
総合評価
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powered by ブクログがっつりのアート小説ではなく、主人公が小説家として成長していく物語。 登場人物がみんな魅力的で、ぐいぐい読み進めた。
0投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログほぼ一気読み…読みやすいんだけど、最近こういった誰かの人生と帆走する感じの物語はなんか疲れちゃうものでね。 しかもこれ、3部作らしい(^◇^;) まぁ、読みますけど(笑) 本好きなら、この小説を低く評価する人はまずいないんじゃないかなー。
7投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログ大正期の若手女流作家の半世紀を描いた作品。本の装丁が美しい。作品としてはそこまで惹きつけられる感じはなかった。
5投稿日: 2026.02.07
powered by ブクログこの本、実は何年か前に文芸書に掲載している事を知って、既に最初から最後まで読んでいて、その時は毎月の1番の楽しみでした。1冊の本として一気に読むと、さらに良かったです。主人公の人生を共に生きた心地。自分の人生はたったの1回ですが、小説を読むと多くの人々の様々な人生を疑似体験出来て、それも読書の良いところですね。 マハさんは、以前キュレーターもされていて、この本にも美術の専門知識が多く盛り込まれています。今回は、岡山の大原美術館関連の人々や作品が多く登場します。以前岡山に住んでいたことがあるものの、知らなかった事も多く、タブレットで検索しつつ読み進めたのも楽しかったです。 主人公の人生は、まだまだこれからも続きます。文芸書でも、今月からこの本の第2章が始まりました。これから主人公は一体どうなるのか。続きを、ワクワクして待っています。
4投稿日: 2026.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原田マハさんの新作読めてうれしい。ぐいぐい物語に引き込まれる感覚が本当にたのしい。これからのパリでの話も読みたいのに!!! 去年岡山に行って大原美術館にいったときは絵をみるだけで全然大原氏について気にしてなかったけど、児島氏の絵は日本のものをモネみたいなタッチで描いてる!って結構衝撃うけたのを覚えている。
0投稿日: 2026.02.06
powered by ブクログ倉敷紡績で働くすてらが、大好きな作家の元を訪れすてらが小説家になっていく。アートにも魅せられ、モネなどの作品にも惹かれてパリへ向かう。小説とアートへの情熱が半端ない作品。
0投稿日: 2026.02.06
powered by ブクログマハさんの最新作、期待して読み始めた。 だけどつまらなくて、大好きなマハさんの小説だが最後まで読み切れるかと思いつつ、読み進めたらグイグイ引き込まれ、読み切ってしまった。 主人公のてすらはマハさんそのもの。 この小説は3作まで続くとのこと。 とても待ち遠しい! 今年は倉敷にある大原美術館に是非行ってみたい。
23投稿日: 2026.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
わたしは本作を読み終わり、物語に圧倒されてしばし放心していましました。 すごく読みやすいけれど、重厚感があり、 小説とアートへの熱量が凄まじい。 そして歴史の転換点と言えるだろう女文士の存在。主人公すてらの感情の機微。なにより、女工から女文士へ、そこから単身渡仏できるくらいのすてらの成長。情報量が圧倒的になのに、物語が調和している。これが原田マハさんか…と心を打たれました。 読み終わり、パリへ向かったあとのすてらのことがもっと読みたい!そう思いました。すてらは、すてらと言う名前に相応しい活躍ぶりですね。 また、個人的にはハチマキがとても気になりました。本当に気の良いお兄ちゃんで、すてらはあのとき彼と出会えたからこそ今の道にいるのだろうなとも思います。他に、アリス先生も気になります。作中、あまり詳しく語られてはおらず、手紙でのやり取りが主ですがアリス先生の生い立ちなどもとても気になりました。 すてらは良き人々に恵まれたのだなと思います。けれどこれはすてらの運が良かっただけではなく、一生懸命に働き、文を書き、前向きに過ごしたすてらだからこそ周りに人が集まったのだろうなとも思いました。 読めてよかったと思う作品でした。
