
総合評価
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powered by ブクログ今更太宰読んだ 一部強烈に共感し、ついでに他人への憤りも募らせ、ようやくちゃんとした思春期に突入した感じある
1投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ主人公は幼少期から人間を理解できなくて怖い故に自ら道化を演じることで他者を欺いてきました。 他者が理解できないと言いながらも主人公もまた他者を理解出来ておらず臆測で他者を論じています。 世間を怖がり世間とは個人と言ってますがそれは主人公も例外でなく主人公もまた個人の世間であり主人公の目で人を見てます。 堀木が何もかも主人公のことがお見通しだったことに気づいてないのがその証拠です。 言葉遊びの段で堀木が本当は主人公をどのように見ていたのかに気づいたならこれは堀木に感謝すべきことだと思いました。主人公を理解した上でそれ迄の永年の付き合いがあったわけですから。 結局最後主人公を理解してた堀木が主人公を助け出したように思います(堀木が主人公を病院に連れていったのは救済だとおもいます)。 最終的には主人公に希望がもたらされ主人公が穏やかに過ごせるようになっているので安堵しまし た。 【追記】 最後主人公に希望が出たと捉えてましたが......主人公が太宰治だとすると亡くなる1ヶ月前に書かれた作品とのことなので希望がもたらされたいたのか分からなくなりました。 この作品は太宰治を見抜いて助けてくれた方達への謝意と自分を り周りをくと不幸になることへの懺悔の気持ちを表した遺書のようなものなのかと思いました。 【追記】 主人公を見抜いて助けていた人としては……「竹一」「堀木」「ヒラメ」だと思いました(うろ覚えなので確認しましたが……間違っていたら申し訳ありません)
3投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログデスノートの作者が表紙を描いたものが目に留まり読んだ。 読み終えた感想として吸い寄せられるような強烈な引力と疲労感を感じた。 葉蔵が道化を演じる様は読んでいて苦しくも私にも身に覚えがあり同情してしまった。 葉蔵は世間(自身)を信じられなかった。しかし、道化を演じることで人々に寄り添うことができた。そして、全く疑うことを知らない純粋な人物に会った。ところが、それも悪いように利用されてしまう。 「信じる」って何なんだろう。
3投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ仮に主人公が近くにいたとしたら、救ってあげたいと思うだろうけど、私には救えないだろうとも思った。 主人公みたいに苦しんでる人は今もたくさんいると思う。救ってあげたいけど、救えない。本人も周りの人も辛いと思う。 生きている以上終わりなく苦しみが続くと感じ、それならいっそのこと死んで終止符を打ちたくなる気持ちはわかる。
3投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ人間が信じられず恐れているという想いがすごく伝わってきて、自分は狂人でこの世界をこう残酷に思っているに違いないと共感させるのが上手い。弱いけど美しいそんな太宰治の遺書のような芸術のような文章の連続。初めてまた読みたいと思った本でした。
2投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ初太宰治。 話の内容に全く共感はできないけど、何故か同情はしてしまうよく分からん感情になってる。 他の作品も読みたいと思った。
2投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログとても良きニヒリズム。コンビニ人間の後に読んだが、それのおかげかスムーズに入れた。初太宰治だったので他の作品も読む予定です。
2投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログ初めての太宰治作品! 太宰治の一生を書いていると聞いて読みましたがとても面白かった! 読む前は暗い内容だと聞いて身構えていましたが読んでみると新しい価値観を知れました。馬鹿馬鹿しいなと思いつつも何処か読んでいる途中不安になったりと心揺さぶられる内容でした。
1投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログすごい本だ。生きづらさを暴き、時折血を吐きながら言語化している。私たちは主人公が誠意を通わせることの叶わなかった「社会」の一員であり、一部は彼自身でもある。太宰が差し出した犠牲の上に救われ、正気を保てるみたいな感覚さえある。なんてこった。
2投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ自分の身を守るために世の中に媚びようとしてしまう葉蔵の言動は、誰にでも多少は身につまされる部分があるのではないかと思った。 自分でなく他人主体で流れるように生きて、破滅しかけて、救いがあるかもと思ったら、結局破滅だった。 自己認識と他者からの評価との違いに気付けなかったのも、向き合うことを恐ろしく感じて出来なかった顛末なのかなと。 道化てしまう、怖くて向き合えない、流されてしまう、人間の弱さが凝縮されたような話だった。 面倒見てくれる太い実家があるのは普通に羨ましいけど。
2投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
葉蔵さんは面白い人だな。声を上げて笑ってしまう話だとは思わなかった。 恥の多い人生といいながら、誰かにそれを否定して欲しいような、自分は人間生活が分からないと言いながら、もう片方では人を馬鹿だの白痴だのと見下すような、自分は死んだ方がいいなどといいながら、本当は愛されたい、そんな人と勝手にお見受けする。 太宰ってそんな人だったのかなぁ。 太宰はこれを書いた後で本当に亡くなっちゃう。 本当の自分を偽って生きるなんて普通のことじゃないのかな。生きづらさを感じない人っているのだろうか。この人が何か特別な人だとは思わない。 だからこそ、墜ちちゃう人がおかしく、可愛らしく、愛おしく感じるのかなあ。 しかしこの人のものの見方ってすごいな。読み返して太宰語録としてメモっておこう。
1投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ2025.7.21読了 周囲からの自分に対する評価と自己認識にはズレが生じている。葉蔵は自身をえらく捻くれ者だと感じていたが、彼は本当は誰よりも純粋だったのだと思う。純粋に生きたからこそ、現実の醜さや人間への恐怖により、酒や薬に浸り「健全に」生きれなかったのではないか。 私はこの本の内容からしか葉蔵の内面を伺えないが、私には彼の自己認識こそに歪みがあったように感じる。 周囲からの評価と自己認識のギャップに苦しむことはよくある話だが、実は自己認識の方が誤っている可能性もあるということに思い至った。 作中にもあったようにもしかすると私たちは、互いに相手を何も分からない、まるっきり間違ってみていながら、無二の親友のつもりでいるのかもしれない。それほどに他者の心の奥底を理解するのは難解なことだ。しかしそれと同じくらい自己を正しく認識するのも難しいのではないか。人間は一面的ではなく多面性があり、そのどれもが自分であるというのも確かだと思うが、それでも一体私はどんな人間なの?だろうと考えてしまう。それこそ「正義と微笑」にあったように、「ああ誰かはっきり、僕を規定してくれまいか」である。 また世間とは個人じゃないか。という言葉が印象に残った。 「世間が」と言う主語で始まる言葉は実はその人自身の言葉なのだと思う。 そう考えると改めて、「世間」という言葉は当てにならないものだと思う。
2投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログおそらく学生ぶり。タイトルほどの重さや暗さは感じなかったが、自分を隠し「道化」てみへる葉蔵の姿と自分を切り離して読むことは困難だった。 愛というものを掴み切れない葉蔵にとって、愛とは永遠の憧れのような存在だったことだろう。
4投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログ世間を恐れること。道化を演じること。罪に向かってしまうこと。その罪悪感。意外と共感できる部分があるというか、人間が限界まで自分に向き合えばこうなるのかなと思った。
1投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ「恥の多い生涯を送って来ました。」というフレーズから始まる純文学で3つの手記で構成されていて、幼少の頃から自分を偽り人を欺いてきた男の人生に呆れながらもどこか共感してしまう部分があるのが厄介だった。面白いというより考えさせられた作品だった。
