
総合評価
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powered by ブクログ表題作と、最後の「小説みたいなことは起こらない」が面白かった。 どの小説もこんな風に登場人物それぞれの視点で書かれていると分かりやすいのに。 男共が皆どうしようもない。
0投稿日: 2026.03.22
powered by ブクログ短編集ですが、前半と後半で登場人物の視点が変わります。後半パートが若干ネタバレみたいな構成として楽しめます。まったく同じセリフを別人の視点から読むとと意味が変わってきます。どの章も面白かったです。歳の差カップルの話が多いのはなぜだろう... こういった「別視点系」の話を読むと、「主人公は自分だけじゃない」ことを改めて考えさせられます。 誰もがそれぞれのストーリーを生きていて、コミュニケーションにおいて相手の立場に立つというのは、そういうことなのだと感じました。
6投稿日: 2026.03.05
powered by ブクログ同じ出来事も視点が変わると見え方が変わってくる。 それらの視点の差が、 性別、年齢、 というわかりやすい構図で描かれているので理解はしやすいが、 性別や年齢に対するステレオタイプに感じなくもない。 表題の「私たちが轢かなかった鹿」についての文章が、 取り返しのつかない選択について、what if..を考えることで、より絶望的に感じられて、好きな文だった。
0投稿日: 2026.02.23
powered by ブクログ最初は『ん、だから?』という感想でしたが、 ラストの話が最後の最後で『えー!』となりました。 同じストーリーを三者それぞれの視点で描かれているのは面白いですが、同じストーリーを3回繰り返えして読むのは飽きっぽい私にとってはちょっと苦痛でした。
0投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログ短編集 一つのストーリーを2人の視点から描く その感覚が面白かったけれど、購読感がなんとも… 後味の悪さが残る そんなストーリーばかりだった
0投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
息子と親友が付き合っている 彼の母親が親友 同じ出来事を違う人物の視点で描く物語。 短編集だけど続きが気になる癖になる文体。
1投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログunextで無料で読めたラッキー✌️ 視点変えて答え合わせしてくれるの助かる 私にはまだ早い世界の話だったり急にミステリっぽくなったり、とにかく面白かった
1投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ一つの事象を2人の目線で語られていく短編集。 人間はお互い何を考えているのかわからないし、友達であろうが親友と呼び合える仲であろうが家族であろうが、結局のところ完全に分かり合えるわけがない。 ちょっとした認識のズレが、日常を破滅に向かわせてしまうほど脆弱性は様々なところに潜んでいて、何気ない一言や仕草や態度や行動が、修復不可能な致命傷を作ってしまう。 咄嗟に取り繕った建前と本心との乖離に自分で自分を見失うかもしれない。 死期を悟って何かが変わったり、その人を見て価値観が変わったり、今までの自分の考えや生き方に疑問を抱いたり、考えることをやめてしまったり、生きることをやめたくなってしまったり。 様々な感情をかき混ぜられました。
1投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログ「私たちが轢かなかった鹿」は、好きなストーリーだった。親友同士のそれぞれの立場から見ている状況だってだけど、息子さんの立場からどう見ていたのか?が一番気になるところ。母親と恋人よりも生きづらさを一番抱えていそうな人物だったから。
0投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログキてるね。井上荒野作品には「日常のなかの不穏」のイメージを持っていたのだが、もうこれは日常を逸脱しているだろう。同じストーリーを違う二者からの視点で追う構成で、これはこれで面白かった。相手が何を考えているかなんて相手にしかわからんっちゅうこっちゃ。お気に入りは『私たちが轢かなかった鹿』→私の息子が私の親友と恋仲に!ペタジーニか。『犬の名前』→これが一番日常感があり、なおかつオチもしっかり落ちて面白い。