1投稿日: 2026.02.03
powered by ブクログなんて素晴らしい本。 ゆっくりと読みました。 アートを通じて広がっていく世界を描いた1人の女性の人生の本。 とっつきづらい内容にも関わらず ここまで面白い内容にできるのは原田さんの才能。 最後の一言、グッときた
10投稿日: 2026.02.01
powered by ブクログ女文士山中すてらの物語。 紡績工場で仲間内で物語を書き始め、そこからその文章を褒められ、励まされ、苦しいときも筆を置かずに、生きるために小説を書き続ける、書くのをやめない人。 心の師に認められることの幸福。 日々の揺らぎをつぶさに見つめて、物語に昇華していく。 言葉を紡ぐこと、誰のものでもない、自分だけの言葉で。 読みやすく、励まされる物語だった。
2投稿日: 2026.01.31
powered by ブクログまず『すてら』という名前にすごくひかれた。物語の中に出てくる小さな小説がいくつも出てくるけどそれが一つ一つに感動があり、一つの作品なのに何層もの感動が得られる。すてらの成長に伴なって親目線で読んでいく部分から自分の人生と重ねてみる部分とができ、さらにはどんどん飛躍していく様がとても心地よかった。
2投稿日: 2026.01.30
powered by ブクログ原田マハさんの世界観 全開! 心躍る作品でした。 「書くこと」に魅せられた貧しい少女、山中すてら の物語。産みの母親は「いずれ捨てるけん。”すて” でいい」と言い放つのですが、血の繋がりのない父親が「すてら」と名付けます。調べたら、“Stella” とは、イタリア語やラテン語で「星」を意味し、輝き、希望、導きの象徴として使われているのだとか。素敵な名前! すてらは、岡山県倉敷市 倉敷紡績の寄宿舎で暮らしながら工女として働き、病気の父親と 恩になった教会のために送金を続けます。幸運なことに、社長・大原孫三郎が文化活動に力を入れる人物だったため、すてらは小説を書く機会に恵まれます。ところが、20歳という年齢直前に退職せざるをえなくなり、厳しい状況に置かれ…。すてらという少女が辿っていく道を、読者の私たちは かたずを飲んで見守ります。 作品の最後の方でフランスのことわざが登場します。『雨のち晴れ』。いつか雨がやんで晴れの日が来る。だから焦らず、一歩一歩進めばいいと。この言葉はこの作品のタイトルに深く関係します。マハさん、粋ですね。そして、粋ポイントが最後にもうひとつ用意されていました。それは、最終ページに登場する「小石」。すてらにこの言葉をかけたイサという人物は、たまらなく素敵な女性。読んだ方には共感していただけるかと…。 ここからは虚と実について。この作品はフィクションですが、登場する人物や出来事は、かなりの部分が事実です。倉敷紡績の経営者であり、大原美術館の創設者でもある大原孫三郎。孫三郎の支援を受けた画家、児島虎次郎。彼はフランスの絵画を蒐集して大原美術館の礎を作ります。そして、幼少期のすてら父子を支援した宣教師・アリス先生と花畑教会。夏目漱石や武者小路実篤。スペイン風邪の流行、倉敷で開かれた現代仏蘭西名画家作品展覧会。白樺派の人々が夢見て、実際に構想していた「白樺美術館」。みんな事実。 そんな、本当だったことを軸に語られる物語には、説得感と夢があります。そして何より、マハさんが綴る文章が美しい!「これは、私の話であり、あなたの話でもあります。自分の物語として読んでほしい」と、マハさん自身が言われたとか。嬉しいことに、この物語には続編が用意されているのだそうです。「第2部ではいよいよ すてら がさまざまな芸術家たちと交流を始めますので、ぜひ楽しみにお待ちいただきたいです」とインタビューにありました。とても楽しみです。 最後に大原美術館について。友人と行った時に見たモネの『睡蓮』。サイズは大きくなかったけれど、とても好きな『睡蓮』でした。そして、児島虎次郎の『朝顔』。やわらかく優しい絵画で、表現されていた光に魅了されました。ホームページを見たら、3月29日まで特別展「大原美術館所蔵 名画への旅 ― 虎次郎の夢」をやっているとか。 また行きたいな。
49投稿日: 2026.01.29
powered by ブクログ美術と小説。まだこんなアプローチがあったかー。マハさんの新作、待ってましたー。そしてどんどん引き込まれて、読み終わる頃には〇〇ロス的な禁断症状出てました。素敵なお話。最近、小説書くことにも興味があるから、色んな意味で引き込まれた。
1投稿日: 2026.01.29
