【感想】横道世之介

吉田修一 / 文春文庫
(610件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
219
229
98
12
1
  • 淡い青春のイチページ

    こういう不安定な時期、ピュアな時期を思い出しました。懐かしく読みふけりました。

    投稿日:2017.08.09

  • 世之介のキャラの濃さががこの作品には欠かせない。

    2017年4月30日読了。世之介のキャラクターが抜群ですね。一気に愛すべきキャラクターになりました。どんな作品の主人公より好きかもしれない。ただ友だちにはなりたいけど、彼氏としては無理かも(笑)世之介のいい加減さが耐えきれないと思います(笑)祥子も加藤も倉持も唯も、いいキャラクターです。世之介の大学生活で、私の大学時代を思い出しました。私の大学時代はバブルがはじけて氷河期で、世之介の生きたバブル期とは違って、皆お金に飢えてましたけど、でも今よりも毎日が充実してて濃かったと思います、そう世之介のように。世之介のように他の子と自分を比べて不安になったり憧れたり日々どうしたらいいか考えながら過ごしてました。とても懐かしい心境になりましたね、この作品で。続きを読む

    投稿日:2017.04.30

  • さりげなく心の片隅に

    この作品は映画を見た後に小説を読みましたが、
    小説ならではの登場人物とのやり取り、心の機微が丁寧に伝わります。

    横道世之介に関わった人達が、過ごしたその時は感じないけれど、
    いつの間にか横道世之介という存在が心の片隅に居座り、
    ふとした時にその暖かさを思い出し、懐かしみ、その時間を愛おしく思います。

    その昔と今の描写が非常に楽しい一冊であり、
    読み終わった後になんとも言えない余韻を残してくれる作品です。
    続きを読む

    投稿日:2015.04.14

  • 笑えた、泣けた

    小説を読みながら声を上げて笑ったのも初めてなら、何度も何度も泣けたのも初めてかな。本当に何処にでもいそうな主人公だから、しっかり感情移入できるし、面白い一冊でした。
    お勧めです。

    投稿日:2014.12.04

ブクログレビュー

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  • kaname15

    kaname15

    こういう時期をなんと言うんでしたっけ?モラトリアム?
    横道世之介という能天気な若者(世之介は好色一代男の主人公と同じ名前)の18歳から19歳の1年間の記録。
    能天気ではあるのだが、途中に差し込まれる友人知人たちの数十年後の回想がアクセントになって、世之介への興味が加速する仕組みとなっている。
    18歳ってのはまだまだ子供で、そこから20歳くらいまでが一番精神的に成長する時期だと思う。それが初めての一人暮らしだったりするとなおさらだ。
    旅立ちを感じさせる最終章の世之介は本当に眩しかった。そして、20年前を回想する祥子の現在の姿も眩しかった。
    出会いと別れの季節をサラッと書き綴った良本です。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.26

  • bookmon

    bookmon

    読み進むにつれ、自分の心が柔らかくなっていく感じで、久しぶりに読書で心の洗濯ができた。続きを是非読んでみたい。

    投稿日:2024.05.22

  • Hopi

    Hopi

    長崎から大学生活をおくるために上京した世之介。
    何ものでもなく、何がしたいのか、何をすれば良いのか、何になりたいのか、そんな全てが曖昧で、ふわっとしていた青春という時代。
    そして、時代もほぼ同世代だからこそわかる空気感に懐かしく包まれながら、少しせつない気持ちで読了。
    世之介と交わったいろんな人達が、10数年後に、様々な意思決定と選択を経て、いろんな立ち位置で存在している。
    そして、世之介もまた…。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.19

  • まきまきカタツムリ

    まきまきカタツムリ

    長崎から上京した、大学1年の世之介と、周りの人々の一年と十数年後が織り交ぜられた話。
    大学生あるあるの生活の中に世之介の成長と温かさが描き出された一冊。気軽に楽しく読めるのに、最後には感動までした。
    多感な時期の何気ない日常は、こんなにも人を成長させるのか。続きを読む

    投稿日:2024.05.17

  • とり

    とり

    このレビューはネタバレを含みます

    かなり良い。
    感動します。

    なんか、日常って大切なんだなって思わせてくれる。

    うわぁー切ない、って感じ。

    どんな人生でも尊い、かけがえのないもののはず。
    大事なのはきっとそれに気づくタイミングなのだと思いました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.15

  • s

    s

    どこにでもいるような上京した男子大学生
    そんな彼の普通な一年間を綴っただけなのに読み終える頃には彼の大切な一日一日を一緒に過ごすことが出来て幸せだったと思えるようになる
    心に残る一冊になりました

    画化してるらしいので、いつか観てみたい

    続きを読む

    投稿日:2024.05.13

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