
総合評価
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powered by ブクログ感想は下巻で。 上巻時点で言えることは、めちゃくちゃ硬派な作品。 エンタメではなく社会派と言うやつかも。 満州国の史実も関係してくるのでその辺りの知識が受験世界史で良いのであると把握しやすい。 小川さんの文章自体は、これほど硬派な作品かつ複雑な史実に沿った作品であるのにさすがに大変読みやすい。
1投稿日: 2026.02.07
powered by ブクログ出てくる地名や川の名前に場所の注釈が無く 自分の不勉強のつけがとうとう回って来たなと思いながらも 背表紙に世界地図を描き、地名を調べながらプロットしていく始末(架空の地名も幾つかありました) やっているうちに、楽しくなってしまい この1冊のプロになってやるというスイッチオン 知らない単語に丸をつけ、余白に解説を書き込む 上下と読み切るまでに四日と時間を要しましたが、圧巻の小説でした 同じ直木賞受賞作品でもある「同志少女よ敵を撃て」でお馴染み、歴史的事件をミクロな視点で描く本作品は、それぞれの正義、視点が描かれており最後まで楽しめました また、日露戦争について学び直すきっかけにもなり面白さもさることながら、為になる1冊となりました 大河ドラマ好きにおすすめ!
8投稿日: 2026.01.29
powered by ブクログ半分くらいまで、名前と時代が交差しまくって、、、、日本人の名前じゃない分、よく分からんくなってきてしまい、、、、 内容が頭に入ってこなかったが、 途中から、 あ、わかってきて、お!お!お! ってなってきてるとこで、下に続く感じです。 孫悟空とか、 劉備、関羽、孔明、も話題にでてくるし、 梁山泊なんかもでてきて、水滸伝!!! って興奮したりもしました。笑 あとは建築士一級の問題に出てくる、バロック様式やら、換気環境、通気などなど、この著書も建築好きなんだなぁ。と思う場面が随所にあり、それまた楽しめました! 都市計画の後藤新平など、丁度勉強中だったので、 一人で。 お! お! と思いつつ読んだ一冊でした!
0投稿日: 2026.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日露戦争前の満州を舞台にした出だしを読み始めたとき、こういう作品特有の読みにくさがなくて驚いた。 聞き覚えのない固有名詞が大量に出てくるため、どうしてもすらすら読むことはできないのだけど、必要以上の文章の堅苦しさがなく、作者の書いている映像が脳内にイメージできる。 ただし、読み始めたときは日本の軍人であることを隠して中国に渡った、密偵・髙木が主人公の話だと思ったが、彼は上巻の半分あたりでさっくりと戦死し、ロシア正教の伝道師であるクラスニコフ(隠された任務はロシアの満州における鉄道網拡大のために現地人を取り込むことである、元測量士)や、時の権力者に両親や家財の一切を奪われたため、強くあることを至上とする孫悟空などの群像劇だった。 シーン転換による視点の移動は、物語全体を立体的に把握するのに役立つが、把握そのものに手間取るという弊害もある。 その中で、序章で高木の通訳を務めた細川の存在が大きくなっていく。 物語がどこへ向かって、どこへ終着しようとしているかは、今のところまだわからない。 けれども、きっと大きな満足が得られるのではないかと予想しながら上巻を読み終えた。
1投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ時々無性に満州を舞台にした作品が読みたくなる。そして毎回登場人物の多さと複雑な政治関係理解のためにいろいろ他にも読んで、そして忘れる…。 船戸与一の満州国演義のボリュームがあまりにも凄かったので、そちらと比較すると割とスムーズに読み進めることができた。毎回思う。戦争はしてはいけない。
0投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ『地図』という普段から見慣れているものに対して、時代やそれぞれの人物から語られる意味について考えていくのが非常に面白かった。
0投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ小説を読みなれてない自分にとっては序盤の登場人物が多くて先行きが不安になったが、半分過ぎた辺りからどんどんページが進むようになった。おもしろい! 「君が手にするはずだった黄金について」と同じ人が書いてるはずなのに、全然違う印象だった。 歴史的出来事について、同じ時代を生きた個人の考えに触れることができるのも小説ならでは! 急いで下巻を買いに行く!
