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陰陽師 瀧夜叉姫(下)
陰陽師 瀧夜叉姫(下)
夢枕獏/文藝春秋
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総合評価

65件)
3.9
14
26
18
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    陰陽師シリーズで泣くとは。。。 瀧夜叉姫は平将門の娘である五月姫や 滝姫とも言われていて、その妖術を使うお話は 全国にあるのですが、陰陽師の瀧夜叉姫は 滝姫よりも平将門の思いが強く表現されていた。 人情に厚く、人々に慕われていた平将門が 新皇として東国の独立を成し遂げていたら 陸奥国の地。。。東北の歴史は変わっていたのかな?? 京都の蝦夷討伐もなく、平穏に過ごせてたのかな?? 『鬼』とするものは 誰かが 誰かを 憎み 怨み 恐れ 怒る心から 生まれるもの その心が 平将門を鬼(怨霊)として 平将門の娘をも妖術使いとして 討伐の言い訳にして 平将門の父と親交があった陸奥国までも 鬼門として討伐したのは。。。 本当の『鬼』は、平将門に恐れをなした 朝廷側なのではないか。。。 そう思えてならない。

    22
    投稿日: 2025.10.29
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    上巻から引き続き一気に読んだ。 下巻はいよいよ将門の元へ。 何が起こっていたか、20年前の出来事から絡み合う妬み怨みが紐解かれる。 いよいよ道満も年貢の納め時かとちょっとヒヤヒヤした。 緊張感のある中で、博雅の存在が読んでいて安心感がある。 ラストでもうひと展開あり。 上下巻通して将門のイメージが変わり、将門の本を改めて読もうと思う。

    1
    投稿日: 2025.10.12
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     壮絶なラストシーン。周囲がある人の「生」を望んでも、本人の意見が違っていたら?  平安時代が舞台の「陰陽師」シリーズだが、ふと「生きる権利」と「世を去る権利」について、考えた一冊。

    8
    投稿日: 2024.12.14
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    興世王の首は本物か/浄蔵/なくなった将門の首のゆくえ/蘆屋道満の意図/小野道風/平貞盛と祥仙と如月と平維時と児干/瀧夜叉姫登場/晴明、俵藤太、小野好古、浄蔵、賀茂保憲、博雅グループvs興世王、将門、瀧夜叉姫グループ/興世王の正体は予想通りの人/将門vs藤太、興世王vs晴明、見物人は道満/瀧夜叉姫が意外に怨念の人でなかった/最後は舞台を観ているような。

    2
    投稿日: 2024.10.30
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    上下巻合わせて読むべし。中盤からは映画のよう。映像を頭に浮かべながら読書できる。 滝夜叉姫は平清盛の娘、滝子姫のこと 怨念のイメージしかなかった将門が愛の深い人、普通の人であることにほっとするエンディング。

    1
    投稿日: 2023.11.07
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    上巻の中での色々な展開、関係する人物の過去の出来事の描写が在って下巻に至る。 下巻では、或る大きな陰謀と、それを阻んで丸く収めようとする側と、何方に寄って動くのか判り悪い者との動きが交錯しながら、何やら禍々しい事態が進展する。虚実入り混じったような、武術的な戦闘力と呪術とが交錯する闘いが展開する。そして如何なって行くのかという物語だ。 その豪勇な様が「鬼神の如く」と語り伝えられる勇壮な武者が、本当に“鬼”となってしまっているという様子…そこから起こる様々な物語…そういう状況の仕掛人と、その仕掛人の正体を暴いて事態の解決を図ろうとする人々という感の本作の物語。少し夢中になった。 本作は、何か「画が思い浮かぶ」という調子の多くの章が折り重なって全体の形を作っている。何か「映像化」を意識しながら綴っているような気もしないではなかった。何れにしてもなかなかに愉しい!広く御薦めしたい。

