
総合評価
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powered by ブクログ石田さんは、国鉄の総裁にまでなった方なのですごい人物なのは分かるが、城山さんがことさら取り上げた理由はいまいち分かりませんでした。ただ、「粗にして野だが卑ではない」という題名はとても好きです
0投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ会社の副社長が好きな言葉と言う事で読んでみた。国際感覚に優れ、真っ直ぐに実績を残した方。いまの日本は、こう言う人たちが作ったと感じた。
0投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログタイトル通りの人。率直で卑屈にならず曲がった事をしない。 自然体でそれを通すには生半可では難しい。よく勉強しよく己を律した人であるからこそ率直にいきれたのかなと思わされた。
0投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログ三井物産に35年勤め、戦後78歳にして国鉄総裁になった明治生まれの豪傑の話。昔の商社マンとしての働きも面白いが、パブリックサービスの精神で活躍した国鉄総裁としてのエピソードが先見の明もあり、とても興味深い。特に国会答弁や記者への歯に衣着せぬ物言い、対応は読んでいて痛快。今はいないだろうなあ、こういう人。でも是非現れて欲しい。
5投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ何だか少し期待外れ。ベストセラーだったようだが、石田禮助の凄さがもっと伝わるエピソードはもっとあったのではないか、と思えるほど。波乱万丈とまではならなくとも、この人らしさが伝わってくるといいと思った。読み物としても少し残念な感じ。
1投稿日: 2024.02.06
powered by ブクログ著者、城山三郎さん(1927~2007年)の作品、ブクログ登録は14冊目になります。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 三井物産に35年間在職し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった“ヤング・ソルジャー”―。明治人の一徹さと30年に及ぶ海外生活で培われた合理主義から“卑ではない”ほんものの人間の堂々たる人生を著者は克明な取材と温かな視線で描いた。ベストセラー作品の待望の文庫化。 ---引用終了 で、石田礼助さんは、ウィキペディアに次のように書かれています。 ---引用開始 石田 礼助(いしだ れいすけ、1886年(明治19年)2月20日 - 1978年(昭和53年)7月27日)は、日本の実業家。 三井物産代表取締役社長・日本国有鉄道総裁。本名・石田 禮助(読みは同じ)。 ---引用終了
19投稿日: 2023.12.27
powered by ブクログ言ってしまえば豪放磊落で、確かに「粗」かもしれない。勧善懲悪といえども水戸黄門は好みではなく、「卑ではない」かもしれない。けど、はたして「野」なのかは私には解からなかった。ただ、卓越した先見性と、大局にたった視野をもち、まっすぐなスジをもって思考のできる人だったのでしょう。読んでいて清々しく気持ちいい。
1投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログ78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった石田禮助の伝記。戦前三井物産社員として中国やアメリカで活躍したところから当時の部下へのインタビューも交えて話を起こし、パブリック・サービスの精神で国鉄総裁に就任、安全重視と健全経営に向けた改革を進める姿、一方で"ブレイン・ファーマー"として自給自足の農園暮らしを送るなど家族生活の模様も描き出している。 自分のことはマンキー(猿)であると言いながら、"粗にして野だが卑ではない"として、合理的な考えを通し、どんな相手にも直言を辞さなかった生き方には好感が持てる。時代もあるとは思うけれど、こういう筋の通った人が今の世の中にもほしいものだ。
0投稿日: 2023.12.16
powered by ブクログこの本は、石田礼助が国鉄総裁に就任した後、国会での初登院で述べた「粗にして野だが卑ではない」という言葉がタイトルになっています。 石田礼助は明治人の一徹さと、30年にわたる海外生活で培われた合理主義を持つ人物でした。 彼は35年間三井物産に勤め、その間に素晴らしい業績を上げました。そして78歳で財界人から初めて国鉄総裁になったのです。彼の人生は、「ヤング・ソルジャー」と称されるほどの勇気と決断力に溢れています。
0投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログ代議士たちに「諸君」と呼びかけ、「生来、祖にして野だが卑ではないつもり」と自己紹介し、没後は、「生き方に自信があった」、「天衣無縫にいちばん近かった人」と評された石田禮助の生涯。明治生まれで三井物産代表取締役や国鉄総裁を務めた男の生き様は、文春文庫の「いい男の35冊」に選出されている、間違いなく“いい男”。時代やレベルは違うけど憧れる(再読)。
0投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログすごい生き様だとは思うけど、時代のせいか共感できない部分も多かった。 完璧な人なんていないし、トータルで見るとすごい人だし、今いる会社の経営層にすぐにとって変わって欲しいぐらいだけど。
1投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログ自分も実直、率直でありたいと思わせてくれる本でした。形式から入る日本文化に対し風穴を開け、いつでも実をとりに行く姿勢がクールです。
