
総合評価
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powered by ブクログ取材力がすごい。 最初は裁判に負けてしまった記者の話で終結していくのだと思ったら、最終巻で思っていた展開と違う形になっていた。 歴史は好きなので読書などを通じて色々勉強してきたつもりだったが、まだまだ知らないことが多いなと思う話であった。
9投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ(ネタバレあり)怒涛の一気読み。沖縄返還に係る日米交渉と米側への補償金の支払いにかんする密約を暴いた記者。政府から機密漏洩教唆で訴えられるが国民の知る権利を掲げて真っ向から対立する。その記者に機密文書を漏洩した女性事務官との不倫関係なども取り沙汰され、泥沼の裁判となる。国家機密といえば正当性あるが、中身は米側に忖度し日本国民の税金から不当に支払われる迂回資金であり、国民を欺く裏金。国家(というか、そのときの権力者)が記者を潰しにかかる様子は、権力の恐ろしさを物語っている。元ネタは実際に起こった「西山事件」。小説を通じて、権力や官僚の腐敗や事勿れ主義、不都合な事実を握りつぶそうとする傲慢さや忖度の卑怯さなどが描かれている。一方で、知る権利や個人の権利を主張しながらも、新聞の売れ行きを気にしながら、日和見に走る新聞社の姿もあり、どちらも情けない限り。第4巻では沖縄の問題に深く切り込んでおり、自分自身の認識も改まる。この時期に読むべき一冊。山崎豊子さんの小説は、華麗なる一族以来久し振りだが、まるで「中の人」が書いているかのようで、その場に居合わせるかのような臨場感あふれる表現はさすが。
0投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ4冊の単行本という長篇作品でしたが、あっという間に読み進めてしまいました。近代史・現代史をもとに執筆された小説なので、場面ひとつひとつに臨場感があり、生き証言を聴いているかのような感覚でした。日本が沖縄に強いてきた犠牲の重みを受け止め、今後の日米外交のあり方を注視していきたいです。
0投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ最終巻。沖縄での戦禍の様子が、様々な人の証言や情景描写で浮かび上がってくる。最後どう行き着くのかな...と気になりつつ読んだ。 密約をめぐる事件に始まり、最終の着地は沖縄ということで、話の広がりが想像より幅広いため読者によって好き嫌いが分かれそうだけれど、沖縄を知る、という意味では読めて良かった作品。 丹念な取材や調査に基づいて、膨大な史実や証言を小説という形に仕立て上げる山崎豊子さんの手腕がこの作品でも光り輝いてて、ただただ凄い。
4投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ4巻はこれまでの知る権利を戦った沖縄返還情報漏洩事件ではなく、主人公を沖縄に住まわせ、戦後の沖縄の問題に切り込んでいる。想像していない話の展開に驚いたがうまく繋がっていて著者山崎豊子の構成力あっぱれと思う。あとがきを読むとやはりこの2つのテーマ(沖縄が共通なだけで全く違うテーマなのだ)を一つの小説に仕上げることには苦労されたようだ。 そして、タイトル「運命の人」の意味も最後にやっと分かりスッキリした。
0投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いわゆる『外務省機密漏洩事件』、『西山事件』を題材にする本作。 ・・・ これまでの三巻で、元特ダネ記者弓成の光と影、頂点と凋落が描かれました。 第四巻は、言わば弓成の回復が主題です。 最高裁への控訴が棄却され、自らが信念をもって行っていたことが法の最高法律機関からも否定される。仕事も放って、失意の中沖縄へ流れ着いた弓長。 悲惨な沖縄戦の歴史、自らがすっぱ抜いた返還の際の密約、そしていまだ絶えない米兵の強姦事件。これらの舞台となった当の場所に住まう人々の生の声を聞き、それでも優しさを失わない様子に触れる中で、弓長の心は徐々にほぐれてゆきます。 そんなさなか、沖縄出身の学者によって米国で沖縄返還時の費用補償についての密約の文章が発見され、弓長の潔白は事実上証明されたことになります。また妻の沖縄への来訪をきっかけに、長年の溝がこれから埋まろうとする兆しも見えてくるなか、物語は終焉を迎えます。 ・・・ しかしどうしても感じるのは妻の悲惨さです。 30代で事件がおき、20年以上放っておかれ、自ら家と子供をまもりつつ仕事をもこなした由里子。本人には本人なりの感情・充実・ないしは紐帯があるのかもしれません。でも、誤ることすらなくこれだけの間、他人ではなく自らの家族を放置するような連れ合いに対する感情はいかばかりか、と思いを馳せずにはいられません。 本作、政治とジャーナリズム、戦争の歴史等、学ぶべきトピックが多い一方、家庭の在り方についてもまた昭和の悪しき?例も見ることが出来た作品だったと思います。
0投稿日: 2023.08.18
powered by ブクログ沖縄密約事件を通して伝えたかったのは、戦争の無惨さと沖縄の不平等な現状だと思いました。 日本人としてもっと沖縄に対する理解を深めたいと感じました。 弓成さんが絶望の淵から這い上がっていく姿にも勇気をもらいました!
0投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログ沖縄に移住した弓成は、沖縄の人々から 第二次世界大戦中の沖縄の惨状を聞き、彼らが終戦後も米国による支配により苦難を強いられ続ける姿を見て徐々に物書きとしての使命を思い出していく。 重たいが明るさを感じたエンディングでした。
0投稿日: 2023.07.16
powered by ブクログ山崎 豊子著「運命の人」全巻読了 (一)~(三)までは、機密漏洩事件の裁判の話だったが、(四)では最高裁で有罪が確定し、沖縄へ流れ着いて地元の人達と触れ合い、戦中戦後の沖縄の悲惨な話になり、かなり展開が変わる。 現在、普天間基地問題が保留になっちゃってるけど、沖縄の人達にとっては早く解決してもらいたいだろう。 沖縄が返還されても、まだまだ戦争は終わっちゃいないのだ。 山崎豊子さん、もう80を超え、かなりご高齢であります。 この小説も、後書きを見ると膨大な資料を参考に制作された小説だと言うことが解りますが、残念ながら、「不毛地帯」「二つの祖国」「大地の子」「沈まぬ太陽」のような壮大な背景が感じられません。 しかし、大好きな作家さんです。 彼女の作品は、ほとんどがドラマ、映画になっていますが、それらを見た方でも是非、原作を読んでいただきたいものです。 歴史観、政治観、人生観が変わりますよ。 ただ、「運命の人」じゃなくて前述の作品達ですが。 お歳を考えると、彼女の最後の大作になるでしょう。 ホントにお疲れ様でした。
0投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログ4巻が1番面白かった。 沖縄返還のため400百万ドルを秘密裏に日本が支払ったことはやむを得ないと思う。 それを国民が知る必要が必ずしもあるとは思わない。 沖縄を平和的に返還してもらうことに意味がある。 沖縄が犠牲になっていることは全国民が知るべきだ。 沖縄の過去と現在を知ることができる本。
0投稿日: 2023.03.05
powered by ブクログ最後はバッドエンドとなった様に感じました。 アメリカの対応が酷いものだったと言うことは理解できましたが、弓成さんの人生についての描写をもう少し描いて欲しかったです。 他の山崎作品を読み進めようと思います。
0投稿日: 2023.01.31
