
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読む前はTwitterで話題になっていたのをみて買ったので恋愛ものかと思っていた 疲れていても読みやすい短編集だった 令嬢アユだけは太宰に女性を消費する側の自覚が足りなくてどうかと思うけど佳日は良かった 解説を読んで戦時中の厳しい時代に文学と向き合っていた太宰の覚悟や真剣さを感じたけど実際は自分よりいろんなものが見えているんだろうな 文学とは欲に流されず他者への配慮を忘れず、構造を明らかにすることなのかな
0投稿日: 2025.12.17
powered by ブクログ表題作でもある"ろまん燈籠"は5人兄妹が順々に書き連ねて1つの物語を作る話だが、それぞれの個性が作品の中にも滲み出ている中でストーリーも良くできており作中のラプンツェルはまた別の作品として楽しめた。 純文学に置いてはストーリーよりも表現を楽しむものだと感じていたがこの作品はストーリーとしても面白かったので他の太宰作品も読んで見たい。 その他の話では"禁酒の心"で描かれる禁酒をしようと思ってもつい誘惑に負けてしまう気持ちや食べに来ているのか飲みに来ているのか分からなくなる気持ちに共感できた。 "雪の夜の話"では短い話しながらも戦時中でも感じることのできる雪景色の美しさを想像し、ラストではお兄さんを意気消沈させるお姉さんの一言が痛快だった。 総じて読みやすい作品が多く、ストーリーよりも表現を楽しむ純文学という自分の中の偏見を取り払ってくれる作品だった。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ『もの思う葦』を読んだ勢いで、ブックオフで購入。 大戦の開戦前後の作品で、『十二月八日』はなんとなく知っていたが、その他の作品も戦時下の作品になってゆくに従って、より庶民の目線に降りてゆく。 戦禍の中を腰を屈め、市井の人らの暮らしを見つめるような作品が多くなる。 何気ないことを何気なく書く、謂わば風格のようなものを感じる作品もある。 『佳日』はいい。 映画化されたそうだが、短い作品であるが、登場人物たちそれぞれの、人間味がよく書かれている。
5投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログ表題作のろまん燈籠は文学好きの兄弟が皆で物語を完成していく話。最初の兄弟の紹介文や祖父のメダルについてのエピソードなど、思わず「くすっ」と笑えてしまうのような太宰ならではの独特のギャグセンスが盛り込まれていた。また、物語の中で登場するラプンツェルの恋愛模様は太宰による恋愛観が盛り込まれており、語り手が太宰ではないことになっているが(兄弟による物語上で)太宰が兄弟の姿に装って書いているみたいだった。口調やスピード感も読みやすいので太宰文学の入口にもぜひ。
0投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ろまん灯籠」が読みたかった。 個人的に、小説の中で登場人物たちがそれぞれ物語を書く、それぞれの人物に合わせてちゃんと内容に人柄が表れるよう仕上げてある、というところがおもしろかった。 太宰治もこれを書くのはおもしろかったんじゃないかな。
0投稿日: 2025.05.16
powered by ブクログ太宰治作品、思いのほかクスッとなるもの、登場する人々が生き生きしているものが多い。今までは「登場人物がやたら項垂れて溜息ついてる」みたいなイメージを持っていたのだけど……。 この「ろまん燈篭」も家族間のやり取りが面白かった。最後もよいなあ。 「決して興奮の舞踏の連続ではありません。白々しく興覚めの宿命の中に寝起きしているばかりでおります。」
0投稿日: 2024.10.03
powered by ブクログメモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1760105352581025983?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
0投稿日: 2024.02.21
powered by ブクログ市井の人々の慎ましい生活、その中に有る感情が細やかに描き出されていた。筆者の、人々の実生活に密着した、素朴な眼差しが心に沁みた。
0投稿日: 2024.01.15
