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終末のフール
終末のフール
伊坂幸太郎/集英社
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総合評価

1674件)
3.7
307
626
538
67
11
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    地球が滅亡する。そんなことは現実的に考えたことはなかったけど、異常気象が続く昨今。なくもないんじゃないか・・なんてことを考えてしまう。物を奪い合ったり、考えたくはないのだけれど。伊坂さんらしい短編?が詰め込まれている。とても面白かったです。

    11
    投稿日: 2024.07.29
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    小惑星が地球にぶつかり人類が滅亡するまで残り3年。 世界がパニックに陥る中、仙台のヒルズタウンの住人たちが織りなす物語。 地球滅亡まで8年間、政府も何もしてこない訳ではないと思いますが、何だかお粗末すぎる気がしましたが、そこは小説ということですかね。 余命8年と言われて何を考えるか。多分、実感は沸かないだろうなと思う。知識は偉大だと思うときもあるけど、知ることで絶望することもあるのかなとも思ったり。 その一方で、本当に心許せる人、家族、恋人と過ごしたいと言う気持ちもわかる気がします。好きな人がいない世界に絶望して死を選ぶ人。素直に受け入れる人。最後まで足掻き続ける人。 自分だったらと思うけど、やはり、その時になってみないと分からないですかね。最後のビデオレンタルの延滞料金の徴収のほのぼのしたやり取りが良かった。この様な展開にならないと会えない人もいますからね。

    2
    投稿日: 2024.07.21
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    伊坂幸太郎さんが いつからか苦手になったのかな、再読 ドラマ化されたらしい 八年後、小惑星が地球に衝突 そして、滅亡の予測 そこから 五年が過ぎた仙台市北部団地の住民達 地球と人生の最期を迎えるまでの群像劇 最初の滅亡予告のパニックが治り 案外と平穏にその日を待つ人々 現実もこんな感じかもしれない 各章ごと センスあるタイトルが その日が来るまでの生き方を上手くまとめている 私は 冬眠のガール派

    57
    投稿日: 2024.07.21
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    今まで読んできた短編は最終的にそれぞれが絡み合っていましたが、本作はそういうわけではないようで、少し物足りなかった。 とは言っても、終わりが明確にある死を目の前に生きていく人々の物語性は良かった。

    0
    投稿日: 2024.07.19
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    8年後に小惑星が地球にぶつかり、みんな死んでしまうことが確定した5年後の話。 未来がなくて暗く、ずーんとする気持ちになるけど、どう終わるんだろう?という好奇心で読み進めた。 結論が前提に出ているので、どんでん返しはないけど、伊坂幸太郎の本らしい登場人物が何人か出てきて心地良い。

    2
    投稿日: 2024.07.14
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    隕石が落ちてくると分かった終末の様々な登場人物たちの短編集。 個人的に短編集が好みでないというのもあるが、同じ世界で短編ごとのキャラクターが関わり合いがあったので、終盤になにか回収だったりと仕掛けがあるかと期待してしまいましたが、それがなかったのがイマイチ。 登場人物の中で自分に照らし合わせられるものがいれば楽しめるのかとも思うが、いないとあまり感情移入もできず楽しめなかった。

    2
    投稿日: 2024.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終えてまず考えたのは、「きっと私はこの本をこの先の人生で消えたくなった時に何度も読み返すだろうし、人にプレゼントしていくだろうな」ということだ。 終わりがあるという意味ではどんな命にだってかわりはないのに、いざそれが数値をもって知らしめられるとどうしてここまで取り乱すのだろう。 【太陽のシール】 わたしは幸せな話が嫌いだ。他人の幸せなんて、大嫌いだ。 そんなわたしがこの話は大好きだ。優しい2人が大好きだ。理想の夫婦に羨望と嫉妬と愛情を覚えた。 夫婦というものは他人だから、愛情に加えて対話のできる人間性とお互いを思い遣った言動が必要になる。家族になったから気を遣わなくなり、阿吽の呼吸で接するのではない。家族になったからこそお互いを思いやりながら気持ちや考えを言葉にして伝えなければならない。その先に相手を慮った理解のある行動が取れるのだと思う。 【冬眠のガール】 この世界は情報に溢れすぎている。言い得ぬストレスは自然と身体を巣食っていて、心の前に身体症状として出現する。 《人類が滅ぶ》というほどではないにしても、現代も様々な情報に踊らされ、日々ストレスがかかっている。自身の状態に気がついてしまうと絶望してしまうから、目先のことに目を向ける。そして淡々と日々をこなしながらも小さなことに幸せを見つけられたら、それはきっと幸せな人生なのではないだろうか。 どうやったって絶望的な世界なのに、絶望を絶望たらしめずに淡々と生きているみんながかっこいい。 【天体のヨール】 人との関係には縁があって、自分の人生に必要な人とは離れてもどこかでまた人生が交差するし、自分の人生に必要ない人とは交差しないものだと思う。 二ノ宮の考え方、選ぶ言葉が好きだ。友達なんていらないと言いながら人と適切な距離感で接することのできる二ノ宮は素敵な人間だ。多分、出会っていたら恋してるくらいに魅力的。 そして、8年後死ぬから今殺してもいいなんてのは理由にならない。誰だっていつ死ぬかなんて分からないし、隕石がぶつかる前になにかしらの理由で死ぬなんてことはザラにある。情報を自身で精査し、事実により基づいているものを選択し行動することが大事なのだと思う。 【演劇のオール】 これぞ《伊坂幸太郎ワールド》という会心の一作。数行で虜になる魅力的な登場人物が散りばめたパーツが気持ちいいまでに回収される展開。あー気持ちよかった。 【深海のポール】 これまでの話では登場人物として出てきた人物が秘密のスパイスのようにその後の話にもこっそり出てきていたが、今回は今まで何回も登場していたレンタルビデオ屋さんのお話。 世界の終末を迎えた家族。なんてあたたかく強いのだろう。今までちょいちょい出ていた登場人物も出てきてくれてみんなが私の中で根強く生きている。 生きることは権利なのではない、義務だというのは初めて向けられた言葉だ。きっとこの言葉を他の誰から向けられても意味がなかったと思う。ああ、良い物語の世界だった。

