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大地の子(一)
大地の子(一)
山崎豊子/文藝春秋
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総合評価

184件)
4.4
101
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    どこまでが事実なのか分からないけど、中国残留孤児と、日鉄の製鉄所合弁事業の現実にやっぱり中国嫌いとなったが、日本も日本だったのよね… 最後の主人公の選択がとてもよかった!大地の子!!

    0
    投稿日: 2026.01.11
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    山崎豊子『大地の子(一〜四)』 現在の日中関係を考えるうえで、本作は中国という国の性質を理解するための格好の教材だと言えます。中国共産党の中枢まで克明に描写できたのは、胡耀邦元総書記による取材協力があったからこそでしょう。これほど深く内情に踏み込んだ著作は、今後二度と現れないのではないでしょうか。 かつてNHKでドラマ化された際や、山崎豊子さんの著作であることは以前から知っていましたが、どこか暗いイメージを抱き、敬遠していました。そんな私が本書を手に取ったきっかけは、2024年7月の日経新聞の記事です。「中国宝山との合弁解消」というニュースに接し、「『大地の子』半世紀に幕」という言葉に強く惹かれました。 文庫版全4巻という長編に圧倒され、しばらく後回しにしていましたが、読み始めると一気に引き込まれました。主人公・陸一心と実の妹が再会するシーンでは、通勤電車の中にもかかわらず、思わず涙が溢れそうになりました。 来年2月下旬には明治座で舞台化されるとのこと。観劇に行こうかどうか、真剣に迷っています。

    1
    投稿日: 2025.12.30
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    敬愛する俳優の上白石萌歌さんが、2026年2月からの舞台『大地の子』に出演するということで、読み始めた。彼女の役柄は“江月梅”。公演の発表が2025年8月で、当時彼女は舞台『震度3』に、まだ出演中だったと思う。今年、2025年の彼女は映画に舞台にTVドラマやバラエティ番組などの他に、adieu名義での歌手活動としてライブ開催、写真集の発売など、それはそれはめまぐるしい大活躍を遂げた年だった。フォロワーとしても、大いに喜ばしい限り。折しも2025年の年末である。 上白石萌歌さま。今年は、もとい今年も、よくがんばりましたね。なにとぞ年末年始くらいは、ごゆるりとお過ごしください。 舞台『大地の子』ぼくは早々にチケットを入手することができた。2026年3月に観劇の予定。舞台上の彼女を観るのは初めての機会なので、悔いの残らないよう、しかと彼女の存在感を確かめてくる所存。舞台は演者と観客の共犯関係の芸術という。ぼく自身、気の引き締まる思いがしている。   さて。 『大地の子』である。 なんとも苦しさばかりの物語。五感をもって陸一心の境遇を想像した。生命にすら直結する試練の連続で、乗り越えても乗り越えても、乗り越えても襲いかかるケダモノのような運命。よくぞ心折れずに生への希望を捨てなかったものだと。生命力や精神力の強さで表すことは容易いけれど、ぼくはどうしても「もし自分だったら」との考えを避けることができなかった。あくまでも想像の域を越えないけれど、実感までには至らなかった。もし、一心に襲いかかる運命の一端でも実感しようものなら、ぼくは生命の危機への恐怖で、どうにかなってしまったのではないか。あまりにも過酷。あまりにも理不尽。耐えることなどできただろうか。 行きつ戻りつしながら、ようやく読み終えた第一巻。さて、次巻の試練とは。 心して表紙を開く所存。   これだけの物語を舞台で、演劇で表現するというのだ。いったいどのような演技が繰り広げられるのだろうか。江月梅役の上白石萌歌さん、役柄のイメージにぴったりだと思う。 たのしみで仕方がない。

    0
    投稿日: 2025.12.28
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    序盤、中国のことがスッと入ってこなくて読み進まないが、中盤からサクサク読める。 時代背景も中国のこともあまり知らなかったが、描写が素晴らしいので、想像しながら読めた。

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    社会人になって久しぶりに読んだ山崎作品。残酷な話から前を向く話への起承転結がすばらしい。悪者を偏って悪者に描く嫌いはあるものの、丹念な取材と構築力はよむものを唸らせる。

    0
    投稿日: 2025.11.27
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    『大地の子』を読んでみました。 『華麗なる一族』に続いての山崎豊子作品でしたが、中華人民共和国という国の恐ろしさ、そして知識人に向けられる異様な圧力が印象深く描かれていたと思います。読んでいて胸が締めつけられるような場面も多く、ここから物語に救いがあるのか気になっています。

    9
    投稿日: 2025.11.25
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    81/100 秒で吸い込まれる 理不尽さ、そしてやるせなさのもと少しの希望や幸せを見いだして生きることへの執着が伝わってくる 何がいいって日本人を美化せずに中国人と日本人の関係性を忠実に書いてくれるからこそしっかりと作品に向き合うことができる 中国行く前に読み始めたからドキドキしながら旅行スタートした笑 陸先生まじいい人

    0
    投稿日: 2025.11.09
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     中国を侵略した日本は満洲国を建設するにあたり日本から開拓団を募集して100万人以上の移民を派遣したのだが、終戦時には多くの移民を取り残して関東軍は無責任にも帰国してしまうのだ。その撤収にあたり関東軍は敗戦の2ヶ月も前から司令部を日本に近い朝鮮半島付近に移し、橋を爆破して破壊したというのだから驚きだ。  しかも数十万人の規模で残された戦争孤児たちを救出する動きは日中国交回復するまでは全く起こっていないのだから呆れてしまう。ドイツ人は東ドイツに残された棄民を5年以内に全て救出したというのだから、日本人はどうなんだろうと思ってしまう。考えてみれば、インパール作戦や太平洋の離島で飢餓死した多くの日本兵の遺骨さえほとんど収拾していないのは周知の事実だ。モンゴルやシベリアにも多くの日本人の遺骨が散逸したままになっている。  この作品は山崎豊子の著作の中でも日本人として必読の書であると思った。

    60
    投稿日: 2025.09.29
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    『不毛地帯』に続く山崎せんせの大作にチャレンジ!『不毛地帯』でのシベリア抑留シーンもえぐかったのですが、今回舞台の中国ではあの産業革命に次ぐ、画期的な大改革と謳われる文化大うんこ革命真っ只中、そして噂の収容所シーンもやっぱりえぐかったですね。私なら耐えられずに〇〇してます。 主人公である中国残留孤児のルー・イーシンくん、モデルとなる方がいらっしゃるとの事ですが、当時現地での日本人への扱い方は地獄であったようで、あらためて戦争は憎しみしか生まないと、戦後80年の今、熟読するべき小説ではないでしょうか。 そう言えば昨日家族で盛り上がった例のユーチューバー『バッパー翔太』氏。新疆ウイグル自治区取材後音信不通となり、2ヶ月後無事帰国しましたと動画をアップするも、どうみても中国なんですがね・・・・^^;右目の青タンの後もうっすら確認され、そして目も死んでおりました。いかがお過ごしでしょうか。 翔太くんもまずこの作品を熟読していたらそこに行かなかったのではと、中国の怖さもあらためて感じる秋の夕暮れでございます。早く日本に帰られるといいね。

    13
    投稿日: 2025.09.23
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    大地の子といえばすぐに上川隆也を思い浮かべるくらい印象深いドラマだった。 この作品を舞台化すると知り、そういえば小説は読んだことがなかったと思い、今回audible で聞いた。 audible の朗読は声も速さもちょうど良く聞きやすかった。 時節柄、映画も戦争関係作品を目にする機会が多い。 こういう時代があったのだと刻んでおかなければならない。 中国残留孤児のニュースは子供の頃、よく目にしていた。 記憶の片隅にあったその言葉を小説で思い出す。 日本軍の大陸での行い、残された子供達がたどったその後。 小説だけでも辛すぎる。 山崎豊子さんの凄さが身に沁みる。

    1
    投稿日: 2025.08.21
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    読んでいて辛いけれど、北京にいる今この空気を吸いながら読んでおきたい。中国の近代史を学ぶ一つの手段でもあると思っている。 一心がどうなっていくのかとても気になる。

    2
    投稿日: 2025.03.10
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    文化大革命の言葉は知っていても具体的に何が行われていたか詳細には知らなかったので冒頭から衝撃的だった。読み終わってこれからまだあと3巻もあるのかと思うと、これから待ち受けている一心の運命の過酷さが想像できて辛くなるが、読み進めたくなる面白さで名著だと実感した。早く次も読みたい!

