
総合評価
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powered by ブクログ映画を見て、読んでみた。 シンプルだけど、優しい文章。 映画のセリフもほぼ原作に忠実だった。 途中のタタンにトリツカレた描写とかストーカーを越した感じは通常だと引いたり、読むのが躊躇われることがあるけど彼の文章だとそういうことなく読めるから不思議。 おまけの部分だけエンディングが違うけど、どちらもほっこりした。 彼の他の作品も読んでみようかな。
10投稿日: 2025.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アニメ化されたので?読んでみる この人の本は初めて 変人男の恋物語で童話仕立て相手は移民の少女 喋るネズミの相棒 なんでペチカママは「センセ」って分かったのだろう、と思ったら後でちゃんと種明かしがあった 過去に取り憑かれたものもちゃんと役に立っている
0投稿日: 2025.12.07
powered by ブクログ何度読んでも心が温まるストーリー。 一見するとばかげた行いに見えても、それがいつか役に立つ、救いになることを教えてくれる。 語り口調の優しい文なので、読書のリハビリにもぴったり。
1投稿日: 2025.11.28
powered by ブクログ映画を見たきっかけで本も手に取った。 映画も本も感動で、途中で涙がでてしまった。 こんな暖かい本に出会えて本当によかった。 子供にも進めたいと思った。
1投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画を見に行く前に再読。 新しいことに次々夢中になるトリツカレ男のジュゼッペがある日憑りつかれたのは、笑顔の奥に陰りを隠した女の子ペチカ。ジュゼッペは昔取った杵柄を駆使して彼女の笑顔の曇りを取り除くためになんでもするのだが…というお話。 おとぎ話みたいなラブストーリーで、すべての要素がパチンパチンとキレイに収まっていく面白さ、優しく包み込まれるような心地良さがある。ペットのハツカネズミくんが飄々としてるけど健気でいいんだよなあ。 最後の「特別サービス」で駄目押しのハッピーエンドを見せつけられるのが好き。
2投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログミュージカルアニメーションで映画化ということで読んでみようと手に取った作品。 新しいのかと思いきや奥付けを見たら平成十八年と結構古いのに驚いた。 ページ数も160ページと薄くて隙間時間に読むのにちょうど良い一冊。 装画も物語自体も童話のような不思議な世界観を感じさせられる。 こんなにも物事に夢中になれるジュゼッペが羨ましく感じた。 ただ好きだからという単純な理由でたくさんの事に次々と夢中になっていく。 何故か子供の頃の心を思い出させられる。 朝から夕方まで夢中でカブトムシやクワガタを採りに行ったり何をやるにも一生懸命だったなぁ。 大人になるとどうしても仕事が優先で効率や結果を求めたり時間が割けなかったりとそんな言い訳ばかりしてしまう。失くしてしまった子供の頃の純粋な気持ちを思い出させてくれる。 どこへいってしまったのやら… ジュゼッペの凄いところは下手の横好きではなく好きなものを極めてしまうところが半端じゃない。 アニメや異世界モノによくあるスキルが増えていくような感じかな。 しかも一見、夢中になったことはバラバラで無駄な事ばかりのように感じられるけと終盤に少女を救うために今までの経験が全て役に立つことになる。 ジュゼッペの生き方を通して「人生に無駄なことなど何もないんだよ」と身をもって教えてくれる。自分にもいつかそんな日が来るだろうかと考えてしまうが、そこまで物事を極めていないから無理か。 ジュゼッペのように一つの事に夢中になれるのは羨ましい才能。 その才能が結果的に大切な人、周囲の人を幸せにするのは素晴らしい。 でもそれは純粋な心で向き合ったからだろう。 そんな風になれるなら何かにトリツカレるのも悪くないかもしれない。
54投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログもらった本。 取り憑かれてしまう男のバイブル。 なんだか青春みたい。 青春の真っ只中に読んで、その時いた女の人との思い出が忘れられない、とかそんな物語があって私にくれたんだろうな。 忘れないでおきます
1投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「一万円選書」の本の中で、店主のいわたさんが紹介していた本。 とても温かいハッピーエンドのラブストーリーで、童話のような感じだが読みやすかった。 タイトルのトリツカレ男とは、そのまんまの意味で、すぐに何かにとりつかれてしまう男ジュゼッペの話。 オペラ、三段跳び、外国語、昆虫採集、サングラス集め…次から次へとりつかれるとそれに夢中になってしまう男が、ペチカという少女に出会い…という話。 レストランの主人やツイスト親分をはじめ街の人たちもなんだかんだ言いながらジュゼッペを温かく見守っていて、その関係性がいいなと思った。 周りにどう言われようと、何かに夢中になれるということ自体が幸せなんだろうなと考えさせられる本だった。 ペチカもすごく良い子だというのが伝わってきて、最後、ハッピーエンドで良かった。 ⭐︎3.5
0投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ仙台駅にて。東京駅ゆきの東北新幹線の発車時刻を待つあいだ、僕は駅ビルの本屋にいた。とくに目的などはなく、ただ時間潰しを目的に。 本屋に入れば真っ先に、文庫本の棚を見てまわるのが、いつもの癖で。吸い寄せられるように、文庫本の棚の前に立ち尽くす。目的があれば目の色も変わるけれど、今日はとくに何もない。あるとすれば、新幹線での移動時間いわゆる“繭の時間”を充実させるための何かを。さて、発車時刻まで、あと何分?そうのんびりとも、していられない。 “繭の時間”というのは、上白石萌歌さんのエッセイに出てきた言葉。海外へ向かう飛行機など、ある程度まとまった移動時間を過ごす際、乗客の思い思いの時間の過ごしかたを“繭の時間”と表現した。繭の中にはサナギがあって、目的地に到着したら、それらサナギは羽化して旅立つのだと。なんという表現をするのだろうか。僕はいつも、表現者としての彼女について、胸を躍らせながら見守っている。僕は、上白石萌歌さんに夢中なのだ。 仙台駅から東京駅まで、東北新幹線での所要時間はおよそ90分。萌歌さんは、自身のパリまでの空路を“繭の時間”としての例として綴っていた。所要時間は、およそ13時間。一方、僕の旅は90分程度。彼女の“繭の時間”に比べれば、繭に包まれた僕は、あっというまに羽化してしまうだろう。 僕の、僕なりの“繭の時間”を有意義に過ごすためには、やはり何か文庫本を手に入れよう。あまり重くなく、それは内容的にも物理的にも。ただしあまりに軽すぎるのも味気ない。我ながら欲張りだな…ゆっくり選ぶほどの時間もないのに。せいぜい15分ほど。いや、間に合うのかな、と汗ばんできた。 やや目を血走らせつつ文庫本の棚の中段の、新刊や、その時期ごとにおすすめの既刊の文庫本が、表向きに並べてあるコーナーにて、新潮文庫のその中に井伏鱒二の『黒い雨』を見つけた。僕の中でこの本は、いずれ読まなくてはならない一冊としての位置にある。 「白黒の写真に色がつくような 忘れ難い読書体験をしている」 上白石萌音さんが『黒い雨』について、記した言葉である。萌歌さんと同じく萌音さんのことも、僕は敬愛してやまない。 『黒い雨』については、さすがに内容くらいは知っている。ゆえに手に取ることを躊躇してきた。けれども萌音さんが読んだとなれば、ぼくも読まなければ。 憧れの人が読んだ本を、ぼくも読むことは、生涯交わることがないお互いの人生における、ささやかな交差点となり得るのではないか、と確信している。どうだろう。おかしいかな、こんな考え方は。 ただし『黒い雨』今日手にする本ではないだろう。さて…となると…『黒い雨』の隣には『トリツカレ男』の文庫本が。 トリツカレ男⁉︎ まさか、との思いが炸裂した。新潮文庫⁉︎ 原作が存在していたのか。 まったくの予想外だった。 今秋公開予定であるアニメーション映画 『トリツカレ男』の原作本。この映画で登場人物であるヒロイン“ペチカ”役の声優をつとめたのが上白石萌歌さんだった。『トリツカレ男』については、その線を通して知っていた。あくまでも映画のほうの『トリツカレ男』なのだけれど。まさか原作本があったとは。 アニメーション映画『トリツカレ男』は、その絵柄が、ぼくには、いまひとつ刺さっておらず、いくら萌歌さんが声優でも、情熱を傾けるほどには至っていなかった。 文庫本の『トリツカレ男』を手に取った。映画公開に合わせた特別なカバー。厚みはさほどでもない。