    1
    投稿日: 2024.07.02
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    何のために生きるのか 生きるとは何なのか 確実にいつかは終わる人生、心でわかっていてもそのいつかの実感などなく、平和に退屈に適当に日常を消費している私にとって、考えさせられる内容だった。 『今日という日は、残りの人生の最初の日である』の言葉で始まるように、不本意に人生の終わりの日が決まった世界の"今日"を必死に生きるヒルズタウンの住民。 狂乱を生き抜いて終末を受け入れて、醜くも必死に、もがきながら余生を謳歌する登場人物はみんなどこか穏やかに感じた。 ヒルズタウンのみんながベランダに出てくるシーン、みんなそれぞれを生きてて心が温かくなった。 死ぬのは怖い、けどやりたい事なりたい自分に蓋をし続けて死ぬのはもっと怖い。 どんなに他人の顔色を窺って生きてても、いつかは骨になってしまう人生なのだから、もう少し自分に正直に生きてみようと思う。

    2
    投稿日: 2024.06.19
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    やさぐれて死ぬ、殺される人が散在し、それが日常として、さらりと描かれている。人類が滅亡する、ただし、3年後という、なんとも微妙な執行猶予期間。でも、それだから、様々な人を描けるのでしょうね。そこに焦点を当てるとは、さすがと思いました。これが3日後とかなら、誰も彼もが似たり寄ったりで描けないでしょう。 最終章にかけて伏線が回収され、読後、すっきりはしませんが、やんわりと救われる。

    1
    投稿日: 2024.06.17
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    「死」を身近に感じた時、私はどう生きるだろうか?8つの物語のうち、私であればどのように過ごし生きたいだろうか?最後の瞬間に関しての描写や物語はありませんが、それも読み終わったあとに良い感じで余韻を感じさせてくれました。

    3
    投稿日: 2024.06.15
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    限りある人生をどのように生きるべきか考えさせられる。人類滅亡が予言される世界で、人々は何を目標に生きるのか。 中でも、鋼鉄のウールは一番感銘を受けた。彼は終焉を迎える世界の中でも、以前と変わらない生活を繰り返していた。世界が終わるから生き方が変わるというのはよく考えたらおかしな話だ。常に明日が最後の1日だと意識して、全力で生きれば良いのだ。 人生の終わり方を意識し、考えさせられる良い機会になった作品であった。

    3
    投稿日: 2024.06.11
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    冬眠のガールの主人公の言動が可愛らしくてお気に入り。印象に残ったのは鋼鉄のウールの苗場さんのインタビューへの返答。その言葉こそ、この物語の核心だと思う。

    2
    投稿日: 2024.06.09
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    よかった。さすが伊坂幸太郎 ただ、どんでん返しのえー!っていうストーリーというよりかは、ある事象に対するいろんな人の人生の捉え方を描いたもの。 印象に残ったフレーズ。 あなたの生き方はあと残り何日生きる生き方なんですか?

    0
    投稿日: 2024.06.08
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    この本は、数年前(たぶん)に読んだことがあって、今回、再読した。 きっかけは、韓国ドラマで実写化されていたためで、あまりに設定が突飛すぎて、原作ってこんな話しだったか?と気になったので。 伊坂ワールドには毎回取り込まれるが、3年後に小惑星が地球に衝突し、地球上で生きている私たちは、全員死を迎える…という。どんな風にその日を迎えるか、それぞれのあがきや、選択、死を選ぶ人、生きようとする人、その想い。 重くなりそうなテーマでも、どこかホッとするところもあって… 過去に読んだ伊坂作品を、また読み返したくなった。

    2
    投稿日: 2024.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あと八年で地球に小惑星が激突し人類が滅亡するという設定で、大混乱後に小康状態になった時期の仙台郊外のヒルズタウンというマンションに住む8つの家族(個人)を描く小編集。 Netflixで韓国がこの原作を映像化したということで、県立図書館で借りて事前に読む。 伊坂幸太郎としては8篇の一つ一つが尻切れトンボな感じで物足りなく、しかも各篇のつながりも弱いので、らしくないと感じた。

    1
    投稿日: 2024.05.16
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    8年前に隕石が衝突すると発表された5年後の世界。舞台は仙台の「ヒルズタウン」、老若男女の死を目前にした日常が描かれる。 何の為に生きているのか。そんなことをふと気づかせてくれる作品であり、同時に人は誰かを頼らずには生きていけないと改めて感じた。 決定された"終末"を前に、繋がりを信じて生きていく人達が送る残り少ない人生は、読書への"エール"なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.05.08
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    小惑星衝突により、8年後に地球が滅亡することが発表されてから5年が経過した世界。初めは暴動だらけで人がたくさん亡くなっていたが、それが落ち着き、残りの3年をどう生きるか考えながら生きる人々の話。演劇のオールが一番好き。繋がった時に、おおっとなったので。

    2
    投稿日: 2024.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋さんで何読もうか物色中にこのタイトルどっかで見たな( ・∇・) うーん?何だったかな? あ!ネトフリになんか同じタイトルがあったぞ(゚∀゚) 、、、ということで購入\(//∇//)\ 本の帯にもネトフリで実写ドラマ化って書いてあった( ゚д゚) 時間があったら実写も見てみようっと! 世界が終わる瞬間か、、、 自分だったらなにをするかな?(´・ω・`) とりあえず暴動には巻き込まれたくないな( ̄^ ̄) 自ら死ぬのも嫌だな、痛そうだし( ;∀;) とりあえずやりたいことリスト作って、簡単なものから片付けるか! いろんな本読みたいけど、多分読みきれないだろうから選抜しなくちゃΣ('◉⌓◉’) 物語には復讐の話もあったけど、復讐したい人とかやり返したい人いるっちゃいるけど、そんな奴に費やす時間もったいないからそれはいっかな(*´ー`*) 逆に自分が知らないところで恨み買われてたらどうしよう|( ̄3 ̄)| 、、、家で大人しくしていよう、、、

    7
    投稿日: 2024.04.17
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    地球に隕石が落ちる。それを知った人々をテーマにした短編集。8個の中で、私は籠城のビールが1番好きだった。

    0
    投稿日: 2024.04.16
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    全人類余命3年。 この設定は想像したことがなかった。 やはり生きることを考えるには、 死について考えるほかない。 死と本気で向き合ってこそ見えてくるものがあるんだろうなと思う。 綺麗事が通用しない社会で、 救いとなるのは家族か宗教か。 自分ならどうするだろう。

    0
    投稿日: 2024.04.14
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    ずっと前に買ったけど、なんでか読んでなかった本。数年後に終わる世界で暮らす人たちの短編集。それぞれの登場人物、そして3年後地球は隕石によって滅びたのかが気になった。 明日世界が終わるとしても、今自分にできることをやり続けるだけ。急に違うことやり始めようとしても難しいよねって。

    4
    投稿日: 2024.04.02
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    終末の世界で過ごす人々の短編集。 終末世界というSFのような世界観で、同じ団地で暮らすそれぞれの生活が非常に面白かった。

    11
    投稿日: 2024.03.26
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    この短編集ではミステリーみたいな意外性のあるどんでん返しは少ないかな。 けれど各短編の主人公が他の短編に住人として顔を出してくれているので、全然毛色の違う各話に繋がりを見つけられて話に入りやすかったです。 とてもシリアスな設定の中、ユーモアがあって時に笑えるキャラを生き生きと描ける作家は、伊坂先生しかいないと思う。 本当にすごい小説家です!

