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もの思う葦(新潮文庫)
もの思う葦(新潮文庫)
太宰治/新潮社
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総合評価

47件)
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16
13
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    他人の文学に対する強烈な批判や、自作の批評者、特に 芥川賞の選考委員であった 川端康成への捨て身の反論など、『人間失格』でファンになった読者は、太宰を薄氷のように繊細なメンタルと捉えているでしょうが、本書では強烈な批判精神にパンチを食らうでしょう。 「日本の既成文学に対する最も本質的な批判を行った歴史的な記念碑」と解説者が絶賛しています。「霊感のごとく天から得られた言葉」を駆使した批評は詩のように刺さります。 重版出来を50刷以上も繰り返しているのがその証です。太宰ファンは必読の批評集です。

    4
    投稿日: 2025.12.02
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    お気に入りの1冊です。特に「一つの約束」が好きですが、太宰治の他の著作を読んでから読むとさらに味わい深いです。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    『如是我聞』 大家をクソミソにけなす、体に溜め込んだ膿を出すが如く、自らの身を裂く。ときのお笑い芸人のようでもあるが、太宰は「これは、一つの読み物でございます」とは言わない。 40にもなろう男が、扇動するでもなく一個の個人として、あくまでもひとりの怒りを、そのまま書いている。読まれようとして書いたかも怪しい。 弱い、徹底して弱い、けしてそんなことを言っても権力は転覆しない。それもわかっている筈だ。 とにかく夢中になった。

    5
    投稿日: 2025.06.24
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    星3と4の間といったところ。 太宰治の随筆集。最後の志賀直哉批判は面白かったし、所謂文豪というだけで崇める体制への批判はなるほど感じるところがあった。 その他、酒のくだりなど共感できるところもあり。 小説の中で見える太宰の思想、私生活を補完するようなまとめ。

    0
    投稿日: 2025.03.14
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    最初に手に取った太宰治さんの本。 中学2年生だっただろうか。 今から40年以上も前のこと。 選ばれてあることの 恍惚と不安二つ我にあり この作品に使われた言葉ではないが、そういうことを、割と端的に書いていて、そういうところに惹かれたんだと思う。 この作品を皮切りに、手に取れる作品は凡そ読み、ものによっては覚えるまで読んだ。 今となっては、なにより懐かしさを覚える。

    2
    投稿日: 2025.01.28
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    自分の過去の作品の書評とか、日々の想い事とか、ほかの作家に対する公開評論などをまとめて綴ったもの。総じて根暗でつまらない部分も多いのだが、公開であるにも関わらず、ほかの作家からの中傷にやたら過敏に反応する所の本性とかがいかにも太宰治らしく味わえる。孤高の人という使い古された言葉があるが、実際会ってみるとただ嫌味な人間でお付き合いを勘弁したくなるから、孤独いやむしろ孤低のヒトというべきで自分もそれに属するとかね。ほかに、芭蕉よりも去来の「湖の水まさりけり五月雨」という句を傑作と褒めたり。そして、芥川賞を落選させた川端康成へのコメントへの絡み、結婚を媒介した井伏鱒二の文才への激賞と釣りや旅の名人という私生活への言及、それに何といっても志賀直哉への罵詈雑言が抜群に面白い。全体では4分の1も占めないけれども、これらほかの作家への公開評論だけでも手にとる価値は高いですね。