2投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ独創的 文章がとても上手いので読んでいて心地よい。なくはなさそうだけど奇抜なストーリーも面白くて引き込まれた。
0投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ2人のそれぞれの視点から対比させるような形で構成されていて、 どの話も纏わりつくような粘つくような読後感 その先を考えるのもよし、深堀りするのもよし なかなかに後味残る作品
2投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログすいすい読み進められた。ひとつの事柄をふたりの目線からそれぞれ語る感じで、こういうの好き〜と思いながら読んだ。表題にもなっている最初の話がいちばん好きだった。
0投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ぐわーとか、どーんとか、そう言うのはないんだけど,読了後に奥の方になんか残る感じ。 5つの短編からなる。 一つの事柄に2者の視点で語られる。 A面B面みたいな感じで。 (今の子はカセットテープしらないから、A面B面も分からないか) 【私たちが轢かなかった鹿】 久しぶりに会う親友が遠路はるばる会いにきてくれる。高校で不登校になった息子のその後、彼女は働かせてくれた恩人。その息子も一緒の車で帰ってくる。 親友と息子は、恋人同士として。 一方は、親友の立場。 息子ほどの歳の離れた若い彼を連れてきたが、 実は彼は性的接触を極端に拒む人だった。 愛はあるけど、無理。 最後に、息子の母で友だちの家に訪ねてきた男は、山男みたいないわゆるイケてないけど、男臭くて、親友はこと人に抱かれるんだろうと思うと羨ましい気持ちがある。 って感じで終わる。 いやぁ,どっちもきついな。ってかやっば、親友の息子に手をだすのもどうかと思うし、 性的接触(キスはOK)したくないのに、付き合うのもどうなんだろ?しかも親と同い年。 全員ヤバいわ。 【不幸の✴︎✴︎✴︎✴︎】 劇団員だけでは生活できないのでハウスクリーニングのバイトもしている紗恵美は、依頼された家に行くと、奥さんはすっかり約束を忘れていた模様。 そして、男を連れ込んでいた?! 帰ろうとする男を引き留めた奥さんは、男と2回の書斎に篭る。1階の掃除をするが、なんか腹立つ。それは劇団でのゴタゴタを引きずってるから。 次の公演は入って的ない女が主役で、しかも彼女は妊娠していて臨月に想像妊娠している役で出すという。 あの女が妊娠してるという事は、相手は自分の元彼で劇団の脚本家。臨月に,ということは産ませるのか?!私には堕ろせと言ったのに。 この事で劇団員は別れ,分裂しようとしている。が,自分は当然残ると思われてるのもムカつく。 1階の掃除が終わり(まだ水回りはあえて残してる)、2階の書斎にいくと、泣いた奥さんが出てきた。あれ? そしてインターフォン。旦那さんらしき人が登場。 別視点は、奥さん。 実は愛人っぽいのは同級生。自分がいいようにできると思っていたちょっといけてないやつ。 旦那との子どもが出来ずに困っていた。旦那は普通のセックスができず、萎えてしまう。アブノーマルばかり。これではなかなか妊娠できない。でも、子どもが出来たらなんとか旦那もまともになってくれるのでは・・・。そこで、旦那と血液型が一緒のこの男に連絡をして種をもらおうと。セックスをするとかでなく、挿れで出してもらえたらそれで充分。なのに、この男は改めて食事して、ちゃんとしたところで抱きたいと。は?抱きたい?そんな事全然おもってない!挿れて出してくれたらいいんだよ! みたいな話。 奥さんはひどいけど、でもこうなったのは旦那さんのアブノーマルさが原因で、旦那さんはアブノーマルでないと勃たないってのが・・ねぇ。 誰も幸せじゃないねぇ。 【犬の名前】 61歳の圭介はお尻に違和感があった。病院にいくと、癌の疑いがあると。 しかも病巣の大きさから取っても完治はせず、延命にしかならない、かもしれない。 20歳若い妻の萌子にも伝える。ぜひ手術してほしいというが、治らないのに切るのも怖い。 医者が圭介の知り合いなので、萌子は話を聞きに行った。 その間、萌子のパソコンを見た。ひらくと最後にみたサイトがうつった。それは保護犬のサイトだった。 