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プーシキン, 望月哲男 / 光文社古典新訳文庫 (8件のレビュー)
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総合評価:
食いしん坊花子
1
プーシキンの代表作。新訳と、そして読み応えある解説がおすすめ!
表題作『スペードのクイーン』はこれまで『スペードの女王』と訳されてきたプーシキンの代表作。 神西清さんの名訳もさることながら、こちらの新訳もとてもいい。 読みやすいうえにとても明快で、臨場感がある。 …『ベールキン物語』も、ちょっと寓話風なのだけれども、プーシキンの「かっこよさ」が随所に生きてロシアの文豪たちがプーシキンを好きだというのも納得です。 そして巻末の解説が、素晴らしい。特に『スペードのクイーン』の読み解きの面白さは「え、ここまで読めちゃうの?」という発見と驚き、そして感動の連続です。本を読む楽しみ(本編)、本を読み解く楽しみ(解説)。本当にすごい一冊だと思います!続きを読む
投稿日:2017.02.20
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のっぴ
賭けで必ず勝つというカードの秘密。その秘密を若い工兵ゲルマンが手にする。さっそく一山あてようとするが…という「スペードのクイーン」。とても面白かった。そして連作ベールキン物語。「射弾」、「吹雪」、「百…姓令嬢」などめぐりあい、めぐりあわせ感があってどれも面白かった。続きを読む
投稿日:2024.03.20
茶山
読んでいて、すごく愉しい気分になりました。 まるで、クレイアニメーションを観ているような。 そこでは、ロシアの市井の人たちが、ピョコピョコ動いて喜怒哀楽を演じているような、そんなユーモラスでかわいい感…じ。 翻訳が素晴らしい。膨大な量の作品解題もまた素晴らしい。続きを読む
投稿日:2023.01.27
katokicchan
プーシキンの作品の多くはチャイコやムソルグスキー、リムスキー=コルサコフのオペラの原案となっているので前から親しみやすかったが、原典として読むのは初めて。スペードのクイーンは最後の結末の解釈が謎を読ん…でいて詳細な解説で楽しめる。ペールキン物語は読みやすい小品集で、小噺的要素、ラブストーリー的な要素満載でさくっと読める。プーシキンは面白い!って好印象。続きを読む
投稿日:2022.09.22
鴨田
200年近く昔の作品とは思えないくらいおもしろい。 特に短編5篇からなるベールキン物語の中の『吹雪』のプロットが、近年の映画でよくあるように、時間軸が行ったり来たり入れ替わってドラマティック。偶然と…気まぐれから他人の結婚式で誓いを立ててしまった青年が、「自分には妻がいる」と思い悩む場面は、誓約が重要なキリスト教社会ならでは、か。日本人だったら戸籍に反映されない限り気にしないだろう。。 スペードのクイーン ギャンブルに取り憑かれた青年が殺人の報いを受ける寓話。 競馬の三連単で、3-7-1に賭けてみたくなる。 続きを読む
投稿日:2022.04.16
saigehan
小学生の頃嫌々ピアノを習っていた。その先生が強弱記号にうるさくて「そこはアレグロ」「そこはアンダンテ」「そこはアレグロアンダンテよ」どーだってええやん!意味あるんかね! 意味はあったよ。この作者の素晴…らしい強弱記号の付け方は、まるでオーケストラのようだ。 今思うといい先生だった。「理解」するまで次の曲にいかないの。技術だけじゃだめ。無駄に楽譜買わせたりしないの。 ところてんみたいな私が弾くようなのは、周りには苦痛なだけなんだよ。読書メーターやっててグラフに変化ないと焦るようじゃ、読書と言えないんだ。続きを読む
投稿日:2020.12.26
fuutw
貴族や下層貴族、市井の人たちの滑稽譚?という感じ。解説によると含み等色々あるみたいだけど、物語として楽しく読めます。ロシアの昔の人たちの暮らしをちょこっと覗いてきたみたい。
投稿日:2015.09.07
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