2投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ初めて太宰治の小説を読んだ。好きな作家だと思った。人間誰しもが持っている要素を肥大化させたような人が主人公だから、刺さる人は多いだろうなと思う。
1投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ他人の目を気にしすぎるあまり道化を演じるのに、どんどん不幸になっていくのが読んでると辛くなってくる... 主人公ほどではないにせよ、他人の目が気になる瞬間も自分にはあるので結構共感できる部分はある 一文一文は長めだけど、古典作品特有のテンポの良さで飽きることなく最後まで読んだ 古典作品をちゃんと読み切ったのはほとんど初めてかもしれない
21投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何らかの特性持ちによる生きづらさに加えて幼少期のトラウマにより、他人の目の中でしか生きられなくなった。ストレスがすごそうなので、安易なドーパミンに頼りやすい人なんだろうなと。親元を離れた途端露呈されていく。
1投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ本棚から掘り出して、24年ぶりの再読(三読目かもしれない)。「恥の多い生涯を送って来ました。」が冒頭の一文だと勘違いしていた。3つの手記をはしがきとあとがきでくるんでいる構成。太宰推しの人って『人間失格』の評価が高いイメージだけど、自分的には、分かる分かるって感じでもないし、たいして響かないんだよなあ。これは前回も思った気がする。一人で悩んで行動して女性となんだかんだあるのかなって思ってたので、堀木とつるんで行動しているのは意外だった。
1投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログ好きな作家が聖書のように読んでると聞いて読んでみた。 自分の感情より、この瞬間をどう立ち回ると円滑に流れるかということを考えて行動してしまう。 それが自分にとっての成功なんだけど、他人にとっての正解かはわからなくて、その場面の違和感に気づく人に、大きな恐怖心を抱くことに共感。 しかしどこかそのピエロに気づいて欲しい自分もいて、結局その人と大親友になってしまう。 ここまで経験したことがある。 一度汚されたものは、真っ白に戻すことはできない。汚した人、それに気づいた人、何もできなかった自分。それらの怒りを通り越して、真っ白だったこと自体に腹が立つ。 共感してしまうことが嫌だと思う感情で溢れてた だけどそんな失格な人ばかりなんだとも思う
2投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
酒に溺れ、職につかず、女に養ってもらう生活を送る葉蔵。でもその正体は、人を信じることや愛することを恐れ、お道化ることでしか人と関われなかった臆病な独りの男。生への執着が感じられないこの危うさにみんな惹かれるんかな。 マダムが語った"神様みたいないい子でした"が印象的。葉ちゃんが周りからはどう見えてたのか知りたくなった。自分自身を愛してあげて欲しかった。
3投稿日: 2025.07.04
powered by ブクログ主人公は本当にクズ人間だけど、魅力を感じるのはわかってしまう。彼の生き方には共感しないが、彼の考えには共感するところがあった。 例えば、 世間とは個人じゃないか(p101) とか、本当に共感したし、1人でずっと考えてる人なんだろうなって思った。 解説を読んで、これがほぼ実話に基づいてるって知って衝撃だった。
6投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログこちらもバイブル的に線を引いて読み返しています。 クズなおっさんの人生の話し。 濃密な人間臭さと我儘なクズさ。だから愛されるのか。(知らんけど) 今じゃ考えられない逆ジェンダーレスな時代のため、豪快に見えるようで繊細。 ずれすぎていて逆に色褪せない。 クズなおっさん。
16投稿日: 2025.06.25
powered by ブクログ5年ぶりの再読。 やはりとても面白かったです。 はしがきから語り手は誰?という疑問。答えはあとがきでわかりますが、そこでまた新たな疑問。 主人公の葉蔵は、なぜ京橋のママに写真と手記を送ったのか? 文中に、彼女のことを「義侠心がある女性」と書いてあったが、それだけ?他にどんな理由があったのだろうか。 「恥の多い生涯を送ってきました」 一文目から惹き付けられます。 葉蔵の精神的にオチていく過程が描かれています。人間の心情がとても細やかに表現されていて、太宰治ってすごいなと改めて思いました。 今でいうと、女性をヌマらせる男。道化を装い、辛いこともたくさんあっただろうけど、女性が助けてあげたいと思うほど魅力的な人だったのだろう。 人や社会が恐くてお道化ながら生きていく。道化まではいかなくても、ぼくは彼にすごく共感をもちました。人が恐くなってしまう経験があるからです。 これは、あとがきも考慮しての感想ですが、 主人公がアルコール中毒で、まわりの信頼していた人たちに精神病院に入れられたときの気持ちを想像すると非常に胸が痛みます。 太宰治に対して、マイナスのイメージをもつ人もいて賛否両論のようですが、ぼくは彼の作品が好きです。 他の『道化の華』と『晩年』という作品が気になったので読んでみようと思います。
23投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログ感情移入は出来ないし、読んでいて「クズだなぁ」とイライラする場面もありましたが、 次から次へとページをめくる手が止まりませんでした。 あとがきにも記してありましたが 太宰治が自分にだけ本心を語りかけてくてくれてるみたいで読んでいて楽しかったです。
4投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログいつの世も賢いものほど生きづらい。太宰自身を照らし合わせた主人公の葉蔵に共感を覚える部分が多くあり、時は流れても悲しいほどに世界は変わらないのだと落胆するのを感じた。共感こそすれど、これは自分が太宰の感性に近いからなのか、はたまた単に感受性が低いせいなのかわからないが、常日頃から考えている当たり前のことが書かれているように思われて深く心に残るようなインパクトはなかった。(多分後者なんだろうな笑) ただぼんやりと尾を引く形で人間失格を思い出すことはこの先幾度となくあるのは確かだろう。もっと読解力を付けていきたい。
8投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ「現代にもいるよね、自分を違う意味で特別だと思ってる人。」 この本を読んだ率直な感想はこれだ。 序盤の人を恐れ嫌うような表現に共感できる人もいるのだろうな、と思いながら読み進めてみたが終盤に近づくにつれ全く共感できなくなった。 現代でいう「繊細さん」「HSP」の部類に入るだろう主人公の心情は分からなくもないが、結局は自分自身に呑み込まれてしまった1人の男の話だったのだろう。 とても人間らしいと私は思う。 ここまで人間の心情を的確に表現しているからこその嫌悪感が賛否両論を生むのだなと思う。
5投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ心酔してる人々と、そうさせる本自体が怖くて、太宰作品は明るいもの以外あまり真剣に読まずにきたけど、それでよかったと思った。 本当に落ちている時にこんなもの読んだらどうなってたことか。人の心に入り込むのが上手い。痛切な叫びに引っ張られて、これはわたしだ、と思わされてしまう。今読んでよかった。 心情その他一切を無視してエピソードだけ見たらクズで、沼らせる男っていうのは今も昔も変わらないんだなと妙に納得した。
3投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ一度は読んでおけと言われて読みました。きっと大人になった時に読むとまた違う気持ちで読み終わるんだろーなーと少し楽しみになりました。 少し共感できる部分があった。
10投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログ一度は読んでおこうと手に取った名著。人間の愚かさや浅ましさが描かれる。破滅に進ませたものは何だったのだろうと考えると、世間や正義という言葉で武装した得体の知れない者のように思う。時代を超えても変わらない構図を見た。