    0
    投稿日: 2025.02.22
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    日本人残留孤児とはどのような存在だったのか深く考えさせられる。残留孤児という言葉すらほとんど聞くことすら無くなった現代において、自分達の歴史を認識する意味でも価値のある小説である。主人公の人生に寄り添うことや共感することすらおこがましい平和な現代に生まれ生きる自分にとって大きな学びを与えてくれる。

    2
    投稿日: 2025.02.09
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    一度は読んでみたかった山崎豊子。 中国が舞台の話は少し苦手なんだけど、思いのほかすいすい読めて一気に読了してしまった。 でも終始報われない話で少し辛かった。 これから明るい方向へ展開していくのか、重苦しいままなのか、続きを読むか悩んでいる。 堅苦しい文章じゃなくて読みやすいのはすごく良かった。

    5
    投稿日: 2025.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私がルーイーシンならこんな生きることに頑張れるのかなってなった。最後、義父からの手紙がルーイーシンの元に届いた時、込み上げるものがあり泣けた。中国の名前が分かりづらいことがあった。

    0
    投稿日: 2024.08.22
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    日本人であるが故に様々な苦難が待ち受けている。 そんな中でも味方になってくれる人は必ずいる。 中国と日本の歴史観、歴史教育も違う、日本人も酷いことをしてきたこと、歴史観は双方からみて初めて理解できるのだと感じた。

    21
    投稿日: 2024.07.06
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    読書会の課題本 否応なしに引き込まれる。第一巻は、「もうそんなにまでして一心をいじめないで…」と祈りながら読み続けた…

    5
    投稿日: 2024.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    山崎豊子先生の戦争シリーズ。 不毛地帯は、日本とソ連。二つの祖国は日本とアメリカ。本作は日本と中国が舞台。 毎回そうだが、本作でも主人公の置かれた境遇はかなり過酷なもの。 冤罪で労改送りになり、謂れのないリンチや暴力、過酷な労働はシベリア拘留を彷彿とさせる。 一巻では、戦争孤児の主人公が小学校教師の父に拾われて養子となり、大学進学、就職、労改送りになったところまでが描かれている。 歴史背景は、日本の敗戦、中国において共産党が国民党に勝利し、中華人民共和国を建国。 毛沢東の大躍進政策、失敗、そして文化大革命までの話。 この後、中国と日本を取り巻く環境は大きく変わるが、そこに主人公がどう関わってくるのか楽しみである。 そして、生き別れになった妹と再会することができるのかも気になるところ。

    0
    投稿日: 2024.02.12
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    帰国する友達にもらった本。 「生きる勇気が出るよ」と言われたけど、なんとなくの内容は知ったし山崎豊子だしそんな本じゃないだろうと思っていたけど、読み終わったあと本当に生きる勇気が湧いた。 山崎豊子はこれだけじゃなく読了後に他の本を読むまでインターバルが欲しくなるずっしりとした本。

    0
    投稿日: 2023.12.03
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    母にも祖母にも別のタイミングで勧められて読み始めました 三世代目やね 知らなかった言葉や過去の出来事を調べながら読んだから少し時間かかった 色んな本を読むたび自分の無知を知る 二章へ行ってきます

    2
    投稿日: 2023.11.28
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    山崎豊子『大地の子』文春文庫 読了。中国残留孤児の半生を描く大河小説。国共内戦や文革の嵐を背景にその出自に翻弄される。養父はじめ思い溢れた周囲に恵まれ、中日共同の製鉄所建設プロジェクトに携わり、実父との運命的な再会を果たす。戦争孤児として生き別れた妹の境遇が衝撃的。まさに戦禍だ。

    0
    投稿日: 2023.09.30
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     大地の子(一〜四) 山崎豊子著を読んで  大地の子は、中国残留孤児:陸一心(ルーイーシン)の波乱極まる半生。戦後の日中合同ビジネスである宝華製鉄所。二つの切り口で中国の現状を巧みに表現した1987年から1991年にかけての長編小説である。  この作品を執筆するにあたって、著者のたゆまぬ努力が背景にあった。中国への取材の申し込みは困難を極めた。諦めかけていた時、当時の総書記との会見が実現した。我が国の欠点、暗い影を正直に書いて下さい。それが真の日中友好である。と背中を押してもらった。国家機関、労働教養管理所、労働改造所の取材。戦争孤児と養父母の家への訪問。農村でのホームステイ。三年間に及ぶ忍耐と努力の日々であった。さらに、参考文献は百六冊。想像を絶する彼女の学びの上で準備を整え、執筆には五年間の道のりがあった。二度の病で倒れながらも書き上げた。祖国の体質、犯した罪、沢山の人々が犠牲となった戦争を忘れないで欲しい。という彼女の強い信念からであった。  著者は、戦中戦後の度重なる社会問題が人々に与えた影響を細部まで執筆した。日本政府に見放された満州開拓団の悲劇とそこから生まれた戦争孤児の壮絶な苦しみ。狂気をはらんだ文化大革命の嵐。労働改造所の実態。日中共同プロジェクトの製鉄所建設をめぐる日中双方のすれ違いや葛藤。中国政府、中国という国のいつ足元を狙われるか分からない複雑な体制と制裁。  孤児である一心は社会問題の荒波に揉まれ、苦しんだ。日本人という理由で多々の差別を受け続けた。いとこや学友にいじめられた。学生時代は、努力を惜しまず優秀な成績であったが、共青団の入団への道のりは険しかった。大学卒業後の職務は納得いく行先ではなかった。恋人には日本人という理由で別れを告げられた。職務でも真面目で熱心に取り組んでいたが、差別を受けた。労働改造所で囚人として5年半を過酷な環境に身をゆだねることになった。職務復帰後も僻地への左遷が言い渡された。しかし、二年後に意外な人物が彼の為に政府へ働きかけた。彼は古巣である宝華製鉄所に復職した。  様々な差別から彼を救い出してくれたのは、多くの愛情に恵まれたからだと痛感した。教師であり教育まで受けさせてくれた中国の養父:陸徳志(ルートウチ)と日中合同ビジネスで奇遇にも再開できた実父:松本耕次との親子愛。7歳で生き別れとなり、中国の貧しい農家の嫁となった妹:あつことの兄妹愛。一心と共に逃亡を計らい、その後も苦楽を共にした袁力本(ユウンリーベン)との友愛。大学時代知り合った丹青(タンチン)との恋愛。労働改造所で知り合った妻:月梅(ユメエイ)と娘:燕々(イエンイエン)との家族愛。どの愛情に惹かれるかは、読者次第であると思う。  一心の妹、あつ子のことは頭から離れない。5歳の時、中国で兄と生き別れてから貧しい農家に引き取られ、その生涯は壮絶なものだった。学校には無縁の畑仕事の毎日。夫からの暴行の連続。悲しすぎる5回の出産。愛情を注いでもらうことがない暗黒の生活。感情さえも奪われていった。 兄との再会が実現した時、長年の過酷な労働で彼女は病床に伏せていた。ただ、兄との時間は、彼からの愛情を思いきりかみしめることができた。そう思う。記憶が蘇り、兄ちゃんと叫び、抱きついた。これまでの苦悩な思いをを吐き出すかのように号泣した。日本に帰って家族に会いたい。と言った。最愛の人に感情を受け止めてもらえた喜びが感じられた。  二度目に会ったのは病院であった。あつ子は兄の訪問を待ちわびていた。日本に帰って家族と話をすることを夢見ていた。兄から日本語を教えてもらった。  三度目に出会えた時、彼女の命の灯は消えかけていた。兄に付ききりで看病してもらい、41歳で静かに息を引き取った。兄からの愛情で、彼女は人としての存在を認めてもらえ、守ってもらえた。そう感じる。兄は甘えることが許される唯一の人であったと思う。意識がもうろうとする中であったが人生に幕を下ろす時、最愛の兄が傍にいてくれたこと。溢れる温もりを受け取ることができたと思う。短期間であったが、互いを思い合えた奇跡。兄妹の深い愛情は、国境を超えた日本へもこだましたに違いないと切に願った。    丹青の一心への想いは、紆余曲折もありながら、感慨深いものだった。彼女は高級官僚の娘であり、その特権を利用している卑怯な女性だと思われていた。大学時代の恋人で、日本人ということだけで彼を捨てた。パートナーには恵まれたものの、やはり自分の心の人は一心である。とじわじわと気づいてくる感情に共感できるものがあった。一心を宝華製鉄所に復職させた要の人物であった。愛する人の幸せを願い、いつまでも忘れないであろうその心境が胸に刺さった。  実父である松本耕次に情がわいた。彼の自責の念と孤独感は耐え難いものであったであろう。開拓民として家族で満州へ渡ったのち、軍からの招集があった。戦後、家族は亡くなったと伝えられた。  娘のあつ子とは死後の再会。息子の勝男とは宝華製鉄所で再会。彼らは、お互い離れ離れでいた時の苦労を語り合った。自分は1人で寂しい。日本に帰って来て欲しい。中国では日本人という差別が今後いつ起こるか分からない。素直に気持ちを伝えた。勝男からは後に「私はこの大地の子です。」と中国人として生きることを告げられる。自らも父親となった勝男は、彼の胸中に熱いものを感じた。親愛なる我が子との距離は遠くなった。  しかし、勝男は人に温かく誠実な人柄である。自分は1人ではない。自分を忘れる事は決してない。離れて暮らしていても、心は通じ合っている。と息子からの愛情を受け止めながら暮らして欲しいと心から思う。  毎年、八月になると戦争関係のニュースが流れる。日本は世界で唯一の被爆国である。広島、長崎の原爆で多くの犠牲者が出た。自分達は被害者という立場の報道に疑問を感じるようになった。日本政府は加害者である。他国へ戦争をしかけた。国内、海外に想像を絶する犠牲者を出した。その反省は決して忘れてはならないと思う。戦争と向き合う機会を与えてくれた著書に感謝したい。 令和5年6月16日  