powered by ブクログ先日、100分de名著『太宰治 斜陽:名もなき「声」の物語』高橋源一郎 を読み、 思いの温かいうちに『散華』だけでも読もうと。 よって今回は、『ろまん燈籠』に収録された『散華』のみのレビューとする。 太宰は結局自ら死を選び逝ってしまったけれど、丸っきりこの世の全てを放棄していたわけではないように思えた。 小説家を目指す若き芽を育てていた。 太宰はそんな風に思ってはおらず、友人として接したようだけれど。 三田君が、作品を持参した日とそうでない日の、玄関の戸が開けられる音の違い。 太宰はちゃんと聞き分けて、体も心も気遣う。 まずは体を丈夫にして、それから小説でもなんでもやったらいいなんて言う。 しかも直接ではなく、三井君の親友に頼むのだ。 君から強く言ってやったらどうだろうと。 心遣いが温かく、大人の振る舞いだ。 戸石君のことも、続く三田君のことも太宰は温かな眼差しでよく見つめている。 詩の世界で芽が出た三田君のことも、 「私には、三田君を見る眼が無かったのだと思った」 「三田君が私から離れて山岸さんのところへ行ったのは、三田君のためにも、とてもいいことだったと思った」 と記している。 三井君も三田君も、年少の友人だったと太宰は言う。 自分には、いたわるとか可愛がるなど出来ないと。 ただ年齢のことなど手加減せずに尊敬の念をもって交際したかったと。 (それでも私には充分いたわって可愛がっているように感じられたが) しかし『散華』というタイトル通り、これは単なる楽しい思い出話ではない。 三井君は病気で、三田君は出征先で、命を落としたのだ。 太宰は三田君の原隊からのお便りを4通挙げているが、"最後の一通を受け取ったときの感動を書きたかったのである"と言う。 三田君はアッツ島守備部隊にいたが、太宰自身はその守備隊については"その後の玉砕を予感できるわけは無いのであるから………格段驚きはしなかった"けれども、"三田君の葉書の文章に感動した"と。 「御元気ですか。遠い空から御伺いします。 無事、任地に着きました。 大いなる文学のために、死んで下さい。 自分も死にます、この戦争のために。」 余程心に響いたのか、この文面を太宰は『散華』の中で3度も挙げる。 私はなんだか、太宰が取り違えているような気がしてならなかった。 本人はえらく感動した風情で、これぞ詩人!と感銘を受けたようであるけれど、 三田君は、"自分は戦争なんていうよく分からぬものの為に死ぬけれども、太宰さんはそんなものの為に死ぬのではなく、もし自分で死を選ばなければならないなら、文学の為に死んで下さい"と言いたかったのではないの? そもそも太宰が徴兵を逃れたのは、結核や自殺未遂など、心身が万全ではなかったからだよね。 戦地に赴いたこともない人間が、この戦争のために死ぬと言ってよこした便りに、"ただならぬ厳正の決意"を感じて"最高の詩のような気さえして来た"とは、呑気すぎないか。 "アッツ島玉砕の報を聞かずとも、私はこのお便りだけで、この年少の友人を心から尊敬する事が出来たのである" 確かに、素人の私でさえ、詩的で真っ直ぐな表現が並々ならぬ決意を含んで美しいとは思う。 でも、なんというか………言い方? こういう言い方しちゃうから、太宰を嫌う作家も居たのでは? 私にはよく分からない。 三田君は"詩"のつもりで書いたのかしら? というか、私が"詩"の概念を誤っているのかもしれないな。 心の内からポッと生まれた文章は、全て"詩"と呼べるのかもしれない。 だとしたら、酷い惨劇が起きている現場で、カメラマンが助けることより撮ることを選ぶように、 小説家であった太宰もまた、小説家として三田君からの便りを目にしたのか。 戦争を知らぬ私でも、三田君からの手紙は読んだだけでウルッとするのにな。。。 P297に自身のことを、"としとってから妙な因業爺になりかねない素質は少しあるらしいのである"と表現していて、 これを読むと年老いた自分を想像することもあったんだなと意外に思う。 Wikipediaによると『散華』の執筆時期は1943年11月上旬(推定)とあった。 『津軽』の直前かな…。 だとすると、死を意識した太宰が、故郷を見ておこうと思うに至るまでに、三田君からの便りも少なからず影響しているのだろうな。 その後、太宰は1948年に美容師の山崎富栄と心中しているが、前の年には『斜陽』のモデルの歌人である太田静子との間に子供が生まれて認知している。 きっとこの頃はもうぐちゃぐちゃだよね。 「御元気ですか。 遠い空から御伺いします。 無事、任地に着きました。 大いなる文学のために、 死んで下さい。 自分も死にます、 この戦争のために。」 太宰さん、貴方は何のために死を選んだんでしょう? アッツ島: その惨たらしい様は広く知られているはず。 守備隊の4倍ものアメリカ兵が上陸し、制圧下に置かれた。 日本の本営も、これ以上戦力を消耗しては…との考えから、増援部隊も送らず、アッツ島の兵士たちは孤立無援状態となった。 テレビ番組の特集を見たが、手榴弾を持ったり、または丸腰で、アメリカ軍に向かってくる様は異様だったとのこと。 守備隊は全員玉砕。 山本五十六の死、アッツ島守備隊の玉砕と続き、ここから更に日本は、一般市民もこれに続けと間違った方向へ突き進んでゆく。
20投稿日: 2023.09.22
powered by ブクログ学生の頃に図書館で出会って、なんか良い本だな〜くらいにしか感じなかった。 数年経って再読してみたら、一つ一つの短篇が見事で面白い。 特に『新郎』が好み。 戦争渦中の緊張感を保ちつつ、ひたすらに生きることの大切さを感じられる。 解説を読むと時代背景も知れて、一層深い文章。