0投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ日露戦争直前の、各国の思惑が入り乱れる満州という土地で繰り広げられる群像劇。激動の日本史という史実を舞台に架空の物語を挟み込む手法が非常に上手く、空想歴史巨編と言っても過言ではない圧倒的なリアリティとドラマ性を誇っている。どちらかといえば歴史ドラマ的な側面が強く、群像劇視点であるため明確な主人公がおらず、年月の経過による一個人の風貌や心境の変化を掴みにくい点にあり、ガラリと変わる政治情勢が見どころであり、良くも悪くもそれが持ち味なせいかそれに翻弄されっぱなしである。個人のドラマではなく、歴史の大きなうねりを通して浮かび上がる個人の生き様といったほうが正確なのかもしれない。 あと、これは難点の一つなのだが、このタイトルであるならば当時の満州の地図を付けて欲しかったなと思う。ただ、それを調べつつ実際の歴史にあたりながら読む本作は非常に面白く、下巻も期待したい。
0投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ物語を楽しみながらも20世紀初頭の日本の激動の時期の歴史も学べるようでとても楽しめた。 政治、宗教、人種などあらゆる要素を取り入れながらも上手くまとめている印象。 テンポよく進むストーリーや特徴的なキャラクターも魅力だが、日本、中国、ロシア、それぞれの立場でそれぞれの正義があり、一概にどれが正解とも言えず、正義とは何かと考えさせられる一面もある。
0投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログ評価が難しい。前半はやや登場人物が物語のための装置のような感じがしてしまい思ったよりは読むのに時間がかかった。もっと高木の苦悩をみたかったよ。 でもこれは都市を中心にしてある時代を切り取った壮大な空想科学小説。これ以上の書き込みは作品として長大になりすぎて成立しない気もする。ただ壮大さ故に世界史の教科書的な概観が多い気もしてしまう。 あとミステリーに慣れすぎて目標が設定された道のりの予想との差異を楽しむような読み方になっている感はある。 この物語の強みは壮大で重厚なテーマの中でキャラクターが持つ狂気を魅力として掴みながら引っ張り回されるような読み方がいいのかもしれない。
0投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログ史実と創作の見事な融合と言ったらいいのでしょうか、圧倒的な臨場感に引き込まれます。近代史を再勉強したくなります。頻出する中国語読みが気になって確認のためにページを戻る回数が多くて、読み進めるのに時間が相当かかるのが難点。いざ下巻へ!
14投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログ小川哲の直木賞受賞作。 満州というかつて様々な国の思惑が重なった地図に、様々な背景の人間が心を描く群像劇。 全部読み終えた今、高木が小刀を頑なに手放さなかったのは何故だろうと考えてみる。小刀が指す意味は『拳』であり、つまり戦争である。高木は葛藤の末、その拳を手放さなかった故に細川が命の危険に陥るものの、細川はその拳を回収することに成功する。 この物語において、戦争は決して肯定されるものではないが、その拳がなければ高木が決死の戦線に向かって死線を守ったように、今がこの形で存在していたかはわからない。戦争において、拳は必ず必要なものなのだ。 しばらくして、その細川によりオケアノスの意味を持つ名前を授かった須野明男が生を受け、明男はその小刀に興味を持つものの、母の恵子により取り上げられてしまう。 つまり、明男が請け負った使命は、拳を使用せずにオケアノスを目指すことだ。オケアノスを発見することはかのアレキサンダー大王すら成し遂げていない偉業であるにも関わらず、その手段である拳は取り上げられてしまった。そこで、明男は次なる手段として『建築』を習得していくことになる。 以上の流れから、小刀とは拳、つまり戦争の象徴であり、小刀を持たない明男は、戦争とは無縁の、平和を建築するための人物として育っていくこととなる。 さて、明男はこの惨劇の製造機である戦争のその先に、平和を築くことはできるのだろうか―――
0投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ第168回(2022下)直木賞。上下で700頁を超える長編。日清戦争後から終戦まで、満州に造ったとする理想郷の統治。その意味でSF。速いテンポで主人公も明確に展開するので、サクッと楽しんで下さい。
26投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ初めは少しごちゃごちゃするけど、後半からスピード感がすごい。人物たちがどんどん動く。 下巻が読みたくなる。
