
総合評価
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powered by ブクログ初の松本清張。代表作と言われるものを読んでみました。 新婚の夫が前任地の北陸で姿を消してしまう。その夫を追って、妻の禎子が行方を尋ね歩き、夫の過去と真相をつきとめるミステリー。 読み進めていく中で、何度か「え!」と思わず声を上げてしまう展開あり。事件を追っていく中で最初は頼りない感じだった禎子がどんどんしっかりしてくる。 戦後がまだ色濃かった時代の悲劇ともいえる結末でした。なんだか物悲しい気持ちになるエンディング。 やっぱり、サスペンス・ミステリーはそんなに好みではないのだけど、なるほどと思わせるストーリーでした。暗い海に続く断崖絶壁が心に残ります。
0投稿日: 2018.08.14
powered by ブクログ「1958年当時の」現代小説ゆえに正当な評価には為り得ていないのは自覚するが、禎子の名探偵への豹変ぶりや鵜原が久子より禎子を選んだ理由の薄弱さや駄々漏れな個人情報に印象が強く残ってしまった。松本清張氏が描きたかったのは戦後混乱期の悲劇であったろうが、度重なる禎子の推敲がミステリー部分のチープさをやや際立たせている。また、これは出版社のせいであるが文庫本裏表紙の内容紹介も重要な種明かしをしており興醒めだ。 いゆわる「火サス」系の地方回り後の絶壁ラストのフォーマットではあるし、作品としての面白さはあるのだが、名作の誉れ高き作品だっただけに些か期待外れだった感はあった。
0投稿日: 2018.05.07
powered by ブクログ謎解きが登場人物の独白の形はとってはいるが、説明調な点があまり好きになれなかった。ストーリーは面白い。ただし、半分は過去に埋もれてしまいつつある設定。そして、情景。夜行列車の窓が開いたりとか、車内喫煙が当たり前だった時代。懐かしいと思えるぎりぎり。
2投稿日: 2018.04.19
powered by ブクログ前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は曾根であった!夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。 延々と沈思黙考するのが刑事ではなく、主人公の禎子であるところが面白い。
2投稿日: 2018.04.14
powered by ブクログ松本清張の、推理小説。社会派推理小説の一つとして、氏の代表作、とも言われている作品。 東京と金沢を往復する会社員、鵜原憲一が結婚後、突然失踪した。妻の偵子は失踪した夫の行方を捜すべく、東京と金沢を往復する。憲一の同僚、本多とともに、行方を捜しているうちに、知らなかった夫の昔の影が・・・戦後の米軍相手の売春婦”パンパン”のその後を描いているため、日の当たらない部分に日を当てる、という意味では画期的な内容だったかもしれないが、まず、話に無理がありすぎないか? 妻が手弁当で夫の行方を捜すのはまだしも、同僚の本多が東京と金沢を往復したり、憲一の兄がわざわざ金沢に来て弟の身元がわかるものを先にさがそうとしたり。。。かつ、偵子は”カン”で推理していく・・・ 文章も表現力に乏しく、”パンパン”の悲劇の描写も中途半端で、北陸の寒村の描写も淡々と記載しているのみ。これ、本当に松本清張が書いた??○ースト? あと、タイトル。何で"ゼロの焦点”なのか??この意味がわからない。
2投稿日: 2018.03.12
powered by ブクログ当時もあった面白さはそのまま、半世紀前の様子がよくわかるという面白さがプラスされている。読みやすくて面白いいい作品だった。
0投稿日: 2017.12.18
powered by ブクログ松本清張の有名な小説、タイトルに覚えはあったけど図書館でたまたま目に入ったことをきっかけに初めて読むことになった。終戦後の日本が舞台で、おそらくこの小説が書かれた当時の現代が舞台なのだろう。新幹線は走っているのだろうが、主な舞台となる金沢への北陸新幹線は当然まだで、夜行列車が当たり前のように登場。もちろん携帯電話もなくて普通の固定電話が登場する(そういえば電話交換手が登場する場面もあった)。明治時代を扱っているわけではなく、そんな時代が舞台の現代小説というのが新鮮に思えた。人間ドラマを扱っているが、話の展開は割とゆっくりとしている。行方不明になった夫を新妻が探してゆくうちに次第に過去のことが明らかになってくるという展開。一般人の新妻が様々な推理を立ててゆくのだが、その推理の過程は非常に丁寧に説明が加えられていて、今どきの刺激的かつ挑戦的なサスペンスとはちょっと雰囲気が異なる。非常に懇切丁寧に読者に説明をしてくれるので読みやすいのだが、読んだ読者はみんな同じ結論にたどり着くのだろう、それがいいようなちょっと物足りないような。今どきのサスペンスを読みなれていると、良くも悪くもいろいろな意味で少し古い感じの小説。
2投稿日: 2017.10.09
powered by ブクログ昭和34年に刊行された本作。 全くもって古めかしさが無い。 むしろ今の時代に、これだけ濃厚な推理小説が無いので逆に新鮮で新しい。 まさに「名作は時代を選ばず」の象徴。
3投稿日: 2017.09.28
powered by ブクログ推理サスペンスドラマによく見られる断崖海岸での告白のシーんはこの作品のインパクトから生まれたものではないだろうかと思われるほどドラマティックな最後。そして意外な犯人とその動機。主要な登場人物が次々と死んでいく過程がさらりその先のストーリーに興味を惹かせ、一気に読ませる傑作です。 冒頭の結婚した直後に失踪する夫というとても不可解な出だしもよいですね。
0投稿日: 2017.07.02
powered by ブクログパンパン。パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン 正直わたしには犯人の気持ちがわからないっす。昔ビッチでも過去のことになるもんだよって一年前までゴム無しじゃヤれなかったのに今ではこんなことにたったの一年でなってる私が言うんだから。これからもっと真面目になるけど けどそれも戦後っていう時代背景なんだろうなあ。でもそこまで嫌だったと考えると、現代の性意識を再認識しなきゃなあとも思う。 なんだか佐知子さんがとても哀れで自分がどうしたいかより他人にどう見られてるかが大事だったんだろうねってことがわかる あと主人公お見合いで結婚した夫に一ヶ月半しか一緒に過ごしてないのにこんなに必死になれるか? おもしろくて一気に読んだから物語方上手!