3投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
太宰治作品が読みたくなって読んだ。 ろまん燈籠は兄弟5人が物語を連作することを中心とする家族の話だ。 兄弟5人全員の性格が異なるため、それぞれの書く話には個性があり、それを書き分ける太宰の文筆能力には恐れ入った。 兄弟5人の中では、次男が書く物語が最も気に入った。次男が物語に新たな展開を生んでいると思った。 しかし、どの兄弟も他の家族から作品が批判されており、最も評価されたのは陰の功労者であった母であった。 兄弟の物語を読んだ祖母からは、「若者は陰の功労者の存在を蔑ろにするから良くない」と言われていた。 私も陰の功労者に目が届かないため、そういった人達に目を配れるようになりたい。 あと、『みみずく通信』も良いなと思った。 太宰が学生からの相談を受けて、それに対して返答するのだが、その返答は太宰ならではだと思った。 決して、明るいことを太宰は言わない。 しかし、それでも若者を勇気づける言葉を投げかけている。 私も相談事に対して、明るいことは言えない。 だからこそ、太宰のような言葉を言えるようになりたいと思ったのだ。
0投稿日: 2022.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ろまん燈籠 5人の兄弟が物語を連作する話。5人の性格の描写が細かく、それぞれの作風がわかりやすく出ているのも面白い。末弟の物語は拙く、いろんな物語のつぎはぎだった。長女の物語は小説を自作しているだけあって文才が1番あり、女性ならではのラプンツェルの心理描写が見事だったように思う。次男の文章は口伝だったため、途中愛とは何かと熱弁し脱線していたが、物語の展開を大きく変え、続きが気になるようなストーリーに仕上げていた。次女の物語は、彼女の普段読んでいる本が影響を与えたのか、言い回しが独特で、長女が作り上げたラプンツェルの批判がメインであった。最後の長男は真面目な性格が故に、せっかくの物語の展開を台無しにし、最後は道徳の教えで終わらせてしまっていた。最後の酔った祖父の感想も的を得ていて痛快だった。太宰治は「人間失格」と「斜陽」しか読んだことがなかったので、暗い作風のイメージだったが、今回の短編小説はそのような部分が見られなかった。 みみずく通信 太宰治が女性に当てた手紙のような内容だった。彼が新潟で講演をしに行った時のことを手紙で書いている。ただ、やはり太宰治が書いたものだと思う内容だった。夕日を見て、「血のようにブルブル震えている」などと表現するのはさすがだと思ったし、生徒とのやり取りもどこか皮肉めいている。短い文章だったが太宰治という人物を少し垣間見ることが出来た。 服装について 太宰治は和服のイメージがあったが、長身と服装の無頓着がゆえの和服だったことがわかった。服装にまつわる自身の体験について書かれていたが、そこから太宰治は人に気を使う性格で周りをよく見ている人だということが読み取れた。繊細で神経質なんだろう。人間失格で自殺を試みるのも納得したように思う。 令嬢アユ 友人が恋した令嬢はどういう境遇の人だったんだろう。最後に太宰が意味深なことを言っているが私には理解できなかった。娼婦だったんだろうか。よくわからない。伊豆の描写が素敵で旅行に出かけたくなった 誰 太宰は自分が悪魔と呼ばれたことにショックを受けて、悪魔とは何かサタンとは何か冷静に分析していた。冷静に分析し自分は違うと思っても、周りの人からお前は悪魔だと言われ続けさらにショックを受けたようだ。なんかクスッと笑える話だった。
0投稿日: 2022.02.18
powered by ブクログ太宰治 (1909-1948) は、中学時代から芥川文学に魅せられ、後に短編小説の名手となった。現代文学の先駆的作品が多く、長く新鮮さを失っていない。第一回芥川賞候補となったが、結果は次席。選考委員である川端康成に「作者、目下の生活に厭な雲ありて、才能の素直に発せざる憾みあった」と私生活を評された。太宰はこの選評に憤慨抗議した。彼にはマイナス思考の作品が多く、川端はそれを危うんだのではないだろうか。 『雪の夜の話』(1944) は、「少女の友」に発表した作品である。少女の目から、東京の戦時下の風俗を描いている。次の文は、その一節である。 「おれの眼は、二十年間きれいな雪景色を見て来た眼なんだ。おれは、はたちの頃まで山形にいたんだ。しゅん子なんて、物心地のつかないうちに、もう東京へ来て山形の見事な雪景色を知らないから、こんな東京のちゃちな雪景色を見て騒いでいやがる。おれの眼なんかは、もっと見事な雪景色を、百倍も千倍もいやになるくらいどっさり見て来ているんだからね、何と言ったって、しゅん子の眼よりは上等さ。」 私はくやしくて泣いてやろうかしらと思いました。その時、お嫂さんが私を助けて下さった。お嫂さんは微笑(ほほえ)んで静かにおっしゃいました。 「でも、とうさんのお眼は、綺麗な景色を百倍も千倍も見て来たかわりに、きたないものも百倍も千倍も見て来られたお眼ですものね。」