0投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ歴史の勉強にもなるし、面白い これは映画化するんでは?とか考えながら読みました 小川さんの他の作品と雰囲気が違う こんな歴史物も書けるなんて本当にすごいです
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ途中から急激に面白くなっていく印象 明男と丞琳の出会いとか、細川の思想とか。 満洲が今後どうなっていくか、関東軍がどんなことをするか、という大まかな歴史を知っているからこそ、副題の年号が1932,1937,1941年に近づいていくほどドキドキした。 今後満洲がどうなるのか、細川や明男、丞琳やクラスニコフはどうなるのか、下巻も見守りたい。
0投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
満州をめぐる戦争の話、群像劇かつ年代がコロコロ変わっていくので場面を理解するのが難しかった。おまけに固有名詞は中国語読みなので人の名前を覚えるのが難しくて仕方なかった。 内容としてはとにかく救いなく、当時の日本のイカれ具合が伝わってくる。1932年春などで登場する孔明に憧れていた少年の話などはより一層残酷さを読者に感じさせてくる。 上巻だけで見るとまだ細川であったりの思想がはっきりとせず目指す先がぼんやりとしてる印象を受けた。地図もあまり関係して来ずその点は下巻に期待。
0投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログとても面白かった。 登場人物それぞれの視点で戦争が進んでいくので、1人の人物に肩入れせず客観的に戦争が考えられる物語。
3投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ当時の時代背景やそれに伴う人間心理が描かれている。千里眼などの弱SF要素が加わることで、現実にあったはずの当時の状況に対する認識の錯誤が面白く読めた。 自分には難しいところが多々あったため、下巻で自分の中で上手くまとめたいと思った
1投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ話の展開が遅くてちょっとしんどい感じがあります。外国人の名前がなかなか覚えられません。かなりしんどい状態です。ただ歴史にはとても興味があり、日露戦争満州事変日中戦争など興味はとてもあります。いかんせん、ストーリーがなかなか進みません。
1投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ国家間で弱肉強食の掟がまかり通った19世紀~20世紀前半の中国東北部が舞台。 伝統的な大国ロシアと技術的な新興国である日本は一触即発の危機にあった。その上、清政府は力を無くし、中国東北部は誰のものでもない空白地帯であった。 そこに日本からの密偵として2人の男が送り込まれる。 という所から始まる。 現地中国人やロシア人の蛮行も描いているが、特に日本軍による蛮行も凄惨に描かれているのが珍しい。 と、凄惨な暴力の時代を経ながら時代は下っていき 義和団事変が起きた後に、日露戦争が起きる。 その後、戦勝した日本は満州鉄道の権利を得て実質的な植民を始める。 そして何も無かった土地に欲に駆られて街を国家を作っていく。 だが、周辺地域との軋轢は深みを増し、日中戦争に突入していく。 暴力と街づくりの天才たちの2つの戦いが描かれている。
1投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ直木賞と山田風太郎賞のダブル受賞と言うことで、期待して読み始めました。 李大綱が作った李家鎮。そこは、何もない中国東北部にある。そこに、 ロシアの領土拡大の先乗りとして派遣された神父クラスニコフ、 桃源郷の噂に騙されて移住した孫悟空、 「燃える土」を探しに来た密偵に通訳として帯同した細川、 それぞれがそれぞれの夢を実現しようとする。 歴史の流れに翻弄されながらも発展する李家鎮。 空想の都市でありながら、いかにも歴史の狭間にありそうな都市のようだ。
0投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ文庫化されて手に取ってみました。まずは、これだけの世界観でこの文章を上下巻に渡って書けるというのが小川さんのすごさ、頭の良さだなーと思いながらなんとか食らいついて読みました。なかなかに骨太で難解でした、私には。この辺の歴史の知識がもうすっかり抜けてて、もう少し詳しかったら楽しめたかも。
1投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ1899年、日露戦争前夜に密偵として船に乗り込んだ軍人の高木と通訳の細川。満州を舞台に多くの人物が戦争に翻弄されがむしゃらに生きていた。長い歴史の物語はどうしても端折って書かなければならない為、なんか急に時代変わったなぁと思うことが多いが本作においてはそれがなく、それぞれの人物の待ち受ける運命に胸を高鳴らせて読み耽ってしまった。この淡々と進む展開と読み味は現代において小川哲さん独自のもので確立していると言っていい。歴史の残酷さも哀しみも、ただそこにあるものとして心に深く残るのは小川哲さんの文体だからだ。
