kkcさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 上
ダヴィド・ラーゲルクランツ, ヘレンハルメ美穂, 羽根由 / 早川書房
満点
6
ミレニアムシリーズの続編だが作者が違うと言うことで、どうなんだろうか?と疑心暗鬼で開いてみました。
読み進めるとどんどんミレニアムの持つ大人の暗澹たる世界観が完璧に引き込まれてしまい、驚きました。
但…し,表現はかなり柔らかく読みやすくなったように思います。その意味で、まだミレニアムを読んでいない人にはこれから読み始めるべきだと思いました。
そうそう、スターウォーズの映画と同じ順序で、この4作目を読んで、この世界観が好きなら1作目のドラゴンタツウの女を読むというのは如何でしょう。 続きを読む投稿日:2016.04.01
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クリーピー
前川裕 / 光文社文庫
隣のお父さんの顔が判りますか
6
面白い本です。
隣はなにする人ぞ!という本はいくつかありますが、なりすまして生活されたら気づかないかもしれないなぁとドキリ!。人は誰しも脇が甘い箇所があり弱いところから入り込まれるおぞましさにドキリ!…!。そして思わぬ結末に・・・仕上げはある意味でハッピーエンドかな?? 皆様はどう思いますか? 続きを読む投稿日:2016.02.25
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背の眼(上)
道尾秀介 / 幻冬舎文庫
オモシロいです。
4
表紙は不気味な感じなので敬遠していましたが、読んでみると、不思議な世界観に引き込まれていきこの先はどうなるんだろうと読み進んでしまい下巻も迷わずポチッとな!
投稿日:2014.10.17
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ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子
内藤了 / 角川ホラー文庫
猟奇的殺人は悲しい
3
ネグレストなどに起因して価値観が歪んだ人格の怖さを感じます。この場合の怖さは、猟奇的な人格的を作るのも人であり誰でもなり得るわけで、子育ての重要性を再認識させられます。うちの子に限って・・・と言うもの…の親の不安を掻き立てる面もあり怖い話です。
テレビドラマより本の方が読み応えがありますよ。 続きを読む投稿日:2016.08.28
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王になろうとした男
伊東潤 / 文春文庫
器は始めから有るのか!
3
この本を手に取った時は、王を目指して達成する話かと思っていたが、王になろうとしたと言うことは成れなかったという事で残念な武将の話でした。共通しているのは「焦り」であり、準備不足である。かの織田信長も自…身も王になれなかった一人であり、上を目指していたようにおもわれる。器は決まっているわけではない事を信じて生きる姿は苦しくも清々しく語られており、結果は分かっている歴史物でもワクワクと楽しめます。 続きを読む
投稿日:2017.03.05
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われはロボット〔決定版〕
アイザック・アシモフ, 小尾芙佐 / ハヤカワ文庫SF
ロボット教育
3
人はモーゼの十戒があるけど、ロボットはプ3つですむ。むしろロボット3原則を法律にすれば戦争は起きないのではないかな?でも、モーゼの十戒で「殺す無かれ」ってあるけど戦争しているということは人は原則を作っ…ても破るから駄目ですね。
前置きが長くなりましたが、この本はロボットのお話なので例外なく原則を守る前提で物語は作られていますが、それでも不都合は起きるというお話です。教育の難しさを痛感できます。
先生には、特におすすめな本ではないかと思いますので一度是非読んで感想を聞かせてください。 続きを読む投稿日:2015.04.03