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ジャスティス・マン
ジャスティス・マン
佐藤厚志/文藝春秋
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総合評価

15件)
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    正しくないことが許せない、仕事に誇りを持っているホテルマン、大山茂(推定48歳)。従業員への、無自覚のパワハラ、セクハラ、客に対する毅然とし過ぎた対応。自己認識と、現実の乖離が、見ていてひやひやする。というか、完全にヤバい人。支配人には認められているようで、まったく認められておらず、妻はパチンコ狂いで、夫に対して口もきかなければ、何の反応も示さない。行きつけの書店でのカスハラ行為に、げんなりするものの、世間が自分を理解してくれていないと、完全に思い込んで、あくまで己の正義を肯定、貫き通そうとするこの男が、どんどん気の毒になる。そして自滅。 世間に眉を潜められ、疎まれても、こんな生き方をする人間は幸せだな、ということなのか。滑稽でいて、ほのかに悲しい。芥川賞受賞作、『荒地の家族』との作風の違いに、おどろいた。

    1
    投稿日: 2026.03.10
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    セクハラ、パワハラを正当化する議員の頭ん中ってこんな感じなのかな?って思いながら、前半読んでたら、後半訳が分からなくなった。

    0
    投稿日: 2026.02.28
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    図書館本。新刊コーナーにあったので衝動借り。読んでみた。 主人公の大山茂のジャスティスっぷりが滑稽で切なくて気持ち悪い。職場とかでこんな人いたら最悪だわw いまいち面白さが分からなかったというのが率直な感想。終盤とかどこまでが現実でどこからが妄想なのかよく分からない。読後はなんかモヤモヤする。消化不良な感じ。

    23
    投稿日: 2026.02.20
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    仙台のホテルで接客のプロを自負する中年のホテルマン大山茂の物語。 悪を駆逐するヒーローに自分を重ね、正義を貫く大山は、ホテルのスタッフや客としていく店の店員のいい加減さにも我慢がならず、度を越した対応をしてしまう。本人は世界をよくするためと思い込んでいるのでたちが悪い。言っていることはあながち間違いとも言い切れないのが、これまた悩ましいところではある。気づいていないのは本人だけというのも 困る。 近くにいたら関わり合いにはなりたくないが、どうすればいいのか悩ましすぎる。

    0
    投稿日: 2026.02.12
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    歪んだ正義感を振りかざす主人公を通して、正義とは何か、そして人の人生にどこまで介入していいのかを考えさせられた。 彼の行動は「正義」の名の下に行われているが、本当に正しいのか常に危うさがつきまとう。 私にはこの作品が、正義にしがみつく男性の哀れさと孤独を描いた物語として強く印象に残った。

    0
    投稿日: 2026.02.09
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    歪曲した正義を、頑なに貫き通す大山茂。挙げ句、周囲に疎まれ、自滅の道へ。思い込みが激しく、低身長がコンプレックスらしく無闇矢鱈に攻撃的。彼の正義への自制が、正常に作動していたらと思うと残念である。妻の光恵やタカヤマ書房の浅利の東北弁が、カスハラの緊張を緩和していた。

    3
    投稿日: 2026.02.07
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    個人的に所々読みにくい部分がありましたが 最後まで読み切りました あらすじを読んで面白そうと思って図書館で借りましたが、 不快になる話し方や態度が多く 自分も気をつけていかないといけないと思える作品でした

    28
    投稿日: 2026.01.23
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    ハラスメントは甘えだ、耐性がなさすぎる若者が劣っているというひとに是非とも読んでいただきたいが、そういう人はこれを手にも取らず、ビジネス書や自己啓発書に盲目だろうな、という偏見。この本を手に取るのはいつだって、ハラスメントを受けそうな、(受けそうなってなんやねん?)人なんちゃうかって。この主人は最終的に地獄っぽい天国へいってくれるけど、現実のジャスティスプライド高おじたちは天国っぽい天国でノラリクラリしてて憤慨したいよな、こういう視野狭窄おじに限って、おれにもしんどい過去があって、とかそういうのに耐えてきたからお前たちもとか言うねんな、ってこれも視野狭窄ばばあとか言われるんかもなあ

    2
    投稿日: 2025.12.26
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    【読んでいる途中の感想】 気持ち悪い、やってることがセクハラで、嫌がられてるのにやってあげてると本気で思っている 【読み終わってからの感想】 最後は予想通りのバッドエンドだが、まあなんというか後味は悪いし、気持ち悪い でもこれは当たり前だけど絶対に正義ではないことだけは分かる

    12
    投稿日: 2025.12.24
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    自らの正義を盲信する男、大山茂。 自己肯定感が異常に強い男が、周囲の人たちの感情を踏み潰しながら自らの正義を押し通すのだが…。 異質な男の行動に共感する部分もある自分に驚く場面があった。 黒い感情に溢れ面白いのだが、面白さが微妙だ。

    2
    投稿日: 2025.12.21
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    主人公が、勘違い正義野郎で、最後成敗されてスカッとすんのかな、なんて思って読んでたんだけど、そんなことなかった。清廉潔白な人間なんていないもんだけど、それにしても。中々悪い奴しか出てこなかった感。面白かったし、さくさく読めたし、考えさせられる内容だった。敢えてだとは思うけど、不明瞭な点が多くてすっきりせず、読後感はあまり良くない。独善的にならず正しく生きるって難しいよね。

    3
    投稿日: 2025.12.20
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    モラハラ気質と自己正義の合わせ技で自分を周りを狂わせる。男が憧れ自身もその域に達していると思い込むのは正義のヒーロー。 カスハラに毅然と立ち向かうホテルマンが客となった書店でカスハラをする。立場が変わるとするのではなく、あくまでもモラハラ気質が生む間違った指導であって本人は自己正義の範疇。自己肯定感も高く、自分を信じて疑わないから他者からの評価との温度差が激しい。彼をここまで育ててしまったのは上手くあしらってきた職場の上司だったのか、環境だったのか。

    2
    投稿日: 2025.12.12
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    正義感というより正義観が狂っている中年男性が多方面に様々な形で暴走に暴走を重ね、あらかた予想通りのバッドエンド。 正義は一方にだけ尖っていてはいけない。 どの角度から見ても丸く柔らかく優しいものでなければならない。それが個人的に思う正義。 こうはなりたくないなというのと、こうはなってはならないなという教訓。

    1
    投稿日: 2025.12.11
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    佐藤厚志「ジャスティス・マン」文藝春秋読了。名は体をあらわすという。中身は正確だが見た目は逆。小さく壮健かつ強靱な大山茂は名門ホテルの客室課長だ。俺は不正を正さないと気がすまない。接客のプロを自負それゆえ客となるとカスハラマンになる。ただ純粋に間違いを正したいだけだ。暗黒喜劇かな?著者は書店員の経験ならではが作品に活きている。カスハラとかが生々しい。カスハラと反カスハラとの負けられない闘いがある。どっちに付くかは読み手次第。著者の狙いは何なんだ。暴走のメーターが振り切れる。主人公の頭の中こそがこの物語だ。ある意味、すがすがしい。あっという間の一気読みでした。

    1
    投稿日: 2025.12.09
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    【初老ホテルマン、正義に狂う】仙台の老舗ホテルに勤続30年、初老ホテルマンの「正義」が暴走する。家庭も職もある50代中年男の独りよがりはあぶない。

    1
    投稿日: 2025.10.17