この本なら東京駅までの道中“繭の時間”にぴったりなのでは? なにより萌歌さん出演作の原作である。 そうだな、今日のお供はこの本にしよう。 と、その前に。 状況を冷静に書き起こしているけれど、この時点での、ぼくの実際の心境は、とても冷静だったとは言い難い。 まずはじめに出た言葉は「うそだろ」だった。 思い出してください。 『トリツカレ男』の隣にあったのは『黒い雨』 ということは、上白石姉妹にまつわる本同士が隣り合っていた、ということです。 それを目の当たりにして「うそだろ」との声が出た、ということです。 すごくないですか? これはさすがに店員さん、ご存知でしたね? 上白石姉妹との関わりを。 ははあ…だからこの本同士が隣に…むしろ、そのほうが納得できます。いくらおすすめの本だとしても、隣同士に並べるにはコントラストがあるすぎるから。 ですよね? 店員さん? 周囲に居られる店員さんに聞いてみようかな、と思い周囲を見渡しているときに限って、店員さんはどこにもいない。 いい加減本屋を出ないと、新幹線が発車してしまう。会計を済ませカバーをかけてもらった。『黒い雨』『トリツカレ男』並んでいた真相に後ろ髪を引かれつつ、ぼくは『トリツカレ男』の文庫本を手に、本屋を飛び出した。 『トリツカレ男』 アニメーション映画の先入観があったものの、活字のみの文庫本、読み始めてすぐ映画の先入観は吹き飛んだ。さて、トリツカレ男とは。夢中になるというだけなら、僕にだって大いに心当たりがある。いま、このときだってそう。 「夢中になれるものがある人は、いいですね」 職場の同僚に言われた言葉だ。 いつもぼくは何かしら夢中になっている。 夢中になることが、できている。 けっして移り気というわけではなくて、ただの欲張りなのだ。好きなものはたくさんある。 好きなひとも、たくさんいる。 たくさんあって、たくさんいて、それぞれに夢中になれる。夢中になれる自分だからこそ、僕は、僕でいることができている。 ジュゼッペの言動には共感の一途。 彼は、しあわせだと思った。僕だって、心に抱く好きなこと。夢中になれる好きなひと。これは、きっとしあわせなのだ。 約一年振りの上京、昨年は演劇を観に行った。今日はライブを観にゆくための旅。 「東京駅から横浜駅に向かう。もう一度乗り換えた先の、最終目的地は、みなとみらい線の馬車道駅。 馬車道駅で下車し、ホテルのチェックインを済ませて、ふたたび馬車道駅へ。 新高島駅まで戻って下車。 目的地はKT Zepp Yokohama 」 という旅の計画。 今日は9月23日。 このライブハウスでadieu のライブが開かれるのだ。 “adieu”とは上白石萌歌さんの “クリエイティブコンソーシアム” クリエイターとの共同作業で作品…楽曲を創り出すプロジェクトネームが“adieu”である。 “adieu”…アデュー。 フランス語で“さようなら” 映画『ナラタージュ』テーマ曲を担当したのがadieu だった。映画と同じタイトルの『ナラタージュ』という曲。しかし当時のadieuは素性を明かしておらず、萌歌さんが本格的に音楽活動を始める際に 「adieuイコール上白石萌歌」 を明らかにし、adieu名義での音楽活動が始まった。 adieuは歌い手である。 僕を夢中にさせてくれる彼女の歌声を僕は 「固く織り込まれた感情の綾目を そっと解きほぐしてくれる」 という言葉に表してみた。 まろやかさと、はてしない響きを持った彼女の歌声に、僕はいま、夢中なのだ。 いわば、ぼくはadieuの“トリツカレ男”だった。 好きを貫くことは、悦びと困難が隣り合わせで、むしろ当事者には何かと困難ばかりがぶつかってくるけれど、それでも好きであることをやめないのは、その先にある悦びに、ほんの僅かでも希望を抱いているからだろう。それを求めることが果たして当事者の幸いになるのかどうか。ジュゼッペには“好き”という言葉しか見当たらなくて、困難を、困難とすら思っていない様子で、それでも何がジュゼッペ自身の、さらにはペチカの幸いに繋がるのか。大いなる覚悟を示して、好きを貫いてみせてくれた。 悦びも困難も事柄として在るだけで当事者の受け取りかた次第。のちの幸いを語るならなおさら。各々立場が違う。持っているものも見えかたも違う。何が幸いなのかも断言できない。それならなぜ好きを貫こうとするのか。ジュゼッペは貫くことができたのか。 adieuのことが、萌歌さんのことが好きでたまらない僕だって、どうにも覆らない困難を抱えている。はたして僕の“好き”は、この先どこまで行くことができるのだろうか。 そしてその先に、僕の幸いはあるのかな。 きっと、その先にこそ幸いはあるのだろう。 ジュゼッペは、すでに見出していたのだ。 adieuの楽曲“背中”のイントロが流れる。 ステージ前面に下ろされていた幕が開く。 何本もの光の糸が、あふれ出る… ライブのオープニング、あまりの美しさに、乗っけからため息が漏れた。 adieuは、駆け抜けるかのように、ひたすら歌い続けた。緊張感の表れなのかな、それとも意図したものなのか。それでも一曲ごとに両手を広げて「ありがとう」と告げる彼女の健気さが、いじらしくも感じられ…うん、とても可愛いかった。 “ナラタージュ”は、僕の涙腺を刺激してやまない大好きな曲。聴いても、鼻歌でも、いつも、こみ上げる感情を抑えることができなくなる。案の定、彼女の歌い始めから僕は顔を伏せてしまった。油断すると号泣してしまいそうなのを懸命に我慢しつつ、情感の込められた歌声に胸を震わせ続けた。 “心を探している”では彼女が愛用するテイラーのギターを構えるadieuの姿が。ずっと観たかったadieuのギター。そうか。今夜は弾いてくれるんだ。 彼女のスケジュールの充実ぶりは、よく理解している。今回のライブだって西日本を行ったり来たり、その合間に開催された。思うように準備する時間などあったのかな、と考えていた。それでも、こんなサプライズを用意してくれていた…頭の下がる思いだった。 アンコールは“元気?” adieuの新曲で、この日リリースされたばかり。抑揚が抑えられた曲調で、難しい曲だな、という印象だったけれど、そこはさすがのadieuでした。歌うことへの自信が感じられた。最近の彼女の歌声の安定感、頼もしくなってきた。 終演直後は余韻などまったく感じられず、ただただ終わってしまった、という虚脱感のみ。ホテルへの道のり、見慣れない夜道をどう歩いたものだったのか。ふわふわしたままホテルへ到着した。 ホテルの部屋に入ると壁掛けテレビの画面が勝手についた。VODサービス?映画があるのか…もの珍しさでメニューを開くと『366日』というタイトルに目が留まる。 映画『366日』は上白石萌歌さんが主演した映画ではないか。僕は、まだ観たことがなかった。おもむろに再生ボタンを押してみた。主演作だけあって、萌歌さんは、ずっと画面のどこかに映っていた。“美海”という役柄なれど、僕には萌歌さんにしか見えなかった。 「さっきまで僕は彼女のこと、見てたよね?」 ぼんやりと画面を眺めつつ、去来するライブの記憶を思い返した。 今朝、本屋で見つけた『トリツカレ男』 今夜の、adieu のライブ。 さらに、映画『366日』 今日は一日、上白石萌歌さんと一緒だった。 なんということだろう。 2025年9月23日は“上白石萌歌の日”だった。 2025年9月24日。帰路。 東京駅発、東北新幹線の車中にて。 僕は昨日の車中“繭の時間”に読んだ『トリツカレ男』文庫本の残りのページをめくっていた。 「ペチカ、お前もどうだい、歌? この世に朝がくるよ! 歌は生きかたをかえるよ!」 ペチカママの、この言葉で涙がこぼれそうになった。ダメだよ。新幹線の車内なのに。こんなところで涙なんて。 たしかにadieuの歌は、僕の人生をかえた。 実感が、ありあまる。 僕自身が歌わなくてもいい。 歌は…音楽は聴くだけで気分が変わる。 苦しい日にも、たのしい日にも、僕の傍らにある音楽が、僕を励まし、勇気づけてくれる。この上なく幸せな気持ちにしてくれる。 同じことを彼女も…僕の好きなadieu…上白石萌歌さんも言っている。音楽に何度も助けてもらったと。僕と彼女、互いの生きる世界に、たとえ果てしない相違があろうとも、たったひとつ、音楽があることで、いつか交わる世界線があるかもしれない。 この確信は、僕の人生における大きな励みなのだ。
0投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんでも夢中になっちゃうトリツカレ男、ジュゼッペ。 いろんなことを全力でしたことは無駄じゃない。 ジュゼッペがペチカにとりつかれたからこそペチカの心の曇がわかって、ペチカの幸せを本当に望んで行動できたのだと思う。 いしいさんの本は切なくて悲しいこともあるけど、なんだか素敵だと思えるラストが好きです。