    1
    投稿日: 2023.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事件の関係者が出揃い、いよいよ本格的に晴明が動き出す! 『陰陽師 瀧夜叉姫 (下)』 夢枕獏 (文春文庫) そもそもの発端は“平将門の乱”。 それから二十年、今は亡き平将門を蘇らせようと企む人物がいるというのだ。 将門を蘇らせ、都を滅ぼし、新しい国を作ろうとする陰の黒幕の正体が最後に明らかになる。 この人物、名前から受けるインパクトはそんなにないが、歴史的には重要人物だ。 「我らは充分に生きた。もうよいではないか」 将門に無理やり連れられ、炎に身を投じる場面は凄まじい。 「陰陽師」を読むといつもそうなのだが、結局誰が悪かったのか、と考えるとよく分からなくなってしまう。 将門に対してもそうだが、この悪者に対しても博雅は、「おかわいそうに」と涙を流すのである。 「人なればこそ天下に覇を唱えん」 と言い、様々の企てに 「操ったのではなく、人の心の中にあるものを育てただけ」 と言い放ったその人物もまた、目に見えない何かに心を掴まれていたのかもしれない。 彼もかつては“人の心”を持っていたはずなのだ。 蟲毒(こどく)や児干(じかん)など、読むに堪えないむごい描写もあるが、児干に関しては、今昔物語に実際に記述があるというから驚く。 すごい時代だ。 今回は、歴史上の出来事を題材に扱っているせいか、実在の人物が物語の中心になっていて、晴明と博雅にはそんなに派手な出番はない。 冷静に事を判断し、絶妙なタイミングで手助けをする、縁の下の力持ち的存在に徹している。 それもまたよし、です。 今回は、俵藤太や平維時といったまともでちゃんとした人もいたし、めんどくさがりの保憲も真面目に仕事していたので、そこがよかった。 道満は意外と何も企んでなかったな。 平貞盛は、“災難”の一言。 操られて児干するし、将門には首を乗っ取られるし、死んだ後も首なしのまま道案内はさせられるし(笑) 二十年をかけた陰謀、というスケールの大きな今回の長編、やはり人の“業”がテーマである。 「花がそうである如く、人であることをまっとうするために、わたしはこの世に生じた」 という博雅の言葉は名言。 生まれ持った天賦の感性を、風が花の香を運ぶがごとく、惜しげもなく振りまく博雅は、今回も、 「おまえがいるから都もそう悪くない」 とか晴明に言っちゃったりする。 そういうほのぼのとした、はんなりと優しいところと、外連味たっぷりの鬼のシーンがうまく混ざっているのが、「陰陽師」シリーズの魅力でしょうか。 二十年前の事件について、何とか争わずに済む方法はなかったのか、との博雅の問いに、 「人だからな」 と、ぽつりと晴明がつぶやく。 「人がこの世にある限り、なくしようのないもの」 “人”がいて“業”がある限り、妬みや恨みや呪いや祟りがある。 そんな時に助けてくれる、平安時代のサイコセラピスト安倍晴明。 やっぱりかっこいい。

    1
    投稿日: 2022.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    過去分 今回は、かなり蘆屋道満が活躍してて感動。道満が良いやつだった。一度、本格的な晴明vs道満を見てみたい。 今までは名前の知らない人が多く登場してきたが、今回は平清盛、藤原純友といった知ってる人が多く出てきた。 清盛と純友って同年代だったんだなぁ。

    0
    投稿日: 2021.09.11
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    晴明たちは、平将門を鬼へと変え都をおびやかそうとする黒幕の存在にしだいに近づいていきます。そこに、俵藤太と桔梗の心のつながりや、父である将門の身体を集める滝子などのストーリーがからまって、上巻で張った伏線を回収しつつ、物語のクライマックスへと向かっていきます。 二巻にまたがって展開される物語でしたが、文章のテンポがよいこともあって、あっという間に読めてしまいました。本シリーズの他の巻にくらべると、エンターテインメント性を追求することに徹した作品という印象ですが、その意図は十分に達成されているように感じました。

    0
    投稿日: 2021.02.06
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    結局、滝夜叉姫の話ではない。夢枕獏全盛期の作と比べると、不満もいろいろ出る。描写がつまらない。凄まじい、とか、ゾッとするような、とか地の文で言うのは興ざめだ。剣撃のシーンも、「ぎいん」「ぎいん」の類いが多すぎる。この人は徒手格闘のほうが向いている。知らない作者なら、まあまあ良かったと言うところだが、過剰な期待をしてしまった。