    1
    投稿日: 2024.03.15
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    突然、世界の終末のカウントダウンが始まったら、やっぱりみんなパニックになって殺人や暴行や自殺がおこり働く人もいなくなり食べるものを手に入れることも大変になるのだろうか?それでもやがて落ち着き人々は置かれた場所で穏やかにその日を迎えるまで日常生を過ごせるようになるのだろうか?自分ならどうなるのだろう…そんなことを考えながら読んでいた。 地球に小惑星が衝突しなくても、みんな命のカウントダウンは始まっていて、"今日という日は残された日々の最初の一日" 毎日同じような日々であっという間に過ぎてしまうけどどんな状況になっても最後の日まで『とにかく生きる』それが大事なんだ。

    2
    投稿日: 2024.03.14
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    もしあと3年で地球が破滅することがわかったら、私はどうなるかなぁと考えた。生と死についての日常が書かれた一冊。

    1
    投稿日: 2024.03.02
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    パニックの後の束の間の沈黙というのが妙にリアルだった 死によって際立つ生 私たちはいずれ死ぬとわかっていながら、死ぬまで生きなければならない 平等に訪れる死が救いになることも恐怖になることもどちらも共感できる ものすごく好き

    2
    投稿日: 2024.02.22
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    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1756578640542973974?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    0
    投稿日: 2024.02.12
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    こんなに読みづらい小説あるんだ。と思うくらいに相性が悪かった。読点が多いから?難しい文章ではないのにすごく詰まった。

    1
    投稿日: 2024.02.04
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    チェ・ゲバラの名言が印象に残る テーマも世界観も好き 未来が終わるとわかったら、本当に世界はこう変わりそうだと思った 人に勧めたい作品の一つ

    1
    投稿日: 2024.02.04
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    全員が平等に余命3年という世界。明日死ぬわけではない、でも未来はない。自分だったらどうするだろうとずっと考えてた、生きる意味、意義とは

    0
    投稿日: 2024.02.03
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    今自分がどれほど将来に縋って生きてるのか考えさせられる物語だった 生きる意味とか希望ってよく聞く言葉だけど、これがないと自分を維持して生き続けていくのはすごく難しいんだろうなぁと ひとつひとつのお話が激動なものではないけど、世界が終わることが予告されている不思議な世の中で一人一人がそれぞれのタイミングとシーンで生きることについて考えるのを余儀なくして、それぞれのなんとなくの答えを見つけていくのが、その一つ一つが、あぁ、こういうこともあるのか、と人生の糧が自分の中に増えていくみたいで読み進める充足感がある短編小説でした。

    1
    投稿日: 2024.01.31
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    命の終わりが見えた時、どう生きるのか。 明日死ぬかもしれない時、どんなことをしていたいか。 どんな未来が待っていたとしても、ただ日常をいつも通りに歩むだけ。それが一番の幸せなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.01.24
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    八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃の、小康状態に生きる人間たちの物語。 こういうSF的な設定が好きなので、手に取った本。突拍子もない設定だけど、その中の現実味が描写から感じ取れるから、言葉も響く。 ---- 「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」 「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」 「生きられる限り、みっともなくてもいいから生き続けるのが、我が家の方針だ」 「死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ」

    1
    投稿日: 2024.01.22
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    地球の消滅の時期を知ること。現実ではないけど現実にありえそうな感じもしてしまう。自分がその物語の中にいるようなかたちで読み進めた。 自分ならどう過ごすかなと考えさせられた。

    1
    投稿日: 2024.01.21
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    「8年後に地球が滅亡する」と発表されてから5年経った仙台の団地が舞台。色々な人間模様が描かれる短編。 この小説は「ミステリ以外のものを書いて欲しい」という依頼から執筆したらしく、ミステリではないけれど、登場人物がちょこちょこいろいろなところで繋がっていて、伊坂幸太郎らしい。 〇〇の〇ー〇というハライチ風のリズムで構成された短編集。(でも、ハライチがM1で有名になったのは2009年なので、小説の方が先だけれど) どれも魅力的な話だけれど、冬眠のガールが好きかな? 最後の登場人物がどこかで繋がっているのかと思ったけれど、見つけることができなかった。 みんな終わりに向かって歩いているはずなのに、生きることに絶望してない感じがとても良い。 もしかしたらという希望を捨てきれないところも良い。 コロナが蔓延するずっと前に書かれた本作なのに、なんとなく現代に通じるような感じなのも良い。

    2
    投稿日: 2024.01.19
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    世界がもうすぐ滅亡するとわかったら、自分だったらどう過ごすかなと、読みながら考えたけど結局答えは出ないまま読了。 貯めたお金くらいは使い切りたいな、なんて思ったけど このお話に描かれていた状況だと、どうもそれも難しそうなくらい日本の治安が悪くなっていて、ファンタジーなのにすごく現実的に思えた。

    0
    投稿日: 2024.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この世が終わる、命が終わる日が分かっているから 一生懸命に生きるのではない。 与えられた命がある限りはどんな状況でも、 どんなに泥臭くかっこ悪くても 一生懸命生きなければならない。 もがいてでも這ってでも生きていく。 生きることは権利ではなく義務であるから。 戦争や自然災害等、 世の中暗く悲しい出来事が多いこのタイミングで 図らずして読んだ。 当たり前のようにやってくる"明日"は 当たり前ではないということ。 分かっているはずなのに、誰しも内心 「自分が死ぬはずない」 「自分が不幸な出来事に巻き込まれるはずがない」 そんな風に考えている。 保証なんてないのに、 明日、来月、来年へと後回しばかりしながら 生きている。 私が作中の世界の登場人物だったら… (そんなこと考えたくもないけれど) 「小惑星が衝突するなら、 皆んなで死ぬなら仕方ないね!」 なんて、そんな風にどしんと構えて 受け入れられるよう一日一日をやり切って過ごしたい。 また、アラサー既婚女性として… もし8年後に世界が終わるとしたら私は それでも子どもが欲しいと思うのだろうか? 自分が後悔したくないから、 親になってみたいからという 理由だけで出産をするのは許されるのだろうか? これに関してはきっと正解不正解はない。(のか?) だけどやはり難しい。 みなさんはどのような意見をお持ちだろう… 子どもに、 「なんで世界は終わると分かっていて 私を産んだの!!」 なんて言われたらなんて答えるべきか… 小説の世界では本当に小惑星は追突したのかな。 もしそうであるならば、せめてヨールであれ。