4投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログ純粋な精神の塊、トリツカレ男ジュゼッペの、超絶ピュアなラブストーリー。 一片の隙もないほどに相手の事を思い、姿形と内面までが変わるほどに行動する。そこに綺麗事感がないのがすごい。 ちょっとどころか、ここまで変わっている人間はいないだろうというレベルの男なのに、なんだか愛されているジュゼッペ。 こんな人になりたい。
20投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログ◼️ いしいしんじ「トリツカレ男」 なかなか胸がキュンとなるストーリー。トリツカレ男・ジュゼッペと異国の少女ペチカの物語。 だいぶ前に「トリツカレ男」おもろしろいよね、と言う声を本友から聞いてた時、気になりながらも、なんだか気持ち悪そう、とよく知ることもなく敬遠してしまっていた。今回アニメ映画化されるとのことで読んでみたら・・見事なハートウォーミングなお話でした。 ジュゼッペは何かに夢中になると我を忘れて没頭する癖があり、ついたあだなが「トリツカレ男」。オペラ、三段跳、探偵ごっこ、昆虫採集、十五カ国語の勉強、サングラス集め・・様々なものにとりつかれてはレストランの雇い主を困らせて、時に長期休暇を言い渡される。そんなジュゼッペが、公園にいた風船売りの少女ペチカに一目惚れした。ハツカネズミの飼育に取りつかれていた時に知り合った、人語を話すネズミを相棒に得意の語学でアプローチするが、彼女は笑顔にもどこか、かげりがあるのが気になっていたー。 トリツカレて習得したものを武器に、ネズミと話しながら、ペチカのために次々と手を打っていくジュゼッペ。ペチカの表情の微妙な"くすみ"には哀しい物語が秘められていた。 切なさを内包した、暖かいコメディ仕立ての作品。児童小説と言えるだろうと思う。もちろんだからファンタジックな部分もあるのだが、平易なことばながらもけっこう描写や表現に細かい気配りがあって完成度が高く、物語として没入していけるものを持っている。なるほど本友の言に何十年の時を経てうなずいてしまった。 ちょっと行き過ぎたシラノ・ド・ベルジュラックとなるジュゼッペ。 「しょうがないさ、おれは」 「ばかげた、トリツカレ男なんだから」 ネズミの諫言に対して発する言葉が、この作品を貫く全てを表している、気がする。続編でさらにジュゼッペのトリツカレ活躍ぶりを見たくなる。そんな感慨を抱くことを含めて、佳作だなと思ったりする。
1投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ【作品紹介】 ジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミetc. そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りに恋をした。無口な少女の名は「ペチカ」。悲しみに凍りついた彼女の心を、ジュゼッペは、もてる技のすべてを使ってあたためようとするのだが……。まぶしくピュアなラブストーリー。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ芸は身を助けるというお話。登場人物全員が優しくて誰も嫌な人が出てこない。心が弱っている時に読みたい本。
0投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ「そりゃもちろん、だいたいが時間のむだ、物笑いのたね、やくたたずのごみでおわっちまうだろうけれど、きみが本気をつづけるなら、いずれなにかちょっとしたことで、むくわれることはあるんだと思う」 再読。初読は2022,23年頃だったと思う。映画化すると聞いて。嬉しい!!!幸せな物語が映像になるの! すごく寒い時に読みたくなる本。凍てつく寒さに向かう時、お守りになる本。 初読の時からペチカのことが大好き!!守るべきものを自分の力で守るために走り出せる、強い女の子が好きなの。 いしいしんじさんは本作を実話だとおっしゃっていて、でもそれがありえないことでは無いなと思えてしまうのがいしいしんじさんのすごいところ。いしいしんじさんはハツカネズミとお話だってするし、窓ガラスに映る向こう側の相手と対話するし、いろんなものにとりつかれているだろうと思うもん。
0投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログこれも一万円選書のお勧めの本だった。 いや、これは薄い本なんだけど書かれていることは深い。挿絵のために登場人物は人間ではないみたいなんだけど、それは別にどうでもいい。 とりつかれるごとく何事もとりつかれれば(変な表現だが…)、いずれ何かの役にたつ、あるいは役にたつどころではない影響力を及ぼすことになる… 後どのくらい人生が残っているのかは分からないから、一つでも二つでもとりつかれるが如く何かをやってみたい。
1投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログ推しが主演声優をやるとの情報を得たので、公開前に読まなければ!!と図書館へ。 今まで読んだことがないような…なんというジャンルだろ。 興味を引いたものに取り憑かれたら最後。 とことんそれを極めるトリツカレ男の「ジュベッゼ」 彼がトリツカレたものは、オペラ、三段跳び、語学(15か国語も)、潮干狩り、昆虫採集、つなわたり、探偵、腹筋背筋、息止め、ハツカネズミの飼育、大きな雪だるま……ジャンルなんて関係ない。バッタが飛ぶのを見て三段跳びをやり始めるように、急に取り憑かれ次に取り憑かれるまでとことん極める。三段跳びは世界記録になるほど(笑) そんなトリツカレ男の心を奪った風船売りの少女ペチカ。ペチカを笑顔にするために全力でがんばるジュベッゼ。 登場人物が海外っぽい名前だからか、グリム童話とかオズの魔法使い的な雰囲気で、小学生でも楽しめそう。 話しはシンプル。ジュベッゼの心のキレイさにこっちまで癒される«٩(*´ ꒳ `*)۶»
15投稿日: 2025.06.04
powered by ブクログデュゼッペがタタンにトリツカレていく様は読んでいて辛かった。自分を失っていくほど辛いことは無いよ。。 ハツカネズミのキャラクターが個人的には好きだった。デュゼッペ1人だったら絶対にペチタとは繋がれていなかったよね。
0投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログトリツカレ男はとりつかれたら全力。 そんなジョゼッペは周りの人みんなに愛されていて、レストランのオーナーをはじめとして、時に困りながらも(本当にそばにいたら困りそう!)温かく見守っている。 そんな彼がある女の子に心がとりつかれて、これまでとりつかれて全力で向き合ってきたものが生きてくる。 真っ直ぐさが時に辛く切なかったけれど、温かく素敵なお話でした。
14投稿日: 2025.03.17
powered by ブクログ詩的な調べで描かれる、ラブストーリー。 不思議なリズム、軽快な言葉たち。 フワフワとつかみどころがない世界観なのに、純粋に人を思う気持ちがダイレクトに心に届く。 筆者の他の作品も読んでみようっと。
1投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログ最初は「トリツカレ男=だいぶヤバイ奴」って印象だったのが、最後まで読むと、優しくてユニークな印象に変わりました。ペチカも結局トリツカレ女だったのがまた面白いです。ジュゼッペ(トリツカレ男)の色んなことに夢中になるところが自分と似ていて、たくさん共感できるところがありました。
3投稿日: 2024.12.31
powered by ブクログあぁ……涙がとまらない。。。 『トリツカレ男』 この本の表紙を初めて見たとき 〈ホラー〉かぁ…って思ったの。 だって怖いでしょ…表紙。 食わず嫌い的に苦手なもんだから… それが全然違ってて… 100%ピュアなラブ・ストーリー❤️ ジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。 何かに夢中になると、 寝ても覚めてもそればかり。 オペラ、三段跳び、サングラス集め、ハツカネズミ……他にもいっぱい!! そんな彼が、寒い国からやって来た… 「ペチカちゃん」に恋をする物語。 第6章からなるこのお話… 第3章の「タタン」あたりから… 私の脳内に「クリープハイプ」の 「愛す」が流れて消えないの。 頭の中の音楽とジュゼッペとペチカちゃん …もう、やられました。。。 頭の中の音楽は… まぁ…しょうがない。 『トリツカレ男』 ひさしぶりにピュア♡…な気分に なった1冊でした♪
27投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログタイトルだけ見て勝手にホラーだと思って手に取ったけれど、外国の童話のような夢のあるストーリーだった。 トリツカレ男ジュゼッペが取り憑かれたものが、あとあと役に立つのがクスリと笑える感じでよかった。