powered by ブクログ最高裁への上告を棄却され、家業も失った、失意の弓成は、死地を求めて、沖縄にたどり着く… 第二次大戦、日本で唯一、地上戦が行われた地・沖縄で、戦争体験者たちから、当時の壮絶で悲惨な話を聞くうちに、立ち直っていく、弓成。 そして、米軍海兵隊員による少女暴行事件、米軍ヘリ墜落事故… 現代の基地問題へとつながっていく… やがて、機密文書が発見され、弓成の身の潔白も… 結局は機密情報漏洩を隠蔽するために、弓成を有罪としたのか… 国家権力がジャーナリズムを押し潰そうとしたのか… 由里子とも再会を果たし、『長い間、すまなかった』と詫びる… 『沖縄を知れば知るほど、この国の歪みが見えてくる。それにもっと多くの本土の国民が気付き、声をあげねばならないのだ』 沖縄を伝えていかなければと、ペンをとる弓成。 『運命の人』とは、弓成だったのか… 現代の沖縄が抱える問題をもっと知らしめるという運命にあったのか。
3投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログ最終巻。 予想だにしていなかった方向へ話が展開していく驚きを感じながらも小説としてまとまりのある作品となっていることに脱帽しました。 外務省機密漏洩事件を機に、沖縄に関心を持ち続けていた主人公が移り住んだ沖縄で目の当たりにした現実。 決してフィクションではない重みがひしひしと伝わってきました。 私は沖縄には行ったことはなく、行きたいと思う理由はリゾートとして、という気持ちが大半だったけれど 沖縄の歴史を学ぶことの大切さ、また軽々しく触れられないほどの、その歴史の持つ重く暗い意味に胸が締め付けられる思いでした。 一方で夫婦の絆の強さについても、清々しい気持ちで学ぶことが出来た作品。 ずっと読み継がれてほしいと思います。
4投稿日: 2022.10.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
失意の内に弓成が向かった沖縄に舞台が移る。 そこで本土決戦の証言を聞くことになるのだが、途中で文章を区切ることもなく、内容も相まって実に重苦しく綴られていた。集団自決のため、我が子を手にかけるとか地獄だ。そして今でも沖縄は矛盾を押し付けられている。 それを伝えるべく弓成は再びペンを取る。三巻の感想で「変な理想に目覚め」と書いたが、弓成はここ沖縄で初めて確かな足場を得たのではないかと感じた。 思うに任せず運命の荒波に飲まれたが、自分に課せられた使命を受け入れ再起した、運命の人とは弓成自身のことではないか、と最後まで読んで思った。 ヌチドゥ宝=命あってこそ。生きてさえいれば。
8投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログ3巻までは国家権力とジャーナリズム対立が中心の内容ですが、最終巻では沖縄戦史から現在にまで至る苦悩が一気に書かれています。 胸を抉られる思い、また知らなければならないという思いで読みました。
0投稿日: 2021.10.30
powered by ブクログ温故知新という言葉通り、過去の沖縄を知っていきながら主人公は少しずつ沖縄問題と再度向かい合い、自分自身と向かい合い、妻と向かいあいながら、話が進んでいきます。 沖縄の戦争がどうだったかは本、ニュースなどでの特集から知っていることはあったが、それ以上にこの本から勉強させてもらいました。今までは裁判が中心の話であったため、次が次がと気になるため、読むスピードも早かったのですが、ここに来て沖縄の戦中、戦後のことはじっくりと読みました。一字一句逃さないようにと。過去から多くを学び、そして受け止め、悔い改めること、反省するべきところは反省し、次へつなげるのが後世に残されたものの責務だと改めて思いました。 「運命の人」というタイトル。 主人公が運命の人、主人公を取り巻く人たちが運命の人。一度振りかざした剣を鞘に戻すのではなく、振りかざした理由を死ぬまで主人公は主張していくのだろうなと思いました。
10投稿日: 2021.09.10
powered by ブクログ(一巻から四巻まで合わせたレビューです。) 大好きな山崎さんの(もしかすると最後になるかもしれない)長編小説。 沖縄返還時の機密文書漏洩事件(西山事件)をテーマに、 相変わらずの取材力&構成力で読者をぐいぐい引っ張っていきます。 この分野は完全に無知でしたが、小説を通じて、 昔の自民党の政治のやり方を目にすることができました。 主人公の機密文書を入手した手段は、 倫理的によい方法だとは言えませんが、 それ以上に、臭いものに蓋をする昔の自民党の政治家や官僚にも、 沖縄の人たちだけでなく、日本人全員が もっと憤りを感じるべきなんでしょう。 現在も普天間基地移設問題で民主党が揺れていますが、 少しばかり当事者意識を持って この問題を受け止めれるようになった気がします。 山崎さん、もう一冊書いて欲しいなぁ。。
6投稿日: 2021.06.24
powered by ブクログ国家権力vsジャーナリズム、完結編。 本巻は、今までの法廷闘争が中心の話ではなく、日本復帰後の沖縄の現状に焦点を当てた内容になっている。個人的には全巻通して最も注目すべき内容に思える。ひめゆり学徒隊や鉄血勤皇隊の視点から描く沖縄地上戦の様相(方言矯正・集団自決など)、戦後の基地問題、米兵による少女暴行事件、沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落などなど、戦後沖縄が今なお抱える問題の数々。そうした事象から見えてくる沖縄の現実、沖縄県人の思いなどが描かれており、非常に重たい内容ではあるが、しっかりと目を向けなければいけない部分である。
2投稿日: 2021.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
4巻はガラリと話が変わって沖縄の現状についてのお話。戦前・戦後の沖縄について知るには良い本だと思いました。・・・が、小説としては面白く無かったです^^;。
1投稿日: 2021.03.27
powered by ブクログ返還後も続く沖縄の戦後。そして、運命の人とは、最後まで心がつながっていた、それを信じて長い刻を待っていた。その描写が、よかった。
0投稿日: 2021.01.09
powered by ブクログ西山事件の表層のスキャンダラスな事柄に終わらず、沖縄戦・沖縄の少女暴行事件・米軍ヘリ墜落事件まで沖縄の問題を深く描いている。未だに沖縄の米軍基地問題は解決していないことに虚しさを覚える。山崎豊子作品には珍しく救われるラスト。
0投稿日: 2020.11.05
powered by ブクログその後の話も、読んでみたかった。 夫婦がどうなったのかも、気になってしまう。 沖縄に旅行に行く前に、読んでおきたかったな。
0投稿日: 2020.10.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
宝島を読んでもう少し沖縄の事を知りたいと思い、以前途中で挫折したこの小説を再読。 でも奥さんがあまりにもかわいそうなのと、主人公と不倫相手に対してイライラしてしまったのとで、今回も読むのが辛かった。 クリーンハンド:人を責めるものは自分の手がきれいでなければならない。まさにこの言葉通り。 国の行った事は責められるべき事だとは思うけど、結局それを暴く側の人間がクリーンでないと、何を言っても響かなくなってしまう。残念な話。 4巻で主人公が沖縄に実際に行って、沖縄の現状を描いているけれど、4巻の内容をもう少し詳しく描いて欲しかったな。
7投稿日: 2020.10.03
