
総合評価
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powered by ブクログあまり読まない翻訳小説。どうしても原文に引きずられて日本語では絶対言わないような表現が出てくるので、心理的距離ができてしまう。また、テーマも扱う感情も身近に感じられないので、読み続けるのに努力を要する。それでもこの作品のように、簡単には手放せない感情や思考に出会うことがある。多くを語らず余白で想像力を刺激するタイプの小説だが、読み応えがあって読了後の達成感を感じた。「あなた」という呼称で半生が語られる。次に「僕」が語り手となって時空を超えて、遠く離れた異国に思いを馳せ、「あなた」を思う。自分の感情、というより情動は自分の意志ではどうにもならず、結果身の破滅をもたらしてしまう。それに翻弄される大切な(大切にしたい)家族の存在。読みにくくて時間をかけた分、いろいろなことを考えさせられた小説だった。
9投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログどこをどう評価したら良いか分からないくらい最初から最後まで素晴らしかった。。 訳者のあとがきも素晴らしい。 いろんな感情が湧き上がるけど、とにかく切なさが一番大きい。でもやっぱりピッタリの言葉か見つからない! 自分の中でベスト3には確実に入った。 とにかく心にぶっ刺さったので星をさらに5個追加したい!
0投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ事前に何の情報もなく、シンプルにタイトルが気になって読んだのは久しぶりだった。こうやって出会えた本が面白かった時は、本好き冥利に尽きる。始めからずっと心つかまれた。子ども時代に私も漠然と抱いていた感慨を、やわらかく、しずかに、確かに描写されると、私の心にあった根雪が解けていくような感覚がある。 癒される感覚がずっとある小説だった。 内容がマイルドな訳では全くない。むしろ重たい。胸が張り裂けそうな出来事がいくつも起きる。でも傷ついた人に語りかけているこの語り口が切実で、優しい。優しい、はとても負荷のかかる作業だ。誰かの重荷を引き受けて、その人の悲しみを想像し、そっと抱き止めるという優しさは、無傷ではできない。たぶん、この語り手は傷だらけになってあなたを受け止めてくれた。 滅多に出会えない素晴らしい作品だと思う。
1投稿日: 2025.11.14