    7
    投稿日: 2023.06.21
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    読んでいてとても精神的に辛い話だ。しかし、それよりも山崎さんがどれだけ歴史的背景や製鉄の知識を勉強してこれほど壮大な話を構築できたのかと想像すると、頭が下がる思いだった。 とにかく作者の熱量に圧倒された。 これほどこれまでの日本と中国の関係性、中国人のものの考え方を理解するに適した小説があるだろうか。 ドラマを観た時は感動する話として受け止めていたが、小説を読んだ印象は違った。 感動なんて言葉で表現するのは作者に対して失礼だ。 日本と中国のこれからの関係性をはかるうえで日本人は皆読むべき小説なのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2023.06.11
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    再読。以前は図書館で借りたが、手元に置いておきたくて購入して再読しました。 著者は入念な取材の上、執筆したと聞いたことがありますが、それが作品から伝わってきます。読んでいて辛く、苦しくもなりますが先が気になりどんどん読んでしまいます。

    1
    投稿日: 2023.05.26
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    すごい小説だと思います。 約30年前にNHKのドラマで見た時も面白かったですが、原作も時代の残酷さが伝わってきて、一気に読み終えることが出来ました。

    0
    投稿日: 2023.05.20
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     実は本よりも先にNHKのドラマを見てしまいました。上川隆也のデビュー作!もちろん若い!そして涙なしでは見られない感動巨編。満州での悲惨な歴史を知らない人も多いと推測するが、本かドラマに是非とも触れてもらいたい。最近は漫画版まであるそうで。でも、やはりドラマが素晴らしい。中国の父がとにかく泣ける。

    8
    投稿日: 2023.04.14
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    第二次世界大戦直後に中国で家族と生き別れになった日本人孤児の壮絶な人生。背景には日本人が中国で行ってきた悪行があることは明確であるが、あまりにもひどい仕打ちに読んでいて辛くなる。果たして生き別れた妹との再会は叶うのか。

    0
    投稿日: 2023.03.25
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    何十年に渡る1人の男の人生を描いているから、いろいろなことが次々と起こり、シーンも次々と変わり、小説としての面白さがある。 これだけ中国人として生きてきても、生まれた国の日本に惹かれていく主人公や中国残留孤児の方々の描写が興味深かったなぁ。 無心になって読み進めた一冊。

    0
    投稿日: 2023.03.21
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    物凄い読了感。製鉄業界というものの重み、日中関係の難しさ、中国という国の発展の過程を感じることのできる大作。 読みやすい本では決してないが、読み終わった際の満足感や学びの多さは流石の一言。

    0
    投稿日: 2023.02.16
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    知らないこといっぱい。いい悪いではなくてそういう考えで生きてきた、そういう支配で生きてきた体制、を持つお隣の国。

    0
    投稿日: 2023.02.05
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     1991年第39回菊池寛賞受賞作。「不毛地帯」「二つの祖国」と共に著者の戦争三部作と呼ばれている。本書は全4巻の1巻目。  中国で日本人戦争孤児となった陸一心(ルー・イーシン)が主人公。働いていた鋼鉄工場からスパイの容疑で労働改造所に送られ使役の日々を送る。中国では毛沢東政権下の文化大革命の嵐が吹き荒れていた。  本書では、自分がなぜ戦争孤児となったのか、そんな自分を救ってくれて大学まで送ってくれた養父・陸徳志(ルー・トウチ)の温情、容疑をかけられ使役の日々をいかに耐えてきたかを中心に歴史的背景と共に描かれている。

    0
    投稿日: 2023.01.04
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    ぐいぐい引きこまれる すごいドラマだった すごい取材と執念が伝わってくる 中国人として育った日本人が、40才になって本当の父親と巡り会える 戦争での中国残留孤児が主人公だ 著者は正式に中国共産党中央委員会の許可を得て、中国国内で3年間の取材の後、1987年から連載を始めたものだ 満州のソ連国境近くでの開拓団の農家の息子として7才の時に終戦を迎える 奇跡的にも生き残ったが為に想像を絶する凄惨な日々を送ることになる 周恩来首相と田中角栄総理との会談で日中国交回復が果たされるものの、中国人民感情は日本を信用していない 国交回復後、上海に最新鋭の製鉄所を日本製鐵が受注する この建設現場で主人公と本当の父親が対峙する 中国側と日本側の立場に分かれて 父親だと判明するのは数年を経てから偶然だった 家族を引き裂いた戦争があり、犠牲になった孤児がいて、日本に帰れた日本人もいる 著者も1,000人もの方々の取材をしたというが、凄まじい執念の取材だったろうと思う 読者でもライフステージや経験などの違いで涙を流す場面は異なるとは思うが、生々しい人の生き様に触れて誰もが感動するとは思う そして、日本人として気が付かなかった中国から見た日本、日本人像、反感を持つ訳が伝わってくる 逆に中国の方には、日本人が中国のこと中国人のこと、中国の政治体制に対する不信感がどういうものなのかも理解してもらえるのではないだろうか 主人公は日本に帰ることは選ばなかった 戦争被害孤児である主人公は中国の大地で育まれた自分を、大地の子として表現した 等身大の表現ではあるが、読み終わるとしばし呆然としてしまった 気持ちとしては、巡り会えた父親と日本で暮らして欲しかった