powered by ブクログ時だけが許容するものがある。 時が過ぎても許容できないものもある。 それを伝える人がいる。 (以下抜粋) ○娘が「アメリカーがやってくるよ、早く殺して」と何度も言い募る、お母はその通りにしてやったよ、ザーッと血しぶきの雨だった、ガマ一面に飛び散った血は、おしくら饅頭のようになっていた人の上に降り注いで‥‥(P.52) ○リサーチしたい文書にすぐ辿り着けるとは限らない。何度も文書の請求を繰り返し、勘を養うことが大切だった。
0投稿日: 2020.01.01
powered by ブクログ弓成亮太(西山太吉1931-)は、最高裁上告の棄却で有罪が確定、失意のうちに家族をおいて実家の北九州で青果業を営むも、廃業に追い込まれる。紆余曲折のすえ辿り着いた沖縄で、返還後の沖縄の現実を目の当たりにする。やがて、あの密約を裏付ける公文書が米国公文書図書館で発見され、ジャ-ナリストとしての気概が再燃しはじめるのだった。国家権力による機密保全と情報公開を常に求めるジャ-ナリズムの対決を描いた『運命の人』全四巻はここに完結する。
0投稿日: 2019.10.29
powered by ブクログ読み応えのある本でした。 国家機密をスクープした政治部記者。 実話とは知らず。 4巻は戦争の話が苦手な私にとって沖縄の現実を知るとてもいい機会になったと思う。 ドラマもあったなら見れば良かった。
0投稿日: 2019.06.30
powered by ブクログ実際に起きた西山事件を元に、30年に渡って描かれた大河小説。第3・4巻は沖縄での米軍基地問題を主として取り上げているが、この問題の根深さをあらためて感じる。これは本土にいては十分に理解できない点だろう。
0投稿日: 2018.12.07
powered by ブクログ山崎豊子『運命の人』文春文庫 読了。外務省秘密漏洩事件を題材に、ジャーナリズムの在り方があらゆる切り口から問題提起される作品。沖縄返還に伴う日米密約について果敢にも国家権力に立ち向かった新聞記者が、沖縄で密約の影に潜む実態を目の当たりにし再び奮闘する生き様には感慨深いものがある。 2012/09/18
0投稿日: 2018.11.06
powered by ブクログさすが山崎豊子の作品という感じ。最後まで一気に読ませてくれた。ただ4巻の沖縄の部分は小説としては少し間延びしてしまった感じで残念。もちろん史実としては非常に重要で知っておく必要がある事柄。政府はこういうことをする可能性があるということを理解して生きていく必要がある。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログ第4巻は沖縄戦の当時の惨状から終戦を迎え、戦後の沖縄米兵少女暴行事件に際しての日米地位協定によりその対応に歯がゆい思いをする沖縄の置かれた立場が描かれる。 兼ねてより自分は世の中には知らない方が良いことが多々あると考えているが、歴史を腑に落とす為には避けずに知っておくべき事実を知り自分なりに咀嚼しなければならないのだろう。 かと言って、木を見て森を見ずとならないように。
0投稿日: 2018.08.05
powered by ブクログ読み応えのある小説だった。 主題は国家とジャーナリズム、沖縄問題と骨太なテーマであり、主人公弓成と妻由里子、秘書の三木などをめぐる人間模様もまた濃厚で面白かった。タイトルの運命の人というのは一体どういう意味なんだろうか。
0投稿日: 2017.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山崎版沖縄戦中・戦後論。 うーん。 いわゆる外務省機密漏洩事件であれば、先行書、就中、澤地久枝著「密約-外務省機密漏洩事件」という名ノンフィクションあり。一方、沖縄戦ならば、それこそ星の如く良書が存在する。 そういう意味では、本書のような二番煎じ・三番煎じはよほどのことがない限り…。しかも「密約」の存在が米の公開公文書にあると指摘された以降なら…。 あの著者をしてその例に漏れず、といった感じである。 はっきり言って「不毛地帯」の執筆時に本作の問題意識が生まれなかったこと自体が著者の限界を感じさせる。21世紀にこれを書いてもねぇ…。
0投稿日: 2016.12.18
powered by ブクログ2012年1月、本木雅弘主演でドラマ化されている。語りたいことが多すぎるためなのか、なんだか最終巻を読み終えてもまだ主題がぼやけていて内容が上手く伝わってこない。原因は弓成が『不毛地帯』の壹岐正ほど立派じゃなく、『白い巨塔』の財前教授のように反省もなし…かといって『華麗なる一族』の万表鉄平のように死して決着を着けるわけでもない。巨悪と戦うには小物過ぎる。人格者とはいまわなまでも不倫で記事を手に入れるってだけで、その後いくらカッコつけても取り返しようがない。この小説の失敗はそこにある。
0投稿日: 2016.06.11
powered by ブクログ一~三巻までとは少し異なる展開。 裁判を終えた弓成が実家に戻り、さらにその後ボロボロになって沖縄へ。 そこからは沖縄の歴史と、米軍との関係の話へ。 別の本を読んでいるようでしたが、これはこれで本当に内容の濃い話でした。 当時のことを語る当事者にしか分からない心情や実際にあった事を知り、とても心が痛いです。 本土の人にはあまり知られていない戦時中戦後の沖縄の事実。 今も基地問題は続いていますが、考えさせられる一冊でした。
0投稿日: 2016.03.26
powered by ブクログ最終巻は、沖縄返還に関する政府のアメリカとの密約を巡り、その国家権力に翻弄される主人公である新聞記者の話から打って変わって、沖縄の抱える悪しき歴史と今なお続く問題を描いている。これが作者が本当に書きたかったものなのかもしれないけど、主人公のモデルである西山氏は沖縄には行っておらず、完全にフィクションのようですね。ここまでは実際にあった事をフォーマットにしているだけに、戦争時の悲惨さを経験者が語るシーンをはじめ、やや強引なイメージを受けてしまう。西山氏は作品発表時は大幅な創作に反発していたようですが、沖縄問題に関して作品の展開どおり執筆を再開したとのこと。モデル本人に影響を与えるなんて、凄い作品ですね。 強引なイメージで読み味は良くはないですけど。 作者の膨大な取材と、それをまとめ上げる筆力には脱帽です。
0投稿日: 2015.12.23
powered by ブクログ小説であるが、「沈まぬ太陽」の様に実際にあった事件が元になっている社会派エンターテイメント小説である。 この沖縄返還の日米交渉密約に関して全くの無知だったため中盤の裁判内容は淡々としていて面白みに欠けると思ったが、 平行してその密約について少し調べたことで興味が増し様々な事(特に密約・新聞の在り方・米軍基地)をもっと深く知りたくなった。 「沈まぬ太陽」であったようなある一つの組織を叩くものではなく、問題提起の意味合いが深い気がする。 またこの密約事件や沖縄返還等に関して知識を増やしてから読むと違った捉え方が出来るだろう。 毎回山崎豊子には私の知らなかった重要事件を小説を通して知らしめてくれる。
0投稿日: 2015.12.02
powered by ブクログ4巻は星四つ。 たしかに左翼的ではあるけれども苦笑 沖縄返還の密約をスクープした、あの西山事件をモデルに書かれた本作。 3巻までは国家権力の凄まじさを描く。 4巻は逆に国家権力なんてアメリカ様の前では。。。といったような沖縄の不条理さを描く。まさに正反対。 沖縄については考えなければいけない。 それにしても、電信文を国会答弁で振りかざしたのが、横路だとは。。。北海道一区なので、道民としては呆然とするばかりである。