    0
    投稿日: 2020.09.26
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    最初から最後まで中たっぷり陰陽師!呪!晴明と博雅は相変わらず!切ない恋あり!どんでん返しあり!カニバもあるよ!怖いわ。 みんな待ってた浄蔵殿も出てくるよ!保憲殿も道満殿も苦手意識あるってどんだけクセ強い人だよ・・・と思ったらそうでもなかった。ちゃんと真面目で特の高い強い人だった。だからか。

    0
    投稿日: 2019.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    で、下巻。 伏線の回収をしながら、一気にクライマックスまで行きます。 将門の復活。 興世王の暗躍。 如月の苦悩。 などなど。 将門と藤太、二人の純粋な想い、表と裏に分かれた運命を興世王が裏で操るという。 力をどう使うか、何を目的とするかなど考えさせられる事もあり、読後はぐったりでした。 上下巻とも一気に読めました。

    0
    投稿日: 2017.10.03
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     京都出張をきっかけに読み始めた陰陽師シリーズ。出版されているものは読んでしまおうと購入しました。  シリーズ9作目。生成り姫以来の長編です。しかも上・下巻です。いつも短いお話でかなり満足させていただいておりましたが、長いお話もやっぱり面白かったです。  今回、平将門が登場するのですが、自分が思い描いていた平家とは全く異なるものでした。私は好きでした。でもやっぱり切ない気持ちにさせられる場面が多かったです。  蟲毒の術。何かで読んだことがあったのですが、なんだったか思い出せずにもやもやしました。それにしても恐ろしい術です。毒虫を壷に閉じ込め、共食いをさせる。そして1匹残った虫を呪術に利用する。  道満という人、ふわふわして変な人なのですが、なんとなく誰にも、どこにも捕らわれない、ちょっと面白い人だなと思いました。(今回良いキャラだったからな。)

    0
    投稿日: 2017.09.20
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    今回も期待通り…いや、期待以上の面白さでした。 上巻に散りばめられた伏線が下巻後半で一気に繋がって行く怒涛の展開に引き込まれ一気に読んでしまいました。 また、晴明と博雅2人のやり取りをじっくりと描写しているのも長編ならではの魅力ではと。 それにしても、今回のこの二人は友達以上の関係では!?と勘ぐりたくなる距離の近さでしたね 笑 そして、芦屋道満は悪ぶってるけど根はやっぱりいいヤツだ!と思いました。

    1
    投稿日: 2017.08.30
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    最後は大活劇の様相。今までの短編とテイストが違ったが、二人のやり取りは相変わらず。いつまでも続いて欲しい。

    1
    投稿日: 2017.01.25
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    大好きな陰陽師シリーズに久々浸かってみて、やはり面白いなぁとしみじみ。 シリーズ初の本格長編だけど、長さを感じさせないストーリー。上巻前半の様々な伏線が絡み合うのを、下巻後半で見事に紐解いていく。 いや、やはり、晴明よ。

    0
    投稿日: 2016.06.29
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    晴明と博雅は俵藤太とともに、平将門の死の謎を追ううち、将門の遺灰を盗み出した者がいたことを突き止める。事件の裏に見え隠れする将門との浅からぬ因縁。誰が、将門を復活させようとしているのか?そして、その背後に蠢く邪悪な男の正体とは?

    0
    投稿日: 2015.12.08
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    陰陽師シリーズ。長編上下巻。 ガッツリ長編の今作、面白かったァ。将門伝説と上手く絡めてあり、途中に散りばめられた伏線エピソードもきっちり下巻で回収。最後まで面白かった。それにしても、道満さんはホントいいところ取っていくナァ。

    0
    投稿日: 2015.07.22
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    わーー!!!めっちゃ面白かった!!!! わー!すげー!! 将門ー!!!おもしろかったなあ、といいたい そしてしにたい 藤太のようなひとになりたい

    0
    投稿日: 2015.07.15
  • (上下刊)魑魅魍魎に隠された人の業(ごう)

    平安の時代、陰陽師 安倍晴明にからんだ夢枕獏さんの陰陽師シリーズの中のうちで長編ものとなります。 陰陽師とは当時の学者であり、医者であり呪術者でもありそんな陰陽師の中でも名高い安倍晴明に飛び込んでくる依頼を解決していく中で現れてくる人の業や情を表してるのが陰陽師シリーズの面白さだと思います。 今回は一つのストーリーを縦軸に幾つかの横軸がからみあった長編ですのでファンには読みごたえ十分です。過去の陰陽師シリーズの話の伏線もあり、陰陽師シリーズ通して楽しめること請け合です。

