Reader Store
ガリンペイロ(新潮文庫)
ガリンペイロ(新潮文庫)
国分拓/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

3件)
4.0
0
3
0
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アングラな世界のリアルを描いた作品は面白い! どこで働くにしても、有能な奴もいればそうでないやつもいるというのもよくわかって、本題とは違うところでの面白さもあった。表紙がかっこよすぎ!

    6
    投稿日: 2026.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     これはノンフィクションなんだろうか?  著者は2015年と16年、つごう50日以上をアマゾン奥地の非合法金鉱山に滞在し、NHKスペシャルの「大アマゾン」というシリーズを撮っていた。ガリンペイロ=金鉱夫の取材である。 ・誰でも受け入れる ・本名を名乗る必要はない ・何をするのも自由である ・前科のあるなし、犯罪歴は問われない ・凶器を持つのも自由である ・・・ ・この場所を明かしたものは死を覚悟すべきである ・ 非合法金鉱山のガリンペイロの掟である。一攫千金の夢を追って、都市や街や村では生きられなくなったものたちが群がる。そこにたどり着いた1人の若者、ラップ小僧を追うことで、ガリンペイロの実態に迫る。その現実は、厳しい。哀れでさえある。そこに辿りつかざるを得なくなった人生が悲しい。 ・黄金の取り分は、金鉱山の所有者が70%、ガリンペイロが30%である。 30%の取り分は、酒とタバコ、女たちに消費され、結局富は所有者に独占される。最底辺から逃れる術はない。  「その金鉱山では、取材した一年間で、二人が殺され三人が行方不明になっていた」。最年少ガリンペイロ、ラップ少年もまた金鉱山から消えていた。その行方について誰も喋ろうとしなかった。

    24
    投稿日: 2025.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    国分拓『ガリンペイロ』新潮文庫。 『ガリンペイロ』と呼ばれる南米ブラジルのアマゾン川の最奥地で非合法に金鉱の採掘を行なう荒くれ者の男たちの過酷な生活を描いたノンフィクション。 ノンフィクションと言っても『ノモレ』と同様にノンフィクションの間隙をフィクションで埋めて小説に仕立てているように思う。 特に結末めいたものも、教訓などもなく、叶うことのない一攫千金の夢を見て、黄金の地で酒と欲に塗れた無軌道な生活を送る『ガリンペイロ』の日常がだらだらと描かれる。 南米ブラジルのアマゾン川の支流の奥地、熱帯雨林が広がるだけの無人地帯に非合法の金鉱脈が点在する。この『黄金の地』に群がって来るのはブラジルで最底辺の生活を送る者、前科者、逃亡中の犯罪者といった連中だった。この地では誰もが受け入れられるが、金鉱山の場所を明かした者は殺される運命にある。 黄金による人生の一発逆転を夢見て、この地に集まる『ガリンペイロ』の中に21歳のラップ小僧と呼ばれる若者が居た。 一攫千金を夢見ながら、泥に塗れ、ひたすら穴を掘り、僅かばかりの黄金に一喜一憂する生活。雇い主から提供される貧相な食事と手作りの小屋。借金による酒とクスリ、娼婦に溺れる生活ぶりはまるでギャンブル依存者の生活と変わらない。 本体価格800円 ★★★★

    63
    投稿日: 2025.12.03