0投稿日: 2015.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。ものすごい読み応えのある小説だった。 何より、著者の圧倒的な取材量にただただ尊敬の意を感じる。 今までの3巻はこの4巻のための序章だったのではーー山崎豊子という作家は戦争への怒り悲しみを原動力に筆を取っているというから、そんな感想を持つ。 沖縄に米軍基地がある、ということは無論知っていても、それによる住民の苦悩、実際に受ける理不尽な扱いの数々を恥ずかしながら想像することがなかった。 方言札の話ーー方言を撲滅しようとしていたのに、東京の学者が「方言をなくせば文化がなくなる」と方言を残したために、アメリカのスパイと間違えられ、本土から来た兵隊に殺されてしまっていたーーなんてこと、全く知らなかった。 やるせないにもほどがあるエピソードだ。 最後は密約の存在が明らかになり、弓成氏の潔白が証明されたということだったが、一体何が悪だったのかまだ整理がつかない。 そもそも密約があることはダメなのか、特定秘密保護法はわたしたちにどういう影響を与えるのか、、この小説をきっかけに自分の考えを持ちたいと思う。
0投稿日: 2015.05.28
powered by ブクログ読み始めた時に知人に『これって最後死ぬ話ですよね?』と言われネタバレかよ!と思いましたが... 山崎豊子氏の作品はフィクションとは思えないくらいの内容でいつも驚かされますが、恐らく史実に沿って描かれている世界観であり、日本人として決して忘れてはならないものを知る機会を与えてもらった作品でした。 日本で唯一の地上戦が行われた沖縄、その後米軍基地が存在し続け(私の住む神奈川県にも存在しますが)、多くの理不尽な事が起こり続けている土地。 辺野古問題も、より身近に感じられるようになり、もっともっと正しい方向に向かうようになればと考えます。 まだまだ浅い私の情報では正しい判断なんて出来ないとも言えますが、戦争なんてする意味が無いというのは国家レベルでは言えなくとも一般人であれば言える話ですのでその思いは持ち続けたい。
0投稿日: 2014.09.22
powered by ブクログ小説の形式をとっているが、元新聞記者でもある山崎豊子による沖縄フィールドワークの集大成。 1-3巻が1970年代前半の沖縄返還交渉における密約問題とその後の公判の経緯を題材にしている一方で、この4巻は時間が80年代以降となる。物語の舞台も沖縄に。戦中・占領期・現代の沖縄が直面している問題を、主人公=著者が聞き出していく物語。クライマックスは現在進行形で終わる。 山崎豊子による文庫版のためのあとがきも、物語の一部を成している。
1投稿日: 2014.06.19
powered by ブクログ全巻読破。沖縄返還の際に存在したといわれる密約を巡る、一人の記者の人生を描いた作品。国家の秘密主義における個人への社会的制裁にには閉口する。もちろん記者の方には落ち度がないわけではないが…。特に家族への精神的な苦痛がな〜。 一度人生を捨てた主人公が沖縄という原点に返り再生していく様はよかった。 多分実話をもとにしたフィクションやと思うけど、こんなことが実際にあったということだけでも十分に恐ろしい。
0投稿日: 2014.04.20
powered by ブクログ先の砂川事件問題にみられるように、米国の公文書で日本の近代史の真相が次々と明かされているが、我が国においても公文書の保存と公開に関する法整備を進めることこそが、その時は明かされなくともいつしか紐解かれる歴史の正しい認識につながると改めて感じた。
0投稿日: 2014.03.02
powered by ブクログ2014/2読了。 読みたいと思いながら長編が多く、なかなか読めていなかった山崎豊子さんの作品。 雪で外出する気が起きないこともあり、文庫本4分冊も寝る間も惜しんであっという間に読み切りました。 前半の新聞記者の沖縄返還に関わる密約文書の存在を暴き、その後法廷で検察・国家と戦う描写はピリピリする緊張感で迫り来るものがあり読み応えたっぷり、山崎作品の人気の理由がよく分かりました。 後半は打って変わり、沖縄の実態を丁寧に叙述されています。 特定秘密保護法案が可決しましたが、秘密の定義や範囲を国が恣意的に決めてしまう危険性を改めて考えさせられる一冊、面白かったです。
0投稿日: 2014.02.16
powered by ブクログドラマ終了後読み始めてちびちびゆっくり読み始めていたせいかこの巻を読了するまで2年かかってしまいました。 最初はこれまでの機密漏洩事件の経緯に焦点が当たっていたのと違い沖縄問題についてのことが中心になっていて戸惑いました。 ただ、文章への入れ込みにグイグイ引き込まれていきました。 あとがきでも本題はむしろこの巻に書いてあることでそれまでの話は枕みたいなものだったんだな、と感じました。 私は世代的にも機密漏洩事件について知らず沖縄にも旅行でも行ったことはなかったので考えることもありませんでした。 しかし山崎先生があとがきで書いていた通りこの事について知り考えるきっかけになりました。
2投稿日: 2014.01.12
powered by ブクログ第4巻は、弓成の、沖縄での苦闘、そして再生の物語となる。 作者が、本当に描きたかったのは、この巻であり、沖縄についてであり、3巻までは、その序章であるかのような、力の入れ具合を感じる。 特定秘密保護法が成立した、今こそ、山崎豊子のこの「運命の人」を読む時ではないかと思うのでありますが。 政府は、この法が民間人に影響を与えることはありませんと、強弁しているが、そもそも、「国家の情報はだれのものかという意識に欠け」ており、国民の知る権利をなおざりにしている姿勢は、この小説の描いた時代から、何ら変わっていないのでは。 前にも書いたが、泉下の山崎豊子は、現在の状況をどのように評するだろうか。
1投稿日: 2013.12.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
秘密保護法案の議論に背中を押され、かねてより読みたかった本書を読み始めた。 ぐいぐい引き込まれるストーリー展開に、思わず1週間で4冊を読了。現代を代表する社会派小説家:山崎豊子女史の筆に圧倒された。 著者自身が新聞記者出身ということで、その記者の活動の描写の躍動感が、他の小説をずば抜けている。 また、主人公が拘置されるシーンなどからは、著者の国家権力に対する本能的な「危険意識」が垣間見まれる。 「権威」を向こうに回しての人間の生き方は、山崎文学を貫く一貫した姿勢であり、それがまた読者を惹きつけるのかもしれない。 作中では、国民を代表して「知る権利」を行使する記者の立場より、「国家の秘密」に対して鋭い批判を展開する。 ただし、一方で、国益のために公にされてはならない情報、「秘密」もやはり存在するわけで、その線引きはどこで行うべきなのかは、さらに関連する書籍をもって探求していく必要がある、と感じた。 「知る権利」よりも「国家秘密」の強化が議論されているこの秋、改めて「権力を監視する」という意味を考察し直していきたい。
1投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログ裁判に負けた新聞記者弓成は、沖縄へ渡る。 そこで、戦時中に沖縄民の受けた壮絶な過去を知り、真実を聞き、調べ始める。 そして、今なお続く沖縄の米軍基地を巡る問題等に関心を持つ一方で、大きな怒りを感じ始める。 この問題は沖縄だけの問題ではない。もっと多くの日本人が知り、考えるべき。 記者生命を断たれた弓成が、再出発を新たに動き始める最終巻。 2013.6.11
0投稿日: 2013.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
舞台は沖縄に移り、事件とそれに伴う裁判が壮大な序章であったことに気付く。戦争で沖縄が受けた悲惨な被害と、戦後および返還後も受け続ける被害が語られる。普天間基地をはじめ問題は今も山積みだが、本土ではあたかも他人事のようにとらえられているのが現状。自分も以前より関心が薄れていたことを自戒した。