0投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログナツイチ2025で購入したもの。 第168回直木賞及び第13回山田風太郎賞受賞作。小川哲さんは前から気になっていたのだけど本書が初読みとなりました。日露戦争前から戦後まで満州を舞台とした歴史改変小説。感想は下巻まで読み終えてからまとめてと思いますが、とりあえず小説としての魅力というか物語を描き読ませる力がすんごい強い。楽しい。読書にハマるきっかけや続ける理由というのは人それぞれ色々あると思うけど、こういう力強く読み進める楽しさを感じさせてくれる小説は読みたい欲を増してくれるので大切ですよね。
0投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ難しい。 けど、最初からなんだか惹かれる内容でした。 そんなわけで、頑張って読み進めています。 この時代のことをよりよく知りたい。
1投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ面白い! 満州アヘンスクワッドという漫画を並行して読んでいて、タイムリーでちょうどいい!と思い手に取った本。 細川さん、最初の登場ではなんだか頼りない学生さんだなと思っていたのに、あれれ謎めいた魅力的な登場人物っぽいぞ?!
0投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ第168回直木賞受賞作。 舞台は満州。 小川哲さんの長編といえば 「ゲームの王国」があるけれど、 それと比べても エピソードが多岐にわたっていて 上巻はまだまだエピソードの断片を積み重ねている段階。 下巻での盛り上がりが楽しみ。
0投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログとにかく壮大で重厚な物語。 複数の人物の視点や思考、背景が丁寧に描かれていて、読むほどに物語の奥行きが増していくのを感じた。 ひとつの都市に夢や欲望を描きにやってきた人々が、やがて歴史という大きな渦に巻き込まれていく。 どのキャラクターにもそれぞれの信念や矛盾があって、善悪では語れないのが魅力的。 群像劇としての完成度も高く、描写も緻密。歴史小説のようでいて、どこか現実離れした浮遊感もある独特の読後感がある。 時折難しさを感じる部分もあったけれど、それ以上に、登場人物たちの運命が気になってページをめくる手が止まらなかった。 下巻ではこの壮大な物語がどこに着地するのか── 今から続きが楽しみで仕方ない。
8投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ私の中で満州の話と言ったら、浅田先生の蒼穹の昴シリーズを思い浮かべますが、本作もなかなかの迫力で読ませてくれます。 下巻もすぐ読もう!
4投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ小川哲、『直木賞受賞作』 1899年、密偵として潜入する高木と通訳の細川。 測量隊として満州へ赴いたロシア人宣教師クラスニコフ。 孫悟空こと楊日網が牛耳る満州の李家鎮の地に。 主人公と思っていた高木が日露戦争で戦死… 『坂の上の雲』の世界が続くのかと思いきや… 孫悟空ももっと闘うのかと… イメージが違って、戸惑う… 下巻へ。
16投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
直木賞受賞した近代日本史ものという情報以外、なーんの予備知識もないまま読み始め。 それもあって、序盤〜中盤は作品の流れについていけなかった。 なんせ、時代はすぐに変わるし、登場人物やシーンもドンドン変わるし、メイン主人公だと思ってた高木は死んじゃうし、他にも色々死んじゃうし、脇役臭してた細川がメインキャラの一人になるし、孫丞琳と明男との絡みがあると思ったら何年もないし。 流れが読めずになかなか入り込めなかった。 途中、あ、これはこういう群像劇なんだ。と理解してからはドンドン面白くなってきた。こういう作品って、過剰に何かメッセージ的なのをメチャクチャ抽象的に書いて意味深にしてるケースが多い気がするけど(勝手な妄想で、私が深く読みきれないだけな気もするけど)、そんな部分も少なくとても入ってきやすいのも良かった。 早く下巻いきたい! こういう歴史物はある程度全体の結果を知ってるからどういうゴールになるんだろうという、想像をしながら読むのが楽しいね。 あと、多少脚色はあるんだろうけど、歴史の背景、状況など知るとてもいい機会にもなる。 下巻がとても楽しみ!