    0
    投稿日: 2022.11.23
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    日本人・松本勝男。幼少期に満州の日本開拓村へ家族とともに移住する。 1945年8月9日、ソ連軍の満洲への進軍により、祖父と母を失い、妹・あつ子とは生き別れとなり、戦争孤児となる。 さまよっていた勝男を救ったのが、小学校教師・陸徳志。勝男は徳志と妻の淑琴の子、陸一心として育てられる。 文化大革命時に、北京鋼鉄公司で技術者として働いていた一心は、自己の出自の故に、造反派の労働者から糾弾され、冤罪の上、労働改造所に収容される。 小日本鬼子という出自。 中国人として、懸命に生きようとする一心に過酷な運命を与える… 学校での暴力、文化大革命のリンチ、労働改造所での強制労働… 過酷すぎる… これでもか、これでもかと、一心に襲いかかる。 過酷な仕打ちな負けることなく懸命に生きる一心。 一心の冤罪を晴らそうと懸命に訴える父・徳志。 そこまでできるのか、という、徳志の一心への想い。 一心の命を救い、徳志に一心の居場所を知らせた、看護婦・江月梅。 陰ながら、一心を助けようと動く、親友・袁力本が。 従兄弟・秀蘭が。 一心のために… 懸命に生きる一心…

    1
    投稿日: 2022.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『大地の子(一)』 山崎豊子 (文春文庫) 昨年9月、山崎豊子さんが亡くなられた。 11月に放送されたNHKのクローズアップ現代の中で、テープに残された山崎さんの肉声が紹介された。 「敗戦によって、中国に置き去りにされた子どもたちが、その幼い背に大人たちの罪業を一身に背負わされて、小日本鬼子(シアオリーペンクイツ)、日本帝国主義の民といじめられ、耐えてきた事実。 日本の現在の繁栄は、戦争孤児の犠牲の上に成り立っているものであることを知ってほしい。『大地の子』だけは、私は命を懸けて書いてまいりました。」 「中国大陸のそこここで、自分が日本人であることもわからず、小学校さえも行かせてもらえず、牛馬のごとく酷使されているのが本当の戦争孤児ですよ、と。 私はこれまで、いろいろな取材をしましたが、泣きながら取材をしたのは初めてです。」 8年の歳月を費やして完成させた小説だという。 当時の中国の指導者だった胡耀邦総書記と面会をし、貧しい農村を回り300人以上の孤児から話を聞いたそうだ。 限りなくノンフィクションに近いフィクション。 これは心してかからねば、と姿勢を正して読み始めた。 当時7歳だった陸一心(日本名・松本勝男)は、満州の日本人開拓村で家族と暮らしていたが、ソ連軍の侵攻と、日本の敗戦による関東軍の撤退で棄民となり、日本へ帰ることも叶わず、祖父、母と死に別れ、妹のあつ子とも離ればなれになってしまう。 中国人の家で労働力として辛い仕事をさせられ、虐待を受けていた勝男は、命がけで逃げ出すのだが、人さらいに遭い、街で売られていたところを、小学校教師の陸徳志に助けられる。 子供のない陸徳志・淑琴夫妻は、勝男を「一心」と名付け、本当の子供のように愛情を注いで育てた。 義父の少ない収入の中から大学まで行かせてもらい、北京鋼鉄公司で、行程師(技術者)として中国最新の製鉄技術に携わっていた一心だったが…… 物語は、この北京鋼鉄公司の広場で行われる批判闘争大会のシーンから始まる。 1966年に起こった毛沢東の文化大革命により、知識人やブルジョア階級が“反革命分子”のレッテルを貼られ、吊るし上げられた。 一心は、日本人だというだけでスパイの嫌疑をかけられ、衆人環視の中、リンチを受ける。 そして罪名も刑期も告げられないまま、労働改造所へ送られ、囚人として飢えと寒さの中、人らしい扱いを受けることなく酷使されるのだ。 “小日本鬼子(シアオリーペンクイツ)”と罵られいじめられ続けた幼少時代。 そして今、“日本侵略主義の種”として囚人に身を落としている。 「お前の体の中に流れている血は、われわれ中国人を虐殺した血だ!」 この物語の行き着く先に正解はあるのだろうか。 歴史の中で日本人が中国人にいったい何をしてきたのか、陸一心を通して問いかけられているような気がする。 それと同時に、当時の中国の異常さが見えてくる。 大躍進政策、反右派闘争、そして文化大革命という流れの中の、一種異様ともいえる毛沢東崇拝。 そんな激動の時代の中国で、差別を受けながら生きていた日本人がたくさんいたという事実。 今まで何も知らなかった。 文化大革命が起こった1966年、私はもう生まれていた。 決して大昔の話ではないのだ。 唯一の救いは、一心を助けてくれる人たちがいたことだ。 労改で破傷風になったときに看護をしてくれた江月梅、いつも一心を守り励ましてくれた親友の袁力本、日本語を教えてくれた黄書海、義父母とともに一心の身を案じてくれる陸秀蘭。 彼らの勇気ある素晴らしいバトンリレーは宿命さえも切り拓き、一心の居所を徳志が知るところとなり、冤罪を晴らすための直訴に辿り着くことができたのだった。 囚人生活で疲れ切った一心の心に、一筋の光が差す。 ここまでが一巻。 うーん、すごい…… こういうのを読むと人生観が変わるね。 難しい内容を扱ってはいるが、山崎さんの小説はなぜかとても読みやすい。 自由な筆運びでぐいぐい引っ張っていってくれる。 というわけで二巻へ。

    0
    投稿日: 2022.07.12
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    中国残留孤児を主人公に中国の戦後、共産党社会の有様を描いた長編小説。日中友好の証として計画された製鉄所建設プロジェクトとともに、主人公の人生は一つの転機を迎え、そして"大地の子"として決断を下す。 筆者の綿密な取材に基づき描き出された物語は、重厚かつディテールもしっかりしている。 主人公の養父の気高さには感動するが、それ以外の筆者が描く中国の姿は正直好きになれなかった。大元は日本の戦争のためとはいえ、作中主人公は散々苦杯をなめ、また生き別れた妹の末路はあまりに哀れ。技術協力も結局は同床異夢だったのだろう。

    0
    投稿日: 2022.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    序盤では、文化大革命によりインテリに対する激しい弾圧が行われる中、出自が日本人であるというだけで濡れ衣を着せられ、吊るし上げられ、労働改造所に強制送還させられるという、陸一心の身に起こったあまりに理不尽で不条理な出来事に頭がついていかなかった。 ただ、日本軍に見捨てられ中国で戦争孤児として生き抜いてきた陸一心の子供時代を読み進めていくにつれ、戦争や革命という凶暴な力により、人の運命はこうも容易く歪められてしまうものなのだという厳しく冷酷な現実をようやく受け止められるようになってから、陸一心の身の上に同情し、一刻も早く労働改造所から脱することができることを願うばかりだった。 暗闇の中を出口があるのかさえわからないまま、養父に対する恩義を支えにして、必死にもがき続ける姿は痛ましい限りだったが、最後の最後で徐々に一筋の光明が見えてきて第二巻が楽しみになった。

    0
    投稿日: 2022.05.06
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    業界に携わるものとして読んでおけと言われて読み始めている。残虐な状況が目に浮かぶ…これが史実にそっめ描かれているのだから余計に震える。 日本人はよく平和ボケしていると言われるが、山崎豊子の戦争三部作は必読と痛感(あとの2作は「二つの祖国」と「不毛地帯」 続きが楽しみ

    0
    投稿日: 2022.02.19
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    あっという間に第一巻完読。過酷な情景が目に浮かぶ。 わずかな時代、出生地の違いでこんなに悲惨な目に遭う運命。 今日も世界中でこう言った理不尽な偏見、人種差別がどこかで起こっているのだろうか。

    0
    投稿日: 2021.10.06
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    心に残る名作です。何度も、何度も、読み返し、DVDも拝見いたしました。皆様にも、是非一度お読みいただくことをおすすめします。

    4
    投稿日: 2021.09.04
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    あらすじ 太平洋戦争の敗戦によって、満州で残留孤児となった主人公・陸一心(中国名)が、中国人養父母への愛情と日本の実父との愛憎に揺れながらも、文化大革命の荒波を越え、日中共同の製鉄プラント事業を完成させるまでの物語。 感想 これが山崎豊子かって感じがした。

