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総合評価

13件)
4.1
4
6
3
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    面白過ぎ。 舞台が戦後の昭和。しかも米軍物資の横流しで権力を持った某氏に雇われるとんでもない過去を持つ女性。彼女が政治や経済の重鎮たちを占いで手玉に取るという設定。 その権力者は児玉誉士夫(実は私の地元出身)と重なるし、この小説ではボーイング事件の発端は彼女が仕組んだものとなっていて、さすが楡氏!と膝を打つ。 そして彼女は戦後、米兵を殺害した許婚の男性の罪を被って服役するも、彼が姿を消して経済界でのし上がった、その男にとんでもない復讐を仕向ける。二重三重に面白い。

    0
    投稿日: 2026.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後味の悪い終わりだった…復讐がうまく行ったとスッキリするかと思ったら、アメリカの思う壺だった。また、いくらなんでも政治家などがキミコが怪しいと思うはず。

    0
    投稿日: 2026.01.24
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    もう一波乱ないのかなと思っていたが、それ以上に、アメリカの怖さというか強かさというか、そういうものを表現したエンディングがより現実的で良い。雌鶏は貴美子のことかと思っていたので、その裏切りもまた良い。いずれにしても、どこまでいっても貴美子と誠一の不運に変わりはないだろう。それが運命というべきか。

    0
    投稿日: 2026.01.05
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    戦後まもなく、不幸を背負い込んで夜の世界で働く女性が、ある出会いをきっかけに政界の裏側の重要人物にまで登り詰めて行くストーリー。 嘘、出世欲、金、権力、フィクサー・・・・ ドロドロ感が好きでした。

    36
    投稿日: 2025.12.11
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    一気読みしました。読後感はあまり良くない。日本は米国に陰から操り続けられてるのだろうかと思うとガックリです。 それとさすがに占い師がだれなのかは気づきそうなものです。容姿は変わっても声質や癖はそう変わらないものなので。深くつき合ったのならなおさら。その点があまりにも不自然で無理がある。

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    久しぶりに楡さんの小説を読んでみました。 楡さんの小説の中では、比較的賛否両論あるようなのですが、 個人的にはいつもの楡さん節で鉄板的に面白かったです。 小説自体はフィクションなのですが、 連想する人物や実在する事件やたくさん出てきて、 謎のあの人物やあの事件は、実際にはこんな感じだったのかと 妄想を働かせながら読むのが楽しくなってしまいます。 (実際にはこの小説はフィクションなので、 リアルをなぞっている場面とそうでない場面があることは 重々承知のもとに。) 特に主人公として出てくる占い師は、 細木数子をモデルとしていそうですし、 占い師がなぜこんなにも高確率で 未来を予見できたのかについてのネタ晴らしも 非常に興味深かったです。 これも楡さんが考案されたトリックというよりも、 週刊誌などでゴシップ的に扱われた内容っぽいのですが、 そういった昔の曖昧模糊とした情報を組み合わせて、 一つの作品に仕上げるところが楡小説の醍醐味かと 個人的には感じています。 合わせて小説内に出てくる ロッキード事件をモデルにしたと思われる事件も 自分がこの事件に精通していないがゆえに、 想像を掻き立てられる楽しみがありました。 この本を読んで、実際のロッキード事件の真相を 真山さんの本などを通じて知りたくなりました。 ※ロッキード https://booklog.jp/item/1/4167921499 ラストの驚きも個人的にはそこまで嫌いではない。 (イマイチ納得感のない人が多いようですが。。)

    22
    投稿日: 2025.08.18
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    戦後間もない混乱期、天涯孤独になった貴美子は、焼け野原になった横浜で以前家庭教師をしてくれていた清彦と偶然出会う。 2人は生きるために闇市のバラックで、簡素な食堂を営む。 ある日、貴美子が1人で仕込みをしているところに若い米兵2人が入ってきて襲われそうになる。 そこに清彦が仕入れから戻ってきて、2人を相手に格闘となり、近くにあった包丁で2人を刺し殺してしまう。 貴美子は、清彦の身代わりになって逮捕されることを主張する。 その代わり、服役中の間に清彦は新たな2人の生の地盤を作ってくれと頼む。 清彦は渋々貴美子の提案を受け入れ、その間にしっかりと将来のために自立の道を立てようと決意するのだが⋯。