それより前は病気について調べているようだったが、最後にはなぜ保護犬? 自分が死んだと、犬を飼おうと?もう、俺は死ぬと思っているんのか? 別視点は奥さん。 やはり旦那さんの病気に動揺していろいろ調べ始めていた。 最後にそのページをひらいたのは、横のバナーにあたってしまっただけ。 でも、考えてしまう。旦那がいなくなったら犬を飼おうか・・・。 友人の医者、桜井に「最期に会いたい人がいたら今のうちに」と言われて、圭介に「元の奥さん」を提案してみた。 実は圭介と付き合ったとき、圭介は既婚者だった。奥さんと別れて萌子と結婚したのだ。圭介に想いがなくとも、元奥さんには思い入れがあるのかもしれない。 そう提案すると「あいつは新しい恋人と幸せにやってるさ」と言われた。 奥さんはあの当時浮気をしていたらしい。だから、圭介は萌子とつきあった。 つまり、奥さんに恋人がいなかったら私は選ばれなかった? そう考えるとまたぐるぐるしてしまう・・・ そして、圭介の検査の結果が・・ って話。20歳も離れた人と結婚、そして二人とも不倫・・・ う~ん・・な感じですが、やっぱ病気ともなると振り返るのかねぇ。 奥さんの恋人がいるかいないかで、自分を選んだ理由が揺らぐ‥って気持ちはわからなくもないけど、すでに20年生活していたらどっちでもいいわってわたしならなりそう。 【つまらない掛け時計】 これも不倫の話で、海晴は教授でたまにTVでコメンテーターとして活躍している。 そして不倫をしている。その愛人の上にまたがった瞬間、家から電話。 高校生の娘がいなくなってしまったらしい。 愛人にあやまって家に帰る。妻はおろおろ。自分はどうしていいか分からないがとにかく翌日はTVの仕事があるので、妻に「一緒に警察に行って」と言われたが仕事にいく。 前日の夜、娘に叱ったので家出とされてしまった。 娘の部屋に自分が載ってる雑誌があり自分の顔にボールペンでいくつも穴をあけられていた。 数日して愛人から電話「お嬢さんみつかった?」「まだ」 今はそれどころじゃない!と電話を切ったとたん、恋しくなって電話をしたら、怒られて切られた。 そのうち、娘が帰ってきた。が、妻とはしゃべるが自分とは全然しゃべってくれない。娘はどこにいってたんだろう? 別視点は愛人。実は、あの時海晴が帰ってすぐに、娘が郁佳のところにやってきたのだ。それから娘は郁佳のところにいた。 たまたま、知り合いの引っ越しの手伝いをする予定だったので連れて行ったりしていた。最後は奥さんから電話がかかってきて「娘さんいますよ」と。そのままタクシーに乗せて返した。 海晴を呼び出して、別れ話をして終り。 まぁ、不倫だからねぇ・・・。ハッピーエンドってわけにはいかんし、 娘にばれたらもうそれは、父親として一生軽蔑されてろ!!っておもっちゃうよねぇ。 【小説みたいなことはおこらない】 健太は80歳になった小説家茉利子と一緒に、山奥の別荘家で暮らしていた。 健太が新卒で編集者となって最初についたのが、茉利子だった。 新人編集を優しいおばあちゃん作家につかせて育てもらおうということだったらしいが、やめてこの別荘にいる。 雪深く、停電してしまった夜、家のドアを激しくたたく音が。出ると男が立っていた。 この先の友達の家に行こうとしている途中、急な大雪で車がうごかなくなり、携帯も圏外でどうしようもないので、電話を貸してくれと。 停電でも電話と薪ストーブとガスコンロがつかえたので、彼を家に招き入れた。友だちにも連絡がつき、迎えてきてくれるという。 が、この日は到底無理だ。 佐々木というその男におもてなしをして、部屋で寝かせることに。 そして、この屋敷にきて10年になる健太は、10年ぶりに茉利子の部屋へ。 佐々木には、若い健太が10年前に付きまとわれた女から逃げてここにきて、恋人同士になったという風話をした。でも、さすがに茉利子にそんなことは・・・ だが茉利子はいう 「あの男は強盗殺人犯人だ」と。さっきの担当編集者からの電話は隣町で強盗殺人があったから気を付けてくださいとの連絡だった。その犯人の特徴に佐々木が似ている。こんな吹雪の日に友達の家に向かうなんてあやしすぎるじゃないか・・という。たしかにそう。 でも茉利子はいう「彼に殺されたらもうこの退屈な日々から逃げられる」と。だから茉利子は佐々木に殺されるつもりらしい。 別視点は茉利子。 女から付きまとわれて逃げてきたという健太の話は嘘。担当編集者だったが、あるとき家に仕事でやってきたが帰れなくなった日、今の彼女に結婚をにおわされているのが嫌だとか、仕事の愚痴などを聞いてあげて「もう帰らなければいいじゃない」と屋敷に囲った。 茉利子を頼ってきたわけじゃない。ただ、健太の弱さに付け込んだだけらしい。 そして佐々木が強盗であることもうそ。 最後、それを知った健太は・・・ って話。 健太は結局自分が弱すぎて、蜘蛛女みたいな茉利子につかまって、 10年もぬるま湯につかって、退屈すぎてでも、もう社会的に死んでしまっている自分をどうにかすることもできずに・・・ってことだから自業自得。 総じて・・・ まぁ、自業自得的なお話が多かった。でもそれが人間の業ってもんなんでしょうね。
