Reader Store

総合評価

86件)
4.6
55
18
8
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本は読んで10年以上経つが 壱岐の男としてのカッコ良さに今でも羨望の眼差しを向けている。きっと山崎豊子さんの理想の男像だったんじゃないかなぁ

    1
    投稿日: 2025.11.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     大門社長が70歳をすぎて、老醜を晒すようになり、油田開発の成功を花道に引退させるにあたり、壹岐も退社することになる。中小企業でも同じであるが、かつて凄く頑張っていた経営者が70を過ぎてその地位に固執する姿はあまり見たくないものである。 第五巻まで読み終わって、軍国教育を受けて戦争を戦って悲惨な目に遭った軍人が、戦後の日本において経済競争を戦う姿はどこにでも多くあったのだと思う。そして彼らの大変な努力が、日本の経済復興を支えたのは事実だ。しかしそんな彼らの世代さえ晩年はなかなか後進に道を譲らず、次の世代がうまく育たなかったことが今日の日本の低迷を招いているのだと思う。彼らの基準からすると戦後生まれで飽食の世代を頼りなく思った側面もあったであろうが、ポストに固執する人も多かったと思う。そんな人間が運営するのだからどんな企業もどんな名家もきっと衰退するようにできているのだ。高いところまで上り詰めれば詰めるほど、衰退の坂道の傾斜は深くなるのだと思いました。

    64
    投稿日: 2025.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    壮大な大団円。 読みながら次はいけるのか、どうにか成功してくれ、と願っていました。 戦地は敵だらけ。 タイトルの通り、どこかしこも草一本も生えてない不毛地帯。 希望も救いもないがそれでも信念に向かって突き進む主人公の生き方に一縷の望みを感じ得ずにはいられなかった。 壱岐正の美学、生き方を少しでも学んでいきたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    山崎豊子『不毛地帯』新潮文庫 読了。極寒と砂漠、二つの不毛地帯。シベリア抑留から帰還した元大本営参謀が商社マンとして第二の人生を歩む社会派小説。戦闘機選定争い、自動車会社提携交渉、そして石油開発。作戦力と組織力で商戦に挑んでいく。社長に引導を渡した際の主人公の出処進退が鮮やかだ。

    0
    投稿日: 2025.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伊藤忠商事をモデルにしたフィクション。 某夫人も登場。 読み応え十分で、戦争3部作の中ではこれが一番好き。

    9
    投稿日: 2025.05.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2025.02.23 角田さんの生き様は、ごく普通の弱い人間を現していてしみじみと大多数の人間と、究極のサバイバルを生き抜きつづけた主人公や社長との違いが味わい深い。

    1
    投稿日: 2025.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ☆4.8 昨年から、今年かけて、オーディブルと紙の本で読んだ。若い頃に図書館で借りて読んでいるので、再読ではありますが。 シベリアと砂漠。極寒の地の不毛地帯と、酷暑の不毛地帯。 でも、彼の人生は不毛なだけではなかった。 ビルマの竪琴の水島を想起したり、しましたが人生最後で、戦友の遺骨を弔うという発起に心救われる思いがした。 1円五十銭の召集令状で、命を捨てていったものたちに報いようという気持ちが多分彼の中でも、それを追体験している私の中でも一条の光となった。 社長に殉じて自らも身を引く潔さは、明治天皇に殉死を選んだ乃木希典のようで、ここも一つ、心に残った。生涯でまだ何度か読み返したい作品であることは間違いない。素晴らしいものかたりをありがとう。

    11
    投稿日: 2025.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    壱岐正と里井副社長のやりとりが読んでいて面白く、最終的には大門社長との軋轢を生む形となるのも凄く惹き込まれる要因であった。最後の大門社長と一緒に退陣するシーンは今までのストーリーや情景と合間って感情移入できて感動した。部下の海部や八束、石油の兵頭と優秀な人材が大きいとも思う

    1
    投稿日: 2025.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    結構な長編だったし、途中62歳のこの歳で転職活動することにし、SPIの勉強をしてたため読み終わるまで結構時間が掛かってしまった。 結局SPIは技能試験はなく性格試験のみだったので助かった(?)のだが。 という事は置いておいて、今までの山崎豊子の作品の中では、全てを読んでいないけど、最高と言ってもいい感動作だった。 オーナー企業であることの要素が強いと思うが、社長の一言で物事が決まるので、役員を主に保身のため何も言わない体質が企業文化として残っている。 会社を変えるために、会社を大きく組織力で成長させるために、変わらなければならない会社を自身が犠牲になって約束された次期社長のポジションを投げ打って退職するって、自分だったらできるだろうか。 兎角色々なことに影響を受けて右や左へ考えを変えるのではなく、常に軸をブラさなければ正しいことに繋がることを教えてくれた。 結局転職希望の会社からは内定を受け取ったので、スケールは違うが、時には自分を犠牲にしてでも正しいことをしなければと思った。

    0
    投稿日: 2024.12.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    副社長となった壹岐が参謀としての自身の経験を活かし、商社での最後の仕事と決めていた油田開発を成功に収めたが、それを機に社長の大門とともに綺麗さっぱりと退く。それにしても著者の原油採掘の手順の詳細な記載はすごいの一言。あとがきには377名への取材をもとにしたとの著者の言葉があるが、だからこそ小説とはいえ真に迫る描写が可能なのであろう。

    0
    投稿日: 2024.10.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まさかの大門社長の老いに感慨深かった。素晴らしい経営者であっても、いつかは老い、そして迷走するというところに残酷さを感じつつも、現実とはそういうものと実感させられた。 最終的には主人公が救われる形に昇華されたことで気持ちも落ち着いた。 名作

    0
    投稿日: 2024.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かなりの長編であるが非常に読み応えがあり面白かった。巻末にシベリアから始まる白い不毛地帯と石油開発で終わる赤い不毛地帯と表現されているが、主人公の壱岐のように不毛でありながらダイナミックな人生を生き抜く様に心を打たれた。第三の人生に幸多からんことを願うと共に今日の日本を築き上げてきた先人達に感謝したい。

    4
    投稿日: 2024.06.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1巻の絶望的なシベリア抑留から一転、日本の商社に身を置くと、戦闘機の買付から日米自動車メーカー同士の合併工作を経て、ついにはイラン石油開発へと、物語のスケールとその振り幅がとにかく規格外で、最後までストーリーにぐいぐい引き込まれっぱなしだった。 若かりし頃のデヴィ夫人がモデルの紅子や、ライバル商社の鮫島などの超個性的脇役達も人間味が溢れていて最高! 壮大な物語の一番最後に、壱岐がバッタリ出会うある意外な人物とのやりとりに、山崎豊子さんの大阪人らしいサービス精神がちょっと見えて笑えた。 山﨑作品は大抵読んできてるつもりだったが、こんな大作をまだ残していて、それに今やっと出会えたことに素直に感激できた。 2024.04.24読了