0投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログ「城山三郎」が78歳で国鉄総裁になった「石田礼助」の人生を描いた作品『粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯』を読みました。 「百田尚樹」が出光興産創業者の「出光佐三」をモデルに描いた作品『海賊とよばれた男』に続き、明治生まれの傑物を描いた作品です、、、 「城山三郎」作品は昨年の8月に読んだ『硫黄島に死す』以来なので約1年振りですね。 -----story------------- 三井物産に35年間在職し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった“ヤング・ソルジャー”―。 明治人の一徹さと30年に及ぶ海外生活で培われた合理主義から“卑ではない”ほんものの人間の堂々たる人生を著者は克明な取材と温かな視線で描いた。 ベストセラー作品の待望の文庫化。 ----------------------- 三井物産に35年間在職し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった「石田礼助」の半生記… 「石田礼助」が国鉄総裁に就任した後、国会での初登院で言った「粗にして野だが卑ではない」という言葉がタイトルとなっています、、、 「粗にして野だが卑ではない」という言葉、印象的だし、良い言葉だと思いますね。 ■序章 ■1 若き兵士の如く ■2 ひとつのロマン ■3 動くものが好き ■4 エイブル・マンは居ないか ■5 「非戦闘員」のクラブ ■6 ミスター鬼瓦 ■7 降りかかる火の粉 ■8 人生の達人 ■9 イッツ・ユア・ビジネス ■10 座頭市がいい ■11 武士の情け ■12 首を切られた気持ち ■13 女房手当 ■14 毎日の遺言 ■終章 ■あとがき ■解説 佐高信 国鉄総裁の起用にあたり、財界人の抜擢に執念を燃やす当時の「池田勇人首相」の強い意向により第5代国鉄総裁に就任し、在任中は、自ら「ヤング・ソルジャー」と称して「公職は奉仕すべきもの、したがって総裁報酬は返上する」と宣言し、当初は月10万円だけ貰っていたそうです… さらに鶴見事故の発生後は、給料を1円も受け取らず、1年あたり洋酒1本を受け取ったとのこと、、、 世のために尽くしたいという信念を貫いた行動だったんでしょうね… 「野心も私心もない、あるのは素心だけ」と言われただけのことはありますね。 「卑」を嫌うが故に、規律の無視や公私混同をのような社会ルールの違反については国鉄幹部にも厳しく指導したらしく… 業者からの接待ゴルフについては、「ゴルフは自分の負担で、自分の時間で、無理のない範囲で楽しむことがルール」と国鉄幹部をたしなめるなど、財界出身ながらも国鉄内部に対して堂々と意見を発したり、、、 国会答弁で「国鉄が今日の様な状態になったのは、諸君(国会議員)たちにも責任がある」とか「人命を預かる鉄道員と、たばこ巻きの専売が同じ給料なのはおかしい」等、「粗にして野」だが、痛烈かつ率直な発言をしたり等、発言を巡るエピソードには事欠かなったようですね… でも、周囲の一般庶民からすると痛快な発言だっただろうなぁ。 また、過去の慣例にとらわれず有能なノンキャリアを重要なポストに登用したり、安全に関する予算を確保したりと、硬直した大組織の変革を進めることにも成功したようです… 簡単にできることではないですよね。 「出光佐三」との接点もあったようで、本書でも気のおけぬ友人として紹介されていました、、、 二人の生き方には共通する、日本人としての誇りや信念があったんだと思いますね… 明治生まれの気骨を持った人たちの生き方って、学ぶべきところがあると思いますね。 自分の生き方や仕事の仕方について考えさせられたし、とても参考になりました… この時代に日本を牽引した人たちのことをもっともっと知りたくなりました。
2投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログ第5代国鉄総裁石田礼助の生涯。これくらい大きな組織で国会や役所など関係組織も多くともバランスではなく、自分の信念を貫く姿勢が伝わってきました。
0投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログ・もう一度読みたいか: ・仕事に活かせるか: ・プライベートに影響するか: ・読めない漢字の量は: (1非常に 2多い 3普通 4少し 5無い)
2投稿日: 2022.01.24
powered by ブクログ国鉄総裁を勤めた石田礼助の生涯を描いた小説。78才の石田は、公共サービスと安全対策に心を砕いた。終章に書かれている、暮らしぶりや簡素な葬儀の話に心を打たれる。
11投稿日: 2021.05.22
powered by ブクログ「昭和の日』に、昭和の傑物の伝記を読み終えた。 日米開戦前の三井物産社長、国鉄第五代総裁、石田禮助の生涯。 戦前、物産ニューヨーク支店長時代、大西洋(太平洋ではなく)横断の海底通信ケーブルの最大ユーザーが三井物産だった、というのは、何だか誇らしい。一方、そこまで世界経済と密着してたのに開戦に流れていったのが、悔やまれる。石田禮助自身は、職を賭して反対し、財界を通じての反対活動もしたようだけど。 国鉄総裁時代の国会答弁のくだりは、痛快で溜飲が下がる。経営者の視点とパブリックサービスに奉仕する精神のバランスが最高だ。
4投稿日: 2021.04.29
powered by ブクログタイトルの言葉が有名。国鉄総裁石田禮助の生涯,伊豆西岸の出身,一橋の前身を卒業し三井物産,大連,シアトル,ロンドン,ニューヨークとほとんど海外で活躍。戦後しばらく経ってから池田勇人首相から国鉄総裁に任命。卑であることを徹底的に嫌う姿がかっこいい。厳しさがある一方で大きな仕事をする人には必ず理解者がおり,愛される側面を必ず持っている。晩年はパブリックサービスをするのだという考えの通りに公益のために自分自身の才を使う。パブリックサービスでは給与をもらわない。功成り名を上げた成功者がこういう構えで社会を支えてくれる社会だったのだろう(いや,本になるくらいだから珍しい存在だったのかもしれぬ)。そんな人になりたい。
0投稿日: 2021.02.17
powered by ブクログ「この爺さん、いったい何者なのか。」で締められる第一章が秀逸。 その後は、石田禮助という人物の人生のダイジェストという感じです。波乱万丈の人生ですが、一つ一つのエピソードを深く掘り下げて書くことはしていないので、やや淡白な印象がなくはないです。 しかし、石田禮助の魅力は存分に知れますし、ビジネフマンにとっては参考になることも多いかと思います。
0投稿日: 2021.01.23