powered by ブクログとても面白かった 1900年頃の日本で活躍した女文士の小説家としての起こりから渡仏出立までの半生を描く 主人公の他にも優れた女文士が幾人も登場し彼女らは表情豊かに情感たっぷりに描かれ、周囲の人物も魅力的で瑞々しい タイトルの木馬たちはおそらく女文士たちを指していると思われるが、物語全体が温かで、優しい光りに包まれているようであり、読んだあとに笑顔になるような素敵な作品だった
1投稿日: 2026.01.28
powered by ブクログ明治の終わり、倉敷の工場で働く少女。貧しいながらも読書が好きで自分でも小説が書きたい。彼女の流転の人生は。 非常に良かった。主人公すてらの健気さ、ストーリーの面白さ、どちらも素晴らしい。
1投稿日: 2026.01.24
powered by ブクログ倉敷紡績で働く16歳の工女・山中すてらは、小説家になることを夢みる文学少女だ。熱心なキリスト教徒である父親に連れられて教会に通い、聖書を読むために文字の読み書きを覚え、宣教師のアリスと話すために英語を覚えた。そんな彼女の12年間を描くサクセスストーリーだ。 背景には大原美術館の創設者・大原孫三郎の存在があり、松方幸次郎を描いた『美しき愚かものたちのタブロー』にも通じる。ちょっと懐かしさを感じる古臭い文体が作品に合っていた。 続篇の構想もあるようだが、本書のエピローグが1922年。震災や戦争などが重なる重苦しい話になりそうだ。
4投稿日: 2026.01.24
powered by ブクログけっして 恵まれているとはいえない それでも 小説を書くことを 前を向いて生きていくことを やめない 主人公 山中すてら 彼女がどうなるのか 読んでドキドキして欲しい #晴れの日の木馬たち #原田マハ #新潮社
5投稿日: 2026.01.22
powered by ブクログ静岡市女性会館図書コーナーの書誌詳細はこちら↓ https://lib-finder.net/aicel21/book_detail_auth?authcode=CJDR7O0hsN8%2FbWYTSMgd6w%3D%3D
0投稿日: 2026.01.22
powered by ブクログ原田マハ先生の「美術」へ対する熱い思いを綴った小説、いつも自分の気持ちも喚起されて読んでました。今回は同じ芸術でも文学、明治から大正時代しかも女性…それだけでも心持ってゆかれたのにフランス絵画への憧憬まで描いて頂けた。主人公のすてら女史同様私も揺さぶられ続け、前を向いて行かねばならないとしみじみと胸を熱くしたのでした。
23投稿日: 2026.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原田マハさんの文章は本当にうつくしく、心にじわっと沁みるような言葉で、日本語ってこんなにきれいなのか、と毎回気づかせてくれる。 どうやったらここまできれいな文章を書けるのだろう。きっと、すてらの周りの登場人物たちが受けた感動はこういうものなんだろうなあ。 雨のち晴れ。良いことばかりは続かない。けれど辛いことばかりでも無い。 辛いことがあれば、それは涙がそそぎ落としてくれる。 すてらの心には世界を感動する才能があって、すてらを支える人たちがその才能に気づき応援し、小説の素晴らしさを、絵画の素晴らしさを、世界の素晴らしさ読むひとに教えてくれる。 私は相変わらず、書いて、書いて、書いて書いて書いて、書き続けております。 高市総理よりも先に、何よりも書き続けることを誓ったすてらが、パリで何を書くのか。 続きがよみたくてたまらないですよ、山中すてら先生。
3投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログ激動の時代を生きた女性達の姿をみずみずしく書いた素敵な作品だった。 辛いことや悲しい事もありつつも小説家になるという夢を持ち叶えていく。 これはマハさん自身をも投影しているのだろうか。 それにしても、これを読む一冊前に読んでいた 朝井まかてさんのグロリアリサエテに偶然にもよく似てる。 女流作家、史実とフィクションを入り交ぜる手法、出版時期。 目線や表現はもちろん全く違うけれど、小説の舞台である明治から大正、昭和にかけての時代背景、出てくる人物、主人公の女中という立場、地方から東京へでてくる描写、さらに夢のため海外へ旅立つ女性の姿等類似点が多く、読み比べると楽しい。 このタイミングでこの内容、これから起こるであろう、今起こりつつある新たな時代を何か感じとっているのだろうかなどと思ってしまった。