    0
    投稿日: 2015.01.22
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    終わりに向かって進む話の展開、ビジュアルが生々しく浮かんできて、すごかった。陰陽師、たまには、長編もいい。

    0
    投稿日: 2014.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻にて時系列無視で語られた事件が、下巻に入って一つに繋がっていく様は読んでいて爽快。 日本史ではちらりとしか出てこなかった平将門について、もっと詳しく知りたくなるけれど、最後の最後まで滝子の心情が細かに描写されなかったのは残念。 父親と話せて、自分の望みを伝えることが出来て嬉しかったのは当然だと思うけど、どんな気持ちで伝えたのだろうか。 信じていた人に母を惨殺され、母の慕っていた人は父の敵であり、父は興世王の式神に成りはて。 後日譚とはいわないが、そこをエピローグとして読んでみたかった。

    0
    投稿日: 2014.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    歌舞伎版の滝夜叉姫をみて、陰陽師シリーズに興味を持った。歌舞伎版とは全然違う色合いで、また楽しめた。歴史の教科書ではさらりとしか習わない平将門のこと、もっともっと知りたくなったなあ。

    0
    投稿日: 2014.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前から気になっていた「陰陽師」シリーズ。読んだらハマるのは最初からわかっていたので、それがイヤで(笑)、第一巻を読んだあとは避けていた。・・・のだが、新作歌舞伎としてお目見えするというので、九月花形歌舞伎(歌舞伎座新開場こけら落とし公演)前にと、とうとう購入した。 ひとことでいうと、歴史エンタメとして非常に面白い。軽くさっと読めるし、深読みすれば萌え要素もあるし、かといってふざけているわけではなく、よくできていると思う。歴史の素養がある人ならとても楽しいだろう。 歴史小説、といえば永井路子や杉本苑子(あるいは司馬遼や池波、松本などなど)を連想するわたしには、少々軽すぎるとは思うけど。 内容は、平将門の乱以降の平安時代を舞台にした、魑魅魍魎の飛び交う怪奇ロマンス(といっていいのか)。将門の復活をもくろむ怪しげな輩と、それを阻もうとする俵藤太など。異変を察知する安倍晴明。謎の美女と、若い侍のほのかなロマンス。 将門ネタ、純友ネタ、俵藤太の武勇伝、因縁ネタ多数、いろいろ混じって時系列も行ったり来たりするのでややこしいが、すべてが最初に収斂していくあたりは上手い。最後までサスペンスを引っ張られるのでぐいぐい読めます。 難を言えば、表題になる滝夜叉姫の存在感が、思ったよりも薄いこと・・・ぐらいかなあ。

    0
    投稿日: 2013.12.26
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    陰陽師シリーズの中では、長篇であるが故なのか、ミステリ感が特に強く、いつもの陰陽師シリーズとは後味が異なる。 “いつもの” 晴明と博雅のやりとり、自然風景描写、博雅と第3者のやりとりこそが私にとっての大きな魅力であることを再認識。

    0
    投稿日: 2013.08.11
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    終盤に向けての盛り上がりと ラスト近いあたりでの切ないシーンに泣きそうになった。 映画をみてるようだった。 とても面白い!

    0
    投稿日: 2013.07.16
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    将門の怨念ということは予測が付いても、話の行く先が分からずドキドキする。 ばらばらに見えた、すべての怪異がひとつに集まった時、将門が復活する。 おそらく将門をさらに化け物じみた存在として描くことは、夢枕先生ならいくらでもできただろうけど、あえて将門の人間性、哀しさが浮き出るような描写にしたのだろうと想像する。 炎に焼かれても消えることのなかった彼の哀しみ、怨念は、最後に晴れたのだろうか? 今回借りた一連の陰陽師の中で一番良かった。

    0
    投稿日: 2013.04.07
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    陰陽師シリーズ初の上下巻ということで少し構えてしまいましたが、 なんということはなく“いつも通り”の陰陽師でした^^ 禍々しくも華やかな平安の世界にどっぷりはまることができます。 登場人物が多く、何度も戻ったり進んだりすることになりましたが ゆっくりと(なかなか焦らしてくれます)謎が解けてゆくのが大変小気味いいです。 ただ、タイトルにもなっている瀧夜叉姫のインパクトがいまいちでした。 完全に将門殿と興世王に持っていかれている気がします…。