    0
    投稿日: 2024.01.12
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    私の中で、人生の中で何度も繰り返して読む本の中の一冊です。8つのオムニバスによる独立した物語ながら、物語の重なりがあり、読書の楽しくなる伊坂ワールド全開です。 地球に惑星が衝突するという壮大過ぎる設定がちょっと、、、と思いながらも、死を強烈に意識することで日常の生が輝いていきます。地球をどうするとかのテーマでなく、地球滅亡を目の前にしても日常を精一杯いきている人々の明るさが大好きです。 (個人的に好きな話) ◾️太陽のシール 障害のある子どもをもつ親の生き方がたまらないです。隕石の接近で親の不安が消える。親になってから読むと涙が止まりません。 ◾️鋼鉄のウール 実直に、愚直に生きるキックボクサーのお話。地球が滅ぼうが、できることはローキックと左フックだけの生き方。痺れます。 ◾️深海のポール 生きられる限り、みっともなくても生き続ける人々の姿。日常を精一杯生きる姿に感動です。 生きることが力強くなる一冊です。

    33
    投稿日: 2024.01.03
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    小惑星が衝突。それまでの団地の人々の生き方を8遍で表現。それぞれさすがにそれないやろー、とおもいつつ、どうなるのか、という期待を持って読み進めたが、最後結局小惑星の衝突の有無は明かされずモヤモヤ系。

    1
    投稿日: 2023.12.31
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    3年後に死ぬとした自分は何をするだろうか。 死の宣告をされたときの人の心理の移り変わり 拒否、怒り、取引、抑鬱、受容。

    1
    投稿日: 2023.12.26
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    3年後に小惑星の衝突で全世界が滅亡するなんて考えただけでも怖くて、でも妙にリアリティもあって読み終わった後も、しばらく恐怖の波に飲み込まれていました。 でも、この本は絶望だけではなく、 残された人生を前向きに全力で生きている人達から、 後悔しない生き方や、絶望の中でも希望を見出してなんとか生きていく、力強さを感じました。 続きが気になって気になって、 読み切ってしまうと楽しみがなくなると思って、ちびちびと大切に1つずつ読みました。 ・自分はやりたい事を先延ばしにして妥協をした人生を送っていないか? ・自分の大切な人たちを、現在進行形で大事にできているか? など、自分に当てはめて考える機会を得られました。 さっそくやりたい事を、妥協をしたり、諦めずに取り掛かろうと前向きに思えました。 時間は有限! 毎日を、だらだらと目的もなく なんとなく消化している人生を送らないように生きていこうと思えました!

    7
    投稿日: 2023.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後3年で地球が滅亡して、みんな死んでしまうとしたら…。設定としては突飛なものなのかも知れませんが、この物語の中で描写されている人々の心情は実際にあり得そうなものばかりです。特に死が迫ってくる絶望的な状況だからこそ、「みんなで一緒に死ねる」というところに、幸せを感じられる人もいるという点に気づかせてくれた「太陽のシール」が印象的でした。

    0
    投稿日: 2023.12.23
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    途中で小休憩を挟んだ時、 「あと三年かー」って自然に考えちゃうほど 物語の中に没入しておりました……。 少し久々の伊坂さん! 気づけば伊坂マジックの中なので あ、この人!あ、この特徴って… で脳の記憶と繋がる瞬間めちゃくちゃ気持ちいい あと8年で、地球は滅亡しますと言われたら どうなるかなもしかしたらホッとするかもだし 自暴自棄になるかもだし信じないかもだし 誰もが一度は考える(かもしれない)ことを フィクションでユーモアに読ませてくれる! 「演劇のオール」が好きでした。

    0
    投稿日: 2023.12.04
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    各々が残された時間を自由奔放に生きる様が切なかったりおかしかったり、なぜか少し癒される不思議なお話でした。短編集になっているけど、別のお話の主要人物がひょっこり現れるところも好きです。

    0
    投稿日: 2023.12.01
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    なんでか毎年の様に読んでしまう。今回も久しぶりに読んだので。 仕事がら別れる人とかにプレゼントしたり、その度にまた買ってきたり。何回買ったかわからない本です。 短編それぞれの登場人物がちょっとずつ次の話に出てきたり、人類滅亡?の話なのに何故かほっこり出来たり、不思議な本でした。 いつもみんなにお勧めしてます。好き嫌いはありそうだけどね。

    1
    投稿日: 2023.11.09
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    「ール」縛りが読む前からワクワクさせる。 天体のヨールが1番好きな話だった。 3年後、その時が来たら終末のフール登場人物の中で1番取り乱したりしなさそうなのは二ノ宮だろうなあと思った。

    1
    投稿日: 2023.11.09
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    8年後に小惑星が地球が滅亡するSF小説 5年経ちパニックが落ちついた頃 あと3年いかに生きるか 死と向き合う 生きる事は義務 コミカルな小説だが哲学、宗教 人間いつか死ぬ でも時期がわからないので誰も考えない 悔いのない生き方をしたいもの

    0
    投稿日: 2023.11.03
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    8年後に小惑星が地球に衝突することが発表されて、5年経過した仙台のある地域に生活する人々の連作短編。 発表当初は絶望する人々が自殺したり、自暴自棄で掠奪、強盗、殺人が一斉に起きて、5年後の今は落ち着きが出始めた頃。登場人物達の周辺も親や家族が自殺したり、殺されたりと悲惨な状況。重く暗い話しが続くが、どの短編も後半に明るい兆しが出てきて救われる。 あと3年しか無いと見るのか、あと3年もあると考えるかで随分違ってきそう。自殺を思い止まる人、恨みによる殺人を止める人、子供を産むと決断する夫婦など。 最後に衝突は間違いだったというオチかと思ったが違ったようだった。残された3年を生きる人々が潔く思えた。

