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村にまつわる因習の謎が解き明かされていくのは面白かった。 母親をはじめ、登場する大人がみんなどうしょうもない人が多い。
0投稿日: 2026.01.03
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昔も今も、大人なんてー!!と思わせてくれちゃう話。 個人的には、最後は佳夏がバケモノ化して全てを滅ぼしてほしかったけど、爽やかさが漂うラストで良かったです。
0投稿日: 2026.01.03
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郊外の町、虹田町(こうでんちょう)には蛇に似た固有種イビを乾燥させて軒先に吊るし、厄除けにする奇妙な習俗があった。家族で転居してきた小5の佳夏がある禁忌に触れたことで幼い妹の陽菜にイビの化物イビラが憑依してしまう。妹の顔に現れたイビラの醜悪な貌は佳夏以外の大人には見えず、陽菜の異常な食欲や奇妙な行動も理解してもらえない。誤解や噂話から学校でもいじめの標的となる佳夏だが、不登校気味の同級生理來と1つ年上の美少女エリィという味方を得て、妹を助けようと奔走する。イビラの本体とは、佳夏に聞こえる陽菜や無数の子供たちの声の意味とは、そして年に一度のイビおくり祭りの意図とは……。 物語は佳夏をはじめ子供の視点から描かれている。イビラには親や大人たちに裏切られ、虐げられ、大人側の勝手な事情で捨てられ、命を奪われた子供たちの絶望と怨念、飢餓感が宿っており、妹を救おうとする佳夏も“信じてもらえない”絶望をいやというほど味わうことになる。さらには理來やエリィ、佳夏へのいじめの中心であった柊子もまた親や大人たちへの絶望と不信を抱えている。アイデンティティを確立しつつある年齢ながら、社会からはまだ子供と扱われる時期に、親に信じてもらえない/信頼できないということがどれほど苛酷なことか。そんな絶望的な状況を打破したのが◯◯◯◯だった―というのは甘々な幻想かもしれないが、作者の込めた一縷の希望とも思える。 文庫解説ではスティーブン・キング作品を引き合いに出していたが、イビラの憑依によるグロテスクな変容といった一部描写を除けば、町の因習、惨たらしい過去、大人の無理解、虐めなどなど、自分はむしろジョン・ソールの“因習・怨念・いじめ”がセットの初期田舎ホラーの雰囲気を感じた。結末は対照的だけれども。
0投稿日: 2025.11.10
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ある田舎町の固有種“イビ”、イビに纏わる古くからの習わし、イビの化け物と噂されるイビラ…この作品も井上さんの構築するオリジナリティーホラーワールドにどっぷりハマる。 小学生が主人公ながら、因習以外にもいじめや子どもから見た大人の身勝手さといった怖い現実が盛り込まれ、読めば読むほどゾクゾクする感覚に襲われっぱなしだった。 信じられるのは血縁より他人との絆、が裏テーマか。時代や状況次第で自分も我が子を裏切る親になる可能性があるのがとても怖い。 ラストは悲しくもあるのだが、同時に穏やかで爽やかな温かさに心が満ちる。
0投稿日: 2025.11.03
