ヒトは生成AIとセックスできるか―人工知能とロボットの性愛未来学―
ケイト・デヴリン(著)
,池田尽(著)
/新潮社
作品情報
【電子先行配信】ChatGPTに恋したらどうなるのか。性欲を定義してロボットに実装することは可能か。スマートセックストイの利用情報は誰のものか。セックスロボットが広まるとヒトは暴力的になり、レイプが増えるか――セックスとAIについて考えることは、ヒトについて考えることだった! 最先端の知見を盛り込んだ刺激的思考実験の書が上陸。
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この作品のレビュー
平均 3.3 (3件のレビュー)
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セックスロボットと私たちの未来
ぶっちゃけ相当つまらない。
あの新潮社で、この手の海外の科学ノンフィクションは珍しいので期待したが、なんのことはない。
担当者は何に魅かれて翻訳出版を決断したのだろう?
なかなか主題も始まら…ず、延々と前段階の概説が続く。
お決まりのアシモフの「ロボット三原則」から始まり、「教師あり学習」と「教師なし学習」の違いは何かとか、云々。
知ってるよという話のオンパレード。
半分過ぎた辺りから本題の議論になるのだが、自身の信奉するラディカルフェミニストの視点に落とし込むため、AIやテクノロジーが今後どのように性や生命倫理を変容させていくかがよく見えてこない。
著者自身はそれでも、多様なセックス産業に寛容な立場のようだが、ポルノは性的妄想を具現化した行為で、セックスドールや日本の一部のアニメなどは性を過剰にモノ化していて、性的暴行やレイプの増加など現実に悪影響を与えているといった、お馴染みの偏狭なフェミ議論が展開される。
「スマホなどの音声アシスタントが人間の女性の声をデフォルトとしているのは、シリコンバレーが男どもに支配されているからだ」
「テクノロジーはもっと平等で、多様性を許容するようなものでなければならない」
ごもっとも、だけど、そんな話が読みたいわけじゃないんだよ。
少し前に出たジェニー・クリーマンの『セックスロボットと人造肉』の方がよっぽど面白かった。
こちらにもアビス・クリエーションズのリアルドールが紹介されている。
映画『エクス・マキナ』を下敷きに語られる「AIに性別は必要か?」というテーマ。
「性行為による繁殖など行う必要のないロボットに、わざわざ性的な感情を与える必要などない」ではないか。
それでもなぜ女性の身体をし、性欲を持たせる必要があるのか?
この問いに対し、人間でさえほとんどのセックスは繁殖とは無関係で、快楽のため、社会的交流のために行なわれているのだから、繁殖とは無関係な性感情をロボットも持つべきだ。
じゃないと人間との真の意味での知的交流など生まれないはずだ。
その意味で、「セクシャリティの要素は必要不可欠なダイナミクスのひとつ」だ、と。
「もし情感豊かなロボットをつくりたいのであれば、ロボットも快感を覚えるべきではないか」、いや人間の身の回りを世話するのだから、「痛みを感じるようなロボットを開発し、感情移入できるようにした方がいいのではないか」。
将来的には、人間とロボットの間のレイプも議論されるとまで語られる。
しかし著者は、未来に開発されるだろうセックスロボットが、必ずしも人を模したものにならないだろうとも語っている。
いまはそのような女性の人体を模したものがデザインされているが、単なるスキューモーフィズムに過ぎず、おそらくは介護に使われるケアロボットなどに性的な機能が付加される形になるのではと想像している。
かわいらしい華奢なセックスドールの延長線上ではなく、人を抱え運び世話する逞しい無骨なロボットのその先だと。
人体ではなく全く別の独自のデザインというなら、昔の春画に出てくるタコのような触手動物のような姿かもしれないし、そもそも脳に電極など埋め込むヘッドギアを被れば、実体などなくとも、触れられてる感覚は得られるだろうに。続きを読む投稿日:2024.02.05
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自称フェミニストの著者が終始冷静な気持ちで綴った好著だ.セックスの定義から始まり、タブー視されていた歴史を繙き、男性視点の論考が多いことに嘆き、結婚自体の動向を考察し、さらに各種統計の杜撰さを糾弾し、…できる限りの考察を盛り込んでいるのは素晴らしいと感じた.老齢化社会が全世界で進行する中で、日常生活支援ロボットとしての機能をどのように設定するかは、個人的な問題が絡むだけに、さらに宗教的なバックグラウンドも無視できない状況を考慮すると、非常に丁寧な議論が必要だろう.既にかなりの数のプロトタイプが出現しており、実際に利用され始めている由だが、実際に体験したみたいとは思わない.個人的な思いだが.しかし、時期が来たらトライしたい気持ちもある.それには「不気味の谷現象」をどのように克服するかも重要だと考えている.所謂セックスワーカーとの関連も議論の対象となるだろう.いずれにしても、興味ある事項が満載の本だ.続きを読む
投稿日:2024.05.18
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