    0
    投稿日: 2024.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    太宰の随想が単行本として死後まとめられたもの。 随想ともなると作品以上に、より太宰治の直接的な思考の断片が見えるようでおもしろい。切れ味の良い言葉が沢山あった。 太宰作品をいくつか見たあとに読むととても良い。 「もの思う葦」というタイトルがあまりにしっくりくる。 「太宰治ほど生きるのに真剣でド真面目ひとはいない」というのが読み終えた今の一番の印象だ。ド真面目というか、嘘をつきたくない思いというか。 彼は、考えたことは実行し、また小説と生活は一致しなければならないという思いがとても強い。その思いの強さがある一方、圧倒的な批評能力が自分自身に向き、弱い自分とひたすらに真正面からむきあってしまうからいつも苦しいのだと思う。しかし、苦しむことこそが作家として芸術家として必要なものだと、プライド高く信じている。自分の弱さにあそこまで向き合える人はそうそういないんじゃないか。弱いけど強いという不思議な人。 私が思っている以上に、彼はいつでも真剣すぎるくらい真剣に生きてて、自分の弱さに断固とした誇りがあるんだなと再発見できた。 (傍から見るともっとなまぬるく生きてもいいのにと思うが、それは嫌なんだろうな) 以下ざっくりと、それぞれ感想 ■アフォリズム アフォリズムというものにあまり馴染みがなかったが、太宰との相性抜群である。批評家気質が内に向いている(己を批評している)タイプの太宰が、世に向けて切り込むとなるとそれはそれは洞察力に優れたものであり、かつ、その表現がユニークで良い。 ─生きていく力  いやになってしまった活動写真を、おしまいまで、見ている勇気 など、他にも色々。 ■『春』『海』 どちらもわずか2ページで、こうも惹き込まれる作品をつくれるとは。また好きな作品が増えた。 ■『井伏鱒二選集 後記』 井伏先生が大好きな弟子による、あまりに微笑ましい後記である。大変かわいげのある弟子の姿。井伏先生の作品を宝石に例えている。あの太宰が、宝石と...... べた褒めすぎる。井伏先生の『夜更けと梅の花』は今度読もう。 ■『如是我聞』 これがあの有名な、如是我聞。前半の切れ味と真剣さたるや目をみはるほど堂々たる抗議であるが、後半どんどんとただの悪口と化してるのがすこし残念。 そしてこのブチギレ具合の中でも言葉のあやつりがたくみで、根っから作家だなぁと思った。

    1
    投稿日: 2023.10.12
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    『私の小説を、読んだところで、あなたの生活が、ちっとも楽になりません。ちっとも偉くなりません。だから、私は、あまり、おすすめできません。 こんど、ひとつ、ただ、わけもなく面白い長編小説を書いてあげましょうね。いまの小説、みな、面白くないでしょう。 みんな、面白くないからねえ。面白がらせようと努めて、いっこう面白くもなんともない小説は、あれは、あなた、なんだか死にたくなりますね。』 短編小説かと思って買ったらエッセイだった。 面白い方ですねえ。現代を生きてたらひねくれたブログとかやたら書いてそう。 太宰治は女生徒が特に好きで、「なんで男なのに女の子の細かな心情がわかるのかしら」と思っていたら「女性を描くのに秘法を思いついた」と書いてあった。

    1
    投稿日: 2023.03.14
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    太宰の評論を初めて読んだ。 気付かされる言葉が多く、たまに読み返して、その言葉を思い出したいと感じた。

    0
    投稿日: 2022.10.18
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    太宰は、滑稽である。少し認知症を患っている。一文が長すぎて(句点に辿り着くのに、数多の読点を要する)理解に苦しむ事がある

    1
    投稿日: 2022.06.29
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    私は太宰治という人が書いた文を理解できていないと思っています。 この本は小説ではありません。 太宰作品は小説もそうですが、なぜか面白いと思う自分がいます。 どんなものも理屈ではないのですが。 そして太宰治は今を生きてる感じがします。

    0
    投稿日: 2022.01.12
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    太宰治の随想集。 「如是我聞」はひたすら志賀直哉への悪口なのに文章のセンスが良くて面白い。 良い意味でも悪い意味でもなんとなく太宰の人柄が分かる。

    1
    投稿日: 2021.11.24
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    太宰の随想集。「川端康成へ」や「如是我聞」の志賀直哉への悪罵雑言には、自分に批判的な人に対しては喧嘩を売って見境なく怒るという片腹痛いものがある。子どものような面があり、なお言ってることはまともであり、まっすぐなところが愛される由縁でもあろう。2021.11.19

