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ポップ・ラッキー・ポトラッチ
ポップ・ラッキー・ポトラッチ
奥田亜希子/U-NEXT
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総合評価

25件)
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    正しく生きようとすることは決して悪いことではないけれど、他人にも同じように求めてしまうと、それはもう正しさの域を超えてしまっている。人生には多少の「あそび」があるほうが、きっと豊かで楽しい。

    1
    投稿日: 2026.02.22
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    読み終えて残るのは、軽やかさと、少しの居心地の悪さ。 終始描かれる主人公の真っ直ぐすぎる正しさは、この作品の最大の推進力であり、同時にユーモアの源。 本人は一切ブレていないのに、周囲や状況の方が次々と歪んでいく。 そのズレに興味深さを感じつつ、ふとどこかで自分の立ち位置を確認したくなる感覚になる。 この正しさは理想論ではなく、現実の摩擦を引き受けたうえで貫かれているからこそ、他者には正しさが攻撃性として発揮されてしまうのだろうな、 他者から見たら正しすぎる主人公こそ、理想論そのものの体をあらわしているように感じるだろう。 読み進めるうちに「正しいこと」が必ずしも楽ではない、という当たり前の事実が静かに浮かび上がってくる。 重くなりすぎず、 気持ちよく読めて、少しだけ考えさせられる、そのバランスの良さが印象的な一冊だった。

    7
    投稿日: 2026.01.21
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    表紙が可愛いし軽い気持ちでささっと読めて面白かったです。 愛奈ちゃん、現実に同級生や同僚だとしたら少しうざいかもですが、読む分には面白くて興味深い女の子でした。自己肯定感が高いのが素晴らしい! メイシャン先生のお礼の無さに怒ってネットストーカーしたり、いとこに通帳を見られる展開がくるんじゃないかとハラハラしながら読みました笑 最後のコロナ明けのやけ食い爆買いパーティー、楽しそうで良かったです。 2億円、夢があっていいなぁ。 残りのお金の使い道が気になります。

    0
    投稿日: 2025.11.10
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    寄付をしない私が、寄付ってなんだろうかと思って手に取った作品 主人公の女性は6畳のワンルームで慎ましく暮らしながら、様々な団体に百万単位の寄付をしたり、欲しいものリストを公開している人たちに贈り物をしている なぜ人は、見ず知らずの他人に「施す」のか

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    推し活って本当に今時代のメガトレンドなんだなと実感する、最近読んだ小説4冊連続くらいで推し活にまつわる話

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    『ポップ・ラッキー・ポトラッチ』読了。 今からアンジェラ・アキのライブなのですが、久しぶりに天神にある文喫に行きたいと思って行ってきました。で、ちょうど1時間半で読み終わった。軽快でコミカルでとても面白かった。 主人公の愛奈とまるで正反対な従姉妹の忍。コロナ禍で無職になった極端な二人の共同生活が描かれているわけだが、返礼や贈与、お金や正しさを絡ませて拗れていく人間模様がコロナ禍当時を思い出す。読んでいてちょっと悲しくなったよね。愛奈のように正しさを追求し寄付もした、忍のようになりふり構わず推しに貢ぐこともした当時。家族でさえ罵りあったな…って思いだす。最前線で仕事をしたってだけで殴られたなって思い出してしまう。思い出したくないけど、忘れちゃいけない。 結局、土台がしっかりしていない上で私たちは生活をしていたってことを思い出した作品でした。人間は強いようで脆いよね… 2025.8.8(1回目)

    6
    投稿日: 2025.08.08
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    ---------------------------------- (見返りがなくて)モヤる 贈与と返礼、 お金と正しさを描く 著者最高到達点 ---------------------------------- 奥田さんの作品が読みたくて、 100min.NOVELLAで手軽で、 装丁のデザインが可愛すぎて。 鳥って意外と目が怖いのに、 デザインが可愛すぎて。苦笑 主人公の愛奈は、 正しいことが何よりも強いと信じ、 曲がった事が許せない。 周囲から浮くこともあるけれど、 完全に生きていけないほどではない。 そしてなぜか運が良い。 宝くじを高額当選し、 自身は節制し、 福祉団体等に寄付をする。 そこに、浪費家の従姉妹、忍が家に転がり込んでくる。 正しさと正義と。 生きていくこととは。 何故か読みながらひやひやしました。 愛菜も忍も何か危なっかしくて。 自分の中のもやもやが、 信じてたものを歪めていって、 あれ、これは本当?みたいな混乱する感じというか。 どう考えても正反対なのに、 人間だから振り切れない部分もあって。 面白かったです。 奥田さん好きかも。 これは本当に100分ぐらいで読み切れました。

    12
    投稿日: 2025.06.04
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    私も運が良い方だけれど、宝くじが当たる自信はないし、当たってからも節制できないだろうな。他人にプレゼントをあげたい欲求は分かる。LIVE参戦時に挨拶した人にお菓子とかイラストとかプレゼントする文化を想起した。

    1
    投稿日: 2025.05.17
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    お金とか、正直さとかの話です。 読むの早い人なら、2時間くらいで読みちゃうかも。 2021年くらいの東京が舞台です。 ポトラッチは、アメリカの先住民族が使われてた言語の単語みたいです。