    2
    投稿日: 2021.08.27
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    NHKのドラマだけでも過酷で目を覆いたくなったけど原作を読んで(まだ読んでいる途中ですが)、ドラマは随分端折っているんだと驚きました。読みながらドラマの場面、場面が脳裏によみがえるのですが、「えっ⁉︎あのシーンの背景にはここまで酷い事があったんだ。」と驚きとショックでいっぱいです。でも、最後まで読まなければ! ちなみに、本の詳細、作品の紹介の「娘とは生き別れになった…」は「娘」ではなく「妹」です。

    0
    投稿日: 2021.08.13
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    学生時代にしんどくて最後まで読めなかった本を読み直してみた。 とにかく過酷で残酷で、でもその中の一握の良心ある人々に救われながら読む感じ。 これがほんの数十年前に起きていたこと。 こうやって小説として残されていることを感謝しながら読もうと思う。

    0
    投稿日: 2021.08.08
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    山崎豊子氏の大作を読むのは久しぶりだ。本作はだいぶ前に映画になっていたが、観ていない。映画の予告で中国に関連する話だとは知っていたが、それ以上の前知識はなく読んだ。 感動した。山崎豊子氏の小説は、何年にも及ぶ徹底的な取材をもとに書かれている。本書は調査に8年もかかったという。 内容は、中国残留日本人(以前は孤児と呼んだ)、つまり戦争中に親が殺されたり連れ去られたりしたために中国に置き去りにされて、中国で生き残った日本人の話である。とても重かった。主人公の一心は8歳の時に中国東北部で親と別れ、妹とも引き離され、中国人の農民の家にもらわれたが虐待された。人売りに売られ、運よくいい人にもらわれて育てられたが、日本人という出自のため、囚人扱いされ労働所に送られたり、差別されたり、あらゆる場面で馬鹿にされていじめを受けた。何年も冤罪で奴隷のように働かされて、何とか冤罪が晴れて中国の製鉄会社の国家プロジェクトにかかわることになった。そこでも貶めようとする人に罪をでっちあげられて左遷されてしまう。 一方、この製鉄所建設のプロジェクトは日中共同で、日本企業側からの参加者に、中国で戦争時に家族と生き別れた松本がいた。上海で仕事をしながら、家族の消息を探していた。 一心は労働所で働かされている時に知り合った華僑に日本語を教えられ、話せるようになる(これは甘い設定だ)。過酷な労働で病気になった一心は看護師と冤罪が晴れた後結婚する。この妻が、仕事を通じて一心の妹らしき人を見つけ、一心は会いに行き妹と確認できたが、同じく虐待を受けて生きてきた妹はすぐに死んでしまう。 中国残留日本人探しのつてで妹に会いに来た松本は、仕事仲間の一心と妹(松本の娘)の葬式で鉢合わせし、一心が自分の息子であることが分かり…。 本書は家族のつながりについてだけでなく、文化革命時の中国のありかたや、中盤は国際ビジネスを進める難しさ、などテーマがたくさんある。第1巻はあまりに残酷な場面が続きまともに読めない箇所もあった。また、全編を通して中国人のずるさに辟易した。多国間ビジネスに関わる身としては、実際こういうことがあったんだろうな…と苦い思いがした。もちろん、尊敬すべき中国人もたくさん出てくる。そして、中国残留日本人として耐えがたい苦労をした方々に、頭が下がる。子どもの頃にテレビで見た、中国残留日本人の肉親捜しのミッションを覚えているが、ご存命なら幸せな人生を送っていることを祈って止まない。 長い小説を読むうちに、何度も涙した。最後がとても良く、余韻が残った。 それにしても、山崎豊子氏の取材力・調査には脱帽である。あとがきにもあったが、中国側にインタビューしても、国家秘密が多くてなかなか状況がつかめず、本当に苦労したそうだ。 長い小説だが、日本人として読んでよかったと思う。

    1
    投稿日: 2021.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めての山崎豊子さんの本。壮大で悲しくてとても考えさせられた。序盤は主人公が迫害される部分が辛かったけど、その人柄と能力で少しずつ道を切り開いて行くのでどんどん読める。中国と日本の間にある根深い歴史、歴史の犠牲になった多くの人達のことを初めて知った。途中、主人公を貶めた人物が地位を失うところが、説明だけでさらっと終わるのが印象的だった。悪者を成敗するような、そういう物語ではないんだということかと。二人の父の愛情と、最後に主人公の選んだ結末が感動的。

    0
    投稿日: 2021.02.02
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    友達に勧められ手に取る。 白い巨塔、不毛地帯はテレビドラマで見たものの、山崎豊子作品を本で読むのは初。 文化大革命そのものを知らなかったため衝撃。 現代に生きていると、思想の自由を保障することの重要性というのはあまり感じない。しかし、本書を読んで国家が思想の自由を侵害することの恐ろしさを理解した。 壮絶な時代における少年の壮絶な人生という観点では、ケインのアベルの上巻と重なる部分があった。ケインのアベルの下巻では金融界での2人の争いが延々続いて退屈になったが(笑)、本書はこの後どうなるか。 ここから少しネタバレ **************** ・生き別れた妹とどう再会するのか、 ・過ごした記憶がないものの自分の人生に付き纏う「日本」という国との関わり(日本語を覚えようとするなど一心は日本を悪く思っていないのはちょっと不思議) ・丹青があんな性格なのに、日本人と言った瞬間掌を返したのには驚き。おそらくこのままでは終わらないと思う。(味方になるはず) この辺りがキーポイント

    2
    投稿日: 2020.08.03
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    一巻めは一心が無実の罪で囚人として労働改造所で過ごす辛い時間が長い。そんな中で養父母や江月梅たちとの関わりが暖かくて感動する。 今までよく知らなかった中国の残留孤児の問題について知る機会になってよかった。一心は仕事も家族も充実していて本当に恵まれているけど、日本語も話せず中国で虐げられるように暮している孤児が多い。日本にも中国にも迎え入れられない孤児たちの問題に日本政府がきちんと取り組んで欲しかった。

    5
    投稿日: 2020.07.30
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    10年ほど前に、何かがきっかけで急に読みたくなって全巻一気読み。同時に図書館でビデオレンタル。 私が子供の頃、中国残留孤児の肉親探しが随分とニュースになっていたのを思い出す。

    0
    投稿日: 2020.06.29
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    山崎豊子大先生、巨匠 まず「大地の子」に取り憑かれ 大ファンです。 白い巨塔、次から次に大作を 社会悪を暴き、問題を投げかけ それぞれの作品が 取材、構成 気が遠くなるくらいかかってたどりつくのだろう。 読む側も姿勢を正して 読まなくてはとおもう。 大地の子のレビューなぞ、力量ない自分には書けない。 泣いて、泣いてー 考えた。

    8
    投稿日: 2020.03.14
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    どの国の人間であろうが、これが人間の近世の歴史。あまりに酷すぎて、読み続けるのが苦痛で、読み終えるのに時間が掛かった序章

    1
    投稿日: 2019.12.22
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    敗戦後に祖父と母が亡くなり、妹と日本人戦争孤児となった陸一心。 その後、妹とも生き別れとなる。 日本人であるがゆえに、様々なひどい目に合い、それでも今の育ての親、陸徳志に出会えた。 しかし、日本人てあるが故の運命はまだまだ一心に試練を与える。 2019.4.6

    1
    投稿日: 2019.04.09
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    小日本鬼子 棄民 この子売ります 爸々 洋槐 労働改造所 流刑 さくらさくら 百里香 直訴 二つの手紙 第52回文藝春秋読者賞 著者:山崎豊子(1924-2013、大阪市中央区、小説家)

    0
    投稿日: 2018.11.15
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    ソ連国境近くの中国で平穏に暮らしていた日本人の少年が、ソ連対日参戦にりより避難を余儀なくされ、ソ連軍の虐殺によって家族がバラバラになってしまう。 唯一生き残った妹とも別れ、貧しい農家に売られ酷使される。 連日の虐待から逃れた先で、陸徳志という愛情深い学校の先生と出会い、、、 とにかくこの一冊は苦しい(ToT) とにかく、最初から最後まで結構苦しい(ToT) こんなに一冊の最初から最後まで辛い物語も読んだことがなかったかもしれない。 もう読むの止めちゃおうかなと思うくらい辛い。 しかし、陸一心の心が本当に強い。 彼の生きたいと思う心と、誠実さが心を打ち、苦しいながら一冊やっと終わった。 ほんの少しだけ光が射してきた。 2巻では少しでも幸せになって欲しい、、、 お願い!これ以上彼を痛め付けないで!(ToT)