    1
    投稿日: 2021.11.19
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    主に小説や文学についての、鋭い意見、執念、真摯な姿勢を吐露した文章の集まり。 著者は、あくまでも小説家としてありたいと思い、随筆や時事問題、書簡を書きたくないという気持ちがひしひしと伝わってくる。 だからこそ、川端康成に自作を批判されると、「刺す。そうも思った。」という極端な考えに至るのだと思う。この一文は素直が過ぎていて、面白かった。 が、それもまだ甘い方で、「如是我聞」で縷々述べられる志賀直哉への恨みつらみはもっと容赦ない。 作家が、別の作家をちくりと刺す文章は目にすることがあっても、作品や人格、口振りや容貌、思想等、その作家を構成するあらゆることを取り上げて、全否定していく著述はこれが初めて。 「刺す」どころではなく、滅多刺し。 「『暗夜行路』大袈裟な題をつけたものだ。~ほとんどがハッタリである~何処がうまいのだろう~風邪をひいたり、中耳炎を起こしたり、それが暗夜か」と、いちゃもんになっているし。 ただ、著者が必死に先輩作家に抗しようとしているのが伝わってきて、いつの間にか「もっと言っちゃえ」と応援してしまっていた。 一方で、師である井伏鱒二についての文章は、敬愛に溢れており、志賀直哉への作家論とは対極を成している。

    2
    投稿日: 2021.09.23
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    著者の随想集ということで興味を持った一冊。エッセイは小説とは違って作者が出るから面白い。好みが分かれるところだと思うけど著者の退廃的で斜に構えたような態度は意外と共感できる。川端康成、志賀直哉へのメッセージは時折感じられる自虐的な態度とは打って変わって、強烈で言葉の強さや文章を書くことに対するこだわり、自信みたいなものを感じた。また一層太宰のフアンになった。

    2
    投稿日: 2019.06.16
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    2019.6.2 p27の「兵法」がとても参考になった。買い物でも迷ったら買うなと言うけど、文章でも同じなんだなと妙に腑に落ちた。 全体的に、とても人間味を感じる本だった。 意外だった。

    0
    投稿日: 2019.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アフォリズム、エッセー集。 小説を書きたい、エッセーなんか書きたくない、適当に埋め合わせようって気持ちが漏れ出てる書き方のものが多かった気がする。 今まで何作か太宰を読んできて思ったのは、太宰の文章は本当にうまくて好きで、話の内容自体としては私小説色が強いものより太宰の影があまり出てこないような創作された話のほうがどちらかというと好きだったってこと。 太宰の弱さや繊細さ、自分が大好きなくせに嫌いにもなったりするような部分はうまく作品に昇華されていれば好きなのだけど、こうやってエッセーで愚痴感覚で読むと結構きつかった。 俺はこんなにがんばってるのに世間がせめる。生きづらい。 世間はこんなものを良いというけど俺はそれはどうかと思う。こういうほうがいい。 周りはみんな馬鹿ばかりで付き合いきれない。 それじゃあ自分が大好きでしょうがないのかと思えば自分が嫌になる時もある。 これはみんな多かれ少なかれ結構思ったことがあることなんじゃないかと思う。 その部分に共感できるから、辛さがわかるから好きって人もいるんだと思う。 私はしんどかった。こう思ってしまう彼が嫌いなんじゃなくて、わからないんじゃなくて、抑えこもうとしてる私自身の嫌いな部分を直球で客観的に見させられてる感じがするからしんどかった。 この中では『織田君の死』『如是我聞』が好きかな。 如是我聞は噂にはきいてたけどほんとにボロクソに言ってるというかもう気に入らんものに片っ端から噛み付いたれって感じでもはや清々しい。 それは怒ってもしょうがないよねそれはおかしい言いたくなるよねって頷けるとこもあるけど、いや…それはほっといたれよ…そこは簡単に反論されそうだな…みたいなとこもあった。 それだけいろんなことに我慢ならなくて怒っててどうしても言いたかったんだろうなぁというのは伝わってきた。 みんな書かないであろうこの直球の訴えで変わったものも確かにあったのかもしれない。

    1
    投稿日: 2018.07.01
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    前期に書かれた表題作「もの思う葦」から晩年の「如是我聞」まで、太宰の言葉が集められた1冊。 太宰はどこまでも一生懸命で、全力で文を書いている。(そのことは、何かの短編で語っていた。)不器用な懸命さというかなんというか、自己犠牲的なもの。命懸け。でも命懸けで書きたかったのは、小説であって、創作だった。だから随筆とか自分のことについては、おざなりでやっつけ感満載。お金のための、お酒のための仕事といった感じ。 「如是我聞」は、今まで溜め込んで来たものを一気に書き散らした、自己破壊的な印象を持った。世間に対する恨みのようなものもあったかもしれない。そしてうわあああっと喚いて、あっけなく死んでしまったのだから、織田作之助のような最後の足掻きに近いものがある。 太宰、よくやった!