1投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログ児童文学的な恋愛小説 小学校の推薦図書にでも取り上げられそうな良くできた展開。軽快な文体で、風変わりな伏線が綺麗に回収されていく。
3投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログ今までいろんなことにとりつかれてきたトリツカレ男が1人の女性にとりつかれ、彼女のために一途にがんばる!! 本の薄さから想像できない、心温まるお話し✨
1投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログジュゼッペはなにかに夢中になるとトリツカレたようにそればかりになるため“トリツカレ男”と呼ばれている。ある時ジュゼッペは風船売りの女の子ペチカに恋をする。ペチカにトリツカレたジュゼッペは彼女の心からの笑顔のために奔走する。 題名と表紙からは想像できないぐらいやさしいお話。短く読みやすいのですぐに読み終わってしまいました。ジュゼッペのやさしさと頑張りに心が温かくなります。
1投稿日: 2024.01.12
powered by ブクログ2024年読書始めをこの1冊でできて良かった…。 タイトルの奇抜さから、怖い話かな…と思い込んでいましたが、全くの誤解でした。 取り憑かれるというのは、それほどまでに夢中になって心奪われるということ。 それほど純真なジュゼッペの愛と、優しい希望の物語。
1投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ一つのことに取り憑かれたように熱中してしまう主人公が一人の力女性と出会い、彼女の悩みを陰ながら解決していく
0投稿日: 2023.12.22
powered by ブクログ著者独特の空気感。 日本人作家なのに、どこか海外文学を読んでいるような感覚。 人の強く思う心は、周りに影響を与え、回り回って、返ってきてくれる。 最終章で、分かっていたけど、嬉しくて顔が自然と綻ぶ。 ピュアなラブストーリー。爽やかな読了感。
11投稿日: 2023.12.07
powered by ブクログ以前トリツカレたものが消えてなくなるわけじゃないんだ。 それはすべて経験として残り、財産は蓄積されている。 その上で次に進めるし、いざというときには使いこなせる。 興味の向きが変わったとしても、どうでもいいことになったというのとは違うんだな、きっと。
1投稿日: 2023.10.15
powered by ブクログトリツカレること。 大抵は役に立たないし、自己満足なものだ。だけどとっても"意味のある"ことだと思った。 役に立つこと、と、意味のあること、はどちらが求められているだろう。大抵、というか、世間が欲してるように見えるのは役に立つこと、の方だと思う。でも役に立つものっていちばんしか求められてない。2番目以降はいちばんより役に立たないものになってしまうから。最新のスマートフォン、ゲーム機器、家電製品。最新を欲する人が多いのは当たり前だよね。それがいまいちばん役に立つものなのだから。 そんな世界の中で、じゃあ意味があるものって何だろうって考えてみたけど、むしろ世界には意味のあるものしかない、って思った。役に立たないけど、いちばんじゃないけど、わたしにとってはいちばん意味のあるもの。情報が増えて好きの分裂化が進む今なんて特にそうなんじゃないかな。 結局、それぞれが大切にしてるものって、大事にしてるものって、いちばん役に立つものじゃなくって、いちばん自分にとって意味のあるもの、なんだと思う。 トリツカレ男がいままでトリツカレてきたものはこの世界でいちばん役に立つものではないと思うし、誰にとっても意味のあるものでもない。 だけど、ペチカにとっては、タタンにとっては、何にも代え難いほど意味のあるものだったと思う。 それって世界中全員にとっていちばん役に立つことよりも何よりも素晴らしいことだなって思った。 たった数人にしかわからない価値だとしても、その数人にとっては何にも代えられないほどの意味を持っているって。 つい世間一般を見ては、わたしには価値がない、役立たずだ、って思ってしまいがちだけど、それって結局は何を求めてるんだろう。 きっと目に映るものぜんぶをぼやぼやとしか認識できてないんだと思う。 全員に好かれようと、求められようとしてるんだ。 でもどうしてもいちばんになることが良いとされてる世界の空気の中にいるから、そうなっちゃうのも仕方がないよね。。 たとえほとんどの人から求められてなくても、馬鹿だと思われても、たったひとりにとっては少しでも意味のある、役に立てる人になりたいと思った。
1投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログ同じ作者の「麦ふみクーツェ」が好きすぎて、他の話がなかなか読めなかったのを、この本なら作風が似ていそうなので、えいやと購入。 確かに、音楽的なリズムや、一部の風物、おとぎ話のようで感動的なストーリーなど、「クーツェ」と共通するところが多かった。 冒頭の「おーい、ジュゼッペ」の繰り返しから、演劇やミュージカルを思い描いて書かれた感じがする。実際に劇団キャラメルボックスの舞台にもなっているとのこと。 何かに手を出しては興味の対象が移り変わってしまう主人公ジュゼッペが、その時々で真摯に生きたために報われていく筋書きは、もしかしたらどこかに作者の人生が投影されているのかもしれないし、そんなことはないのかもしれない。 短いので直ぐに読み終わるのだけど、今後、手元に置いて何度も読み返したい小説。
0投稿日: 2023.09.24
powered by ブクログトリツカレ男,ジュゼッペ。 風船売りペチカに恋をした。 相棒のハツカネズミの言葉"何かに本気で取り憑かれる事はムダじゃない。"は本当だと感じた。純粋な彼の行動に胸が熱くなる。
16投稿日: 2023.04.19
powered by ブクログフィクションすぎると気持ちが冷めちゃうけどこれはとっても良かった かっこつかなくても本気で続ける姿はかっこよかった
0投稿日: 2023.03.08
powered by ブクログとりたつかれというのは、愛の別名。 北杜夫の『船乗りクプクプ』に近い大人向けの童話のようでもあり、よくできた脚本のようでもあり。
0投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログ何かにとりつかれるように日々を過ごせることは、良くも悪くもそのことに以外を考えずに過ごせそうで良いな、と思った。素晴らしい結末にカンドーした
0投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログなんでしょ。 そんな風に物語が進んでいくなんて思いもしなかった。 すご〜く苦手な感じで始まったのだけれど、調子良く乗せられて、あれれれれれ・・・てな感じでソリを滑っていってしまった。行き着いた先は・・・? 不思議な読書感。
0投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログピュアだね。あとネズミが良い。”こんな寒い日に外に出るもんじゃないよ”って、”やめなよ”って言いながら、当然のように服の中に入って一緒に外に出るの好きだよ。それもまた愛だよね。
0投稿日: 2022.12.16
powered by ブクログ取り憑かれるくらい夢中になるものやことがあるってのは本人は幸せだしそんな人がいたら周りも幸せよ。ものやことだけじゃない。人でも。夢中になれる人をみつけたらでそりゃもうね。だからそういうものを見つけたら心のままに夢中になればいい。
0投稿日: 2022.12.03
powered by ブクログジュゼッペがとんだり、はねたりしている姿が簡単に想像できて、とても面白かった。 想像しながら読み進めたから、クライマックスもどんどんイメージできてしまって、結末まで読まないと気になって眠れなくなってしまってた。 何度でも読みたい本。
0投稿日: 2022.10.11
powered by ブクログこんな表紙だったか…?と思いつつ 今も忘れられない一冊です。 絵本のような物語。 何かに夢中になれるって才能だなとこの作品を見て思いました。周囲の人々に愛されていて、それでもちょっと馬鹿にもされている主人公。誰に何を言われても自分がやりたいことを貫いて、諦めずやり遂げて、最後に積み重ねで報われるお話。報われてよかった…!って思えて、ほわっとするような気持ちになる一冊です。
0投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログ大好き。初めて読んだけど、たとい小学生の頃に読んでいたとしても、難なく夢中になっていたと思う。 文章も内容も、どストライクだ!!
