イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか
宮田律(著)
/新潮新書
作品情報
イスラムを過剰に怖れる必要はない。私たちが思っている以上に、日本人は尊敬されているのだ。日本は理想的社会と見られ、アニメやマンガも引っ張りだこ。礼儀正しさや義理、人情といった美風に強い関心と共感を持っているのだ。欧米の植民地主義に屈せず独立を守った日本の歴史や皇室の伝統への、ムスリムの畏敬の念を紹介し、その良好な対日感情をどう国益に結びつけるかを論じる。日本人のためのイスラム入門。
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商品情報
- シリーズ
- イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか
- 著者
- 宮田律
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2013.09.14
- Reader Store発売日
- 2014.06.27
- ファイルサイズ
- 1MB
- ページ数
- 220ページ
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この作品のレビュー
平均 3.1 (17件のレビュー)
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FBでフォローしている宮田さんの投稿は写真が楽しい。文脈にあまり関係ない美女写真もついて来る。
イスラム本はもう一冊並行して読んでたがさくっと先にこちらを読み終えた。本人も認めるようにかなりイスラムよりだ。
イスラム、特に中東諸国の日本びいきの感情には歴史的なヨーロッパの介入にある様だ。例えば…日露戦争に勝ったこと、敗戦後経済的な復活を遂げたことなど。文化面では「男はつらいよ」や「おしん」も人気が高い。アニメではキャプテン翼は主人公がアラブ人になりキャプテン・マジドになっている。
普通の日本の行動習慣、例えば謙虚さ、清潔さなどなどはイスラムの行動規範にかなっているので日本人は改宗すれば良いイスラムになれるという人もいる。1日5回のお祈りだったり、断食だったりはイスラムの一面では有るが似たような所を探す方が相互理解につながるだろう。
自衛隊のイラク派遣についてはイスラムからの評価は別れているようだ。しかし、現地サマーワでは自衛隊撤退の噂に対して140人が帰らないでデモを実施するなど概ね好評だった。もう一国評価が高かったのがドイツでなんとなく工業製品に対するブランド価値と一致している。しかし、もし戦闘が起こっていたら同じ評価が得られたかを考えると難しいところだ。
例えばアフガニスタンではタリバン政権時の方が治安が良く、カルザイ派の腐敗を指摘する人はODAも無駄になっているという。一方で隣国イランはカルザイ派を支持するなど一筋縄ではいかない。ともかく金の使い道の監査は必要だろう。アメリカのイラン禁輸措置についても宮田氏は日本は独自路線を取るべきとの立場だ。せっかく好かれてるのならアメリカに追従しつつもイスラムとのパイプを残す工夫がいるのだろう。続きを読む投稿日:2014.11.16
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現代イスラム研究センター理事長、イスラム政治研究やイラン政治史をバックグラウンドとしている宮田律著のイスラム論。基本概念は、日本人、日本という国はムスリムから尊敬を受けているということで、決して悲嘆…するなという内容。
著者は日本人がイスラム文化に馴染みがないのは、歴史的な接触や交流の機会が少なかったことを挙げている。江戸幕府が鎖国をしていたために、イスラム商人もやってこなかった。その後、脱亜入欧政策によって、欧をみて発展を遂げていくことになる日本は、ムスリム文化を欧州の視点で横目に見つつも、直接的には欧を目指して突き進んでいった。
中央アジアではウズベキスタンやアフガンは親日、ウズベキスタンは拘留されていた日本人達が立てた建設物の評価がとても高かったことから、トルコはエルトゥールル号への支援で一気に親日に。イラクは自衛隊の一生懸命な支援、オペレーションによって親日の感情が強い。
後半は、イスラムが暴力的であるという問いに対して、アメリカが平和をもたらしているのか?という疑問で返している。
ウンマというイスラム共同体の概念が、行動全ての規範であり、規律をもたらしめるものとして存在している。16世紀に一気に成長したのはオスマントルコである。その凋落とともに、原理主義が台頭してくる。
最後はイスラムの人が、先進国と比べておもてなしの心がないという麻生太郎氏のコメントを引用した上で、対抗している。が、個人的な体験(イスラム圏で助けられた経験)からくるロジックで少々うんざりする部分も。生活が砂漠だから、仲間意識や外から来た人を助けるという概念があるということも加えているが、イスラムを砂漠の文化と間違って解釈してしまうこともあるかもしれない。
何れにせよ、イスラムということ自体を1つの概念的な要素で構成しようとすると難しいというのが現時点の拙く勉強不足な自身の結論ではある。各国が、どのようなレベルでイスラム教を認識し、動いているのか、ビジネスとしてどのようなパイが存在しているのか、しっかり時間をかけて見なければ、形を変えてしまい、見失う。そんな世界が目の前まで来ていると思う。
続きを読む投稿日:2017.07.30
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