    2
    投稿日: 2017.09.18
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     太宰治の随想集。「如是我聞」と「織田作之助君の死」が収録。全般的に太宰だなあと思えてしみじみする。唐突に出てくるフランス語等に戸惑う。

    0
    投稿日: 2017.06.10
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    奇しくも桜桃忌に読了。「笑い。これは強い。文化の果の、花火である」この一文を読み、又吉さんの「火花」というタイトルはこの言葉へ捧げられたオマージュだろうか?と思った。本書は太宰の小説以外の随想集で、少し毛色が違ったエッセイが収められている。「川端康成へ」と志賀直哉への痛烈な批判「如是我聞」が強烈だ。如是我聞では「いくらでも書くつもり」なんてしめているのに…続きが読めず無念。「悶々日記」が意外と好き。小説よりも太宰の人間くささに触れられる好著。

    0
    投稿日: 2016.05.21
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    太宰を読まずに死ななくて良かった。 惚れっぽい自覚もあるので、知る人には「またか」と言われてしまいそうだが、 これまでひらいたことのある小説や評論、随筆の中でも、こんなに痛快で、心が軽くなったり、苦しくなったりした文章はない。 本当に、これを知らずに死ぬなんて勿体無い。 別に、太宰を読め、と言いたい訳ではない。 人によっちゃあきっと、「何だこの卑屈屋」と吐き捨てる人もいるだろうから。 だが、少なくとも私にとっては、知らずに死ぬことはできなかった人だ。

    0
    投稿日: 2014.10.02
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    日本が負けて戦争が終わったってえのに 文壇じゃ相変わらず戦争前の伝統やらを重んじて 戦争協力してきた連中をありがたがっていやがるのは いったいどういう了見だ これあるを期してさっさと死んだ芥川を ちったあ見習ってみてはどうなんだい といった具合の剣幕で怒り狂う太宰の「如是我聞」は 戦後日本に対する、たったひとりの宣戦布告である これによって太宰は、ほとんどの文芸誌にあっさり干されてしまう そもそも芥川にしたって 志賀直哉や久米正雄のようなずぶとい神経にあこがれて 「エゴイストになりたいのだ」などと書いてたはずなんだけどね

    0
    投稿日: 2014.02.25
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    生きようとする意思に満ち充ちた文章。太宰に暗いイメージしか持たない人に是非読んでほしい。書くことと生きることに懸命に向き合った、殊勝で不器用な姿に心打たれる。

    0
    投稿日: 2013.09.10
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    「如是我聞」の志賀直哉批判がすごい……ちょっとやり過ぎじゃないと思ってしまう。伝統的なものに対しての反発の意気込みが伝わる。

    0
    投稿日: 2013.09.02
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    新潮文庫の太宰さん随筆厳選集です。 かなり面白かったよ! 破綻した生活をしていた部分もあるけれど、やっぱりこの人は頭が良いんだな~って思いました。 上から目線じゃないし、変に気取ってないし、人生(カピ生)の為になりそうな言葉がたくさんあって、とてもお勉強になりました。 最後に収録されていた志賀直哉さんに対する反論は、事情がわからないからちょっとビビったけどね(苦笑) らじはやっぱり太宰さんの文章って好きだなぁ…♪