    0
    投稿日: 2024.04.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『不毛地帯』第5巻。 近畿商事・副社長となった壱岐正。 商社マン最後の仕事として、イランでの油田採掘に奔走する。 先手を打つも、政界、競合からの巻き返しにより、独立系石油メーカー・オリオンオイルとの共同で入札に挑むことに… なんとか、採掘権を得たものの、第4井まで石油の出る兆しはなく、窮地に… 一方、社長・大門は綿花相場で莫大な焦付きを抱えていた… 壱岐の見事な商社マンとしての生き様だった。 異例の昇進に対する周りからの嫉妬にも臆せずに自分を貫き通した、壱岐の強さ。 『国家のために』を判断基準とし、最初は大本営参謀として、第2の人生では、近畿商事の企業参謀として、常に戦いの中に身を晒してきた。 自らの人生も、家族との生活も犠牲にして… 最後まで、壱岐の心の内は誰もわからなかったのではないだろうか… 口下手なところも災いして… 大門に社長辞任を迫り、自らも副社長を辞任、近畿商事を退職。見事な自らの身の処し方であった。 第3の人生で、ようやく安らぎの時を迎えられるのか… 千里との人生が始まるのだろうか… 長かった…が、面白かった。 山崎豊子作品でNo.1だった。 まだ『華麗なる一族』は読んでいないが…

    15
    投稿日: 2024.02.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    田淵幹事長…一体誰がモデルなんだ…(笑) 5巻はずっとイランのサルベスタン石油の話、千代田自動車が後味悪かった(最終的にはめでたしになるんだけど)のに対してこちらは小気味よく進んでいく。裏のえげつない部分もFXと比べたら露骨でない(と言うか露骨に見せていない?)ので読みやすい。 でもせっかく苦労して掘り当てた石油も数年後にはイラン革命で全部おじゃんになっちゃうんだよね。山崎豊子がこれ書いていた時期もギリギリイラン革命前だしなんとも複雑な感情を抱く。 最終的に大門社長の引退と同時に壹岐も会社を去り、シベリアで物語は終わる。千里とはおそらく結婚したんだろうけど、安易なハッピーエンドにせずあそこで切るのが山崎豊子といった感じ。それでも華麗なる一族や沈まぬ太陽に比べたらずっと後味はいい。

    0
    投稿日: 2024.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最終巻が一番おもしろかった。先が全然読めなかった。 それでいて、この巻が一番、読む前の期待に近いものが描かれていた。 でもやっぱり取材は大変だったんだな、とあとがきを読んで思った。こんな大舞台の小説、どうやって取材して書いたんだろうとずっと思っていたけど。 取材先は女の旅は不可能な国ばかりだった、みたいなことを書かれておられたが、そういう意味ではハンデ背負っての取材だったんだなぁ。 簡単にジェンダーでくくるのは物事を単純化するようでよろしくないけど、でも、この作品を大正生まれの女性が書いた、というのはやっぱり私には偉業としか思えないな。女なんて何も知らなくていいんだ、と言われて脇においやられていた時代によくまあ、ゴッドファーザー的苦渋に満ちた男の世界をこんなにもリアルに描き出したものだと思う。 でも、主人公に対して容赦ないところ(最後の仕事だけは悔いがないように清く仕事したい、という希望を簡単に打ち砕くあたり)、女性ならではの容赦のなさも感じるような。 男性作家はもうちょっと主人公に甘い気がするなぁ。 しかし、秋津千里は最後まで違和感ありまくりのキャラだった。なんでこの人は関西弁じゃないのかしらん。 あんな喋り方の京女はいませんよ。 っていうか、考えてみたら、大門と秋津千里のやかましい系のおじさんしか関西弁しゃべってない。 ガサツ系、KY系なおっさんにしか関西弁をしゃべらせてはいけない、みたいな謎ルールがこの時代の文壇にあったんだろうか。 この本に限らず、関西が舞台なのに、なぜかヒロインは標準語を貫く、みたいな昔の小説、わりとあるような気がします。 ちなみに、壹岐は最後まで彼氏としては最悪の男で、アンチ秋津千里な私もさすがに彼女に深く同情した。 山崎さんてば自分のキャラに厳し過ぎじゃね?と思った。

    4
    投稿日: 2023.10.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    熱意が油を吹き上がらせ、恩人であるはずの社長に退陣を迫る最終巻。 シベリアの墓詣でを照らすオーロラは歓迎しているのかそれとも。 圧巻の計約3000頁。

    0
    投稿日: 2023.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長編のラスト一巻。途中、ペースダウンして2ヶ月かかりました。モヤモヤした部分がすべて解決して、スッキリした。

    0
    投稿日: 2023.08.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    不毛地帯最終章。 長かった主人公の商社マンとしての第二の人生が終わりを告げる。 社運をかけた中東のオイルビジネスはどうなることかとハラハラさせられたが、結果的に物凄い量のオイルが見つかり、会社に多大な利益をもたらすことになった。 主人公は社内で更に評価を上げる。 他方で、大門社長は相場で莫大な損失を出す。 年のせいで判断能力は衰えているのに、本人は現役のままでいるつもりだから、周囲の意見に全く耳を貸さない。これぞ老害。 社長の存在は会社にとって、もはや邪魔であると判断した主人公は社長に辞任を迫る。 最初は納得しなかった社長も徐々に諦め、主人公と一緒に会社を去る。 オイルビジネスが成功した、まさに絶頂の時に会社を去った社長は、世論から高く評価され、結果的に会社のため、社長のためになった。 主人公は、誰のためでもなく、常に会社の利益になることを最優先に考え、行動してきた。 そして、社長とともに会社を去った主人公は、第三の人生をシベリアに求める。 シベリアで亡くなった同志たちの遺骨を日本に持ち帰ることを今後の活動にすると決意する。 ずるずると中途半端な関係になっていた恋人とも別れることになる。 この小説のモデルとなった人物は伊藤忠の会長まで登り詰めるから、現実とは異なるけど、あくまでも事実をもとにしたフィクションということで、これはこれで面白かった。

    0
    投稿日: 2023.06.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半は戦争のためシベリアでソ連に酷使される悲惨な内容。後半はシベリアから無事帰還し、第二の人生として、商社マンとして、組織や国益を考えながらビジネスの世界に身を置く話。 前半は、読むのも辛く、ただただこんな残酷なことが本当にあったのかといたたまれなくなる。 後半は、主人公の実直な人柄が眩しく、大義の為に、こんなに身を削らなくてはならないのかと驚いてしまう。当然かもしれないが、人の上に立つポジションの人は責任と覚悟と志が必要なんだなと、感じ入った。

    0
    投稿日: 2023.06.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    5巻連作の最終巻。流石の山崎豊子さん作品読み応えがあった。唯一物足りなく感じたのは、壹岐がキレイな人すぎて親近感は持てなかった点。 個人的には他の山崎作品である沈まぬ太陽の方が主人公の辛さ悩み抜く姿に引き込まれて好きだった。 他のシリーズも読みます。

    0
    投稿日: 2023.05.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素晴らしいの一言に尽きる。 彼女の作品は、読後の言葉にならない 高揚感に突き上げられる。 五味川氏の人間の條件とあい通じるものがある。