2投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館にて。 久しぶりの井上荒野さんの作品。 井上さんはこれまで数々の作品を書かれているが、「潤一」が強烈に心に残っている。 昔井上さんの小説を全体的に評して”いたたまれない感じ”と書いていたが、まさにそんな感じだなと思う。 ただこの本は、そんな生易しいものではなかった。 一つ目の表題作はまだ、痛痒いいたたまれなさで済んでいるけれど(でも十分ものすごく居心地が悪く逃げ出したい)、二つ目「不幸の****」などもう狂人レベル。絶対ドラマ化は不可能。ぎらぎらの太陽の下で静まり返る住宅街に響き渡る声が聞こえるような気がした。 「犬の名前」もすごくわかるし(わかっていいのかはともかく)、「つまらない掛け時計」もとても好きなのだけれど、映画を見るようなちょっと引いた目線で読んでいたラスト収録作「小説のみたいなことは起こらない」の結末の怖さときたら…! キングの名作「ミザリー」のようなイメージだった。 閉じ込められた閉塞感の中の、怖いものがゆっくり近づいてくるイメージ。 ほんと怖かった。 怖い怖い大人の小説が読みたい方に、是非お勧めする。
1投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログどの短編も読んだ後に残るゾワゾワした感じ。 5篇の短編どれもが同じ出来事を2人の当事者の視点から描いている。 同じ出来事の中なのにそれぞれ掛け違っている違和感に読んでいて惹き込まれる。 表題にもなっている短編『私たちが轢かなかった鹿』。 22年来の親友(52歳)が息子の恋人という立場になり家に遊びに来ることに。 そこで夕飯に出てきた薪ストーブで煮込まれたアイリッシュシチューが美味しそうでレシピ検索。 シグノというワインも気になるし茸のオムレツも食べたくなってきた。 この短編の最後、鹿肉の表現がそう来るのかとゾワゾワなりました。
1投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ一作目を読み出したら続きが気になって早々と読み終えました! どの話も続きが気になる、続きを考えたくなるお話でした!
2投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログひとつの出来事を、異なる二人の視点から描く物語の短編集。 【私たちが轢かなかった鹿】 26歳の息子・晴(はる)が自分と同じ52歳の親友・井出真弓と付き合っている。親友も息子も失ったように思う、海堂杏子。 一方、晴と一緒に杏子の家に来た真弓は、子供のような男と引き換えに親友を失ったように感じ始める。 連作かと思ったら、一作ずつ別のお話でした。 この続きがあったら、親友が自分の大切なものを次々と奪っていく〜!となるのでしょうか? 夕食の料理がすごくおいしそうでした。 【不幸の****】 セレブ奥様、ヤケクソの「****!」 【犬の名前】 痔だと思ったら、まさかのがん疑惑。世界が自分を捨てようとしていると感じる圭介と、夫に捨てられたように感じる妻の萌子と。 人間の感情って・・・走り出したら止まらないのかも。何か食べたいものがあって、食べられそうな時「すっかり○○の口になってる」と言うが、そういう感じかもしれない。 【つまらない掛け時計】 自分がイケオジだと自負している大学教授。著書が話題になり、ワイドショーのコメンテーターも務めている。 妻を「凡庸」だと蔑んでいる。 この大学教授のキャラクターが、におい(加齢臭!)まで感じられるほどリアルに想像できる。 【小説みたいなことは起こらない】 別荘地に住む、退屈しきった47歳ちがいの女と男。 大雪で停電になった。そこへひとりの男が助けを求めて飛び込んでくる。 佐々木の章があったら、どんな感じだろう。『注文の多い料理店』みたいな? 佐々木さん、逃げて!逃げて!