    7
    投稿日: 2017.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦争の犠牲者となった中国残留孤児の話。 満州に見捨てられた日本人。多くの大人が虐殺される中、逃げきれなかった子どもたちは奴隷のように働かされ、酷い扱い、惨い仕打ちを受けながら、生活するしかありませんでした。 レビューは最終巻で。

    0
    投稿日: 2017.09.08
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    かわいそうな物語嫌いな私ですが、あまりに陸一心がかわいそうすぎてかわいそうリミットが振り切れて逆に感心してしまった。日本からも棄てられ中国からも虐められ、2巻以降少しはいいことあるといいな。

    0
    投稿日: 2017.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレ アジア太平洋戦争の終戦直前、ソ連侵攻により日本軍は敗走(というより一般日本人を棄民化しつつ逃亡)。満蒙開拓団として満州に移住した松本一家の子勝男は、ソ連の攻撃の最中、祖父・母・赤子の妹を失い、満州に取り残される。所謂中国残留孤児と化した勝男を、自らの子、陸一心とし養育したのは中国人の小学校教師陸徳志夫婦。持ち前の頑張りで大学進学を果たした一心だが、日本人という出自が彼を苦しめ、さらに、文化大革命の嵐に翻弄される。そして、…。◆著者にしてはやや情緒に流れている感はある。しかし、濃密な取材を伺わせるのは確か。 それは、文革で下放された知識人の証言に依拠するようなリアルさ一杯の台詞の数々。冤罪を免れようとする弁解の数々、共産党に取り入ることで利得や役得・便宜が得られる人治主義の実像、そして貧困が顕わになる日常生活描写などから感じ取れる。◆全4巻中の1で、終戦時の模様から一心の内蒙古・労働改造所への流刑、冤罪による15年の刑が定まる一方、徳志による再審運動まで。ゆえにここまでは残留孤児問題より、文革批判が色濃い。 ◆著者らしからぬ感傷的・情緒の強さを感じる作品ではあるが、何冊か読んだ文革あるいは満州引揚げ関連のノンフィクションとは異質の、生の人々の息づかいを感じさせるあたりは、小説の意義・役割を十二分に果たしている印象はある。◇ただ、その生々しさゆえに、反知性主義の極北たる文化大革命の悪徳やこれへの反感が強くなりすぎて、その前提条件(特に戦前)への想起を難しくするかもしれない。これは著者関連のドキュメントを見るに、著者の想いとの若干の齟齬を読み手に与えるきらいなしとしない。

    0
    投稿日: 2017.01.24
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    テレビドラマを泣きながら見ていたが、文庫ではそこまでグッと来ない。。。役者の演技や映像、音楽、効果音によるものが大きいのか?

    0
    投稿日: 2016.01.02
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    先頃放送されたテレビドラマ『レッドクロス』に触発されて、山崎豊子女史の労作、本書を手に取る。 残留孤児、日本人であるがため、中国社会ではこれ程の辛酸と屈辱を受け入れなければならないのか。主人公陸一心の過酷な運命は、まだ第1巻。 今後、どのような人生が待っているのか、読み進めるのが苦痛にさえなってくる。 「すべて事実に基づいて再構成したフィクションである」この作品を読み、改めて旧日本軍の蛮行ばかりでなく、さらにあの苛烈な文化大革命と政治闘争が、現在の中国の民衆に大きな傷跡を残しているのだと、考えずにはいられない。

    3
    投稿日: 2015.08.30
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    陸一心の波瀾万丈の人生…!中学生以来約15年振りに再読。 旧満州国の残留孤児、そして毛沢東時代の動乱、文革と、息つく間もなく、辛いエピソードの数々。文化大革命が1960、70年代という最近に起きたというのが驚愕です。紅衛兵は酷すぎる。あの人たちはどんな大人になってるのか、恐ろしい。 「二つの祖国」と共に、学生時代に必ず読んでおきたいものです。平和と国家、自分のアイデンティティーについて考えさせられる。

    1
    投稿日: 2015.05.17
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    ずっと読みたいと思って放置されたままになっていたのを、やっと1冊読みました。 ここに描かれていることは全て真実ではないんやろけど、これくらいのことはあったとすると、今の日本社会ってすごくめぐまれてるな、と思う。 山崎豊子作品の主人公に描かれる人は、策略的かつ野心家な人が多いけど、陸一心もそのパターン。 けど、この主人公が立たされてる逆境はあまりにも理不尽で残酷すぎて、しかも自分には一切責任がない出自で責められて、それに立ち向かう強さがかっこいいと思う。 ドラマのイメージのせいで、上川隆也が常に頭に浮かんでくる。 全部読み終わったら、ドラマの方ももう一回見直してみよう。

    0
    投稿日: 2014.12.01
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    昔テレビドラマで見て以来、忘れられなくて本で読み返してみた。生みの親に育ての親。戦争の残した大きな問題。中国との関わり方。スケールの大きなテーマでしたが、この本で勉強になったことは大きい。特に残留孤児となった妹のその後の生活が忘れられない。

    0
    投稿日: 2014.06.08
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    すごく難しい課題を扱ってるんだと思う。なのに、この主人公の間抜けっぷりはどうなのか。より厳しい状況に陥らせるためなんだろうけど、何故ダメって分かってるのにやってしまうのか。大丈夫だろうと思った、なんて説明があったりするけど、その学習能力の無さは、のび太かおまえは、なんて思ってしまう。

    0
    投稿日: 2014.05.21
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    なんと山崎豊子作品、初トライ。読んでいなかった…! そしていきなり引き込まれるすごい作品…3日で読んだ。なぜ今まで読まなかったのか…と反省。 中国残留孤児というのはこういうことだったのか。こんなとてつもなく酷い目に遭い、生き抜いたとは… こんなことがあってよいのか!のオンパレードで、残虐過ぎて思考停止になります。 藤原ていさんの「流れる星は生きている」では命からがら親子で帰国したけれど、それが叶わなかった人はこんな、こんな苦労を…どちらにしても考えられないくらい過酷な人生。 文化革命の「批判大会」や「自己批判」とやらは、浅間山荘事件を思い出すよ。 皆の前で「自己批判」して、思想改造して革命への道を歩んでいくことを誓ったり。 でも許されず、何も悪くないのにめちゃくちゃな論理で言いがかりをつけられ罪をでっち上げられ、拷問→殺されることも…「総括」する。 まったく同じ!であることに驚いた。左翼用語というやつなんだな。 革命って何なのだ!

    0
    投稿日: 2014.04.20
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    冒頭から引き込まれる。 そして、読み進めるのが辛い。 辛いけど、 読まなくては!知っておかなくては! という思いに駆り立てられる。 中国に関して学ぶものは一読すべき

    0
    投稿日: 2014.04.03
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    今も続く反日感情、そして共産党の支配、今尚苦労し続ける残留孤児たくさんいるのだろう、日本にとっても世界からみても重要な隣国、仲がよくなる日がきてほしい。

    0
    投稿日: 2013.11.27
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    文化大革命に翻弄される戦争孤児の話。 悲惨な運命にあっても消えない義父との愛情に素直に感動した。とても入念な調査の上で書かれたのであろう描写力に圧倒される。 自分の境遇の幸せを噛み締められる一冊。 続きが気になる。

    0
    投稿日: 2013.10.19
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    こんな時代があったのか…。中国残留孤児。言葉は知っていたけど、何も知らなかった。幼い頃ニュースを見ていて、なぜ日本に帰ってあれほど泣いている人たちがいるのか分からなかった。無知すぎた。まずは二巻へ読み続けます。