19投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログ才能とは欲したもののためにどこまで努力できるか。 時代背景もあるが、当時人物たちが皆必死に生きている感じがする。 何かを頑張りたくなったけれど、その何かに未だ私は出会えていないのかもしれない。
21投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログ明治から大正を生きる一人の少女が 人生の荒波に揉まれながらも 人々に感動を届ける小説家へと 成長していく物語。 途中、主人公の“山中すてら”に大きな影響を与える ゴッホやセザンヌ、モネの作品が登場したり、 大原孫三郎と児島虎次郎、武者小路実篤、夏目漱石らと 相見える場面が描かれたりする。 極めつけは「劇中劇」ならぬ「小説 中 小説」が挿入されるなど アートと小説とが見事に融合する力作となっていた。 読んでいくうちに 主人公の“すてら”がマハさん自身のように見えてくる。 これまで幾多のアート小説を手掛けてきた マハさんだからこそ描くことのできる世界だから。 「書いて、書いて、書きまくらなければ。 私も、ヴァン・ゴオホみたいに」 これはマハさん自身の独白のようにも思えた。
22投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログきっと誰かがどこかで受け止めてくれるんだっていう希望とそれを繋いでいこうっていう未来で溢れた勇気をくれるストーリーでした。年の初めにこの本から始められて良かった。
2投稿日: 2026.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
多少なのですがネタバレしないと何も書けないので、ネタバレ機能をかけます。 1910年(明治43年)5月。 岡山県倉敷から始まります。 幼い頃、母に見捨てられた山中すてらがやがて女文士となるまでのサクセスストーリー。 すてらは12歳で母に見捨てられ西日本ずいいつの紡績会社、倉敷紡績の工女として働き始めます。 すてらは社長の大原孫三郎に目をかけられます。 すてらには三つの好きなことがあります。 「読書」 「物書き」 「翻訳」 すてらには幼い頃教会でアリス・ペティ・アダムスという24歳の女性と出会い英語を学びます。 そして会社の「文化祭」ですてらは<回転木馬>という初めて書いた小説を読んでもらうチャンスに恵まれますが…。 この物語はどこまで本当でどこからがフィクションなのかと思い調べてみました。 大原孫三郎が倉敷紡績の社長であり、画家の児島虎次郎とともに大原美術館を建てたのは事実であとは、夏目漱石なども出てくるのですがフィクションでした。 このお話で私がもっとも心打たれた場面は、女文士でありすてらの師となったイサがなぜ男性の筆名で小説を書いているかという理由。泣けました。 イサの言った言葉で「小石にでもなって、あなたのポケットの中に入れられて連れて行ってくださいましたらようございましたのに…」はほろりとしました。 一番最後のすてらの旅立ちの手紙もとてもよかったです。 これやっぱり続編ありますよね?
143投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ病に倒れた最愛の父を支えるため、倉敷紡績で働く主人公のすてらが、モダンアートに心を打たれ、自身の道を定め生きていく物語。 書影があまりに好みで購入しましたが、内容は原田マハさんらしい素敵な物語でした。 明治から大正にかけて、女文士として生きることを決意したすてら。色々な苦境がありながらも、自身の生きる道をしっかり歩んでいくすてらの姿に、同じ女性としてとても励まされました。 作中に出てくるすてらが書いた手紙の内容も秀逸で、情感のこもった言葉たちに感情が揺さぶられます。 そして何より最高過ぎるエピローグ。切ないけれどあたたかい気持ちになれる読後感が最高です。 物語を読むことの楽しさを改めて感じる作品でした。
28投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなりハードルを上げて読み始めたが、すべてが綺麗。登場人物、その場所が鮮明に浮かんで来る。 どの本を読んでも作者に圧倒される。
2投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・小説の中に小説が出てきて、その小説単体でも十分おもしろい。とても器用な作品だと思った ・できごとの波のリズムがとてもよい ・擬古文のような書き方はとてもめんどうだと思うが、しっかりした文章だった。