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    コンセプトのとおり、読みやすくて楽しめた。 お金の使い方について描かれていて、以下のような点が面白いと思った。 ・あげたい人ともらいたい人 ・あげる(あげっぱなし)/もらう(もらいっぱなし)のバランスと居心地の悪さ ・推しを(お金を使うことによって)推すこと ・お金を持つことで得られる強さ(いくつかの選択肢の中から決断できる。他人の行動に口出しできる) ・コロナ禍で発生した経済的不公平、不均衡 また、主人公が大事にしている「正しさ」がコロナ禍でなお発揮されているところで、当時の息苦しさをありありと思い出した。 主人公の最後の爆発するような浪費には、ぞっとしてしまった。 「まだ1億5000万ある」という最後の一文はどういうことだろう。

    0
    投稿日: 2025.04.01
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    寄付することは素晴らしい。しかし見返りを求めるとその素晴らしさも色褪せる。これまでの既読作の奥田さんの路線とは別の味わいですごく面白かった。主人公の愛奈は清く正しい政治家のスローガンのような女子。なのに(そのせいか)周囲からは疎まれ、友人もいない。そんな愛奈が2億円の宝くじを当てた。お金を使う趣味もないのでせっせと寄付や支援につぎ込むが....。この「支援」に「施し」の気持ちが混じると双方にとって微妙な気持ちになるものよなぁと感じ入ってしまった。お金の価値観と正義感に対する個人差や風刺が鮮やかだった。

    0
    投稿日: 2024.11.08
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    ペーパーバックのため安価で買えるシリーズ。奥田亜希子さん久しぶりに読んだ気がするけど、これ私は結構好きだった。宝くじで2億円当てた元保育士の“正しい”主人公と推し活に励む無職のいとこのしばしの同居生活。今風な感じで好きな人ははまりそうな感じ。

    0
    投稿日: 2024.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    総理大臣になりたかった女が宝くじで2億円当てて、さて、正しいことのためにどうするか。 起承転結の承までは星5評価だった。 その後で政治活動や宗教に入ってくれたら面白かったけど、従姉妹と共に何事もなくすぎる日々。 こういう日々をコロナと絡めて書き綴っていく作品は女性作家の得意技だが、なまじっか設定が面白かったがためにこの作品に関しては尻窄み感が否めない。 だったら幼少期の面白エピソード入れなくてもいいのに。 でも途中までは興奮して読めたので、他の作品も読んでみたいと思いました。

    0
    投稿日: 2024.09.25
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    やたら運だけがいい、正しさを生きがいにしてる愛奈。寄付やボランティアには賛成していたが、2億円の宝くじに当たってから寄付がエスカレートし、ほしい物リストに載ってる人たちにどんどんプレゼントしていく毎日。 ポトラッチを風刺して明るいノリで愛奈の生活を描いて、転がり込んできたはちゃめちゃな従姉妹も含め、面白かった。

    0
    投稿日: 2024.09.16
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     愛奈の真っ直ぐで正義感の強いところ、それでいてどこか抜けてしまっているところに好感を持った。 今流行りの成瀬とは、また違った人の良さがある。 愛奈の人の良さは、要注意人物の忍の気持ちに変化をもたらすほどだった。 愛奈らしさと宝くじのお金を大切にして、幸せになってほしいなと思った。

    13
    投稿日: 2024.09.05
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    "プレゼントを送るとは、もらうとは、単なるもののやり取りではないのだ。" "友だちを作るほうが、正しく生きることよりもよほど難しい。" "自分には今しかない。その感覚で送る生とは、どういうものなのだろう。目の前のことがすべてで、その先は自分が生きていなくても構わない。そんなふうに思い続けることだろうか。" "正しくあろうとする自分の気持ちもまた、欲望のひとつにすぎないのだ。" そんなつもりはなくても、善意でやってることに対して人は見返りを求めてしまうもの、その恐ろしさを改めて感じた。 主人公・愛奈の考え方も忍の考え方もどっちも分かる。 正しさが大事か、生きやすさが大事か…。 人の数だけ生き方があるこの世界では、結論は出ないと思う。 正しさに全振りした生き方は窮屈で、極端にいえば「つまらない」のかもしれないけど、正しくあろうとする生き方を貫く人もいるはず。それがその人にとってベストな生き方なのであれば、否定はできないだろうなあ…。 モースの贈与論、ポトラッチ

    0
    投稿日: 2024.08.24
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    1ページ、1行で、ぐわっと引き込まれるのが好きなんだけど、まさにそれな本でした。 ちょうどこれ読んでる時に、お金たくさん使う方向になった、何かの運命として“ぱーっと”使いたいと思います!!!!