powered by ブクログまず初めに「粗にして野だが卑ではない」は多少態度や言葉が粗くても、世のため人のためを最優先に考え、考え方に筋が通っていて卑なことは決してしないということである。 本書は三井物産代表取締役から78歳で国鉄総裁になり84歳の引退までを痛快なエピソードを交えながら記している石田氏の生き様が記されている本である。 石田氏は三井物産時代はシアトル、ニューヨーク、ボンベイ等ほぼ海外勤務であり、新たなビジネスの導入や既存ビジネスの拡大に勤め代表取締役まで上り詰めた功績があり、国鉄時代には職員の給与アップや鉄道の安全面への強化など、組織内に様々な改革を起こした。肩書きだけでは順風満帆なエリートサラリーマンの人生のように思えるが多額な損害を出したり、国鉄総裁就任後に鉄道事故が起こったり失敗エピソードも多々記載されており、実際には真似できないと思うことが多いが、石田氏が実際にどう問題と立ち向かっていたのか精神面ではビジネスパーソンも役立つのではないかと思う。 副社長の価値観の軸にある本ということで読んでみたが「粗にして野だが卑ではない」という考えは信念を持って働くことの大切さを改めて教えてくれる一冊ではないかと思う。
0投稿日: 2021.01.16
powered by ブクログこんな生き方をした人もいたんだなぁ。 質素で頑固な人間で、もし身近にいても気難しくて近付けなかったかもしれない。 それでも参考にしたい生き方ではあった。
0投稿日: 2020.12.28
powered by ブクログ紙幅の問題があったのかも知れないが、内容・量共にもう一つ物足りない。 石田禮助は正に「粗にして野だが卑ではない」聖人君子ではないと感じただけに、もっと掘り下げた作品に仕上がった可能性を思うと残念。 同じ著者の書いた「わしの眼は十年先が見える」(倉敷紡績・大原美術館の大原孫三郎)がよかっただけになお残念。 東京からの出張帰りに新幹線で読み切る、感じではオススメか。 文教堂淀屋橋店にて購入。
0投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
石田福助の生涯を描いた本。 飄々とした人格やエピソードは読後感爽快であるが、国鉄関係の記述が少なかったのが残念。
0投稿日: 2020.07.26
powered by ブクログテレビで話題 城山三郎が描いた国鉄総裁物語。 海外生活で培われた合理主義から“卑ではない”堂々たる人生を著者は克明な取材と温かな視線で描いた一冊。
0投稿日: 2019.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと読もうと思っていた本です 事の良し悪しは別に、現代の財界人の発言に道理や筋を感じないもので… 石田礼助 明治~昭和を生きたカッコいい男の不器用かつ天衣無縫の仕事ぶりを描いています もう、物語どうこうではありません 国鉄時代の直近の部下に 「ずいぶん多勢の人に仕えたが、あんなに気持ちのいい人はいない。毎朝、石田さんに会うのがたのしみだった。生涯、あの人ほどの人物にめぐり会うことはないだろう」P162から 周囲から、このように評される人物に私はなれないし、会えてもいない… (私も言いたい放題系であるが、徹底的に人望がない。 器が小さいんだわ) くせ者も多かったであろう当時の代議士や記者も礼助の卑でない実直な発言に魅せられていったようです 時代が人物を産むのかもしれませんが、それにしてもねぇ… まあ、良い心構えを教わった読書となりました 星は★★★(3.0点) ※満点は5点です 伝記というか人物記ですので評点するのは若干違う気もしますが… 卑屈、卑怯なやり様は私の生きざまから駆逐しようとの決意も込めて きっちり思う点をつけさせてもらいました
0投稿日: 2019.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三井物産から旧国鉄の総裁まで歴任した 石田禮助氏の生涯。 タイトルは国会で代議士を前に初登壇した際のコメント 続いて「国鉄が今日のようになったのは、諸君たちにも責任がある」と気骨ある発言。 男です。
2投稿日: 2019.03.21
powered by ブクログ三井物産に35年間在職し、華々しい業績を上げた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になったヤングソルジャーこと石田禮助の生涯。 明治期から昭和初期この時代って、こういう一線を画す大物が多いよなー。
0投稿日: 2019.03.01
powered by ブクログ久々の経済人の本を新幹線の中で読みました。 仕事を生きがいにしつつも家族を愛する姿は理想の姿である。
2投稿日: 2019.02.20
powered by ブクログこういう上司ほしい!組織の上に立つ人、人を使う立場の人には是非読んでいただきたい。 自分はそういう立場にあるわけではないが、真似したい参考にしたいと思えることがいくつもあり、付箋を付けながら読んだ。敵対する立場の人々からも慕われるなんて素晴らしい。(もっとも家族には面倒がられる部分もあったようだが)
0投稿日: 2019.01.19
powered by ブクログ2014.12 記。 サラリーマン小説の書き手としてはやはり城山三郎氏は別格だと思う。 本書の主人公石田礼助は元三井物産社長という生粋の商社マンにして、請われて国鉄総裁に就任。戦後の混乱期、初代総裁が「不審死」するような時代だった。大赤字と非効率経営がはびこるなか、国会で議員を前に「国鉄が今日のような状態になったのは、諸君たちにも責任がある」と言い放った男。彼の奮闘を描く。 「能率を上げるにはね、全体の統制を乱さない範囲において、独断専行をできるだけ許す」。戦前に満州の大豆投機で稼ぎまくったビジネス感覚を国鉄に持ち込むべく腐心する。それは赤字路線のバスへの切り替えから青函連絡船の安全スペックの引き上げまで、収益の観点からだけ見ればプラスなものとマイナスなものの両方を含んでいた。そこを貫くのは、徹底してリスクを取って金儲けをした経験があってこそパブリックな仕事を徹底できる、という姿勢であった。これは実感としてよく分かる。 今ネット上には「ファッションとしてのワークスタイル」を巡るカタカナだらけの言説が溢れている。が、読み終えてみて、「時代が変わって働き方が変わる」危機感なんて不要だな、と感じる。 カネを稼いだ経験と使命感。これがあれば時代を問わず働く場所はあるよ、と再確認できたことが私にとっての成果であった