19投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ満州を巡る色んな人たちの思惑、夢。 スパイ、情報戦、地政、その辺の話が好きなので好きなタイプのお話だった。 「修行によって鋼の体になる」って設定がいかにも中華!って感じで、そこだけちょっとハマらない。 舞台が中国なので、一部の人物名や地名が漢語読み。 なかなか入ってこないので、つっかえながら読んだ。 物語は時系列で進んでいく。 1人好きな登場人物がいるんだけど、もう退場なのかな…。 下巻が楽しみ。早く読みたい。
0投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ参考文献の量もそうだけど、作家の頭脳の果てしなさを感じることができる。この人の作品は大体そうだけど。すごい。 SFのエッセンスの配分が絶妙。歴史物として冷めずに読める。マジで天才。
0投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログなんの予備知識もなく読み始めて、主人公だと思っていた人が途中で死んでしまい呆然。ちょっと調べてみたら、どうやら主人公は人ではなく、都市とのこと。また日露戦争以降の日本の近代が舞台だけど、自分があまりに歴史に疎く、どこまでが史実でどこからが創作なのかわからない。下巻まで読み終わったら、歴史を調べてみよう。
0投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近、ハマりまくってる作家の直木賞作品。 これは期待…!と思って読んでは見たものの、上巻では同著「ゲームの王国」を超えず。 舞台は満州で、現地人・日本人・ロシア人など様々な人種の思惑に揺れる不安定な情勢を描いたもの。 登場人物のキャラクターもなんとなく作者特有の感じがあり、万能感のある細川、超人的な能力の孫悟空、復讐心に燃える娘、温度と時間を言い当てる明男…とにかく「らしさ」が出ている作品。 個人的に「建築には歴史と思想が表れる」という言葉と人とはつまり「熱」と言い切るある種の思い切りの良さのような部分が好み。
2投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ小川哲『地図と拳 上』集英社文庫。 第168回直木賞受賞作、第13回山田風太郎賞受賞作と各界から絶賛された歴史空想小説。 物語はまるで地固めするように極めてゆっくり、じっくりと展開していく。せっかちな自分は冒頭から登場していた日本から満州に渡った密偵の高木が主人公だと思っていたら、早々に戦死してしまう。どうやら本当の主人公は高木に帯同し、通訳を務めていた細川と存在しないはずの青龍島を探して海を渡った須野なのだろう。 細川と須野以外にも、ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ、李家鎮という街を乗っ取り、仙桃城と名付けて支配する孫悟空、孫悟空の百八番目の娘、孫丞琳も物語では重要な鍵を握る。 読み応えは十分ある。上巻では、近代日本を産み出す切っ掛けとなった日露戦争から満州国を巡る一連の出来事が描かれる。 日本から満州へ秘密調査のために密偵として送り込まれた高木に通訳として帯同した細川は大陸で過ごすうちに少しずつ逞しく成長する。高木が戦死すると満州鉄道の一員となり、存在しないはずの青龍島を探して海を渡った須野という気象学者に満州という白紙の地図に夢を書き込むよう依頼する。 ロシアの鉄道網拡大のために李家鎮に派遣された神父クラスニコフは、様々な苦難を味わいながらも現地に留まり、教会を運営し続ける。 桃源郷の噂に騙されて李家鎮という街に移住した孫悟空は村を治めていた李大綱を殺害し、新たな頭首となり、日本とロシア、大陸との間で暗躍する。 本体価格830円 ★★★★★
78投稿日: 2025.07.02