14投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ2025.5.16 葉蔵の視点で読み進めるのであれば、最終的に行き着く先は悲劇なのかもしれないが、読者の視点から見えるのは、内と外との葛藤の末に酒・薬物中毒になった男(言葉では表現しがたいが、葉蔵自身も最早これを喜劇的に捉えているのではないかとも思う)の哀れすぎる末路が描かれている。 葉蔵が「お道化る」相手は一般的な人間や社会であり、読者もその括りにいるとすれば、これを面白がらない手はないとおもう。
0投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログ人間失格/太宰治 読了 2024.12.09 太宰は暗く重いと、かねてより聞いていた。読んでみると、意外とユーモアのある明るいものだった(そう見えるように振る舞っているとも言えるのだろうが)。 読んだら鬱々としてしまう人もいるらしいが、そうなんだ…めっちゃ面白いのに…と思った。共感できるところがあるかないかで意見が割れるのかな。 人が分からぬ。それは、家族も。得体の知らないもののようで、しかしそれは恐らく自分の方なのだろうな。馴染めぬ。取り繕うために、道化になる。これをすれば笑ってもらえるということは分かるのに、心から通じ合えることは無いのであった。その道化が見破られたとき、ひどく焦った。うまく取り込んで親友にでもなれば、言いふらされずに済むのか。或いは、死んでくれたなら。 『世間とは、いったい、何の事でしょう。世間というのは、君じゃないか。世間とは、個人じゃないか。(100ページ)』 人間の着ぐるみを着た化け物かのような存在。共感するところと、そんなに考えなくていいのに…と思うところがあった。 葉ちゃんの葛藤は幼少期からであるが、20代の頃は酒も女もあってより険しい。脳病院。父親の死。田舎暮らし。これらを経て、ふっきれたような終わり方。『ただ、一さいは過ぎて行きます。』 たまにある、1ページ以上も改行のないダラダラとした文には疲れた。こうも長々と、『〜であるが、いやしかし、ところが、もし、そうだったら』などと永遠とも思われるような文は、思考の取っ散らかりを表現できて良いのかもしれないな(そしてこの後に読んだ駆け込み訴えにはより強い印象を受けた)。 長たらしい文や古い言い回しや慣れない熟語から、読みにくさはあったが、面白かった。鮨のくだりが特に好きだ。三度三度のご飯も。へへののもへじも。 書ききれない好きなところには、付箋を付けている。たくさんある。私よ、読み返しなさい。 作中から経歴から、太宰の女ったらしぶりには驚いた。こうもモテるのに、生きにくいのか。その憂いが女を惹き寄せるのか。 作品によってだいぶ違うようなので、明るい太宰も読んでみたい。 2024年版プレミアムカバーで第212刷。すげぇな………
0投稿日: 2025.06.06
powered by ブクログこの作品のすごいところは 太宰が死を以って作品を完成させてしまった事だと思う。人生をこんなに少ないページで描き、伝えきった。 あとがきの 彼はどうなったんでしょう? 多分死んだんじゃないかー などという会話。たったそれだけの言葉も太宰治の運命を知ったうえで読むとゾクっとしてしまう。
6投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ自分のバイブルであり、自分自身の深層心理を太宰に見透かされ、それを延々と書き連ねられてるような感覚に陥った作品。この作品に共感することが出来ない人は 心底幸せであり、身体的にも精神的にもと健康である何よりの証拠であると思う。自分は「弱虫は、幸福をさえおそれるものです。綿で怪我するんです。幸福に傷つけられる事もあるんです。」という一節と、自分の吐く嘘を嘘として捉えず、相手の体裁や尊厳を保つために、あくまで飾りとして付け加えてしまい、結局その行為は後の自分の首を絞めることになると分かっていながらも辞めることが出来ない悲しき癖が 自分と悲しいくらい酷似していて まるで自分のこれからの命運を予知するものかと勘違いしてしまう程であった。 他にも、道化をしすぎてその道化に疲れてしまい、自己嫌悪に陥り、また自分のことを好きになれなくなる、もしくは社会という大きな海に深く沈んで、もがきすぎてかえって疲れて上がって来れなくなってしまうというこの負の循環から抜け出すことが出来なくなってしまって、気づいたら手遅れになっている点も似ていた。 太宰は その見てくれや醸し出す雰囲気により女性を寄せつけ、その出会った女性たちを否応なく自分の負の面で取り込んでしまう という悲しい一面があると感じた。ある意味彼はごく普通の人で 普通の幸せを願う人物だったのではないかと思う。
4投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ読むの3度目で、やっと理解できました。 学生時代に読んでみた時に内容が頭に入ってこなくて、映画で見ても頭に入ってこなくて、社会人になった今、やっと味わって読み切ることができた。 文がすこい...。本当に頭いい人なんだなと
4投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログ名作中の名作、太宰治の最高傑作と呼ばれる本作。知ってはいたけれど手に取ったのは歳を重ねてからでした。 憂鬱の底にひっぱられる重量感があり、ひぃひぃ言いながら何とか読了。気が滅入るような気持ちで読んでいたはずなのに不思議と読後感は重くない。ラストの台詞とタイトルが対をなしていることに心が震えます。 本心を隠し、おどけて、心ない笑いで自分を守り消耗する。これは大なり小なり誰もが知っている感覚だからこそ共感を呼ぶのかもしれない。 葉蔵という男は厄介なのに物悲しいほど純粋で、心抉られるような魅力のある人物だった。
8投稿日: 2025.05.18
powered by ブクログみんな普通で、そして狂ってる。それに気づいてしまった主人公の心の苦しさよ。 原罪というか、人の不完全性を読まされた。それを知覚することの恐怖。そして知覚した上で自身を再構築できるか?それとも快楽と堕落に身を委ねるのか? 1人では無理だと思う。主人公みたくなるのは避けられない。 そして、太宰治の本を初めてちゃんと読んだが、面白い。表現、天才かと。
2投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ人の二面性を恐れ、自ら道化になることでやり過ごす姿は自分と少し重なった。 また自分の弱さを嫌いながらそれに頼らなければ生きれないのはさぞ辛いだろう。 その中で善性の塊のような女性を好きになり、救われたかと思ったらその善性が故に痛い目を見ることになってしまう。それを見てまた絶望する。 失格になった人間というものはそんなに高尚なものでは無いと思います。
16投稿日: 2025.05.16
powered by ブクログ知能の優れたASDの心の中を描いていると感じた。生々しく描かれている日本の”世間"の醜さについては現代においても共感できる部分がある
2投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ"無抵抗"は己を駄目にする、寛容と履き違えてはならない。 自身を狂人、癈人と綴っているのとは裏腹に、他の人は神様のようだったと語っているのが印象的。結局人間らしくはないのかもしれないけれど、思ったより自分は素敵な人間に思われているかもしれないということが自己嫌悪でかちこちに固まった頭を少しだけやさしくほぐしてくれる。
2投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログ人間誰しもがうちに抱えるものを自覚させるような作品なのだろうとは思うが、自分にとっては特に人ごととは思えなかった。というか、自分のことを書かれているようにさえ思えた。自分は道化を演じて生きているという点ではほぼ同じである。 ただし、自分のこれまでの人生と大きく違うのは、自分は女にモテていない点、自分には特段の才能がない点、である。前者は置いといて、この作品の主人公には後者がある故(道化を演じ切れる才能?)、社会からの隔絶を感じ、苦しむこととなったのではなかろうか。自分は生まれ持ってその才能があったと感じたことはなく、道化を演じるようになったのは後天的であり、ある種の憧れの体現であるから、理想を追い求められているので、幸い人生に絶望したことはない。さらに共感能力も高いつもりである。自分を演じることが当たり前となり、本音を出せる場面がなくなってしまった時、また社会との違いを自覚し、他人に分かられなくなった時、自分にも絶望が訪れるのかもしれない。そんな未来も垣間見え、ある種の忠告を受けたように感じた。 追記 もう一つの違いとして、自分の周り(=社会)では、道化を演じること(=ウケをとること)を至上としていたこともあるだろうが、それに価値を認められなくなった時を考えても、恐ろしい。
1投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ有名で何度も挑戦しようと出来なかった作品! なかなか難しく…難しく…難しかった! でも、読めば読むほどわかる部分もあり、引き込まれました!
