最後のレストラン 9巻
藤栄道彦(著)
/月刊コミックバンチ
作品情報
シェフ園場は、自分に想いを寄せる茂野月好美の母親に会う。そこで店を大きくできるような経営者になったら結婚を許すと言われて…!? 一方、戦国の英雄・真田幸村、アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者・キング牧師、アイヌの首長・シャクシャイン、神童・モーツァルトがヘブンズドアにご来店。偉人達の無茶なオーダーにどう応える?
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商品情報
- シリーズ
- 最後のレストラン
- 著者
- 藤栄道彦
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 月刊コミックバンチ
- 書籍発売日
- 2017.01.07
- Reader Store発売日
- 2017.01.07
- ファイルサイズ
- 83.4MB
- シリーズ情報
- 既刊22巻
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この作品のレビュー
平均 4.0 (2件のレビュー)
-
ほんと、芸と言うか、センスのない自覚はあるのだが、「藤栄先生、凄ぇ」って心からの賛辞しか出ねぇんだ。よくぞ、ここまで人間の本質を描けるな。藤田和日郎先生や、羽海野チカ先生に負けないくらい、人間力と漫画…家力が高い
シンプルに面白さだけでなく、深さと厚みで読み手を唸らせる食系の漫画だな、この『最後のレストラン』はさ
マジに、もう一回、ドラマ化してくれないかな、今度はNHKじゃなくて民放局で。ここ最近、料理人が主役のドラマはないし、ぴったりだと思うんだ。でも、一回、NHKで連続ドラマになってると難しいのかな・・・
だったら、せめて、NHKでアニメ化してほしい。ドラマじゃ難しかったかも知れないが、アニメだったら、原作に忠実に作れるだろう。私は、漫画の感想のタグに「アニメ化希望」、「ドラマ化希望」、「実写化希望」と付ける事にしているんだが、これは、あくまで、原作に忠実って前提がある。オリジナルストーリーも面白ければ大歓迎だが、クレームを貰わないように話の流れを変えたり、原作でファンの心を掴んだ回や展開を削るってのは、ホント、勘弁してほしい。さすがに、どの少年漫画を原作にしたアニメとは言わんけど
次巻は無理にしても、(11)の帯にアニメ化決定、と書かれる事を楽しみにしていよう
ともあれ、この(9)も感想を書きたい衝動を、私に与えてくれた
ちょいちょい、ブラックユーモアを挟みつつも、ストーリーの軸はマジメなので、読み手は英雄の最期に思いを馳せ、なおかつ、現代に生きる園場らの受け止め方に「その通り」と思えたり、「ん?違うんじゃないかな」と自分なりに考えたりできる
二ケタに乗る前の巻数なので、改めて、何故、惹かれるのか、と考えてみる
理由は色々と浮かんだが、個人的にしっくり来るのは、園場凌の一周回って、ひねくれっぷりが真っ直ぐになってるネガティブ思考だった。世に対し穿った見方をしつつも、他人に理解されないのを承知である己の信念を料理って形で通し、お客を笑顔にする、ちゃんとした結果を出す。
あまのじゃくな面に呆れながらも、何だかんだで、彼を仲間たちが見捨てたり、失望したりしないのは、人望があり、真実ではなく真理を皿の上に乗せるからだろう
どの回も好印象だが、私が好きなのは、(8)から展開が気になっていた、GUEST.39「真田幸村様(夏の陣)」だ。天下人の座に落ちつくまで、多くの戦いを経験した徳川家康を、最もビビらせた猛将は、誰でもない、真田幸村だ、と思っている。最期の一瞬まで自分の生き様を貫いた幸村が、この夏の陣で家康を討ち、歴史を変えていた可能性は大いにある。しかし、生き残ったのは、徳川家康。これが、歴史の面白さであり、「天下人は天が決める」って格言に真実味を与えている
この台詞を引用に選んだのは、この(9)の中で、園場が発している言葉の中でも、特に私の胸に響いたから。成功するかも知れないし、失敗するかも知れない。動く事が正解の時もあれば、逆に静観が正しい判断である事もある。ただ、勝ち目のない戦いに挑んでこそ、男の格は上がる。生きてこそ勝ち、それも確かだが、多くの人の心を打つ雄姿ってのは、挑戦者のそれだけだ。いつも、安全圏にいたがる園場ではあるけれど、彼も彼で、結構、無謀なチャレンジャーだよなあ、と私は感じる続きを読む投稿日:2017.03.27
凌くんの性格がますます偏ってきたような…。
でもシャクシャインさんのラストあたりを見てると、
それも彼のポーズ?なのかなという感じもしたり。
まだまだいろいろ眠っていることがありそうな物語世界ですw。…
最近はどこにでも偉人が現れるようになって、「ヘブンズドア」の影が
少し薄くなったように感じるのは寂しいですが(^^;。続きを読む投稿日:2019.05.31
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