0投稿日: 2021.05.13
powered by ブクログ太宰はなんとなく避けていたが、やはり自己言及ぶりは思った通りで、しかし「みみずく通信」の海からの帰りに生徒が増えているシーンなどは映像にしたらかなり好きだろうなと思った。
0投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログ小説好きの五人兄妹が順々に書きついでいく物語のなかに、五人の性格の違いを浮き彫りにするという立体的で野心的な構成をもった「ろまん燈籠」。太平洋戦争突入の日の高揚と虚無感が交錯した心情を、夫とそれを眺める妻との画面から定着させた「新郎」「十二月八日」。日本全体が滅亡に向かってつき進んでいるなかで、曇りない目で文学と生活と戦時下の庶民の姿を見つめた16編。
0投稿日: 2019.06.18
powered by ブクログ戦時下の話が多かった。 表題作は私はあまり楽しめなかったが、他は結構好きなのがあった。 『恥』は笑えるような胸が苦しくなるような恥ずかしいような話。 『小さいアルバム』はところどころすごい笑ってしまった。この自虐、ギャグマンガにもありそうなレベルでどうしても笑ってしまう。 「私は今だってなかなかの馬鹿ですが、そのころは馬鹿より悪い。妖怪でした。」 「二匹の競馬の馬の間に、駱駝がのっそり立っているみたいですね。」 「かぼちゃのように無神経ですね。3日も洗顔しないような顔ですね。」 あたりが好き。自虐でこんないろんな言い方ができるのはさすがだなあと。 『佳日』も、白足袋がうまく履けない件は笑えるものの、戦争や、大隅君の性格などが絡まって切なくなる。最後は爽やか。 『散華』は非常に辛い作品。 戦地からの手紙の文言が心に刺さる。
3投稿日: 2019.03.02
powered by ブクログ5人兄弟のリレー小説という形式の表題作「ろまん燈籠」を始めとした短篇集。 「ろまん燈籠」はとある5人兄弟がリレー形式で小説を執筆するのですが、物語の序盤で其々の性格や好みの文学について等の前情報があるので、その知識を踏まえて読むと「こういう風に繋げるのか、何となくわかる」「性格出てるなあ」など感じながら読み進めることが出来て面白かったです。5人其々に個性があるので、小説自体がどのような結末へ向かうのかという楽しみもありました。 其々異なった文体でロマンチックであったり怪奇的であったりと、ひとつの物語で様々な表現を試みた太宰の手腕にも驚きました。 「みみずく通信」では私の地元の新潟市を訪れた際の出来事が描かれており、昔の火災で古町が大打撃を被りお堀も今は埋め立てられてしまいましたが、今尚あるイタリア軒が登場したり、かつては砂丘だった旧制新潟高校周辺や、その間には太宰と交流のあった同じ無頼派の坂口安吾の実家もあることを思い出し、新潟の歴史に触れることが出来て面白かったです。 基本的に戦時下の短篇集ですが、戦々恐々とした雰囲気や毒々しさもなく、いつも通りの太宰の自虐もユーモアがあって思わずクスッと笑ってしまえる軽快な短篇集でした。
2投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
太宰の中期の作品。 時代的に戦争中の話が多かった。 また意外と庶民的な面を垣間見れた短編集。 講演をした際に地元の学生から「案外、常識家ですね」と言われたり、日々の生活の中で、少し神経質で気の弱い面が多々見られた。 表題の『ろまん燈籠』は五人の兄妹の短編連作でユーモアに満ちた作品。 『散華』は知り合いの若い大学生から太宰に宛てた手紙の入った辛い作品。 「大いなる文学のために、死んで下さい。自分も死にます、この戦争のために。」はなんとも切なく遣りきれない想いを感じた。
5投稿日: 2018.02.12
powered by ブクログ固い・暗い・重い。 とかく陰鬱なイメージの先行する太宰治が生活の安定していた時期に書いた軽妙洒脱なホームドラマ。 尊大で堅物な長兄、奉仕精神にあふれた長女、驚くほどの美青年だが病弱で皮肉屋な次男、ナルシストな次女、熊の子のように愛くるしい末っ子。 個性的な五兄弟が連作で合作しひとつの物語を織り成していく。 五人兄弟のキャラがそれぞれ立ってて面白い。こんな話も書けるんじゃん太宰治。 この作品最大の美点はなんといってもそのユーモラスな持ち味、明るい作風。 退屈しのぎに即興で物語を披露するのが趣味の兄弟たちだが、長兄の話はなにかと教訓めいて説教臭く、次女の話はロマンチックで次男の話はやたらひねくれてるといったぐあいに、語り口や筋運びにはそれぞれの個性が如実に出ている。 五兄弟の性格や好み、思想が強く反映された物語はともすれば脱線し迷走し、他の兄弟への愚痴やイヤミをも内包するのだが確執じみた陰湿さは微塵もない。 冒頭の人物紹介における、兄弟それぞれの特徴を端的かつ巧みに描写するくだりから引き込まれる。 とくに好きなのは自前のコインの勲章を一週間でもっとも手柄を立てた者に贈る祖父のエピソード。 末っ子の催眠術にわざと騙されたふりをしてやる祖母や次男と母の枕元での会話などほのぼのとした家庭の様子が伝わってくる。 惜しむらくはもっと読みたかったこと。こんなにキャラ立ってて楽しいのにたった二編なんてもったいない!一家の話だけ一冊にまとめてほしい! 太宰?なんか暗そう〜と敬遠してる人は「ろまん燈篭」でがらっとイメージ変わります。というか私自身冒頭の先入観で太宰はちょっと苦手に思ってました(「人間失格」のよさもあんまわかんなかったし) ちなみに「愛と美について」の作中作の方がお気に入りです。 「ろまん灯篭」のほうは魔女のおばあさんにも救いがあってほしかった……。