0投稿日: 2025.05.08
powered by ブクログ始めは興味本位だった。タイトルや書き出しが有名過ぎるほど有名だったから。物語の内容を知らなくても著者のイメージ通りなのでは、との想像も容易かった。固定観念といえなくもないけれど、概ねその通りだと思う。 今日においては古くさいとの意見も多いけれども、著書が生きた時代背景を踏まえた上でなら、問題にはならない。 著者の物語には、繰り返し同じような主人公が登場する。これは著書の内省の吐露を物語に投影しているからだろう。単に面白い、夢中になれる、そこに留まる物語ではない。 読者は、始めは戸惑いつつも、次第に自身の内省と重ね、共感に至る。このような物語を描く著書の本を読むことは、読者自身にも気力や体力を要求するだろう。少なくとも、僕はそうだった。もどかしくてたまらないと思いつつも、諦めてしまう。なぜなら、きっと僕も同じだろうから。矛盾をも肯定するだろう。なぜなら、そうせざるを得ないから。内省の到達点は、諦めなのかもしれない。
0投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ太宰治を読んだのはこれが初めて。 これが魂を込めて執筆した精神的自叙伝か、、、! 後半だんだんと薬に蝕まれて社会的にも堕ちていく様が読んでいて辛かった。 幼少期時代の道化を演じることは自分にも当てはまることあって行動心理というか、それを読まれて突かれることがどれだけ恐怖するかとか、繊細な心情描写がリアルで痛かったなあ、
0投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログ80年ほど前の作品なのに、現代の私が読んでも主人公、葉蔵の気持ちが手に取るように伝わる太宰治の怪作でした。 私にとって、作中で一番人間らしい葉蔵が、最後には社会に馴染んで生きる他の人間と比べることで、『人間、失格。』と漏らして精神病棟送りになったENDには大変考えさせられました。現代では、葉蔵のような人間でも、ある程度は生きやすくなったとしても、やはり資本主義のこの世の中に生き辛さを感じる人は多くいると思います(私もその一人です)。 社会に適応しない人間には、問答無用で無能の烙印を押される、そんな機械のようにしか生きることを許されないのであれば、もはや生きる理由もないだろうという太宰の最後の社会への嘆きが痛いほど伝わりました。 真に人間らしく生きるためには、やはり葉蔵のように社会的な振りをしつつやっていくしかないのか、いつも考えていますが、未だに答えはでません。しかし、この本が大ヒットしているという事実からも、実は機械のように見える人間達の中にも、演技をしている人達が多くいるのだろうと思います。 そんな世の中で、改めてどうやって「人間」になれるかを模索しつつ、生きていくしかないのかなと思いました。
4投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログ太宰治『人間失格』。 いつか読まなくてはと思いながら、読めず… やっと読めた。 『お道化る』。『お道化る』なのか… 大庭葉蔵、本来の自分を隠すため、社会的な関係の中で『仮面』を被る。 『お道化る』は、他の人から受ける期待や役割に応えようとすることと、自分の本心をかくすため… 『お道化ればお道化るほど』… 本当の自分がわからなくなっていく… 葉蔵はどんどん自分を追い込んでしまう… 本当の自分を知られることが怖くて、怖くて… 葉蔵は… 葉蔵の容姿がよかったことも、葉蔵を破滅の道へと… 女性が葉蔵を放ってはおけなかった… 周りが葉蔵を甘やかしたがために葉蔵は… 『お道化る』ことは誰にでもあることだろう。 本当の自分を隠すために。 むしろ人間らしいのでは⁇ でも自分を見失うまではない… 葉蔵は自分の弱さとその容姿、環境が、『人間失格』へと陥いることへと導いていったのだろう。 誰にでもあり得るだろう、『人間失格』となることは、自分次第で。
16投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
みんな何かしら「道化」を演じて世渡りしているからこそ、普遍的な内面を吐露したこの作品は、現在も読まれる不朽の名作なのだろう 不幸のオンパレード、とかではなく、むしろ裕福な生まれでモテまくるのに、常に絶望と隣り合わせで生きて深く思考していることは魅力的なはずなので、「人間失格」ではないと思った(別に合格、失格とかいう客観的な指標は存在しないけれども) こういう過去の名作を「履修」してこなかったのだけれど、戦後に書かれた文章でも現代でも十分読めることが面白い。とはいえ、味のある独特な文章表現、古風な言い回しが難解でそれがかえって面白く感じた。(100%は理解してない)
1投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログ2回読んだ。1回目は正直普遍的と言うか、物語の展開に刺激を求めすぎてたというのか、結局??みたいな読み終わりで、消化不良な感じがしたが、 とりあえずもう一回読んでみようと、全体の流れを把握した上で読み進めていくと、凄く面白い。 心情の緻密さとか、なんかそれっぽい感想を書くとこの感じた感情が浅く感じてしまうので言い表せないが、その主人公の心の中を覗き込むような、自分を重ねるような感覚が、太宰治のすごさなのか、純文学と呼ばれるジャンルの魅力なのか。 小説を通じて一人のの人生を、体験できた気がして、2回読んで良かった。 世界には色んな名著、名作家がいて、これからも色んな世界をのぞいて見たいと感じた。
9投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
よく自伝的小説と言われているけど、「はしがき」と「あとがき」で挟んで手記の体裁にしていたりとか、割と周囲と環境には恵まれてんだよなコイツ…というのが(主人公は気付いてないが)読者にはそれとなく伝わるようになってたりとか、ここぞという所で文体変えたりとか、むしろこんな内容なのに見事に抑制が効いていて計算された書きっぷりじゃない? と思う。 だから、これを書いて死んだというのが正直結びつかない。他人を恐れるあまり、どんどん楽で破滅的な方に流れてってしまう様子はいやにリアルなので、そこに「生きるのって面倒すぎる、もううんざり」という気分は感じなくもないのだが。 堀木もヒラメも、俗物だけど悪い人ではないよねぇ。葉蔵もまた然り。 人間失格? いやいや人間そんなもんだよ。
4投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログこういう人間染みた本人の孤独を感じる本は好きだな〜。 他人にうまく馴染めず、笑顔の裏にある孤独や恐怖がリアルみある。
0投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ自分にとっての自分と、自分が相手に見せたい自分とではギャップがあって、太宰はその間で苦しめられていた。太宰が「道化」になってしまうのは自分を守るためである。しかし私はそれを悪いことだとは思わない。誰しも傷つくことを恐れるのは当たり前であり、太宰は単なる自己防衛をしていたように思える。太宰は自分を客観視する能力に長けすぎており、そこに太宰の繊細さ、そして作品の源があったのだろう。
4投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログ接客業のバイト中、人を恐れ、でも不快にしないよう必死にニコニコ笑顔で対応する自分を呼び起こせば、葉蔵にものすごく共感できました。
1投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログ初めてこの人の作品を手に取ってみました。数ページ読み「この人は天才ではないか?」と感じ、あっという間に読み終えました。やはり天才でした。最後の一文が衝撃的で刺さりました。