5投稿日: 2019.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三井物産に35年間在籍し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった”ヤング・ソルジャー”―明治人の一徹さと30年に及ぶ海外生活で培われた合理主義から”卑でない”ほんものの人間の堂々たる人生を著者は克明な取材と温かな視線で描いた。 「朝、ミスター・イシダが来ると、全員立ち上がらんばかりのふんい気でした。ミスター・イシダは何か明らかに不満があっても、大声を出したりはしない。怒りを内に溜めていて、なぐりはしないけど、こちらはなぐられた感じがした」 石田はとにかくオープンで、ざっくりばらん。多勢の前で、 「おれの知識ではよくわからん。もっと詳しく説明してくれ」 などと大声で訊く。 クビになるかと思うほどの損を出したときでも、理由を聞いて「なるほど」とうなずき、 「取り戻せるものなら、やってみろ」 肚の中と口にすることは同じ。ストレートに物を言うし、また、そういう人を好む。分かりやすい人であった。 そして「賢明な投資」のためには、 「しじゅう頭を使って天下の形勢をみてなきゃ」 石坂自身も、経団連会長への就任を決めたとき、記者団から動機を訊かれ、菜根譚の一句を引用した。 「人と作るには一点の素心を存することを要す 人と交わるには須く三分の俠気を帯ぶべし」 「あの件は一例だが、石田さんは労使関係を超えて、職員の気持をつかんだ。国鉄総裁というより、人生の達人。そういう感じのものが、みな奮起させた。」
0投稿日: 2018.11.23
powered by ブクログ三井物産に35年間在籍し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった”ヤング・ソルジャー”―明治人の一徹さと30年に及ぶ海外生活で培われた合理主義から”卑でない”ほんものの人間の堂々たる人生を著者は克明な取材と温かな視線で描いた。 「朝、ミスター・イシダが来ると、全員立ち上がらんばかりのふんい気でした。ミスター・イシダは何か明らかに不満があっても、大声を出したりはしない。怒りを内に溜めていて、なぐりはしないけど、こちらはなぐられた感じがした」 石田はとにかくオープンで、ざっくりばらん。多勢の前で、 「おれの知識ではよくわからん。もっと詳しく説明してくれ」 などと大声で訊く。 クビになるかと思うほどの損を出したときでも、理由を聞いて「なるほど」とうなずき、 「取り戻せるものなら、やってみろ」 肚の中と口にすることは同じ。ストレートに物を言うし、また、そういう人を好む。分かりやすい人であった。 そして「賢明な投資」のためには、 「しじゅう頭を使って天下の形勢をみてなきゃ」 石坂自身も、経団連会長への就任を決めたとき、記者団から動機を訊かれ、菜根譚の一句を引用した。 「人と作るには一点の素心を存することを要す 人と交わるには須く三分の?気を帯ぶべし」 「あの件は一例だが、石田さんは労使関係を超えて、職員の気持をつかんだ。国鉄総裁というより、人生の達人。そういう感じのものが、みな奮起させた。」
0投稿日: 2018.11.23
powered by ブクログ三井物産の社長、会長から、 国鉄総裁を6年勤めた石田豊助の生涯を綴った伝記。 よく言う曲がったことの大嫌いな頑固オヤジ。だが、この人は若いときから海外で過ごし、国際感覚を持って事にあたっていたので、そのぶん大きな功績を残せたのだと思う。 粗にして野だが卑ではない。 あえて、粗や野になる必要はないが、 卑ではない生き方を追求する石田豊助は確かにカッコいい。
0投稿日: 2018.11.06
powered by ブクログ第五代国鉄総裁石田氏の生涯を辿るドキュメント。 パブリックなものに奉仕する姿勢、使命感には強く共感し、自分もそうありたいと強く思う。卑なることを嫌い、生き方に筋が通っていると感じる。 その一方で株で大損したり、孫を溺愛したりといった面もあり、その人柄も素晴らしいと思った。
0投稿日: 2018.11.01
powered by ブクログ元国鉄総裁の石田礼助の伝記。「卑」であることを拒否した一生。戦前の三井物産から長い海外勤務をし、欧米の価値観と倫理観を持った石田。国鉄総裁にと懇願された。誰にでも正直に言わなければならないことは言い、与党にも野党にも組合にも、もちろん国鉄職員にも慕われた総裁だったという。
0投稿日: 2018.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三井物産の代表取締役を経て、ファーマーを経て、国鉄総裁になった石田禮助の生涯を描く。 ワンダラーマンの姿を目標に、パブリックサービスとして国鉄総裁になり、年1本のブランデーを報酬として人のため社会のために働く。 自分もそんな姿にあこがれを抱いた。
0投稿日: 2018.05.23
powered by ブクログ石田総裁の着任早々に鶴見事故が発生し、強烈なショックを受けた。P149 国鉄職員、特に運転士の待遇が三公社並みなのはおかしい。P158 青函連絡船の新造。青函トンネル反対。掘れるから掘るはダメ。採算が合わない。P165 運転士2人乗務制の廃止。2つの目より4つの目のがいいのでは?との野党の質問に対し、「6つならもっといいのか?」「4つや6つは他力本願になる。数じゃない。その裏にある精神が大事だ。」P201
0投稿日: 2017.11.17
powered by ブクログ元国鉄総裁の石田礼助の生涯は、普通の人の仕事人生の三回分くらいのボリュームがあった。なかなかたどり着けそうな人物像ではないが、部分的にでも吸収できればと思う。 人生の晩年をパブリックサービスに当てるべき。 粗にして野だが卑ではない、正々堂々とやる。 その職務でないと出来ないことだけをやる。後は任せる。 リーズナブルな判断をする。 公私を明確に分ける。
0投稿日: 2017.08.18
powered by ブクログ城山三郎の本にしては薄くて文字も大きいし読みやすい本であった。努力家で裏表のない方であったと尊敬するが、ちょっと悲哀エッセンスが足りないというか小説として物足りない気もする。今のところ城山作品では「毎日が日曜日」が一番のお気に入り。
0投稿日: 2016.09.13
powered by ブクログタイトルが全てを表しており、秀逸。仕事や家族、人生の現実の壁は誰にでもある。ただ、やはり石田禮助の仕事は、筋が通っており、爽やかだ。流行りの新書に書いてあるような、手軽なテクニックの習得で、さも人生うまく行くと踊らされる前に、人間としての芯を鍛えなければと考えさせられた。
0投稿日: 2016.07.30
powered by ブクログ戦前戦後の激動の時代において三井物産社長を務め国鉄総裁へを転身した石田禮助の伝記である。著者は経済小説の大家、城山三郎氏による。有名な「粗にして野だが卑ではない」と代議士に対して放った言葉。 渋沢栄一や瀬島龍三など明治生まれの財界人は豪傑が多い。石田禮助もそのうちの一人である。侠気ゆえに激昂の人である。そして飾らぬ物言いと茶目っ気で以って愛嬌もある。 本作品は主に石田の人格や人柄に焦点を当てている。連絡手段も未熟だった当時(大正~昭和初期)、商社の海外支店の裁量は厖大であったであろう。相場を張り実績をあげる生き生きとした石田の姿が描かれる。そのままの個性で国鉄総裁となり才気を発揮する、まさに昭和の豪傑でありエイブルマンであった。
