日本を愛した植民地―南洋パラオの真実―
荒井利子(著)
/新潮新書
作品情報
大日本帝国の統治下にあったパラオ諸島を含む南洋の島々は、戦争で甚大な被害を受けた。それでも「日本の時代が一番良かった」と島民は言う。その前のドイツ支配下、あるいは戦後のアメリカの影響下とはどこが違うのか。古老の話から浮かび上がるのは、教育、経済、インフラ、文化をもたらした日本からの移民と島民との穏やかで豊かな日々だった──数多くの貴重な証言から、植民地支配に新たな視点を提示する一冊。
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商品情報
- シリーズ
- 日本を愛した植民地―南洋パラオの真実―
- 著者
- 荒井利子
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2015.09.17
- Reader Store発売日
- 2016.03.11
- ファイルサイズ
- 2.5MB
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この作品のレビュー
平均 3.0 (8件のレビュー)
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日本が30年にわたって委任統治領としていたパラオ。日本の植民地支配を受けた国はみな戦後70年たっても憎悪を募らせるばかり…だと思ったら大間違い。パラオは日本が好きなのだという。
スペイン、ドイツの統…治を経て第一次世界大戦で日本の統治下におかれることになる。ドイツ時代はパラオ人は非人道的な扱いを受けていたようだが、日本はパラオ人と日本人を同じ学校で教育し、日本への留学の援助もした。建前上は天皇崇拝教育はしていないことになっていたけど、天皇は生き神と教わり、自分たちも日本人だ、と思うようになっていった。
第二次大戦で米軍との戦闘を経て、パラオは米統治に移る。ところが彼らは日本統治下時代のパラオのことを知らず、未開の地のようなつもりでいたので、最低限のものを与えればいいだろう、という程度の考えで、結果パラオは経済的に困窮することになる。
一方でアメリカは自由を与えた。自由すぎて秩序もなくなった。
アメリカからコメと肉が入ってきて、タロイモで作った頑強な肉体も失われた。
昔は良かった、となったわけだ。
植民地的支配を受けていた国がこういう感情を持つのは稀らしい。前後の統治がより悪ければ、それと比較して、ということもあるかもしれない。日本人がパラオでだけ善政をしいて他では暴虐を尽くしていた、というわけでもないだろう。結局のところ、相手の国民性と相対的な問題というしかないか。
パラオで当時日本人名を小学校でつけてもらった(つけられた、ではなさそうだ)人たちは、いまでもその名で呼び合っているという。
そういえば我が国も、アメリカで余った小麦を買わされたりして、ずいぶん食生活が変化した。アメリカ名で呼び合っている人はあんまりいないと思うが、やはり憎悪の感情はそれほどなさそうだ。どうしてだろう。
続きを読む投稿日:2016.01.16
現代ビジネス 2019.7.6:なぜ親日? 日本の文化を大切に守る「パラオ人」の国民性 公用語が日本語の地域も
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65517投稿日:2019.07.06
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