
十三夜の焰
月村了衛/集英社
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総合評価
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powered by ブクログ月村了衛『十三夜の焔』集英社文庫。 お気に入りの作家の一人である月村了衛の小説ということで特に気にせず購入したが、時代小説であった。月村了衛には『コルトM1851斬月』『コルト1847羽衣』『神子上典膳』『水戸黄門 天下の副編集長』といった面白い時代小説もあるので、期待出来そうである。 感動の結末が待つ、ピカレスク時代小説だった。しかし、随分と時間経過の長い、込み入った話に仕立てたものだ。多くの時代小説に倣い、単純明快、勧善懲悪のストーリーの方が良かったのではないか。それでも十二分に面白いことは保証しよう。 天明四年五月の十三夜。御先手弓組番方である幣原喬十郎は、湯島の路上で男女の斬殺体を目にする。その傍らには匕首を手に涙を流す若い男が一人佇んでおり、喬十郎が咄嗟に問い質すが、隙をつかれてその男を取り逃がす。 斬殺されたのは、國田屋庄右衛門と下女のおたきで、やがて逃げた男は闇社会で名を轟かせる大盗『大呪の代之助』一味の売出し中の若手である千吉だと判明する。 喬十郎が殺害された國田屋庄右衛門の周辺を洗う中、再び千吉に遭遇するも殺害を否定し、再び姿を眩ませる。 十年後、喬十郎は、銭相場を巡る揉め事で一家全員が殺害された塩問屋の事件を追う過程で、両替商の銀字屋利兵衛となった千吉に出合う。喬十郎は、火付盗賊改長官の長谷川平蔵に助言を仰ぐも、突然の裏切りに遭い、佐渡に左遷されてしまう。 それから十二年後、再び江戸に戻った喬十郎は、己の面目にかけて悪事に立ち向かいながら、闇社会に生きる利兵衛こと千吉と宿命的な邂逅を果たす。 本体価格840円 ★★★★
70投稿日: 2025.09.27