2投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログやはりマハさんの作品は凄く心に響きますね! しかも三部作になるのですね。 渾身の作の一部だけでも充分感動させられました。 作家の思い、「絵」を言葉で表現することの難しさ、周りの人たちの支えと神への祈り。 マハさんの作品だからこそ、深く伝わってきます。 私も同じ岡山で、倉敷で寮生活をしていたこともあり、倉敷紡績や大原美術館を懐かしく思い出しました。本当に孫三郎さんは素晴らしい方です。 あの時代に、岡山で芸術のこととか考え、先駆けて展覧会を開かれるなんて! ぜひぜひみなさんもご一読くださいませ。
23投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
我ら諦めずに良きことを行い続ける。させれば、やがて刈り入れの時を迎えん 人の話に耳を傾ける。誰であれ、その人自身の物語があるはずだ。それを受け止め、胸に刻む。自分のことは多くは語らない、自作の小説以上に多弁なものは無いのだから 私にとって、書くことは、生きること。 書くことをやめないのは、生きることをやめないから。書くことをあきらめないのは、生きることを諦めたくないから 生きとし生けるもの、一つ一つに命があり、個性がある。この世に1人として同じ人間はいない。それと、同じく、この世にたった1点の作品。マティスと言う人そのものが絵になった
1投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログプロローグ 気付くとそこは1918年、夜のパリだった 何処かしこからジタンの紫煙が漂ってきて、 否応なしに鼻腔をくすぐる 懐からそっとロスマンズを取り出しデュポンで 火をつけた セーヌ川沿いでは、複数のカップルがエッフェル塔のイルミネーションを肴に愛を語り合っている この眺めは、100年前もそして今もさして変わらないのだろう 川沿いの広場には回転木馬がきらびやかなネオンと 共にゆっくりと上下しながら回っている どの木馬に跨るか!? 数ある木馬は揃いも揃って一様に光を放っている その中に一頭だけ地味な雰囲気とその独創性さを 醸し出しているそれに私は飛びのった どうも、回転木馬には、一頭一頭固有の名前が ついているらしい 私が乗った木馬は、『晴れの日の木馬たち』という名の木馬だった! 本章 『晴れの日の木馬たち』★Super8!!! 2026年私が読みたい本の1冊である 山中すてらの小説家になるまでの半生を描いた作品 内容は全く異なるが『檜垣澤家の炎上』の主人公 かな子を想起させる大河小説 明治から大正に掛けての12年間を見事に描き切っている 岡山倉敷紡績での少女時代から大原美術館の 大原孫三郎の後押しで小説を書くくだり 東京への進出から一端の小説家への試練と成長 そして、芸術の都パリへ 原田マハ節全開の史実という横糸とフィクション という縦糸が織り重なった完璧なアート作品 早くも今年の一冊!!!と云いたい! エピローグが完璧過ぎて、久しぶりに本って 本当に素晴らしいなと再認識した 素晴らしい! 素晴らしい作品に出逢えた! ありがとうと、作者に云いたい! エピローグ 気付くと、2026年、夜の東京だった そう言えば、1918年も今年の干支も午年であった 空駆ける天馬 天馬空を行く 等々、翔び立つイメージがあるが、 私が跨る木馬は、100年以上も同じ所をクルクル周って僅かながらの上下運動を繰り返すのみで 一向に上昇する気配がないようだ 100年以上も一体何をやってたのだろうか(¯―¯٥)!? もしかして、私が跨っていたのは、午(木馬)ではなく馬と鹿に跨っていたのかもしれない、、、 完 ※読書とは、未知との遭遇とあらゆるイマジネーションを掻き立てるものだと痛感する それが素晴らしい作品であればあるほどに あの方に向かって声を大にして云いたい これは、完全なるフィクションだと! パリには居ませんよと! そして更に云いたい、本作を必ず読んで欲しいと! 絶対泣けるし 宝物の一冊になるはずだと!
67投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログさすがマハさんで、読後感もいいものの、少し物足りない感があったのですが、三部作になるとのこと。 続きが楽しみ!!!