    9
    投稿日: 2025.08.12
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    雌鶏はあの人のことなんだろうなと思いながら読んだがラストまさかの展開に!誰かが誰かの手の上で転がるという支配構造のマトリョーシカ状態。雌鶏が活躍する自作にも期待したい。

    6
    投稿日: 2025.08.12
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    評価としては⭐️4つに近い3つだ。 戦後から高度成長時代の日本を舞台に物語は進んでいく。 フィクションではあるが、その時代に起きた題材を想像させる事象もあり興味深い。 復讐劇ではあるがそれ以上の面白さがある。 ただ「終章 5」の終わり方が、何か違う様な感じがして残念だと思った。

    10
    投稿日: 2025.07.29
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    戦後クラブのホステスをする貴美子には暗い秘密と強烈な復讐欲があった。裏社会を牛耳る男に誘われて、一般人が想像も出来ない世界に足を踏み入れる。 こういう小説、すごく好み。復讐だけでなく、戦後の政財界の裏側をも描く。実在した事件を連想させることもいくつかあった。 貴美子が復讐を企むようになった理由や貴美子がやることになる職業、復讐される男のしでかしたことは必読。

    0
    投稿日: 2025.06.30
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    うーーん、圧巻の復讐劇だ!後半は展開が早く、全て貴美子の掌の上の話。個人的には鴨上がもう少し足掻いて小さなどんでん返しがあってもよかったが。清彦を追い詰める様は、ホント怖いなぁと思った。最後の数ページの話は不要だな、復讐完結で終わるのがいいと思う。

    1
    投稿日: 2025.06.22
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    2025.05.18~05.23 人の念って、恐ろしい。でもそれ以上に恐ろしいのが国家のためにと言いながら、権力にしがみついて他国までをも操ろうとしてしまう頭脳。 私は、目立たず、おとなしく生きていられたら良いです。

    7
    投稿日: 2025.05.26
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    楡周平『雌鶏』集英社文庫。 終戦間近に艦砲射撃を受けた岩手県釜石市や岩手県南が登場するのは楡周平が岩手県南の出身であるからだろう。余談になるが、自分が釜石市の小学校に2年ばかり通っていた頃、小学校の裏山に艦砲射撃の砲弾による窪みが多数あったのを思い出した。 人間というのは一度手にした権力にしがみつき、金さえあれば、その権力は永遠に保てると勘違いしている向きがある。 本作は戦後の日本を舞台にした長編小説である。判然としない結末には少し納得出来なかった。前半こそ、松本清張のサスペンス小説にも似ているのだが、人間の愚かさや数奇な運命に翻弄される男女の姿を描きつつ、日本の高度経済成長期に登場したサラ金やロッキード事件などを絡め、最後は国際インテリジェンス小説へと変貌していく。 昭和29年、謎に満ちた美貌の女性・貴美子は、赤坂にある東京最大級のナイトクラブ『ニュー・サボイ』でホステスとして働き出す。ある日、政財界の重鎮から先生と呼ばれる、怪しい雰囲気をまとった男・鬼頭清次郎が『ニュー・サボイ』に来店し、いきなり新人ホステスの貴美子を指名する。いつしか占い師として生計を立てたいと話す貴美子に鬼頭は、翌日、自分の邸宅で話をしたいと持ち掛ける。 貴美子が鬼頭の大邸宅を訪ねると、鬼頭は政財界での自らの権力をより盤石なものにするために、貴美子が鬼頭の手先となり、政財界の重鎮御用達の占い師になることを勧める。鬼頭が政財界で得た様々な情報を貴美子に提供するので、貴美子は鬼頭の意向に沿い、政財界の重鎮たちに占いの卦を出せと言うのだ。 貴美子鬼頭に勧められるままに京都で占い師を始める。少しずつ明かされる貴美子の過去。彼女は未成年時代に当時付き合っていた男性の身代りとして、殺人の罪で服役していたのだ。何故か軽減された服役期間、その男性との間に出来た子供の獄中出産、養子。そして、貴美子は彼女を裏切ったその男性に密かに復讐の念を抱いていた。 本体価格1,100円 ★★★★

    57
    投稿日: 2025.04.25