
総合評価
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powered by ブクログ人それぞれ好みはありますが、私はこの本は好きです。 古代ローマ帝国の属国となった国の解放奴隷たちの一部が剣闘士となり、生粋のローマ人のために命をかけて、闘技場でまさに命を賭けて戦う…… 剣闘士としての栄誉は与えられても、境遇は一切変わらず、スパルタクスが仲間と共に脱走し、それが大規模な解放奴隷の反乱に繋がっても、当たり前だとすら思います。 支配する側とされる側…そこには決して埋められない溝があり、ローマの体制と自身の生き方に疑問を持ったスパルタクスがイタリア中を移動しながらもローマからの脱却を目指した…それに意義があると思ってます。 物語後半になるにつれ、各属州出身の方々の思惑もあり、思うような戦争が出来ずに敗北をしたわけではありますが、スパルタクスの生き様に爽快感すら覚えます。
0投稿日: 2019.03.29スパルタクスの圧倒的な強さ!戸惑いと決断の人間らしさ
紀元前のローマのコロッセオで繰り広げられる、奴隷剣闘士の生死をかけたバトル!その頂点に君臨んするスバルタクス。前編では、彼が奴隷としてローマ軍に拉致されてからNO.1剣闘士として頂点にたつまでが語られます。遠く離れた過去の異世界での人事ではあるものの、同じ地球に生まれた人間とは思えない環境におかれ、まさに弱肉強食そのままの世界を生き抜いていくスパルタクスの生きざまが力強く描かれています。後半は、歴史でも有名な「スパルタクスの乱」に至る過程やその渦中での戸惑いと決断が描かれます。求められはじめたのは、剣闘士としての個人の強さだけではなく10万人近い、非力な奴隷のリーダーとしての決断。この過程での戸惑いや失敗、仲間との意見の相違など、スケールは小さいけど仕事の担当者からマネジャーになる過程での苦労に重ね合わせて読んだりしました。全体を通して力強さと爽快さ、そして人間らしい迷いに共感できる良作です。
1投稿日: 2014.09.08
powered by ブクログローマ帝国初期、「スパルタクスの乱」のスパルタクスが主人公である。競技場で命がけで戦う奴隷が反乱を起こす物語は、男のプライドというものを感じさせる。何よりも、そういったものが、きわめて子供っぽい可愛い、だからこそ美しいものと感じさせる。 ローマ帝国を主人公としている「ローマ人の物語」をずっと読んでいる。だから、いわば外伝的な読み方をしてしまう。作者もコンセプトも全く違うけど。そうやって読むとしみじみわかる。これは、歴史小説ではない。歴史小説の形を借りた、「少年」の成長物語である。 2007/5/19
0投稿日: 2010.08.29
powered by ブクログ完全無欠のヒーローはいない。 ルックスの良さと無類の強さを誇る人気剣闘士スパルタクスは、仲間の求めに応じて逃亡を先導した。討伐隊を撃退しつつ食糧を略奪し、気ままに暮らす日々。 しかし「奴隷解放」の噂を聞きつけ、剣闘士ではない奴隷がぞくぞくと逃げ込んきて、その数はみるみる膨れ上がって行く。目算があって行った決起ではない。でも、解放を信じて集まってきた彼ら対して責任がある。 ヒーローの苦悩。。。そこに周辺諸国との紛争を片づけ本気になったローマ軍の反撃が始まった。
0投稿日: 2007.08.20
powered by ブクログある意味、徹底的にエンターテインメントに徹したと言うか。 歴史物としての深みのようなものは無いですね。人物像にしても彫りが浅い感じがします。折角、面白い題材なのにと少々残念です。歴史を題材にしたアクション作品と言うべきでしょう。 では、面白くないかと言うとそうではなくて、いつもの如く、女性に扱いには難が有るものの、スピーディーで面白く、一気に読めます。ただ、後に残る読後感のようなものが何も残らないだけで。。。
0投稿日: 2007.08.03