0投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ原田マハさん、渾身の一撃、構想10年、書き上げるのに約5年。しかも3部作。主人公すてらは、原田マハさんの分身だそうです。貧しい少女が宣教師アリスや周りの人々に支えられ、助けられて、いかにして作家になっていくのか。もちろん、絵画要素も含まれてます。読んでいて何度もマハさんの顔が浮かびました。第2部、第3部が待ち遠しい。
12投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ待ち焦がれたマハさんの新作。 発売日から、丁寧少しずつ読み進めました。 一言。言葉にならないほど読後の余韻に 浸っていました。 1人の若き女工に過ぎなかった主が 作家を目指し、様々な苦難と幸運とに 翻弄されながらも作家を目指す。 その直向きさに先ずうたれてしまう。 中盤では切なく涙を誘うのですが その反動で兎に角主人公の『すてら』を 見守りつつその後は一気読みでした。 若き日に叶わなかった恋心が終盤で もしかしたら‥と思いましたが もしも続編があるなら‥と期待してしまいます 兎にも角にもホシ10個位付けたい! 読み返したいそんなマハさんの新作でした 超オススメ!! 2026.4冊め。
27投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ【晴れの日の木馬たち】 原田 マハ 著 これはなかなか良いです。原田マハの育った岡山が舞台で、これまでの画家をベースとしたものではなく小説家の物語。ただ、倉敷紡績社長・大原孫三郎(大原美術館創設者)も登場し、「絵」とまったく無縁ではない構成になっています。 「最後の場面にたどり着いた読者が、悲しい涙を流すのではなく、幸せな笑顔になるような」、そんな小説を書いて欲しいと言われた「山中すてら」。「史実を横糸に、フィクションを縦糸に」書くのが原田マハの持ち味とのことですが、主人公の「山中すてら」という小説家は見当たらず、ご自身の経験をベースに書かれているものと「推察」します。 途中には悲劇的な場面もありますが、フランスのことわざとして引用されている「雨のち晴れ」のとおり、その後は、「笑顔になるような」作りです。また、夏目漱石も登場する本書では、この時代の文語調文章を縦横無尽に使いこなす原田マハが、極めて優れた文筆家でもあることもわかります。この後、第2部・第3部と続くことが予想され、引き続き、続編が楽しみになる一冊です。
3投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ原田マハさんの最新作。2025年読み納め&2026年読み初めにしようと、年末まで読まずにとっておいた。 結論、続きが読みたくて読みたくて、年末は隙間時間はほぼ読書、年始はもう家事以外ほとんど読書、読み終わるのを惜しみつつ読了。 なんて幸せな気持ちにさせてくれる本なのでしょう。私も陰ながら、すてらに寄り添い見守ってきたことに嬉しくなる。すてらの書く手紙や小説のあらすじ紹介では、本当に素敵な文章と日本語があふれていた。 これは2025年&2026年のベストかも。とっておいて良かった、私えらい!
22投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ素晴らしかったです!! ページをめくる手が止まらない!圧倒的な没入感、祈るような気持ちで読みふけりました。 文学を愛する少女・すてらが病床の父親を養うため、故郷を離れ倉敷の紡績工場へ働きにゆく──。そこから始まるすてらの「書く」人生。 すてらの真っ直ぐな信仰心や書くことへの喜びが、ずっと私の心を満たしていました。 ときに心を打ち砕かれ、悲しみと後悔におそわれても……それでも人は成すべきことが見えるとこんなにも真っ直ぐに進んで行けるのだと、眩しく感じた。 小説、絵、言葉……どんなものでも人は心を震わせた体験に支え続けられることがある。すてらにとって「書くこと」「絵」との出会いが、どれほど大きなことか。 すてらの言葉ひとつひとつから喜怒哀楽が強く伝わってくる。その気持ちに強く引き込まれる。 すてらを見守り、励まし、背中を押してくれた人たちの温かな眼差しに何度も涙が滲みました。 様々な出会いに救われ、支えられながら懸命に自分の信じた道を生きる姿は、見ていて背筋が伸びる。 すてらの内にある静かで、確かな熱と、どこまでも広がる希望を感じるラストに胸がいっぱい。 感謝の気持ちと懐かしさと、ここまで歩いてきたすてらの道のりを思って感慨深い。 物語を楽しむのとはまた別に、言葉の持つ力を強く感じる読書でもありました。 倉敷に「大原美術館」を設立した実在の人物・大原孫三郎についての描写も嬉しい。 少女の生きる姿に胸が熱くなる最高の一冊でした!