    0
    投稿日: 2023.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    この小説を書くのに、著者はどれくらい取材したのだろう。 経済や石油開発の細かな情報は、正直ピンと来ない部分も多くあったが、その背後に膨大な取材、調査があったことが想像できる。いまいちわからない専門的な話があっても、全体として面白くて中盤以降は一気読みした。 登場人物のなかでは大門が一番魅力的だった。当初は豪胆な社長として壱岐を抜擢し会社を成長させるも、終盤は綿花相場にのめり込んで部下を発狂させてしまう。壱岐との関係が悪化すると、かつて自ら切り捨てた里井に本社復帰を要請するなど、なりふり構わない。壱岐が私情を排して淡々と仕事をこなすぶん、終盤に至って弱みや焦りをさらけ出す大門が魅力的に見えた。原作を読んだ上でドラマを思い返すと、改めて原田芳雄さんの演技はすごかったなぁと感じる。

    0
    投稿日: 2023.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    圧倒的なスケール感。これまで多くの作品を読んできたが壱岐正は1番かっこいい小説の主人公かもしれない。とても学ぶことが多い作品だった。

    0
    投稿日: 2023.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     「不毛地帯」は、昭和48年6月から昭和53年8月まで5年間にわたって「サンデー毎日」に連載された小説。白いツンドラのシベリアと赤い石油の中東、二つの「不毛地帯」を彷徨する壹岐正を描いた長編大作。山崎豊子「不毛地帯5」、2009.3発行、592頁。第5巻は油田開発に成功、社長に勇退を具申し自らも副社長を辞する。これからは組織で動く時代と。壹岐正、第3の人生はシベリアに眠る友のために慰霊碑を。秋津千里を置いてシベリアに。また、(まだ)待たせるのか!! 第1巻~第5巻、読了しました。山崎豊子さん、テレマカシ!

    0
    投稿日: 2022.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    終わりは意外と潔い(呆気ない)。組織の腹黒さというか、総合商社の熾烈な出世争い等のリアルな人間模様を描き切っている所が、この本が名著である故と思料。生馬の目を抜く───。

    0
    投稿日: 2021.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    5巻まで一気読み。読み始めたら止まらない面白さ。 あらゆる場面に於ける細かい描写から、著者が取材や文献を通して徹底した研究を行ったことが容易に読み取れ、各描写の詳細さに著者の小説に対する情熱的な姿勢が溢れてる気がする。 自分の人生を賭して成功させたいと思う仕事に出会いたいなと思う小説でした。

    1
    投稿日: 2021.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    壱岐正。 彼の様に時には不器用ながらも実直に生きる現代人がどれほどにいるだろう。 自らが仕事や人生をこれ程に真剣に生きているのかと自問する。 命を燃やして何かに没頭する様な人生にしたい。

    0
    投稿日: 2020.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    去年の暮れからお正月にかけて『不毛地帯』5巻(山崎豊子)を読み、ちょうど高度経済成長期のいわば、わたしたちが通ってきた昭和の時代をたどるようで興味深く、山崎豊子さんの代表作だとは思いました。  おもしろく読みふけった話は置いといて  その主人公の「壱岐正」は「瀬島龍三」をモデルにしているらしいですが、それはそれで。  その「壱岐正」や『沈まぬ太陽』の「龍崎一清」の人物像の描写が孤愁の影を宿していて印象深く、妙に気になったのであります。  山崎豊子さんが若いころ大阪の毎日新聞に入り、『あすなろ物語り』の作家井上靖が上司だったのは有名で、しごかれた(?)話は作家紹介にあります。  わが町の図書館がちょうど井上靖の作家展をしていたので、見に行きましたら井上靖は詩人でもあったと知りました。  さっそく井上靖の詩篇をひもといてみましたら、冷たーく研ぎ澄ましたような詩が続いておりました。  そのひとつに「裸梢園」という題の心象風景詩があり、こんな風な内容  氷雨がぱらぱらと過ぎ、梢と梢とは、刃の如く噛み合って、底知れない谷をなして行くところ、破れ傷ついた二月の隊列があてどなく落ちてゆく。  (これは山崎豊子さんが要約しているもの)なかなかの印象です!そして  「一匹狼のもつ誰にも汚されない厳しく、烈しいそして純粋な野生に満ちた目が生きている。しかし、一匹狼には強靭な実力がいる。群を恃まずにして生きぬいて行ける実力と、いかなる時にも孤独に耐え得る厳しい精神がいる。」    と、全集の月報に随筆を書いていらっしゃるのです。  ははーん、師を敬い想いいれて作品に昇華させているのだなーと思いました。  その井上靖の詩集『北国』に「猟銃」という詩もありまして、  天城の山の中で出合った霜柱を踏みしだき、猟銃をかついで、孤独に行過ぎた男の後姿に人生の白い河床をのぞき見た、しみいるような重量感をうけ、自分も磨き光れる猟銃を肩にくいこませたい、都会の雑踏の中で、ゆっくりと、静かに、つめたく  というのです。  井上靖には『猟銃』という作家デビューの作品があります。読みたくなりました。  やはり、小説はこの詩が冒頭にでてきまして、詩が取り持つ縁、その天城の男が作家に便りをくれるのです。  孤愁色濃い男には過去のわけがありました。  でも、はっきり言ってなんじゃらほい、美しい妻がありながら、離婚して一人娘と暮らしている妻の従姉と不倫。騙しだまされて三つ巴。あげくにその従姉は別れた元夫が忘れられない、とラジオ人生相談のよう。  そんな小説を師、井上靖氏はお書きになったのですねぇ。はぁ~。

    2
    投稿日: 2020.09.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読完了。 舞台が総合商社であるだけに、スケールの大きさを感じる。サルベスタン鉱区で油を掘り当てた時の描写は感動的である。 物語上、どうしても主人公の壹岐の周囲にいる人物は、いわば“敵役”である。しかし、それぞれの人物の視点で見ていくと、彼らもまた正義のために戦っているのである。鮫島氏は言うに及ばず、里井副社長は、社長の椅子を狙い自分を脅かす壹岐を追い落とそうと画策したものの(結局それが自身の首を絞めることとなってしまったのだが)、それは会社を盛り上げるためであり、壹岐とはベクトルが違うに過ぎない。 スケールの中にも人間というものを見事に表現した傑作だと思う。

    0
    投稿日: 2020.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    壱岐副社長の男っぷりに泣かされるサラリーマンは多いのでは。大企業から中小零細まで老害はびこる企業が多い日本社会。サラリーマンのカタルシス小説です。

    1
    投稿日: 2020.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容紹介 拷問、飢餓、強制労働――地獄のシベリアから生還した男。 商社マンの孤独な戦いを通じて戦後史を活写する記念碑的長編。 大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。 酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、 ついに昭和31年、帰還を果たした。 その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、 第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。 地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。