1投稿日: 2017.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
出てくる人たちの言葉遣いが美しくてびっくり。28で義理の姉とあんな言葉遣いで話すとは! なんだかんだで夫は生きてるかと思ったけど死んでたし、犯人も結局アレでしたね。タイトルの意味が最後までよくわからなかったのて、いつか読み直そう。 なんとなく雪に降りこめられた冬の陰鬱な感じが全体に漂ってる。
0投稿日: 2017.02.10
powered by ブクログ結婚して、半月も経たず夫は金沢で行方不明になった。妻の禎子は、夫の行方を探すため金沢に向かう。 想像していたような結末ではなく、なるほどねと言うような結末。最後がほぼ禎子の推察というか仮定で話しが進められていくので少しくどかった。
0投稿日: 2017.02.06
powered by ブクログ昭和34年に出版された作品。戦後の混乱期が影を落とすミステリー作品。お見合い結婚した歳の離れた新婚夫婦。しかし、新婚旅行を終えて、新生活をスタートさせて直ぐに失踪してしまった夫。東京と金沢を舞台に、夫の真相が新妻によって暴かれていく。 現代の推理小説と比べ、ゆっくりとしたストーリー展開。
2投稿日: 2017.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公である禎子が、新婚だった夫の失踪の真相を探っていく物語。 ときどき、その推理はちょっと深読みしすぎなのでは、と思うところが多々あった。 作者によって導かれてるな~と感じるところも。 登場人物の経歴を探るのに役場のようなところを訪問して、すらすら答えてくれるところは時代ならではだな~と思った。現在なら本人か代理人でもない限り無理なのに。 犯人からの直接の告白が聞けなくてちょっと残念。
0投稿日: 2017.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幾つもの楽しみ方を見つけられそうな社会派ミステリー小説の雄である。 占領期を直接引きずる時代相と、当該時代を雄弁に語る小道具(交換員付き長距離電話、上野・金沢間に十時間を要する夜行座席急行、26歳初婚女性に求められた処女性他の社会規範、性交渉に関する男女の二重基準、見合い結婚の実像、自決用青酸カリが社会に流布・蔓延)の数々を懐旧し、諾否と現代の良さに思いを馳せるも良し。 風雪荒れ狂う冬の金沢・能登の断崖絶壁等に仮託されたキャラの心象に添うも良し。 あるいは、中盤以降、義兄と夫の後輩の殺人を契機にたたみかけるように動くストーリー。ここで華開く数多の疑惑。そしてこれが物語終盤、一気に収束していき、安堵と苦味をもたらす結末に誘う筆力。この小説の醍醐味に感嘆するも良し。 いろいろな楽しみ方ができることは、いつ読んでも面白いという証左だ。 さて、この陰影ある物語は、高度成長・自由という正の側面と、人的物的両面での戦争の爪痕という負の側面、この明暗さが同居する時代であった故に成立した作品と言えそうか。
0投稿日: 2016.12.30
powered by ブクログ* 2016.12.7 読了 - 犯人探しじゃないところでええっ!?と驚かされて思わずページを閉じてしまったほど! まさかの事実。 失踪した旦那さんの過去は今ではありえないなぁと思うけど、通信、交通の手段が少なく時間のかかった昔はよくあったことなんだろうか。 - 戦後日本の女性たちの置かれた特殊な状況から引き起こされた悲しい物語。 - 後書きにも書かれていたけど、主人公は(結婚したてとはいえ)相当その夫に踏みにじられてると思うんだけど、それについての心情が全く描かれずドライなまま最後まで存在していたのが少し不思議だなと思った。 - 北国の冬と陰鬱なテーマがよく絡み合っていた。その中で本多の実直さと、東京に住む主人公の母の、母としての率直さが物語を読み進めるうちの、灯りでありました。 -
2投稿日: 2016.12.08
powered by ブクログ内容知っていても、面白いって松本清張はスゴい。今から考えると時代遅れやなぁと思うところはたくさんあったけれど、それを抜きにしてもじゅうぶん読みごたえはある。しかし、禎子をていこじゃなくさだこって何度も読んでしまったのは、何でなのかなぁ。禎子は新婚ホヤホヤやのに亭主の鵜原憲一が失踪してしまって、警察を頼らずに自分で捜査していくのが、不思議といえば不思議だった。想像だけで犯人を特定するのも、ご都合主義だといえばそうだけれど、時代感も感じ取れるしとても面白い作品だった。松本清張また読みたい。
4投稿日: 2016.11.16
powered by ブクログ清張の代表作の一つ。 昭和32年から発表された作品なので、著者が48歳位の時に書かれたもの。 また、今回読んだ文庫本は、昭和46年発行で、手にしているのは、平成23年の128刷である。 息の長い作品である。 板根禎子と結婚したばかりの鵜原憲一が失踪したことから始まるが、最後のほうになり、終わりが見えてくると、な~んだ、ということになる。 まあ、どの作品でもそうだが。
11投稿日: 2016.10.04
powered by ブクログ突然疾走した夫を探して、妻が色々なところに聞きこみをしていたら、関係者が次から次へと殺されて、大変なことになる話(適当)。ちょっと世界が狭すぎて、限られた登場人物の中から無理矢理真犯人を絞り出している感じがする。でも文章は確かなので、読めてしまった。
2投稿日: 2016.05.29
powered by ブクログあっという間に読めました。読みやすかったのもあるし、やはり犯人が気になったから読み進めてしまいました。 初めての松本清張。2016年5月に読みました。やはり本には旬があるんだなーと、感じる。普及の名作も確かに存在するのだろうけど、やはり今読むと、なんか物足りない気がする。なんか犯人がわかってちゃんちゃんじゃ物足りないー、そんな簡単に犯人死なせて終わりでわなく、もっと深部が知りたい、ただのわたしの希望ですけど。
2投稿日: 2016.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
パンパンについて調べていたらこの本で割と詳しく扱っていると知ったので読んでみました。 松本清張はなんだか難しそうだと勝手に思い込んでいたけれど、読みやすくて驚きました。推理にしては都合が良すぎるのでは?とも思いますが小説自体はぐいぐい読み進めていけて楽しめました。 ただ、用心深くて慎重な本多さんがウィスキー飲むか?好きな登場人物なだけに殺害法が安易すぎてびっくりしました。彼のことを考えると切ないです。
0投稿日: 2016.04.26
powered by ブクログ2016年3月28日読了。歳の離れた夫と新婚のうちに、夫の失踪の知らせを聞いた禎子。夫の行方を追ううちに意外な事実を知る・・・。「点と線」ならび称される清張ミステリの名作。戦後の混乱したムード(真相にもかかわる)、昭和を感じる人々の振舞い、日本海側の寒々しい風景、そして崖!真相を知った後のやるせなさもたまらない、大いに堪能した。利益も欲得もあるわけではなく、「なぜ?なぜ?」に突き動かされて真相に迫っていくヒロインの姿が魅力的。
2投稿日: 2016.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初・松本清張作品。 犯人が最後までわからなかったので、はらはらした。 戦後の日本について勉強になり、この本で初めて「パンパン」と呼ばれた女性たちの存在を知った。ネットで調べる中で横浜のメリーさんと呼ばれた女性の話も知り、自分の中の見聞を広げることができたように思う。 ただ、あまりに安易に人が殺されている気がして犯人の殺害動機を知った後も少し違和感が残った。この歴史的事実がそこまで思い詰めさせるものであるという意味なのかもしれないけれど。