2投稿日: 2022.08.08
powered by ブクログ淡い恋愛話。純愛。 とりつかれ、頑張る事は全てに繋がる。 フランス文学風。アナトールを思い出しながら読みました。
0投稿日: 2022.07.04
powered by ブクログマリモさんのレビューを読んで。 ステキなラブストーリーでした。 お話の初めは、ジュゼッペが何かに夢中になる様が面白おかしく書き綴られていて、街のみんなと一緒に読者も、ジュゼッペのことを半ば呆れて見ているのではないかと思います。 ペチカに恋をしてから、今まで夢中になってきた数々のこと、オペラ、三段跳び、サングラス集めetc.がなぜか役に立って、『え?“ベストキッド“の車にワックスがけしてただけでいつの間にか空手が強くなっちゃうやつ?』(←伝わってますか?)的な感じでますますププッと面白くなってきます。 でも、後半はもう切なくて切なくて、ジュゼッペの友だちのハツカネズミと同じく、『ジュゼッペ!違う!そんなの間違ってる!』と叫びたくなってしまいました。 でもそれは間違っているんじゃなく、私にはジュゼッペのようなそんな真っ直ぐな愛し方ができないだけなんでしょうね。 相手が笑顔になってくれることだけを考えて、どこまでも自分を犠牲にする。そんなジュゼッペの姿に胸が引きちぎられそうになります。 なんだかおとぎ話のようなお話で、昔ハマってよく観ていた野島伸司のドラマの世界観に似ているなぁと思いながら読みました。 とてもとても切ないラブストーリーでした。 マリモさん、素晴らしい本に出逢わせていただきありがとうございます!
65投稿日: 2022.06.16
powered by ブクログテンポのいい小説だった。 人間らしくない奇人のジュゼッペが、物語の後半になるにつれて人間らしさが全面に出てきて世界観に引き込まれた。 ハツカネズミが人間の内にある悪魔役を担っていたのが、感情のリアルと非リアルの狭間を行き来させた。 日本人が書いた小説と思えない世界観で「すごい奇人なんだろうなー」と思いながら読み終えたら、まさにwikiにもいしいしんじは「シーラカンスの刺身が食べたいって言って休みをとってコモロに行くほどの奇人」って書いてあって納得した笑
3投稿日: 2022.05.25
powered by ブクログなんの条件も無くただ信念に突き動かされる姿。 responsibilityの在り方と愛することについて学び多き一冊。
0投稿日: 2022.05.04
powered by ブクログちょっと題名が怖いなぁって思いましたが、 外国小説風の優しいお話でした。 数時間で読み終えられる文量なので、スキマ時間にどうぞ
0投稿日: 2022.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
純愛と呼ぶにはちょっと怖いけど、素敵な本を読んだ トリツカレ男とトリツカレ女 最後に会えたのがそれぞれジュゼッペとペチカでよかったねぇという感想 ジュゼッペがペチカに出会う前にトリツカレたものがペチカを救うのに役立っているのがとてもよかった
1投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログこの本は、「1万円選書」で有名な北海道の小さな書店の店主、岩田徹さんのお勧め本だったので、読んでみました。 薄い童話のような本で、すぐに読み終わりましたが 、とても深く、心暖まる内容でした。 ぜひぜひ読んでみて下さい。
10投稿日: 2021.12.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大好きな本。 何かあるたび読み返す本。 トリツカレたように何かにはまり 極めていく そして興味がなくなると0になる そのトリツカレタものが誰かのためになっていく 人生無駄なことは何一つないんだ 全ては繋がっているんだ と思わせてくれる 『この本がすごい好き』って男の子に勧めたら、読んでくれたようで『お前こう男がタイプなのなーあーわかるわって思ったわー』と言われ、ムカつくやら恥ずかしいやらだった。恋愛が題材の本を勧めるのは、自分の趣向をばらすというか性癖あたりを晒すようで恥ずかしいのだなと考えさせられたのもこの本だったりする。 ちなみにその男性は〝カフーを待ちわびて〟が好きで、『お前、こうゆう女性好きなっ!現実いないからなっ!ファンタジーだからなっ!』って言い返しておいた。
2投稿日: 2021.11.09
powered by ブクログ児童文学のような、独特のリズム感が心地良い。油断していると、どんどん引き込まれていきます。 オペラ、三段跳び、サングラス集め、ハツカネズミ、探偵ごっこ等等、夢中になると、文字通り「トリツカレ」、ほかのことはいっさい気がむかなくなるジュゼッペ。とってもおかしな男。 周りのみんなに呆れられているのかと思いきや、実は愛されている。 いつの間にかジュゼッペが可愛く見え、心のまま生きる姿が羨ましくさえ想えてくる。本当に不思議な男だ。 そんなジュゼッペが、次にトリツカレたのは、風船売りの可愛い女の子・ペチカ。 「ペチカ本人さえ気づいちゃいない笑顔のくすみ」をジュゼッペは、愛の力で次々に取り除いて行く。 それは、物笑いのたねと思われたトリツカレ・昆虫の標本集めだったり、オペラだったり、探偵ごっこだったり・・・。 そして、恋のライバル⁈タタンが登場します。 それでも、ジュゼッペは、ペチカのために・・・。 無欲の男・ジュゼッペに涙します。タタンの物語にも、感動します。 不思議なリズム感が楽しく、温かい気持ちになれる物語でした。 印象に残るネズミのセリフ、 「そりゃもちろん、だいたいが時間の無駄だ、物笑いのたね、役立たずのごみでおわっちまうだろうけれど、でも、きみが本気をつづけるなら、いずれなにかちょっとしたことで、むくわれることはあると思う」 さて、ジュゼッペは、この物語の中でむくわれることはあったのでしょうか。
3投稿日: 2021.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何かに没頭するとそれしかみえなくなる主人公が、ある日女性に恋をする。 その女性の笑顔を見るために、彼女の借金・母の病・彼女が想う男性の悩み事を解決していく。 最後見た目までも彼女の想い人になり、友人に心配されるが、窓にうつる想い人に大丈夫だと言われることで元に戻った。 没頭することで、いいことも悪いこともあると感じた。
1投稿日: 2021.09.15
powered by ブクログ再読しました! 1回目に読んだときより2回目はすんなり内容が入ってきて読むときの自分の状態でも変わるのかもしれませんね!とても読みやすく、内容が明るいので今再読するにはちょうどよかったかもしれません! 何かに取りつかれるのは決して悪いことじゃありません!!童話のようでくすっと微笑ましいとこもあり再読良かったです!
