
総合評価
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powered by ブクログ社会学を題材に議論をするが,題材は何であれ生成AIの振る舞いは一般性があり,読んでいて強く頷き,そして暖簾に腕押しな状態にヤキモキする.少なくとも現状では,0から1を産生する能力はなく,1から10を作業する効率性にのみ価値がある.しかし,近い将来産生能力を持ち,人との境界が曖昧になる未来が予感される応答が確かに存在する.
0投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ社会学者が自分の論文などをすべて読み込んだ“自分の”AIと対話を進めながら、大学の定義や今後、東京一極集中などについて議論、AIの限界を同時に探る試み。AIに案外間違いが多いこと、間違いを指摘すると素直に認めて節操がないと言いたくなるほど簡単に修正すること、時には回答に固執して反論を試みることなど、議論の中身そのものより議論の仕方を楽しめる。AIだから感情的になることはもちろんなく、ひたすら丁寧に論筋を修正していく。本筋とはずれる感想だが、「確かに」「おっしゃる通り」など、相手の言葉にいったん同意しつつ異なる主張をするディベートは、人間同士の議論にも応用できると同時に、あまりに丁寧に同意と修正を繰り返すと、相手をイライラさせるというのがよく分かるのも面白い。 議論の中身は、例えば日本の大学と西欧のuniversityの根本的な違い、現代の大学に必須の多様性を真っ向から否定するトランプの批判、トランプが言う「偉大なアメリカ」の背景、東京一極集中についての歴史的考察など、AIの間違いを著者が一つ一つ指摘し、なぜ間違ったのか問い詰めつつ話が進行する。 これだけ曖昧な“知識”を振り回すAIをたたき台に、AIの間違いを指摘できるような知性を磨くならAIをアカデミックな世界で一つのツールとして活用する意味があるという視点は面白い。空間的に自らを位置付ける物理的な体を持たず、時間的に限定づける誕生と死も経験しない、データは読んで処理できるけれど、「読書」はできないAI。著者の指摘で、この根本的な違いがAIが回答を間違う要因にもなっていることが少しずつ理解できた。
3投稿日: 2026.01.05