    0
    投稿日: 2024.08.06
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    宝くじ当てたい!笑笑 ポトラッチはここからきてるんだっという文章があった!贈与は人それぞれ。 私はお金に感謝して使いたい。

    0
    投稿日: 2024.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Amazonのページを見て気付いた、表紙カバー見開き状態のデザイン。最高。そう、贈与と返礼、どう釣り合いを取るのか、相手方と気持ちが一致するってなかなかない。 ハンドルにあそびがある、その余白が大事ということに愛奈は気付いただろうか。正しいことは強い、そりゃまぁ確かにそうなんだけど、人はひとりで生きてきているわけではない…。あぁもうホント膝叩いてそうそう!と言いたくなる小説。 自分も思いの丈を呟いていたが、自分だけ無人島にいるような錯覚に陥るほど反応がない… あーTwitterについてのこの表現、わかるわー 従姉妹が邪魔してくるのかと思ったら良いエッセンス散りばめててこちらも応援したくなる。

    1
    投稿日: 2024.07.31
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    捻くれてるのか真っ直ぐなのか、とことんすぎて面白かった。お金の使い方って性格出るよね、価値観とか。それをすごくストレートに描いてて読んでいて爽快。好き!

    5
    投稿日: 2024.07.15
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    初読みの作家様で久しぶりの純文学でした。 正しさだけを突き通すことで生まれる軋轢から行きずらい人生を送る主人公と一見その対極にいるように見える従姉妹との暮らしから何を見出すのか。 人としての正しさは大切ではあるけど、機械で測ったような正しさは感情を持った社会において常に正解ではない。 宝くじで当てたお金を贈与すること、自分で稼いだお金を自分のために使い果たすこと。人から何かを貰ったり受けた恩をどう返礼するのか。見返りは求めていないようで求めていたり、お礼をしていないようで実はその人なりにしていたり。 正論であっても正解とは限らないし、邪道であっても不正解とは限らない。正しさの許容範囲を広げることは、他人を許すことだけではなく自分をも許すことになるのかなと思う。

    2
    投稿日: 2024.07.10
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    ザ・奥田亜希子という作品。 愛奈のことを完全には笑えない程度には同じような気質が多少自分にもあって複雑な気持ちになる反面、ああ初期の奥田亜希子読んだ後大体同じような気持ちになっていたなあとも思いました。 超オススメとは言えないけどこういうモヤモヤさせる作品はあっていいと思う。

    8
    投稿日: 2024.06.08
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    主人公は、正しいことが何より強いと信じている相田愛奈。 元保育士で現在無職、だが銀行口座には宝くじ当選金の2億円がある。 福祉団体に多額の寄付をする一方、自身は節制した生活を送っている。 ある日、愛奈はAmazonの欲しいものリストのリンクを貼っていたHN・メイシャン先生に3万円相当の贈り物をするが、その反応の薄さに悶々としてしまう。 この悶々とする気持ちは自分も思い当たる節があり共感してしまった。 愛奈とは真逆な浪費家の従姉妹・忍。 二人の女性を通して贈与と返礼、正しいが故の生き辛さなどを考えさせられる時間だった。

    5
    投稿日: 2024.05.26
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    読んでいて、愛奈と『成瀬あかり』が、ぼんやり重なる。 正しさは強さ、と信じて、自分なりの正義を貫くことは、一方で生きにくさにも繋がる。 周囲とうまく関係が築けない彼女たちを、ハラハラしながら、見てしまう。 まるで、自分は当事者ではないかのように。 Amazonの「欲しいものリスト」から、生活に困っている人を助けるつもりで、プレゼントを贈る。 けれど、贈られた相手からは、自分が期待していたほどの反応が返って来ない。 相手の感謝の足りなさに、そこから「欲しいもの」と当人の状況の不釣り合いさに、愛奈がモヤモヤするシーン。 もっと感謝するべきだ。 そんなに高いものを求めるべきじゃないはずだ。 ただ、与えただけなのに、相手の行動に、口出しをしてしまう自分がそこに誕生する。 そして、居酒屋での“贈与論”に発展していくところが一番面白かった。 贈るという行為に、見返りを求めてしまうのは、どうしてなんだろう。 見返りは、単に物を指すのではない。 言葉であれ、反応であれ、そこに「心のこもった」何かを、求めてしまう自分がいる。 だから、◯◯祝いのお返しが、世間でどのくらいのものにするか、決められているのは、ある意味ありがたいことなのかもしれない。 人と人との関係は、思った以上にややこしいものなんだな。

    11
    投稿日: 2024.05.03
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    声に出して言いたいタイトル! (一度も実行してないけど) 手近にあったので読んでみた 夢もなく未来のビジョンもなく ささやかに思い描く未来が 漬けた梅干しがおいしいといいな程度 文にするとなんつーつまらん人生… って見えるけど 実際、多くの人がそんなもんで 正しさを貫こうとすると 軋轢を生んじゃって でもそんなに気にしてないし 何が悪いかわからん って若かりし頃の自分を思い出して そういう話じゃないかもしんないけど 懐かしくてほっこりした たぶんほっこりする話じゃないけど 個人的にはほっこりした 熱にうなされながらみた夢?が アァ…わかるぜ…ってなる ほんとはそうなりたいんだよな わかる、わかるぜ… 今、星3つだけど いつか思い出したら 星4つだなって思い直すかも でもやっぱ星は3つ

    2
    投稿日: 2024.04.12