1投稿日: 2017.08.27
powered by ブクログ戦時下の太宰は神がかっている。珠玉の短編16編を収録。どの作品も愛おしい。特に気に入ったのは「恥」それぞれ夫と妻の視点から書かれた「新郎」「十二月八日」友人の結婚に纏わるユーモラスなやり取りが光る「佳日」悲しくも美しい余韻に涙させられた「散華」である。「散華」の中の次の文章には胸を打たれた。「机上のコップに投入れて置いた薔薇の大輪が、深夜、くだけるように、ばらりと落ち散る事がある。風のせいではない。おのずから散るのである。天地の溜息と共に散るのである。空を飛ぶ神の白絹の御衣のお裾に触れて散るのである。」
0投稿日: 2016.05.21
powered by ブクログ音楽アルバムに例えれば、アウトトラック&リミックス集のようなセレクション。大戦に入る時期の作品が中心で、太宰夫人が主人公の「十二月八日」、「令嬢アユ」「恥」といった女性視点からの作品に、反戦のメッセージが込められた「散華」が心に残った。
0投稿日: 2015.08.30
powered by ブクログ短編集。 戦争に突入していく厳しい時代だからこそ立ち昇る 人間臭さに太宰はどうしようもなく惹かれたのだろう。 「佳日」と「散華」が好きだった。 どの話もタイトルが秀逸。 小説だけでなくてエッセイ的な文章もあり、 特に「服装について」は元祖こじらせとも言える 自意識過剰のぐるぐるっぷりが面倒臭いなと思いつつも、共感できてしまう。
0投稿日: 2015.02.21
powered by ブクログ入江家の人々の描かれ方が新鮮で面白かったです。 五人の兄妹が順々と書き続けていく物語にそれぞれの個性が表れていました。 ちょっと残念なんだけど妙ないとおしさを感じて、彼らの生活をもう少し覗いてみたいなと思いました。
0投稿日: 2015.02.16
powered by ブクログ太宰の全集は大学時代に読み終わったのに、記録しないと抜けてしまうね。読み直し中。 春風記、新樹の言葉、愛と美について、ろまん燈籠、女の決闘、古典風、清貧譚の七編。 句読点の多さ、リズム感、なんともナルシズムでたまらん。数篇は古典作品を元にしているけれど、すごい太宰節。
0投稿日: 2014.12.30
powered by ブクログ戦争中に書かれた小説、十六篇。 どれも素晴らしかった。 読めば読むほど太宰がどんな人か見えてきます。 本当に、人間を愛した人だと思います。 とっても優しい人です。
0投稿日: 2014.09.04
powered by ブクログ戦時中の太宰のマイナー作品群。 比較的、マイナー。 戦争の流れの中で逆らわず。しかし、疑問は大きく抱いているが、そんなものは大々的に出せない。つまり、後世から帝国の太鼓持ちと呼ばれてしまう一因が集積された作品群である。 映画風立ちぬを見てから、戦争に加担する人々を責められない。なぜなら反抗すれば死ぬのだ。文学者は人で、聖人ではない。戦後世代が、彼らを責める資格があるのか、私にはわからない。読者と同じように世相に苦しんで、滅びゆく日本と共に生きただけでいいのではないだろうか。 にしても、太宰が女性の視点やるのはうますぎて鼻につく。 大いなる文学のために 死んでください。 自分も死にます。 この戦争のために この文を残されて、戦後の精神的救済があるはずがない。この悲壮な想いを抱えて生きた太宰治を加担者として断罪できる人はいない。
0投稿日: 2014.08.20
powered by ブクログ全部おもしろい。ろまん燈籠に出てくる家族いい。 小説まわし書きしてみたいなー クスクス。 恥もおもしろかった。 名言いっぱい。 これはレビューコピペだけど。 《明日の事を思うな、とあの人も言って居られます。朝めざめて、きょう一日を、十分に生きる事、それだけを私はこのごろ心掛けて居ります。私は、嘘を言わなくなりました。虚栄や打算でない勉強が、少しずつ出来るようになりました。明日をたのんで、その場をごまかして置くような事も今は、なくなりました。一日一日だけが、とても大切になりました》
0投稿日: 2014.01.26