    1
    投稿日: 2013.08.16
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    久しぶりに読みました。太宰のエッセイや書簡のようなものを集めた作品集。49編も入ってるとあって、1~2ページの短いモノが多いです。 太宰の小説の言葉と文体が好きな私は、大変満足して読むことができました。なんでこう、琴線に触れるんだろう。心地よく、愛しいです。 大学時代に読んだ太宰の全集に印象に残る話が載っていましたた。 海で難破した男が助けを呼ぼうと崖にすがりついた刹那、団らんする家族の様子が目に入り、あの団らんを壊してはならないのではないかと思って、助けを呼ぶことができず、そのまま波にさらわれてしまったという話。 この本に載っていたので、数年ぶりに読めて、よかったです。 だいたい、この時代の作家さんが、谷崎潤一郎やら井伏鱒二やら芥川龍之介やら志賀直哉やら、読んだこと無くても名前は知っているだろうと言えるレベルの著名作家が、相手を名指しして批判したり作家論をかざしたりしてしまうのだから、本当に面白い。

    0
    投稿日: 2013.07.07
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    太宰治の文学論、と言うと何となくピッタリ来ないけど、自分の気持ちと外の世界との乖離を嘆く気持ちがストレートに表現されてて面白い。 「如是我聞」の最後の方で、「文学に於いて最も大事なものは『心づくし』である。宿酔いを求めるのは不健康である。」と言っているのが特に印象的。

    0
    投稿日: 2013.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死ぬ事を考えている人には是非100ページを読んでもらいたい。ここまでの創造力があったにも関わらず、結局自ら入水自殺をしてしまったことは悔やまれる。 後半の歯に衣着せぬ志賀直哉への批判も痛快。

    0
    投稿日: 2012.05.14
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    人間失格を読んで、(というか、太宰治は人間失格と走れメロスしか読んだことがない) かなり太宰治が嫌いになったんですけど、 この本を読んで、ちょっと好きになった。 おもしろかった! 「小説」ってものに対して、 はっきりとした思想を持ってるのを強く感じた。 自分の審美眼を信じてるところも 苦労や不幸に敏感なところも 「小説家」として「小説」を書き続けるところも とにかく真剣に、全力で作品を作るところも 素敵だなと思った。 なんか、何事にも本気ですよね。素直だし。 「芸術ぎらい」なんかは、すごく共感した。 あと、最後の「如是我聞」は、かなりウケた。(笑) 志賀直哉に喧嘩売ってた! 先に喧嘩売ってきたのは志賀直哉か。 私、(今のところ)志賀直哉嫌いなんで、なんかすかっとしました。(笑) ヒステリックだとは思わなかった。 感情的だなとは思ったけど。 >風邪をひいたり、中耳炎を起こしたり、それが暗夜か この一文はほんとおもしろかった。 暗夜行路読んでみたくなりました。 >何が神様だ まるで新興成金そっくりではないか おもしろいw 小僧の神様も読んでみたい。 共感もたくさんあったし、 へーなるほど的なのもたくさんありました。 私の頭じゃ理解できません…ってのもいっぱいあったけど もう忘れちゃった。 「晩年」を読んでみたいなと思いました。

    0
    投稿日: 2011.07.05
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    芥川に触発されたんだろうなー。やや過剰に暗さが出ている。あんまり考えちゃだめだよ。ま、考えないのが一番だめだけど。

    0
    投稿日: 2011.05.08
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    太宰治の随想集。 交友関係のあった作家達の話とか面白い。 途中まで読んで紛失。→オトナアニメの下から発見! 最後の「如是我聞」では志賀直哉なんかの悪口をすごい言ってて驚いたがますます太宰治が好きになった。

    0
    投稿日: 2011.04.14
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    アフォリズム・随筆・作家論等が収められている。 「思案の敗北」 "ルソオの懺悔録のいやらしさは、その懺悔録の相手の、神ではなくて、隣人である、というところにある。世間が相手である。・・・ここに言葉の運命がある。" 言葉に・発話行為に、原理的に孕まれざるを得ない、虚偽。 _____ 「織田君の死」 "生を棄てて逃げ去るのは罪悪だと人は言う。しかし、僕に死を禁ずるその詭弁家が時には僕を死の前にさらしたり、死に赴かせたりするのだ。彼らの考え出すいろいろな革新は僕の周囲に死の機会を増し、彼等の説くところは僕を死に導き、または彼等の定める法律は僕に死を与えるのだ。" 全く同感である。 _____ 「如是我聞」 "はりきって、ものをいうということは無神経の証拠であって、かつまた、人の神経をも全く問題にしていない状態をさしていうのである。" "おまえたちには、苦悩の能力が無いのと同じ程度に、愛する能力に於いても、全く欠如している。・・・おまえたちの持っている道徳は、すべておまえたち自身の、或いはおまえたちの家族の保全、以外に一歩も出ない。" "世の中から、追い出されてもよし、いのちがけで事を行うは罪なりや。" "弱さ、苦悩は罪なりや。" 同時期の『人間失格』と通底する、無限の苦悩、徹底的な自己反省・自己否定。

