【感想】黒い家

貴志祐介 / KADOKAWA
(992件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
313
381
184
39
9
  • ジワジワと追い詰められる恐怖。

    貴志祐介氏の初期傑作ホラー。
    保険金の請求に、常軌を逸した行動で迫るサイコパスと、全編に漂うドス黒い雰囲気がたまらなくコワイ。舞台である京都の古都ならではの雰囲気も恐怖に拍車をかけていて、読後、つい周りを見渡してしまう。
    ちょっと痛い表現もあるので、苦手な人はご注意。
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    投稿日:2013.10.19

  • サイコパスとはなにかってのが分かる作品

    サイコパスがじわじわと攻めてくる恐怖を描いた小説。サイコパスとは何かというのはwikipediaあたりを見るとわかると思います。実例が欲しければこの作品を読めばOK。
    犯人の感情が全然わからないのがなにより怖い。共感もできそうもないし、分かり合える気が全然しない。
    そんな忍びよる恐怖を楽しむ作品。スリルあるドキドキ感を味わいたい人にはいいかも。

    ただ、犯人が超人化しすぎててそこは微妙かも。肉体的には只の人間なんですけどね。ちょっとあらゆる能力がブーストされすぎているのではないかと…。
    あと「警察さんもっとちゃんと働いてください」ってちょっといらっとする。
    全体的に暗い展開で、後味も良くないのでハッピーエンド大好き派にはあまりおすすめしません。

    怖いものは苦手なのだけど、迫り来る恐怖や、襲われる不安の裏返しの期待に旨がドキドキする人に是非。
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    投稿日:2013.10.22

  • 怖いお話ですよぉ。でも現実の方がもっと…

     映画ではゴーン・ガールが公開されています。これも女性が怖いです。でも、青酸カリで何人もの夫を殺したという事件があった直後では、そちらの方が怖くなりますね。現実がフィクションを超えてしまっている今の社会の方が、ホントのところ恐ろしいのかもしれません。
     さて、話の方は、主人公が保険会社に勤めているという設定のため、保険会社の内幕?っていうのものぞき見ることができて、とても興味深い物があります。実際にヘンな加入者もいるだろうことは想像するに難くありません。大変なんでしょうね。そして、保険という物は自分から入ると言うより、勧誘されて口説かれて加入する物だという指摘にも、至極納得できるものがあります。
     ストーリー展開の方は、始めはゆっくりめなのですが、途中から俄然スピードアップします。ページをめくる手を休めることが出来ません。正直言うと、事の真相がわかりつつある中で、あまりにも主人公が無防備な点が、少々不思議なのではあります。何やってんだよぉ、危険が迫っていることがわからんのかい!と、突っ込みを入れたくなりますが、ま、それも小説ならではの所なのでしょう。サイコパスなんて信じたくはありませんが、実際には存在することも確かなようです。ひょっとして身近なところにもと思うと、背筋が寒くなります。そんな気分に浸りたい方は、是非どーぞ!
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    投稿日:2014.12.23

  • 人は金のためならなんでもする。人間が一番怖い

    映画化もされた貴志祐介のホラー小説。 映画はまだ見てないが原作が怖いと絶賛されてる理由がわかる。

    投稿日:2014.07.08

  • 好き?…

    ドキドキ感のある作品が好きなので、
    この作品は結構、僕好みでした。
    怖いです、ハラハラします。
    ここ最近物騒な世の中…日本でも
    実際に起きていそうな話しだけに
    リアル感が増しているようなイメージ。
    み終えた後に暗い気持ちが
    かなり尾を引きました。
    口直し的に、何か別の明るい内容の
    本を読み始めたくなります(><@)
    続きを読む

    投稿日:2013.10.19

  • 最恐です。

    何と言う怖さ。

     超常が限度を超えると、その作品は読者である我々にとっては「あちら側の物語」になってしまう。その時私たちは、対岸で燃え上がる火事を楽しむ見物客になってしまう。

     『黒い家』はそうではない。

     現実と非現実の境界部分で微妙なバランスを取りながら、どちらかに傾くことなく作品の最後まで走り抜ける。作品世界の生み出す毒で読者を蝕みながら、怒濤のラストまで描ききる。

     貴志祐介さんは、凄い人だな。

     こんな人がいれば、ホラー小説の世界にも、まだまだ才能が集まってくるでしょう。
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    投稿日:2013.09.25

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ブクログレビュー

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  • なんじま

    なんじま

    保険会社も大変だなぁと思ったかな。
    俺にはむいてなさそう。多分飛ぶ。辞める。
    多分幽霊に屈することは無いと自信がついた作品。
    だって人間の方が怖いもん。恐ろしすぎ。
    後半の展開が面白すぎてそこまで行けばあっという間に読めちゃった。
    おすすめします。知らんけど。

    続きを読む

    投稿日:2024.04.14

  • yuppe

    yuppe

    怖すぎる。

    おぞましい情景、鼻をつく生臭さ、脳に響く不快な音、生温かいぬるぬるとした触感、読者の五感に訴えかける戦慄の描写が続く。
    まるで自分がその場にいるかのような恐怖を感じさせる筆致は、もはやVR感覚の恐怖体験。

    読者は「黒い家」に漂う謎の瘴気と、その臭気によって湧き上がる嗚咽を抑えきれないはず。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.06

  • m

    m

    文章から場面を鮮明に想像してしまい恐怖に竦みながら読んだ、本当にぎりぎり読めた 作品の舞台や保険金詐欺について緻密な下調べと飽きない展開で重厚感のある読むべき本だが、命に希薄なサイコパスについて詳しく読んだことで読後に無力感でどうしようもなく死にたくなった 続きを読む

    投稿日:2024.03.22

  • こう

    こう

    結局人間が1番恐ろしいというのが身に沁みる作品でした。
    そして身近にも変な人がいるのかもと思わされるような心理分析もありおもしろかった。

    投稿日:2024.03.09

  • くたわん

    くたわん

    グロすぎる、、
    気分悪くなるくらい想像できすぎてしまう描写。
    しかし怖いもの見たさで読んじゃったよねえ、もうトイレ行けない()

    投稿日:2024.03.09

  •  Maho

    Maho

    このレビューはネタバレを含みます

    後半の怒涛の展開....恐ろしかった〜、、
    表現がリアルというか、描写がエグくて、一緒に私も逃げてた、、
    なんの前知識もなく、「ホラー小説」のイメージでなんかオバケでも出てくるのかと思ってたら
    なんともなんとも、人間が結局一番恐ろしいですね:(ˊ◦ω◦ˋ):
    社会問題、虫の話の気持ち悪さ、黒い家の気持ち悪さ、恵ちゃんという光、理不尽に殺される猫ちゃんに人間に、、
    も〜胸糞なんだかなんなのかよく分からない気持ちで混乱してます。。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.04

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