神社崩壊(新潮新書)
島田裕巳(著)
/新潮新書
作品情報
2017年末に富岡八幡宮で起きた前代未聞の事件。元宮司の弟が宮司の姉を刺殺するという凶行の背景には、不透明かつ放漫な神社経営、神社本庁との軋轢などがあり、いずれも神社界の危機を象徴するものだった――。そもそも神社とはどのような場所で、何を祀っているのか。さらに、その収入源や経済格差、神社本庁の正体と歪な権力構造、「日本会議」との関係など、御簾(みす)の裏に隠された“暗部”を宗教学者が炙り出す。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 神社崩壊(新潮新書)
- 著者
- 島田裕巳
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2018.08.09
- Reader Store発売日
- 2018.08.24
- ファイルサイズ
- 1.2MB
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.7 (5件のレビュー)
-
「こんぴらさんが離脱するという神社本庁ってなに??」と思っている方がもしいたら、この本を読むといいかもしれない。
この本は今(2020年6月)からちょうど2年半前の、富岡八幡宮宮司殺害事件を受けて宗教…学者の島田裕巳によって書かれた、神社界の現状と課題を解説する新書だ。
まずは基礎知識として下記のことがわかった。
・「神社本庁」ってまるで役所みたいだけどそうじゃなくて、いち宗教法人(ただし役所かのように思わせたかった意図はありそう)。
・宗教法人には「(1)単位宗教法人(=神社や寺院や教会のように礼拝の施設を備えているもの)」と「(2)包括宗教法人(=宗派や教派や教団のように(1)単位宗教法人を傘下に持つもの)」がある。
・「(1)単位宗教法人」にも2種類あって、「(1)-a.被包括宗教法人(=(2)包括宗教法人に包括されている(1)単位宗教法人)」と「(1)-b.単立宗教法人(=そうでないもの)」だ。
・神社本庁は「(2)包括宗教法人」で、金刀比羅宮(こんぴらさん)は神社本庁傘下の「(1)-a.被包括宗教法人」から「(1)-b.単立宗教法人」になろうとしている、というわけだ。(富岡八幡宮も、事件より前に離脱している。)
・神道にもいくつかの系統があり、神社本庁が唯一の神道系包括宗教法人だというわけではない。が、圧倒的に傘下の神社の数は多い。
・神道の単立宗教法人の有名どころは、靖国神社、伏見稲荷大社(稲荷信仰の総本山)。明治神宮は2004年に神社本庁を離脱するが2010年に復帰。宇佐神宮(八幡信仰の総本山)も2000年代から離脱するやせざるやでもめている。
そしてつまるところ神社本庁ってなんなの、という段になるとどんどんきな臭い話になっていく。とはいってもそこは安定の島田裕巳さん、過度に煽らず淡々と事実を述べているので、クールに読めます。
古代、中世、江戸時代の神道は、神仏習合で今とは全く違ったものだったのだよ、、、という(私は島田さんの別の著書で読んだときに目から鱗だった)歴史の説明があって、そのあとに続く終章で提示される現在の神社界の抱える問題点の数々は、一般人としても素直に「そのとおりじゃん」と頷けてしまう説得力の高さ。
神社仏閣めぐり、好きなのにな。
神社でお守り買うの、いやになっちゃうな。
手塚治虫でも読みたくなっちゃうな。続きを読む投稿日:2020.06.14
東京江東区の鶴岡八幡宮で起きた、前代未聞の凄惨極まる事件(2017年12月7日)は、日本中を震撼させる記憶に刻まれる出来事となった。宗教学者【島田裕巳】が、本事件凶行の背景を探り、日本の神社界の様相や…「宗教法人・神社本庁」の成り立ちと権力構造の揺らぎなど、御簾(みす)の裏に潜む闇を解説している。前半の週刊誌の事件報道から一転して、神道研究者向け学術参考書のような論調に片腹痛くなり、通読して終わる。続きを読む
投稿日:2019.09.18
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。