    1
    投稿日: 2019.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まず時代が時代だからというのもあって、ほとんどどの登場人物にも完全には共感も感情移入もできなかった。男性の苦しさ、しんどさもわかるけれども、女性にはそもそも選択肢すら無かった時代。家庭に入って男と子ども(ともしかしたら親とか義理の親とか)の世話をするという「幸せ」という名の唯一の選択肢しか与えられていなかった時代。でもそれはきっと裏返すと、男性にも、その人の能力や得意不得意に関係なく外で働くという(より広い意味では唯一の)選択肢しか与えられていなかったということでもあるんだろうとも思うが。 いくら母親が亡くなったからと言って何故娘が父親の出張の荷造りをせねばならないのか、私には本当に理解ができない時代だとあの部分でめちゃくちゃ感じた。(だいたいあそこまで丸投げでどうやって旅先で困らずに生活できるのか。荷造りなんて自分でしておかないと後々自分が困るものなのでは?逆にそういう特殊能力持ってたならすごいよね昔の男の人。って思うレベル。) ただ、「昔はこれが当たり前だった」ということを知るためにという意味はすごくあるとは思った。 ・・・と、これだけぶうたら言いながらも面白く最後まで読めたのはやっぱり物語の緻密さゆえだったと思う。考えられないほどの取材と、それに基づく考えられないほどよく練られた構成。すごかった。面白かった。

    0
    投稿日: 2019.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    1~5巻までまとめて。 山崎豊子氏の綿密な描写により、躍動感溢れる内容となっています。読む側の専門知識が足り無くて何言ってるのか分からない所も多々有りましたが。 商社での最後のシーンに引き際の美学を感じた。自分もあのように生きれるだろうか... スーパーマンのような主人公壱岐正ですが、男としては最低ですな。ビジネスマンとしては立派だけど下半身に人格がないキャラというのが山崎氏の企業トップの男性に対するイメージだったのでしょうか?

    2
    投稿日: 2019.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2019年1月30日、読み始め。 ようやく、5巻にきましたか。 カバーの小解説を読むと、この小説のタイトルが「不毛地帯」という理由が、少しわかったような気がする。 2019年2月9日、読了。 全5巻読了である。 シベリア抑留者を対象とした朔風会のモデルは、朔北会で、その朔北会は2004年に解散しているようだ。そして、朔風会をまとめていた谷川大佐のモデルは、長谷川宇一とのこと。谷川大佐の生き様は、感銘を受けた。

    3
    投稿日: 2019.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    懸案だった山崎豊子を読む。元大本営参謀将校がシベリア抑留を経て商社マンとして世界を相手に奮闘する物語。フィクションのような話だが、基本プロットは実在した伊藤忠商事の瀬島龍三氏。キャラクターは、著者がこれまで見てきた男性のイメージを合わせているという。 600ページ✕5冊。さすがに重厚な物語。シベリア抑留のくだりは、精神的にも肉体的にも、今では想像すらできないレベルの過酷さ。戦争が遠くなった昨今、こういう時代があったこと、ここから立ち上がってきた人たちが今の日本を作ったことを、息子たちに読んでほしい。まずは、机のそばに置いてみよう。

    1
    投稿日: 2018.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シベリア時代にも、文章を読んでいるだけでまるでそこにいるような錯覚を起こさせるくらいに精密な描写と、それを可能にさせる取材力に圧倒されたが、商社時代になっても、それは全く衰えていない、どころかさらに加速している。戦闘機や車、石油など、その時代を反映する様々な事件を題材に、主人公の壱岐は葛藤し、成果をだし、また苦悶する。出版から年月が経っていても、古さを感じさせず、壱岐の生き抜く人生に学ぶところは多い。

    0
    投稿日: 2017.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    入札で取ったはいいけど出なくてやばかった石油が遂に出て、くすぶっていた自動車提携も最後に話を進めて、相場でおかしくなった大門社長と一緒に退陣して終了。うっとうしかった恋愛ネタもほろ苦い感じで終わり、結局最初に戻ってシベリアの同胞のために第3の人生を生きていく、と。5巻はホントに怒涛の展開でめっちゃ面白かった。長かったけど。

    0
    投稿日: 2017.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    悪戦苦闘の末読了。 壱岐正という主人公の生きざまはかっこいいし、一本筋が通っているのだか、逆にいうと国際商戦の中ではこんなきれいごとでは行かないだろうという作り話っぽいところもある。

    0
    投稿日: 2015.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     非常に良作。最後まで見事でした。  油は出るのか出ないのか。このハラハラ感、ぐいぐい読ませること必至。「不毛地帯」というタイトル通り、不毛な結果に終わるのかーーそう思ってたところで、ついに出た時は思わず涙したほど。  また有能な経営者が老害となっていく様は見苦しかった。  大塚家具の会長を想起したのだけど、時代に取り残される前に自分を客観視して、自らの身の振り方をちゃんとプロデュースする必要があるのだなと。  壱岐正のように才能があって頭が切れても、罪悪感、背徳心を拭い去れない人間には熾烈な政財界で生きて行くのは難しい。  でも潔くその世界から去れる者もなかなかいないと思う。  壱岐正の生き様かっこよすぎでしょ。畏敬の念を感じる。どこまで実在したモデルの人物に則しているのか気になる。  この作品もどんな取材量を持って書かれたのか。想像だにできない。  全日空の旅客機選定を巡るロッキード事件、FXに絡むダグラス・グラマン事件をモデルに描かれたのかと思いきやこれらの事件が明るみになる前に描かれたそうで。。 もはや小説家の域を超えてるでしょうよ。。

    0
    投稿日: 2015.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    石油採掘権の入札に成功するも、石油は出ない苦しい時期が続く。会社を長年引っ張ってきた社長も、その圧倒的な存在感が害をなすように・・・。 最後まで、主人公には厳しい状況が続くが、最終的には華々しい成果を挙げ、それでいて身を引くという潔さでもって物語が終わる。 全5巻。本当に大作でした。 不毛地帯というタイトルはひとつには当然シベリアの大地を指していますが、同様に、何も実るものがない熾烈な商戦を表しているはずです。 国のため、家族のため、自分の欲望のため、不毛地帯で闘い続ける人たちの物語でした。 主人公は、登場人物の中では、人間として理想的な書き方をされていますが、それでも黒い部分や闇とは切り離せない。決して救われることのないエピソードと、ひょっとしたら救いになる可能性を秘めたエピソードが混在する、さっぱりとは割り切れないものです。 ほかの登場人物も、清い面も濁った面もあり、これこそが人間であるというものを深く描いている。 正解は提示されていないけれど、不毛かも知れない闘いのなかで、自分はどう生きるか、それを強く問う名作でした。

    0
    投稿日: 2015.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「戦争三部作」と聞き、今まで手に取るのを躊躇っていたが、読み始めると一気に読破。前半の哀しくも驚きに満ちたシベリア抑留の実態も想像を絶する内容であったが、最後の主人公の姿には、清々しさと同時に現代に生きる我々に勇気をももたらしてくれるストーリー展開であった。「組織とは、何か。」、山崎豊子氏が問い続けていたであろうこの命題は、この小説の中にも貫かれている。

