y-miyaさんのレビュー
参考にされた数
8
このユーザーのレビュー
-
鹿男あをによし
万城目学 / 幻冬舎文庫
非現実的なお話はちょっと・・・という人にも読んでみてほしい
8
鹿に話しかけられる.なんやそのしょーもない設定は.
と,あらすじだけ読んで決め付けてはいけません.
超非科学的な状況を全く受け入れられない科学者の「おれ」.そう,主人公こそがそのしょーもない設定を最も…受け入れられないタイプの人なんです.
だからでしょうか.主人公の視線で読み進めるうち,読者もぐいぐいとありえない世界に強引に巻き込まれていき,ありえない困難にあら困ったわぁと自然と感情移入していきます.
そして何の冗談なのかと思っていた設定が意外や古代スペクタクルロマンの様相に.奇抜すぎる設定のため本筋の説明が後回しにされがちですが(私もしましたが),手に汗にぎるミステリー小説なんです.一気読み必至! 続きを読む投稿日:2013.09.26