0投稿日: 2013.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第3巻で裁判に負け、実家の青果問屋も潰れどうなる事かと思えば、沖縄に渡り、沖縄戦の悲惨さや米軍基地の圧迫を知ることに。米軍兵士の小学生暴行事件やヘリコプター墜落事故は記憶に新しい。そういえば、この事件のきっかけになった沖縄返還密約についての資料が米公文書館で見つかったというのも、改めて思い出しました。
0投稿日: 2013.03.16
powered by ブクログ綿密な取材、細かな描写、読んでいくと、今そこで起こっている出来事のような文章に、読み進めていくにしたがって引きこまれていきます。 完結に向かって、長年離れていた夫婦が再び引き寄せ合うところは、感動的であり、そしてどこか残念な気持ちにさせられました。 真実とは何であるのか、生きかたとはどういうものか、問う物語でした。
0投稿日: 2013.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本作のモデルとなった西山事件は今なお係争中であるが、その事象を知るには十分な内容であった。 国家権力をもってすれば、事実を闇に葬れるのだと実感し、少なからず恐怖を覚えた。 政治家とあそこまで懇意になる度胸、バイタリティが記者には必要なのだろうか…。凄まじい世界だ。
0投稿日: 2013.02.19
powered by ブクログドラマになったというだけで、先入観も事前情報もなく読むことができた。エリート新聞記者の生き方がテーマと思いきや、沖縄問題の深さを少しだけ感じることができた。
0投稿日: 2012.12.12
powered by ブクログ沖縄返還に伴う密約問題を取り扱った作品。 主人公である新聞記者弓成は、国家機密の情報漏洩をそそのかしたとして、国家公務員法違反に問われ、有罪となる。 一家は離散し、実家の家業も倒産。失意の中、沖縄に渡るが・・・ マスコミによる取材のあり方、国家権力との裁判闘争、沖縄での地上戦争のすさまじさ、今も続く沖縄基地問題、と非常に多岐にわたるテーマを取り上げており、非常に面白かった。 改めて、平和の大切さを感じさせる。
0投稿日: 2012.10.20
powered by ブクログテレビのドラマ化では1~3巻までに重点をおかれ、4巻の内容は最終回の2時間だけであった。 元新聞記者である山崎豊子の取材力と社会意識の高さは、この4巻に活きているし、作者がこの小説を書いた理由も4巻にある。是非4巻まで読んでいただきたい。 彼女の作品はどの作品も丹念に調べあげられた情報から構成されており、小説家になってもなお、社会に向き合おうとする姿勢に感嘆する。 はたして、こんな意識の高い記者が現代に存在するのか。震災ではどうだったか。 特に本作品の主人公が記者だけに、現代の記者たちの意識の低さを感じないわけにはいかない。 つい昨日も、沖縄で米兵による事件があった。 この小説で描かれている日本から、少しでも前進してくれていることを願う。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログようやくこの作品も読破。他の山崎作品に比べて読み進めやすかった。ボリュームが少ないせいもあるかもしれないが。 新聞記者としてバリバリ活躍していた第一巻、逮捕勾留された第二巻、裁判に忙殺された第三巻という色付けだった本作品、本巻は沖縄を舞台にしたもの。もともと弓成は沖縄返還に関する密約問題を新聞記者として追っていたものであり、その沖縄に初めて訪れ、歴史から実情までを現地の人々から聴取することとなる。本巻の内容のほとんどが太平洋戦争時の沖縄地上戦、その後の占領下での出来事の回想であった。読めば読むほど痛々しい。 沖縄密約事件(外務省機密漏洩事件)からおよそ30年後、琉球大学の我楽教授がアメリカ国立公文書館にて密約文書を発見し、報道され、弓成が長年追い求めていた真実がようやく明らかとなり、一応のハッピーエンドを迎えたかのように思えたが、今現在も基地問題は解決していない。国土の0.6%しかない、あの面積の小さな沖縄に在日米軍基地の75%が集中しており、住民は四六時中危険にさらされているという現実は今もって変わらない。そう考えると、観光地化された沖縄を単純に楽しむことは出来ない。 私が今まで沖縄を訪れたのは2回。初回は小学校1年生の冬だった。平日の方が旅行代金が安いからか、平日に小学校をサボって行った。その際、ひめゆりの塔を訪れ、ガイドさんによる太平洋戦争の沖縄地上戦や集団自決の説明を聞き、心が痛んだことを思い出す。また、観光バスから米軍基地を目にし、「日本の中になぜ他国の軍隊の施設があるのだろう」と違和感を持ったことも思い出す。余談ではあるが、基地内に書かれた看板に数字が書かれており、「数字は日本もアメリカも同じなんだね。アメリカはアメリカで別の数字の記号があるのかと思った」と両親に確認して納得したことも記憶に残っている。また、ひめゆりの塔にバスが到着すると現地のおばあちゃん達が「花!花!花!(花を買ってくれ!の意味)」と大勢寄ってきて閉口したことも。余談が過ぎた。 いつか、家族旅行で娘を沖縄に連れて行きたいと考えているが、綺麗で美しい観光地のみでなく、こうした傷や痛みが残る場所に連れて行き、学ばせることが大切だと再認識した。 本作の感想に戻るが、沖縄まで訪れた妻の由里子に対し、弓成は別離の道を選択する。自分は沖縄でやること(執筆)があるからということで。そういう意味ではハッピーエンドではないかもしれないし、それが弓成らしさなのだろう。 私個人的な感想を言えば、もう少し弓成の記者時代の活躍を見たかったなということである。第一巻の前半部分を最後に逮捕、裁判、沖縄と舞台が移り、記者としてバリバリ仕事をしている姿を見る機会が僅かだったためである。 しかし、山崎作品は面白い。今のところ「沈まぬ太陽」が最もお気に入りであるが、他の作品も読んでみたいものである。
0投稿日: 2012.09.21
powered by ブクログ本来、新聞ってのは、本当のことを国民に伝えるために、政治の嘘があればそれを暴くためにあるものなんだ、とか、なんだかちょっとはっとした感じで思った。今の新聞やテレビにはそういう姿勢はあるのかなあ。わたしなんかはもう、マスコミは政府が発表したいことを報道してる、それが当然、政府が国民に知らせたくないことは報道するわけない、っていうように思ってるふしがあるのだけれど。 ラストで主人公が、なにがあろうとも記者として真実を伝えていこう、というようなことを心するところがあって、はじめて「運命の人」っていうタイトルの意味を納得した。 テレビドラマをかなり熱心に見ていたので、読んでいてドラマの場面が逐一思い出され、それがよかったのかどうか。でも、おもしろく読めた。ドラマではあまり印象に残らなかった外交や裁判のあたりが詳しく読めたのがよかった。沖縄問題についてもあらためて考えさせられた。ちょっと知ったくらいで軽く言うことじゃないと思うけど、率直に言えば、沖縄の人たちに本当に申しわけないような気持ちになった。 それにしても、歴史とか政治とか、普段たいして関心を持っていない(ダメダメだ)のにおもしろい小説になれば関心を持っていろいろ考えたりもするんだな、と。 あとがきで著者が、多くの人に読んでもらいたいため文庫化を早くした、というようなことが書かれていたけれど、なんだかちょっと胸を打たれた。 (で、やっぱり山崎豊子は読むべきかしら? むかーーーーし「白い巨塔」を読んだきりだけど。「大地の子」とか「沈まぬ太陽」とか。 あと、「外交」について興味がわいたので「外交」テーマの小説とかあったら読みたいのだけれどなにかあるかな?)