    66
    投稿日: 2023.10.25
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    地球滅亡まであと三年の世の中。 今を、漠然と生きている自分でしたが、もしあと3年だったら、、とちょっと思うところがありました。 短編集ですね。 最後にまとまった話になるのかと勝手に期待してしまってました。

    1
    投稿日: 2023.10.22
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    私なら…と考えてみる。 うーん、やっぱり何もしないかな。 こうやって言ってられるのも小惑星の予定がないからかな。  その後、夢を見たんですけどラーメン食べてました。

    1
    投稿日: 2023.10.21
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    鋼鉄のウールと深海のポールが特に好き。 今を生きるのって難しいし今後のこと考えすぎてしまうんだけど、単純に今を生きることが1番贅沢で命燃やせてるんだろうな

    1
    投稿日: 2023.10.11
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    テーマは重いのになんだか明るい気持ちで見れる不思議な本。 実際自分の死に際がわかったらどの主人公のようになるかわからない。人それぞれの価値観って面白いなと思った。 短編でちょくちょく登場人物が繋がってるので面白い。

    1
    投稿日: 2023.10.11
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    話のテーマは重いけど好みの本でした。 様々な境遇の人たちが、不可避の終末にどう向き合うかが描かれており、真っ向から「死」について、考えさせられる内容でした。 ハライチのボケみたいなタイトルの、8つの短編の中で、個人的には、「鋼鉄のウール」が好きでした。 苗場さんの、自分への問いかけ、「おい俺、俺は、こんな俺を許すのか?」が良きでした。 私自身、「こうなりたい」はあんましないけど、「こうはなりたくない」は、あるなぁって笑 死ぬ時に限らないことですが、なりたくない自分にならない生き方をしたいものです。 あと、「冬眠のガール」で出てきた新しいことをはじめるときのコツは実践してみたいと思いました。

    16
    投稿日: 2023.10.08
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    8年後に小惑星が地球に衝突し、地球が滅亡すると予告されて5年が過ぎたころを舞台にした連作短編集。この5年が過ぎたという設定がさすが伊坂先生。各登場人物は一様に喪失感を味わいながらも、それなりに平常心を取り戻しています。3年間という限られた時間の中でどう生きるかを問うた作品。 自分ならどうするでしょう? 長らく会っていない友人にかたっぱしから会いに行ったり、溜まっている本とブルーレイを消化したり。でも、3年あったら、仕事は辞めないかな。

    5
    投稿日: 2023.10.02
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    短編のお話がそれぞれ微妙に絡まり合うお話し。 人類終末の時に人々がどう思い生きるかというお話でした。

    0
    投稿日: 2023.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ」 グサーーーーーーー 抗いようのない死が用意されていると知ったとき、自分は前を向いて生きていられるのだろうか 毎日もっとちゃんと生きたいと思います

    0
    投稿日: 2023.09.28
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    あと数年で、地球が滅びるとなったらどうするのだろうか。 作中でも描かれていた、日本国内の騒動やインフラの乱れ、人間の醜さや優しさは、たぶん起きる。 生き残ってしまったら、誰に会いに行き、なにをするんだろうか。 わたしも滅亡しないと信じて望遠鏡を覗くのかもしれない。

    0
    投稿日: 2023.09.27
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    久々の伊坂幸太郎作品。 伊坂さんのこういうあったら嫌だなぁみたいな設定の本好きだなぁ。 人の心の機微をよく捉えていてとても面白かった。 もしも私だったらどうするんだろう…

    29
    投稿日: 2023.08.22
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    人生には終わりがあるが、いつかはわからない。世界の終わりタイムリミットがわかってしまったら自分はどうするかなあ。短編にそれぞれの人生を乗せたファンタジー。

    5
    投稿日: 2023.08.16
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    終末と悲惨の世界にあって、それらを敢えて少し傍に置いたような少しズレたユーモラス感が魅力的だった。対照的に物語の中の5年前は極度なまでに悲劇的に描かれいるが、本作のペシミズムの無さは、そこに凝縮させてしまったのかな、といった印象。

    4
    投稿日: 2023.08.16
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    あと3年で小惑星が地球に衝突してみんな死んでしまう世界で、どう生きるか? 太陽のシールでは、優柔不断な旦那さんの決断…子どもがいる身としては考えさせられました。 籠城のビールのお話のラストは感極まりました。 鋼鉄のウールの苗馬さんは、3年後どうなるか分からない世界でも、自分の目の前のできることを淡々とこなす…かっこよすぎ…‼︎

    2
    投稿日: 2023.08.14
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    本作『終末のフール』の感想になります。 宮野優さんの『トゥモロー・ネヴァー・ノウズ』と似た印象を受けました。あちらはタイムループですけど。 伊坂幸太郎さん読了本は『グラスホッパー』と本作の2作だけなので、まだまだ伊坂幸太郎さんらしさを理解できていない私ですが、終末を宣告された世界の小さな町でのエピソードは、どれも柔らかな温かみのある話でしたね。 特に気に入った台詞は『鋼鉄のウール』からの引用で、 「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」 「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」p220 でしたね。 絶妙な表現だと感じました。 私は日常的に死を意識した生き方をしている訳でもないし、生き方を変えた未来に確信はないですからね。 分からないからこそ、今を大事に生きるんだというメッセージを感じました。 8編の連作短編集ですが、終末を控える人達の様々な生き方は、どこかに共感できる所があり、のほほんとした気持ちで読み終えました。これが伊坂幸太郎さんらしさなのかもですね。

    70
    投稿日: 2023.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん、結局最後どうなったの??で終わった。 本当に小惑星は追突したのかしてないのか… 追突するまでの時間をどう過ごすのかっていうお話。 それを知らずに読んだから、この後どうなるの?って思ってたのに、あっけなく終わってしまって残念でした。

    3
    投稿日: 2023.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地球に小惑星が激突し、人類滅亡まで残り3年! それを知ったうえでどう生きるか。 オムニバス形式だけど、それぞれの暮らしが少しずつ重なる面白さがとても好き。 世の中が一度パニックになって残虐なことが起きまくったあと、小康状態になる様子がとてもリアルだなぁと。 「鋼鉄のウール」でボクシングジムの先輩、苗場さんが言った言葉が胸に響いた。 ————- あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか? できることをやるしかないですから ————— 「天体のヨール」大学で同級生だった二ノ宮と矢部(自殺失敗した極限状態で再会) の、お互いに無表情ながらも、なんだか可笑しみや愛が感じられる会話も良かった。

    1
    投稿日: 2023.07.22
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    終末まであと3年。皆がパニックに陥った中での小康の静けさが妙にリアルで、自分だったらどうするかと想像してしまい怖くなった。 最後の瞬間まで書いて欲しかった。