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ名作らしいので。こちらから見れば考えすぎと思っちゃうけど、職業柄、こんな人が多くいるの事実と思えてしまう。人間失格だと言っているけど、世の大抵の人は人間失格だと思う。それに気づけて、苦悩している人ほど生きづらい。大変な世の中
2投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ会社に本が好きな先輩がおり、その人と本について話をした次の日に持ってきてくれた作品。私は自叙伝のような作品があまり好きではないのか、中々内容が入ってこないが読み切ったという感じである。感想としてはここまで苦悩を感じてしまうのにはいくつか要因があると思った。具体的には生い立ちが一般的な家庭とは異なり、当時の自分の環境との乖離が大きいこと、周りを観察しすぎて自分の言動を気にしすぎること、太宰は頭が良いのだろうなといいうことである。 実際、あとがきを読むと太宰は他の家庭よりもお硬い家庭かつ良い身分であることが読み取れた。 ただ、映画にもなったりずっと評価されている作品なので、もう一度読んだ時には何か感じることが違ったりするのかなとも思っており読み直したいなとは思っている。また、別の作品にも触れたいなと思っています。 ただ、今の自分が読んだ評価としては星2になりました。
1投稿日: 2025.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間のグロテスクな現実をよく見通し、かつ美しく表現している圧巻の小説。悲劇を直接的に書かずに、ああ、こういうことが起きたのだと分からせるのは小説家の常套手段なのかも知れないが、衝撃的な出来事が起きたときに、それを受け入れられないまま時間だけが過ぎて行き、正気に戻ってから全貌を悟るという感覚を追体験しているようで、臨場感がある。
1投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログ勝ち組だったはずの人間がいろいろとやらかしていくことで人生が終わっていく話。主人公の行動に共感するよりはイライラを感じることの方が多かった。主人公の手記を第三者が見ているという形式で語られているがそれにより主人公が現在どうなっているか分からないようになっているのが良かった。
1投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めはとっても難しくて、なかなかスムーズに読み進められなかったけど、途中から、表現の美しさがやばすぎて、衝撃と、感動みたいなものがどんどん押し寄せてきて、ぐんぐん読み進めてしまった。 これは、また成長して、大人になった時、もう一度読みたいと心から思った。結婚のシーンやばすぎ、、鳥肌立った。かっこいい。
2投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ太宰治の人間観察眼の鋭さと言語化能力の卓越さに驚くばかりだった。「自分は、みんなにあいそがいい代わりに、「友情」というものを、一度も実感したことがなく、いっさいのつきあいは、ただ苦痛を覚えるばかりで、その苦痛をもみほぐそうとして懸命にお道化を演じて、かえって、へとへとになり、わずかに知合っている人の顔を、それに似た顔をさえ、往来などで見かけても、ぎょっとして、一瞬、めまいするほどの不快な戦慄におそわれるありさまで、人に好かれることは知っていても、人を愛する能力においては欠けているところがあるようでした」という文章が印象的だった。 さすがにここまでではないが、自分もたまに人の輪の中にいる時に似たようなことを考えることがある。人に好かれるようにニコニコヘラヘラ対応している自分を客観視して、むなしくなるような。数回会ってそれなりに仲良くなったとしても、プライベートでは会いたくなくて、知り合いに似た人を見かけたらわざと避けてしまったり。スイッチがオンになっている時は、コミュニケーションが得意で友好的な性格かのように見せているが、オフの時は可能な限り誰にも会いたくないし、1人で過ごしたいと思っている自分は実は人間が嫌いなのかもと思うこともあって、それを上手く言語化してくれて少し自分の考えが客観視できたように思う。 主人公の手記を通して、これまでの人生で関わってきた人たちの内面の葛藤を少しだけ垣間見ることができたような気がする。なんでこんなことをするのか理解できないというような行動の裏にも、他人が想像できないような暗い過去があるのかもしれない。 本書では軽く触れられていただけだったが、子供時代の陰惨な性的虐待の経験や両親との関係性も主人公の人格形成に深く影響しているように思えた。子供時代の経験と本人のネガティブな性格、類稀な知性が絡み合うとこういう思考になってしまうこともあるだろうな…と感じた。過去に相当辛い思いをした人でないとここまでの思考には到達しないのではないか。人間の暗さというか、深さや醜さを垣間見ることができて勉強になったし、世の中に似たような経験をして人間不信に陥っている人が少なからずいるというのは忘れてはいけないと思った。主人公の気持ちを理解できるところはあるが、完全に同意・共感はできなかった。でもそれこそが自分が幸運で恵まれていることの証なのかもしれない。
8投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ多分主人公にどっぷり感情移入して読むのが良いんだろうけど、こういう方も居るのねくらいの感想。人間が失格というより弱かったんだろうなあ、生い立ちは不憫。ただそれで全部説明できるわけでもなく、結局本人の選びとった結果であるのは否めない。作中で主人公が自身を『道化』と言い切ってるが、悲劇性に溺れる事なく読者に娯楽を提供する客観性が反って哀しい。
1投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルから想像できた小説であったが、 やはり物語の行く末は違っていた。 人間失格というタイトル通り、 主人公は人間としての 機能・欲求を所持いていなかった。 それでも、世間になじるため 本性を隠して道化としていきていた。 その行動は周りにとっては違和感を持つ人もおり、主人公が徐々に余裕がなくなり 最終的に友人としてみていた者に 脳病院に連れて行かれた。 狂人と認定され、人を信用できなくなった者は 最終的にどのような道を辿ったのか みなさんに言うまでもないだろう
1投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログ世の中に同じような考え方や生き方をして、どんどんダメになっていく人がいると思うけど、こういう考え方をしているのだなとわかった。でも自分もところどころ共感するところがあった。誰もが少しは同じような弱い部分を持っているのだろう。
4投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ久しぶりに読んだ。 繊細すぎるなー 昔はもっとわかるーって思うこと多かったけど、今読むと…考えすぎやろ!とつっこみたくなる割合が多くなった気がした。ただ、やっぱりなんかわかるわ…
0投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ10代の頃に読んでたらもう少し良い感想が思いついただろうけど、社会の歯車として生きている普通の会社員にとってはただのクズとしか感じ取れなかった。へんな宗教に洗脳されない方法が知れた。
0投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログなんとも生きづらい男の手記だった。自分語りで書かれた文では、本当にどうしようもなく死ぬことが常に頭の片隅にある精神状態であったにも関わらず、他の人間から見ると、良い子に見えたり、また魅力のある男に見えたり。なんとも皮肉だった。