powered by ブクログ全部で17冊ある新潮文庫の太宰さんシリーズ最後の本です。 やっと読み切ったよ♪ この本には表題作を含む全16編が収録されていました。 戦時中、太宰さんは兵隊ではなかったけど、当局の厳しい規制のなか、一所懸命作品を書いてたんだろうな…って思いました。 変にとがった感じもなく、飄々としてるけど、やっぱり苦しかったんだろうな…って行間から読めるときもありました。 夏目漱石さんは「読まされてる」って感じで苦手だけど、太宰さんは読みたくて読んでる自分がいます。 これからも太宰さんの本は、ちょこちょこ読み直していきたいと思います。
0投稿日: 2013.10.11
powered by ブクログ太宰32歳から36歳までの作品を収録。 表題作の「ろまん燈籠」と「雪の夜の話」が物語で、 後はエッセー調。 戦時中で、書きたいことも自由に書けない、 自分の考えも、内容によっては あるがままを語るのは、危険な状況だったが、 そんな制約の中でも、彼の文体の軽やかさは 失われなかった。 自分だけでなく、家族、友人の 死を、常に意識せざる終えない状況に置かれても、 不安に負けて自分の魂を売り渡す事だけは、 時に道化を演じ、おどけてみながらも、 断固として拒絶していたのではないかと思う。 太宰は、読者に向かって、 たとえ暗い時代にあっても、 腹を括り、命のある限り生きろ、希望を失うな、 と、自分の作品を通して呼び掛けた。 つつましくも明るく生きる家族の 姿を描くなどして皆を鼓舞し続けた。 どんな環境に置かれようとも、 彼は小説家であり続けようとし、 その使命を全うした。 大いなる文学のために、 生まれ、生き、死んだ人。 しかし、それにしても、もっと生きて 「ろまん燈籠」はシリーズ化して書き続けて 欲しかった。
0投稿日: 2013.09.15
powered by ブクログ「人間失格」や「走れメロス」といった有名作とは違う太宰の一面がここにある。太宰を初めて読む人にも、いつか読んでほしいなと思う。
0投稿日: 2013.09.02
powered by ブクログろまん燈籠。兄妹連作のラプンツェル童話、愛される力を失っても愛する力は永遠に失われず、そこに人が生きる誇りがあるという次男の指摘に感銘。最後を飾る長兄の「ぶちこわしになったような気もする。」に笑う。 みみずく通信。大真面目の発言を高校生に笑われる、外界と精神との乖離。 服装に就いて。町田康が重なって仕方ない。 誰。怖い。自分が悪魔かどうかに就いて、やっぱり主観と客観が乖離して怖い。 恥。凄い!自意識の氾濫! 作家の手帖。煙草の火を貸してあげて、御礼を言われることに対して言い知れぬ恐怖を感じるセンス。 佳日。人間性の勘所。どんなにムカついても「これだから愛おしい」という感じは、よくわかる。 散華。文学のために死ぬ決意が、三田君からの手紙に託して表現された、狂おしい文章。 雪の夜の話。眼の中に、今まで見てきたものが映るという。 東京だより。不当な試練が、底知れぬ美しさの原因だったという衝撃。
2投稿日: 2013.07.20
powered by ブクログ太宰の作品の中で一番好き。 実は太宰はユーモアたっぷりで優しすぎるくらいの人だってわかる。 兄弟で小説を回し書きするんだけど、兄弟によって文章も内容も性格に合わせて変わってきて・・。なんかとってもほっこりしちゃいます、でも、なんかじーんとするんです。太宰らしい作品だと思う。
1投稿日: 2013.06.29
powered by ブクログおもしろいのはいつもですが、やはり何かとつけて素直じゃない皮肉った見方が何とも言えません。これだけ自分にベクトルを向け、自分好きな作家さんはなかなかいません(苦笑)幸せな現実を自ら壊すみたいな物語が、毎度のことながらほっとけず、ついつい読んでしまうのです。
0投稿日: 2013.05.14
powered by ブクログ「恥」、「佳日」が好き。 あとは、「鉄面皮」の、兄の言葉が衝撃的だった。 「お前は、よその人にもそんなばかな事を言っているのか。よしてくれよ。いい恥さらしだ。一生お前は駄目なんだ。どうしたって駄目なんだ。五年?十年?俺にうむと言わせたいなんて、やめろ、やめろ、お前はまあ、なんという馬鹿な事を考えているんだ。死ぬまで駄目さ。きまっているんだ。よく覚えて置けよ。」 「駄目」という言葉と、「きまっている」という言葉がセットになるのはどうしようもなく辛い。身動きがとれなくなる。この2つの言葉は、できるだけ遠く離れていて欲しい。
1投稿日: 2013.04.17
powered by ブクログやっぱり太宰さん好きです。 私は、「ろまん燈籠」「誰」「散華」「雪の夜の話」が好きでした。 散華とか雪の夜の話とか、涙腺緩みそうでした。
0投稿日: 2013.04.05
powered by ブクログ太宰治の小説は読んだが、エッセイは初めてだった。あの時代を知らないけれど、すんなりとその場にいたような気分にさせる。服装について、なんてかわいらしい人だこと。
0投稿日: 2012.10.03
powered by ブクログ初めて読んだ太宰作品がこれだったので,太宰治が好きになりました. 初版の古いものを読んだのですが,新しく購入を考えています.