1投稿日: 2012.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んで良かったです。遂に完結。 マスコミ界のひとだけでなく戦後の日本がたどってきた道を多くのひとが読める小説に昇華したのは至難の業だったでしょう。 読むべき本です。 山崎さんの取材力、資料収集力、想像力に酔いしれました。
0投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ①~④まで、職場の方に貸していただいたけれど ④を未読ながら、読み終わる気がしない ドラマ化されていれば見応えあるのかもしれないが… うーむ。 ↓↓ ③まで文体や設定があまり好きじゃなかったのだけど ④読んで良かった。沖縄編はメッセージ性強いなぁ。 HYの「昔の話を聞いたのさ~♪」をBGMにどうぞ。
0投稿日: 2012.05.03
powered by ブクログ4巻だけ別の話だった う~ん、考えさせられる話なのではありますが、 いわゆる「西山事件」に関しては、もう終わってたんだ・・・って感じでした ちなみに、ドラマは脱落しました 最後まで主人公の生き方(仕事に対する姿勢以外)には、違和感だらけでした
0投稿日: 2012.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者の思い入れ強い沖縄篇。個人的にはこの事件はやはり取材方法が脇甘すぎで,弓成に全く共感できないのだが,著者の意図はどれだけ成功しているんだろうか。物語としてはおもしろいけど。 政府による悪質な隠蔽が些細な男女問題にすり替えられ,大衆に物事の道理を見えなくさせた事件ということらしいのだが,小説を読み切っても別に国家権力に対する怒りみたいなものは共有できなかった。意識が低いのかなぁ。これ読んだ人はみんな義憤に駆られているのだろうか。 ドラマでは最終回の最後に原発事故に触れて,政府の隠蔽体質は今も変わらないみたいなことを言っていたけど,あれには強烈な違和感があったな。 ドラマを見てから読んだので,いつもながら両者の違いが気になった。山崎豊子作品はドラマ化でも変更が少ないけれど,ミチの生い立ちがだいぶ違ってた。ドラマではミチ自身が米兵に暴行されたことになっていたが,小説ではそれは母親で,ミチは混血児として生まれたことになってる。 ミチの母はその後精神を病んで死んでしまう。ドラマと小説のどちらの設定がよりつらいのか,それは何とも言えないけれど,自分のルーツに関わるし,母も犠牲になったということで,小説の方なのかもしれない。あと,弓成に会ったときミチはもう30を超えていたとか。ドラマはもっと若い設定だよね? あと,小説では山部が弓成よりだいぶ年上だったみたい。敬語使ってたから。山部はナベツネだというから,五歳上かな。 それに,三木が弓成へ贈ったネクタイは小説に出てこなかった。ドラマでは結構な重要アイテムだったけど。 そしてギバちゃん演じた大野木弁護士は,何と最高裁判事にまで上り詰めている。驚き。 あとがきで知ったが,モデルは大野正男氏。「弁護士としては悪徳の栄え事件、砂川事件、西山事件、全逓中郵事件、羽田空港デモ事件、飯塚事件、芸大事件を担当」http://ja.wikipedia.org/wiki/大野正男
0投稿日: 2012.04.11
powered by ブクログ第四巻は、ほぼ全編が「沖縄問題」を様々な生き証人から聞き取る、という内容。 小説としての面白さはさておき、太平洋戦争が終わって65年以上経っていても、日本に駐留する米軍のほとんどを引き受けさせられている「沖縄県」の苦しみは読んでいて無視できない。本州在住の日本人として、いろいろ考えるきっかけになった。
0投稿日: 2012.04.02
powered by ブクログTBSTV「運命の人」が最終回を迎えた。原作で言うと、最終巻をほぼ1日の二時間スペシャルにまとめたという感じである。またTVらしい脚色もあり(琉球ガラス職人の女性が米軍被害者の少女に直接会うというようなこと等)、どうかという点もなきにしもあらすであった(読売渡辺恒夫モデルがかっこよく描かれすぎ)が、原作にない2011年の風景もちらりと見せて終わらせたことには「よかった」と思う。近年にない良心的な作品であったのではないか。ちなみに原作はつい一週間ほど前に読み終えたのであった。 「 日本全体のうちの0.6%に過ぎない面積に、米軍基地の75%が集中している異常な状態が、祖国復帰後13年経っている今なお続いていることを、本土のヤマトンチューはどれほど知っているだろうか。 新聞記者時代、沖縄返還協定の取材に当たり、最初にスクープ記事を放ったのが、米軍の基地返還リストであった。 当時、弓成は記事の中で返還される基地の少なさを批判したが、今にして思えば紙の上の憤りでしかなかった。沖縄に住んでこそ実感出来たこの不条理を、もっと国民全体が知らねばならない。その伝え役の一人にならねばと、強く自覚した。」(96p) 最高裁にも敗れ、自暴自棄になった弓成は沖縄に一人安住の地を求める。其処で、新聞記者時代のスクープ合戦から離れたところで、真の「沖縄問題」に入って行く。 此処で出て来る証言者の何人かは「実名」である(山崎豊子は良い関係が持てた取材相手を描く時、時々そのようなことをする)。 そのうちの一人、反戦地主の島袋善祐氏の話を私も90年代の初めに聴いたことがある。職場の私的サークルで沖縄戦績めぐりをした時、ラッキーにも氏のバラ畑に訪ねて話を聞けたのだ。生粋の沖縄人らしい丸い輪郭に掘りの深い顔立ち、人懐こい笑顔と楽しそうに語る土地闘争の衝撃的内容が印象的だった。 密約問題の本質は、この四巻目にいたり、やっと本題に入った。この様な構成を、私は支持する。 2012年3月10日
8投稿日: 2012.03.19
powered by ブクログ外務省の機密文書漏洩問題に絡む男女の不倫というスキャンダラスな面に視線が集まりがちであるが、原作を読み進めて行くにつれ、本書の主題は実は「沖縄」。 著書は太平洋戦争で日本で唯一の地上戦が行われた沖縄戦の事を多くの人に知ってもらいたいという一心から、この小説の構想が出来上がったんだなと感じる。 酸鼻極まる沖縄戦では15万人もの生命が奪われた。取材を重ねれば重ねる程、沖縄は本土の犠牲になり続けていることを思い知らされる。 後書きにて、著者は「早期の文庫本化を出版社に依頼した」と語っている。戦時中、徹底した皇民化教育を施し、10代の若者を「本土の日本人以上の日本人たれ!」と鼓舞し続け挙句に見捨てる。この悪行の首謀者は紛れもなく日本人。この自虐行為が、今日まで連綿と続いている。 今尚日米間に横たわる米軍基地問題。在日米軍基地の75%が沖縄に集中しており、市民は四六時中危険に曝されていると言っても過言ではない。基地問題の解決がまったく進まない状況は、本土に於いて終戦10年後には「もはや戦後ではない」という宣言し驚異な経済復興を遂げたものの、沖縄に於いては例外であることを著者は最も問いたかったんではないか。
3投稿日: 2012.03.15
powered by ブクログ4巻にこそ、作者が訴えたかったことが凝縮されている。 今なお、大きな問題を抱えつつも、一向に改善されようとしていない沖縄問題。 この大きく深刻な問題を、政府は、日本国民は、どう捉え、どう考え、どう解決していこうとしているのか。ひとつの小説という枠だけに留まらず、日本人すべてが真摯に向き合わなければならない重要な問題が、この小説には提起されている。
0投稿日: 2012.03.15
powered by ブクログ外務省機密漏洩事件で肝心の問題となった沖縄返還について、 まさにこの巻が本題を描いている。 ややもすると、ドキュメンタリーであるかのようだ。 それだけに誤解されかねないように願いたい。
0投稿日: 2012.03.12
powered by ブクログ新聞記者として精力的に取材していた弓成記者が、一気にマスコミ界から排除されていき、一家離散していく3巻が一番衝撃的だった。 沖縄についてはまだまだ知らないことが多いと思い知らされる。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログドラマ化をきっかけに読み始めた。週刊誌ネタは決して嫌いではないので、弓成夫人や三木事務官との関係がこれからどうなるの?という気持ちで読み進めていたが、第4巻からは全く様相が変わり、一気に読み上げてしまった。密約自体は存在していたことが公に認められたとはいえ、沖縄問題は解決していない。問題の根深さを訴えたかったのだと改めて認識させられた。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ初めて山崎豊子を読んで。読むのに体力必要な小説は久々だったので4巻読み切った達成感はある。最初は「報道とは」がテーマなのかと思っていたけど、それはこの本の片側で「沖縄返還」という歴史的な事象がもう一方のテーマだった。その大きなテーマで描かれている人間模様はまさに圧巻の一言でどれだけ登場人物増えるんだろうと本気で思った。。。 戦争については十分学んできたと思っていた自分が恥ずかしくなるようだったので、これまでとは違った意味で沖縄を訪れたいと思った。
0投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最終巻。今までとは全く違う内容。沖縄のゆったりした時間と戦時中の凄惨な光景が対照的だった。同じ日本人として知っておかなければならない事実が詰め込まれていた。重い内容だったが一気に読み進めた。今も普天間飛行場の問題で現政権は窮地に立たされている。政府の人間にこの本を読んだ人は何人いるのだろう。沖縄の悲しい歴史について学んだ人は何人いるのだろう。基地問題はデリケートなだけにテーマとしては難しいかもしれないが、作者はよくここまで調べ書き上げたと思う。政府にしてみればやっかいな内容かもしれない。
0投稿日: 2012.02.13
powered by ブクログ今日平清盛でも似たようなこと言ってたけど、「善(義)」と「悪」なんて、すぐに逆転しちゃうってことだ。 国を変えると言って、国民からの絶大な支持で政治家になった「正義の味方」が、ちょっと失言すればその途端「悪」になる。 純粋だった新入社員が仕事頑張って出世して、管理者になってちょっと部下の面倒見が悪いとその瞬間に「ダメ課長」… おっと。 同じように、沖縄密約問題に切り込んで、政府の外交の闇に一石を投じた「正義」の新聞記者も、それが女から得た情報だと分かった途端にただの浮気男、「悪」い男になる。 そして往々にして、私たちのような情報弱者にニュースが入ってくるときには、嘗ての英雄は、既に「悪」になっている(ダークサイドに落ちている?)状態っていうのが始末の悪いところだ。 普通はさ、悪い人の話って、聞かないよね。 でも、「悪い人」でも、この主人公のように、「いいこと言ってる」ってことは、実は結構あるんじゃないか。 ってことは、私たちは見えてるだけの「悪い」ところだけじゃなく、見えない「本質」をちゃんと見極めなきゃいけないな。 過去の密約問題だけで終わらせず、4巻目でみっちり現在も進行系の沖縄米軍基地問題に言及してくるところはさすがだなと思いました。
0投稿日: 2012.02.12
powered by ブクログ4巻にこそ,山崎豊子の想いが詰まっているのですね. この切替方はいいなぁと思いました. そもそも,史実的な面で山崎豊子を読むのが好きなので 1-3巻でその部分をしっかり味わい,+で完全に巻を変えて 4巻目で小説的な側面から沖縄問題を訴える. 一つの作品でいい振り分けができていると思います. 山崎作品にしては短くて簡潔だし. ドラマのほうあまり調子よくないみたいだけど, ディテールの再現性高くて僕はけっこう好きです. ただよほど読んでる人か,直前に読んだ人でないとわかんないですよね.