0投稿日: 2016.03.13
powered by ブクログ前任地での仕事の引き継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。ようやく手がかりを掴んだ時、”自殺”として処理されていた夫の姓は曽根であった!夫の陰の生活がわかるにつて関係者がつぎつぎに殺されてゆく。戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。(裏表紙より)
2投稿日: 2016.02.19
powered by ブクログ初、松本清張の小説! 前に昭和史発掘を読んで、難しすぎる!と感じていたせいか、かなり読みやすかった! 古い感じはするけど、北陸の感じや、昔の女性の苦悩などを知ることができてよかった。 禎子さんが、推理を進めていくので、自分で推理する暇があんまりない感じだったが、 するすると読めた。 それにしても、本多さんはどうしたのか。。 なぜ?犯人が、うまく手引きしたのだろうか。。 なぜ疑わないのか、びっくり。。 すこし突っ込みどころもあるけれど、 当時の社会背景などを知ることのできるいい小説だと思う。 映像で見てみたい。
0投稿日: 2016.02.17
powered by ブクログ今の時代に設定をかえて映像化・・・ってのが難しい作品ですね。あと終盤、主人公が情況証拠のみで推理をしていくわけです。裏付ける証拠もないのに。「こうなんじゃないか?」が「そうに違いない!」という妄想をきいてるようで怖いですよ・・・。
0投稿日: 2016.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「昔、あの人はどこどこで○○をしていた」ということ。 今回は戦争後、占領下にあった日本での生活状況がその後に影響を与えている。おそらくテーマとしては簡単にまとめてしまうと、そういったことだろう。「まだ戦争は終わっていない」と。 今もこういうたぐいの事象があるんだろうな、と。 生きていくために仕方がなかったと、そういった状況を発生させてしまうこと。大小いろいろと。
0投稿日: 2015.12.19
powered by ブクログ古い作品なのでもっと読みにくいかと思っていたけど、意外とそうでもなかった。社会派ミステリーとして凄く完成されている作品だと思う。 戦後の間も無くの米軍中心の華やかな社会とその代償について描かれていて、近代史の勉強にもなった。 昔の女性は大変やったんやろうな〜パンパンという言葉自体知らなかった。今じゃ考えられないような時代背景が物珍しくて引き込まれた。 また読みたい作品の一つ。
1投稿日: 2015.12.07
powered by ブクログ松本清張の作品は会話文が多いので読みやすいですね。ここ最近読んだ2冊はどちらも女の情念が恐ろしい作品であった。あとは電車とかそういった類が出てくる。当時は今よりももっとなにもない時代だから清張は時刻表の隙間に夢を見たのかな。
0投稿日: 2015.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
名作と思って読んだけど、意外と人がドンドン死ぬし、最後もっと許せない何かがあるのかと思ったら、そうでもなかった。義兄を偶然見かけたり、戦後の婦人問題のラジオ番組たまたま聞いたりとか都合良すぎる。人の家の写真撮るのももっと深い心の動きがあるのかと思いきやそうでもない。義兄がウイスキーで死んでるのに、またウイスキー飲まないでしょう。真実を知りたいという若妻の気持ちは分かる。でも会社の人含め警察に頼らない意味が分からない。
2投稿日: 2015.09.19
powered by ブクログさすがに時代背景が古くなってしまったりはするが、外れがない。それってすごいことだと思う。余計な、回りくどい文章がなく、でも最近の本のように、あらすじだけをなぞったジェットコースター本でない。行間があるって言うの?すごい作家なんだと思う。
3投稿日: 2015.07.01
powered by ブクログ登場人物:①鵜原禎子(主人公),②鵜原憲一(夫),③鵜原宗太郎(憲一の兄),④宗太郎の妻(”嫂”で通している),⑤本多(憲一の同僚,①に好意をよせる),⑥曾根益三郎(②と同一人物),⑦田沼久子(⑥=②と内縁関係),⑧室田儀作(金沢の実業家,②の後援者―ということだったが..),⑨室田佐知子(⑧の夫人.上流階級の知的で非の打ち所がない女性として登場するが,それが却ってうさんくさい.けっきょくいちばんのワル) 「松本清張の”ゼロの焦点”」といえばけっこう有名で,じぶんも期待して初めて読んだ. が, わるいが内容はTVの「火曜サスペンス」なみ.→と こき下ろしてはイケナイのだろう.何しろこのミステリーノベルが世に出たのが1971年,”火サス”が始まる10年前..だから,それはこの時代(S46=1971)ではそうとう斬新だったのかも(=だったのだろう) まあ,面白いことはおもしろかったが, 「いったいケーサツはこの話の中で,なにをやっとったんじゃ?!」と言いたくなるほど無能でしたね,それがいちばん気になったぞ.
1投稿日: 2015.06.21
powered by ブクログ時代が違うものの、金沢のどんよりした雰囲気の描写や、色鮮やかな衣装など、場面の描写や表現が的確で秀逸。 そういう意味で楽しめた。
3投稿日: 2015.05.30
powered by ブクログたまには偉大なる推理作家の作品を読んでみるものだ。少しずつ、絡まった糸を解きほぐすようなミステリーの醍醐味を存分に味わった。 主人公の貞子は縁談を受け、十歳年上の鵜原憲一と結婚する。夫の憲一は前任地の金沢に出張に行き、失踪。貞子は夫を探しに金沢へ向かうが、関わる人物が次々と殺害される… 北陸という、寒さと哀しみを感じるような土地を舞台に敗戦という事実の重さを伝えるように描かれた傑作ミステリー。
9投稿日: 2015.05.13
powered by ブクログネットや携帯のない時代なので電子デバイスを使ったややこしいトリックはないが鋭い人間観察と心情を読む巧みさで殺人事件の奥行きがどんどん広がっていく。面白い。
0投稿日: 2015.05.07
powered by ブクログ緊張感が一貫しててとてもよい。だれる所もなければ力む所もなければ、それでいて常に緊張と不安と日本海の陰鬱のぶ厚い曇天が作中全体を覆う。重苦しいのに一気呵成に読めた。 ミステリーとしての風呂敷の広げ方や、戦後どさくさの社会悪もさることながら、北陸の陰鬱な気候が呼び起こす不安や所在なさをベースに、冒頭から破局を予感させながら興味の持続を維持しているその筆力に感嘆しました。すばらしい! その日本海の荒涼とした荒波、奇岩、断崖が、他人に話すことのできない過去を持つ人々を引き寄せてしまうのですね。荒涼感、寂寞感。すばらしい! 遊びで同棲するために偽名まで用いた男の罪、パンパンに成り下がってしまった女の過去、お見合いという形でしか結婚できなかったために夫の素性を何も知らされずに振り回される女の悲劇。戦後どさくさのひずみをひずみのままエンターテイメントにしてしまっているのだから、すばらしい! 最後に本文から… いわば、これは、敗戦によって日本の女性が受けた被害が、十三年たった今日、少しも傷痕が消えず、ふと、ある衝撃をうけて、ふたたび、その古い疵から、いまわしい血が新しく噴きだしたとは言えないだろうか。 …すばらしい!