    0
    投稿日: 2014.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    イランの油田問題に片が付き、自動車問題もおさまるところにおさまった。社長に引導を迫り、自分も退社。恋人とは別の道を行くことになり、朔風会の会長となりシベリアへ向かう。里井の病気はどうなるのか、恋人の兄は? そのあたりは解決されていないが、物語のケリはちゃんとついた。執筆前からここまでの落としどころを考えた上で書いたことは彼女のインタビュー内容から間違いないところだろうけど、毎回みごと。途中中だるみな感じがしていたが、スパイ小説のようなスリリングな展開には引き込まれた。ただ最後の最後まで主人公には感情移入できなかった。暗い影がつきまとっていすぎて、濡れ場のシーンは鼻白んだ。それに次々と登場人物が身体をこわすのにぞっとした。人生って辛いなあ。でも生きていかなきゃならない。

    0
    投稿日: 2014.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    会社の先輩に薦められて読んだ長編小説。 こういう小説は普段なかなか読まないから、新鮮だった。 シベリア抑留時代の暗くて凄惨な過去を背負いながら、第二の人生を商社マンとして生きることを選んだ主人公。 仕事に生きる男性の姿って、あまり身近に感じたことがなかったから、彼と、彼を取り巻く人々のストイックさには驚かされるばかり。 商社の仕事の楽しさって理解できなかったけど、きっとこういう風にビジネスを作り出していく所にあるんだろうなぁ、というのが実感できた。 (共感はできないけど…) 最後のシーンは感動のひとことに尽きる。

    0
    投稿日: 2014.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長かった物語もついに最終巻。 壱岐は泥沼のような商社の仕事にどっぷりと浸かってしまい、秋津千里との結婚にも踏み切れない中、商社マンとして最後の仕事に挑む。 この巻の最大の見どころはやはりラストシーン。 石油事業、自動車事業を成功させた壱岐がどうなるのか!?というのが気になるところだろう。 長い長い物語が終わった。

    0
    投稿日: 2014.06.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この小説は、昭和48年から53年にかけて書かれている。シベリア抑留に続き、最初の商戦となるFXを巡った死闘を読みながら、これは全日空の旅客機選定を巡るロッキード事件、そしてまさにFXに絡むダグラス・グラマン事件を取り上げたものだとばかり思っていた。しかし、両事件ともこの小説の連載が始まって後に明るみになったという。そうならば、巻末の解説にあるように、まさに事件の予見に違いない。著書が、社会の闇に隠されている問題をいかに正確に取材されていたかが伺い知れる。

    1
    投稿日: 2014.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ハッピーエンドで良かった。 白い巨塔も華麗なる一族も、主人公死にますからね。 壹岐正もちょいちょい人の恨みを買ったり、不正に手を染めたり、最後に転落するのかなというフラグがあったのですが、、、 里井や大門に退陣を迫るあたり、この人も除々に権力に取り憑かれてきたのかと心配になったが、やはり壹岐正は壹岐正だった。 優秀だった大門が老いとともに老害をまき散らすあたり、現実社会でもそうなのかな。。。

    0
    投稿日: 2014.01.05
  • 命を削って生きとるなあ・・・

    2009/07/31記録。 (文庫本4冊編成の第4巻のレビューです。) 途中でやめるつもりがついつい手が離せなくなってしまい、 こんな深夜時間に読了。 自動車の外資提携の仲介をめぐる話から一転し、 イランの石油開発利権をめぐる企業間の泥沼の仕手戦を 描きあげる。財閥商社と政界ががっちりと固めた利権の 牙城を崩すべく、ここでも壱岐正と兵頭信一良が中心となって 利権獲得のための地を這い蹲るような情報戦を展開し、 企業間で、さまざまな権謀術数を張り巡らせる。 副社長の里井とは、思いのほかあっけない形で、 結着がつくも、その後、大門社長との関係に、 微妙な影を落とし始める。 そして石油開発をめぐって得た結末によって、 この物語は意外な形で幕をとじることに。 気がかりだった秋津千里との関係。  (ネタバレなので削除) どうしてという思いを読むほうは抱かずにいられない。 ハリウッド映画とは違って、すべてがハッピーエンドで 気持ちよく終わらないのが当たり前なのところが、 またしびれます。 商社マンというのは、ホントに命を削って生きとるなあと 思わされた作品でした。 思ったより早く読了できてよござんした。 秋のドラマに向けた準備は整いました。 小雪の秋津千里は期待だが、天海祐希の黄紅子というのが ちょっとよく分からんなあと言う感じ。 個人的には華麗なる一族の影響で、鈴木京香だと思うんだけど。

    0
    投稿日: 2013.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    社会の、企業の商売における現実に出会う作品だった。泥臭い商売における駆け引きを通して、企業のコンプライアンスが蔑ろにされていることが浮き彫りになっている。特に、一度国を率いて戦い、その代償に身を捧げた壱岐が主人公である点が興味深い。企業の発展に黒い部分を残したのなら、それなりの責任の自覚と対処なくして本当の繁栄はないのだろう。

    0
    投稿日: 2013.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の壹岐正の誠実に生きるという強い筋の通し方に行き過ぎ感も感じましたが、誠実に生きているとは言い難い私は、この本を読み終わって、もう少し誠実に生きる人生もかっこいいかな?と、若干影響を受けました。 全体を通して、中間は中だるみを感じていまいち面白く有りませんでしたが、第四クオーターは興味を持って一気に読めました。 人によっては人生を若干充実したものに変える可能性があると思われるので、オススメです。

    0
    投稿日: 2013.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「会社は、あと、どうなるのや。」 「組織です。これからは組織で動く時代です。幸いその組織は、出来上がっております。」

    1
    投稿日: 2013.03.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    サルベスタン鉱区の国際入札で一番札を取るため、近畿商事の兵藤はイラン国王の侍医であるドクター・フォルジと接触する。 しかし、ドクターとの話し合いがモスクワで行われることを聞いた壹岐は、顔を硬ばらせ、「君には、極北の流刑地で、囚人番号を捺されて、地下数十メートルの暗黒の坑内で、鶴嘴を持って使役された人間の苦しみが解るか!」と激昂した(ドラマのこのシーンの唐沢寿明さんがすごくよかった!)。 結局、近畿・オリオングループが3,990万ドルという高値で落札に成功するが、それから3年8ヶ月、三号井(さんごうせい)まで掘り進めても油は一向に出ない。 続く四号井も廃坑になり、壹岐が資金調達に奔走する中、大門社長が棉花相場で46億円もの損を出していることが明るみになる。 この損失の責任を取るべく、壹岐が棉花部長の伊原に進退伺いを出させたところには、組織の厳しさがありありと描かれている気がした。 五号井で大油田の発見に成功したのを花道に、壹岐は大門に勇退を勧める。 しかしそれは、社長の座を取って替わろうとするためではなく、自分に第二の人生を与えてくれた大門社長と企業の発展を思ってのことだった。 近畿商事を辞め、朔風会の仕事に第三の人生を尽くすことにした壹岐が、シベリアの白い大地を見て涙を流す最後のシーンに目頭が熱くなった。 全五巻、3,000ページにおよぶこの一大巨編を書くのに、山崎豊子さんはいったいどれほどの取材を行ったのだろう? 僕にとって、これまでに読んだ小説の中でまぎれもなく質、量ともにナンバー・1の傑作だった。 壹岐正という1人の孤独な男の姿を通して、今も人々の心に残る戦争の傷痕と熾烈な商戦の実態を知ることができ、本当によい小説に巡り会えたと思う。