    0
    投稿日: 2013.03.05
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    夢枕獏著「陰陽師 瀧夜叉姫(上・下)」を読みました。  陰陽師シリーズ最新刊、しかも今回は珍しく、長編です。  陰陽師シリーズは、短編が主流で、短編ももちろんおもしろいですが、やはり清明と博雅が長編で活躍するのを、読んでみたくなるものです。  そして、今回は平将門の怨念から、都を守るため、二人が大活躍します。  その二人の他に、賀茂保憲や俵籐太に、あの蘆屋道満が登場し、いやが上にも話は盛り上がっていきます。  一気に読み終わった後、人の世はいつも悲しみにあふれていることを感じさせてくれます。

    0
    投稿日: 2013.01.24
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    陰陽師シリーズ滝夜叉姫の下巻。上巻ではうすらぼんやりとしか見えてこなかった事件がだんだんはっきりしてきます。ああやっぱり喰えないヤツ蘆屋道萬wそして将門と表太の関係もいいですね。ラストは多分あの人が出てくるんだろうなーと思ったらやっぱり出て来たラスボスで。余計なことは書かないのは当然だけど伏線の張り方が見事です。上巻からの一つ一つのエピソードが繋がって行くさまは読んでいて楽しいですが、個人的にこのシリーズは短編の方が好きかも。

    0
    投稿日: 2012.12.16
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    L 陰陽師 8作目下巻 おどろおどろしい。が、すべてがヒューマン的。クライマックスがすごい。映像がながれるように進む。

    0
    投稿日: 2012.10.27
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    なんて素晴らしいホームズとワトスン!と思ってしまうのは、ミステリの読み過ぎだろうか。 博雅の過剰なほどの純粋さ(怨みを抱いて鬼になり、害をなす相手に同情の涙を流しさえする)に、胸を打たれる場面が多々あった。すべての物事を人の情と切り離して(それすら呪なるものと分析して)いるような清明には、彼のそのような姿がこの上なく好もしいのだろう、そんな風に思った。 それにしても、道満。 「雨風と同じ」なんて、清明は大変的を得ている。すごく納得してしまった。

    0
    投稿日: 2012.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クライマックスに余分が全くない。すごい。 妖物の話のようではあるんだけれど、間違いなく人間の話。 人間って悲しいなぁと思う。 自分が自分であるように生きる。 純友が純友であるように生きようとし、捻じ曲げられた親子。 博雅が博雅であるように涙を流す博雅。 将門と俵藤太の気持ちの良い結末。 なんとなく、惟時と如月のその後が気になるんだけど。

    0
    投稿日: 2012.08.14
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    ぐいぐい読まされる。 面白かった! 映画用のエピソードも入っているとのことだったけど、本当にそういうエンターテイメントな感じ。 人間ドラマだなー キャラクターが良いんですよね。

    0
    投稿日: 2012.03.09
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    平将門という題材に心踊ったけど、読んだ結果、このシリーズは、あんまり長編じゃない方がしっくりくる、という結論。

    0
    投稿日: 2012.01.08
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    読み終わりました。これ実は道満さんが主役だな?(笑) あとがきでご本人も書いておられましたが、これ映画で観てみたいと物凄く思いました。 纏めれば2時間になると思うのだけど…誰か映画化してくれないかな…。

    0
    投稿日: 2011.12.21
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    酷い場面が出てくると、毎回読むのに苦労する小心者の私。 今回は長編だったせいか、いつもよりもそういった描写に 多く出くわしたが、それでもストーリーはいつもの短編同様 面白かったので、ついに最後まで読みきってしまった。 人はどこまで残酷になれるのか。 心の中に棲む鬼は、いつ、何がきっかけで、 己自身を乗っ取ってしまうのかはわからない。 それを考えると、人間はなんと弱く、憐れな生き物だと思うが、 博雅の言葉はいつもそんな読者の抱く絶望を救ってくれる。