    0
    投稿日: 2011.03.26
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    エッセイ集のようなものだが、太宰治にかかれば、すべてが小説となる。 ただ、彼を作家として好きではない人が読んでも大して面白くはないかも知れない。 井伏鱒二に興味がある方は『『井伏鱒二選集』後記』を、昭和初期の文壇を太宰の視点から覗いてみたい方は『如是我聞』をお勧めしたい。 『川端康成へ』では、川端の批評に対して太宰が反論しているので、こちらもどうぞ。 私はこの作品によって、ますます太宰治に愛着が湧いた。 (愛着だなんて、太宰治が聞いたら嫌がるだろうが) 彼は自分を弱い、とよく言うけれど、その弱い彼が『如是我聞』ではなりふり構わず背水の陣で文壇を批判する。 ものを書く彼だからこそ、 「後輩に対して悪口と変わらない批判はすることが出来ない」 そこに彼のやさしさを感じた。 ところで、『思案の敗北』には、X光線が泣く泣く「私は悲しいめくらです」と漏らす文章がある。 そして、太宰はこれを読者へのサービスと言っているが、実際、私はこの文章が取り分け気に入った。 本当に、太宰治の文章は美しい、その言葉に限る。

    1
    投稿日: 2010.06.27
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    すごく綺麗で素敵な文だなと感じるところがたくさんあります。 それから小説ではわからない太宰の交友関係(たとえば井伏鱒二)、 敵(たとえば川端康成)のこと 読書の趣味も書かれており これは非常に興味深いです。 太宰の嗜好をたどることで太宰作品への影響をみることができるかもしれない なので作中で紹介されている本、私も手にとってみようと思います

    1
    投稿日: 2010.06.16
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    新しい形の個人主義ー 所謂社会主義の世の中になるのは、それは当り前の事と思わなければならぬ。民主々義とは云っても、それは社会民主々義の事であって、昔の思想と違っている事を知らなければならぬ。倫理に於いても、新しい形の個人主義の擡頭《たいとう》しているこの現実を直視し、肯定するところにわれらの生き方があるかも知れぬと思案することも必要かと思われる。<全文> 二文目の表現は素晴らしい。まさに日本はこんな感じ。 ずっと前にどこかで「世界一の社会主義国は?」「日本!」っていうジョークを見たのを思い出した。 青森ー 青森に下宿していた家の亡くなったお父さ(おどさ)に「この絵は高くなるよ!」と冗談めいておくった絵が本当に後に有名になった画家の初期の数枚のうちの1枚で何となくそれを懐かしんでるー、っていう話。 お父さ(おどさ)は「いい成績をとると世界中の誰よりも喜んで下さいました」だって。私もそんな母親になれたらいいなあ:) 或る忠告ー ある詩人が太宰の家にやってきてつらつらと「生活が文章に反映される、生活以上の文章は書けない」だの「小説を書き始めた頃の悲壮感はどこへ行った」だのと言われた事を淡々と書いて終わる。んーまあ的を射てることは確かだけどそこまで考えると疲れるんじゃないかと思う。

    0
    投稿日: 2010.03.20
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    はてさてどこまでが本気でどこまでが冗談なのか分かりづらいですけど、「如是我聞」では本気でご立腹されていたところがね、もう完全にムキになってますよね。あれただのイチャモンですよね。 この人の自分大好きなくせに大嫌いで自虐的でサービス精神旺盛なところがやっぱり好き!! 09.10.30

    1
    投稿日: 2009.11.02
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    読んでて共感できる部分が結構あったのでこの評価。といっても内容は誰しも考えるような事が大半。それを太宰が書くからこそ愛おしい。 太宰治の人間性に惹かれない人、太宰治の作品を全く読んだことのない人にはおススメしません。