    2
    投稿日: 2023.07.19
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    人類滅亡まであと3年。人々はどう生きるのか?エンタメ系かと思ったら意外と地に足が着いた短編集でした。仙台のヒルズタウンの人々の滅亡までの葛藤と生き様をみた。自分ならどうするか?想像しながら読むと面白いかも。個人的には籠城のビール、鋼鉄のウールが面白かった。

    9
    投稿日: 2023.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『明日死ぬとしたら、あなたならどうしますか。』 これほどに陳腐で、使い古され、なおかつ備えられていない問いがあろうか。 あらゆる生物は始まりと終わりを持ち、成長するに従いその終わりを意識し始める。 でも、『さしあたり』この問いは保留されたまま。 ・・・ 本作『終末のフール』は、8年後に惑星が地球に衝突し、それが不可避で、とどのつまり大多数の人間が遠くない将来に絶命するというSF・ディストピア的設定。そして死が万人に意識され、騒擾がひとくさりあり、その後の小康を得たころの人々の有様を描いています。 ・・・ 惑星衝突を5年後に控えた仙台のとある住宅地という共通の設定。表題作「終末のフール」はじめ「太陽のシール」「籠城のビール」「冬眠のガール」「鋼鉄のウール」「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」の計8作の短編からなる。 ・・・ 今回、サスペンス・スリラーものではない作品として書き始めたそうですが、伊坂氏独特の人物の連関が随所に見られます。 従前は異なる作品で同一人物が登場したりしていましたね。 本作では短編間で同一人物が行き来します。「終末のフール」で登場するビデオ屋の渡部は「深海のポール」では主人公ですし、そのほかにも渡部氏は登場します。 むしろ、この仙台の団地「ヒルズタウン」を各主人公の視点で切り取った、というべきか。その点では8編で8様の終末物語が描かれているといっても良いかもしれません。 ・・ そして、これもまた伊坂作品でつと言われる「健全な倫理観」のようなものがベースに作品が構築されている気がします。 今回でいえば「生きること、それだけで正しい。生き抜くことは義務」とでも言った生命観。特に最後の短編「深海のポール」で、主人公渡部とサッカー仲間の工藤との間で交わされるセリフが胸を突きます。 「渡部の親父さんの言葉は鋭いよ。『光あるうち光の中を歩め』っていう小説があるだろ。あれを真似れば『生きる意味がある限り、生きろ』ってことだ」 「どういうことですか」 「死に物狂いで生きるのは権利ではなく、義務」 ・・・ 人は、とかく、物事に対して意味を求めがちです。生きることにも当然意味を見出したくなります。意味はあると言えばあるし、無いと言えば無い。人によって、宗教によって、異なることもあるでしょう。神の命のもと生かされていると思う人もいるでしょう。あるいは、リチャード・ドーキンスよろしく、個体の生命なぞ所詮、種と遺伝子の「のりもの」で、個々人の人生に意味などないとシニカルになることもあるでしょう。 多元的な考えが認められるからこそ、この「とにかく生きる」というシンプルなメッセージの基礎づけが重く沁みます。 もちろん、それでも答えを欲しがるのは若者にありがちな話です。自分の生きる意味なんてあるのか、どうせ死んでしまうのに一生懸命頑張って何になるのか。とか。 私も自分の父親に真剣に問うたことがありました。確か大学なんて通っても意味がないとやめようとしていたんだと思います。あまり覚えていませんが。 あれから30年ほどたちます。いまだに生きる意味なんて分からんし、生きる目的や好きなことだってどんどん変わるものだと感じています。むしろ若い時に確信してる方がちょっと嘘っぽくね、くらいにすら思います。 ・・・ ということで非スリラー系伊坂作品でした。 誤解を恐れずに言えば、「生きる」原理主義とでもいった倫理観の通底する、ディストピア作品?でありました。 そうした点でいうと、思想系の好きなかた、議論好きなかた等には楽しんで読んでいただけると思います。倫理のディスカッションのネタとしても面白く読めると思います。

    1
    投稿日: 2023.07.09
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    苗場さんのセリフが印象に残っていたので、久しぶりに読み返した。 10年以上前に読んだ本の一節を覚えてるのは私にとっては珍しい事だけれど、たまに心の中でふっと出てくる。今回も久しぶりに読んで、自分の中に再インストールした気分。気持ちがスッとなった。

    3
    投稿日: 2023.06.04
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    地球が終わると知った時いろんな考え方あるよなーと思いつつ、最後まで死にものぐるいで生きるっていうのが人間なのかなと思いました

    5
    投稿日: 2023.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長編かと思ったら短編だった。 前の話に出てた人がどこかの話で 出たりしてたからよかったけど やっぱり短編は微妙だなー。 女優になりたくて家を飛び出し娘が 小惑星によって地球が滅亡すると知って 実家に戻った時の両親の対応がよかった。 「あなたを許してあげるから あなたも誰かを許してあげれる人になりなさい」

    2
    投稿日: 2023.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生きるとは何か。考えさせられる作品だった。 世界の終わりが決められた時、自分はどんな状態になるのだろうか。 もし、明日死んでしまったとしても、後悔はなく幸せだった。そんな風に思える人生にしていきたい。

    2
    投稿日: 2023.05.13
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    8年後に小惑星の衝突とともに地球が滅亡すると発表されてから5年経った仙台… いつもは読み始めてから張り巡らされる伏線にワクワクするんだけど、本作はあらすじに書いてある設定だけでワクワクできた。 現実離れで荒唐無稽。 それでも、それを伊坂幸太郎が書くなら面白そう。いや、面白いに違いない。 発表直後でもなく、滅亡直前でもない、その微妙な設定がすでに伏線だと言っていいかも。 短編集でありながら、それぞれが関わり合っているのも伊坂幸太郎流。 時系列を前後させて物語全体の厚みを増すことも多いが、この作品では時系列が直線的に進んでいく。 この作品においてはそれがビッタリハマっている感じがある。 またも全てに感服。

    2
    投稿日: 2023.05.12
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    あと3年しか生きられないとしたらどう生きるか。 私ならガムシャラにやり残したことがないように生きるはずだ。でも欲張りだから何をしても見てもまだやりたりないまだ生きていたいと思ってしまって割り切れない気持ちもきっと生まれる。自分ごとにはなるけど、私の学生生活もあと3年で終わる。長いようでとても、短い。やりたいことはすぐやる、やったほうがいいと思えた。「明日死ぬからといって何か生き方が変わるのか」というセリフがとてもよかった。