    0
    投稿日: 2011.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「天下に並ぶものなき鬼をこの世に生み出すためじゃ」 初、陰陽師シリーズで上下巻に及ぶ長編。 承平・天慶の乱から20年ほど後、京で行われる恐ろしい陰謀。 あたしの古代史ゼミでは、将門についてやる子もいるし、純友についてやる子もいる。 私も、まさにこの時代あたりのことやるんですけど。 陰陽師は師輔とか高明とかいっぱい出てきて、モチベーションあがります。

    0
    投稿日: 2011.10.02
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    思いのほか時間がかかってしまった…何故でしょう?? でも晴明と博雅の二人の関係が相変わらず良い。 短編が多い中、今回はじっくり読めます。 二人の会話がツボですね。

    0
    投稿日: 2011.07.23
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    下巻も一気読みした〜。 やっぱ博雅って、いいなぁ。癒されマス。お酒を飲みながらの、2人の会話が好きです。

    0
    投稿日: 2011.06.08
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    陰陽師長編。 短編ばっかりの陰陽師が、なんと上下巻の長編!すごい! しかしむちゃくちゃ読みやすいので、さらっと読めます。 今回は映画を意識したのかってくらい、 クライマックスがどハデで良かった。 ちらっと恋愛も絡めたり、親子愛や友情を出したりと、 けっこうわかりやすい展開で、楽しかった。 でお、あたしはやっぱり短編派やなー、って思った。

    0
    投稿日: 2011.03.07
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    博雅の言葉どおり哀れを感じてしまふ。 すなおに幸せになれなかった稀代の英傑とその血を引くものの哀しみがなんとも言えなかった。

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    投稿日: 2011.02.09
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    晴明と博雅のふたりがやっぱり好き。何気ない会話とかね。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-514.html

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    投稿日: 2011.02.06
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    巻ノ十の晴明と博雅の会話が秀逸。大好きです。 下巻でみるみる回収されていく伏線は凄いと思いました。 是非映画化して欲しいなあ。絵的に不気味で映えると思うので。

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    投稿日: 2010.11.02
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     本作を読む前に、夢枕獏の陰陽師シリーズは、一般の人が「陰陽師」という言葉に持っているイメージとはちょっと違うのではないか、と考えていた。  激しく声高に呪文を唱え、光がビカビカッ!となって怨霊を退治する、そんなイメージがあるんじゃないかな。  本シリーズの晴明は「静」のイメージ。本作を読むまでは、肉体派でもないし、淡々と京に起こる謎を解決するぐらいがちょうどいいんだろうな、と思っていた。  本作でも、そのイメージが変わる物ではないが、その分肉体派を用意してストーリーに厚みを出している。なかなか。  短編と違って残念なのが、めぐる季節を前にして、二人で庭を見ながら飲み、交わす会話が少ないこと。少ないというか、事件を進めるための場面となりがちなのがちょっと残念。  でも大丈夫。短編よりも一歩踏み込んだ二人の関係を表す会話がグッドです。

    0
    投稿日: 2010.09.21
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    すごく良かったです。 (上)の序の巻の話が最後のほうで繋がったいたりして。 滝子姫が裏切っていないと分ったときほっとしました。 道満、保憲も活躍し、わくわくさせられました。 面白かったです。

    0
    投稿日: 2010.05.11
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    以前の作品で何度も書かれてきたくだりや、何気なく展開されていた会話すらぱたぱたと繋がって予想だにしない道筋を描いていくのに鳥肌がたった。どこか恐ろしい気さえした。 普段は短編ばっかりだから、余計に。 今回はキャラクターが多数登場する上、術対決というより肉弾戦寄りだったのでいつもより晴明と博雅の影が薄かったのが少し残念かったですけどね。でもいいとこはほとんどもって行ってましたけどね。

    0
    投稿日: 2010.05.03
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    「夢枕獏の陰陽師シリーズ上下巻に渡る長編で、将門との戦いを書く」お話。 長編らしい対策で、平安期に1、2を争う祟り神を題材にしたものだけど、夢枕獏らしく、呪いやらなんやらにけれんみが強い。 だましあいや化かし合い、さすがにうまいのだけど、キャラが熱くないもので、わりとあっさり都が救われてしまった気もする。 まあ、晴明自身はピンチに陥らないことになっているようなものなので。 なので、筋立てとか雰囲気で書くと、やはり短編の方が似合うのだなあ、と思いました。