0投稿日: 2012.01.25
powered by ブクログ発売と同時に単行本1巻2巻を買って読んだか、その後3巻4巻を読んでなかった。 今回TVドラマ化の話があり慌てて3巻4巻を読んだか、あっという間に引き込まれた。 最終巻は戦争そのものではなく沖縄の戦後の悲しい現実が生々しく語られていて、涙なしでは読めなかった。 また後書きでいつも通り山崎さんの参考文献と取材量の多さに圧巻。
0投稿日: 2012.01.19
powered by ブクログ実に読み応えのある内容しでした。 物語の舞台は沖縄が日本に返還される直前の昭和46年春。 政治家や官僚に食い込み特ダネスクープをし続ける弓成亮太は、 毎朝新聞政治部記者の敏腕新聞記者。 大詰めを迎えた沖縄返還交渉の取材中に政府の密約に気づいた弓成は、 ニュースソースの秘匿と真実を示すこととの狭間で悩む。 意を決して国会の場で明るみにする方法を取った弓成であったが、 予想外の展開になってしまったため政府側からの峻烈な仕返しを受けてしまう。 山崎豊子さんの小説は航空会社の腐敗を書いた「沈まぬ太陽」を読み、 その圧倒的な取材力と内容の濃さで圧倒されましたが、 今回ご紹介するこの小説も中身が濃くて圧倒されてしまいます。 当時の沖縄返還に関する日米の密約と政府の弱腰外交や、 スクープ後の政府側の「ここまでやるか」と思うぐらいの仕返しなど、 事実を元に書かれた小説としての迫力を感じます。 また、沖縄返還の密約があったということだけにとどまらず、 国際外交の在り方や国民の知る権利と諸外国の状況、 返還前後の沖縄の実態なども非常に詳しく書かれており興味は尽きません。 文庫本の最後に「取材協力者」や「参考資料」の一覧が付記されていますが、 びっしりと11ページに渡って記されている付記を見るだけでも、 取材を重ねて資料を調べて書き込んだ作品だということが分かります。 沖縄返還といえば私が小学生の頃の出来事。 沖縄返還にあたっての様々な紆余曲折や沖縄県の方の苦労や苦悩など、 当時の私には知る由もありませんでしたので、 この本を読んで改めて歴史的な出来事を振り返りました。 この小説は明日15日からテレビドラマ化されることもあって、 書店でも平積みにされているぐらい注目を集めていますよね。 皆さんもぜひ原作をお読みください。 おすすめです。
0投稿日: 2012.01.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最終巻は沖縄の問題を総括して、過去の弓成の事件を浮かび上がらせる書き方。少女暴行事件、ヘリ墜落と現実の事件をさかのぼりながら、密約開示と現代の沖縄の持つ問題へとつながっていく。終わり方がこれでよいのかは読み手の考え方次第、私はこの終わり方に著者の強いメッセージを感じる。後は我々が自国の問題として沖縄の置かれた現状を考えなければならないと読み手に訴えているだと思う。
0投稿日: 2012.01.12
powered by ブクログ沖縄のことに関する内容がメインであった。 どちらかというと,主人公の新聞記者を取り巻くドラマの方に興味があったけど・・・
0投稿日: 2012.01.04
powered by ブクログ怒濤の展開の最終巻。 現代に繋がる話がハイペースで進む。 今までは、沖縄返還にまつわる、報道の自由と外交の秘密の対決だったが、一転して沖縄の戦後から現代までの現状に変わり、話のテイストが変わっている。 難しい問題だが、現在まで続く普天間移設問題の一端を知ることができた。
0投稿日: 2012.01.01
powered by ブクログ裁判を通じて、傷つき、どん底に落ちた弓成。 沖縄で人々の暖かみに触れる中、傷を癒やし、人としての生き方に気づく。 そして、30年もの歳月を経て明らかになった事実。 自分でしかできないことに気づいた弓成は新たに歩みを始める。 外務省機密漏洩事件、いわゆる西山事件を題材にした物語が終わった。 当時の外交、国の情報機密に対する考え、報道の自由、知る権利・・・ 様々なテーマを読者になげかけてくる作品であるが、 改めて思うのは、国民誰もがもっと沖縄に関心を持つ必要性。 それを読者に気づかせてくれる。 普天間の基地問題は、決して対岸の火事ではないことを。
0投稿日: 2011.12.23
powered by ブクログ何をどう書けばよいのでしょうか・・ 暖かい部屋で、平穏に読み終えたわが身! 私はやはり、ヤマトゥンチュー!! 最後に、主人公の往く道が示され、安堵しました・・
0投稿日: 2011.12.18
powered by ブクログ西山事件は当時はもちろん知らなかったが、昨年は結構話題になっていた。政権交代でいろいろ表に出てきたものもあったからだ。それとは関係なく、手ごろな文庫本ということで山崎豊子本を手に取り、これまたテレビドラマ化といことで先に読んでおくかと。先に読まないとどうしても出演者を思い浮かべてしまうので。 新聞記者のスクープ、沖縄返還問題、記者の不倫といった当時の流れから最終的には普天間まで一気に引っ張るところに山崎豊子のスケール感を感じた。裁判記述が多いのはやむをえないかもしれないが少々冗長感あり。 しかし、大きな世の中の動きとは別の世界で生活しているな、私は。
0投稿日: 2011.12.11
powered by ブクログ山崎豊子さんの凄さを改めて実感した作品。沖縄返還の裏に関わる密約の事実と、今もなお続く数多くの不条理。本土の人間には知らされてないことがたくさんあり、大変勉強になりました。
0投稿日: 2011.11.24
powered by ブクログ最高裁判決後の沖縄物語は、読物としてはそれほど面白くない。 運命の人全般としては、新聞社の人間として興味をそそられたが、スクープや、政府の密約を抜くことに、今のIT社会になると、以前ほどの価値はなくなっているのではないか。
1投稿日: 2011.11.21
powered by ブクログ密約を立証する公文書が発見されるなど主人公に明るい未来が少し見えてきた終わりでした。記者としての生き方は評価される部分が描かれたのかもしれませんが、そのやり方には首をかしげてしまうこともあり、家庭人としての生き方には共感をすることもできませんでした。 来年のテレビ化でどこに重きをおいて製作されるのか興味がわきます。
0投稿日: 2011.11.16
powered by ブクログこれが実は真実なのか?? こういう小説だからしょうがないけど、あの人物どうなったのかな??とかもやもやしるのが多かったな…。ひとまず沖縄の人とくっつかなくて良かった。 また熟成させて頭がよくなったころに読みなおそう。
0投稿日: 2011.11.16
powered by ブクログ沖縄の米軍基地の問題。 マスコミの力の大きさ。 官僚の組織のための理不尽な振る舞い。 現在の日本の問題を作品にした大作である。 山崎豊子さんのような作家がもって出てきてほしい。