    2
    投稿日: 2013.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    各約600ページの全5巻、圧倒されながら読了することができました。 この最終章では、社長退陣を直接進言し、自らも辞表を提出する・・・男でした・・・主人公の壹岐正。 シベリヤ拘留11年と商社に入っての16年間、真に正しいと信じることへ踏み出す強さ。 私欲を捨て、社会の闇の部分に抗いながらも、「国益」にひたむきに突き進む強さ。 我々が持たなければならない「真摯さ」に溢れる「不毛地帯」・・・良かったです。

    0
    投稿日: 2012.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    権力闘争は肥大化した組織の弊害としてよく取りあげられるが、その混乱具合はワンマン社長が退任する場合はなおさらだろう。壱岐正のように潔い引き際を見せてくれる人物は、今の日本にはそういないだろうな。

    0
    投稿日: 2012.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ☆☆☆$$シリーズ最終巻。ドラマを見ていたので、イメージしやすかった。$$ドラマ同様面白い。$$主人公の壮絶な生き方に感銘を受けた。

    0
    投稿日: 2012.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いよいよ最終巻。 壹岐が商社マンとしての全てをかけた油田開発に結果が下りる。 そしてその後は・・・最後まで目を離せず、一気に物語は結末へ向かう。 全5巻約3,000Pに及ぶ圧倒的なボリュームに疲れたというよりも、 常に凄まじいプレッシャーの中に身を置いていた壹岐に対して、 共感しての疲れが読了後に残るが、 山崎豊子らしいスケールの大きさが、読者に心地よさを与える小説だった。 機会があれば、ドラマもみたい。

    0
    投稿日: 2012.08.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    日本のあの時代の女性作家の作品とは思えないぐらいの重量級の物語がようやく完結しました。  KiKi にとって決して初読の物語ではなかったにも関わらず、グイグイと惹きつけられ、大作の割には一気に読み終えることができてしまったように感じます。  この物語の初読の大学時代には、戦中は大本営参謀というポジションにあり、かの敗戦でいわゆる「戦争責任」を我が事として心に刻み、商社マンとしての第二の人生に真摯に対峙する壱岐正の生き様・・・・みたいなものに感銘を受けたものでしたが、自分自身が社会人としての生活を長く続け、今の年齢に至った KiKi にとっては主人公の人物造形にはどうしても「嘘くささ」を感じる読書になってしまいました。 にも関わらず、これだけ熱中して読むことができた背景には、KiKi がこの物語の主人公を「壱岐正」とは見做さず、「敗戦から立ち上がろうとする日本社会そのもの」という視座があったからだったように感じます。  KiKi 自身はこの物語からはるかに時代を下った「高度経済成長真っ只中」の時代に生を受け、幼年期を過ごし、バブル期と呼ばれる時代に学生時代及び社会人新人時代を過ごしてきたわけですが、祖父母、父母が壱岐正とは立場こそ違えど必死に立ち上がろうとしていた様を、自分なりの物差しを持って見つめられるほどには成熟していませんでした。   岩波少年文庫の旧版の「発刊に寄せる言葉」にある 一物も残さず焼きはらわれた街に、草が萌え出し、いためつけられた街路樹からも、若々しい枝が空に向かって伸びていった。  戦後、いたるところに見た草木の、あのめざましい姿は、私たちに、いま何を大切にし、何に期待すべきかを教える。  未曽有の崩壊を経て、まだ立ち直らない今日の日本に、少年期を過ごしつつある人々こそ、私たちの社会にとって、正にあのみずみずしい草の葉であり、若々しい枝なのである。 が、この物語の時代の人びと(それは必ずしも主人公である壱岐正に限らず、物語に登場する近畿商事の様々なポジションの人々、政治家、秋津(兄)、ライバルの鮫島さん)の生き様の中に、的確に描写されている・・・・・。  そんな感慨を持ちました。  なまじ現実社会の中の誰かさんとこの物語の中の誰かさん(法人も含め)が安易にリンク付けしやすいだけに、あたかも伝記物語、事実であるかのように感じられちゃうのがこの物語のもっとも大きな難点なんじゃないかと・・・・。   でもそこは図らずも著者自身が物語の冒頭で断り書きを入れているように これは架空の物語である。  過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、出来事と類似していても、それは偶然に過ぎない。 ということなのですから、やはりこの物語は決して「商社マン賛歌」「壱岐正英雄譚」として読むべき物語ではなく、あの時代の日本社会を動かしていたムーブメント、ある種の力学を描いた物語として読むべき物語なんだろうと思います。  もっとも、「仮にそうであったとしても類似し過ぎだろう!!」という突っ込みは心の中のどこかには燻ってしまうやっかいな物語ではあると思うんですけどね(苦笑) 第4巻の Review で KiKi は 「組織で仕事をしているっていう感じがあんまりなくて、個人技で仕事をしている・・・・そんな印象なんですよね。」 と書いたけれど、この第5巻で壱岐正が 「組織です。  これからは組織で動く時代です。  幸いその組織は、出来上がっております。」 と言っているところから類推するに、やはり戦後すぐぐらいの日本社会というのは「組織で仕事をしていたというよりは、個人技で仕事をしていた時代」だったのかもしれません。  そして、KiKi 自身はその「組織で仕事をする時代」に社会に出ているので、「 1 + 1 > 2」という個人技では達成しえない成果により大きな価値を置くスタンスで長らく仕事をしてきたけれど、これは良い面に出れば確かにその通りなんだけど、裏目に出ると「組織の歯車の1つに過ぎない私 ≒ アイデンティティの喪失」みたいな部分もあるわけで、なかなか難しい問題なんだよなぁ・・・・と。   事実、景気の良い時代であれば「組織でこそ達成できる 1 + 1 > 2 の成果」が大々的に持ち上げられ、そこに携わった人たちにある種の「達成感」をもたらしたりもするわけだけど、景気後退の時代になってしまうと「個人の市場価値」だの「他の人にはない自分だけの強み」だの「自己責任」だのという言葉がマスコミには舞い踊り、それが閉塞感をさらに深め、社会全体に負のスパイラルを生んだりもするわけで・・・・・。 いずれにしろ、私たち「戦争を知らない世代」がある種の「既得権」であるかの如く、享受している「経済大国日本」ができあがるまでには、この物語で登場したような「使命感に燃えた世代」があったこと、経済的弱者の立場から強者の立場を必死に模索し、「企業戦士として生き抜いた世代」があったことは、日頃は忘れがちなだけにあらためて思い出すことができた貴重な読書だったように感じました。  そしてこういう時代を必死に生き抜いてきたような人であれば、いつぞやの原発事故後の「これからの日本はどうあるべきか?」という類の討論番組に登場したとある若い世代の人の意見 「日本はこれまで経済大国として一人勝ちみたいな道を歩んできたけれど、それが原子力によってしか支えられないものであるならば、今迄みたいに贅沢でなくてもいいのではないか?」 に対し、 「貧しい時代を知らずして、『贅沢でなくてもいい』、『経済大国であることに拘る必要がない』などと言ってくれるな。  それがどういうことなのか、わかっていないからそんなことが言えるんだ!」 と反駁する、そうならざるを得ないことが腑に落ちたような気がしました。  もっとも・・・・・  その問題に関しては KiKi 自身もちゃんとした自分なりのスタンスがまだまだ定まっていない(KiKi 個人の生き方としては定まっているんだけど、日本社会全体がどうあるべきか?という意味では結論が出せずにいる)、中途半端な「いい歳したモラトリアム人間」なんですけどね(苦笑)。 (全文はブログにて)