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    投稿日: 2010.02.20
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    今回は、めずらしく(?)博雅が活躍しなかった感じ。そうでもないか?重要な一言は、この人からでていたかな。 しかし、登場人物が、けっこう無駄に多いです。そして、キャラクターのパターンがけっこう少ないので、役柄的に被っている人が、けっこう多いです。 でも、この無駄が、また、魅力的なところでもあります。 富野 由悠季の作品と同じで、その被っているキャラクターの微妙な差違が、自分のお気に入りのキャラクターとか、共感しやすいキャラクターをつくっている気がします。 そうすると、それはもう、無駄ではないのかも。

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    投稿日: 2009.12.25
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    学生の頃に死ぬ程流行りました。 そういう訳で新作読みました。 なんかちょっと泣きそうになりました。

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    投稿日: 2009.09.12
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     とても良かったです! 身の毛もよだつような怖さがあり、手に汗握る戦闘の高揚感があり、ほろりとしてくる切なさがあり。滝子姫と維時や桔梗の前と藤太の関係なども素敵でしたが、何より将門と藤太の「たのしいなあ、藤太」「おもしろいな、将門」というやり取りに胸が熱くなりました。今回は道満も味方色が強くて頼もしい! ただ、博雅の活躍がもう少しあればなぁ、というのは少しあるかもしれません。あと、瘡を掻きむしるシーンがもう読んでいられない・・・・・・!(汗)

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    投稿日: 2009.06.12
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    擬音の多い、短い文。というか、言葉の積み重ね。なのに、なぜか視覚的。不思議。 あと、保憲がよかった。 2009.05.09 読了

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    投稿日: 2009.05.09
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    陰陽師シリーズの第8弾!! 陰陽師シリーズの長編大2作目 陰陽師シリーズに初の平将門登場でかなり雰囲気が今までのものと違う気がする。 兎に角、平安時代の雰囲気が凄い楽しめる作品です♪

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    投稿日: 2009.05.06
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    博雅が、あいかわらず良い漢だ。 人によっては「やりすぎ」だと言いたくなるくらいだろうが、私はこれくらい徹底してもらっても全く気にならない。 純友へ滔々と語りかけるところなど、博雅でなくてはできないことだろうと思う。 博雅は純友を「おかわいそう」だと言って泣いた。 あれは、あのように産まれついた純友の自然(じねん)を嘆いたのか、それとも、あのように産まれついたと思ってしまっている純友を嘆いたのか、どちらだろう。 私は、人の思いを育てる環境というものを侮れないと思っているので、後者かと思っている。 今回の物語で、晴明がはっきりと「博雅がいるから都も悪くないと思っている」と口にした。 思考の良く似た晴明と道満が、はっきりと道を違えているのは、おそらくこの博雅という人物に出会えたか出会えなかったかの差異であろうと思う。 出会いの妙というものを、強く感じた巻だった。 将門と樺太の、あるいは将門と純友との、出会いというものの妙もまた然りである。 将門と樺太はよく似ていた。 だのに、刀を構えて対峙することになってしまった。 よく似ていた、だが、決定的に道を違えた。 純友という人物との出会いの差異によるものである。 だが、将門の自然は、純友のせいで捻じ曲げられていただけで、本来は気持ちの良い好漢だったのだろう。 「おもしろかったなあ、樺太――」 最期に清清しく笑ってそう言った、将門の自然はおそらくこれなのだ。 もっと違う、もっとさっぱりとしたあり方が、将門にはあったかもしれない。 それを思うと哀しくなる。 最後の最期を笑って逝った、それだけが救いだ。 物語としては、純友の登場がいささか唐突に感じられ、面食らったのが少々残念である。 興世王が黒幕であることは早々に示唆されており、興世王=純友であろうという図式も後半になって示唆されてはくるのだが、その展開がめまぐるしくて、「ああ、そうなのか」と納得に浸る前にエンディングが来てしまった感覚だ。 あの辺り、もっとじわじわと描いてくれたら、更に面白かったろうなと思う。