1投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログひとりの男の自分語りが魅力的な作品です。この男の特徴は"拗らせている"という一点に尽きてもよいかもしれません。人間らしさが人間らしさを呼び、その果てには狂い、絶望に落ちこんでいく。
0投稿日: 2025.02.14
powered by ブクログ言うまでもなく名作です。気分が落ち込んでいた時分にはずいぶん励まされました(笑)太宰治氏の作品は本作が初めてでしたが、心つかまれ思わず再読してしまいました。
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中3のときに読んだのが悪かったのかもしれないけど……難しすぎたのと自分が感情移入しやすいのもあったのかページ数は少ないのに読むのに時間がかかった…。落ち込みすぎて…。ほんと情緒不安定なときに読んだら危ないと思うくらい……高校生になった今、情緒も安定してきたし読もうかなと……本当に太宰治はすごい人生を送ってました…………その一言しか出てこないくらいすごい人生…
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログたまたま目に止まり読了。たばこ、酒と嗜好品に生活を乱され、クスリへと落ちていく。主人公がクズ、出てくる奴らがだいたいクズ。人生に目的なんてないというような終わり方。
0投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログなぜそこまで評価されるのか分からないから私はバカなのではないかと思う。 何度も映画化されているので映画と共に読むと面白い。 太宰の自伝であるから、太宰は精神疾患だったのだろう。堀木さえいなければとおもってしまう 人間は、こぶしを固く握りながら笑えるものでは無いのである。
0投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画では観たことがあったけど、読んだのは多分初めてだったと思う(何節かはどこかで目にしているけど)。 上手く言葉にするのが難しいけど、絶対あの状況(心境や環境)で生きるのってすごく難しいし、実際作中でも心中しようとしたり、死にたいと思ったりする描写があったのにそれでも生きているのがすごいなと思った。実は1番強い人なんじゃないかと。 まだ自分も大して生きてるわけじゃないけど、「私もそうかも」みたいな感情にさせるのが上手いなと思った。
0投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログギャグ小説だと思ってゲラゲラ笑いながら読んでます。悲劇と言われる事の多い本作ですが、努力や誠意が報われないから悲劇なのであって、主人公の大葉は努力してないしいくじなしなので全てが因果応報。そのダメっぷりを笑うべき作品。
0投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログ想像とは真逆の本だった。純文学というか何となく教科書に載る偉人のイメージから難しいと思って敬遠していたけど、教養も兼ねて初めて読んだ。 文こそ古く難しかったけど、良くも悪くも普通だった。ここまで読み継がれてる理由は太宰治自身が深く投影されているから?? 他の太宰治作品は読みたいと思ったけど、この本はもういいかなあ。 弱い部分に共感できるような、教訓にもできるような堕落した所が書かれている本でした。 異性を味方と捉え、同性の方が敵意識が高い所も少し共感した。 最後の文で彼にとっての救いがあったように見えてよかった。 1時間36分
0投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログあまり好きじゃない小説だった。 かなり偏った考え方をしていると感じた。 なぜそこまでして悲観的にならざるを得ないのか不思議でたまらなかった。私自身も悲観的な部類で、共感できる箇所もいくつかあったが、もう少し広いものの見方をすれば、ここまで悲観的にならずに済むのではないかと思った。
0投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログきっとまた何度か読みたくなる本。 読み終わったあと、解説を読み、より理解が深まりました。太宰治の人生が詰まっているのだと、この小説を残してくれた感謝を胸に大切にしたい本だと感じました。 いわゆるクズ男のようですが、道化と本当の自分との矛盾に苦しみ、一度闇落ちしてしまうとなかなか戻ってこられない苦悩が人間らしく感じて、全く他人事とは言い切れない気持ちになりました。 賛否両論あるんだろうけれど、戦争前後の価値観もグラグラの世の中で生きていると、死ぬために生きているような人生観になってくるのかな〜と思いました。
0投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ三島由紀夫は彼を嫌いだと言ってる。一言で言ってしまえば同族嫌悪であると言っている。 三島と太宰は同じく人生への絶望感やどうしようもなさを感じていた。しかしそこへの向かい方が逆であったと思う。三島は絶望があれどそんな人生に抗うように生き、一方太宰は、抗うというよりかは、受け入れ、そして溺れて行ったような、そんな気がする。 そんな彼の人生を描いた小説。特別な人生に見えて、人間の普遍性も表してる。 道化を演じている人生。どこまでいっても自己を擁護することばかりかんがえてしまうナルシズム。 共感してしまう私の人間性は大丈夫だろうかと思ってしまう。(笑)
2投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログ読んでいると、とてもゾッとするような小説で人間の奥深さをしれた気がする。来年、再来年この小説を読みに戻ってくるだろう。
1投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログ17.19歳で読んで、ずいぶんと大人になった今もう一度読み返すととても面白い。面白いは、Funnyのほう。
1投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログ5年ぶりくらいに読んだ。読んだのは多分三度目か、もしかしたら四度目である。 初めて読んだ時、大学時代だっただろうか、いたく感動したのだと思われる。当時太宰治の作品をそれなりに読んだ覚えがある。また人間失格は何故か二冊持っており人に貸したりしていた。小説を読むようになり、次は何を読もうかと思案している際に、ふと放置していた段ボールの本を思い出し、中を開けてみると見つけて、懐かしくなって読んでみた。 数年ぶりといえど、覚えていることも多いので、正直感動は少ない。それに今回読んで感じたのが、文学的な表現が地味というか簡素なことである。内面の吐露はあまりに生々しいが、一方で装飾的な文学表現はあまりなく、話が淡々と進んでいく。 巻末の解説を読んでそう感じられた理由が理解できた。これは読者の為ではない、太宰が本人の為に書いた小説なのだと解説されており、納得した。 また、解説を読んで、人間失格という作品にリアルタイムに出逢えていれば、さらに色々な事を感じられただろう。今の時代を生きる自分がリアルタイムに出逢える作品との出逢いを大切にしたいと思った。
1投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今の私には分からない部分が多かった。 でも、「世間は個人」というのが、そうだろうなと共感できた。 世間が許さないんじゃなくてあなたが許さないんでしょってあーそうかもって思った。
