気がする。 --- 24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書……ひとりの記憶喪失の男が「治療」としてこれらさまざまな文書を読まされて行く。果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。そして事件の真相は? 支店の違う“言葉の迷宮”によって、謎は深まり闇が濃くなりー名人級の技巧を駆使して大命題に挑む、スリリングな異色ミステリー。

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    投稿日: 2011.10.29
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    守山:2011.10.29 自己購入 描写の変わった書き方で今までにない小説でしたが一気に読めます。異常な殺人事件に記憶喪失が重なりそれをひも解こうとする医師。結末は「そう来るか」という感じでかなり頭が良い書き手だと感じた!しかし消化不良は否めません

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    投稿日: 2011.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレ注意! なにゆえ、この作品が絶賛されているのかよくわからん。 猟奇的殺人の罪で服役中の犯人が、獄中で記憶を失ってしまい、自分が誰だかわからなくなってしまう。それを、治療師と名乗る男が記憶をもどす治療として、その事件に関する犯罪記録や週刊誌報道を犯人に読ませる。 結局その治療師はその事件をもとにドキュメントを書こうとして挫折した小説家であり、治療と称して自分の作品を犯人に読ませて、その小説がきっかけで猟奇殺人を犯すことになったと思いこませようとする。そして記憶喪失は芝居じゃないのかと指摘する。 小説の書き出しは治療師が患者に猟奇殺人の記録書を読ませるところから始まる。患者が犯人だとはわからない。治療師が小説家だともわからない。なんの治療なのかさえわからない。読み進むうちになんとなく見えてきて、どんどん引き込まれる。事件自体も普通じゃないので、最後どうなっちゃうんだろうと先が気になる。 ・・・・そんな期待を見事に裏切る終わり方でがっかり。なんかもっと猟奇的な事件に匹敵するどんでん返しを待ってたのに。 ストーカーをしたあげくに女の子の首を絞めて殺し、性器を切り取って自宅へ持ち帰り、1リットル入りアイスクリームの中に埋め込んで冷凍庫で保管する。 アイスクリーム事件と名づけられたこの気味悪い話だけが印象に残る。それこそ真似する奴が現れなきゃいいが。

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    投稿日: 2011.10.26