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    投稿日: 2009.02.22
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    あとがきにも書いてあったけど、映画化を想定して書かれたお話というのには「やっぱり!」と納得。 賀茂保憲、蘆屋道満、浄蔵・・・陰陽師シリーズオールスター出演で、過去最大級のスケール。 上巻の伏線バシバシが、どんどん解けていく快感。 晴明が幼少期に遭遇し、その才能を師に認めさせたことで有名な逸話・百鬼夜行がこんな風に繋がっていたとは! あと、東の将門・西の○○、そういえば同時期に起こった出来事だったことに改めて気づかされ、 当然物語としても面白かったのだけど、歴史のお勉強にもなった(笑) 黒幕、やっぱりこの人か。

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    投稿日: 2009.01.29
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    晴明と博雅は俵藤太とともに、平将門の死の謎を追ううち、将門の遺灰を盗み出した者がいたことを突き止める。事件の裏に見え隠れする将門との浅からぬ因縁。誰が、将門を復活させようとしているのか?そして、その背後に蠢く邪悪な男の正体とは?ラストまで息をつかせぬ展開と壮大なスケールで読ませる人気シリーズ長篇。

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    投稿日: 2008.11.06
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    上巻からのテンポで進むけど、後半から少しテンポアップ。 少々裏技のような進め方もあり。 今までの作品に比べて、すこしグロイ表現もあり。 そのせいか、雅な平安というよりも、血なまぐさい戦というイメージ。 そのなかで生きてきた弱い立場の人間たちの悲しみや辛さが描かれている。 今までとはちょっと違う陰陽師だった。

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    投稿日: 2008.11.03
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    甦った平将門をあやつる興世王の正体は、こちらも有名な、あのお方だったんですねぇ。。。ということで、久しく忘れていた日本史を思い出しました。 (2008/10/25)

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    投稿日: 2008.10.31
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    ここがこうなってこうつながるのか、となんか感心させられてしまいました。 禅問答のような、本能のような、なんとも言えない言葉の数々に踊らされてる気がしてならない……。 なんか不思議な小説でした。

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    投稿日: 2008.10.21
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    「この桜が桜であるが如くに、俺も俺でありたいものだなあ」 相変わらず博雅は良い漢だ。 陰陽師の良い点でもあり悪い点でもあるのは ミステリー仕立て(論理性を要する)でありながら、伝奇ものであるために 時として事件の真相に拍子抜けしてしまうところ。 さああの不思議をどう説明するんだ、という部分で超常現象を使われてしまうと 勝手に期待しておいてなんだけれど消化不良を起こしてしまう。 だけれどその掴めなさ、霧のような雰囲気が陰陽師という作品なのですよね。 それは可でも不可でもない。優と良という訳でもない←

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    投稿日: 2008.10.11
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    「陰陽師」シリーズは、一話完結の短編の方が良いのかなと思いました。でも、長編も面白いですけどね。ちなみに今回、博雅はあまり活躍しませんが、代わって俵藤太が印象的でした。彼と愛刀黄金丸だけで、別の妖怪退治の物語ができそうです。

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    投稿日: 2008.10.09
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    最新作の下巻。 内容の割りに長かったような気がする。 けどおもしろかったからいいや。 分冊になると急に高くなるんだよなー、本って。 京極作品みたく根性で一冊にすればいいのに。

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    投稿日: 2008.10.07
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    大好きな陰陽師シリーズの文庫新刊、珍しく長編です 序盤はいろいろな前振りで、各地域での事件と 過去の話題が進行します 今作は、いつも以上にホラー色の濃い内容で、事件も陰惨ですが 晴明と博雅だけでなく、道満のなかなかの活躍ぶり 悪役?が活躍すると物語は一気に面白くなります 保憲も出番多し 映像化しても面白そうですが、描写がグロでだめだったんですかねぇ いつもの雅な趣が好きな人にお勧めはできませんが 一冊の本としては傑作の部類ではないかと 平安ロマンホラーとしてお勧め (ロマンホラーって荒木先生の造語じゃないですよね…?)

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    投稿日: 2008.09.27
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    本作の賀茂保憲、 マイクロフト・ホームズがモデルなんだろうなぁ・・・ 2008 9/18読了

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    投稿日: 2008.09.18
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    ネタバレを盛大に叫びたい感じです。 予想しながら読んでいた事が、ぴたりぴたりとはまっていくこの快感! 楽しい。 推理小説の様に読んでおりました。 ああ、叫びたい。

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    投稿日: 2008.09.10