0投稿日: 2015.04.27
powered by ブクログ昭和20年代から昭和30年代という時代背景とともに、北陸と東京を舞台にしたストーリー展開が味わい深い。 主人公の禎子が新婚早々に夫の失踪という悲劇に巻き込まれ、東奔西走する姿が痛々しい。26歳にして10歳も年上の男(鵜原憲一)と見合い結婚し、新婚生活も束の間のアクシデントに・・・。 鵜原の隠された過去、思いがけない謎の死・・・、まさに引き付けられる面白いストーリーである。 現在では考えられないような状況が、かえって昭和の時代を懐かしく思い出させる作品です。
0投稿日: 2015.04.19
powered by ブクログこの作品はミステリーでくくってしまうのは 非常にもったいないですし、 謎解きゲームの材料に使ってしまうのも やっぱりもったいないです。 今の時代パンパンといっても決して 通じないことでしょう。 だけれども、歴史の負とは言えども 何もかもを焼き尽くされた彼女たちを 責められましょうか。 ちなみにこの作品は対比の作品です。 実は事件の鍵となる人物と憲一の妻には ある共通の特徴があります。 あることが巧みなのですが、 片方はそれは役立つほうになりますが もう片方はそれゆえに「負」を抱える身と なってしまいます。 本当、歴史は残酷。
0投稿日: 2015.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
社会派推理小説という肩書を持った小説ですが、これは推理小説というよりはサスペンス仕立ての社会派小説という感じがしました。 推理を楽しむというよりは、主人公の禎子の胸中や、真犯人の心境を思いやって読むのが楽しかったです。 禎子が真犯人に至る過程は、ちょっと出来過ぎた偶然が多く(偶然見かけたというエピソードが多いところや、いきなり真犯人解明に至る手掛かりがテレビ番組で流れたりとか)、しっくりこないところもありましたが、 題名の「ゼロの焦点」とは、「光輝いているのにその明るさは無いに等しい」という意味らしいのですが、まさにそんなお話でした。 戦後の混乱を生き抜いた女が抱える苦悩。 禎子の口を借りて語られる、清張の言葉もよかったです。 夫を殺されているのに、なおその犯人に同情的な禎子に最初は違和感を感じていましたが、確かにお見合い結婚で、夫とは数日しか共に過ごしていないとくれば、第一印象も良く、話の中盤まで禎子の心の癒しだった犯人に禎子の同情が寄せられるのも頷けるかなと思いました。 あとは、ちょっと官能的な描写もあり、ドキドキしました。夫の後任だった本多君との微妙な距離感なんかも良かったです。 推理中心というより、彼の小説は風景描写も細やかで、北国の暗鬱な空の下を、夫を探しさまよう主人公の姿が一層悲壮に感じられました。 舞台になった金沢にも、また足を運びたくなりました。冬の能登はきっとめちゃくちゃ寂しんでしょうねぇ・・・。
0投稿日: 2015.02.04
powered by ブクログ超有名な小説だから読んでおくかぁと思って数年前に読んだ本。 結婚して間もない夫が失踪してしまい、新妻がいろいろ調べて行くと、 知らなかった夫の過去が次々と明らかになる。。。。 こういうの切なくてちょっと苦手。
0投稿日: 2014.12.17
powered by ブクログ久しぶりに手にとった、松本清張の超有名な社会派推理小説。最後までほとんど休まずに読み続けました。登場人物が少ないので、休み休み読んでもストーリーを見失うことはないでしょう。 最近の本格派ミステリーは登場人物が20人近くいて、メモを取りながら出ないとフォローできないものもありますが、本作品は、実力がある松本氏ならでは。全く隙のないロジックで畳み掛けていかれ、ぐうの音も出ません。完敗です。 彼の作品全体に漂う、そこはかとない不気味さが、ミステリーファンをワクワクさせます。ネタバレになるので描きませんが、本当に意外な結末が用意されていて、パズルのピースを嵌めこむようにいろいろ明らかになっていきます。 松本氏の作家デビューは41歳だそうです。その点についても、考えるものがありました。
0投稿日: 2014.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミスマープルを読んだ後だったから、とても読みやすくてさくさく読了。 禎子さんの一人称ばかりで、禎子さん以外の人たちの心情描写も気になりました。それは文脈からよみとれってことなのかな。私のような流し読みには、禎子さん妄想働かせすぎなのでは…と思われてしまって。そこが気になりました。 でも全体的に面白かった。 初・松本清張でしたが、他の作品も読んでみたいし 映像化したものも見てみたいなー 禎子の、お見合いで知り合った夫への心の寄せ方、描写がすごく素敵。どきどきしてしまう。だからこそ、夫がそんなひどい人には思えなくて、結末が少し腑に落ちない。誰も悪くないんだけど、しいていえば夫が一番性格悪くない?偽名で現地妻をめとるなんて。 夫がそんな悪い人なわけないからなにか事情があるのでは!と色んな推理をしながら読み進めてたけど、結局なにもなくて残念… 夫とか、田沼さんとか、本多さんとか、兄とか、他の人の考えてること起きた事その他ももっと知りたい 映像はそのあたり表現されてるのかしら 人間の証明と同じような系統の作品
0投稿日: 2014.11.06
powered by ブクログお見合い結婚をした主人公の夫が新婚まもなく赴任先の金沢で失踪するところから事件は始まり、次々に事件を解く関係者が殺害されるというスリリングな展開です。 事件には戦後日本の悲しい時代背景が関係しているというもので、最後も悲しい結末となります。 この作品は次々と事件関係者が殺害されていくため、結果的には消去法でいくと犯人は中盤あたりで絞られてしまうのですが、偶然の再会が引き起こす運命のいたずらという展開というのは、最近のサスペンスものではありがちですが、当時(昭和34年頃)の作品としては斬新であったと思います。 時代設定がやはり古いため、いまいち今の時代ではピンとこないところもありますが、十分に楽しめる作品であると思います。
0投稿日: 2014.10.23
powered by ブクログ松本清張さん、さすがですね。この本は私の初モノでしたが、もっと読んでみたいと思わせられました。最近のミステリーに読みなれていると、こういう小説は「おいおい!」と思う点もあるでしょうけど、’その当時’としてはこういう推理ものはすごかったんですよね。当時のものとして、雰囲気を味わいたい小説ですね。
0投稿日: 2014.10.09
powered by ブクログいくら夫を殺されたとはいえ、金沢と東京を行ったり来たりして事件の真相を解決しようとするものなのか些か疑問ではある。だが作者らしく情景描写も巧みでそういった意味では引き込まれていったように思う。犯人が途中で分かってしまったのがやや残念だったが、気持ちが萎える事はなく割とサクサク読めた。個人的には以前読んだ点と線の方が良かった。
0投稿日: 2014.10.03