2投稿日: 2021.09.03
powered by ブクログ何とも2021年優しい本ばかり読んでいるなぁ。トリツカレ男のジュゼッペは、大切な人を失い、空虚に笑うペチカに恋をする。ペチカは何で苦しんでいるんだろう?どうやったら曇り一点なく笑うだろう?ジュゼッペはいつものように取り憑かれたら24時間、その事ばっかり。ジュゼッペの愛が眩しすぎる。ペチカの愛も同じように。
1投稿日: 2021.08.12
powered by ブクログ再々読です。私にとっては、気持ちを切り替えたい時の必読書です。素敵な映画のような小説ばかり読んでたら、お腹いっぱいになりすぎちゃう時に、童話のようなこのお話で、箸休めをします。寒い国のお話なのに暖まります。
3投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短いお話でテンポもよくサクサク読めました。 スケートリンクを滑れなくなってしまったペチカを、ずっと支え続けてもういちど前へと進み出すスケート靴になってくれていたジュゼッペ。このシーンの表現が大好きで何回も読みたくなります。 「自分の足元に、もうずっと前から張られている、澄みきった美しいこの世の氷。」 特にこの一文が好きです。
2投稿日: 2021.05.27
powered by ブクログ「トリツカレ男」という奇妙なタイトルとは裏腹に、心温まるピュアなラブストーリー。おとぎ話のような雰囲気をまとい、ざっくばらんな文体でユーモアたっぷりに語られる。 街のみんなから”トリツカレ男”とあだ名されるジュゼッペは、いろいろなことに興味を持ちその趣味をプロ級に究めるところまで徹底的にやってしまう純粋無垢で変わり者の青年。ある日彼は異国からやって来た少女ペチカに恋をするが、親しくなるにつれ彼女の心に何か深い悩みがあることに気づき、それを解決したいと密かに奔走する。 語学にトリツカレた時に修得した言語を生かしてペチカと友達になり、病気で入院している彼女の母にオペラを教えて体力をつけさせ、なんと昆虫採集の趣味までもが意外な形でペチカの窮地を救う。 ジュゼッペの特技が随所でパズルのようにぴたりとはまっていく展開が楽しく、相棒のハツカネズミとの会話も愛嬌があってかわいらしい。ペチカが心の奥底に秘めた深い悲しみが雪解けのように消えていく時、ジュゼッペの純愛に胸が熱くなる。 エピローグではこの物語の語り手が誰なのかが茶目っ気たっぷりに明かされ、短編ながら様々な感情を呼び起こす傑作。人から「何か面白い本ない?」と訊かれた時には、必ず紹介することにしている。
2投稿日: 2021.04.19
powered by ブクログ読んでいると優しく温かい気持ちになり、癒やされました!誰も悪い人が出てきません。 ジュゼッペを取り囲む街の人々のように、はたから見ると変わっているトリツカレ男のような人に対しても、温かく自然に受け入れるようになったら、世の中なんて平和なんだろうと思いました。
5投稿日: 2021.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オペラや三段跳びや15ヶ国語の勉強などいろんなものにトリツカレて習得していった変わり者が、ペチカという女の子にトリツカレた時にこれまで得た特技を生かして幸せにしていくお話。 恋をするとはこういうことで、多趣味だったり特技が多い人はその分人を幸せにできるんだよなぁ。 最後はついにタタンになってしまうところや、ペチカもジュゼッペにトリツカレているところが愛があってほっこりしました。
1投稿日: 2021.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読書をしたいと思い、応募した一万円選書。 当選し、届いてまず読んだ本がこの本だった。 読書が苦手な自分だから、薄い本をまず手に取ったのだろう。 読み終わった感想はワクワクして、楽しかった! トリツカレ男ことジュゼッペの真っ直ぐさ、無駄だと思えることが実を結ぶ爽快感、タタンによるジュゼッペへのトリツキなど楽しくあっという間に読み終えることができた。 読んでて、途中でペチカと結局どうなるのかなと不安になったりしたので、やっぱり自分はハッピーエンドのストーリーが好きだなと思った。 ジュゼッペ、ペチカ、タタン、ハツカネズミ、ツイスト親分などなど出てくるキャラクター全てが愛しくなるような小説でした。
3投稿日: 2021.01.10
powered by ブクログ「…でも、ばかみたいにきこえるでしょう」 「そうだな、そうかもしれない[...]たださ、そこがいいんじゃないかな」 そうきくとペチカはほほえみ、自分でもくりかえしうなずいていた。(53ページ) 何かにとりつかれたかのように、一つのことに集中して、他のことにいっさい気が向かなくなる主人公。 そんな彼はある日、ある女性と出会い、彼女にとりつかれてしまう。 彼女のために、彼女の曇なき笑顔を見るために、無償の愛を捧げる『トリツカレ男』の物語り。
1投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログ神尾茉利さんの『刺繍小説』に紹介されていた一冊。トリツカレ男なんて、ちょっと変わったタイトルだけど、主人公のジュゼッペと親友とも言えるハツカネズミの軽妙でささやかな毎日に、ほんの数行で惹かれてしまった。 私達の毎日で、トリツカレちゃうほど夢中になる何かを、一体いくつ持てるだろう。ジュゼッペみたいに感情の起伏が激しい日常じゃ、長いお休みをもらえない私達は、暮らしにくいだろう。でもジュゼッペを見てると、全然馬鹿げては見えないし、むしろ多才なのに、なんとなく報われない彼が愛おしくなる。 この頑張りは、なんのためだろう。そう思っていたら、彼は出会ってしまうんだ。たった一人の大好きな人、可愛い少女、ペチカと。ペチカはとっても可愛い。健気な女の子。ジュゼッペといるのが楽しくて仕方ない。ゆっくり心を近くする二人。だけど…。 報われなくても、自分がきゅうっと苦しくても、愛してる人のためなら、何だって出来る時がある。そう、なんだって。彼女が笑ってくれたなら…。まるでバレエの『ペトルーシュカ』みたいに、ジュゼッペは壊れてしまうのかなって、泣きそうになりながら読んだけど…。そこから先は、ないしょ。悪いやつが一人も出てこない、この恋物語を読んでほしい。 眠れないからってラジオ聴きながら、心はこの小さな本に傾けて、ものの30分で読んでしまった。明日まで、もうちょっと。嫌にならずに眠って、朝日と一緒に起きてみようって、幸せな気持ちになったから。 レビューだけ見てつまらなそうなんて、どうか言わないで。目玉焼きを二人分こさえる間にも、トリツカレてすいすい、きっと読んじゃうだろうから。
11投稿日: 2020.08.02
powered by ブクログこれは、とびきりのおとぎ話で、とびきりのファンタジー。 こんなことは現実に起きなくても、 この本を読んでいる時間はまぎれもなく現実で幸せな気分のはず。 こどもはもちろん、大人にも読んでほしい。 私が特に好きなのはレストランのおじさんです。 トリツカレ男があるものにとりつかれて、 どんなにレストラン業務に役立たずの時でも、 「しばらく休みあげるから、また戻ってきなよ!」 と笑ってくれる。 とりつかれるぐらい好きになったものには、 いつかきっと守られる日があるとも思う。
1投稿日: 2020.07.23
powered by ブクログ優しい物語。さらっと読めるのでいつか子どもにも読んでほしい。 現実はこんなにうまくいくわけない、って思うのは簡単だけど、何かに本気になれるって幸せなことだと思う。取り憑かれるほど何かに向き合ったことって、今までにあったかなと振り返って考えた。 「きみが本気をつづけるなら、いずれなにかちょっとしたことで、むくわれることはあるんだと思う」
0投稿日: 2020.05.05
powered by ブクログ【愛。恋じゃない。純粋な愛】夢中になると他のことが入らないトリツカレ男。タイトルのカタカナ表現は主人公にピッタリね。読み初め文体になれず戸惑いましたが、素敵な話。ハッピーエンド。どんな風に口説くの⁈と思ったけど彼の愛し方で彼女の氷の心が溶けていく。不思議な世界観に引き込まれた私もトリツカレたかな。皆んなから好かれる人ね。ただ相手によってはストーカーにもなるかもしれないが。愛する人の為に何ができますか。貫き通し何も見返りを求めない愛。真っ直ぐな愛。一つしかない愛。自分に危険を感じても、その人のために行動する。私は、この先の将来像をどう描けるのか、描くのか。運命ってあるのだろうか。変えられるのは、もちろん自分なのかな。彼のように周りも見えなくなるくらい夢中になって素直に行動できる彼の生き方が羨ましい。アレコレ変な人と言われたとしても嫌われたとしても私は私でいられたら、それでいいのに。彼のように真っ直ぐに生きなきゃね。だから皆から好かれるのよね。大事にされるんだね。
2投稿日: 2020.01.30
powered by ブクログジュゼッペ、男の中の男、素敵すぎる。 トリツカレてきたものがテンポよく役に立っていく様子が気持ち良い。とってもピュアなラブストーリー。 ちゅーちゅーとの友情?も良い!
