西村寿行らしさが光る傑作
<上><下>をあっという間に読破。 圧巻のスケール。冒頭から背筋に悪寒のようなものがとり憑く。 秘伝の杖術をめぐるスピーディな展開が、読者をとらえて離さない。 追う場面、追われる場面、裸身に至るまで、あらゆる景色が目の前に思い浮かぶ。気づくと、主人公が目睫に迫る場所にいる。涼しげな瞳まで見えてくる。 ハードロマンの世界にどっぷりと浸れる名作。