    0
    投稿日: 2008.10.27
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    20歳前後に太宰を何冊も読んだような気がするのだけど、どれが好きかと聞かれたら、コレかなぁと思う。 いや、思ふ。

    0
    投稿日: 2008.06.06
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    太宰のエッセー的なもの。 言いたい放題だったり、支離滅裂だったり、投げやりだったり、、、 にぱっと見みえますが、これもまたこの人の照れ屋な優しさvv 、、、って言ったら贔屓目すぎますかねぇ。

    0
    投稿日: 2008.05.24
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    太宰治をまんま本にしたようなエッセイ。私には荷がおもすぎるようでしたがやっぱりおもしろい。必死できるだけ丁寧によみました。素敵。あー素敵。でもなんていうか志賀直哉が本当にきらいだったのね...。本当に人間くさいというか生生しくてむしろ素晴らしい。文学に対しての考えも彼自身のたぐいまれなる感性も弱くてもう色々でなんともいえない。こんな世界観のなかで彼は毎日をみて文学にいて、と彼の断片をみたきがします。彼のいろんなものがつまっているけどそれでも断片なんだろうと思わせるようななんというか、とりあえず一言すごいなとか。それぐらいしかいえなくなるような切れ味抜群の言葉。とりあえず5年後たったらまた読みたい。

    0
    投稿日: 2008.01.13
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    太宰は、ほぼ、中・高校の時に読んでいる(殆どの人がそうか・笑)カッコつけて解った振りして読んでいたのかなぁ?今、読んでみたら、どう感じるか?やってみたいけどやめて置く(笑)【やさしさだけが残った。このやさしさは、ただものでない。ばか正直だけが残った。これも、ただものでない。こんなことを言っている、おめでたさ、これも、ただものでない。 その、ただものでない男が、さて、と立ちあがって、何もない。為すべきことが何もない。手がかり一つないのである。苦笑である。】・・・まさに、です。

    0
    投稿日: 2007.05.16
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    太宰は読むたびにこのひとがいとしくて仕方なくなります。そしてこのひとのようになりたいとあこがれます。こんな男の人に一緒に死のうと誘われたらかわいそうで可愛くてうらやましくて憐れでうっかり入水しちゃうよなぁ。本当に大好きです。もう一度このひとの作品を最初っから読み漁りたくなりました。「神様みたいないい子でした」って答えちゃうよ、これ。

    0
    投稿日: 2007.01.17
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    要約すると、「志賀直哉大嫌い。でも成功しているのは羨ましい」という感じです。大人気なくて好感が持てます。

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    投稿日: 2006.04.26
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    『きりぎりす』よりは断然読みやすかった。(短編だからあたり前!?)でもやっぱ言葉が難しい。でも結構楽しかったな。もう一回熟読したい。

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    投稿日: 2005.12.15
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    何が好きって、この本の中の「エッセイなんて書きたくない、書きたくない。俺は小説が書きたいんだ。エッセイなんかイヤだ。イヤだ。ああ、この原稿も、あともう少しで終わる。こんなのとっとと終わらせて、俺は小説を書くんだ」と駄々をこねてる太宰が見えるようなところ、その「小説だけ」に懸ける姿。文学に対していつでも真摯だった太宰がそこに見えるようで、私は何だか感動してしまうのです。 「走ラヌ名馬」が好き。

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    投稿日: 2005.05.23
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    脳みそが飛び出るかと思いました。違う、「溶けて流れ出す」かと。小説の彼と同じであったり、全く違ったりして「ああ。」と、思いました。「ああ。彼はやはり、しんどいのだ。」と。脳みそが溶けて流れ出しそうな内容ばかりではなくて、集録されている「如是我聞」とか、面白かったです。

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    投稿日: 2004.12.18
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    太宰のアフォリズム集……というよりは、感想集と言うのが近い。人間としてどうであれ、彼が優れた感性を持っていたことは真実であったと感じさせる、切れ味鋭い言葉たち。ただ、彼が感情的になってくると面白くなくなる。アフォリズムは、少し気取るくらいで書くのがちょうど良い。

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    投稿日: 2004.09.29