0投稿日: 2016.07.29
powered by ブクログ新聞で座右の書だと書かれている記事を読んで、すぐに購入。 こんな方がいらしたのですね。 正々堂々と働き、正々堂々と生きる。 清々しい生き方。 私欲にとらわれず、パブリックに働く。 目指すべき姿。
0投稿日: 2016.07.12
powered by ブクログやはり城山三郎は小説よりもこのような伝記物の方が面白い。石田礼助という人を初めて知ったが、まさに「卑ではない」生き方に心酔する。三井物産時代の石田を上司には持ちたくないが、国鉄総裁時代の石田のような人に上司になってもらいたい。ただ、親にはしたくない。「パブリック・サービス」の精神は見習わなくては。
0投稿日: 2016.07.05
powered by ブクログタイトルのフレーズは非常に心地よい。同じ田舎者として、尊敬すべき人だ。流石に伝記の達人城山氏、人柄が目に浮かぶように伝わってくる。
0投稿日: 2016.03.24
powered by ブクログ主人公である石田禮助は、東京商科大学(現一橋大学)のボート部の出身であった旨、記載あり親近感を覚える。 三井物産出身で、当時の国鉄の総裁に就任した際の出来事について。内容としては話が出来すぎ、美化されすぎてる感が否めず、実際の人物像がどうであった今更知る由もないが、人を本当の意味で動かすものは、地位や権力ではなく、やはり人であろうと思う。 そういう意味で、あの人やあの人、あの人にも是非読んでいただきたい…。
0投稿日: 2016.03.03
powered by ブクログベストセラーになったってことだし、何かの本にも薦められてたから読んでみた。官僚たちの夏のほうが好きだし、石田礼助は業績はすごいけど人間がそんなに好かなかった。
0投稿日: 2015.02.27
powered by ブクログ石田禮助(礼助)、明治生まれ。 三井物産社長を経て55歳で退任した後、交易営団総裁等の職を経験し、70歳で第5代国鉄総裁となる。 彼の残した言葉やエピソード、 ・「年間50億人という人命を預かる職は、金をもらってやるべきではない。公職は奉仕すべきもの、したがって総裁報酬は返上する。」 ・「俺はマンキー(山猿)だよ。マンキーが勲章さげた姿見られるか。見られやせんよ、キミ。」と言って勲一等叙勲を辞退。etc. からみられるように、「野心も私心もない。あるのは素心だけ。」という、まっすぐな生き方をし、相手が政治家であろうと誰であろうとずばずばとものを言い、怖い人という印象を与えながらも、彼を知るすべての人から愛されていた。 …という彼の人となりについて書かれた本だが、彼の残した功績についてはあまりよくわからない。 「絵になる人生を歩んだ人が、いま(青函)連絡船という絵になって、海を走っていた。」と結んでいるので、最新型の青函連絡船を作った人なんでしょうね。 もう今やその連絡船も過去のものとなってしまいましたが。
0投稿日: 2015.01.25
powered by ブクログタイトルから中味を期待したのと、kindleに手頃な小説が見つからず、購入。期待ほどの中身ではなかった。 確かに人物だし、魅力的なのだ、書きっぷりが余りに平坦。ビジネス書なのか娯楽なのか、はさ伝記なのか小説なのか、定めかねているうちに読了。 ブクログで帯を見て、驚愕。日本人に遺された城山文学の最高峰なのか、これが! 無責任なコピーライターだ。
2投稿日: 2014.12.09
powered by ブクログ10/26 『粗にして野だが卑ではない』颯爽とした人生を生きた一人の財界人の物語。 ヤングソルジャー、体力と規律正しい生活。 パブリックサービスにかけた思い『野心も私心もない、あるのは素心だけ』 若い頃 直言。 エイブルマンを好み、うまく使う。人をよくみて、決めた以上は揺るがない決断、曖昧さをきらう。 直言をし、それが許される人間性
0投稿日: 2014.10.26タイトルに惹かれました
昔からこのタイトルの言葉が気になっていて、今回この本と出会ったので読んでみました。 戦前戦後を通して日本の昭和を生きた石田禮助さんのお話です。 旧国鉄の総裁になり国会での最初の答弁での発言に「祖にして野だが卑ではない」 自らをマンキーとしょうし、自分のことを過大でも過小でなく誠実に生きる。 自分には到底真似できないと思いながらもその生き方に共感します。 家族のコメントも記載されていますが確かに家族は大変だったと思います。 卑ではない生き方、みならいたいと思いました。 皆さんにお薦めかというと ? です最初の数ページで引き込まれた人にお薦めです。
0投稿日: 2014.09.26
powered by ブクログジャンルとしては経済小説か伝記。 かつての国鉄総裁石田禮助の物語。人柄はイメージしやすいが、短い小説のため一つ一つの出来事をじっくり楽しむ書き方ではない。
0投稿日: 2014.08.31
powered by ブクログ「粗にして野だが卑ではない」 という生き方を貫いた石田禮助氏(元国鉄総裁)の人生。 地位と名誉を手にしても驕ることをしない。 慣習にとらわれず、人におもねることをしない。 部下に仕事を任せる。 自分は自分にしか出来ない仕事をして、全ての責任は負う。 上に立つ人間はこうであって欲しいと思うような、力強い、そして人間的な魅力にも溢れた人。 最近はまりつつある城山三郎作品。これで3作目になるけど、今まで読んだものに比べると軽めでさわやかな読み心地だった。
2投稿日: 2014.08.07
powered by ブクログ「粗にして野だが、卑ではない」 三井物産で業績を残し、引退後に財界人として初めて国鉄総裁を務めた石田禮助。飾らずに、信念を持って堂々と生きる姿に感服する。重厚な人生をスラスラと読ませる筆者の描き方も見事。
0投稿日: 2014.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
藤沢武夫『経営に終わりはない』とかと、同じ匂いがする書。タイトルはかっこええけど、そんなにハマらんかった。長きに渡る海外生活から、reasonableか否か、という価値判断の軸があった事が、石田禮助氏を好男子たら占めているのだと思う。
0投稿日: 2014.07.02