powered by ブクログ先日夏休みで能登金剛・厳門で遊覧船に乗船した際、ここが松本清張『ゼロの焦点』の舞台となったと知り即購入。 ゼロの焦点は金沢を起点とした北陸能登のどんよりとした曇天と荒涼とした日本海のイメージを舞台装置として、戦後一部のパンパンと呼ばれた社会的な陰部を隠し持つ女性の悲劇を描いたモノである。 全編を通して陰鬱な風景描写が続く中、やはり昔も今も『北陸』という土地が持つイメージというモノは外部の人にとっては『暗く憂鬱な北の国』なんだなぁ〜と。 かくいう外部からこの土地に来たボクがらすると、少なくともそれほど暗くはない。まぁ曇天は多いけどといったくらいである。なにより北国のイメージの割には夏は暑すぎるくらいである。 でも、やはり小説の舞台装置としてはイメージは大切なので、そういう意味では裏日本的なステレオタイプな北陸のイメージが、この連続殺人事件のイメージにはあっているのだろう。 さすがにストーリーはここでは書けないので、ストーリーに関係ないところをひとつ。 原作では正直なところ主人公禎子の推理で事件の全容が解明されるというところで終わっており、第三者による冷静な捜査・推理というモノが介在していない。 その点では正直不満だった。 原作読了後、勢いでiTunes Storeで本作の1961年公開の映画版をレンタルして観た。 こちらは、最後の禎子ではない登場人物による独白が続くという体である。 これはこれで、土曜サスペンスならばアリかもしれないが、本格ミステリーとしてはどうなんだろう? ストーリーそのものは楽しめる本作だが、最後の謎解きがどうもしっくりこないのである。
0投稿日: 2014.09.15
powered by ブクログ戦後の日本の混乱が尾をひいて巻き起こる一人の人間の心理的狂騒。常に主人公である禎子の視点で物語が進んでいくため、確固たる視野の中に、どこか茫漠とした錯誤が混じっている感じを受け続ける。自論を展開する場面でも、それを鵜呑みにする訳にはいかず、どこか心許ない。最近は、登場人物の視点の中に神の視点が散りばめられて書かれている作品も多いため、第一人称のみのミステリー小説というのは古典的で古めかしい感じもする。ストーリーも驚きを隠せない!ってほどではないし、恐らくミステリーの中に点在する松本清張の叫びがメイン。戦後の日本の悲哀?奔走?その被害者の混乱?
0投稿日: 2014.08.25
powered by ブクログもうとにかく悲哀に満ちたラストシーンに言葉を失う。 ミステリーという枠を超えた日本を代表する悲劇作品なのでは。
0投稿日: 2014.08.14
powered by ブクログ北陸へ旅をする際に、久しぶりに読んでみました。 戦後まもなくの昭和の時代を知ることができる作品だと思います。早い時期にもう一度北陸に行きたいなぁ。
0投稿日: 2014.08.10
powered by ブクログ読みごたえがあったが、読者に推理させると言う感じではなし。最後の最後まで犯人が分からず、一気に読んだ方が良かった。解決編(と思われる所)があっさりと書かれ過ぎていて後味はあまり良くない。
0投稿日: 2014.08.03
powered by ブクログ犯人は誰?動機は何?という読み方をしながらも 敗戦後の日本と、それに翻弄された 個人の不幸を背景に読むことができる。 よく考えてみると、核心に迫ったからじゃなく 全て、とばっちりのような気もするけど、 それこそ動機が持つその時代の不幸なのだろう。
0投稿日: 2014.07.25
powered by ブクログ映画化されて、あらすじを聞いて「なんで失踪したんだろ」と気になったので読んでみました。 おもしろかったです。 ただ、昔のお話なので汽車の移動に時間がかかる。 電話は携帯どころか交換手の時代。 まどろっこしいなぁって思っちゃいました。 結婚後、間もなく夫が行方不明になる。 お見合い結婚なので 夫の過去や今の生活すらほとんど把握していない。 探すにも手がかりがなさすぎる。 そんな状況から、手さぐりで夫の足取りを追っていく。 そんなお話です。 ひとつ、「おいおい」と思ったのは 本多さん。 ウィスキーには警戒しろよ と。 「うそやろ?」って思わず言っちゃいました。 はっきりいってマヌケです。 途中で予想できましたが、最後まで一気に読めました。
0投稿日: 2014.06.12
powered by ブクログ6月9日 言わずと知れた名作。 サスペンスドラマの原点、断崖絶壁と犯人、素人探偵など。 北陸=日本海側の陰鬱な雰囲気、灰色の空、失踪する鵜原の表情など、筆者でしか書けない表現の数々は、推理小説というよりも文学作品として楽しめる。
1投稿日: 2014.06.09
powered by ブクログ本編の解説に、影響されているのかもしれないが、推理小説としたは、いまひとつかなあと。但し、事件の背景にあった、戦後日本の占領期の現実を垣間見ることが出来た。占領期の五年間は、どういう時代だったのだろうか。 前に読んだけものみちに比べると迫力がないと感じてしまった。
0投稿日: 2014.04.26
powered by ブクログ物語への導入の読みにくさと緩慢さえ抜ければ、あとは一気に読めてしまう。 山崎豊子然り、この時代の作家の書く女性の言葉の美しさはため息もので、ただその言葉を聞くためだけにページを繰る価値がある。 その美しさ故、「パンパン」という言葉の下品さが、売春に身を落とした女性たちの葛藤を描く、強烈なギャップに映った。 物語の舞台として金沢が相応しいかと言えば、そこに特段の理由を見いだすことはできなかったが、雪深い北陸の、冬の冷たさ、暗さ、重さ、陰鬱さが、全編を灰色に染める適切な情景であったと思う。 登場人物たちの恋愛感情が、あまりにグレーで説得力がなく、共感とは程遠かったように。 非日常の中で生まれた、擬似恋愛のような曖昧な愛情の果てにぬ死その瞬間、彼ら彼女らは、一体何を思っただろう。
0投稿日: 2014.04.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
また元警察官か。 警察官なんて安泰な仕事、ましてやその時代、たいした理由もなく辞めないよねぇ? 解説にもあるとおり、殺さなくてもいいような人も死ぬ。 そもそもなぜ兄にも言わない秘密を言ったのか? そういうところが納得いかないのでスッキリしない。
0投稿日: 2014.04.14
powered by ブクログゼロの焦点/ 松本清張 / 2010.4.20(14/39) この本を知ったきっかけ:昨年読んだ黒革の手帳以来、関心あり。 土曜日に図書館から借りてきて4日間、一気に読んだ。読むのを止められなかった。描写が巧みで、戦後10数年しかたってない日本の陰を見事に投影していると思う。 ただ、主人公の禎子は、まるで火サスみたいに、やりすぎ。 新婚というのが大きなきっかけではあるが、それが必要条件ではない気もする。
0投稿日: 2014.03.23