1投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログ太宰治さんてこんな話をかくのか…。というのが読後最初の感想。人間失格はたしかに思春期によむと響くものあるけど、重たすぎてちょっと敬遠してたところある。 タイトルにもなってるけど「ろまん灯篭」すごくいい話だった。特に女性陣の文体の違いというか、着目点の違いというか・・・。長男がまじめすぎ文章が面白くないところとかすごく面白かった。末っ子は未熟すぎて見よう見まねで書いてる感がものすごかった。 2週間ぐらい前に読んだから覚えてる範囲でしかかけないけど・・・。とりあえず、一番最後の話のあのオチはいらなかったということを強く主張しておきたい。
0投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログ戦中の日本国内の雰囲気がぼんやり分かる。とは言っても出版されているくらいだから陰惨なことは書いていない。平和な時代が不真面目に思えたり、考えが一々大袈裟で深刻ぶってる人にとっては、戦時下の緊張が逆に違和感なく覚えるのかも知れないなぁと思った。
0投稿日: 2012.08.11
powered by ブクログ再読。やっぱり表題作と『雪の夜の話』『東京だより』が好き。 『誰』と『恥』はなんだか印象的でずっと覚えてる。この文庫を読んでいる最中、たまたま日本史で戦争のことをやって不思議な気持ちになった。
0投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログ若い時分に捻くれて全然太宰読まなかったのを最近恥ずかしながらちょこちょこ読んでるんですが、面白いですね。文章自体がまず読みやすくて面白い。好みもあるのかもしれないんですが内容云々の前にするする頭に入ってくるなあと思うのです。んで、なんかたまたまエッセイっぽいのとか戦時中のネタの話が多い本を手にとってしましましたが、これも面白かったです。いや、エッセイっていうのか、卑屈で自意識過剰で鬱陶しくていかにも太宰なんですが(笑)なんつうのか、鬱陶しいのは主人公のキャラクターであって、作品そのものや、文章が鬱陶しいんじゃないんですね。オナニーじみた文章じゃなくて、小説なんです。ファンの人にいったら当たり前だバカとか言われそうですけどw 戦争ネタの作品とかもそうですけど、だからどの作品も一人称形式で嘯いてて、いかにも作者本人が感じていることかのようですけど、本当かよオメー、ほんとは違うこと考えてるだろwwとかかんぐりたくなっちゃいますね。だから色々研究されるのかもしれないですね。
0投稿日: 2012.02.28
powered by ブクログちょっと前に、ブックオフではなく街の古本屋さんで購入。 (この表紙デザインではなかったです) 『十二月八日』と『新郎』を中心に読む。 昭和16年の真珠湾攻撃の、その日の様子が、 太宰治氏によって書き留められている。 そのほかの短編も順番に読んでいきたいと思っています。
0投稿日: 2011.09.18
powered by ブクログすこしずつ、すこしずつ、物語を足してゆく。張りぼてみたいだけど、家族の絆がにじみ出る作品。数がいれば優劣は出てくる。そこに答えを求めるから、人生は楽しいのだろう。
0投稿日: 2011.05.08
powered by ブクログ「ろまん燈籠」見事、面白い、太宰は文体にしても内容にしても実に色々な趣の文章を書ける作家だ。「服装に就いて」太宰の自意識過剰ぶりがよく分かる。「令嬢アユ」無邪気で、どこか静かな哀しさの漂う"令嬢"。「新郎」太平洋戦争が始まった日の作家の高揚が妙に素直に描かれているように思う。「十二月八日」戦争に興奮する夫を戯画しつつ、庶民の生活の中の心情を描く。「禁酒の心」戦争で酒が不足し卑しくなってしまう人々の姿を描く、ユーモラスだが見事な戦争批判。「雪の夜の話」少女向け雑誌に書いた小品、少女の無邪気な優しさが美しい、本書の中で一番好きな作品だ。「東京だより」ほんの一瞬間に現れる人生の一断面を見せてくれた。好きな作品集だ。人生の中のふっとした手触りを切り取ってきた掌編。嘆息。
0投稿日: 2011.03.26
powered by ブクログ太宰治実はそんなに好きじゃないけどこの短編集は別格。 太宰治のユーモアがたっぷりと感じられる。 久々に読んでもやっぱり笑えた。 「小さいアルバム」と「新郎」がとくに好きです。
0投稿日: 2010.05.30