powered by ブクログまず城山三郎はやはり文章がうまい。軽快なリズムで読者をどんどん本の世界へ引き込んでいく。 元国鉄総裁、石田礼助の業績を辿ったノンフィクション。仕事というものに、世間といものに、このように接していきたいなぁと感じさせる作品でした。
0投稿日: 2014.05.14
powered by ブクログこういう、もはや歴史となりつつあり、だけど案外近い過去である時代に、こういう変な傑物がいたことを知れてよかった。石田のあらゆる「卑」との闘いが、パブリック・サーバントであり続けるという信念が、城山さんの熱っぽい筆で描かれている。鋭い目をしたジイさんが背筋を伸ばした表紙の石田が話す声まで聞こえてきそう。
2投稿日: 2014.02.20
powered by ブクログ恥ずかしながらこの方の存在を知りませんでした。 三井物産を経て国鉄の総裁を勤めた男。 芯がぶれずにしっかりとした生き方は多くの人に影響を与えたのでしょう。 こんな風な生き方をしてみたいと強く思いました。
0投稿日: 2013.10.27
powered by ブクログ2013年9月22日に開催された、第9回ビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「映画化したい本」。
0投稿日: 2013.09.29
powered by ブクログ石田禮助の爽やかさが気持ちいい。半沢直樹みたいな痛快さ、でも石田禮助は実在の人物だから、比べるべくもなく、石田禮助はすごい。
0投稿日: 2013.09.07
powered by ブクログ三井物産から国鉄総裁という誰もが嫌うポストを引き受けた石田氏の爽やかな人生。はっきり物をいい、また自らの利益にこだわらない、各方面から恐れられ、また親しまれた同氏が孫の2人の女の子には好々爺であったり、国鉄の現場で汚い服でいたところ、「こら爺さん危ないぞ」と声をかけられて、落ち込んだり、毎日賛美歌を歌って一日を始めるクリスチャンであったことなど、初めて知り、新鮮でした。タイトルからも同氏の心意気が伺えます。
0投稿日: 2013.08.25
powered by ブクログ何処かで聞いたことはあったけど、どんな人が言ったコトバかは知らなかった。 自分にも周囲の人々にも「卑」であることをなによりも忌避した男。 常に信念を貫き、周りの人々を惹きつけてやまなかった「大きな」男。対立する相手さえ、味方にしてしまう懐の大きさがカッコ良すぎる。 痛快、爽快な生き様に憧れる。
0投稿日: 2013.05.04
powered by ブクログ粗にして野だが卑ではないとはまさに当意即妙。 筋を通した生き方、倫理観に基づいた自分の中の確固たる価値観。 自分はこれからの人生で築いていけるのだろうか?
0投稿日: 2013.05.03
powered by ブクログ「粗にして野だが卑ではない」元三井物産社長、国鉄第五代総裁の物語。「リーズナブル」であるか、という一本筋を通す気骨の人物。
0投稿日: 2013.02.17
powered by ブクログ全く予備知識無しで読んだが面白かった。大人物とはこのような人を指すのであろう。正しい信念を持ってそれを貫ける人。今の日本にいるのだろうか…。
0投稿日: 2012.12.26
powered by ブクログ三井物産で大活躍した後、78歳で国鉄総裁になり、合理化を進めた石田礼助の人生。頑固、自分のポリシーを曲げない生き方は、まさに武士そのものであるが、三井物産時代には海外勤務が長く、実は国際人でもある。 国際社会の中で生きていくには、海外のしきたりに合わせる必要もあるのだろうけど、彼のようにしっかりとした日本人であることを軸に、ポリシーを曲げずに生きていくことこそが実は大事なんだろうと思う。 城山さんの描いた広田弘毅や、別の著者だけど、白州次郎の生きかたも同様だろう。政治でもビジネスでも、いまこそこういう人が必要なんだろうけど。
0投稿日: 2012.11.05
powered by ブクログ「生来、粗にして野だが卑ではないつもり。」石田禮助さま、すばらしい人でした。ますますこの言葉が好きになりました。こんな人になりたい!!伝記読むのも大切ですね。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログ野心も私心もない。あるのは素心だけ・・・ スケールのでかい視座とぶれない軸をもった強さ。 昔の日本人というのは、こういう人を輩出していたのだな。 同時代を生きた白洲さんとはまた違いますが偉大。 若かりし日の彼がビジネスマンとして、どのような変遷をへて生きてきたのかもう少し詳しく知りたいという思いに駆られたのでした。
0投稿日: 2012.08.01
powered by ブクログ■リーダーシップ 1.トップしかできない仕事をし、決断をするが、実行は部下に任せる。弁解はしない。責任は取る。
0投稿日: 2012.05.14
powered by ブクログ城山三郎作品は何冊か読んでいて、どの作品の登場人物も魅力的だが、このお爺さん(失礼)はその中でも群を抜いて魅力ある生き方を魅せてくれる。 粗にして野だが卑ではない生き方、自分は出来ているか。 折に触れて手に取りたい一冊。
0投稿日: 2012.01.24
powered by ブクログ本年城山2冊目。主人公は三井物産から国鉄総裁に転身した石田禮助。「公職は奉仕すべきもの、したがって総裁報酬は返上する」と発言したり、国会では本書題名の言葉「粗にして野だが卑ではない」と発言。国民や議員、敵対する国鉄労組からも信頼される熱い人物。己の生き方を考えさせられる一冊。
0投稿日: 2012.01.16
powered by ブクログ20120103 こういう人物は今の日本には出てこないだろう。教育制度や社会のあり方をどうするか考えさせられる。
0投稿日: 2012.01.04
powered by ブクログ78歳で国鉄総裁となり、組織改革に辣腕を振るった石田禮助の伝記。その生き方は合理的であり、誠実であるが故、自由闊達であり、無明なく、そしてまさに題名の通り、決して卑ではない。石田は卑であることを最も嫌った誇りある人だった。
0投稿日: 2012.01.01
powered by ブクログ芯のある人間は強い。 一人の人間として、一人の企業人として、尊敬できる人にまた出会った。 自分も世の中を見つめながら、その中で自分の役割を果たしていきたい。全体感を持って。仔細に拘らず、目の前の利益に捉われず。
0投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログ石田禮助「三井物産の商社マン、代表取締役を勤め、引退後数え七十八歳で国鉄の第五代総裁に就任」 タイトルにあるとおりの一本気な性格で筋道を重んじる。 読後感はまさに爽やかさ。 「粗にして野だが卑ではない。」 自分を取り繕うことも飾ることもないが誇りを失うことなく真っ直ぐに。 読むと元気になれる1冊。 表紙の蝶ネクタイにハット帽姿の禮助がまた格好いい。
