【感想】商人

ねじめ正一 / 集英社文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
1
2
0
0
0
  • 本来の商人とは…

     サラリーマンの家庭に育ち、自分も典型的なサラリーマンであった私には、「あきんど」の心意気ってのは、正直わかりません。
    というわけで、とても興味深く読ませて頂きました。
    お客様の笑顔こそ商人の喜びというのは、拝金主義に凝り固まり、パソコンの前でマネーゲームに明け暮れる現代の金持ちとは一線を画します。
     ただ、ものすごく苦労して店を建て直していく過程については、今ひとつ大変さがピントくるものがありませんでした。けっこう優雅じゃんと思ったりして…。世の中にはもっと極貧にあえいでいる人が大勢いますからね。
     ちたみに、鰹節は我が家の味の必需品です。我が家の鰹節削り器は、大枚はたいて購入した日本橋「にんべん」製です。もっとも削るのはスーパーで売っている鰹節ですが、これで毎朝私が削った鰹節で、味噌汁を頂いております。
    続きを読む

    投稿日:2013.11.11

ブクログレビュー

"powered by"

  • きたはる

    きたはる

    小説なんで、ドラマティックなんですよ。家業で商人3代というとドラマが無い方がおかしいってもんで。商売をすることとは、なぜ商いをするのか、誰のためか、何のためか。最後に辿り着くのは「伊勢屋にんべん」のあり方、存在意義なんでしょうね。続きを読む

    投稿日:2022.01.17

  • ritsuko-kotsuri

    ritsuko-kotsuri

    渋い。読んでる自分も渋い。
    あきんど、と言えば、大阪なイメージだったけど、
    こちらはお江戸の、鰹節屋さんのお話。
    商売そのものより、十五、六で、顔も見たこともない人に嫁いで、一生懸命働く女の人たちに、
    心がざわざわ。
    続きを読む

    投稿日:2014.06.23

  • wasabi

    wasabi

    江戸中期の「あきんど」を通して、当時の家族模様や隣保とのかかわり、流通事情、身分制度、風俗風習などを伝えてくれる。誠実でありながら、御用達の看板を掲げるにはそれなりの裏事情もある。そうした艱難辛苦を乗り越える上で、外からの血、すなわち嫁いできた女の支えの大きさも教える。妬みや裏切りはあってもそうした描写は薄く、三郎や油五たちの支援や友情が厚く描かれるのも好ましい。鰹風味のいいダシが効いた一冊。続きを読む

    投稿日:2014.03.26

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。