7投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログ一つの出来事を別々の人物の視点から描いた短編集 同じ出来事なのに当事者が変われば見方も変わる 最後のお話『小説みたいなことは起こらない』は、雪で閉ざされた別荘が舞台 静かな語り口で綴られる物語は、美しくも不気味だ 井上荒野の世界観は癖になる
11投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ短編集。容赦なく心をザワつかせてくる、荒野さんらしい短編だと私は思っている。 『私たちが轢かなかった鹿』 友達が息子の彼女ってどういう気持ちなんだろう。想像もつかない。でも決して良い気持ちではないと思う。友達の方だって、堂々と自分が彼女だと振る舞いながらもどこか後ろめたいのか、ずっと杏子の機嫌を伺っている感がある。この叫び出したくなりそうな関係性、私だったら逃げ出すだろうな。 そして、息子の存在も気詰まりだった。まるで杏子も真弓も、息子がこの場にいなければいいのにと心の底では思っているかのようだった。うん、やっぱり私だったら誰の立場だったとしても、この場居たくない。 『犬の名前』 もういっそのこと圭介、病気だった方が良かったんじゃないかと思うほどの後味の悪さ。 本当に人間って汚い部分を持っていると思う。パートナーが死ぬかもしれないのに、自分が寂しくなることの方が心配だったり、死ぬのは嫌だけど一人取り残されるはマシだと思ってみたり、なんか…結婚しても最後はこうなるのかな。実際、私の夫も「絶対先に死ぬ」と公言して酒も煙草もガンガンやっているし…。こういうところ、モヤッとする。来月から煙草はやめさせよう(笑) この夫婦、モヤモヤ感を抱えたままこの先生きていくんだろうな。キツそうだな。 『小説みたいなことは起こらない』 読んでいる間中、ずっとタイトルが頭を過ぎる。今はもう書いていない、老婆と言える年齢の小説家と若い男性のカップルという組み合わせだけでも、小説みたいな話だとは思うが…。とにかく、彼らが想像しているようなことは起こらないんだろうと思ってこちらは読んでいるので、話の落とし所が全く掴めない。 小説のようなことが起こらなかったことが理由となり、劇的な事件が起きようとしているラストには結構驚かされた。
4投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログすぐさま突飛な何かが起こるという訳ではない。 けれど文字を追うことを止められない。 荒野さんの文章にはそういうところがある。 上っ面ではない言葉たち。目が離せない強かさ。 出来事を、違った人物の視点から捉える。 最後の章は少し怖かったかも。
0投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログ「私たちが轢かなかった鹿」「不幸の****」「犬の名前」「つまらない掛け時計」「小説みたいなことは起こらない」 一つの出来事を当事者2人の視点から描いた短編集。 どれも禍々しいというか当事者2人の毒気に当てられました。 表題作が良かったかな。
8投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ5話の短編を当事者二人のそれぞれの視点で展開していく。考えすぎだったり素直に取れなかったりすれ違う気持ちが交差することはなかったり。ビターな残り香の作品。面白く読んだ。
0投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ忌憚なく、人間の性をリアルに描く筆力は秀逸。頁を捲る手が止まらない。二人の視点で、同一場面を活写する試みも面白かった。滑稽で食えない人々の真実が暴かれる五話収録。
1投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ二つの視点からとらえた同じ日常が5話。同じ出来事なのに、他者目線になると、こうも話が変わるものかとハッとさせられる。相手との思い違いもさることながら、相手と同じ方向性と安堵していたことにも乖離があることに気づかされる。むしろ、自分以外の他者と共有した経験が、同じように理解されることなどあり得ない方が当たり前なのだろう。 大人の女性の恋愛観×二つの視点という新しい展開が面白かった。
9投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ開けたら最後。劇薬短編5話 まさにこの通り!最近でいちばん濃い短編集かも。 一押しは「小説みたいなことは起こらない」 夏のホラーとして涼しくなる?こと間違いなし。