0投稿日: 2011.11.07
powered by ブクログこの小説のレビューは、以下でまとめて書いてあります。 http://booklog.jp/users/sawanosuke/archives/4167556065
0投稿日: 2011.11.06
powered by ブクログ沖縄返還にかかわる外務省機密漏洩事件の西山記者のお話。文藝春秋連載時代から、文庫を待ち望んでいたのだけれど、いざ買うと安心してなかなか読み出せなかった。今回、沖縄行きをきっかけに、ビーチで読み始めて、一気に読了。四巻は、おまけという感じだけれど、映画化には向きそう。澤地久枝さんの「密約」をもう一度読み返したくなる。
0投稿日: 2011.11.03
powered by ブクログ三巻まではすごいおもしろい。新聞記者って怖い職業やって思いながら、裁判の詳細さえもおもしろくてどんどん読み進めた。四巻はなんか急に山崎豊子が取材して知り得たことをただ書きたい為に書いてるような、唐突な感じがあって違和感。沖縄で起こったこと、今ある状況は胸に迫るし、泣きそうになるけど、この物語とは別の話な気がした。繋げ方に違和感を感じるのかな。
0投稿日: 2011.10.27
powered by ブクログ久々の山崎豊子 時代や職業が違うので、前提になる価値観の尺度が分からず、なかなか理解が難しい部分あり でも、読後に実際の判決で無罪確定で、歴史に立ちあったような気分になれた
0投稿日: 2011.10.13
powered by ブクログTHE 沖縄。 大地の子でも伝えられていた、山崎豊子氏がライフワークとも言える戦争の悲惨さ虚しさ影響の大きさが、コレでもかと押し寄せる。 何時もながら、日本人として知るべき事実の重さに背筋が伸びる。 ただ、前三冊との小説としてのまとまりはなく、登場人物たちが置いてきぼりなのが残念。
0投稿日: 2011.10.10
powered by ブクログこの人の作品にはやはり惹かれる。 年齢的にも最後の作品だろうなぁ…ドラマ化されるみたいだけど、くだらない作品にならない事を祈るばかり!!
0投稿日: 2011.09.20
powered by ブクログ「さすが山崎豊子」と思う作品。徹底的な取材の上に書かれた作品ということがよく分かる。 3巻までと、4巻は別の小説のようにも感じた。4巻は沖縄の悲惨な歴史が焦点になっていて、今まで詳しく知らなかったので読むことができてよかったと思う。「本土の人間は沖縄のことを知らなさすぎる」と書かれていて、その通りだと思った。少女事件や米軍のヘリコプター墜落事件などはつい最近の出来事なのに、自分は無関心すぎた気がする。
0投稿日: 2011.09.13
powered by ブクログ本当に書きたかったのは4巻の内容と読み取れますが、前フリの1~3巻のほうが長い。内容は悪くはないのですが、ちょっと構成に無理があるのは否めない印象です。
0投稿日: 2011.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めての山崎豊子さん。80過ぎの方が書いてると思うと感心する。実話を基にっていうのも、より内容に入り込めてよかった。 2~3巻あたりでちょっと中だるみして、最後は沖縄での戦争の取材報告みたいになってるけど、基地問題なんかは知らなかったことも多くて勉強になったし考えさせられた。 ただ、タイトルの「運命の人」っていうのはどういう意味なんだろう? 途中まで、弓成の潔白を信じてたから、三木昭子と関係があったのが分かったときはちょっとショックだったなぁ。
0投稿日: 2011.09.05
powered by ブクログ最終巻は、これだけで読んでも十分読み応えのある内容だった。沖縄と基地問題を考え、知る上でも一読すれば戦後から戦前、今にいたる苦悩の歴史を知ることができる。しかし小説としてというには少し説明的すぎるところもあった。 全体を通じて思ったことは、ジャーナリズムの問題と、そして沖縄の問題を読者に語りかけるというところに主眼が置かれていたのだろうということ。それはあとがきを読んでも分かったことだが、改めてそう思った。そういう意味では、弓成という人物への描写が少し薄く、裁判や沖縄の問題を詳しく描いた著者の意図もよくわかる気がした。 そしてやはり最後になってこのタイトルの意味も知れたこと、それによって大きな余韻を残して読み終わることが出来た。
1投稿日: 2011.08.07
powered by ブクログ山崎豊子作品らしく史実に基づいたStoryになっており中身は濃い。国家権力 VS 個人という圧倒的不利な構図の中、最後の最後まですっきりしなかったなぁ。
0投稿日: 2011.08.03
powered by ブクログ自分の天職を見つけ、それを通して社会と向き合う主人公の姿勢は偉い。 また、戦争の疵痕は僕の想像している以上に深いものなのだな。
0投稿日: 2011.08.02
powered by ブクログ国家機密を秘密に知らせまいとする国家と知る権利を主張する新聞記者との闘い。どこまで国民は知るべきなのか、国はどこまで秘密にすべきなのか。どうでもいい、個人のプライバシーを暴露することが報道の自由なのか。線引きが曖昧にそしてスキャンダラスな方向へと進んでいるような気がする。いつもの山崎作品に比べて何か物足りなさを感じた。
0投稿日: 2011.07.27
powered by ブクログ日本国土の0.6%に過ぎない沖縄県には在日米軍基地面積の75%が集中している・・そこには現地人しか理解できぬ多種多様な問題が潜んでいるということを小説という仮想現実から感じた。筆者の意図するものもそこにあるようで、4巻はこれまでの1~3巻までと打って変わって沖縄の歴史問題についての記述が大半に。 これまでの、新聞や書籍といった活字だけでは理解しえないものが横たわっていると感じると、現地沖縄に赴きたい気持ちが強くなる。
0投稿日: 2011.07.20
powered by ブクログこの巻は面白い。 2巻と3巻は裁判がメインなので少し辟易としたが、この巻は面白かった。山崎さんが本当に書きたかったのはこの巻のことだったんだね。 すごく思いが伝わってくる。 ところでタイトルの「運命の人」って誰なのだろう?
0投稿日: 2011.05.09
powered by ブクログ山崎豊子長編小説。 沖縄返還時の密約に関する事件を克明に描いた作品。 最高裁棄却後に訪れたのは沖縄。 ここで沖縄の歴史を知るわけだが、悲惨なのは言うまでもなく、犠牲になっている部分もあるんだな。 そもそも本土って言い方が良いのかすらわからなくなる。 鳩山前首相が無責任に発言していた米軍沖縄基地の移設問題も、今となっては本当に彼らのことを想っていたのか疑問に感じる。
0投稿日: 2011.04.16