0投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログ今の自分の精神状態の物差しとして使えるこれガチ 鬼くそモード入ってる時は痛いほど共感できる。 ここまで人の痛みや愚かさ、詫びしさを巧みに表現できるのはさすが文豪と言われるだけあるんだなと。 主人公はナルシズムのデフレスパイラルに陥ってドツボにハマってしまったどうしようもない天性のモテ男。けど自分と似たように痛みを持つ危うい女達と惹かれあってしまい更に地の果てまでイッテQ。才色兼備でも幸せとは限らない。 痛みで引き寄せた恋なんて上手くいかない。 どの時代でも共感者を多く呼び太宰の沼にハマる読者が絶えないのも分かる。 主人公(太宰本人?)に関してはここまできたら精神障害ではないのか?と思った。幼少期の惨い経験がどれほどその人の人格に影響して一生傷となり呪われた人生を送るのか。 笑えない話。 主人公は結局最後まで大人になれなかったんやろうけどこの繊細な感性も忘れたくないね。 「太宰は若い頃誰でも一度はかかるインフルエンザみたいなもの」てどっかで見かけて笑ってもうた。 まあ確かにそういうふうに笑い飛ばして見た方が精神衛生上はいい。というかこの本を「厨二病」と笑える人は割と幸せな人生を送ってるんやろうから誇ってください。
1投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ弱ってる時に見たら共感できたのかな? わからん、なーんか寄り添えないね、 頑張れよ、怠惰スギィって思っちゃう
0投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ太宰治ってちゃんと読んだことないなあ、とりあえず「人間失格」読むかあで読了。 ヤリチンの話かと思ってたらもの凄いメンヘラの話だった。 「世間というのは、君じゃないか」 本質をついてるような気もするけど、世間一般から排除された側の人間が「自分は悪くない」的な言い訳をしてるだけなのでは。コンビニ人間読んだあとだから尚更そう思ってしまった。 計らずも立て続けに具合の悪い小説を読んでしまった。
0投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログまんまとどハマりしてしまった。 太宰治の愛着形成がうまくいかなかったんだろうなーと感じる文章が堪らなく寂しくて、痛くて、共感してしまう。 沢山の名言があるけれど「自分のような、いやらしくおどおどして、ひとの顔いろばかり伺い、人を信じる能力が、ひび割れてしまっているものにとって、ヨシ子の無垢の信頼心は、それこそ青葉の滝のようにすがすがしく思われていたのです。それが一夜で、黄色い汚水に変ってしまいました。見よ、ヨシ子は、その夜から自分の一顰一笑にさえ気を遣うようになりました。」これがものすごく印象に残った。
1投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ葉蔵が人間失格に思えない。 むしろ人間らしいなと思う。 葉蔵がああなってしまったのは「人間」に期待しすぎてて、その期待に応えらてない自分に失格の烙印をおしてしまったからなのかなーと思った。人間なんてこんなもんだと割り切って、もっと鈍感になれてたら(それはそれでまた違う悪い方向にいきそうだが)。でもそうなれないのが葉蔵という人間であり、周りから見たら神様みたいないい子だった。人間らしい。 自分好みの作品だった。
1投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログおそらく読むのは3度目。 古い小説を読むときはいつも少し身構えてしまい、楽しむよりも読み切ることが目標になってしまいがち。けれど今回は、「早く続きが読みたい!」と素直に思いながら読めた。年齢を重ねるにつれて少しずつ、文学の面白さがわかってきたのかもしれない。他の作品にもチャレンジしてみたいです。
0投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ昔読んだけど、完全に忘れてしまったので再読。 トータル2時間程度。 主人公ってこんなにクズでしたっけ? 時代背景もあるんだろうけど、相当にクズ。 ただ、共感というか、わかるなぁってところもある。 私も人間失格かも・・・と思ってしまいました。 考えさせられました。
1投稿日: 2025.01.01
powered by ブクログ綺麗事とか一切なく、人間の本質を炙り出している。 人間の汚さに抗いたい私は、この物語にまだ不快感を感じてしまう
0投稿日: 2024.12.31
powered by ブクログこの小説にどれだけの人が救われてきたことか。 読みながら思ったが、いや違う、これは同じ罪を犯してきた人間としての、罪悪感の共有だ。 深く痛ましい自己批判は、その覚悟の重みで強く人々の心を打ち、個人を通じて世間に問いかける。私は異端か?と。 古い小説だし身構えていたのだけれど、その読みやすさに驚かされた。80年弱経っているというのに、未だ同じ感覚を共有しているという珍妙さ。文体もびっくりするほどすんなりと自分自身の中に入って浸透していく。太宰は私だと思わずにはいられない。 この世は不条理である。信頼は裏切られ、憎まれっ子は世に憚り、罪を補うのは救いではなく罰だ。真実を見つめる繊細な人こそが心を痛め、塞ぎ込んでいくのはどの時代も変わらない。 メンヘラ、なんて言葉が蔓延する現代だけれど、じゃあ「正常」な人は本当に「正常」なのだろうか。色々なものを踏み躙って知らん顔で生きていける鈍さが成功の鍵というのだから、この世はそもそも異常でしかない。
0投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ超有名だが読んだ事ない作品をたまには読んでいこうと思う、第一作目。 次は罪と罰か、太宰作品の有名作 斜陽を読もうかな。 とある青年の手記。 幼少期は厨二病のような印象を受けるが、 青年になるにつれ純粋な印象に変わっていく。 正直、私レベルの読者にはオススメは出来ない。 (どんでん返しや叙述トリック、クスリと笑える本を好む人) 単語も古く、ひたすら手記を読む。 人の弱さを心情と共に素直に描かれた作品。 また数年後読んだら評価が変わるかな。
1投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログ最低、クズ、ほんとに人間失格。 だけどなぜか魅せられる。 あまりにも有名過ぎて、食わず嫌いで避けてたけど、読んで納得でした。
1投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログ葉蔵は最後には人間では無くなってしまったと語ったが、私には主人公の性格はよっぽど人間らしく思えた。寧ろ葉蔵を裏切ってきた周りの人間らの方がよっぽど人間失格なのではないか?いやむしろ人間らしいとさえ言えるのか…? そんなことを考えていると人間らしさってなんなのかわからなくなりました。 初めて近代文学に触れてまだ少し自分には難しかった。もっと深い視点で読めるように努めていきたい。