10投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログ井上荒野さんの作品を読むと、人間の複雑さ身勝手さが怖くなると同時に自分も同じだな…と思ったり感情がいつも忙しい。 今作は、ひとつの出来事を夫婦や友人のそれぞれの視点から描いた短編集です。 特に好きだったのは表題作の『私たちが轢かなかった鹿』です。 別荘地で一人暮らしする主人公の杏子が久々に息子と親友の真弓に会う話なのですが、実は少し前に真弓から自分の息子と付き合っていることを告白されます。 普通に接しようと思いながらもそうできずギクシャクとする杏子と真弓。 杏子の穏やかではない心中はよく分かるし、真弓視点からの物語を読むと、真弓の側にも複雑な感情があることがわかってくる。年下の恋人が出来て幸せなのかと思いきや、色々な事情があり、杏子と今まで過ごした居心地の良い関係を犠牲にしてまで親友の息子と付き合う価値はあるのかと後悔していたり…。 同じ事態に直面していても、ふたりの感じ方や捉え方は少しずつズレていて、夫婦や恋人であっても決して通じ合えないことの絶望感たるや…。 身近にいるひとの気持ちにすら、全然気づけていないかもしれないとゾッとしました。
8投稿日: 2025.08.04
powered by ブクログ井上荒野氏の描く男女の物語がとても好き。不倫や純愛や、、そこに描かれてるのは何処にでも居そうな男女なのに、百組いれば百通りの男女の物語が出来上がってしまう。呼吸の温度だったり汗をかく場所だったり、、全てが主役を盛り上げる小道具になっている。 この作品は5作の短編を少し狂気を感じる男女其々の側から描いてる。どれも面白いが私は表題作が1番好きだった。この親子と恋人の続編を是非読みたいと思った。
11投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログひとつの出来事をふたつの視点で描いた短篇集。どれものっぴきならないヒリヒリとした緊張感が漂っていて、短い中にも登場人物の心の機微が窺えて良かった。表題作の「私たちが轢かなかった鹿」が好みでした。
0投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ個人的にはすごく好きな短編集だった。A面とB面って感じな。こ 当たり前だけど視点が変わると全然ちがう物語になる、同じ場面でも。ぞわぞわとい厭な感じがとても最高だった。全部のお話が好き
5投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ「私たちが轢かなかった鹿」 「不幸の****」 「犬の名前」 「つまらない掛け時計」 「小説みたいなことは起こらない」 一つの出来事を二人の当事者の視点から描いた5話収録の短編集。 それぞれの思いと噛み合わなさにゾクゾクした。 どれだけ親しくしている間柄であっても心の奥底では様々な感情が渦を巻いている。 本音と建前、人間がいかに複雑怪奇な生き物であるかを実感する。 どこかに実在していそうな人々の平穏な日常が井上荒野さんの手に掛かれば一気に心に不穏な影を落とす。 随所に潜む毒と狂気が超絶クールで後を引く。 ホラー以上にホラーだ。
7投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログあるひとつの 同じ出来事でも 夫、妻、愛人、友人、まったくの他人 それぞれ立場が違えば 見え方や感じ方も異なるもので その微妙なズレをとらえるのがうまいなー。 最初は時計の針が重なり合うように ひとつだったはずのふたりの気持ちが いつしか少しずつズレ始め 気づくと、もう取り返しがつかないほど 離ればなれになってしまっていて… 人がいかに自己中心的で 欲や業にまみれているか思い知らされる。
3投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分が思う真実と、相手が思う真実はまったくの別物。人には二面性があるというけれど…。 読んでいて人怖ホラーだ…!と思いました。ものすごく怖い、というわけではない。 けどじわじわと人の心を蝕んでいくような怖さでした。 中でも表題作の「私たちが轢かなかった鹿」と、「小説みたいなことは起こらない」が印象に残りました。
0投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログ彼女は私の親友で、私の男の母親…。表題作をはじめ、 同じ出来事を2人の当事者の視点から描いた全5編の 短編集。
1投稿日: 2025.06.23