powered by ブクログ松本清張作品の初読です。丁寧な描写・適切な状況説明で、読者を作品に引き込む力は流石と感じました。 ただ、読者に誠実な文章だけに、ミスリードしようとする箇所が分かり易い。早い段階で、最後の展開が想像出来てしまいました。トリックに驚くミステリーとして読むと期待外れだと思います。 それでも、この作品に4つ星の評価をしたのは「展開が想像出来た後も、十分に面白く読める」という点。作者の込めたテーマが、しっかりと心に残ります。
0投稿日: 2014.02.24
powered by ブクログ崖で犯人と対峙するシーンを有名にした作品。 まぁまぁ分厚いので途中で読むのに疲れたが、やはり名作と言われるだけのことはある。 戦争直後の作品は、知らないことが多すぎるので感情移入がしにくい。時代背景の知識が少ない自分自身の不甲斐なさをも感じた作品であった。 --------------------------- ★5 何度も読み返したい ★4 再読の価値あり ★3 再読はないが、おもしろい ★2 まぁおもしろい ★1 あまり好みではない
0投稿日: 2014.01.22
powered by ブクログ初めての松本清張作品。 女性陣の話すきれいな日本語にうっとりしました。昔のひとたちは、親子でもあんなに美しい日本語で話し合っていたのか、と思うと自分の日本語が恥ずかしくなるばかり。言語は、生き物ですね。 途中までミステリーなのかしらんと思って、久々に犯人当てなんかをしていたのですが、こいつ怪しい!と思うと、ことごとくその人が退場していくので、最終的にああ、この人か、と思ったところでいわゆる謎解きシーンはなくあっさりと終わってしまいました。 犯人となる人の闇、過去がいかに恐ろしいものなのかが、あの時代を知らない私にとっては若干理解しがたく、それ故にあまり感情移入できませんでした。ただ、今なら顔をしかめるだけで済みそうな出来事が、あそこまで人を追いつめてしまうのか、と思うと、それはとても悲しい。 お見合いで結婚し、相手のことを何も知らないのに受け入れる、ということもすごく不思議。日本はいつも保守的だと思っていましたが、この時代に比べると今の時代はとても「積極的」なのかもしれません。善くも悪くも。
3投稿日: 2014.01.12
powered by ブクログ初の松本清張です。今までは、有名すぎる作家ということで何となく敬遠してましたが、実際に読んでみると確かに面白いです。昔の時代だけあって、登場人物の言葉遣いもキレイです。説明が繰り返されていて少し引っかかる箇所もありましたが、全体的にかなり良かった小説でした。
0投稿日: 2014.01.04
powered by ブクログ新婚の妻が失踪した夫の過去を調べていきます。一つの謎が解けては、また新たな謎が現れるプロットでぐいぐい惹き込まれます。叙情性のある雰囲気も良いです。 ただ、殺されなければならない理由が見当たらない被害者が2人もいますし、警察の無能ぶりが鼻につくなど、腑に落ちない点もありました。
0投稿日: 2013.12.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館にて借りました。 新婚の夫が「引継ぎをしてくる」と云って行方不明に。 妻は方々を捜してみるが、調べれば調べるほどに死体が・・・。 キーワードは戦後の曖昧さ。 今だったらまあ、無理のあるトリックでしょう。 でも、結婚して直ぐに夫がいなくなったら、何をどうしたらいいのか途方に暮れそう。 一緒に夫の後任の男性が探してくれて、その人から好意を持たれるけど、妻はそれを受け入れる気は更々無い。 そこに芯の強さが感じられて好印象。 男性の狡さち女性の強さが入り混じった名作だと思います。
0投稿日: 2013.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
26歳のOL禎子は、10歳年上の鵜原と見合結婚をします。 しかし鵜原は、新婚旅行から戻るとすぐに出張に出てそのまま失踪してしまいます。 新妻の禎子は、行方不明の夫を探しに、出張先の金沢へと向かいました。 金沢で出会った夫の同僚 本多、捜索に来た鵜原の兄 宗太郎、 次々と事件に巻き込まれていく関係者たち。 やがて浮かび上がる 夫の知られざる過去・・・。 戦後の傷跡が色濃く残る時代を背景に、 どん底から掴んだ幸せを必死に守る女の哀しさを描いたサスペンスドラマです。 松本 清張の代表作のひとつ、ということで手にとりました。 今や古典でしたが、エンタテイメントとして安定感がありました。 二重生活をする男、過去を封印して生きる女、温厚だが裏のありそうな経営者など、 スキャンダラスなキャストを配し、素人探偵役として禎子が真相に迫る、 やはり2時間ドラマの原型と言えましょう。 因みに、本作は映画化され「犯人と崖」を世に広めたそうです。
0投稿日: 2013.11.14
powered by ブクログいい作品は色褪せない。見本ですね♪ 偶然、見合い結婚した主人公の女性(序章から登場)から物語は始まる。 新婚の夫が戻るはずの赴任先で失踪、訳知りの実兄、、 終戦敗戦で仕方なくパンパンとならざるがために悲劇が。。
1投稿日: 2013.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お見合いで結婚した夫が結婚1週間後に行方不明となった。 金沢を舞台にして、うす暗く寒い雰囲気が満ちた作品。 夫の二重生活に実感を持てなかったのが、難点でしょうか。 そして犯人の奥さんの気持ちも。 そんなに殺さなくても…… 最後に死なへんでも…… 時代を感じる作品でした。
0投稿日: 2013.10.23
powered by ブクログ自分が生まれる前の作品で、推理小説なもんで 読んでて何ともモドカシイ!! ケータイがないどころか、警察からの死亡通知が 電報って!!! 現代の作品と比べてしまうと 心理描写が少ない点でドキドキハラハラしきれない のですが、当時としてはすごかったんでしょうね。 それとも単に好みの問題かな。 けど殺人なのに、妙にあっさりで トリックを解くのに重点がおかれ、パンパンなどの 戦争の爪跡は描かれていますが あまりもの悲しい感じはしませんでした。
0投稿日: 2013.09.14
powered by ブクログ松本清張作品の中で特に好きなのが砂の器と本作。 映画もとても良かったです。 (レビュー書くまでに時間をあけなければよかった) 冬の海をみると、ラストシーンが目に浮かぶ。
0投稿日: 2013.09.03
powered by ブクログ松本清張の、このての旅情感溢れる推理小説は大好き!ストーリーのドラマチックさと、雪雲立ちこめる陰鬱な冬の日本海の描写が相成って、とても読み応えのある一冊だった。小さな手がかりから何人もの登場人物の隠された過去が暴かれていく様は圧巻。さすが、名作。
0投稿日: 2013.09.02
powered by ブクログ犯人も動機もすぐ見当がつくんだけど、 失踪って、残された方はすごくいろんな揺れがあって、面白かった。
0投稿日: 2013.08.17
powered by ブクログ図書館で見かけて、映画も観たけど、どんなラストだったっけ?と思って借りてみる。いやー、おもしろかったです。古い感じがしない。読みやすいし、もっと読んでみたいかも~~!!!