    0
    投稿日: 2013.09.02
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    日本人の戦争孤児、陸一心は人さらいに売られるところを小学校教師の中国人陸徳志に拾われ、大切に育てられ大学まで進学することができた。 しかし、文化大革命の波が彼を襲い、日本人であることで「小日本鬼子」と蔑まれ、無実の罪を被せられて労働改造所で凄惨な日々を過ごす。 どうして日本人の血を引いているだけでこんな目にあうのか。彼の運命はいかに。 今からわずか40〜50年前のことなのに、三国志や水滸伝の時代から根本はあまり変わってないんじゃないかと思える中国の歴史だなあ。中央政府の腐敗、権力争い、無実の罪や圧政に苦しむ無数の民。やるせなくなるね。

    0
    投稿日: 2013.08.01
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    中国残留孤児の激動の人生の第1巻。苦しい状況のなか所々人々に救われるところが救いどころ。陸一心の負けない心も素晴らしい。ただこれまでの山崎さんの本ほどのめり込めない感じがある。さて第2巻へ。

    0
    投稿日: 2013.07.24
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    ワイルドスワンを読んだ後なので、余計に情景が思い浮かぶ。まるで映画を観てるかのよう。この後どうすすむのか。。。

    0
    投稿日: 2013.05.11
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     以前、どなたかの書評で「面白い小説は一行目から面白い」といったものを読みました。正にこの小説もそうだと思います。  文化大革命後の造反派主宰の批判闘争大会の場面から幕開けです。 黄砂舞う乾いた大地に自分も立っている様な気分になりました。 ここでは、旧体制やインテリ、親外国とみなされた人々は残忍で不合理な裁きを受けます。 主人公の陸一心は、中でも最も罪が重いとされる、日本人戦争孤児です。 日中戦後の混乱を生き抜き、中国人の陸徳志の養子となり、中国人として成長しますが、日本人の血を引くという理由で、差別され、リンチを受け、恋人とも別れ、労働改造所に送られます。  一巻の見所は、大きく二つあります。 一つは様々な困難の中でも折れない陸一心の強さです。 もう一つは義理の親子にも関わらず、お互いを思いやる陸徳志と一心の互いを思いやる心情です。血を引かない息子、寧ろ養子にしたことで迫害されたにも関わらず、ここまで深く思いやれるものでしょうか。本当に胸を打ちます。  一巻の最後で、陸一心に一筋の光が射します。友人である袁力本や黄書海ともこれからどうなっていくのか次巻以降に期待です。 他の山崎豊子の小説では、最後に心折れる主人公も登場します。陸一心には強さを貫き通してほしいですね。  最後に、夏に中国残留孤児の来日のニュースをよく見ました。この小説の様なご経験をされた方も多くおられるのでしょうね。

    0
    投稿日: 2013.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【大地の子 1】 山崎豊子さん 長野県出身の開拓民団で作られた信濃郷は ソ満国境近くに作られた開拓民の村であった。 終戦間際、ソ連が国境を越えて攻めて来た。 村人を守るはずの関東軍は我れ先に逃げ出し 取り残された信濃郷の開拓民は多くがソ連兵に殺された。 松本勝男は運良く殺されずに済んだが棄民となって 中国奥地に取り残された。 日本人の血を持つ勝男は中国人に引き取られるが 最初の養父は勝男を牛馬と同じ労働力としてしか見ておらず 7歳の勝男に過酷な労働を強いる。 最初の養父から逃げ出した勝男は人買いにさらわれ 売りに出されるが、第二の養父陸徳志により助けられる。 教師である陸徳志は人望もある人格者で勝男を陸一心と名付け 我が子として慈しむ。 彼は「日本人の子」というだけで周りの大人子供から 謂れの無い苛めを受けるが、養父陸徳志の優しさに助けられる。 そして養父の薦めもあり大学にまで進学し、製鋼工場の行程師(技術者) としての職を得るが、文化大革命で冤罪をきせられ労働改造所へと送られる。 劣悪な環境の中、一心は無実の罪をきせられたまま日々強制労働を課せられる。 一心は日本人の子である自分を、我が子以上に慈しんでくれた養父陸徳志への 恩返しをする事だけを生きる目的とし労働の日々を生き抜く。 ☆ 積読本が無くなり、予約中の本もないので、これを機に 読みたいと思っていた長編の本をまとめて借りてきました。 わたしは他民族の子、しかも長年抑圧を強いて来た日本人の子である 残留孤児を育てた中国人は単純に「偉い」と思ってました。 確かに一心は二度目の養父には恵まれた。しかし、恵まれず 最後まで牛馬と同じ働き手としか認識されていなかった人も 少なからず居たんじゃないかと、この本を読んで思いました。 残留孤児が日本に帰って来た時のニュースは子供だったけれども 少しは覚えています。あの頃は何も思わなかったけれど、今の意識を持って 過去に戻れたら、あのニュースを見た時は涙したかもしれない。。  

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    投稿日: 2013.05.03
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    中国残留日本人孤児の話。 読む前はニュースで見たことはあっても知らないことばかり。 知ることが出来てよかった。

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    投稿日: 2013.04.16
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    ドラマで号泣したという周囲の感想を聞いて読み始める。 文章だと想像だけなのに、すごくリアルで重い。でもそこがいいのかも。 読み進めるには時間がかかりそうだけど、あと三冊、がんばる。

    0
    投稿日: 2013.03.29
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    実写されたものは見たことはあったが、活字は実はこれが初めての山崎豊子の作品。 そんなに難しい言葉も表現も使わず、すらっと読める。 来月東北にいこうかと思っているので、ここから読み始めスタート一気に読んでしまった。 ワイルドスワンを思い出す。

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    投稿日: 2013.03.09
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    文化大革命という名の基に知識人や技術者が粛正され、中国の発展は遅れたのだろう。文化の違いもあるが国民性が違うので理解に苦しむ所ではあるが、日本も大東亜戦争の時には同じようなもんだったのだろう。

    0
    投稿日: 2013.02.24
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    面白い。 3/4くらい読んだところでスマフォで「LOST」を見始めてしまい2ヶ月中断中。 2013.1.15 読み終わった。 面白いという表現では軽い気がする。 是非読んでいただきたい一冊。

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    投稿日: 2012.12.07
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    日本人戦争孤児の陸一心が、その出自による過酷な運命の中、必死に生き延びていく。戦争という状況で、あまりに悲惨な過酷な運命。あの時代、多くの日本人が望まぬ人生を受け入れざるを得なかったと思うと哀しくなる。

    2
    投稿日: 2012.11.18
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    山崎豊子初読。ここから読み浸り。 長春を訪れた時は、感慨深かったり。 連れ去られた長春站も踏みしめました。

    0
    投稿日: 2012.11.17
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    (全巻読んでのレビュー) 中学生か高校生くらいのときにNHKのドラマで観て、それから原作を。 それまで中国残留孤児について詳しく知らなかったけれど、描かれた世界に、その苦悩に何度も涙しながら読みました。

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    投稿日: 2012.10.12
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    恐ろしい。。 1970年代、、自分がうまれた時代にまだこんな内情の国が隣にあったとは… 昔テレビでみた中国残留孤児のかたたちのおぼろげな印象が、小説と重なり、そうだったのか…と納得。。 涙なくしては読めない辛さ。 でも陸一心さんはすてき!