0投稿日: 2011.09.11
powered by ブクログノブレス・オブリージュの概念で三井物産退職・引退後に 国鉄総裁を引き受けた人のお話です。 いかに気持ちよく死ねるかだね。 ここのポイントがずれなければお金が第一優先には ならない。
0投稿日: 2011.08.26
powered by ブクログ大正から昭和にかけて三井物産代表取締役、国鉄総裁などを歴任した大物財界人である石田禮助の半生を痛快に描いた伝記である。書評雑誌などでは「経営者が読むべき書」として紹介されていることが多い。 元々、この書を手に取ったきっかけは、「官僚たちの夏」を読んでいたときに巻末に著作一覧が掲載されており、この独特の書名が妙に気になったからである。 石田禮助という人物を、私は初めて本書で知ったのだが、このような一本筋の通った生き方を、現代において体現できる人は中々いないだろうと思う。「祖にして野だが卑ではない」という強烈なフレーズは頭にこべりついて離れない。私の日々の行動など正に「卑」である。 自分が与えられた職務に対し頑固なまでに懸命に取り組み、更に無欲。私が最も達したい境地である。本書の記述のほとんどが高齢期以降であることから「こんな格好いい老人になりたい」と思った。 最近、本書のほか「官僚たちの夏」「坂の上の雲」などの小説を楽しんで読んでいるが、共通の魅力は「恐れを知らぬ豪快な仕事人」というところか。仕事において、ともすれば置かれた立場や上下関係から、過剰なまでに周りを気にしたり恐縮したりすることが多い。それが標準的な勤め人の姿だろう。しかし、本書を含め上記の小説の主人公は豪放磊落そのものであり、「こんな感じで仕事が出来たら…」という勤め人の理想形である。理想形である主人公を題材にしているからこそ、サラリーマンによく読まれている訳である。一歩でも彼らに近づきたいものだ。そのためには、仕事で実力をつけることに他ならない。 非常に読みやすく、気がついたらどんどん読み進めている感じの書であった。それはやはり、作り上げの小説ではなく、実在した人物を綿密な取材の裏打ちによって描いているからであろう。今後、もっと城山三郎氏の作品を読んでみようと思う。
2投稿日: 2011.06.24
powered by ブクログ伝説の国鉄総裁、石田禮助の人物伝。 理想に生き、信念を貫き、利に振り回されず、きれいさっぱり死ぬ。 常に強気、陽気、元気な財界の硬骨漢の生き様を愛嬌たっぷり痛快に描く。 回りくどい表現は抜き、文章はとても読みやすく、石田の生きた時代を想像しながら一気に読める。 時代を超えて、未来をつれてくるのはいつでも元気! そんな気分にさせてくれる実在のヒーロー伝。
0投稿日: 2011.05.04
powered by ブクログ「もう、きみには頼まない―石坂泰三の世界」がおもしろかったので、関連して読んでみた。国鉄総裁として奮闘する姿が、とても印象的。人の命を預かる、国鉄という巨大な組織のトップという重圧は、相当なものなんだろう。それでも自分の信念をもってそれを貫こうとする姿に、胸を打たれる。
0投稿日: 2011.03.07
powered by ブクログ仕事が忙しくなったりして、少しくたびれたときにこの本を取り出します。ぐっと元気になります。5回くらい読んだ。これまでに4冊くらい買って、人に勧めた。25才くらい年が離れた恩師も、この本を好んでおられることを知って、うれしくなりました。
1投稿日: 2011.02.27
powered by ブクログ「粗にして野だが、卑ではない。」 非常に腑に落ちる言葉だと思う。 reasonableであること、つまり理にかなっていることに重きを置いていた点が当時の日本人的な世間では異端に映る。異端ゆえ、自由かつ卓越したパフォーマンスが出せたのではないか。 またパブリックサービスは給与をもらってやるものではないという考え方は、ノブレス・オブリージュとも言えるが、著者はアメリカでの知見によるというが旧制中学、高校が醸成した当時のエリートたちの価値観の現れといえるのではないだろうか?(著者は旧制教育出身の人間であり、その点は当たり前とみなしていた?) まあ… 筋を通すこと、臆することなく伝えること、そして侠心。 今でもあらまほしきことであるなあ。
0投稿日: 2011.02.13
powered by ブクログ歴史に残る人物の業績というのは、やはり普通の人にはなしえないものなのだということを実感した。こういう人たちから学ぶことは多いと思う。
0投稿日: 2011.01.22
powered by ブクログ少しだけさわりを読んだ「モチベーション3.0」を思い出した。 パブリック・サービス、プロボノ、営利ではなくある種、使命感、 理想に向けて忠実に働く。世のため、人のために役立つこと にこそ快楽を見出す要素が誰でもあるのではないだろうか。 少し違う気もしながら、読後にこれを書きながらそう思った。 印象深いのは石田は毎朝晩、家族で定時にきちっとした格好 をして食事をすることを日課にしていたこと、させていたこと。 気の緩みが服装に出るというのは確かにそうかもと思った。 少し意識して生活してみたいと思う。
0投稿日: 2010.11.18
powered by ブクログ広田首相の伝記以来の城山作品。落日燃ゆは首相を美化しすぎという前評とともに借りたが、この作品も基本的に身近な人や業績からの評価。私は伝記というのはこんなすごい人がいるものだと認識を新たにし、自己を顧みるためのものだと思うので城山作品を読むと志という言葉を思い出せていいと思う。有名人であればあるほどその分批判もあるだろうけど。
0投稿日: 2010.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三井物産~国鉄総裁、国会議員だろうが誰に対しても率直に意見を述べ回りをハラハラさせる場面も少なくない(石田礼助)。また、Going my wayで自分がいいと思ったことは家族にもゴリ押す部分もあるが、裏表が無く憎まれることは無く誰にも愛される人物。
0投稿日: 2010.09.26