3投稿日: 2019.12.30
powered by ブクログピュアなラブストーリー、これに尽きる!! ハツカネズミが、なくてはならない存在。 やさぐれた時にまた読みたい。
2投稿日: 2019.12.25
powered by ブクログいわた書店の一万円選書で選ばれていたのを見て、気になったので読んでみました。 ブクログで自分の本棚検索してみたらはじめてのいしいしんじさんの本のようです。名前は頻繁に聞くので何か読んでいるような気がしていました。 童話らしい童話で、楽しい気持ちになって、切ない気持ちや悲しい気持ちが湧きあがって、よろこびに満ち溢れます。 正直童話を読んでもあまり響かない大人になってしまいましたが、これを読んでいる時に薄っすら涙ぐんでいる自分を発見しました。 子供の頃に読んだ人の為に身を粉にする系の童話を彷彿とさせます。こういうのは王道がいいですよね。孫に(出来てもいないけれど)プレゼントしたい本の一つになりそうです
6投稿日: 2019.12.12
powered by ブクログおすすめされて読んだ本。 とってもキレイな内容だったな〜 普段、人の醜い部分の 心理描写を巧みに描いた イヤミスとかを好んで読むんですが、 タイトルから想像してた内容とは異なっていた。 童話なんで割り切れる部分もあり、 言うならば、 恋愛ファンタジー。 でも、誰にでも読みやすく、 内容も重くない上に、 読む年代で感じるものが 大幅に変わってくるかと。 とても読みやすく、 1時間程度で読みきれるので 読書初心者でも大変オススメです! あの湯気ほどのごちそうは他にない あぁーなんて幸せなんだ!! 【詳しい感想は、こちらに記載↓】 https://trick-neo.com/dokusyokansou-toritukareotoko/
1投稿日: 2019.10.27
powered by ブクログ再読了。 以前読んだのはいつだったっけ… 前回読んだときもトリツカレ男、 ジュゼッペの世界に 引き込まれながら読んだものの 今回は感じる度合いが比じゃなかった。 相手のために自分を犠牲にする、 そう思われるジュゼッペ。 でもそれは違う。 相手のためとかじゃない。 「ただただ相手を想っている」愛、それだけ。 そんなジュゼッペの気持ちもよーくわかる。 無口な少女のペチカに恋をして、 夢中になるジュゼッペ。 いつも寄り添い、いろんな話をしていくうちに 彼女の笑顔の奥にあるかげりや不安に気づき、 なんとかしようと今度は全力で守りにいく。 あれからいろんな経験をして、 辛さ、苦しさ、悔しさ、 寂しさ、そして愛おしさを細胞1つ1つでめいいっぱい感じてきた今だからこそ、深く入ってきたのだと思う。 何かに夢中になりそれだけになるジュゼッペの まっすぐすぎる思いに一言で言うなら やられてしまった。 ジュゼッペがつぶやく声は か細いかもしれないけど、 誠実さと愛に溢れているその言葉たちは 細胞レベルまでじんわり、でも深く確かに沁み渡った。 ジュゼッペが可愛すぎる。 ペチカもまた可愛いすぎる。 あたしもそのタイプだけど、本も映画も 恋愛ものはあまり好まないという人には 特におすすめしたい。 そして、大切だけど寂しかった恋をした人にも 読んでほしい。
7投稿日: 2019.08.22
powered by ブクログ主人公のジュゼッペは、いつもなにかに夢中になってしまう「トリツカレ男」です。人びとは彼の行動にあきれながらも、彼のことを愛しています。そんな彼が、ペチカという少女と出会い、彼女を幸せにするために奮闘する、心あたたまる物語です。 「物語作家」のいしいしんじならではといった雰囲気の童話で、作品全体を満たしているやさしさに身を浸しながら、物語をたのしむということはまさしくその作品に「トリツカレ」てしまうことだということが腑に落ちるような仕掛けになっています。ジュゼッペが、オペラや三段跳び、サングラス集めといったことに夢中になり、それに「トリツカレ」ることでその歓びを全身で生きる、そんなジュゼッペに読者は「トリツカレ」てしまい、ジュゼッペの歓びを読者が「物語」を読むことの歓びとして、両者のいわば「憑依する身体性」を通じてあじわうことができることが、この物語の魅力になっているように思います。
4投稿日: 2019.08.13
powered by ブクログあるところになんにでもハマっちゃう男がいて。トリツカレ男と呼ばれていたんだと、、、 ってな具合で始まる童話のような話なんだけど、ただひたむきにハマったことをコンコンとやり続ける純粋さと、ハマったものしか見てない不器用さと、ひたすらまっすぐ突き進むそのつよさがなんとも胸を打たれます、、、 ちょっと感動するし。 ほんと、童話みたいな話なのになんで、、、と、思うほどにその純粋さにふと周りの喧騒を忘れるような郷愁の美が襲ってきます。 子供にも読み聞かせたい小説
1投稿日: 2019.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みやすい。童話のようでユーモアも聞いていて、ふだん小説を読まない人もとっつきやすいとは思う。文章を読むことに慣れている人はまどろっこしく感じるかも。
3投稿日: 2019.02.12
powered by ブクログ絵本読んでるみたいだった。何にでも興味津々、何でもチャレンジのトリツカレ男。街の皆が呆れながらも、応援しちゃう、愛され男。切なくて哀しい・・・トリツカレ男。どんな事でも一生懸命!どんな時も優しい!そんな人が幸せになれない訳ない。人から見たらくだらない事かも知れないけど、学んだ事に知り得た事に陽が当たるのが何時かは分からないけど、無駄な事なんてないんだよ。そんな事を教わった作品でした。
1投稿日: 2019.01.20
powered by ブクログ素直に純粋の尊さを感じた。 絵本と捉えるか、ビジネスに通じると捉えるかはそれぞれだと思う。 が、伏線やどんでん返し、もしくは高尚過ぎて意味不明が多い中、今読み返すと心が洗われる。 仕事で難しい事考えている人にオススメしたい。
1投稿日: 2018.12.06
powered by ブクログ大人向けの童話のような感じ。 忘れかけていたピュアな感情を思い起こさせてくれる。 この手のお話には 人によって好き嫌いがあるかな…? 私は大好きで、素直に感動した。
1投稿日: 2018.11.25
powered by ブクログNHK プロフェッショナル 仕事の流儀 1万円選書のいわた書店。 番組に登場していたお姉さんのツイッター"ライスフィールドブックス"さんに 他に岩田さんからオススメしてもらった本を教えてもらいました。 いしいしんじさんも初の作家さんです。 何かにとりつかれると、そればっかり極め、また別のものにとりつかれて極める、という こわいくらいピュアな青年のお話です。 が、先生の真似をしたところは、どうも受け付けませんでした。
1投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログ67:いしいさん流の、心がじんわりほっこりする物語。声高に何かを訴えるのではないけど、包み込まれるような肯定がすごく嬉しい。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミetc.そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りに恋をした。無口な少女の名は「ペチカ」。悲しみに凍りついた彼女の心を、ジュゼッペは、もてる技のすべてを使ってあたためようとするのだが…。まぶしくピュアなラブストーリー。
0投稿日: 2018.05.28
powered by ブクログこの手の話に弱い。なぜだろう。愛する者のために、人知れず、自分の利益を考えず、労力を惜しまない姿に心が打たれる。それはつまり、現実の世界では滅多に見られない貴重なあり方だから、なのだろうか。それとも、そうありたい、と願う姿だからだろうか。
4投稿日: 2018.02.11
powered by ブクログ童話みたいな読みやすさとポカポカ感。 息子にはまだ早いので、小学生低学年の甥にオススメしたい本。甥もトリツカレては飽きるので共感するかも(笑)
1投稿日: 2018.01.08
powered by ブクログ童話かな? どこかで読んだような話。オーヘンリーの「最後の一葉」やディケンズの「クリスマスキャロル」など、いろんなテイストが感じられた作品。
1投稿日: 2018.01.01
powered by ブクログこわいくらい純粋でまっすぐで 素敵 いや、こわがりたくない… とりつかれることに怖さを持たなかった頃には戻れそうにないから この本を読もうまた
1投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログ「わたしだって結局、ばかげたトリツカレ女だったってこと」か(´∀`*)とか思えてしまうあたたかい物語でした。 でも、ジュゼッペのまっすぐさは強くて やさしくて かっこいい。ばかげてたってね!