    0
    投稿日: 2012.08.08
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    ただただ強烈。衝撃的な内容。 一心が可哀想過ぎて読むのを途中で止めようかと思ったが、読み続けてよかった。 今の平和な日本では全く考えられないようなことばかり(中国の話だけど)。 でも面白い。

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    投稿日: 2012.07.29
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    いやぁ、やっぱり山崎豊子氏の作品はぐいぐい読ませるねぇ。 古本屋で安く手に入ったので、山崎作品では未読だった大地の子を読んでいる。

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    投稿日: 2012.07.17
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    文庫版は全4巻。全巻読んでのレビューです。 私がこの小説を読んで心に沸いてきた感情は「怒り」です。 それは、この小説のテーマである「中国残留孤児」について今まで無知 あるいは認識していながらも自分とは関係ないと距離を置いていた自分に 対してのものとこの中国残留孤児に対する歴史的背景です。 満州は希望の土地だと日本政府は謳いながらも、実際、ソ連との関係が 悪化してくると統治していた関東軍は彼らに知らせずに撤退し、結果開拓民の方々が最前線に取り残され、犠牲になった方が大勢いらっしゃるということです。 そして、戦後、長い間この事実を知りながらも、この問題に対して積極的な手を打ってこなかったことも非常に遺憾に感じます。 読後、今この問題がどうなっているのか、ネット上だけですが調べてみるとまだ決着していない部分が多いことがわかりました。 この事実を受け止めて今後自分ごととしてどのように行動していくか、考えながら生活したいと思います。

    0
    投稿日: 2012.06.20
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    満州へ渡った開拓民の存在も、 その開拓民が関東軍に見放されたことも、ソ連兵に虐殺の対象にされたことも、日本人が中国残留孤児として中国に生きていたということも 文化大革命時の中国の情勢、毛沢東の思想も、あまりに知らない事だらけで衝撃でした。 主人公の辛酸のなめっぷりは一巻から本当に涙、涙・・・。

    0
    投稿日: 2012.05.29
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    中国残留孤児のお話。 7歳にして、両親をソ連に虐殺され、妹とは生き別れてしまった主人公が、 小日本鬼子といじめられ、不当で過酷な扱いをうけながらも、生き抜く様子が描かれている。 ちょっとこの作品は良くない。 実話を元に構成されている(らしい)ものの、中国人社会の排日の様子がえげつなく描かれていて、日本人である自分が読んでてダークな心境になってしまう。。。 この本を読むときは、自虐的日本史感にとらわれないように注意しないと。。。

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    投稿日: 2012.04.18
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    十数年ぶりに再読。戦後中国の歴史への知識が多少増えた分、よりおもしろく読めていると思う。上川隆也がNHKドラマで熱演した陸一心の姿が目に浮かび、養父 陸徳志の深い愛に胸を打たれた。思えばこの作品が山崎豊子との出会いだった。

    0
    投稿日: 2012.04.08
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    中国共産党の怖さ、戦争の悲惨さ、親子、家族の絆、主人公陸一心の生きる力、妹あつ子との再開、強制労働、牢獄、日本人たるが故に受ける蔑視etc. 多くのことを想像させられ、考えさせられた名作。 山崎豊子さんの取材力の凄さには参った。

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    投稿日: 2012.03.04
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    中国残留孤児の話。敗戦直後の満州での生活(逃亡)も労改所での生活もひどくて自分だったら生きていけないだろうなと思う。

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    投稿日: 2012.02.06
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    私にとって、山崎豊子との出会いの小説です。 大地というとパールバックの印象が強く、感銘を受けつつ、中国の近代史(と、カテゴリー分けしていいのか?)に興味を持ち、ワイルドスワンで辛い現実に直視できなくなりつつありました。 そんな中、大地の子は事実を上手に小説化しており、「事実を勉強するだけ」「娯楽だけ」ではなく、いずれも兼ね備える骨太の内容に、私は以後山崎ファンになりました。

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    投稿日: 2012.01.23
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    “中国残留孤児”という言葉をニュースで聞くだけで、その実態を何もわかっていなかった。戦争、そして文化大革命、そのなかでどれだけ多くの人々が生活を、誇りを、命を奪われ、国家に翻弄されたのか。あまりにも壮絶で、これがほんの数十年前に起きたこととは俄かに信じがたいほど。でもこれが歴史なのだと思う。 戦争、国家が動くとき、人間ひとりひとりはその尊厳すら守られない。その中で、日本人孤児である陸一心を危険を顧みずに実の子として育てる養父母、養父母の慈愛に応えどんな状況でも生き抜こうとする陸一心の強さと温かさが、ショッキングなほどに胸に迫る。

    0
    投稿日: 2012.01.09
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    友達に薦められて読みました。1部では主人公である一心が日本人の血を持っているばかりにうけた迫害や冤罪に苦しめられながらも、中国人として立派に成長いくさまが描かれています。 最初っから涙をさそう物語でしたが、一番悲しかったのはやはり妹との別れ、そして再開してからの展開でした。 この本を読むまでは日本人が行った行け!満州!という意味も、中国に残された日本人孤児たちの悲しい運命も『なんとなく』としか知らなかった。 歴史を勉強したくなりました。

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    投稿日: 2012.01.06
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    【読書その95】敗戦後に祖父と母を失い、妹と生き別れになった中国残留孤児を題材にした山崎豊子の小説の一冊目。小学校時代にNHKでドラマをやっているのみて号泣した記憶がある。今、その仕事を担当しているのは不思議な運命。主人公である陸一心と同様に多くの日本人が壮絶な人生を歩んだ。本書はその一冊目。壮絶な幼少期と、養父母に出会い、大切に育てられるも、文化大革命の中で日本人として迫害され、強制収容される。次の本に進みたい。

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    投稿日: 2011.12.05
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    最後に人を救うのは人の愛!ドラマが話題になり早15年。。。その頃読んでたら生き方違ったかも。中国の交渉事や会社組織の描写も堪能できたのは大人になって読んで良かった点。妹との再会と別れが一番辛く涙が止まらなかった。こんなにまるごと揺さぶられる小説はそうそうないと思う、本当に本当にすごい作品。(全4巻分)

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    投稿日: 2011.11.13
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    高校生の時に読んだ本。なのでストーリーはうろ覚えなんだけど、涙出たのは覚えてる。戦後中国大陸に残された日本人(子供)の話だったなあ。

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    投稿日: 2011.11.06
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    まじめに生きていくことが馬鹿らしくなってしまいそうなエピソードばかりで、 かの国の不条理さのルーツを見た気がした。 押しつけられる着飾った言葉はどれも空々しくて、やるせない怒りが込み上げて くる。つい半世紀前の出来事で、今でも似たような国はあるわけで、 平和な時代・国に生まれたことに感謝せずにはいられない。 先を読めない展開で、残りもあっという間に読んでしまいそう。

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    投稿日: 2011.11.03
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    未だ戦争は終わっていないことをこの本で知る。中国人孤児とは何か、親が子供と生き分かれる残酷さ。日本人として読まなくてはならない本。

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    投稿日: 2011.10.31
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    2011年8月 家にあったから手に取ってみた。こんなに長い小説を読んだのは初かも。 教育を受けれるというのは恵まれているんだなと、最近思っていたことがストーリーからも感じ取れ、いかに自分が恵まれていて、いかにだらけた生活を送ったのかがはっきりした。 もっと早い時期に読まなきゃだめですね。 あと、小説の作り方を勘違いしていた。綿密な取材を基にストーリーを組み立てているんですね。引き込まれていくわけだ。

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    投稿日: 2011.10.14
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    国連に勤めていた人に進められて読んだ。中国残留孤児の辛い人生について書いてある。これから幸せになるのかな?

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    投稿日: 2011.09.21
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    『沈まぬ太陽』で衝撃を受け、山崎豊子の作品で次は何を読もうかと思ってAmazonの書評を読んだら、この作品の評価が高かったので、選びました。 1巻ではとにかく主人公の逆境ぶりがすごいの一言につきる。こんな非人道的な行為が本当にあったのかと疑いたくなるような差別・虐待の数々。 随所に出てくる、日本兵が中国で行った虐殺などの描写も胸に痛い。 相変わらず、作者の取材力には頭が下がります。次巻以降の展開に期待。

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    投稿日: 2011.08.22
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    二作目は、私の人生ベスト3に入ると思われるこちら!! 「大地の子」。 忘れもしない、中学一年の時に図書室で借りて読んだ時の衝撃。 なんでこれを手に取ったのかは今となってはわかりませんが・・・ 重い内容にも関わらず一気に1巻を読了、ものすごい勢いで残りの巻を借りて読んだことを思い出します。 近代中国の(現代に生きる日本人から見ると)異様な歴史が、子供心に衝撃的だったのでしょうか・・・ 最近また読みたい衝動に駆られています。実家においてきちまった・・・ 「二つの祖国」「沈まぬ太陽」「運命の人」なども読みました。 どれもハマって読みました。

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    投稿日: 2011.07.31