中国共産党を作った13人
タン・ロミ(著)
/新潮新書
作品情報
一九二一(大正十)年七月二十三日、上海の高級住宅に十三人の中国人青年が集まった。そこで行われた会合こそ、中国で「歴史的壮挙」とされる、中国共産党第一回全国代表大会である。欧米列強に蹂躙された国土を取り戻すために命を懸け、過酷な運命に翻弄された十三人。彼らの青春群像を丁寧にたどっていくと、従来、中国共産党が意図的に軽んじてきた、党創設にまつわる日本の影響が浮かび上がってくる。
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商品情報
- シリーズ
- 中国共産党を作った13人
- 著者
- タン・ロミ
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2010.04.16
- Reader Store発売日
- 2012.05.25
- ファイルサイズ
- 3.2MB
- ページ数
- 254ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (5件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
中国共産党の成り立ちについて、日本語で客観的に解説している基本図書。上海の第1回共産党大会博物館での見学時に並行して購読した。
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1)共産党の成立、特に1910年代後半においては、日本の影響は非常に大きく受けている。このことを歴史上どう評価するかは日中関係とのパロメーターであると思っている。
2)共産党設立の経緯は、第一次世界大戦終了後のパリ講和会議でアジアの民族主義が否決されたこと、これにより孫文の三民主義への失望が生まれ、中国、ベトナムをはじめアジアは、共産主義の影響を受けることになった。(この意味で中国共産党は、あるいみ国民的革命政党と分析することができる)。無論、1917年のロシア革命も大きく影響する。また、共産党の成立には、ソ連からも大きな影響を受けている。投稿日:2020.04.05
本書は、現在の中国の支配政党「中国共産党」が生まれた1921年の第1回全国代表大会に参加した13人について、詳細に調査した本である。
いわば「中国建国の父」なのだろうが、一読してその名と業績をよく…知っているのは「毛沢東」と「周恩来」ぐらいで、「周仏海」「張国燾」は、中国の歴史を知る中で一応は名前は知っているが、詳細は知らず、あとの9人は全く知らなかった。
本書で驚いたのは、この若者たちとの日本との関わりである。「周恩来」が日本留学生であったのは有名であるが、日本留学組が4人もいるし、日本国内に当時の中国人への応援者も数多く、当時中国と日本が同じアジアという意識で密接な関係を持っていたことがよくわかった。
しかし、歴史とは非情なものだとも思う。本書によると1949年の中国建国の式典に晴れて天安門の楼上に登ることができたのは、13人のうち「毛沢東」と「董必武」の二人だけだという。刑死・獄死・殺害で7人も死亡しており、政治家として生き残ったのは、たった二人だけしかいない。
まあ、日本においても明治期の国家指導者の伊藤博文や大久保利通などが暗殺されているのだから、建国の混乱期というものは、そういうものかもしれないが、凄まじいとしか言い様がないと感じた。
そして、本書を読んで、中国共産党の創成期の歴史は意図的に隠蔽されているのではないかと思った。
まず日本は、一般に思われているよりもこの時期の中国と深く関わっていると思われるし、それらも含めて建国の歴史を中国共産党は正しく公開していないように思えた。中国共産党は、いまだ歴史を冷静に見ることができない現状にあるのだろうか。それが出来る時が「国家の成熟」といえるのだろうと思った。
本書は、良いテーマを取り上げていると思うが、その内容はあまり興味を惹かない。馴染みがない名前を興味深く読ませるにはそれなりのテクニックが必要と思われるが本書にはそれがないように思える。テーマに興味はあるが面白くはないと感じた。続きを読む投稿日:2012.07.08
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