powered by ブクログ生きていてくれ、死んではいかん! 被害妄想という心の状態は、必ずしも精神病ではない。 いくつになっても同じだね。自分ではずいぶん努力しているつもりなのだけれど。 一日一日をたっぷり生きて行くよりほかはない。あすのことを思い煩うな。明日は明日みずから思い煩わん。今日一日を喜び、努め、人には優しくして暮らしたい。 元気とは身体を支持する勢い、聖新の活動する力。すべて物事の根本となる気力、すこやかなること。
0投稿日: 2010.04.04
powered by ブクログ人間失格、斜陽、走れメロス辺りを読んでから読んだけどこれが一番読みやすかった。純粋にとても面白かった。もう一度読み直そうと思ってます。
0投稿日: 2010.02.20
powered by ブクログ表題作◎。ライト。 こういう遊びしたい。 ただ、中の友人のかいた詩の作品がぐっときました。 太宰っていろんな経験をしているのがずるいと思わせられるけど、 自分ももっと敏感になったら、 こういう心境にもなれるのかも。 最近太宰たくさんよんでたので、 何作かよんだことあるのが混ざってました。
0投稿日: 2010.01.09
powered by ブクログ太宰なので明るくはないですが、温かみのある話が揃っているように思いました。特に『雪の夜の話』は、読んだ後和やかな気持ちになれました。この話は太宰の得意とする女性の独白調の話です。 他にも女性語りの話はあり、女性の心のあり方をユーモラスに捉えていると思いました(『恥』)。 太宰の小説にはよくあることなのですが、ことこの短編集においては、小説と言うよりは自分語りのような、日記のような話が妙に沢山目に付きました。そのような話は時として面白いのですが、時として退屈なものもあるのも事実です。三島に「貴方は自分のことばかりを書いている」とけなされてしまうのもある意味仕方がないかなーと感じました。 戦争の真っ只中、それも日本が敗北に向かっていくのが誰しも暗に理解できるような時期に書かれたせいか、戦争を意識した話が多いです。しかし太宰はこの時代背景を利用して、暗い話ではなくむしろ温かい話を作り上げることに成功しているように思えます。 太宰の小説としてはあまりメジャーなものは含まれておらず、先述のように退屈な話もいくつか混じっていたりするので、時間に余裕があるときに読んでみるのがいいかもしれません。 なんだか、レビューが書きにくい短編集でした。
0投稿日: 2009.06.01
powered by ブクログ文学史とかでも習うから、堅い文章のイメージがあるのかもしれんけど、そんなことないないないない!ていうか太宰読む気になれん人でも読めると思う。いっきに丸々一冊読めないかもやけど、短編やしね。太宰治はすっごいおもしろいですよー!おもしろいですよーよーよー(エコー) 笑ってしまった話もあれば考えさせられる話もあった。自分のことをこんなに低く見ている人に初めて出会った。たいていの人はある程度自分という存在を認めているのに。(太宰治が自己を認めてないかどうかは知らないけど、ほんと。)だから気になるのかな。特に気に入ったのは“誰”と“小さいアルバム”“散華”
0投稿日: 2009.03.31
powered by ブクログ表題作が超面白かったー! 童話ラプンツェルを題材に、一家の兄弟たちがリレー形式でパロディ小説を書いていく、という物語です。 厳格な長男やナルシストな姉など、それぞれに書き方が個性的なのに、出来上がった小説の魅力的なこと。 奇抜な発想と確かな文章力。太宰は天才なんだな、って改めて思った。
0投稿日: 2008.09.16
powered by ブクログ捨て作なしの1冊。 太宰入門にはこういう本が最適だと思う。 『人間失格』とか『走れメロス』から入るより ずっととっつきやすいし面白いです。
0投稿日: 2008.04.01
powered by ブクログ太宰は初めて本格的に読んでみたけど、短編ばかりのこの本はとても面白かった。特徴のあるレトロな文章がわたしはすき。
0投稿日: 2007.07.20
powered by ブクログこれは本当に大好きな短編集です。太宰を好きになったきっかけが実はこれなんですね。すごいマイナーな短編集なんだと思うんですけど。散華にすごく衝撃を受けたんです。大いなる文学のために。
0投稿日: 2006.03.04
powered by ブクログ暗いという印象を持たれやすい太宰作品ですがそんなことはなく、かわいらしい作品が数多いのです。
0投稿日: 2004.09.28