0投稿日: 2013.07.03
powered by ブクログ読むものがなく、ダンナの手持ちの小説を読んでみた。 映画を先に見ていたので内容は分かっていたが 映画の方が深みがあって面白かったなあ。 中谷美紀と木村多江の演技の上手さが印象深く、 小説で読むとその一番の部分が出て来ない。 だいたい推理物って苦手なんだよね。 自分の周りの人が次々死ぬってもっと凄い衝撃だろ。 そんな中で謎解きを延々と理詰めで展開するのもなんか苦手なんである。 人が死んでるのに楽しそうなんだもん。 時代と言えばそれまでだけど、 今はそんなに簡単に第三者に情報なんて教えないよなー なんて思って読んではいけないよね。
0投稿日: 2013.06.05
powered by ブクログ松本清張も中学生のときに一読して受け付けなくって、ほとんど読んでなかったのだけど、大人になって読んでみると確かに面白いなぁ。 しかし、戦後すぐの見合い⇨結婚の事情ってすごいな。漱石の時代とほとんど変わってないじゃん。でもこうじゃないと、婚姻制度を守って少子化を防ぐのは無理じゃないかい。
0投稿日: 2013.05.17
powered by ブクログ黒革の手帳に続く自身2作品目。のっけから昭和を感じられる。そして日本海は物悲しく終焉を迎える。一気に読めるサスペンスものとして一読の価値あり。
0投稿日: 2013.04.15
powered by ブクログ映画を見て原作を読んだ。 だいぶ原作と映画は違っていたけど、すごく面白かった。 もちろん映像的には映画のほうが面白かったけど、 すごく読み応えがあった。 戦争が壊したごく普通の幸せな生活を思うとなんだかかわいそうになる。 それにしても最後の最後まで犯人が良くわからないこの書き方は最後まで物語を楽しめて面白い。
0投稿日: 2013.02.28
powered by ブクログ北陸の暗鬱なイメージが最初から描かれ、それに沿うように事件が起こっていく。 今回は刑事は出て来ないけれど、素人でここまで推理するのは可能なのだろうか?と思ってしまう。 解説にもあった通り心理描写が足りないし、禎子や本多が調べる理由もあんまりないような気がする。 でもやはり、推理していく過程は面白いし、なんと言っても出てきた地名を地図で確認しながら読んでいくのが楽しい。
0投稿日: 2013.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
松本清張氏は誰もが知ってる社会派の巨匠であるが、長編は未読であった。(短編は何作か既読である)近頃映像化されたこともあり、初長編として今作を選んだ。 氏が社会派と呼ばれる所以として、犯罪の根底にあるもの、一般的には犯行の動機やら、隠蔽せざるを得ない理由やら、単純なモノが複雑化してしまう社会背景などをふんだんに盛り込んでいることであろう。今作もその要素はある、しかしながらそれ以上に男女の愛憎劇、メロドラマ要素が、普遍的名作として半世紀以上の年月を超えて読者を惹きつけることに疑いはないと思う。 序盤は人探しから始まる、消え去った人物の足跡を辿る…ミステリの定石ともいえる出だしから、追い求める人物の隠れた顔が明らかになってくる。女を捜す、男を捜す、そして訪ねてさ迷うのは異性である。いずれもドラマを盛り上げるに差異はないように思えるが、波濤逆巻く日本海を舞台にした時、失踪した主人を探し求める美貌の若妻が圧倒的に、読者の想像を掻き立てるのだ。 やがて連続して発生する殺人に、徐々に真実を隠すヴェールが剥がされていくのだが、そこには戦後間もない市井の人々の哀しい過去が秘められている。ヒロインは少ない手がかりを元にたどり着けるのか?やがてクライマックスシーンとなるのだが、そこは荒れ狂う冬の日本海断崖絶壁であり、いわゆる2時間ドラマの原形となった舞台設定が施されていた。 今日においても創り続けられているドラマの原風景を、半世紀前に実現していた清張氏の創作力は、ただただ賞賛されるしかないものであろう。やはり他の長編も読むべきと実感した。
1投稿日: 2013.02.27
powered by ブクログあっという間に読了。3時間から4時間くらいか。宮部みゆき著「火車」好きなひとなら好きなんじゃないか、この展開。飽きさせず、面白かった。最後やや雑な気もするが…それにしても面白かった。え、そう結びつけます? という時もあるけれど、まあ、よしとする。
1投稿日: 2013.02.11
powered by ブクログ松本清張はこれと「点と線」の2冊だけしか読んだことないけど、個人的にはどっちもうーん・・・、って感じでした。何でそんなに評価されてるのかわからん。ミステリとしては成り立ってないし、社会派?小説としても中途半端じゃないかなあ、と思うのだが。。。。
0投稿日: 2013.01.20
powered by ブクログこれを推理小説と呼んで良いのかわからないけど、事件の解明方法としては、推理小説に明るくない私からしても納得いかない部分があった。それでも、最後まで飽きる事無く読ませてもらえる。 戦後の日本というと、何か経済や政治、そういった大きな概念でしか現代の私たちは捉えられないれど、この小説はそれをそのまま切り取ってきた様な空気を感じさせてくれる。 最後の解説が指摘している通り、戦後の日本の女性の立場を独自の視点で小説に焼きつけた点は特筆すべきだと思う。 読み終わってみると、小説の中に出てきたある討論番組が作者の基本的なこの小説のテーマと時代認識を代弁していたのだとわかる。戦前は女性が虐げれ、戦争で男性は自信を失い女性がイキイキしてきた。しかしそこは戦後の混乱期。きれい事だけでは片付けられない事情もたくさんあったし、それについて誰を責めても仕方の無いことだろう。 本当に戦前戦後を見てきた人にしか描けない空気が閉じ込められてる"社会派"と呼ばれるにふさわしい作品だと思った。
0投稿日: 2013.01.10
powered by ブクログ地元が舞台で位置関係が鮮明で話しに入りやすいと思い、購入しました。 時代背景、人間関係が分かりやすく書かれており読みやすい。 近いうちに、映像で楽しみたい。
0投稿日: 2012.12.23
powered by ブクログ松本清張は社会派作家ではあるが、 推理小説家ではない。という印象。 ただ、ジャンルはどうあれ、良いものは良い。
0投稿日: 2012.10.20
powered by ブクログ2012/10/17読み始め 2012/10/22読了 電報の時代、戦後間間もない頃の話し。犯人にも潔さがある。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログ社会的推理小説 他のレビューに書かれている様に、推理ものとしては強引な気がします。 その文章は引き込まれますが、社会派なだけあってテーマはその時代を意識できなければ面白さ半減かも。
0投稿日: 2012.10.10
powered by ブクログこの時代の社会派推理は独特の雰囲気を持っていると思う。未だ戦時中の暗い影を引きずり、それが登場人物の裏の秘密をかたどっている。社会の暗部といった感じでとても興味深い。 推理物としてのロジック構成もしっかりしていると思う。細かい部分で気になる部分もないわけでないが、これは時代というものあと思う。