1投稿日: 2017.07.24
powered by ブクログ大人のための児童文学といった趣のいしいしんじに『ぶらんこ乗り』でハマりました。主人公のジュゼッペのあだ名はトリツカレ男。凝りだすと取り憑かれたようにそればかり。オペラに夢中になっていたかと思えば三段跳びや探偵ごっこや外国語やサングラス集めに夢中に。そんな彼がペチカに一目惚れ。ペチカに取り憑かれたジュゼッペは、彼女の笑顔のどこかにくすみがあることに気づき、そのくすみを取り除くために奮闘します。彼女は笑顔を取り戻せるのか。しばらく大人買いは止めるつもりでしたが、この人の本はやっぱり全部読みたい。
0投稿日: 2017.04.26
powered by ブクログネズミが可愛いし、そのジュゼッペに対する気持ちが切なく優しく心地いい。お互いトリツカレあってて良かったなあ。彼らの作るパンを食べたいな。
0投稿日: 2017.03.31
powered by ブクログ「トリツカレ」という題と表紙のやや怖い雰囲気の絵に、暗い話なのかなというイメージがあったこの本。ハートウォーミングでハッピーエンドと聞いて、落ち込んだ時に読みました。(表紙の絵、髪の毛のところに顔があって影になってるのかと思いきや、よく見たら下に陽気な顔がありました) とくにグッときた、大好きな部分を引用 > 自分の足元に、もうずっと前から張られている、澄みきった美しいこの世の氷。 氷の上で、ペチカの足はふるえもせず、きれいにぴんとのびてるさ。自分はとっくに新しいスケート靴をはいている。それはとてもよく足になじむ。それはブレーキなしにひたすら懸命に前へ前へとすべる。そしてそれは、ペチカが転ばないよう、氷と彼女との間に歯をくいしばって立っている。 > この一文目にすっかりやられました。
1投稿日: 2017.01.31
powered by ブクログ1時間ほどで読みきれる、短く読みやすい本。 少し児童文学や絵本っぽい雰囲気もあって、タイトルの不穏さとは真逆の、温かい雰囲気の作品。 ジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミの飼育etc. そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りの少女に恋をした。無口な少女の名は「ペチカ」。 悲しみに凍りついたペチカの心を、ジュゼッペは持てる技の全てを使って温めようとする。 ジュゼッペの純粋な姿から、何かに夢中になったり、一生懸命取り組むことの眩しさに気づかされる。 大人になると「どうせそんなことしたって」と言い訳をして、夢中になることから遠ざかっていく。その言葉を免罪符にして、失敗することを避けようとするからだ。 でも大人になっても純粋さを失わず、失敗も恐れず、挑戦することをやめない人だっている。そういう人は後ろ指も差されやすいかもしれないけれど、それはそうは生きられない嫉妬心が周りの人間にあるからなのかも。 ジュゼッペはいつも何かに夢中で、周りはそれを揶揄して「トリツカレ男」と呼んでいる。半分馬鹿にしていて、半分は愛おしさがこもっている呼び名。 そんな彼がある日恋をした。その相手、ペチカは異国から来たばかりで友だちもおらず、ジュゼッペは友人でもあるハツカネズミの助言で彼女に「友だちになろう」と申し出る。 ペチカに「トリツカレタ」ジュゼッペは、悲しみが潜む彼女をどうにかして明るくさせようと頑張るのだけど、その中でジュゼッペがこれまで夢中になってきたあらゆることが役立つのがおもしろい。 一生懸命やってきたことは、何かのときに役立つ。そのとき目に見えるかたちにはならなくとも。それは物語上だけではなくて、現実でも大いに有り得る。 第3章の「タタン」から第4章の「長い長い冬」まではとても切ない。ジュゼッペのペチカを想う心が思わぬ出来事に繋がっていく。 だけどやはり、一生懸命に何かに打ち込むことは、何かのタイミングで実りに変わっていく。 短時間で読める温かなストーリー。 読んだ日がクリスマスだったのだけど、それも何か意味があるような気分になった。
4投稿日: 2017.01.02
powered by ブクログ一万円選書の中の一冊。 最初のページの「ジュゼッペは」という文を見た段階では、「うわ、苦手なタイプか?」と思っていました。 日本人の書く外国人の話というのがどうにも苦手なので。 でも「薄い本だし」と読み進めていくうちに、そんなことは気にならなくなりました。 読まず嫌いはいけませんね、本当に。 何かに夢中になると、他のことは目に入らなくなるトリツカレ男。 それが三段跳びとか昆虫採集とか刺繍とか、ホントに様々。 はたから見るとおかしいけど、実に愛すべきキャラクター。 こんな人、どこかで読んだことあるぞ?と思って考えたら、内村さんの「金メダル男」でした。 あれも今までやってきたことが後後役に立つ、って感じじゃなかったっけ? 心温まる物語、今だから読めたかなーと思います。 もっとひねくれてる時期だったら「ふん!」なんて思っちゃってたかも。
0投稿日: 2016.11.20
powered by ブクログ週末の関東出張。 同行した先輩に、いろいろ面白いモノ、コト、ヒトを教わった。 その一つが、「いしいしんじ」という小説家。 先輩はヴィレッジ・ヴァンガードのポップに魅せられ、そこからはまったのだそう。 早速、帰りの成田空港内の書店で物色。 い、い、いし、いしだいら、あ、行き過ぎた、、、いしい、発見! いしいしんじ『トリツカレ男』。 登場人物、背景、物語、文体、どれをとっても面白いし、読後感がまた格別に気持ちいい。 なんで今までこんなに素晴らしい小説家のことを知らなかったのかという悔しい気持ちと、 とは言え出会えた喜びと、これから他の作品を読めるという期待感とがごちゃ混ぜとなって、 これから数日は高揚感が続きそう。 名曲、名画、名作、、、どれも出会ったときの感動は特別なもの。 出会う以前/以後では、生きる心持ちががらっと変わる。 さて、ジュゼッペさん、本気で尊敬してます。 いつも何かにトリツカレ、魅了され、果てには完全にそれらをマスターしていく、かっこいい男だなぁ。 やっぱり、男なら何かのめり込むモノがないと、と以前から思っていたし、自分もそうありたいと思っている。 が、熱中するのは簡単なのに、続けるとかマスターするとかは大いなる壁で、途中で飽きる、あきらめるというのが僕の常。 さあ、これを機に、本気でトリツカレよう! まずは、妻と息子に。。
0投稿日: 2016.09.29
powered by ブクログ“一万円選書”を行っている、北海道砂川市の「いわた書店」を特集したテレビ番組の中で紹介されて知った作品。 わりと多くの方にこの本を選んでいたので、気になって読んでみた♪ ペチカを曇りのない笑顔にしてあげたいという一心で、ジュゼッペが対価も求めず次々に行動を起こしていく様はとても純粋で、胸打たれた。 誰かを思いやるというのは本来こうあるべきで、ついつい損得勘定で出方を決める自分は、まだまだこんな生き方には程遠いなと思った。(´ω`;)ゞ なんであれ夢中になって一途にやり続けたことには意味があって、報いがある…っていうことを教えてくれた作品だった*
0投稿日: 2016.09.12
powered by ブクログ本人にも分からないタイミングで何かに取り憑かれたように打ち込む男。例えば、オペラ、三段跳び、サングラス収集、探偵など。ある日、一人の女性に恋をし、これまでの取り憑かれた特技が役に立つ。 童話っぽい感じで読み易い。ハッピーエンド
0投稿日: 2016.08.23
powered by ブクログとても楽しくさくさく読める本だった。そんなことはないだろうと思いながらも、登場人物たちの会話があたたかく、親しみがわく作品。
0投稿日: 2016.08.19
powered by ブクログこれは何回読んでも好きだなぁと思える素敵な本。なにかにトリツカレ、夢中になってしまうことは、いつか役に立つ。読み終えたとき心が暖かくなる。 あといまだに「彼」の正体が気になる。
0投稿日: 2016.08.15
powered by ブクログすばらしい小説だ! とても短い物語なので誰にでもお勧めしやすい。 ただ、もし第4章「長い長い冬」でエンディングを迎えていれば、『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』や、『秒速5センチメートル』などに迫る、理不尽で切ないラブストーリーになり得ただろうし、私はそちらのほうが好みである。
0投稿日: 2016.06.17
powered by ブクログ150pほどの短編なので、一時間とかからず読み終えた。 優しい現代の童話。 短いので、ちょっと喋ったらオチを言ってしまいそうだ。 先入観なく読んだ方が、きっと楽しい。 童話や、不思議な話、短編好きなら損はない。 著者のいしいしんじ氏、 恥ずかしながら私は初めて読みましたが BOOK SHORTSにインタビューが載ってた。 http://bookshorts.jp/ishiishinji/ BOOK SHORTS……しばらく見ないうちに インタビューリストが恐ろしく豪華になってるな(違)
1投稿日: 2016.06.10
powered by ブクログひとつのことにまっすぐな男、ジュゼッペ。 彼がトリツカレたのはペチカという女の子でした。 愛する彼女のため、持てる力の全てを使って彼女の心を温めようとするジュゼッペ。 彼の愛は届くのか…
0投稿日: 2016.06.10
powered by ブクログ2016.06.03読了。 今年4冊目。 一万円選書で選んでいただいた本。 優しく切なく、そして愛おしい物語。 読んでるうちに私もジュゼッペにトリツカレてしまった。 何かに夢中になれるのはとても素敵なことだし、大切なこと。 熱く生きないとね!
1投稿日: 2016.06.06
powered by ブクログ絵本のような語り口がとても優しくて読みやすかったです。 見返りを求めないトリツカレ男の愛が、とても純粋で心温まりました。 読めばきっと、何かにとりつかれたい気持ちになるはず。
1投稿日: 2016.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◆どこまでも優しい、美しい愛のお伽話。わたしたちはジュゼッペを信頼して物語に入っていくことができる。なのに、どうして、同時にこんなに切ない気持ちを抱くのだろう。きっと、こんな美しい物語がどこにもないとどこかで思っているわたしがかなしいのだろう。 ◆だけど、ジュゼッペのような人、知っている気もする。すべてのジュゼッペがペチカと出会えますように。
2投稿日: 2016.05.22
