
霧に溶ける(電子復刻版)
笹沢左保/徳間書店
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総合評価
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powered by ブクログこれは掘り出し物でした。 なんか笹沢左保って多作で(単行本200以上!)2時間ドラマっぽい話を書く人って、未読のくせに勝手な印象を持っていました。でも、どこかの誰かが泡坂妻夫の『妖女のねむり』と共にオススメにあげていたので読んでみることに。 港での男女の密会に始まり、ミス・コンテストの最終予選に勝ち残った5人の美女たちが次々に狙われていく。20代女性の描写や小道具、風俗に昭和の香りがプンプン(昭和35年作)。少し不安になってきたところで〈捜査一課特捜班ノ章〉にさしかかり、「おっ、これは舐めてはいかんのでは」と膝を正して読み進めました。 密室、アリバイ、ちりばめられた伏線。解決もけっこう本格。 しかし、なにより全編をつらぬく大仕掛け。 実は、怪しいやつの目星はついてて半分は正解だったのですが、この仕掛けにはまいりました。現実問題、そんなにうまくいくかなってちょっと思いますが、気合い充分、ミステリへの志にやられました。 ラストにもちょっとしたサプライズがあって、因果を感じます。 『霧に溶ける』は笹沢左保の長編2作目だそうですが、笹沢先生、舐めててすいませんでした。
1投稿日: 2012.01.27