    1
    投稿日: 2012.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    あとがきにさりげなく、取材が大変だったと書かれているけれど、実務として、商社のビジネスを経験していない人が、こんなに細かくわかるのか?現場の人に取材するにしても、基本事項をどう理解していったのか?など、想像できないことが多く、それだけにこの作品を書き上げたことのすごさを感じる。 商社のことは知らないから、どのくらい実際の業務と近いのかわからないが、知らない世界の一面をかいま見られたという意味でも面白かった。 地位や名誉のために仕事をする人ってやはり多いのでしょうと、つくづく感じる。本心は「会社のため」かどうかわからないけれど、そういう建前で仕事をしている人を見ていて、自分にはなれないと実感を強めてしまう。

    0
    投稿日: 2012.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    5巻組で、全く飽きない! まだ読み始めたばかりの5巻だけど、これまでの四冊の栄誉を称えて先に☆五つです →その後… 納得の読後感です!

    0
    投稿日: 2011.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    テレビドラマを見て、原作が読みたくなりました。 ぐいぐいと引き込まれるように、5巻とも読破しました。

    0
    投稿日: 2011.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    5巻…でも短かったように感じました。 不毛地帯という題名が印象的です。 不毛… ・土地がやせていて作物や草木が育たないこと ・なんの進歩も成果も得られないこと この話の中では、シベリア(での抑留)とイラン(での石油開発)が不毛の象徴として描かれているようですが… よく考えていると、私たちの周りは不毛なことだらけな気がします。 しかし、作品を通して、 『“進歩や成果が得られなくても”すなわち結果が出なくても、 途中でやめてしまえば何をも成し遂げられない』 ということを示されている気がします。 私ももう少し根気よく頑張ってみようと思いました。

    0
    投稿日: 2011.08.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    20110626 過程を大事にする人にはゴールはつぎのスタートでしかないということか。なので次の社長は誰かは関係ないという事なのだろう。楽しめました。

    0
    投稿日: 2011.06.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    いよいよ、長かった不毛地帯も最終巻を迎えました!「赤い不毛地帯」ことイランの石油編! ストーリーは知っていて、石油が出るってこともわかってるんだけど、でも「油兆なし」の章は辛い・・・・壱岐の立場もかかってるから、早く石油よ出てくれ!と祈るような気持ちで読みました。 そして石油が出ないうちに、壱岐の心の支えであった谷川大佐の死・・・。 これまで、たびたび壱岐が朔風会に足を運び、かつての仲間と心の通じ合ったやりとりをする中で、泥沼の商社の世界から一時的に解き放たれ、活力を貰っていたため、谷川大佐が亡くなった時は目が潤みました・・・。壱岐の心の支えが・・・。 せめて石油が出るのを見届けて欲しかった・・・が、それが叶わないのが小説のおもしろいところ。 そして、この五巻で最高だったのはもちろん、大門に勇退を迫り、大門が決断するまでのシーン。 壱岐さん、やっぱりあなたは最初から最後まで軍人だったんですね!主君に忠実で、誰よりも主君を立て、思い、付き従ってきた!最高、感動しました。やっぱり壱岐は読者を裏切らない。 唯一、最後まで曖昧だったのは千里との関係。千里は気の毒だけど、まあ、しょうがないかw 作者は、シベリアと中東をそれぞれ「白い不毛地帯」「赤い不毛地帯」としているけれど、日本も不毛地帯であると思います。 石油などの天然資源に恵まれず、そして、精神的な不毛・・・。黒い不毛地帯、とでもしておきましょうか。 とにかく、最高でした。1ヶ月かけて通勤時間に読んだ甲斐があった!山崎豊子の偉大さを改めて思い知りました。

    0
    投稿日: 2011.06.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごい話だった。 抑留されたときの描写の迫力がすさまじく、脳裏に当時想像した映像がこびりついている。 著者の作品はどれも読んでいて絵が浮かぶ。 内容もボリュームもかなり読みごたえがあった。

    0
    投稿日: 2011.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長かった。びっくりするくらい長かった。 が、最初から最後まで一気に読めてしまった。主人公と一緒に手に汗握り、読み進めた。 総合商社で凌ぎをけずる主人公たち。全員が信念を持ち必死に戦っている。 まさに男の世界だ。 また、もと陸軍参謀の主人公の設定が秀逸。くらい影をかかえながらも自分にまっすぐ時にはそのために汚れる事になっても生きていく姿が感動を誘います。

    0
    投稿日: 2011.05.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長い本だったけれど、読んでよかった。いろいろなことを考えさせられた。人はいつか「引退」の日を迎えるけれど、私はやはり引き際の良い去り方をしたいと思った。

    0
    投稿日: 2011.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とうとうイランでの原油発掘に乗り出した近畿商事。 さまざまなロビー活動でイラン油田の発掘権利を落札した。 しかし2年間で油は一滴も出ず、撤退の危機に追い込まれる。 1970年代のインターネットがまだない時代に、情報の流れとグローバル化をしている商社に純粋にすごいと思った。 また油が出る、出ないというほぼ自分の力の範囲外の事象に命をかけ、発掘を進めていく兵頭、壱岐の姿に商社マンの厳しさを感じた。 その中で壱岐が大門社長に退任を要求するシーンは、見ものだった。 かつての名経営者が衰え、自分の保身に走る大門と、 後世に資産を残そうとする壱岐の対決。 それは既得権益を得たものの責任として、自分の利益をいかに次の世代に渡すか、という点で今の日本に必要な気がする。

    0
    投稿日: 2010.12.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1巻から5巻まで。 友人に勧められて読みました。 シベリア抑留の話に頭が下がり、身をつまされて、自分もなんというか頑張らなきゃナ、と思い。まだまだ自分は甘いな、どこまですべきか、というのはまた一議論あるけれど、少なくとも今の自分は物事に甘んじすぎだ、とちょっと思いました。 そして商社の利権裏話…。 怖い世界や。 今は若干時代は変わっているのだろうけれど、結局、同じようなことは怒っているのだろうな、と。 初めて読む空気感の本で、この人の本をもう1シリーズ位まずは読んでみてもいいかな、って思いました。