    1
    投稿日: 2023.05.11
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    短編集が微妙に関連をもっているが、最後につながるなどの仕掛けはなし それぞれの話が地球滅亡という前提のもとに繰り広げられるドラマがまあまあ面白い でも短いのでそこまで深くはならない

    3
    投稿日: 2023.04.17
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    死を目前にした人の狂気や覚悟を感じられる作品。個人的に「明日死ぬとしたら何か生き方が変わるのか?」という言葉に震えました。常にやりたいことを追い求めて、もし死ぬことが分かっても高潔に生きていきたいと思えました。

    13
    投稿日: 2023.04.07
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    韓国でドラマ化するということで再読しました。 発売当初は完全なSFものとして捉えられていた本作だと思いますが、コロナ禍を通して当たり前が当たり前じゃなくなるかもしれない世の中を実感したことによって、とても現実的に思えてきてしまう作品でした。

    1
    投稿日: 2023.04.02
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    伊坂さんの中で群を抜いて影響された本。 あと数年で確実に死ぬと分かった時、人はどう生きるのか。生きていく意味はあるのか。 想像出来ないことを想像しやすいように描写してくれて、 かなり考えさせられた本。

    1
    投稿日: 2023.04.01
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    あと3年で小惑星が衝突し、地球が滅亡する世界。 どの話も悲観的な終わり方になっていないのが良かった。 他の章の主人公が脇役で出たりして、この短編集の人達は同じ世界線で生きていて、繋がっているんだなと感じた。 ただ、全体的に盛り上がりには欠けた印象。 ◾︎ 冬眠のガール 本って、お風呂の黴と一緒で、放っておくとどんどん増えていくから困っちゃうんだって。 少しでも空いてる場所があると、次々埋まっていくから、見ていてごらん。無限に増えるから。 これってまさに読書が好きな人のあるあるでは?

    7
    投稿日: 2023.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全ての話が心にくるものがありました。 最後の言葉に「死んでも死なない、死んでも死なない」 という言葉が印象的でした。人間は心の中で死んだと思っても死なない。生を求めるのが人間だと痛感しました。 それが悪いことじゃないのだと安堵した部分もあります。 太陽のシールは感動しかありませんでした。 解説も素晴らしく、生きることの意味を思いつかないなら真逆の死を道具にする。死を考えることで生きることを学ぶこれは誰しも経験があると思いました。 また作中の人の心の動きが余命宣告を受けた人と同じと書いていて勉強なりました。 生きることにおいて学ぶことが多かったです。 何回も読み直したいと思います。 この本に出逢えたことに感謝してます

    13
    投稿日: 2023.03.29
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    同級生に借りて読みました。小惑星が衝突して地球が滅亡する!あまりSFタッチのものは読まないのですが8つの視点からみた短編連作で少しだけ編をまたいで人と人の関わりがあるところがいいと思います。

    2
    投稿日: 2023.03.26
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    小5の和也くんから思い出したことがある。 当時小1の次女が温泉旅館でやったこと。 次女が何やら箱に向かって「あー、あー」と声を出していた。 「みなさまのお声をお聞かせ下さい」と書いた目安箱だった。 意味がわかった時、笑いと愛おしさとこの子の感性にひどく感動したことを思い出した。

    7
    投稿日: 2023.03.25
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    バリバリフィクションかつ短編という私の嫌いなタイプのわりに、スラスラ読めた 「死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて義務だ」 この言葉、きっと核心をついているんだろうけどまだまだ未熟な私にはあんまり響かない、いつか響く日が来るのかなあ、死に物狂いで生きてみたいなあ、、とか口だけで言ってられんの今のうちだなあ 8年って言われたらどう生きるだろう、私は最後の最後まで信じなさそう、信じてるみんな本当に馬鹿じゃないのって言いそう、それってコロナのワクチンに似てるような似てないような(?) 伏線回収きれいにしてほしいって思うとこあった〜

    2
    投稿日: 2023.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かなり前に読んだから細かい所までは覚えてないけど、、 8年後に地球が消滅する設定で、それが分かった当初、人々はとても落ち着いていられない!となり暴動を起こしたり自殺をしたりする人がいた。でもそれから3年?くらい経ったらそれも落ち着いて、、みたいな話だった気がする。 またじっくり読みたい本

    1
    投稿日: 2023.03.07
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    設定はSFだけど、話しはヒューマン交差点。それぞれの話しに登場する人びと、家族が少しづつ関係している。一気に読みました。

    0
    投稿日: 2023.03.01
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    8年後に小惑星が地球に衝突する、と発表され、それから5年後の世界。 小惑星の衝突まで3年、人はどう行動するのか? あと3年、自分ならどうするだろう⁇ とにかく生きるだろう。 絶対に小惑星が地球に衝突するかどうかはわからない。 衝突したとしても、死ぬとは限らない。 生きていればなんとかなる。 死んでしまえばそこで終わりだ。 とにかく生きる。 だから、桜庭夫妻には子どもを産んでほしかった。 生まれてこなければ何も生まれないんだから。 どう生きるか⁇ やりたいことだけをやって生きるか⁇ いや、これまで通りに生きるのではないだろうか。 たとえ世界が終わるとしてもじたばたせずに生きたい。 そういうことになれば、じたばたするんだろうけど… とにかく生きていればなんとかなる。 考えさせられる。

    6
    投稿日: 2023.03.01
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    今の世の中も終末っぽいなと思った。残念なのはお話の3年後と違って、いつこれが終わるのかわからないところだけど。 オムニバス形式は読み進めていくと、前のお話に出てきた人がさりげなく出てくるところだと思います。と言っても、正確に把握できるほどの記憶力はないのですが…

    2
    投稿日: 2023.02.19
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    隕石墜落で数年後に人類が滅ぶことが決まった世界を舞台にした短編作品。 それぞれの生き様、選択に考えさせられることが多い。確実なリミットが見えている生活への憧れのようなものも少し感じてしまう。 自分の生き方、優先順位をいま一度振り返りたくなる一冊。

    1
    投稿日: 2023.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・やらなければならないことを一つずつやり遂げていく。一つやり終えたら、次のことが見えてくるから。慌てずに ・明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか? 死までのタイムリミットを明らかにされた後も、残された時間を受け入れ、自身が置かれた環境と向かい合い、逞しく生きていく登場人物達の姿に感動した。 現実世界では、いつ死ぬかもちろん予想できず、今日かも知れないし明日かも知れないが、それを理解していないか、もしくは受け入れたくないだけなのかも知れない。 今日一日を生きられるという、普段ならごく当たり前のことが、なんだかすごくありがたく思える作品だった。