powered by ブクログ「物産に石田禮助あり」と言われ三井物産代表取締役、公益営団総裁、国鉄総裁を歴任した大財界人・石田禮助の半生が描かれている作品。 旧来の日本人の性格に欧米的合理主義が合わさったような石田の姿勢がかっこよすぎる。 自分がこんな男になるのは想像できないけれど、そうなるべく努力したい。そう思える本。 -my bookdarts- 「生来、粗にして野だが卑ではないつもり。ていねいな言葉を使おうと思っても、生まれつきでできない。無理に使うと、マンキーが裃を着たような、おかしなことになる。無礼なことがあれば、よろしくお許しねがいたい。」 道きが楽しみであって、その結果はカスみたいなものというが、楽しむためには条件がある。~中略~そして「賢明な投資」のためには、「しじゅう頭を使って天下の形勢を見てなきゃ」 「おれは、日本人としてはじめて外国で株で大儲けしたが、すぐになくなった。人は損したときのことを言わないが、損することの方が多いもんだ。」 総裁の実際の仕事としては、いやなこと、総裁でしかできないことだけをやり、決断はするが、実務はすべて磯崎以下に任せる。弁解はしない。責任はとる。
0投稿日: 2010.09.23
powered by ブクログ総裁の仕事としては、いやなこと、総裁でしかできないことだけをやり、決断はするが、実務は部下に任せる。弁解はしない。責任はとる。
0投稿日: 2010.06.29
powered by ブクログタイトルの通り生きるのは難しい、特に謙虚であり卑ではないのも難しい。大所高所でありながら、責任をとっていく生き様に憧れ、また仕えたいと思わせます。石坂さんは笑う場面が多かったが、今回は涙する場面が多い。。
0投稿日: 2010.05.27
powered by ブクログ明治の人は凄いな。というのが感想。 この生き様は真似できない。 明治であっても稀だから本になっているのだが。
0投稿日: 2010.05.18
powered by ブクログタイトルに惹かれて購入。 私は石田禮助と言う方を知らないのですが色々な意味で大変な方だったんだなあ~と思いました。 そして家族はそれに輪をかけて大変だったろうな、なんて思いました。
0投稿日: 2010.03.24
powered by ブクログ三井物産から国鉄総裁になった石田礼助の生涯を描いた小説。 三井物産当時のエピソードから、 当時の軍部と企業の関係が垣間見えるのは興味深い。 ただ、国鉄総裁時のエピソードが国会でのやりとりが 中心だったのが個人的にはやや物足りない感じ。 もう少し国鉄内部の様子とそれに対する対応などの エピソードがあればもっとよかったかと思う。
0投稿日: 2010.01.12
powered by ブクログヤングソルジャー・石田礼助氏の生涯。竹を割ったような性格で、自分のやる事に対しては責任を持つ。こういう生き方に憧れます。
0投稿日: 2009.11.13
powered by ブクログヤングソルジャー、元国鉄総裁石田礼助の生涯。物産マンとして勤務後、国鉄に営利心を持って貰う為、奮闘した様子が描かれている。ダンディズムの精神で以って、自身がボスとして最後に責任を取る、という姿勢はノブレス・オブリージュの精神そのものだなと思った。お薦めの一冊。
0投稿日: 2009.09.21
powered by ブクログ名言が多い本だと思います。 石田礼助さんという実在した人物を取り上げている分、力強く生きたいと拙に思わせてくれる本です。
0投稿日: 2009.09.17
powered by ブクログ仕事に厳しく、自己の信念にまっすぐ生きる石田の姿がお手本になる。城山の筆も冗長に走ることなく上質。落日燃ゆ、官僚たちの夏と並ぶベストか。
0投稿日: 2009.07.20
powered by ブクログ三井物産で35年勤め、輝かしい業績を残したのち、財界人として初の国鉄総裁となった、石田禮助氏の生涯を描いた長編。 石田氏の人生は、見事と言うほかない。 決して器用な人物ではないのだが、考え方、そして行動に一本筋が通っている。読書家で、キリスト教や仏教など、さまざまな宗教にも通じ、自らの観念・価値観を確立していったからだと思う。 その信念は、とにかくリーズナブル(合理的)であること、公私の明確な区別、そして、無償でパブリック・サーヴィスにつくこと。 国鉄総裁という誰もが嫌がる職(しかも彼は、あの「下山事件」の下山総裁のあとの総裁だった)について、自ら身を粉にして働いたのも、やはりこのパブリック・サーヴィスのためだったといえよう。 また、総裁になったのは高齢になってからのことだったが、彼は老人扱いされるのを嫌った。「ヤング・ソルジャー」でありたい―これが、石田氏を支配していた。自ら犠牲をいとわず、耐え抜く忍耐力。長身の背筋をまっすぐに伸ばして歩く姿。 三井物産の社長、そして国鉄総裁という、巨大組織のトップに君臨した巨星の人柄、そして人生は、見事なものでした。
0投稿日: 2009.02.08
powered by ブクログ戦前の三井物産においてニューヨーク支店長や大連支店長を歴任、数年のブランクを経た後に第5代国鉄総裁を務めた石田禮助の生涯を伝記風に脚色した一冊。 西伊豆の漁村から世界に飛び出していった自称"Monkey"は、長い海外生活で「合理性」を重んじる哲学を胸に次々と事業を成功へと導く。 60代で"Public Service"に就くのがかねてからの目標だった彼に舞い込んできたのが、今まで碌な末路を辿った者が誰一人としていない「国鉄総裁職」。そんないわくつきのポジションであろうが、彼は「粗にして野だが卑ではない」マインドで数々の難局に挑む。 徹底的な合理主義を貫くも、時たま魅せる「武士の情け」に彼の人間性の深みを感じた。 模範的な「世界に伍するビジネスマン」の所以を垣間見たみたいだ。
0投稿日: 2009.02.03
powered by ブクログ三井物産社長、国鉄総裁と実業界を走り続けた石田礼助の物語。 疎にして野だが卑ではないという合理的な生き方にあこがれる。
0投稿日: 2008.05.25
powered by ブクログスタイルのある生き方が素敵だと思いました。この時代は分野を問わずそういう方が多いですよね。ご本人の著書の「いいたいほうだい」が気になってしまっているところ。
0投稿日: 2007.12.26
powered by ブクログ貫名の実家に寄ったときに、お土産としてもらった本。三井物産を退職後、国鉄総裁を勤めた石田禮助という人の伝記。頑固で正義感が強く、良くも悪くも、いかにも昭和初期のやり手という感じがする。今は本当にこういうタイプの人は少なくなってしまっているのではないかと思う。この人の下についてゆきたい、と思わせるのはこういう人間なのだろうと、そういう風に思う。 「おれは大まかだが責任だけはとる、と石田さんはよく言っていた。私心がないから、人を恨んだり嫌ったりということもない。だから、何でも平気でぽんぽん言う。」(p.201)
0投稿日: 1999.11.01
