【感想】横道世之介

吉田修一 / 文春文庫
(605件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
217
226
98
12
1
  • 世之介のキャラの濃さががこの作品には欠かせない。

    2017年4月30日読了。世之介のキャラクターが抜群ですね。一気に愛すべきキャラクターになりました。どんな作品の主人公より好きかもしれない。ただ友だちにはなりたいけど、彼氏としては無理かも(笑)世之介のいい加減さが耐えきれないと思います(笑)祥子も加藤も倉持も唯も、いいキャラクターです。世之介の大学生活で、私の大学時代を思い出しました。私の大学時代はバブルがはじけて氷河期で、世之介の生きたバブル期とは違って、皆お金に飢えてましたけど、でも今よりも毎日が充実してて濃かったと思います、そう世之介のように。世之介のように他の子と自分を比べて不安になったり憧れたり日々どうしたらいいか考えながら過ごしてました。とても懐かしい心境になりましたね、この作品で。続きを読む

    投稿日:2017.04.30

  • さりげなく心の片隅に

    この作品は映画を見た後に小説を読みましたが、
    小説ならではの登場人物とのやり取り、心の機微が丁寧に伝わります。

    横道世之介に関わった人達が、過ごしたその時は感じないけれど、
    いつの間にか横道世之介という存在が心の片隅に居座り、
    ふとした時にその暖かさを思い出し、懐かしみ、その時間を愛おしく思います。

    その昔と今の描写が非常に楽しい一冊であり、
    読み終わった後になんとも言えない余韻を残してくれる作品です。
    続きを読む

    投稿日:2015.04.14

  • 笑えた、泣けた

    小説を読みながら声を上げて笑ったのも初めてなら、何度も何度も泣けたのも初めてかな。本当に何処にでもいそうな主人公だから、しっかり感情移入できるし、面白い一冊でした。
    お勧めです。

    投稿日:2014.12.04

  • 淡い青春のイチページ

    こういう不安定な時期、ピュアな時期を思い出しました。懐かしく読みふけりました。

    投稿日:2017.08.09

ブクログレビュー

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  • しおり

    しおり

    とても面白かった。何でもない日常が、キラキラしていた。いろんな場面でいいなと思えた。これが青春なのかな。日常を大事にしたいと思った。

    投稿日:2024.05.05

  • はるき

    はるき

    このレビューはネタバレを含みます

    大学生活のために九州から東京にやってきた世之介
    どことなく抜けている大学生
    お嬢様との恋愛
    だんだんと隙がなくなっていく

    助けることができると思い事故にあってなくなってしまう

    ちょっと切なく心暖まる小説

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.30

  • tiga

    tiga

    このレビューはネタバレを含みます

    ほのぼのした小説をのんびり読みたくなったので。

    基本線はその線のストーリーで癒される。ただ、途中である事実が提示されるため、ほのぼのだけでは済まなくなったのが予想外。1ページ1ページががとても尊いものに感じられてくる。最後の母の手紙にグッときた‥。

    日常を噛みしめて生きなきゃなぁと感じさせてくれました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.26

  • firegoby

    firegoby

    『永遠と横道世之介』がでたためか、なんだか目に入って、ブクログユーザーさんたちの評価も高い。映画化もされてたし、読んでみようと。
    最初は、冴えない男の子のしょうもない周囲の友達とのやり取りで、たんたんとしてるように感じる。
    なのに、いつの間にか好きになってた。世之介に関わった人たちの10年後、20年後の話がそれだけでも一つの物語になりそうな奥行き。なんか一緒になって世之介を懐かしんで温かい気持ちになる。
    続編、全部読もう。映画も見よう。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.20

  • 土瓶

    土瓶

    こんな表紙は嫌だぁぁぁ!!

    横道は野っ原を真っ赤なTシャツとジーンズで靴を持って裸足で走ってるあの表紙じゃなきゃ嫌だぁぁぁ!!

    取り乱しました(*´Д`)ハァハァ

    最近、★1評価が3回続いているので、ちょっと流れを変えようと思って選んだ有名青春物。
    しかも3作も続編が出ている人気作。
    ブグログのみなさんも軒並み高評価。
    ''`ィ(´∀`∩
    置きに行きました。これ以上四死球(★1)を出すわけにはいかんのです。押し出しになってしまうんです(?)

    世之介のキャラクターは好感持てるし、時代背景はバブルの頃でなんやかんやと懐かしい。
    世之介と出会った友人たちのその後なども描かれていて色々と考えさせられるものがあった。
    大学というものに行ったことがなかったが、世之介を通じていっしょに大学生活を送れたような気になって楽しかった。

    これは★3かな~って思ってましたよ。
    しかし……。

    あ、こっから先は著しくネタバレになるので未読の方はご遠慮ください。










    いいですか?









    抜粋します。

    【世之介は代々木駅で起こった事故で亡くなっていた。貧血を起こし線路に落ちた女性を助けようと、韓国人留学生の若者と一緒に自分も線路に飛び降りたのだという。二人は気を失った女性を抱き起した。しかし……。】

    いやいやいや。

    現実に起きたあの事故をほとんど丸パクりやん。
    たしかに世之介ならやりそうなことだけど、丸パクりってどうなのよ。

    それはないわ~。

    どうせならもっとおマヌケな感じの事故でもよかったんじゃない。
    いや、何歳のときの事故なのかわからないけど、そもそも事故死にしなくても良かったんじゃない。
    いっそ世界中を飛び回って、最終的には曾孫にまで囲まれて100歳まで生きました、でもよかったんじゃない。
    なんで急にあの事故を引き合いに出さねばならんのよ。
    妙に違和感ありまくりでした。

    そこだけで★ー1です。

    まあ、4連続★1だけはなんとか回避できましたが、しょせん置きにいった読書なんてこんなもんよなー。

    好きな人にはごめんなさいよ。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.16

  • ぐっちょん

    ぐっちょん

    ブクログさんの評価高く、読んでる人も多かったので読みました。
    時代的には、1980年台の後半に大学生を過ごしている世代、なので今50代の人に一番刺さるのかな。
    そのちょっと下の世代でも共感できることも多く、世代に関係なく、青春期、大学期に感じる諸々を思い出させてくれる作品。

    うん。面白いっす。

    皆さん言うように、世之介サイコー。

    長崎の田舎から大学進学で上京した、平均的な普通の主人公、横道世之介。
    普通の人の普通の話なのに、なぜか惹かれるキャラクター。
    世之介と登場人物の出会い方から、人生って、偶然の産物なんだなぁって感じさせてくれる物語でした。

    いくつかの章で出てきた、世之介に関わった登場人物のその先の現在の生活にいきなり場面展開していくのも、読み進めて慣れると重要なスパイスとなる。
    過去と未来の行ったり来たりの物語は、ありがちだけど、各人物が世之介を微笑ましく思い出すって言う構成はなかなかよかった。

    みんな、誰かを思い出し、
    みんな誰かから思い出される…

    学生時代をしんみり、じんわり、ほんわかと
    なんとも言えない懐かしい気持ちに。。
    あったかくなりました。。

    読了

    最後の10ページくらいを残して、上の感想を書いた。
    最後まで読んで、思ったこと
    大学時代全部を物語にするとかじゃなく、1年で終わらせたことに意味を感じた。
    若い頃の1年って…変わってないようで…それほどの事件もないようで…成長すると言うか、感じる事が多いよなぁって

    そして思う
    今の1年を楽しもう、味わおう
    続きを読む

    投稿日:2024.04.09

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