1投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新潮文庫の100冊 2024を読もうと入手した。 (2024.12.15) [ブログで紹介] 本書を読んだ理由は、 新潮文庫の100冊 2024 に選定されていたからです。 一年かけて17冊です。。。 幼少から27歳(と書かれている)までの心情や行動を、 出来事と共に吐露した小説です。 太宰治のことは良く知りませんでしたが、 解説を読んで、 自伝のような本作を書いた後に心中(入水自殺)をした ことが分かりました。 なるほど、 自分のことだから詳細な気持ちを述べられるわけです。 著者が他人の日記を小説にした形式をとっていますが、 自身の経験をさらけ出した ルポルタージュと言えます。 主人公の結末はどうなるのかと思い、 早朝に起きた日にいっきに読み終えました。 どんどん読み進められる、 優しい文章でした。 ただし後味はあまり良くないです。 私には、 幼少から一貫して自分を卑下し続け、 それを取り繕う道化としての行動、 特に退廃に至る行動 が理解できませんでした。 その心情は詳細に説明されてはいましたが、 私にはずっと自分を卑下しているだけとしか思えませんでした。 自分にも、 似たような気持やごまかす行動があるよなとは思いつつ、 卑下し続けることが分かりませんでした。 というか、私は、 そのような感情を持ち続けること、 自分に照らし合わせて考えることも拒否したいです。 (2025.12.16) ※2024.12.6古本購入@シェア型書店PASSAGE内「青熊書店」棚 カバーは本画像のものではなくピンク色。 新潮文庫の100冊 2024:4冊目 2025.12.7読書開始、12.16読了
5投稿日: 2024.12.15
powered by ブクログ時代背景もあるかもだけど、少し気持ち悪いと思ってしまう部分があった。他人が怖いってのは共感できるけど。 カタカナ英語がちょっと崩れてて面白かった。
0投稿日: 2024.12.09
powered by ブクログ2024.12.07 次々と起こるネガティブな事件に読む手が止められない 超超超有名作だが読めていなかったので青空文庫で読破。 同情もしないし共感もしないが、日本人で自殺が多いのは昔から変わらないのではと思ってしまう。 太宰治本人の人生観が赤裸々に描かれているようで、今の文学ではあまり見られない痛々しさを感じた。 完全な自己投影型の作家の作品。興味深い。
0投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
確かに暗いんだけどユーモアもあって太宰治の人気やモテ男伝説も頷けます。 私は特にラストの 「ただ、いっさいは過ぎて行きます。 自分がいままで阿鼻叫喚で生きてきた所謂「人間」の世界に於いて、ただ一つ、真理らしく思われたのは、それだけでした。 ただ、一さいは過ぎて行きます。」 がとても頭に残っています。それは確かに真理だと思うし、その過ぎて行く人生の中でどう生きるか、またはどう死ぬかはその人次第なのだと。
1投稿日: 2024.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
[全体的な感想] この本はページ数も少なめで、かつ文才がすごすぎて一見難解な表現も言い換えられたりしているのが多いので、非常に読みやすかった。太宰の自叙伝的な小説なので、伝記が好きだった私は「これを探し求めていたんだ!」と思いながら、ページを凄まじいスピードでめくっていた 私はペシミストなので、ペシミズム全開なこの本は非常にフィットした。なので、読み終わるとこの上ない満足感を得ることができ、この本を読んでいたカフェからの帰路の足取りがすごく軽やかだった。 この本は太宰の恥に感じていた部分が多く陳述されている。だが、彼が歴史上の人物で尚且つこのような手記を大々的に残したがためにこのような恥辱が後世にも語り継がれるのであって、私のようなしがない一般人が大いなる屈辱を受けて例えそれを周りに告白したとて、後世に語り継がれることはないため、辱めを受けたらどうしようとか考えている自分が馬鹿馬鹿しくなった。 [ネタバレ含む感想] 物語の前半から、主人公は道化師っぷりを演じ、本当の自分を周りにはひた隠しにしてきたと言っており、仮面をかぶってどうするんだ?と少し嘲笑も交えた疑問を呈していた。よくよく読んでみると、主人公は社会に適合しようと努力して、結果的にできなかったのである。これは私にも言えるのではないか?とふと自省し、むしろ周りには気丈に振る舞っていた主人公の方が周りに沈鬱な空気を醸し出しているかもしれない私より世渡り上手なのでは?という境地に至った時、自分の至らなさに赤面するばかりであった。 ふと自分に「本当の自分を演じられているのだろうか?」と疑問を投げかけてみた。すると答えはNoであることがわかった。彼は冗談も交えて明るく振る舞っていたが、冗談が言えない私は明朗には振る舞わず、周りにええかっこしいだけをして、偽りの自分しか見せていないことが判明した。では、本当の自分はどこへ行ったのだろうか?それはここで話すと生々し過ぎるから1人でメモに書くだけにして、ここでは言わないことにしておく。 話は少し変わるが、主人公は、世間は個人間の争いだと言っていたが、私にはどうもそうは聞こえない。私にとっては、個人間の争いは世間という言葉に当てはめるほどビッグスターではなく、蝸牛角上の争いでしかない。本人もそれは間違いである的なことを言っていたので、必ずしも的を射ているわけではないと思う。 私にとっての世間とは、自分を叱咤激励し、自分に成長を促す清流の如く綺麗な場所と認識している。自分で言うのも変だが、私は勉強熱心な方であり、学校で先生などから叱咤激励を受け、成長してきた自負があるからだ。だが、世間に対してこのようなピュアな考えを持てるのは、私がまだ社会の縮図でしかない学校という場所しか経験したことがなく、周りの大人からの意見によってガンジス川の如く汚いというイメージを持っている社会人生活を経験していないからであろう。社会に揉まれたら、100%と言っていいほど厭世的になるであろう。 最後にこの物語の結末の部分について感想を述べて終わりにする。主人公は最後に「世間に不幸も幸福もない。ただ単に一さいが流れるだけだ。これが世の中の唯一の真理だ。27歳なのに、白髪が多いと言われる。」的なことを言っていたが、主人公が色々煩悶しながらも世の中の真理を会得できたのに安堵の念を覚えた。なおかつ、不幸も幸福もないほどもぬけの殻になり、若いのに白髪混じりの苦労が絶えなかったであろう見た目になったあたりを察すると一抹の虚しさや侘しさを覚える終わりであった。
1投稿日: 2024.11.22
powered by ブクログこれは読者である私たちに向け何らかの教訓を訴えたかった小説ではなく、太宰治自身が抱えている罪や、自堕落な思想を世間に告白することで何らかの救いを見出すため書いた贖罪文のようなものだと感じた。そのような書籍が今でも名作として扱われていることに、太宰治のカリスマ性を垣間見た。この本の主人公がずっと女性に困っていなかった描写とどこか重なった。 名作と謳われる理由として堕落の動機が強い意志を伴うものではなく、流れに身を任せていた、等の抽象的なものだったので読む人の共感を生みやすい作品になっていることが挙げられるのではないかと思った。 かくいう私自身はそこまで悲観的で無く、共感できるところが無かったのでそこまでのめり込んで読むことが出来なかった。息巻いて読んだだけにちょっぴり悲しかった。
2投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ暗い作品嫌いだから読まなかったけど、読んでみて人気の理由がわかった。短さと読みやすさだ。 登場人物も主人公だけ見ておけば他は駒のように動くだけだし、とにかく読みやすくて文豪の作品読んだぞという読後感が気持ちいい。 これからも人気がある作品であり続けるんだろうな。
1投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ小栗旬主演映画『人間失格』を観た帰りに友人とノリで購入したまま読んでいなかった本。 はじめはなんちゅう面倒くさい男!と思っていたが、読み進めるとなんだか憎めないな〜と感じてきたのは一緒に映画を観た友人にとても似ているなと思ったからなのか、、、、。 その友人も女を怖いと言いつつもいつも彼女がいるような人間だった。 太宰治の人生を最後に知り、なんて孤独な遺書なんだと悲しくなり、その友人はどうか幸せになってほしいなと思った。、
0投稿日: 2024.10.23
