【感想】時をかけるゆとり

朝井リョウ / 文春文庫
(517件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
200
193
71
7
1
  • 思わず吹き出すエッセイ集

    エッセイ集とは気付かず買ってしまったものをせっかく買ったのにもったいなからと渋々読み始めましたが
    面白くて何度も吹き出しました。
    これを読んで得るものは特にありません(笑)が、ちょっとした時間つぶしとか、気分転換には良いと思います。
    これからこの作者さんの作品を読むときには、ちょっとイメージ変わるかも!?
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    投稿日:2016.05.16

ブクログレビュー

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  • marix27

    marix27

    元気をもらいたくて選んだ一冊。
    学生時代の話を中心とした朝井リョウさんのエッセイ集。
    エッセイはほとんど読んだことがなかったけれど、これは評判通り、めちゃくちゃ面白くて最高だった!!なんでもないような日常をこんなにおもしろおかしく書き表せるなんて、朝井リョウさんは天才だなと思った。
    朝井リョウさんが美容師さんやおじさんなど、誰かとやりとりをするシーンが毎回面白くて好きだった。
    あと、カバー!!著者紹介にまで笑いが詰まってた!!
    本を読んでこんなに笑ったのは初めてかも。
    すごく元気をもらえた。このまま続編も読もう。

    ✎︎____________

    歩く、という単純な行為も、ここまでくると人と人を繋ぐのだ。身を裂くような痛みの中で、私は人と人が繋がることの強さを実感していた。(P36)

    本当に、本当に、本当に、本当に、人生諦めなければ何だってできるのだ。(P38)

    何がいとしいって、彼ら彼女らは、バッテン脱ぎの真っただ中にいるのだ。たとえそれがかっこよくなくても、これマジかっこいい!と百パーセント信じられるような、そんな世界の中で生きているのだ。それがいとしい。それがうらやましい。(P66)

    この島の人々が受け継いできたもの、いま島を支えている若い青年たちがかつてこの島で送った青春、サイズの大きなTシャツを着た少年少女たちがこれからこの島で送る青春、その波がぶつかりあうところで、大声を上げながら、汗をかきながら、この島の踊りが生まれている。(P103)

    本は、幼いころの私にとって、宇宙みたいなものだった。表紙を開くと、私をどこへでも連れていってくれる。ずらりと並んだ文字は暗号のようで、一文字ずつ解読していくことが楽しくて仕方がなかった。子ども心ながらに感じていた、この世界への不安、生きていくことへの揺らぎのようなものが、本の中のある一行によってぴったりと書き表されているようなとき、私は、自分はひとりではないのだと思えた。(P240)
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    投稿日:2024.05.19

  • ちや

    ちや

    面白すぎて仕事の休憩中に読む本ではなかった。声を出して笑いそうなのを堪えるのがつらかったくらいどのエピソードを面白かった。
    日常の出来事をこんなに面白く書けるのが羨ましいくらい、文章だけでの表現の仕方が素晴らしかった。
    朝井リョウさんの小説もぜひ読んでみたい。
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    投稿日:2024.05.16

  • ゆうり

    ゆうり

    え、めっちゃ面白い。すき。
    読んだ感想はこれだ。

    星野源さんのエッセイを読んでから、エッセイに興味が湧き読了。
    言い回しがおもしろい。同じ出来事があったとしてもこんなに面白くかけないなぁ。絶対。

    活字でここまで爆笑したなんて、はじめてかもしれない。続きを読む

    投稿日:2024.05.15

  • 1762154番目の読書家

    1762154番目の読書家

    最後の解説にもあったけど私はこの本を病院の待ち時間にちょびちょび読んだ。偏頭痛持ちなので脳神経外科と年に2回の歯医者、あとは月一の接骨院などで。クスッと笑えて面白いエッセイでした。

    投稿日:2024.05.15

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    ゆとり3部作の3冊目「そして誰もゆとらなくなった」からスタートし、1冊目の「時をかけるゆとり」に到着。年表を真剣に読み込み、これから始まる朝井ワールドにワクワクし、顔がニヤける。

    全部面白い。
    使われる表現がいちいち面白くて、早く先を読みたいのにその秀逸な言葉たちを噛み締めたくて、行きつ戻りつしてしまう。

    行動的で自虐的遠慮しがちで、困ったら「(にこ)」と笑う、そんな朝井さんの小説を私はまだ読んでいない。

    昨日書店で「正欲」を手に取ったが、まだ買えなかった。

    いいな〜と思っていた会社関係の男性と休みの日にデートする事になり、私服を見た時に「あ、こんな感じか。。」と思った若き日の私は、
    朝井さんのエッセイから入門し、エッセイが好きすぎて小説に手を出せない。

    「風と共にゆとりぬ」は手元にある。エッセイ3部作を攻略したら、次は小説を読むぞ。
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    投稿日:2024.05.13

  • ねね

    ねね

    とってもとっても面白かった。正直電車の中で読んでいて何回も吹き出して本当に恥ずかしかったと理由で星4にしようかと思ったけど、それを遥かに超えて内容が面白すぎた。
    私の中の朝井リョウさんの印象は私たち人間がいつも隠したり誤魔化したりしている嫌なところをしっかり言語化して来るという点で隣に並ぶ人はいないと思っている。(今テンションおかしいためもしかしたら日本語おかしいかもです)。そんな作家さんだからこそさぞ普通とはかけ離れた一流のような人生を歩んできたのかなと予想しながらの読書。実際はそんなこと無かった。確かに私のとてもつまらなく平凡な人生の百倍は青春を謳歌している気はした。しかし、私が予想していたベクトルとは正反対出会ったことに驚きである。また、予想の何倍も朝井リョウさんは陽キャでびっくりした。
    内容は朝井リョウさんの人生がコメディカルに書かれている。自転車旅行は私もやってみたいと思った。
    しかし一方で、文を書くという習慣が子供の頃からあったり、先生の反応が嬉しくていきなり小説を渡したり、世間に出したエッセイの内容は秀逸であったりと、やはり朝井リョウさんはすごい人なのだなと思わされる場面もチラホラあり、この作品を通して朝井リョウさんのことがもっと好きになった。
    私的には先生と生徒の区別をペンの色で表し、先生の文字も黒くなった時に同じ人間であることを認識したというエッセイはとても感銘を受けた。
    また、自分の人生を好きな人生ゲームと重ねながら内容を進めたりなど、文を書くということに対するアイディアがとてもすごいなと思った。またこの本のすごいところは常に読者の気持ちを明るくしてくれるところにある。何度朝読んで心が救われたか数えられない。(そんなはずはないが、そのくらい素敵であった。)
    朝井リョウさんの作品を読んだことある人は是非1度読んでみて欲しい。
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    投稿日:2024.05.12

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