    0
    投稿日: 2010.12.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やっと読み終わった。 サクセスストーリー・ハッピーエンドは、正直ホッとした反面、やっぱりそうなるのかって感じた。石油も「どうせそのうち出てくるんやろ」って思いながら読んでたからな~・・・・もちろん感動したけど。 あと、途中で、里井副社長が近畿商事の社長の座を勧められた時に断ったシーンを見て、「この人はやっぱり根っからの商社マンやったんやな~」と感じた。業績不振のタクボ工業を建て直し、さらにグローバル展開していくことに面白みを感じてる。ほぼ完成してしまった近畿商事の社長になるより、そっちに魅力を感じる点に里井副社長の本音を垣間見た気がする。 まあ、途中のドロドロで壹岐正の足を引っ張ったり、裏工作したりするとこみてると、尊敬する気にはならんがww けど、全体を通して、石油開発にしても千代田自動車提携にしても、シベリア抑留にしても、いろんな細かい知識まで詰め込まれてて、ホンマによく練られた話やった。 勉強にもなったし、壹岐正の人間性にも、オレは魅力を感じたし、読んでよかったと思う。

    0
    投稿日: 2010.11.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    山崎さんの小説はこれがはじめてだったが、、、素晴らしい。とにかく素晴らしい。 これだけ長い小説なのに、終わって欲しくない、ずっと読み続けていたいと思った。

    0
    投稿日: 2010.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    無事カタールで読了。 社長の引き際の悪さには若干引いたけど、彼はカッコよく立ち去りましたな。 それにしても油田発掘って難しいんですね。

    0
    投稿日: 2010.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    テレビドラマの方を先に見たけれど、 て上官の娘の陶芸家というのがどうも浮いていたのは小雪がやってからかと思ったら、原作でもやはり浮いた印象。

    0
    投稿日: 2010.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さすが、山崎豊子作品。読みごたえがあり、最後は涙腺が…。壱岐正の使命感、決断力、行動力に、私も人生を賭けるくらい真剣に取り組まなければならない何かがあるのではないかと考えさせられる。そして、今の世の中は「志」がないことを痛感。 TV版を見ていないにも関わらず読みながら俳優さん達の顔が浮かぶのが難だったが、読了したので、次はTV録画を一気に観る♪

    0
    投稿日: 2010.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    5巻全て読み終えて、色々勉強になりました。内容以外にも、会社での会議での発言や流れ、根回しの大切さ等、この本は視点を変えることでたくさんのことが学べる良書だと思います。

    0
    投稿日: 2010.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『俺が関わったバングラデシュ(?)の発電所建設プロジェクトは云々…』 と、飲みに行くたんびに男泣きする同僚がいて、… 1年前に聞いた、 ゼミの教授のこの話がきっかけで、戦後~70年代の総合商社を描いた超大作を読み直しました。 全5巻、2500頁にわたって、 11年間のシベリア抑留が白い不毛地帯、 日本の反映を支えてきた国際商戦の世界が赤い不毛地帯とされており、 まさにビジネス=戦争なんだと恐々。 ただ、読み進めると、壱岐正という肖像から漂う『男の美学』に圧倒され、ひたむきな人間が好きな自分は、もう無我夢中で読み終えました。 こんなふうに働きたい、というよりは、こんなふうに生きて死にたい。

    0
    投稿日: 2010.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はじめ、文庫本を手にとって、裏っかわのあらすじ読んだ時は、まさかこんなに面白いとは思わなかった! 時には本を投げつけたくなるくらい悔しい場面とか、シベリア拘留時代はきつかったけど、最後は爽快でした。

    0
    投稿日: 2010.05.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ようやく先週読み終わり、私の気持ちに句読点をつけました。 山崎さんの作品は、かっこいい男性が描かれていていつもすかっとします。 このシリーズも最近ドラマになりましたが、私は本のイメージを大切にしておきてたいと思いました。

    0
    投稿日: 2010.04.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なかなか 最後は主人公の信念に感動かな。 しかし、読み応えありますね 山崎豊子 次は 「華麗なる一族」を読みます。

    0
    投稿日: 2010.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    山崎豊子著。1976年。日本の政財界やイランの主要人物を押さえながら、イランにおける油田の採掘権を獲得する。しかし、その油田からは一向に石油の産出する兆しが見えず、商社マンとしての最後の仕事として決めたプロジェクトは難航する。

    0
    投稿日: 2010.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    約半年かけてやっと5冊読了。でもこれだけの作品を書くのにどれだけの時間と労力、そして精神力を要したのか、想像を絶します。正直、自分の生きている時代とも世界とも隔たりが大きすぎて、内容についてはほとんど理解できていないです。けれど、主人公の人間としての器の大きさ、作品のスケールの大きさには本当に圧倒されてしまいます。

    0
    投稿日: 2009.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まず、5冊という長編なのにあっという間に読み終えたことに驚いている。それは、読み応えがあり、山崎豊子の世界観にどんどん引き込まれていった結果だと思う。壱岐正という一人の男の生き方、そのたくましさは凄まじいものがある。世界大戦参謀、シベリア抑留、商社マン、さらには家族ドラマ、激動の一言に尽きる。商社の世界の描写も非常に細かく、その後の経済・政界の裏の顔も見事に予想している。山崎さんのリサーチ魂に驚くばかりだ。

    0
    投稿日: 2009.11.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    石油出てー!と祈ってました。 どうなるかわからずに読んでて、終わってみればこれしかない、という結末。 清廉潔白とは言えないけど、芯の通った生き様、特に去り際に感じ入った。

    0
    投稿日: 2009.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なかなかきれいな終わり方。でも、千里さんとの恋愛ネタはなくてもよかったような気もする。長いのに飽きずに引き込まれるおもしろさだった。沈まぬ太陽を読んでみようかなと思う。

    0
    投稿日: 2009.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み応えあり。3,4巻あたりで少し中だるみしたけど。 あまり知らない世界で、よく取材された内容だけに新鮮だった。 「同道させて下さい。」 2009/09/28

    0
    投稿日: 2009.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第1巻〜第5巻まとめて シベリアが出てこなくなってから 企業小説化。 『ライバルと親戚になる』等、ややベタな一面もあるが それを感じさせない重厚さ。 全部読み返すことは少なそうだが、部分部分気になる。

    1
    投稿日: 2009.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    そういえばまだ読んでいなかったなと文庫購入。 さすがに読み応えがあります。 長編なのでひとまず1〜3巻を買って読み始めたのですが・・・・。 毎晩夜中の二時、三時まで読みふけって睡眠不足。 4巻、5巻も即買い足してあっという間に読了です。 主人公のモデルは社会的な評価が極端に分かれる瀬島龍三さんです。 「沈まぬ太陽」も映画化とか、 山崎豊子さんの長編社会派小説は映像化されたものでは 物足りない! やはり原作を読んで欲しいと思います(笑)

    0
    投稿日: 2009.07.17