4投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログ言葉を大切にする原田マハさんが、構想10年と仰っていて読む方も、きちんと読まなくちゃと思い、普段なら読めない漢字は飛ばすのですが辞書で調べながら読みました。 明治時代、大正時代に、私もタイムスリップしたかのように読めました。 マハさんは今は亡き歴史上の人物に会わせてくれるので知らなかった人物への興味が湧きます。
60投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログスマホのない時代の物語って、今から遠く離れたところに心を連れていってくれるんですよね。作品全体を通して素晴らしい作品でした。 主人公・すてらが「美」と「言葉」に出会い、自らの人生を静かに、けれど力強く切り拓いていく姿に心打たれます。 最も心に響いたのは、登場人物たちの丁寧な言葉遣いと、その奥にある誠実な生き方です。大切な人との別れや、ままならない現実という「容赦のなさ」に直面しても、彼女たちは自分の心に嘘をつかず、他者の存在を尊ぶことを忘れません。特に、イサの凛とした佇まいや、すてらが展覧会で震えるほどの感動を覚えるシーンからは、日常の些細な変化を愛おしむことの素晴らしさを教わりました。 「ほかの誰にも似ていない」というすてらによる傑作の定義は、自分自身を肯定してくれるような優しい光となります。痛みや傷を抱えたままでも、丁寧に言葉を紡ぎ、自分らしく生きること。物語の最後に見えてくる景色は、明日を生きるための確かな希望となって、心の中にいつまでも温かく留まり続けます。 最後の締めくくりの一行に勇気をもらえました。
17投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログマハさんの真骨頂である虚実綯い交ぜ度合いが絶妙で、かつアート・ギフテッドに対するリスペクトと抜群のストーリテリング、登場人物の息遣いが聞こえるような描写力、どれをとっても一級品の仕上がり。劇中作の「回転木馬」自体の抜群の完成度も秀逸。おまけにタイトルも装丁にもハマル。流石マハさんの感嘆しきり。年末にまたひとつ良書と出会えて感謝。
5投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ先月旅先で大原美術館を訪ねたので、そのコレクションの素晴らしさと倉敷美観地区の街並みを忘れてしまわないうちに、読んでおこうと手に取った。 紡績工場で工女として働く少女・山中すてらが、周囲の人たちに助けられながら文壇デビュー、女流作家として成功し、パリに留学するまでのお話。 貧しい家庭に生まれながらも、ひたむきに夢に向かって努力するすてらの姿は、誰もが応援したくなってしまうし、すてらを見守る宣教師のアリス先生、倉敷紡績社長の大原孫三郎、女流作家イサ先生たちも軒並み良い人。おすてちゃん、良かったね。 なんだろう、この感じ。 ……そうだ、朝ドラだ!
18投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
明治大正期の美術に明るい人だともっと楽しめるのだろうなぁ。ちょっと難しかった。 山中すてら。女流作家を目指す、明治後期。 金持ちの下女が、金持ちの息子の子を孕んで勝ったと思ったら捨てられて産んだ子供がすてら。育ての父親は肩から棒を担いでモノを売って周る貧しい生活。 父親が倒れるも病院には行けず、困って役所に相談するとタイミングよく宣教師の医師団が来てて助かりキリスト教入信。父親も教会横に入院させてもらい、すてらも倉敷紡績に働きに出してもらえた、12歳。 倉敷紡績では女の子4人でキャッキャする。傍ら小説を書いて文化祭で発表して、社長や社長夫人にも認められて最高。だが19歳ごろに女の子は里に帰って見たこともない人と結婚して行き、行き遅れる。岡山に帰る。 住み込みで働くも扱いが酷い。お嬢様が女流作家を目指していた。が、ジジイと結婚させられて、自殺。遺作を預かる。唆したとしてクビ。 遺作を東京の常盤田伊作という作家に届ける。途中、ハチマキという男に親切にしていただき。作家は実は女だった、弟子入りする。作品を発表しデビュー。暫くしてスペイン風邪が流行り、父親が罹患して岡山に帰り、父の死後に倉敷へ。倉敷で孫三郎主催の展覧会でフランス画家の絵を見る。買い付けた児島虎次郎と知り合う。 東京に帰ると新たな弟子がいた。執筆を続けると、大原と児島がやってきてオモテナシする。パリ渡航を勧められて行く。
1投稿日: 2025.12.25