0投稿日: 2012.09.28
powered by ブクログ連続殺人ものではありますが謎解きとしては、 どうなんだろう・・・?? この人殺す必要ないような・・・とか、 なんかヘンなところに色々違和感が・・・。 実は初松本清張で、ちょっと期待し過ぎてたのかも。 とはいえ妻の心理描写や話の展開などとても引き込まれるので、 読み物としては面白かったです。
0投稿日: 2012.08.21
powered by ブクログ再読。 代表作の一つであるというだけあって、読み応え十分。 かなり強引な展開や腑に落ちないところもあるが、テンポの良いストーリー展開が、それらの部分を気にさせない。 ただ、後半の主人公が推理を組み立てていくくだりが、長いモノローグのようで、正直読み飛ばした。
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログ点と線よりこちらのが面白かったです!最後まで謎が解けないのが良い。またまた言い回しは古かったので、読むのにちょっと時間かかったなぁ。
0投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ面白いというか、考えさせられるというか・・・ 今とは明らかに違う昭和の雰囲気。湿った冬の日本海の匂いがして、荒れた日本海の波音が聞こえてきそう。 子供の頃って、なんかこんな雰囲気がまだ残ってたような気がするな。
0投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログ昭和という時代背景がとても面白かったです。女性の言葉遣い、煙草、親戚づきあいの濃さ、お見合結婚、等々・・・。 終盤で、禎子が想像をめぐらせ真相を解明していくのだけど、確たる証拠もなく確信していくのが不思議というかついていけない部分だった(そしてわたしは彼女の推理が途中でよくわからなくなってきた・・・)。 そのようなことを解説で平野謙も書いている。 推理小説としてというより文学として優れているという論。まさに。 おお!と思うような素晴らしい文章にたくさん出会った。 「汽車が速度を落とし、大きな駅の構内が広がってかぶさり、人が積んだ歩廊が桟橋のようにゆっくりとすべってきた。」(p53) とかね。 映画のワンシーンみたい。
0投稿日: 2012.08.01
powered by ブクログ仕事の引き継ぎをするといって金沢に戻った結婚して一週間の夫、憲一。しかし、彼はそのまま行方不明になってしまう。夫を探すため金沢におりたった禎子。調べていくうちに分かった夫の金沢での生活は・・・ 最初に本の背表紙を読まなければよかった。パンパンてなんだかすごく嫌な表現だ。
0投稿日: 2012.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昔読んだ「点と線」がすごく良かったので、同じく有名なタイトルである本書にも期待していたのですがちょっと残念でした。いろいろと強引な話の進め方が目について「ん??」と感じてしまいます。ラストも後味が悪くてすっきりしない。関係者がみんな死んじゃうっていうのはやっぱりもやもやが残ってしまって嫌なんですよね。 とは言えなんだかんだで引き込まれたのはそれらを上回る展開の上手さでしょうか。おいおいとツッコミをいれつつも最後まで飽きずに読めました。 動機も個人的にはすごくしっくり。女性をよく分かっているなぁと感じました。この作品で一番好きだと感じたのはこの動機かもしれない。 それにしてもこの時代の個人情報へのおおらかさには驚きました。笑
0投稿日: 2012.07.21
powered by ブクログ面白いけど、、正直「傑作」というほど面白い本ではないような・・・。 描写が繊細なところと、いい加減なところのギャップが激しい。
0投稿日: 2012.07.01
powered by ブクログたまには昔の作家も読んでみたくなって手に取ったけど、内容的には今でも通用するようなミステリー。 ただ、時代背景が違うところが新鮮だった。
0投稿日: 2012.06.08
powered by ブクログ天才・松本清張の。 大学時代に母さんのを借りて読んでたけど、どれを読んでもハズレ無しの天才だなぁと思ってた。 これも映画化、ドラマ化されてるだけに良かった。 映画も観よう。
0投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログ心理・風景、両描写ともに繊細で美しく、 視点の切り替えや何気ない描写が生々しく世界を作る。 内容ももちろん面白いけど、同作者による「点と線」と比べると、 私は描写(北陸の海の陰鬱な魅力や、海岸沿いに並ぶ民家とか)の美しさについ気がとられてしまいます。 琴線に触れる文章です。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ松本清張の本はほとんど読んでたつもりだったけど、この有名なのを未読だった。おもしろいけどすぐ犯人が分かって残念。。。「砂の器」「点と線」の方が好きだなー。
0投稿日: 2012.05.02
powered by ブクログ「点と線」しか読んだことのなかった自分がいきなり松本清張を読もうと思ったのは、単なる気紛れでしかなかったのだが、舞台が北陸ということで、丁度能登半島に旅行に行くのでそこで読もう、と購入。 実際その旅行の帰りにずっと読んでいたのだが、金沢はもとより七尾、羽咋、和倉温泉など出て来る地域がまさに今回行った辺り。鶴来なんかも行き先候補に挙がってたし、「あぁ、あの辺か」なんて思い浮かべやすく、読み進める原動力になったかも(笑)。 推理小説としては少し変わったスタイルかな?という気がする。巻末の解説でも言われていたが、探偵が謎を解いて「犯人はあなたです」と指差すようなスタイルをしていないのでちょっと新鮮。逆にそこが弱点、というのも指摘の通りかと。証拠の少なさとか、推理に客観性を欠いている、という印象はどうしても拭えないかな。結果として上手く真実に辿り着いただけの話、とも読める。 一方で、犯人の動機の独自性は際立ってるような。この昭和30年代初頭という時代にしか成立し得ない動機であり、そこに着目した辺りが「社会派」たる所以なのね、と勝手に納得してみる。
0投稿日: 2012.03.27
powered by ブクログ戦後の混乱と時代背景、暗い影に隠された栄光。 松本清張さんの作品は、いつも何かしらの影に 覆われていますね・・・。
0投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログ「女は怖い・・・」 主人公の禎子の直感鋭すぎ! 清張は女の持つ勘の鋭さやずる賢さをよく分かってますね。個人的に金沢出身なので、知っている地名が でてきて情景がイメージしやすかったです。 話自体も面白くページ数の割にはあっという間に読めてしまいます。 これがどう映画化されたのか観るのが楽しみです。
0投稿日: 2012.02.25