    1
    投稿日: 2023.02.12
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    短編集だけど、地球の終末という背景と一つの町が舞台なので、一人の人が主人公の章の時もあれば脇役の時もある。それぞれの人生を味わうことができました。私のお気に入りは、演劇のオール。地球の終末とかない方がいいけど、自分は穏やかな終末にしたいな。

    2
    投稿日: 2023.02.09
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    設定自体は面白かったけど、話自体は淡々と進んでいく。隕石衝突に立ち向かうとか、それに伴う混乱を描く、というよりは、隕石が衝突する未来がある今、登場人物たちがどんな風にして生きていっているのかを描いたもの。個人的にはもう少し、物語のなかでの起伏が欲しかった。

    1
    投稿日: 2023.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    残された人生、自分ならどう生きるか? 「今日という日は残された日々の最初の一日。」 「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」 「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」

    2
    投稿日: 2023.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」 はっとさせられた。この本を読み始めて自分がもしあと数年しか生きられないとしたらどうするだろうと考えてたけど、この言葉に確かにと思った。そのあとの 「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」 という言葉に確かにと納得した。小惑星が衝突してこないとしても人間はいつか死ぬ。明日死ぬかもしれない。なのにどこかまだ死なないと思っていて適当に生きてるのかも、と少し自分が悔しくなった。 いつ死んでも後悔がないくらい、今を必死に一生懸命に行きたい。 今出来ることは今やる。生き方について考えさせられる一冊だった。

    5
    投稿日: 2023.02.02
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    悲惨な設定なのに、なぜだか心がふんわり温かくなるような、不思議な読後感。残された数年、自分ならどう過ごすかな。

    6
    投稿日: 2023.01.21
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    小惑星が衝突し、地球は絶滅する。 そんな設定で描かれた小説。自分だったらどうするだろう。 この本を読んだ人は皆、きっと考えるだろう。

    3
    投稿日: 2023.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あと3年で地球が滅亡するという状況で 人々が何を考え、どう生きていくかという話。 2014年に友人からもらった一冊で、 約9年経った今、やっと読んでみた。 心に残ったのは、 最終章「深海のポール」での 「生きる道があるかぎり、生きろ」 「死に物狂いで生きるのは、 権利じゃなくて、義務だ」 というセリフ。 渡部父の、 「恐る恐る人生の山を登ってきて つらいし怖いし疲れたから、 もと来た道をそろそろ帰ろうかな、 なんてことは無理なんだよ。」 というセリフも、刺さった。 とにかく今を、一生懸命生きる 「鋼鉄のウール」の苗場さんみたいな 生き方は幸せだと思った。 私は家族との時間を笑顔で過ごし、 仕事では貢献感を感じられる時間を過ごせることが、いまの幸せなので 変わらずこの日々を過ごしたいと思った。 

    3
    投稿日: 2023.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小惑星の衝突が後三年に迫ったとき、人は何をするのか?何をするべきなのか?生きる意味はあるのか?みたいなことが描かれた作品。どの人の話もなんかほっこりした。この表現が正しいか分からないが、みんなとても残り三年の人生とは思えない生き方を選んでる。いや、残り三年だからか。自分はどうする?個人的には「籠城のビール」、「演劇のオール」が良かった。

    3
    投稿日: 2023.01.09
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    たまたま古本市で見つけた本だが出会えて良かったと思う。 8年後に小惑星が落ちて地球と人類は滅亡する。 5年後には騒乱が落ち着いて、残り3年。 本当にそんな状況になった時、自分はどうなるだろうか、どうするだろうかと考えた。 あと8年で地球が終わる、だったら仕事も辞めてやる、人を殺したかったから殺してやる、恨みを持っている人に復讐してやる。そんな気持ちになるなんて到底想像がつかなかった。 だって、あと8年しかないんだから、会いたい人に会って行きたいところに行って、仕事も楽しい!と思えることに全力を注いで、私はそうなるんじゃないかな?と明るい未来を想像していた。 ただ、読み進めていくうちに「死」とか「人間」という部分にすごく考えさせられた。 死ぬという恐怖が現像を帯びてきたらそんな明るい未来なんて想像できないのではないか? 自分が生き延びるためには、他人の幸せなんて願っていられないのではないか? 仮に自分が明るい未来を描いていたとしても、周りに負のオーラが充満していたら飲み込まれてしまうのではないか? ましてや家族や友人が無意味に殺されるようなことがあれば正気は保っていられないだろう。 天体のヨールにある主人公が奥さんを殺されて、その犯人を殺したように。 人間ってこんなにも変わってしまうのか、と思うがそれが人間だとも思う。 周りや状況に影響を受け、良くも悪くも変わっていく。 この本を読んで人間ってなんなんだっけ、死って現実を突きつけられたらそれは誰だって怖いよなとか、普段熱心に考えられないことを考えさせてもらえた。 常に死を考えて生きていくのってなかなか難しいと思うし、今を大切に一生懸命生きようって言うのは簡単だけど常に意識できないし。 人間ってそう上手くはできていないんだよなぁと。 でもだからこそそう出来るような努力をしたり、考え方を変えたり試行錯誤していくんだろうなぁ。

    2
    投稿日: 2023.01.05
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    8年後に小惑星がぶつかって世界が終わると宣言されてから5年後が舞台。 それぞれの人物の物語が短編集として8つ収録されてるけど舞台が同じマンションなので、別の物語に出てきた人物がチラッと描写されたりと人と人との繋がりを意識させられます。 なのに自棄になった人による暴動、略奪、殺人なども当たり前のように描写されていてとても不思議なお話達でした。 一編が50ページくらいなので寝る前に読むのにちょうどいいです。

    1
    投稿日: 2022.12.31
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    3年後に地球が滅びる世界の 同じ地域に住む人達の短編集。 まず設定が面白い! その中でありそうと思わせるところはさすが。 書いた人が伊坂幸太郎であることから、 最終章への期待が勝手に高くなって しまいましたが、 もっと読みたいと思いました。

    58
    投稿日: 2022.12.29
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    世界の終わりの前を描いた。短編集でした。モヤモヤした気持ちのときに、読んでみてもいいかもしれません。生きることに対して、とても満ち足りた納得の得たような満足感を感じる小説でした。 静かな気持ちで読み終えることができました。

    0
    投稿日: 2022.12.15